JP6495132B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に関する。
特許文献1の住宅は、複数の階層を備えており、さらに、仮想的に区切られたエレベータ室予定領域とエレベータホール予定領域とを有する可変室と、可変室に隣接して設けられた不変室とを備えている。可変室及び不変室の床部は、ALC(軽量気泡コンクリート)パネル又はPC(プレキャストコンクリート)パネル等のパネルで構成されている。
特開2012−184614号公報
特許文献1では、エレベータが設置されている住宅の構造について記載されていない。また、特許文献1の構成では、人間が出入りする学習室を可変室として設定しているため、例えば、可変室の床部を不変室の床部と同様にALCパネル又はPCパネルで構成した場合、床部の取り外しを簡単に行うことが難しい。さらに、床部に水平ブレースが有る場合、水平ブレースの撤去を簡単に行うことが難しい。換言すると、第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路に第2エレベータが設置された構成において、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業を簡単に行うには、改善の余地がある。
本発明は、第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路に第2エレベータが設置された構成において、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業を簡単に行うことができる建物を得ることが目的である。
第1の態様に係る建物は、人運搬用の第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路の四隅に配置された4本の柱と、各階の前記昇降路に設けられ、前記昇降路を相対的に広い第1空間部と相対的に狭い第2空間部とに仕切る仕切壁と、前記第1空間部に設けられ物品を収納可能な収納部と、前記第2空間部に設けられた小荷物運搬用の第2エレベータと、前記柱に接合された梁に取り外し可能に設けられ、前記第1空間部の床を形成する床部と、を有する。
第1の態様に係る建物では、建築当初において、4本の柱に囲まれた空間が、人運搬用の第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路となっている。換言すると、昇降路は、第1エレベータの設置予定空間である。そして、昇降路は、仕切壁によって、相対的に広い第1空間部と相対的に狭い第2空間部とに仕切られている。第1空間部には、取り外し可能な床部が設けられると共に収納部が設けられている。第2空間部には、小荷物運搬用の第2エレベータが設けられている。
建物の居住者の高齢化等の理由により、小荷物運搬用の第2エレベータを人運搬用の第1エレベータに変更する場合は、仕切壁を取り外して床部及び第2エレベータを取り外すことで、昇降路に第1エレベータを設置可能となる。ここで、第1の態様に係る建物では、既述のようにALCパネル又はPCパネルを用いる構成に比べて床部を軽量化できるので、床部の取り外しが容易となる。これにより、第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路に第2エレベータが設置された構成において、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業を簡単に行うことができる。
第2の態様に係る建物の前記床部は、対向する1組の前記梁にそれぞれ取り付けられた取付部材と、1組の前記取付部材に両端部が取り外し可能に設けられた木製の床受材と、前記床受材に支持されると共に前記床を形成する床板を支持する木製の根太と、を有する。
第2の態様に係る建物では、床部が木製の床受材及び根太を含んで構成されているので、床受材及び根太の少なくとも一方が鋼製のものに比べて、床部が軽量化される。これにより、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業をさらに簡単に行うことができる。
第1の態様に係る建物では、第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路に第2エレベータが設置された構成において、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業を簡単に行うことができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る建物では、第2エレベータを第1エレベータに変更する作業をさらに簡単に行うことができるという優れた効果を有する。
