JP6496175B2 - 理美容用椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、理美容用椅子に関する。
従来、この種の理美容用椅子として、特許文献1には、座部と、座部の後側に設けられる背もたれ部と、昇降可能なロッドを有する支柱と、座部の下面に固定され、ロッドの上端に取り付けられるフランジと、支柱とフランジの円筒部との間に取り付けられ、ロッドの中心回りに回動するテーブル取付板と、テーブル取付板の先端に取り付けられる起立体と、起立体の上端に取り付けられるテーブルと、を備える理美容椅子が開示されている。
また、特許文献2には、座部と、座部の後側に設けられる背もたれ部と、プランジャを有する油圧シリンダと、座部の下面に固着される座板と、プランジャよりも後方に偏位した位置に設けられて座板を旋回可能に取付けるピボットを有し、プランジャの上端部に固定される支板と、支板の後端に設けられて平面方向に回動可能な基部腕板と、基部腕板の端部に設けられて平面方向に回動可能な先部腕板と、先部腕板に設けられるトレーと、を備える理美容椅子が開示されている。
特開2011−217843号公報 実公昭63−022920号公報
ところで、一般的な理美容用椅子では、理美容を行う施術者が立ち姿勢の状態で、椅子に座っている被施術者の頭部を上方から見やすくするために、座部の初期高さを予め可能な限り低くしておくことが求められている。しかしながら、特許文献1の椅子では、ロッドを軸に回動するテーブル取付板が支柱とフランジの円筒部との間に取り付けられているため、このようなテーブル機構を備えない椅子と比較した場合、テーブル取付板の厚みが座部の初期高さを上げてしまうことになる。このため、特許文献1のテーブル機構を備える理美容用椅子では、座部の初期高さを予め低くしておくことが難しいという問題があった。
また、特許文献1の椅子では、座部の回転中心とテーブル取付板の回動中心とが共通しており、テーブル取付板の回動中心が背もたれ部にもたれた被施術者の重心位置よりも前側に位置することになる。すなわち、特許文献1の椅子は、座部に座っている被施術者の重心位置とテーブル回転板の回動中心とが一致していないため、被施術者の重心回りにテーブルを移動させることができず、物置手段を被施術者が使いやすい位置に移動させにくい構造になっていた。
また、特許文献2の椅子では、支板にトレーの回動軸が取り付けられており、座部にトレーの回動軸が直接取り付けられていない。すなわち、トレーの回動軸が座部とともに回転しないため、座部が回転してしまうと、トレーの位置が座部との関係で相対的に変わることになる。したがって、被施術者が座部を回転させると、それまで被施術者にとって使いやすい位置にあったテーブルが被施術者の意に沿わない位置に変わってしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、理美容用椅子に取り付けられるテーブル等の物置手段の取付構造を工夫することで、被施術者の使用状況に応じて、理美容用椅子に取り付けられる物置手段をより使いやすい位置に配置できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る理美容用椅子では、座部の左右中央を通る鉛直面上にあって支柱のロッドの中心よりも後方の連結位置で、座部の回転とともに移動する軸部を軸に回動可能な物置手段を設けることにより、物置手段を被施術者の使用状況に応じてより使いやすい位置に配置できるようにした。
具体的には、本発明の第1の形態による理美容用椅子は、着座した被施術者に理容または美容を受けさせるための理美容用椅子であって、鉛直上下方向に延びる昇降可能なロッドを有する支柱と、該ロッドの中心回りに回転可能になるようにロッドの上端部に支持され、被施術者の臀部ないし大腿部を載せる座部と、座部の後側に設けられ、被施術者の上半身を支える背もたれ部と、座部に対し、該座部の左右中央を通る鉛直面上にあってロッドの中心よりも後方の連結位置で、座部の回転とともに移動する鉛直上下方向に延びる軸部により取り付けられ、軸部を軸に回動可能な物置手段と、を備えることを特徴とする。
この第1の形態によれば、物置手段が座部に対し、座部の左右中央を通る鉛直面上にあってロッドの中心よりも後方の連結位置で、座部の回転とともに移動する鉛直上下方向に延びる軸部により取り付けられているため、支柱と座部との間に何らの取付部材を介在させることがなく、座部の初期高さを予め低くしておくことができる。また、軸部の連結位置が座部に座った被施術者の重心位置に近づくことになり、このことにより、被施術者の重心位置と物置手段の回動中心とを略一致させた状態で、被施術者が使いやすい位置に物置手段を移動させることができる。さらに、座部の回転とともに物置手段の軸部も回転するため、座部を回転させても、物置手段を常に使いやすいところに配置しておくことができる。
