JP2015135793A - ケーブル導出部の封止構造、センサ付きケーブル、及び端子金具付きケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】製造時の作業性を向上させることが可能なケーブル導出部の封止構造、センサ付きケーブル、及び端子金具付きケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル3と、ケーブル3の外周を覆うモールド樹脂4と、モールド樹脂4から導出されたケーブル3の一部を覆う熱収縮チューブ5とを有し、熱収縮チューブ5及び熱収縮チューブ5の内側に配置されたホットメルト50によってケーブル3とモールド樹脂4との間への異物の侵入を抑制するケーブル導出部の封止構造であって、モールド樹脂4の端部は、モールド樹脂4から導出されたケーブル3の一部と共に熱収縮チューブ5によって覆われ、熱収縮チューブ5は、その一端部がモールド樹脂4の外周面に形成された周方向溝43に収容されている。【選択図】図3
Description
本発明は、ケーブルの導出部を封止するケーブル導出部の封止構造、ならびにケーブル導出部の封止構造を備えたセンサ付きケーブル及び端子金具付きケーブルに関する。
従来、ケーブル(電線)導出部の封止構造として、電線の端末部に端子金具が接続された端子金具付き電線が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の端子金具付き電線は、芯線及び芯線の外周を被覆する絶縁被覆を有する電線と、相手側端子金具に電気的に接続される端子金具と、電線及び端子金具の接続部分を覆う熱収縮チューブとを備えている。端子金具は、相手側端子金具に接続される接続部、電線の端末部を圧着する電線圧着部、及び接続部と電線圧着部とを繋ぐ繋ぎ部を一体に有している。
繋ぎ部は、電線の延伸方向に平行な底板、及び底板における電線の延伸方向に直交する幅方向の両端部をそれぞれ立ち上げてなる一対の側板から構成され、一対の側板にはそれぞれ、底板とは反対側に向かって突出する突起が形成されている。熱収縮チューブの内周面には、熱可塑性の接着剤が塗布されており、加熱処理によって熱収縮チューブが収縮すると共にこの接着剤が溶融して端子金具と電線との接続部に密着して、端子金具と電線との間を封止して防水を図っている。このとき、収縮する熱収縮チューブが繋ぎ部に形成された突起に引っ掛かることにより電線の延伸方向における熱収縮チューブの位置ずれが抑制される。
特許文献1に記載の端子金具付き電線では、加熱処理によって溶融した接着剤が、熱収縮チューブの端部において熱収縮チューブの内側からはみ出し、例えば作業者の手や他の部品等に付着するといった問題があった。そのため、例えば接着剤が固化するまで放置する必要があり、組み付け等における作業性の低下をもたらしていた。
そこで、本発明は、製造時の作業性を向上させることが可能なケーブル導出部の封止構造、センサ付きケーブル、及び端子金具付きケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、ケーブルと、該ケーブルの外周を覆う覆い体と、該覆い体から導出された前記ケーブルの一部を覆う熱収縮チューブとを有し、前記熱収縮チューブ及び前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトによって前記ケーブルと前記覆い体との間への異物の侵入を抑制するケーブル導出部の封止構造であって、前記覆い体の端部は、前記覆い体から導出された前記ケーブルの一部と共に前記熱収縮チューブによって覆われ、前記熱収縮チューブは、その一端部が前記覆い体の外周面に形成された周方向溝に収容されたケーブル導出部の封止構造を提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、物理量を測定するセンサと、端末部が前記センサに接続されたケーブルと、前記センサ及び前記ケーブルの端末部を覆うモールド樹脂と、前記モールド樹脂から導出された前記ケーブルの一部を前記モールド樹脂の端部と共に覆う熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトと、を備え、前記熱収縮チューブは、その一端部が前記モールド樹脂の前記端部の外周面に形成された周方向溝に収容されたセンサ付きケーブルを提供する。