(A)本実施形態に係る建物の一階の間取り図である。(B)本実施形態に係る建物の二階の間取り図である。 本実施形態に係る建物の三階の間取り図である。 本実施形態に係る建物の二階のダムウェータ周辺の構造を示す部分平面図である。 本実施形態に係る建物の二階の床部の構造を示す説明図である。 本実施形態に係る建物の二階のダムウェータ周辺の床板を取り除いた状態を示す部分平面図である。 (A)本実施形態に係る建物の二階の床部の構造を示す部分拡大縦断面図である。(B)本実施形態に係る建物の二階の床部を取り外した状態を示す部分拡大縦断面図である。 本実施形態に係る梁、床受金物及び床受材の組み付け状態を示す部分拡大図である。 本実施形態に係る床受金物の斜視図である。 本実施形態に係る建物の床部を取り外してホームエレベータを設けた状態を示す説明図である。 本実施形態に係る建物の二階のホームエレベータ周辺の構造を示す部分平面図である。
本実施形態に係る建物の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1(A)、(B)及び図2には、本実施形態の建物10が示されている。建物10は、一例として三階建てとなっている。なお、以後の説明では、一例として、建物10を平面視したときの図の上側、下側、左側、右側を北側、南側、西側、東側と称して説明する。また、各図における東西南北の表示は省略する。
図1(A)に示すように、建物10の一階では、北東に玄関12が設けられ、北西にガレージ14が設けられている。玄関12とガレージ14との間には、玄関ホール13が設けられている。また、玄関12の南側には、南北方向に沿って土間16が広がっている。ガレージ14の南側には、二階に通じる階段18が設けられている。階段18の南側には、洗面所22及び浴室24が設けられている。土間16と浴室24との間には、和室26が設けられている。
建物10の南北方向及び東西方向でほぼ中央部となる場所には、昇降路20が形成されている。建物10の一階では、昇降路20が、玄関ホール13、土間16、和室26、洗面所22及び階段18により囲まれている。なお、昇降路20の詳細については後述する。
図1(B)に示すように、建物10の二階の北西には、階段18につながる第1共有スペース32が設けられている。第1共有スペース32の東側は、段差部33を介して第2共有スペース34と繋がっている。また、第1共有スペース32の北側には、三階に繋がる階段49が設けられている。第2共有スペース34の東側には、寝室36が設けられている。寝室36の南側には、クローゼット39A、39Bを有する小室38が設けられている。小室39の南側には、寝室42が設けられている。
寝室42の西側には、キッチン44が設けられている。キッチン44の北側には、ダイニング46が設けられている。ダイニング46の西側でかつ階段18の南側には、リビング48が設けられている。リビング48の南側には、バルコニー52が設けられている。また、建物10の二階における南北方向及び東西方向でほぼ中央部となる場所には、後述する昇降路20が形成されている。建物10の二階では、昇降路20が、第2共有スペース34、小室38、ダイニング46及びリビング48により囲まれている。
図2に示すように、建物10の三階では、北西にリビング54が設けられ、北東に居室56が設けられている。居室56の西側には、パントリー58が設けられている。また、居室56の南側には、キッチン62が設けられている。キッチン62の南側にはバルコニー64が設けられ、キッチン62の西側にはダイニング66が設けられている。ダイニング66の西側には、バルコニー68が設けられている。また、建物10の三階における南北方向及び東西方向でほぼ中央部となる場所には、後述する昇降路20が形成されている。建物10の三階では、昇降路20が、リビング54、パントリー58、キッチン62及びダイニング66により囲まれている。
〔要部構成〕
次に、建物10の昇降路20の構造について説明する。
[二階の構造]
