JP2013229165A - 電線接続部の防水構造 - Google Patents
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- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
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Abstract
【課題】作業が簡単で、かつ、防水性が高い電線接続部の防水構造を提供する。
【解決手段】一対の電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士が互いに電気的に接続された電線接続部の防水構造であって、電線接続部およびその両端に位置する一対の電線の絶縁被覆の端部付近にはこれらを一括に被覆する筒状部材が設けられており、この筒状部材は、内側に向けて環状に突出して一対の電線の絶縁被覆の外周に弾性的に密着する環状リブを有する内層と、内層よりも硬度が高い材質で形成され内層の外周に重ねて設けられる外層とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】一対の電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士が互いに電気的に接続された電線接続部の防水構造であって、電線接続部およびその両端に位置する一対の電線の絶縁被覆の端部付近にはこれらを一括に被覆する筒状部材が設けられており、この筒状部材は、内側に向けて環状に突出して一対の電線の絶縁被覆の外周に弾性的に密着する環状リブを有する内層と、内層よりも硬度が高い材質で形成され内層の外周に重ねて設けられる外層とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、一対の電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士が互いに電気的に接続された電線接続部の防水構造に関するものである。
一対の電線を電気的に接続する場合には、電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士を例えば超音波溶接やハンダ付けによって接続したり、接続用導体に圧着することによって接続する構造が知られている。このような構造では、芯線の接続部が外部に露出した状態となるため、短絡や腐食を防止するべく、接続部を絶縁体で被覆してシール状態とする必要がある。特に、異種金属の芯線同士を接続する場合には、接続部に雨水や結露などにより水分が付着すると、局部電池を形成して異種金属接触腐食が起こり易く、接続信頼性が低下する。
電線の接続部をシールする構造として、例えば特許文献1に記載されているものがある。このものは、一対の電線の絶縁被覆の外径とぼぼ同程度の大きさの内径を有するチューブ状の絶縁体によって一対の電線の接続部とその両端の絶縁被覆を被覆し、その後熱収縮させる構成である。
しかしながら上記構成では、電線の絶縁被覆の端部および接続部を被覆した後に加熱を行う工程が必要があり、作業工数が多くなる。また、作業現場において加熱用工具を使用しなければならず、手間がかかる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、作業が簡単で、かつ、防水性が高い電線接続部の防水構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、一対の電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士が互いに電気的に接続された電線接続部の防水構造であって、前記電線接続部およびその両端に位置する前記一対の電線の絶縁被覆の端部にはこれらを一括に被覆する筒状部材が設けられており、前記筒状部材は、内側に向けて環状に突出して前記一対の電線の絶縁被覆の外周に弾性的に密着する環状リブを有する内層と、前記内層よりも硬度が高い材質で形成され前記内層の外周に重ねて設けられる外層と、を備えるところに特徴を有する。
本発明の電線接続部の防水構造によれば、内層に設けられた環状リブが一対の電線の絶縁被覆に弾性的に密着するから、外部から電線接続部側に水分が浸入することを防止できる。
ところで、環状リブを構成する材料の硬度が比較的低い場合、環状リブが絶縁被覆によって簡単に押し広げられて防水性に十分な圧着強さを確保できないことが懸念される。この点、本発明の電線接続部の防水構造によれば、筒状部材は内層と外層とを備え、外層は内層よりも硬度が高い材質で形成される構成であるから、環状リブは変形し難い外層によって絶縁被覆にしっかりと押し付けられることとなり、電線接続部のシール性をより確実にすることができる。
また、従来必要であった加熱処理工程を省略することができるので、電線の接続処理作業を簡素化することができる。
さらに、一対の圧縮テープを外層のうち環状リブが形成された位置に巻回した場合には、環状リブをより強く絶縁被覆に押し付けることが可能となるため、電線接続部のシール性をより高めることが可能となる。