また、本発明は、上記課題を解決することを目的として、導体及び該導体の外周に設けられた絶縁体を有するケーブルと、前記ケーブルの端末部において、前記絶縁体から露出した前記導体に接続されると共に、前記絶縁体を覆う端子金具と、前記端子金具から導出された前記ケーブルの一部を前記端子金具の端部と共に覆う熱収縮チューブと、前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトと、を備え、前記熱収縮チューブは、その一端部が前記端子金具の前記端部の外周面に形成された周方向溝に収容された端子金具付きケーブルを提供する。
本発明に係るケーブル導出部の封止構造、センサ付きケーブル、及び端子金具付きケーブルによれば、製造時の作業性を向上させることが可能である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に係るセンサ付きケーブルは、例えば車両に搭載されて、車輪の回転数やハンドルの回転角等を測定する車載センサとして用いられる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサ付きケーブル1の一構成例を示し、図1(a)は上面図、図1(b)は側面図である。図2は、熱収縮チューブ5を省略したセンサ付きケーブル1の斜視図である。なお、図1(a)及び図1(b)において、外部から見えない部分を破線で示している。
このセンサ付きケーブル1は、物理量を測定するセンサ2と、端末部がセンサ2に接続されたケーブル3と、センサ2及びケーブル3の端末部を覆うモールド樹脂4と、モールド樹脂4から導出されたケーブル3の一部をモールド樹脂4の端部と共に覆う筒状の熱収縮チューブ5と、熱収縮チューブ5の内側に配置されたホットメルト50(図3に示す)とを備えている。モールド樹脂4は、本発明に係る「覆い体」の一態様である。
センサ2は、例えば磁気を検出するホールIC等が搭載された測定部20と、測定部20の一端部に設けられた複数(本実施の形態では2つ)のリード端子21,22とを備えている。なお、センサ2は、磁気を測定するセンサに限らず、モールド樹脂4に覆われた状態で物理量を測定できればよく、例えば温度の測定や振動の測定を目的とするセンサを用いることが可能である。
ケーブル3は、図2に示すように、中心導体31a及び中心導体31aを被覆する絶縁体31bを有する第1の電線31と、中心導体32a及び中心導体32aを被覆する絶縁体32bを有する第2の電線32とを、例えばウレタン等の樹脂材料からなるシース33で被覆して構成されている。なお、本実施の形態では、第1の電線31及び第2の電線32をシース33で被覆したものをケーブルとしているが、これに限らず、例えば中心導体及び絶縁体で構成されるものをケーブルとしてもよい。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1の電線31は、その先端部において、絶縁体31bから露出した中心導体31aがセンサ2の一方のリード端子21に例えば半田付け等により接続されている。同様にして、第2の電線32は、その先端部において、絶縁体32bから露出した中心導体32aがセンサ2の他方のリード端子22に接続されている。
モールド樹脂4は、例えばナイロンやポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂を用いて射出成形により成形される。図2に示すように、モールド樹脂4は、本実施の形態では、ケーブル3の延伸方向(軸方向)に延びた円柱形状を有しており、ケーブル3の導出側の端部における外周面には周方向の全周に亘って周方向溝43が形成されている。
この周方向溝43によって、モールド樹脂4はセンサ2側に位置する第1領域41とケーブル3の導出側に位置する第2領域42とに分けられる。より具体的には、ケーブル3の延伸方向において、第1領域41は、センサ2側の端面から周方向溝43に至る領域であり、第2領域42は、周方向溝43からケーブル3の導出側の端面に至る領域である。
熱収縮チューブ5は、例えばポリオレフィンやポリ塩化ビニル等の樹脂材料からなり、加熱することにより径方向に収縮する。図1(a)及び図1(b)に示すように、熱収縮チューブ5は、その一端部(ケーブル3の延伸方向におけるセンサ2側の端部)がモールド樹脂4の周方向溝43に収容されている。
図3は、図1(a)のA−A線断面を示し、図3(a)は熱収縮チューブ5が挿通された状態、図3(b)は熱収縮チューブ5が装着された状態である。
熱収縮チューブ5の内側に配置されたホットメルト50は、例えばエチレン酢酸ビニル(EVA)等の熱可塑性プラスチックからなる。図3(a)に示すように、熱収縮チューブ5は、その径方向の寸法が、モールド樹脂4の第2領域42における径方向の寸法よりも大きいものを用いる。本実施の形態では、熱収縮チューブ5は、ホットメルト50が内側に塗布された状態でモールド樹脂4の端部及びモールド樹脂4から導出されたケーブル3の一部の外周側に配置されて熱収縮する。