図3及び図4には、建物10の二階の昇降路20の構造が示されている。昇降路20とは、将来的に第1エレベータの一例としてのホームエレベータ80(図10参照)が設置されるエレベータシャフトとなる予定の空間である。換言すると、昇降路20は、複数の階に昇降する未設置のホームエレベータ80を収容可能な大きさとされた設置予定空間である。また、昇降路20は、一例として、建物10を高さ方向(後述するダムウェータ82の昇降方向)に見て(平面視して)、南北方向及び東西方向に広がる四角形状に形成されている。ホームエレベータ80の詳細については後述する。
建物10は、二階の昇降路20において、一例として、4本の柱72と、仕切壁74と、収納部の一例としての収納室76及びクローゼット78と、第2エレベータの一例としてのダムウェータ82と、床部90とを有している。また、建物10は、南北方向及び東西方向に沿った軸方向の両端部が4本の柱72に接合された梁73(図4参照)を有している。
(柱)
4本の柱72は、一例として、軽量鉄骨製であり、それぞれ同様の長さ及び形状(水平方向の断面形状が正方形状)とされている。また、4本の柱72は、建物10の図示しない基礎上に立設されている。具体的には、4本の柱72は、昇降路20の四隅に1本ずつ配置され、立設されている。図3では、4本の柱72に囲まれることにより形成(設定)された昇降路20の外周を二点鎖線で示している。即ち、二点鎖線で囲まれた範囲が昇降路20に相当する。
(梁)
図6(A)に示すように、梁73は、建物10の高さ方向に沿った板状のウェブ73Aと、ウェブ73Aの高さ方向上端から水平方向に張り出された上フランジ73Bと、ウェブ73Aの高さ方向下端から水平方向に張り出された下フランジ73Cとを有している。ウェブ73Aには、ボルト93を挿入可能な大きさの図示しない貫通孔と、該貫通孔の縁部を構成するウェルドナット73Dとが形成されている。また、梁73は、既述のように、両端部が4組の柱72に接合(架設)されており、昇降路20を四角形状に囲んでいる。
(仕切壁)
図3に示す仕切壁74は、一例として、第1仕切壁74A、第2仕切壁74B、第3仕切壁74C、第4仕切壁74D及び第5仕切壁74Eを有している。第1仕切壁74A、第2仕切壁74B、第3仕切壁74C、第4仕切壁74D及び第5仕切壁74Eは、いずれも、互いに対向する図示しない一対の壁面材と、一対の壁面材の間に設けられた図示しない下地材とを含んで構成されている。
さらに、第1仕切壁74A、第2仕切壁74B、第3仕切壁74C、第4仕切壁74D及び第5仕切壁74Eは、いずれも、床部90に対して組み立て及び分解(取り外し)可能とされている。図示しない壁面材は、一例として、石膏ボードが用いられている。図示しない下地材は、一例として、軽量鉄骨が用いられている。
第1仕切壁74Aは、二階の床部90上に立設されて北西の柱72から南西の柱72まで延びており、昇降路20とリビング48とを仕切っている。第2仕切壁74Bは、二階の床部90上に立設されて北東の柱72から南東の柱72まで延びており、昇降路20と小室38とを仕切っている。
第3仕切壁74Cは、二階の床部90上に立設されて第1仕切壁74Aの南北方向の中央部から第2仕切壁74Bの南北方向の中央部まで延びている。第4仕切壁74Dは、二階の床部90上に立設されて第3仕切壁74Cの東西方向の中央部から第2共有スペース34の南側の端部まで延びている。ここで、第3仕切壁74C及び第4仕切壁74Dは、昇降路20を第1空間部21A及び第1空間部21Bと、第2空間部21Cとに仕切っている。
第5仕切壁74Eは、二階の床部90上に立設されて第4仕切壁74Dの北側の端部から北東の柱72まで延びており、昇降路20と第2共有スペース34とを仕切っている。また、第5仕切壁74Eには、第2共有スペース34と第2空間部21Cとを連通させる開口75が形成されている。
第1空間部21Aは、一例として、西側、南側、東側が第1仕切壁74A、第3仕切壁74C、第4仕切壁74Dで囲まれ、北側に開口した空間部である。第1空間部21Bは、一例として、西側、北側、東側が第1仕切壁74A、第3仕切壁74C、第2仕切壁74Bで囲まれ、南側に開口した空間部である。第1空間部21A及び第1空間部21Bは、一例として、平面視で昇降路20の面積の3/4を占めている。
図3に示すように、第2空間部21Cは、一例として、西側、南側、東側、北側が第4仕切壁74D、第3仕切壁74C、第2仕切壁74B、第5仕切壁74Eで囲まれた空間部である。また、第2空間部21Cは、一例として、平面視で昇降路20の面積の1/4を占めている。さらに、図4に示すように、第2空間部21Cは、一階から三階まで(図示は一階及び二階)連通した空間部となっている。このように、第1空間部21A、21Bは、第2空間部21Cに比べて相対的に広い空間部である。換言すると、第2空間部21Cは、第1空間部21A及び第1空間部21Bに比べて相対的に狭い空間部である。