本発明の一実施形態を図1ないし図4によって説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電線接続部の防水構造を示す断面図である。
この電線接続部の防水構造10は、電気的に接続されたアルミ電線11と銅電線15、より具体的には、アルミ電線11の絶縁被覆12の端部から露出されたアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる芯線13と、銅電線15の絶縁被覆16の端部から露出された銅または銅合金からなる芯線17とが導通状態とされた電線接続部18の周囲を、筒状部材20によって一括に被覆するとともに、圧縮テープ25により締め付けることによって、防水構造を構成したものである。
筒状部材20は、ゴム弾性を有する合成ゴムからなる内層21と、この内層21の外周に重ねて設けら、内層21よりも硬度が高いPBTやPPからなる外層23との2層構造とされている。この筒状部材20は、二色成形により製造され、その内径は、電線11,15の絶縁被覆12,16の外径よりも若干大きめとされている。また、その長さは、電線接続部18とその両端に位置する電線被覆12,16の端部付近を一括に覆うのに好適な長さとされている。
内層21の両端部付近には、筒状部材20の周方向に沿って内側に向けて環状に突出した環状リブ22が、各二本ずつ形成されている。これらの環状リブ22は、筒状部材20が電線接続部18の外周に装着された際に、その頂部が電線11,15の絶縁被覆12,16に押し付けられる程度の高さおよび位置に設定されている。
また、圧縮テープ25は例えば伸縮性を有する合成樹脂フィルムによって形成されており、筒状部材20の外層23に接する面には図示しない粘着層が設けられている。また、その幅は二本の環状の環状リブ22,22を覆うことが可能な幅に設定されており、外層23の外周のうち上述した環状リブ22に対応する位置に巻回されている。
本実施形態の電線接続部の防水構造10は上述した通りであり、次に、筒状部材20の装着方法を説明する。
まず、アルミ電線11および銅電線15の端部付近の絶縁被覆12,16を皮剥して、芯線13,17を露出させる。そして、図2に示すように、一方の電線(ここではアルミ電線11)を筒状部材20に挿通させ、筒状部材20全体が絶縁被覆12を覆う待避位置とした後、芯線13,17同士を束ねてアンビル上30に載置し、溶接用のホーン31を当接させて超音波振動を与える。ホーン31が高周波振動するのに伴い、芯線13,17が摩擦により加熱され、芯線13,17同士が接合して電気的に接続状態とされる(図3参照)。
まず、アルミ電線11および銅電線15の端部付近の絶縁被覆12,16を皮剥して、芯線13,17を露出させる。そして、図2に示すように、一方の電線(ここではアルミ電線11)を筒状部材20に挿通させ、筒状部材20全体が絶縁被覆12を覆う待避位置とした後、芯線13,17同士を束ねてアンビル上30に載置し、溶接用のホーン31を当接させて超音波振動を与える。ホーン31が高周波振動するのに伴い、芯線13,17が摩擦により加熱され、芯線13,17同士が接合して電気的に接続状態とされる(図3参照)。
電線11,16が電気的に接続状態とされた後、待避位置にある筒状部材20を電線接続部18側に引っ張って、電線接続部18とその両端に位置する電線11,16の絶縁被覆12,17を一括に覆う位置まで移動させる。すると、図1に示すように、筒状部材20の内層21の両端部付近に設けられた環状リブ22が電線11,15の絶縁被覆12,16に弾性的に押し付けられた状態となり、電線接続部18を外部から遮断した状態とする。さらに、このように筒状部材20が所望の位置に装着された後、筒状部材20の両端部付近のうち、環状リブ22に対応する部分に、圧縮テープ15を引き延ばしつつ巻回する(図4参照)。この圧縮テープ25により、環状リブ22はよりしっかりと絶縁被覆12,16に押し付けられることとなる。
このような本実施形態の電線接続部18の防水構造によれば、内層21に設けられた環状リブ22が一対の電線11,15の絶縁被覆12,16に弾性的に密着するから、外部から電線接続部18側に水分が浸入することを防止できる。しかも、筒状部材20は二層構造とされており、外層23は内層21よりも硬度が高い材質で形成されているから、変形し難い外層に23よって環状リブ22をしっかりと絶縁被覆12,16に押し付けることが可能である。しかも、環状リブ22が設けられている位置には圧縮テープ25をさらに巻回する構成であるから、電線接続部18のシール性をより高めることができる。
また、このような本実施形態の電線接続部の防水構造10によれば、従来必要であった加熱処理工程を省略することができるので、電線の接続処理作業を簡素化することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、アルミ電線と銅電線とを超音波溶接により電気的に接続する構成としたが、冷間圧接、ろう接、はんだ付け等、任意の接続方法により接続することができる。例えば、図5に示すように、電線11,15の芯線13,17をかしめるワイヤーバレル31、および、絶縁被覆12,16をかしめるインシュレーションバレル32を一対ずつ有する例えば銅合金からなる接続用の金具30を使用して導通させる構成としてもよく、この場合も、一対の電線11,16の絶縁被覆12,16に筒状部材20の環状リブ22を密着させることにより、電線接続部28を防水構造とすることができる。