熱収縮チューブ5をモールド樹脂4で覆われたケーブル3に装着する際は、まず、熱収縮チューブ5を予めケーブル3に挿通しておく。そして、ケーブル3に挿通された熱収縮チューブ5の一端をモールド樹脂4の第1領域41における周方向溝43側の端面41bに合わせて位置決めをする。
次に、加熱装置等を用いて熱収縮チューブ5を加熱する。加熱により熱収縮チューブ5が径方向に収縮すると共に、熱収縮チューブ5の内側に塗布されたホットメルト50が溶融する。このとき、溶融したホットメルト50がモールド樹脂4及びケーブル3と熱収縮チューブ5との間で潤滑剤のように働くことにより、図3(b)に示すように、熱収縮チューブ5がケーブル3の導出方向に移動する。
移動した熱収縮チューブ5は、モールド樹脂4の第2領域42における外周面42aと周方向溝43側の端面42bとの間に形成された角部に引っ掛かり、熱収縮チューブ5におけるセンサ2側の端部(ケーブル3の導出側とは反対側の端部)が周方向溝43内に収容された状態で、モールド樹脂4及びケーブル3に固定される。図3(a)及び図3(b)に示すように、加熱後の熱収縮チューブ5の位置は、加熱前の熱収縮チューブ5の位置に対してケーブル3の導出方向にずれている。
なお、本実施の形態では、周方向溝43は、その幅w(図3(a)に示す)が2mm以上10mm以下である。周方向溝43の幅wは、ケーブル3の延伸方向に沿った幅のことである。換言すれば、モールド樹脂4の第1領域41における周方向溝43側の端面41bから第2領域42における周方向溝43側の端面42bまでの距離である。
また、熱収縮チューブ5が径方向に収縮することにより、溶融したホットメルト50が熱収縮チューブ5におけるセンサ2側の端部からはみ出すが、このホットメルト50は、周方向溝43内に留まる。
周方向溝43は、本実施の形態では、その深さd(図3(a)に示す)が1mm以上である。なお、モールド樹脂4の第1領域41における外周面41aからケーブル3の外周面33aまでの距離D1、及びモールド樹脂4の第2領域42における外周面42aからケーブル3の外周面33aまでの距離D2は等しく設定されているが(D1=D2)、これに限らず、距離D1が距離D2よりも大きく設定されていてもよいし(D1>D2)、距離D2が距離D1よりも大きく設定されていてもよい(D2>D1)。
距離D1が距離D2よりも大きく設定されている場合(D1>D2)、周方向溝43の深さdは、モールド樹脂4の第2領域42における外周面42aからケーブル3の外周面33aまでの距離D2から周方向溝43の溝底面43aからケーブル3の外周面33aまでの距離D3を引いた寸法である。
距離D2が距離D1よりも大きく設定されている場合(D2>D1)、周方向溝43の深さdは、モールド樹脂4の第1領域41における外周面41aからケーブル3の外周面33aまでの距離D1から周方向溝43の溝底面43aからケーブル3の外周面33aまでの距離D3を引いた寸法である。
以上より、熱収縮チューブ5及び熱収縮チューブ5の内側に配置されたホットメルト50によって、モールド樹脂4から導出されたケーブル3の一部がモールド樹脂4の端部と共に覆われることによりケーブル3の導出部が封止され、モールド樹脂4とケーブル3との間への異物の侵入を抑制している。なお、「異物」とは、水や例えば油冷モータ等に使用される油等のことである。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用及び効果が得られる。
(1)熱収縮チューブ5は、その一端部がモールド樹脂4の外周面に形成された周方向溝43に収容されているため、当該一端部からはみ出したホットメルト50が周方向溝43内に留まり、ホットメルト50が作業者の手や他の部品等に付着するといった問題が抑制されるため、製造時の作業性の向上につながる。
(2)熱収縮チューブ5の一端部がモールド樹脂4の外周面に形成された周方向溝43に収容されていることにより当該一端部からはみ出したホットメルト50が周方向溝43内に留まるため、センサ付きケーブル1は、その製品としての見栄え(外観)が良くなる。
(3)モールド樹脂4に周方向溝43が形成されていることにより、熱収縮チューブ5をモールド樹脂4で覆われたケーブル3に装着する際に、熱収縮チューブ5の一端をモールド樹脂4の第1領域41における周方向溝43側の端面41bに合わせて位置決めをすることができ、熱収縮チューブ5の位置決めが容易となる。
(4)周方向溝43は、その深さdが1mm以上であるため、熱収縮チューブ5の一端部からはみ出したホットメルト50が周方向溝43から飛び出してしまうといった問題を抑制することが可能である。