(収納室)
図3に示すように、収納室76は、2階の第1空間部21Aに設けられており、第2共有スペース34側から物品を収納可能となっている。図3では、一例として、収納室76に物品の一例としての箱Bが収納されている。
(クローゼット)
クローゼット78は、2階の第1空間部21Bに設けられており、キッチン44側から物品を収納可能となっている。図3では、一例として、クローゼット78に物品の一例としての衣服Cが収納されている。
(ホームエレベータ)
図10には、建物10の昇降路20にホームエレベータ80を設置した状態が示されている。ホームエレベータ80は、一部の取り付け部位を除いて、昇降路20内に収容可能な大きさでかつ平面視で昇降路20のほぼ全体を占める大きさとされている。また、ホームエレベータ80は、人運搬用のエレベータであるが、車椅子の運搬及び荷物運搬も可能である。なお、本実施形態では、一例として、ホームエレベータ80に対して居住者が北側から乗降するように、ホームエレベータ80が設置される。
ホームエレベータ80は、一例として、エレベータ本体80Aと、エレベータ本体80Aを昇降させる図示しないアクチュエータと、2本のガイドレール80Bと、内側扉80Cと、外側扉80Dとを含んで構成されている。そして、ホームエレベータ80では、一階から三階までの昇降路20をエレベータシャフトとして、アクチュエータの動作によりエレベータ本体80Aが昇降するようになっている。
ホームエレベータ80の周囲は、仕切壁81により囲まれる。仕切壁81は、一例として、西側に立設された仕切壁81Aと、南側に立設された仕切壁81Bと、東側に立設された仕切壁81Cと、北側に立設された仕切壁81Dとを有している。仕切壁81A、81B、81C、81Dは、いずれも、互いに対向する図示しない一対の壁面材と、一対の壁面材の間に設けられた図示しない下地材とを含んで構成されている。また、仕切壁81A、81B、81C、81Dは、いずれも一階、二階、三階(各階)で独立して取り外し可能に設置されている。
エレベータ本体80Aは、既述のように車椅子を収容可能な大きさであり、北側に図示しない操作パネルが設けられている。また、エレベータ本体80Aの北側には、内側扉80Cが東西方向に開閉可能に設けられている。ガイドレール80Bは、エレベータ本体80Aの西側及び東側に1本ずつ立設されており、エレベータ本体80Aの揺れを抑制するようになっている。外側扉80Dは、各階の仕切壁81Dに取り付けられており、内側扉80Cの開閉に合わせて東西方向に開閉するようになっている。なお、内側扉80C及び外側扉80Dには、図示しないガラス窓が設けられており、エレベータ本体80A内を視認可能となっている。
(ダムウェータ)
図3に示すダムウェータ82は、小荷物運搬用のエレベータであり、一階から三階までの第2空間部21Cをエレベータシャフトとして、第2空間部21Cに設けられている。また、ダムウェータ82は、第2空間部21Cにおいて図示しないアクチュエータにより昇降可能とされた箱状のケージ83を有している。本実施形態では、一例として、ケージ83が、北側及び東側の2方向で操作(開閉)可能とされている。
さらに、ダムウェータ82は、ケージ83の昇降方向に見た面積が、ホームエレベータ80(図10参照)を昇降方向に見た面積よりも小さくなっている(1/4程度)。なお、ダムウェータ82は、昇降路20の既述の各仕切壁を取り除いた後で分解することにより、第2空間部21Cから取り外し(撤去)可能となっている。
<床部>
図4に示す二階の床部90は、一階の天井84上で柱72(図3参照)に接合された梁73に取り外し可能に設けられ、二階の第1空間部21A、21B(図3参照)の床を形成している。ここでは、二階が上階の一例であり、一階が下階の一例である。具体的には、床部90は、取付部材の一例としての床受金物92と、床受材94と、根太96と、床板98とを有している。
(床受金物)
図8に示すように、床受金物92は、一例として、被取付部92Aと、延出部92Bと、縦壁部92Cと、載置部92Dとを有している。図8では、東西方向を矢印X、南北方向を矢印Y、高さ(上下)方向を矢印Zで示している。なお、以後の説明では、東西方向をX方向、南北方向をY方向、高さ方向をZ方向と称する。