第2の形態による理美容用椅子では、第1の形態において、物置手段は、座部の下側に取り付けられたブラケットと、ブラケットに固定された軸部と、前端部が軸部に支持され、座部の下側を外方に向いて延びる延伸部、およびこの延伸部に連続し、座部の外側を上方に向かうように延びる起立部を有し、軸部を軸に回動可能なアーム部と、アーム部の起立部に固定される物置部と、を含むことを特徴とする。
この第2の形態によれば、軸部を固定したブラケットが座部の下側に取り付けられることで、上記連結位置に軸部を容易に配置させることができる。また、軸部を軸に回動可能なアーム部により、座部に座っている被施術者が使いやすい高さで、起立部に固定される物置部を座部および背もたれ部の周りに移動させることができる。
第3の形態による理美容用椅子は、第2の形態において、物置手段のアーム部が座部の左右側方から背もたれ部の後方までの範囲内で回動するように、アーム部の回動範囲を規制する回動規制手段が設けられていることを特徴とする。
この第3の形態によれば、回動規制手段により、物置手段が座部の前方に移動しないように規制されているため、物置手段のアーム部と座部に座っている被施術者の脚部との接触を未然に防ぐことができる。
第4の形態による理美容用椅子は、第2または3の形態において、座部の下部に、支柱のロッドが挿入される挿入孔を有するフランジが固定され、ブラケットは、フランジに取り付けられることで座部の下側に取り付けられていることを特徴とする。
この第4の形態によれば、支柱と座部とを互いに連結するフランジに物置手段のブラケットが取り付けられるため、フランジを介して物置手段を座部の下側に容易に取り付けることができる。
第5の形態による理美容用椅子では、第4の形態において、ブラケットは、フランジに取り付けるための複数の取付部を有し、取付部の一部は、ブラケットの端部に開口した切欠部からなることを特徴とする。
この第5の形態によれば、ブラケットの取付部の一部が切欠部であり、この切欠部をフランジのねじ部材に差し込むことによって、フランジにブラケットを取り付けるときの位置調整を容易に行うことができる。
本発明に係る理美容用椅子によれば、被施術者の状況に応じて、テーブル等の物置手段を使いやすい位置に配置できる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子を示す斜視図である。 図2は、背もたれ部の後方に物置手段を移動させた状態における理美容用椅子の正面図である。 図3は、テーブルの移動軌跡を模式的に表した理美容用椅子の平面図である。 図4は、支柱および物置手段を取り付ける前の理美容用椅子を下側から見て示す斜視図である。 図5は、物置手段の分解斜視図である。 図6は、物置手段を組み立てた状態の斜視図である。 図7は、物置手段を座部の下側に取り付けた状態の図4相当図である。 図8は、図2のVIII−VIII線断面図である。 図9は、図8の部分拡大図である。 図10は、本発明の第2の実施形態に係る理美容用椅子の側面図である。 図11は、図10の理美容用椅子における図9相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
[第1の実施形態]
図1〜図9は、本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10を示す。この理美容用椅子10は、着座した被施術者に理容または美容を受けさせるための椅子である。
図1および図2に示すように、理美容用椅子10は、椅子全体を支える支柱20を備えている。この支柱20は、略円錐台状に形成されて室内の床面に設置される基台部21を有している。この基台部21の上側には、鉛直上下方向に延びる筒状の脚部22が一体的に設けられており、この脚部22の内部構造全体が公知の構造による油圧シリンダとして機能する。また、脚部22の内部には、鉛直上下方向に延びる昇降可能なロッド23が設けられており、このロッド23は脚部22の上端から突出している。そして、脚部22内部の油圧シリンダ機能により、脚部22の後側に設けた足踏み部24を踏み込むと、油圧シリンダ内のタンクに貯油された油がロッド23を収納するロッド収納筒25(図8参照)に注入されロッド23が上昇し、足踏み部24を最下降位置まで踏み込むと、ロッド収納筒25に注入された油が油圧シリンダ内のタンクに排出され、ロッド23は最下降位置まで下降するようになっている。このようなロッド23の昇降動作によって、後述する座部30および背もたれ部50が上下方向に昇降するようになっている。