(5)周方向溝43は、その幅wが2mm以上であるため、熱収縮チューブ5におけるセンサ2側の端部(ケーブル3の導出側とは反対側の端部)が周方向溝43内に確実に収容される。
(6)周方向溝43は、その幅wが10mm以下であるため、例えば周方向溝43内に人の指の先端部分が入り込んでしまうといった可能性が抑えられ、ホットメルト50が作業者の手に付着するといった問題がより抑制される。
(第1の実施の形態の変形例)
第1の実施の形態に係るセンサ付きケーブル1は、例えば以下のように変形して実施することも可能である。
第1の実施の形態に係るセンサ付きケーブル1は、例えば以下のように変形して実施することも可能である。
図4は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るセンサ付きケーブルの一構成例を示し、熱収縮チューブを省略した斜視図である。なお、図4において、実施の形態に係るセンサ付きケーブル1について説明したものと同一の機能を有する部位については共通する符号を付し、その重複した説明を省略する。
本変形例に係るセンサ付きケーブルは、モールド樹脂40の第2領域44の構成が、実施の形態に係るモールド樹脂4の第2領域42の構成と異なる。
モールド樹脂40の第2領域44における外周面には、複数(本変形例では4つ)の窪み440が形成されている。本変形例では、図4に示すように、4つの窪み440は、モールド樹脂40の周方向に等間隔に形成されているが、複数の窪み440は等間隔に形成されていなくともよく、窪み440の数にも制限はない。
窪み440は、円弧状に窪み、第2領域44におけるケーブル3の導出側の端面44aから周方向溝43側の端面44bに至るまで延びている。窪み440の深さについては特に制限はなく、例えば周方向溝43の深さと同じでもよい。また、窪み440の形状についても特に制限はない。
本変形例によっても、第1の実施の形態について述べた(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果がある。さらに、モールド樹脂40の第2領域44に複数の窪み440が形成されていることによって、加熱により溶融したホットメルト50(図3参照)がこれら複数の窪み440内に流動し、熱収縮チューブ5(図3参照)からのホットメルト50のはみ出しを抑制することが可能である。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図5を参照して説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る端子金具付きケーブル10の一構成例を示す模式図であり、端子金具6、熱収縮チューブ5、及びホットメルト50を断面で示す。図5において、第1の実施の形態について説明したものと実質的に同一の機能を有する構成要素については、共通する符号を付してその重複した説明を省略する。
本実施の形態に係る端子金具付きケーブル10は、中心導体71及び中心導体71の外周に設けられた絶縁体72を有するケーブル7と、ケーブル7の端末部において、絶縁体72を覆う端子金具6と、端子金具6から導出されたケーブル7の一部を端子金具6の端部と共に覆う熱収縮チューブ5と、熱収縮チューブ5の内側に配置されたホットメルト50とを備えている。
端子金具6は、図略の端子台に接続される平板状の接続部61と、中心導体71及び絶縁体72を加締める加締め部62と、ケーブル7が導出される導出口630が形成された導出部63とを一体に有している。接続部61は、その先端部に、端子台に固定する際に用いるボルトを挿通するためのボルト挿通孔610が形成されている。
加締め部62及び導出部63は筒状であり、ケーブル7の端末部(先端部)が加締め部62及び導出部63の内側に挿入される。挿入されたケーブル7は、加締め部62の外周側に放射状に配置される複数の治具を用いて加締め付けられる(八方加締め)。このとき、加締め部62における導出部63側の端部には、周方向全周に亘る加締め溝620が形成される。この加締め溝620は、本発明に係る「周方向溝」の一態様である。
第1の実施の形態と同様にして、熱収縮チューブ5は、ホットメルト50が内側に塗布された状態で端子金具6の端部(加締め溝620及び導出部63)及び端子金具6から導出されたケーブル7の一部の外周側に配置される。配置された熱収縮チューブ5を加熱することにより、熱収縮チューブ5が径方向に収縮すると共に、熱収縮チューブ5の内側に塗布されたホットメルト50が溶融する。
溶融したホットメルト50によって熱収縮チューブ5はケーブル7の導出方向に移動し、移動した熱収縮チューブ5は、導出部63の外周面63aと加締め溝620側の端面63bとの間に形成された角部に引っ掛かり、熱収縮チューブ5における端子金具6側の端部(ケーブル7の導出側とは反対側の端部)が加締め溝620内に収容された状態で、端子金具6及びケーブル7に固定される。