被取付部92Aは、ウェブ73A(図6(A)参照)の側面のうち、昇降路20(図6(A)参照)側の側面に結合される板状部である。また、被取付部92Aは、Y−Z面に沿っている。被取付部92Aには、Z方向に間隔をあけると共にX方向に貫通した貫通孔92Eが形成されている。貫通孔92Eは、ボルト93(図6(A)参照)の軸部を挿入可能な大きさとされている。
延出部92Bは、被取付部92AのY方向一端部からX方向に沿って一方側に延出された板状部である。縦壁部92Cは、延出部92BのX方向他端部(被取付部92A側とは反対側)からY方向に沿って一方側に延出された板状部である。即ち、被取付部92A、延出部92B及び縦壁部92Cは、Z方向に見てクランク状に形成されている。載置部92Dは、縦壁部92CのZ方向中央部から延出部92B側とは反対側に張り出された板状部であり、X−Y面に沿っている。また、載置部92Dには、Y方向に間隔をあけると共にZ方向に貫通した貫通孔92Fが形成されている。貫通孔92Fは、図示しないビスの軸部を挿入可能な大きさとされている。
図4に示すように、2つの床受金物92は、対向する1組の梁73にボルト93(図6(A)参照)を用いて、それぞれ取り付けられている。
(床受材)
図4に示す床受材94は、木製であり、一方の梁73から他方の梁73までX方向に沿って延びている。また、床受材94は、X方向に見た断面が四角形状とされており、X方向両端部が1組の床受金物92に支持されている。床受材94の上面と梁73の上面とは、一例として、ほぼ同じ高さに配置されている。
具体的には、図7に示すように、床受材94は、両端部の下面が各床受金物92の載置部92D上に載置された状態で、載置部92Dの下側から図示しないビスで載置部92Dに締結されている。なお、床受材94と載置部92Dとのビスによる締結は、ビスを除去することで解除可能である。即ち、床受材94は、1組の床受金物92に両端部が取り外し可能に設けられている。
(根太)
図6(A)に示すように、根太96は、木製の部材であり、床受材94又は梁73に支持されると共に床板98を支持している。床受材94と根太96とは、平面視で直交している。図5に示すように、根太96は、一例として、3種類の根太96A、96B、96Cにより構成されている。
根太96Aは、第1空間部21A及び第1空間部21Bにおいて、北側の梁73から南側の梁73まで延びている。具体的には、根太96Aは、Y方向両端部が北側及び南側の梁73上に載置されており、図示しない根太受け金物によりずれが抑制されている。また、根太96Aは、Y方向の中央部が床受材94の上面に載置されており、図示しないビスにより床受材94に締結されている。なお、根太96Aと床受材94とのビスによる締結は、ビスを除去することで解除可能である。
根太96Bは、第1空間部21Bにおいて、床受材94から南側の梁73まで延びている。具体的には、根太96Bは、Y方向一端部が床受材94上に載置され、Y方向他端部が南側の梁73上に載置されている。また、根太96Bの他端部は、南側の梁73上において、図示しない根太受け金物によりずれが抑制されている。さらに、根太96Bの一端部は、図示しないビスにより床受材94に締結されている。なお、根太96Bと床受材94とのビスによる締結は、ビスを除去することで解除可能である。
根太96Cは、西側及び東側の梁73上に1本ずつ載置されている。また、根太96Cは、Y方向に沿って北側の柱72から南側の柱72まで延びている。さらに、根太96Cは、図示しない根太受け金物によりずれが抑制されている。このように、根太96A、96B、96Cは、第1空間部21A及び第1空間部21Bに配置されているが、第2空間部21Cには配置されていない。
ここで、根太96A、96B、96Cの上面の高さは、ほぼ同じ高さに揃えられている。そして、根太96A、96B、96C上には、後述する床板98(図6(A)参照)が載置されている。
(床板)
図6(A)に示すように、床板98は、一例として、下地材としてのパーチクルボード98Aと、パーチクルボード98A上に載置された仕上げ材としてのフローリング98Bとを有している。図3に示すように、昇降路20における床板98は、第1空間部21A、21Bに配置されており、第2空間部21Cには配置されていない。さらに、昇降路20における床板98は、第1空間部21A、21Bの外形に合わせた形状及び大きさとされており、昇降路20以外の床部とは繋がっていない。即ち、昇降路20における床板98は、昇降路20以外の床部に対して独立して設置及び取り外しが可能となっている。
(設置予定空間以外の床部)