また、図9に示すように、ロッド23は、その上端部23bが先細りの形状を有し、ロッド23の本体部23aおよび上端部23bが中心線Bを軸に回転するようになっている。ここで、上記足踏み部24を下側に位置させると、ロッド23が中心線Bを軸に回転可能となる一方、足踏み部24を上方に蹴上げて上側に位置させると、ロッド23の回転が阻止されるようになっている。
また、図1および図2に示すように、理美容用椅子10は、被施術者の臀部ないし大腿部を載せる座部30を備えている。図8および図9に示すように、この座部30は、平板状に形成された座板部31と、この座板部31の上側で支持され、被施術者の臀部ないし大腿部を載せるクッション部32とを有している。座板部31の下面には、後述するフランジ60が取り付けられており、このフランジ60を介して、座板部31はロッド23の上端部23bに支持されている。すなわち、座部30は、ロッド23の上端部23bに支持されて、ロッド23が回転することにより、上記ロッド23の中心線Bを軸に回転可能になっている。また、脚部22内部の油圧シリンダ機能によるロッド23の昇降動作に伴い、座部30が上下方向に昇降するようになっている。
また、図8および図9に示すように、座部30は、その前側が後側よりも上方に位置するように水平面に対して所定の角度θだけ傾いている。この座部30の傾斜角度θは、座部30に座った被施術者の大腿部を被施術者のリラックス姿勢と施術者の施術可能な被施術者の姿勢が両立する角度に設定されており、例えば、座部30が水平な床面に対して5°だけ上方に傾いている。さらに、図1および図2に示すように、座部30には、左右両側における前端部分のそれぞれに、後述する背もたれ部50を支持するための左右一対の支持台33,33が設けられている。この左右一対の支持台33,33の各々は、座板部31に固定されている。
さらに、図1および図2に示すように、上記座部30には、被施術者が座部30に腰掛けた足を載せるための足置き部40が一体的に取り付けられている。図1および図7に示すように、この足置き部40は、上端部が支柱20よりも前方の位置の座板部31下面に取り付けられた取付板43を有し、さらにこの取付板43に溶接により固定されたパイプ部42を有している。このパイプ部42は、座部30の前方に向かって斜め下方に延び、その下端部(前端部)には足置き台41が取付固定されている。
また、図1および図2に示すように、上記座部30の後側には、被施術者の上半身を支える背もたれ部50が設けられている。図8に示すように、この背もたれ部50は、被施術者の上半身を支えるクッション部51を有している。また、背もたれ部50は、左右一対の肘掛け部52,52と一体的に形成されており、上記肘掛け部52,52の下端部分の各々が座部30に設けられた左右一対の支持台33,33にそれぞれ固定されている。
図1に示すように、座部30の下面には、支柱20と座部30とを互いに連結するフランジ60が取り付けられている。このフランジ60は、例えば、アルミニウム合金、マグネシウム合金等によるダイカスト、またはアルミニウム、鋳鉄等による鋳物からなり、図4に示すように、略四角形に形成された平板部61を有している。この平板部61の四隅の各々には、座板部31の下面にフランジ60を平板部61が裏面(上面)で座板部31下面に対向するように取り付けるための取付孔62がそれぞれ設けられている。また、平板部61の中央には円筒状の円筒部63が平板部61の表側(下側)に突出するように設けられている。この円筒部63には、支柱20のロッド23の上端部23bが挿入される挿入孔64が設けられている。図9に示すように、この挿入孔64は、平板部61の表面から裏面に向かって内径が小さくなるようにテーパ形状に形成されている。
図8および図9に示すように、平板部61は、上記挿入孔64の中心線Bが鉛直上下方向に沿った状態で、座部30の傾斜角度θと同じ角度だけ傾斜している。すなわち、鉛直上下方向に延びるロッド23の上端部23bが挿入孔64に挿入された状態で、平板部61が角度θだけ後下がりに傾斜するようになっている。このため、ロッド23の上端部23bが挿入孔64に挿入された状態において、平板部61を座板部31の下面に固定すると、図8および図9に示すように、座部30の前側が後側よりも上方に角度θだけ傾くようになる。その結果、座部30に座った被施術者の大腿部が上方に持ち上げられる。