また、熱収縮チューブ5が径方向に収縮することにより、溶融したホットメルト50が熱収縮チューブ5における端子金具6側の端部からはみ出すが、このホットメルト50は、加締め溝620内に留まる。
(第2の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態の(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
以上説明した第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態の(1)〜(6)の作用及び効果と同様の作用及び効果が得られる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]ケーブル(3,7)と、ケーブル(3,7)の外周を覆う覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)と、覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)から導出されたケーブル(3,7)の一部を覆う熱収縮チューブ(5)とを有し、熱収縮チューブ(5)及び熱収縮チューブ(5)の内側に配置されたホットメルト(50)によってケーブル(3,7)と覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)との間への異物の侵入を抑制するケーブル導出部の封止構造であって、覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)の端部は、覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)から導出されたケーブル(3,7)の一部と共に熱収縮チューブ(5)によって覆われ、熱収縮チューブ(5)は、その一端部が覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)の外周面に形成された周方向溝(43,加締め溝620)に収容されたケーブル導出部の封止構造。
[2]熱収縮チューブ(5)は、ホットメルト(50)が内側に塗布された状態で覆い体(モールド樹脂4,端子金具6)及びケーブル(3,7)の一部の外周側に配置されて熱収縮する、[1]に記載のケーブル導出部の封止構造。
[3]覆い体は、ケーブル(3)の端末部を覆うモールド樹脂(4)である、[1]又は[2]に記載のケーブル導出部の封止構造。
[4]覆い体は、ケーブル(3)の端末部を覆う端子金具(6)である、[1]又は[2]に記載のケーブル導出部の封止構造。
[5]周方向溝(43,加締め溝620)は、その深さが1mm以上である、[1]乃至[4]の何れか1項に記載のケーブル導出部の封止構造。
[6]周方向溝(43,加締め溝620)は、その幅が2mm以上である、[1]乃至[5]の何れか1項に記載のケーブル導出部の封止構造。
[7]周方向溝(43,加締め溝620)は、その幅が10mm以下である、[6]に記載のケーブル導出部の封止構造。
[8]物理量を測定するセンサ(2)と、端末部がセンサ(2)に接続されたケーブル(3)と、センサ(2)及びケーブル(3)の端末部を覆うモールド樹脂(4)と、モールド樹脂(4)から導出されたケーブル(3)の一部をモールド樹脂(4)の端部と共に覆う熱収縮チューブ(5)と、熱収縮チューブ(5)の内側に配置されたホットメルト(50)と、を備え、熱収縮チューブ(5)は、その一端部がモールド樹脂(4)の端部の外周面に形成された周方向溝(43)に収容された、センサ付きケーブル(1)。
[9]導体(中心導体71)及び中心導体(71)の外周に設けられた絶縁体(72)を有するケーブル(7)と、ケーブル(7)の端末部において、絶縁体(72)から露出した中心導体(71)に接続されると共に、絶縁体(72)を覆う端子金具(6)と、端子金具(6)から導出されたケーブル(7)の一部を端子金具(6)の端部と共に覆う熱収縮チューブ(5)と、熱収縮チューブ(5)の内側に配置されたホットメルト(50)と、を備え、熱収縮チューブ(5)は、その一端部が端子金具(6)の端部の外周面に形成された周方向溝(加締め溝620)に収容された、端子金具付きケーブル(10)。