図6(A)に示すように、建物10における昇降路20以外での床部を床部110とする。床部110は、一例として、複数の梁73上に載置されたALCパネル112と、ALCパネル112上に載置された床板98とを有している。ALCパネル112は、図示しない取付金物により梁73に固定されている。なお、ALCとは、軽量気泡コンクリートの略称である。昇降路20内の床板98の上面と、昇降路20以外での床板98の上面とは、ほぼ同じ高さに揃えられている。
<一階の構造>
図1(A)に示すように、建物10の一階の昇降路20では、複数の仕切壁101により仕切られることにより、第1空間部21A、21B及び第2空間部21Cが形成されている。第1空間部21Aには、収納室102が設けられ、第1空間部21Bには、押入れ104が設けられている。収納室102及び押入れ104は、収納部の一例である。なお、一階では、土間16側(東側)からダムウェータ82を操作するようになっている。仕切壁101は、一例として、既述の仕切壁74(図3参照)と同様の構成となっている。また、一階の昇降路20には、既述の床部90が設けられている。
<三階の構造>
図2に示すように、建物10の三階の昇降路20では、複数の仕切壁106により仕切られることにより、第1空間部21A、21B及び第2空間部21Cが形成されている。第1空間部21A、21Bには、収納部の一例である平面視でL字型のクローゼット108が設けられている。なお、三階では、パントリー58側(東側)からダムウェータ82を操作するようになっている。仕切壁106は、一例として、既述の仕切壁74(図3参照)と同様の構成となっている。また、三階の昇降路20には、既述の床部90が設けられている。
ここで、図1(A)、(B)及び図2に示す建物10の一階、二階、三階において、昇降路20内には、柱、梁及び水平ブレースが設けられていない。また、仕切壁74、101、106、ダムウェータ82及び床部90は、取り外しが容易な構造とされている。即ち、建物10における昇降路20内は、構造計算に含まれない構造上の吹抜扱いとされている。
〔作用〕
次に、本実施形態の作用について説明する。
<建物の建築から居住の中期まで>
図6(A)に示すように、建物10の建築では、躯体の一部を構成する柱72及び梁73が構築されることで、昇降路20が形成される。続いて、各階の昇降路20では、床受金物92がボルト93によって梁73に取り付けられる。続いて、床受材94の両端部が、床受金物92に載置され、図示しないビスにより取り付けられる。さらに、床受材94上及び梁73上に根太96が載置された後、根太96上に床板98が載置される。このようにして、各階に床部90が形成される。なお、昇降路20には、床部90が形成される前にダムウェータ82(図3参照)が配設される。
一方、建物10における昇降路20以外の場所では、梁73上にALCパネル112が載置された後、ALCパネル112上に床板98が載置される。これにより、各階に床部110が形成される。
続いて、図1(A)、(B)及び図2に示すように、一階、二階、三階の床部90上には、仕切壁74、101、106が設けられる。これにより、昇降路20は、第1空間部21A、21Bと第2空間部21Cとに仕切られる。一階では、第1空間部21Aが収納室102として構成され、第1空間部21Bが押入れ104として構成される。二階では、第1空間部21Aが収納室76として構成され、第1空間部21Bがクローゼット78として構成される。三階では、第1空間部21A、21Bがクローゼット108として構成される。第2空間部21Cには、ダムウェータ82が配設されている。
このように、建物10の昇降路20では、ダムウェータ82に隣接して第1空間部21A、21Bが設定されている。そして、第1空間部21A、21Bには、収納室102、押入れ104、収納室76及びクローゼット78、108が配置されている。これにより、昇降路20では、各階の床を床部110(図6(A)参照)よりも取り外しが容易な床部90で構成することができる。即ち、建築当初から第1空間部21A、21B及び第2空間部21Cを構造上の吹抜扱いとすることができるので、床部90にALCパネル又はPCパネルを用いる必要がなくなる。これにより、ALCパネル又はPCパネルを用いる構成に比べて床部90を軽量化できる。なお、建物10では、一階から三階まで、ダムウェータ82の昇降により買い物、宅配物等の荷物が運搬される。
<居住の中期以降>
図1(A)、(B)及び図2に示す建物10において、居住者の高齢化等の理由により、居住者が利用可能なホームエレベータ80(図10参照)を設置する場合、一階から三階までにおいて、仕切壁101、74、106が取り外される。