本発明の特徴として、図1〜図3に示すように、理美容用椅子10は、座部30および背もたれ部50の周囲で回動する物置機構70(物置手段)を備えている。図5〜図7に示すように、物置機構70は、座部30の下側にあるフランジ60に取り付けられた平面視で略L字状の板材からなるブラケット71を備えている。図5に示すように、このブラケット71は、フランジ60に取り付けられる略L字状に折れ曲がったフランジ取付部71aを有している。図9に示すように、このフランジ取付部71aは座部30の傾斜角度θに合わせて傾斜しており、フランジ取付部71aの後端には、略台形板状の軸部固定部71eが略L字形状の一方の辺部から突出するように一体に設けられている。この軸部固定部71eは、後述する軸部72が固定される部分であり、図9に示すように、フランジ取付部71aはフランジ60に取り付けられた状態で、軸部固定部71eが水平になるように、フランジ取付部71aと軸部固定部71eとは角度を持って連続して形成されている。
図5〜図7に示すように、ブラケット71のフランジ取付部71aには、フランジ60に取り付けるためのねじ取付部としての貫通孔71bおよび切欠部71c,71cが設けられている。貫通孔71bは、フランジ取付部71aの略L字形状のコーナー部分にフランジ取付部71aを貫通するように設けられている一方、切欠部71c,71cは、フランジ取付部71aを表裏面間で貫通する貫通孔の周囲の一部をブラケット71の端部に開口するように切り除いたものであり、フランジ取付部71aの2つの先端部分の各々に設けられている。図5および図7に示すように、この切欠部71c,71cの各々は、ブラケット71がフランジ60に取り付けられた状態において、椅子10の前方に向くように開口している。また、このフランジ取付部71aには、軸部固定部71eに隣接する部分に、後述する回動規制部75を固定するための貫通孔71dが設けられている。
図1および図5に示すように、物置機構70は、座部30の回転とともに移動する軸部72を備えている。図5および図8に示すように、この軸部72は、物置機構70がブラケット71で座部30の下側に取り付けられた状態で、座部30の左右中央を通る仮想平面の鉛直面D上にあって支柱20のロッド23の中心線Bよりも後方の連結位置(中心線Cの位置)に配置されるように、ブラケット71の軸部固定部71eに固定され、この軸部72と上記フランジ取付部71aの貫通孔71dとは上記鉛直面D上に位置している。すなわち、軸部72は座部の下側に、ロッド23の中心線Bよりも後方の位置に相当する、座部30に座った被施術者の重心位置に、軸部72の連結位置を近づけた状態で設けられている。図5および図6に示すように、この軸部72は、軸部固定部71eの上記連結位置において、ブラケット71を貫通した状態で溶接により一体化されている。すなわち、さらに、図5に示すように、軸部72は、軸部固定部71eからそれを貫通して垂下しかつ上端部で軸部固定部71eに溶接一体化された嵌合部72aを有し、この嵌合部72aの下端部(先端)には雄ねじ部72bが形成されている。
また、軸部72は、図8および図9に示すように、ブラケット71のフランジ取付部71aが座部30の傾斜角度θに沿って取り付けられた状態で、水平となるブラケット71の軸部固定部71eに固定されている。すなわち、軸部72は、ブラケット71が座部30の下側に取り付けられた状態で、座部30の下方に向かうように鉛直上下方向(図9の中心線C)に沿って延びている。
図1に示すように、物置機構70は、軸部72を軸に回動可能なアーム部73を備えている。図5に示すように、このアーム部73は、例えば中間部分で略90°に曲げ加工された略L字状の1本のパイプ材からなるもので、座部30の下側を外方に向いて延びる延伸部73eと、下端が延伸部73eの後端に連続し、座部30の外側を上方に向かうように延びる起立部73fとを有する。延伸部73eの前端部分には、軸部72を軸に回転可能に支持される軸受け73aが連結部73dを介して一体に設けられている。この軸受け73aは、軸部72の嵌合部72aに、軸受け73aの長手方向両端部分のそれぞれに樹脂製または金属製のブッシュ73b,73bを介在させた状態で嵌合されている。この嵌合状態で、軸部72の雄ねじ部72bに上下2つのナット73c,73c(下側ナット73cは上側ナット73cの緩み防止用)が螺合されて締結されることにより、軸受け73aが軸部72に対して回動可能に支持されている。
なお、上記連結部73dは、図5に示すように、軸受け73aの側面に固定されている。この連結部73dは、板状部材を曲げ加工により略コ字状に成形されており、連結部73dにおける両側壁の前端部分が軸受け73aの側面部分にそれぞれ溶接されている。また、図5〜図7に示すように、アーム部73の延伸部73eは、座部30の下側を外方に向かって延びていて、上記連結部73dの底面に載せられた状態で、連結部73dに溶接されている。さらに、アーム部73の起立部73fは、理美容用椅子10の外側を上方に向かうように延びている。