[10]周方向溝は、端子金具(6)を中心導体(71)及び絶縁体(72)に加締めつける際に形成される加締め溝(620)である、[9]に記載の端子金具付きケーブル(10)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記第1の実施の形態では、ケーブル3は、中心導体31a,32a及び絶縁体31b,32bを有する第1及び第2の電線31,32をシース33で被覆してなるものであったが、これに限らず、例えば絶縁体等を有することなく、導体及びシースからなるケーブルであってもよいし、3本以上の電線をシースで被覆してなるケーブルであってもよい。すなわち、センサ付きケーブル1の用途に応じたケーブルを適用することが可能である。
また、上記実施の形態では、ケーブル導出部の封止構造の一態様としてセンサ付きケーブル1及び端子金具付きケーブルについて説明したが、これに限らず、ケーブルの導出部を封止する構造が適用されるケーブルであれば、ケーブルの用途に制限はない。
また、上記第1の実施の形態では、モールド樹脂4,40は円柱状を有していたが、これに限らず、例えば角柱状であってもよい。
1…センサ付きケーブル
2…センサ
3,7…ケーブル
4,40…モールド樹脂(覆い体)
5…熱収縮チューブ
6…端子金具(覆い体)
10…端子金具付きケーブル
43…周方向溝
50…ホットメルト
71…中心導体(導体)
72…絶縁体
620…加締め溝(周方向溝)
2…センサ
3,7…ケーブル
4,40…モールド樹脂(覆い体)
5…熱収縮チューブ
6…端子金具(覆い体)
10…端子金具付きケーブル
43…周方向溝
50…ホットメルト
71…中心導体(導体)
72…絶縁体
620…加締め溝(周方向溝)
Claims (10)
- ケーブルと、該ケーブルの外周を覆う覆い体と、該覆い体から導出された前記ケーブルの一部を覆う熱収縮チューブとを有し、前記熱収縮チューブ及び前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトによって前記ケーブルと前記覆い体との間への異物の侵入を抑制するケーブル導出部の封止構造であって、
前記覆い体の端部は、前記覆い体から導出された前記ケーブルの一部と共に前記熱収縮チューブによって覆われ、
前記熱収縮チューブは、その一端部が前記覆い体の外周面に形成された周方向溝に収容された
ケーブル導出部の封止構造。 - 前記熱収縮チューブは、前記ホットメルトが内側に塗布された状態で前記覆い体及び前記ケーブルの一部の外周側に配置されて熱収縮する、
請求項1に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 前記覆い体は、前記ケーブルの端末部を覆うモールド樹脂である、
請求項1又は2に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 前記覆い体は、前記ケーブルの端末部を覆う端子金具である、
請求項1又は2に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 前記周方向溝は、その深さが1mm以上である、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 前記周方向溝は、その幅が2mm以上である、
請求項1乃至5の何れか1項に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 前記周方向溝は、その幅が10mm以下である、
請求項6に記載のケーブル導出部の封止構造。 - 物理量を測定するセンサと、
端末部が前記センサに接続されたケーブルと、
前記センサ及び前記ケーブルの端末部を覆うモールド樹脂と、
前記モールド樹脂から導出された前記ケーブルの一部を前記モールド樹脂の端部と共に覆う熱収縮チューブと、
前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトと、
を備え、
前記熱収縮チューブは、その一端部が前記モールド樹脂の前記端部の外周面に形成された周方向溝に収容された
センサ付きケーブル。 - 導体及び該導体の外周に設けられた絶縁体を有するケーブルと、
前記ケーブルの端末部において、前記絶縁体から露出した前記導体に接続されると共に、前記絶縁体を覆う端子金具と、
前記端子金具から導出された前記ケーブルの一部を前記端子金具の端部と共に覆う熱収縮チューブと、
前記熱収縮チューブの内側に配置されたホットメルトと、
を備え、
前記熱収縮チューブは、その一端部が前記端子金具の前記端部の外周面に形成された周方向溝に収容された
端子金具付きケーブル。 - 前記周方向溝は、前記端子金具を前記導体及び前記絶縁体に加締めつける際に形成される加締め溝である、
請求項9に記載の端子金具付きケーブル。
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