(2)接続する電線の種類は上記実施形態に限らず、アルミ電線や銅電線以外の電線にも適用することができる。また、同種類の電線を接続する構成としても良い。
(3)電線の芯線は、単線であっても良いし、複数の素線を撚り合わせてなる撚線であっても良い。また、導体断面積、絶縁体材料、絶縁体の厚み、電線径などは特に限定されるものではない。
10…防水構造
11…アルミ電線
12、16…絶縁被覆
13,17…芯線
15…銅電線
18,28…電線接続部
20…筒状部材
21…内層
22…環状リブ
23…外層
11…アルミ電線
12、16…絶縁被覆
13,17…芯線
15…銅電線
18,28…電線接続部
20…筒状部材
21…内層
22…環状リブ
23…外層
Claims (2)
- 一対の電線の絶縁被覆の端部から露出された芯線同士が互いに電気的に接続された電線接続部の防水構造であって、
前記電線接続部およびその両端に位置する前記一対の電線の絶縁被覆の端部付近にはこれらを一括に被覆する筒状部材が設けられており、
前記筒状部材は、内側に向けて環状に突出して前記一対の電線の絶縁被覆の外周に弾性的に密着する環状リブを有する内層と、
前記内層よりも硬度が高い材質で形成され前記内層の外周に重ねて設けられる外層と、
を備えることを特徴とする電線接続部の防水構造。 - 前記外層のうち前記環状リブが形成された位置に巻回されて前記環状リブを前記一対の電線の前記絶縁被覆に押し付けるための一対の圧縮テープをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電線接続部の防水構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012099883A JP2013229165A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 電線接続部の防水構造 |
PCT/JP2012/081333 WO2013161117A1 (ja) | 2012-04-25 | 2012-12-04 | 電線接続部の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012099883A JP2013229165A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 電線接続部の防水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013229165A true JP2013229165A (ja) | 2013-11-07 |
Family
ID=49482478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012099883A Pending JP2013229165A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 電線接続部の防水構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013229165A (ja) |
WO (1) | WO2013161117A1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS56138478U (ja) * | 1980-03-21 | 1981-10-20 | ||
JPS59181590U (ja) * | 1983-05-20 | 1984-12-04 | 名伸電機株式会社 | チヤツク式スリ−ブカバ− |
JPS60183371U (ja) * | 1984-05-11 | 1985-12-05 | 古河電気工業株式会社 | コネクタ用ブ−ツ |
JPH054216Y2 (ja) * | 1988-05-26 | 1993-02-02 | ||
JPH0479171A (ja) * | 1990-07-19 | 1992-03-12 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 電線用接続具 |
-
2012
- 2012-04-25 JP JP2012099883A patent/JP2013229165A/ja active Pending
- 2012-12-04 WO PCT/JP2012/081333 patent/WO2013161117A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2013161117A1 (ja) | 2013-10-31 |
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