上記起立部73fの上端には、矩形状の板材からなるテーブル固定板73gが設けられている。また、起立部73fの屈曲部分近傍には、本棚固定板73hが設けられている。そして、図5〜図7に示すように、アーム部73の起立部73fには物置部74が固定されている。この物置部74は、テーブル74aおよび本棚74bからなり、テーブル74aは、円盤状の形状を有するもので、上記テーブル固定板73gの上面にねじ止めにより固定され、図1に示すように、肘掛け52の上面と略同じ高さに配置されている。このテーブル74aの上に被施術者の持ち物等を適宜置くことができるようになっている。
また、図5および図6に示すように、本棚74bは、例えば曲げ加工により略コ字状に形成された金属板材からなり、上端部がテーブル74aとテーブル固定板73gとの間に挟まれた状態で、また背面部分の下側が本棚固定板73hにそれぞれねじ止めにより固定されており、この折り曲げられた本棚74bの内側の底面部分に雑誌や新聞などを適宜置くことができるようにしている。
さらに、図5〜図7に示すように、物置機構70は、アーム部73の回動範囲を規制する回動規制部75(回動規制手段)を備えている。この回動規制部75は、アーム部73が座部30の左右側方から背もたれ部50の後方までの範囲内で回動するように、アーム部73の回動範囲を規制する。具体的には、図5に示すように、回動規制部75は、円筒状の円筒部75aを有しており、この円筒部75aにねじ75bが挿通され、このねじ75bは上記ブラケット71において上記鉛直面D上に位置する貫通孔71dに下側から挿通され、このねじ75bの上端部にはナット75cが螺合されて締結されており、このことで、円筒部75aがブラケット71に固定されている。そして、図1および図7に示すように、アーム部73が座部30に向かって回転すると、連結部73dの側壁が円筒部75aの側面に接触するようになっており、この接触によって、座部30の側方から前方までの範囲にテーブル74aが移動しないようにアーム部73の回動範囲が規制されている。なお、円筒部75aに用いられる材質としては、低反発性の樹脂またはゴム等を用いるのが好ましい。連結部73dの側壁が円筒部75aの側面に接触する際、円筒部75aの弾性により連結部73dにおける過度な跳ね返りを防ぐためである。
ここで、図4および図7に示すように、座板部31の下面にフランジ60が取り付けられている場合、その状態から物置機構70を取り付けるときには、フランジ60の取付孔62の各々に予め取り付けられているねじ部材を少し緩めた状態で、ブラケット71をスライドさせながら、ねじ部材のそれぞれにブラケット71の切欠部71c,71cを差し込み、軸部72の上記連結位置(中心線C)に配置されるように、フランジ60に対するブラケット71の取付位置を調整しながら仮止めする。そして、位置調整を終えた後に貫通孔71bにもねじ部材を通し、全てのねじ部材を本締めする。このように、軸部72が上記連結位置(中心線C)に配置されるように位置調整しながら、ブラケット71をフランジ60に取り付ける。
図3は、座部30および背もたれ部50の周囲を移動するテーブル74aの移動軌跡を模式的に表している。図3に示すように、この実施形態における物置機構70の回動範囲は、アーム部73の回動範囲を規制する上記回動規制部75により、例えば240°に制限されている。この物置機構70のテーブル74aは、座部30の側方に向かうにつれて座部30に近づいていく一方、背もたれ部50の後方に向かうにつれて背もたれ部50から所定の距離をおいて離れていく。これは、物置機構70の回動中心である軸部72の連結位置(中心線C)を座部30に座った被施術者の重心位置に近づけたことによる。このため、被施術者の重心位置と物置機構70の回動中心とを略一致させた状態で、座部30に座っている被施術者が使いやすい位置にテーブル74a等を移動させることができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10では、物置機構70が座部30に対し、その座部30の左右中央を通る鉛直面D上にあってロッド23の中心よりも後方の連結位置で、座部30の回転とともに移動する鉛直上下方向に延びる軸部72により取り付けられているため、支柱20と座部30との間に何らの取付部材を介在させることなく、座部30の初期高さを予め低くしておくことができる。また、軸部72の連結位置が座部30に座った被施術者の重心位置に近づくことにより、被施術者の重心位置と物置機構70の回動中心とを略一致させた状態で、被施術者が使いやすい位置にテーブル74a等を移動させることができる。さらに、座部30の回転とともに物置機構70の軸部72も回転するため、座部30を回転させても、物置機構70のテーブル74a等を常に使いやすいところに配置しておくことができる。
また、軸部72を固定したブラケット71がフランジ60を介して座部の下側に取り付けられることで、上記連結位置に軸部72を容易に配置させることができる。また、軸部72を軸に回動可能なアーム部73により、座部30に座っている被施術者が使いやすい高さで、起立部73fに固定されるテーブル74a等の物置部74を座部30および背もたれ部50の周りに移動させることができる。
また、回動規制部75により物置機構70が座部30の前方に移動しないように規制されているため、物置機構70のアーム部73と座部30に座っている被施術者の脚部との接触を未然に防ぐことができる。
また、座部30の下部に、支柱20のロッド23が挿入される挿入孔64を有するフランジ60が固定され、ブラケット71は、フランジ60に取り付けられた状態で座部30の下側に取り付けられている。すなわち、支柱20と座部30とを互いに連結するフランジ60に物置機構70のブラケット71が取り付けられるため、物置機構70を座部30の下側に容易に取り付けることができる。
また、ブラケット71は、フランジ60に取り付けるための複数の取付部を有し、取付部の一部は、ブラケット71の端部に開口した切欠部71c,71cを含むため、ブラケット71の切欠部71c,71cをフランジ60のねじ部材に差し込むことによって、フランジ60にブラケット71を取り付けるときの位置調整を容易に行うことができる。
また、鉛直上下方向に延びる軸部72は、ブラケット71のフランジ取付部71aが座部30の傾斜角度θに沿って取り付けられた状態で、水平となるブラケット71の軸部固定部71eに固定されているため、座部30の傾斜角度にかかわらず、テーブル74aの載置面を常に水平に維持した状態でテーブル74aを座部30および背もたれ部50の周りに移動させることができる。
さらに、物置機構70がフランジ60を介して座部30の下側(座板部31の下面)に直接取り付けられていることから、ロッド23の昇降動作により座部30が昇降するとともに、物置機構70も昇降する。その結果、座部30の昇降動作に拘わらず、座部30に座っている被施術者とテーブル74a等との高さ方向における位置関係をそのまま保つことができる。
[第2の実施形態]
図10および図11は、本発明の第2の実施形態に係る理美容用椅子10を示す。この理美容用椅子10は、座部30および背もたれ部50を後方に傾斜させる機構を有する形態であり、その他の主な構成については、第1の実施形態に係る理美容用椅子の構成と同様であり、図1〜図9と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、この実施形態に係る理美容用椅子10は、座部30および背もたれ部50を後方に傾斜させるリンク機構34を備えている。このリンク機構34は、座部30の後側に設けられている左右水平方向の回転軸を中心に、座部30を前側が上昇するように後ろ回りに回動させることで、座部30および背もたれ部50を後方に傾斜させる機構である。図10および図11に示すように、座部30および背もたれ部50は、リンク機構34によって角度θ2だけ後方に傾斜している。なお、この実施形態における傾斜角度θ2は、例えば10°に設定されている。
図11に示すように、座部30の座板部31およびクッション部32は、リンク機構34により、角度θ2だけ後方に傾斜している。第2の座板部35は、リンク機構34による座部30および背もたれ部50の傾斜状態にかかわらず、常に床面の水平面に対して傾斜角度θ1を維持している。なお、この傾斜角度θ1は、第1の実施形態の傾斜角度θと同じ角度(5°)に設定されている。
図11に示すように、この第2の座板部35の下面には、フランジ60が取り付けられ、このフランジ60に物置機構70のブラケット71が取り付けられている。すなわち、第1の実施形態と同様に、鉛直上下方向に延びる軸部72は、ブラケット71のフランジ取付部71aが第2の座板部35の傾斜角度θ1に沿って取り付けられた状態で、水平となるブラケット71の軸部固定部71eに固定されている。このため、リンク機構34による座部30および背もたれ部50の傾斜状態に拘わらず、テーブル74aの載置面を常に水平に維持した状態で、テーブル74aを座部30および背もたれ部50の周りに移動させることができる。
また、第1の実施形態において説明した図3に示すように、この実施形態においても、物置機構70のテーブル74aは、座部30の側方に向かうにつれて座部30に近づいていく一方、背もたれ部50の後方に向かうにつれて背もたれ部50から所定の距離をおいて離れていく。このため、リンク機構34により背もたれ部50を後方に傾斜させても、物置機構70のテーブル74a等を背もたれ部50に衝突させることなく円滑に移動させることができる。
[その他の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10では、物置機構70の物置部74として、テーブル74aおよび本棚74bの両方を備える形態としたが、この形態に限られない。すなわち、テーブル74aまたは本棚74bの一方を用いる形態としてもよい。または、物置部74に相当する構成として、テーブル74aおよび本棚74bの他に、例えば、理美容の施術用具を適宜載せることができる載置台を追加してもよい。本発明の第2の実施形態についても同様である。
本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10では、座部30の下面に固定されたフランジ60に物置機構70のブラケット71を取り付けた形態を説明したが、この形態に限られない。すなわち、ブラケット71を座部30の下側、すなわち座板部31の下面に直接取り付ける形態であってもよい。本発明の第2の実施形態に係る理美容用椅子10では、第2の座板部35の下面にブラケット71を直接取り付ける形態であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10では、座部30の前側が後側よりも上方に傾く形態を用いて説明したが、この形態に限られず、例えば座部30を水平にしてもよい。このとき、フランジ60の平板部61は、挿入孔64の中心線Bを鉛直上下方向に向けた状態で水平に形成されたものが用いられる。また、ブラケット71のフランジ取付部71aについても、軸部固定部71eと同様に水平に形成される。
本発明の第1の実施形態に係る理美容用椅子10では、足置き部40を設けた椅子を用いたが、この足置き部40を設けない形態であってもよい。
以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態のみに限定されず、発明の範囲内で種々の変更が可能である。
本発明は、着座した被施術者に理容または美容を受けさせるための理美容用椅子およびそれに用いられる物置手段として産業上の利用が可能である。
10:理美容用椅子
20:支柱
23:ロッド
30:座部
50:背もたれ部
60:フランジ
64:挿入孔
70:物置機構(物置手段)
71:ブラケット
71b:貫通孔
71c:切欠部
72:軸部
73:アーム部
73e:延伸部
73f:起立部
74:物置部
75:回動規制部(回動規制手段)
D:鉛直面

Claims (5)

  1. 着座した被施術者に理容または美容を受けさせるための理美容用椅子であって、
    鉛直上下方向に延びる昇降可能なロッドを有する支柱と、
    該ロッドの中心回りに回転可能になるように前記ロッドの上端部に支持され、被施術者の臀部ないし大腿部を載せる座部と、
    前記座部の後側に設けられ、被施術者の上半身を支える背もたれ部と、
    前記座部に対し、該座部の左右中央を通る鉛直面上にあって前記ロッドの中心よりも後方の連結位置で、前記座部の回転とともに移動する鉛直上下方向に延びる軸部により取り付けられ、前記軸部を軸に回動可能な物置手段と、を備える、理美容用椅子。
  2. 請求項1に記載の理美容用椅子において、
    前記物置手段は、
    前記座部の下側に取り付けられたブラケットと、
    前記ブラケットに固定された前記軸部と、
    前端部が前記軸部に支持され、前記座部の下側を外方に向いて延びる延伸部と、前記延伸部に連続し、前記座部の外側を上方に向かうように延びる起立部とを有し、前記軸部を軸に回動可能なアーム部と、
    前記アーム部の起立部に固定される物置部と、を含む、理美容用椅子。
  3. 請求項2に記載の理美容用椅子において、
    前記物置手段のアーム部が前記座部の左右側方から前記背もたれ部の後方までの範囲内で回動するように、前記アーム部の回動範囲を規制する回動規制手段が設けられている、理美容用椅子。
  4. 請求項2または3に記載の理美容用椅子において、
    前記座部の下部に、前記支柱のロッドが挿入される挿入孔を有するフランジが固定され、
    前記ブラケットは、前記フランジに取り付けられることで前記座部の下側に取り付けられている、理美容用椅子。
  5. 請求項4に記載の理美容用椅子において、
    前記ブラケットは、前記フランジに取り付けるための複数の取付部を有し、
    前記取付部の一部は、前記ブラケットの端部に開口した切欠部からなる、理美容用椅子。
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