続いて、図6(A)に示す床板98、根太96、床受材94、床受金物92が、この順番で取り外される。床板98、根太96及び床受材94は、図示しないビスを外して取り外される。床受金物92は、ボルト93を外すことで梁73から取り外される。さらに、ダムウェータ82(図5参照)が分解され取り外される。柱72及び梁73は、そのまま残っている。
図6(B)に示すように、梁73上の根太96Cは、一例として、そのまま残されている。そして、根太96C上には、昇降路20以外の場所の床板98と同じ高さとなるように、床板98と同様の構成の床板99が取り付けられる。
続いて、図9に示すように、建物10の一階から三階までの昇降路20にホームエレベータ80が設置される。ホームエレベータ80を設置した後は、ホームエレベータ80の周囲に既述の仕切壁81が設けられる。図10に示すように、北側の仕切壁81Dには、外側扉80Dが取り付けられる。外側扉80Dは、内側扉80Cの開閉に合わせて東西方向に開閉する。このようにして、建物10において、ホームエレベータ80が利用可能となる。
以上、説明したように、図1〜図10に示す建物10では、将来、ホームエレベータ80のエレベータシャフトとなる昇降路20に柱及び水平ブレースが設けられておらず、昇降路20が構造計算上の吹抜扱いとなっている。また、昇降路20では、ダムウェータ82が設置された場所以外の場所が、収納部として利用されるため、床にALCパネル又はPCパネルを用いる必要がない。これらの理由により、建物10では、ALCパネル又はPCパネルを用いる構成に比べて床部90を軽量化できるので、床部90の取り外しが容易となる。これにより、建物10では、ダムウェータ82をホームエレベータ80に変更する作業を簡単に行うことができる。
さらに、建物10では、床部90が木製の床受材94及び根太96を含んで構成されている(木下地を有している)ので、床受材94及び根太96の少なくとも一方が鋼製のものに比べて、床部90を軽量化することができる。これにより、ダムウェータ82をホームエレベータ80に変更する作業をさらに簡単に行うことができる。
加えて、建物10では、建築当初にホームエレベータ80ではなくダムウェータ82を設置することで、イニシャルコストを抑制することができる。そして、居住者のライフスタイルの変化に合わせてホームエレベータ80に変更できるので、家族構成や居住者の身体的変化に合わせて段階的かつ効率的に昇降路20を使用することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
建物10は、三階建てに限らず、二階建てや四階以上の複数階を有するものであってもよい。また、建物10は、昇降路20が東西方向及び南北方向の中央部に設定されたものに限らず、昇降路20が中央部以外の場所に設定されたものであってもよい。さらに、建物10の昇降路20の周囲は、ダムウェータ82の操作及びホームエレベータ80の操作が可能であれば、既述の間取りとは異なる間取りとされていてもよい。加えて、建物10の東西南北の配置は、既述の実施形態とは異なる配置となっていてもよい。
昇降路20は、外形が平面視で四角形状のものに限らず、多角形状や円形、楕円形等の他の形状であってもよい。換言すると、第1空間部21A、21B及び第2空間部21Cの形状は、四角形状に限らず、他の形状であってもよい。柱72は、平面視で昇降路20の外周の4箇所に配置されるものに限らず、設置予定空間の外周の5箇所以上に配置されるものであってもよい。
仕切壁74、101、106の設置数は、既述の設置数に限らず、他の設置数とされていてもよい。また、仕切壁74、101、106による昇降路20の仕切り方は、既述の仕切り方とは異なっていてもよい。即ち、第1空間部及び第2空間部の設定は、既述の設定とは異なっていてもよい。
収納部は、収納室76、クローゼット78、108、収納室102、押入れ104に限らず、複数の板材で区切られた棚であってもよい。
ホームエレベータ80は、人員用でかつ車椅子に非対応のものであってもよい。ダムウェータ82は、2方向で操作可能なものに限らず、1方向で操作可能なものであってもよい。
床受材94及び根太96は、木製のものに限らず、いずれか一方が鋼製であってもよい。また、床受材94及び根太96は、軽量であれば、両方共鋼製であってもよい。床板98は、パーチクルボード98A及びフローリング98B以外の構成とされていてもよい。取付部材は、床受金物92に限らず、例えば、断面L字型のアングル材やブラケットを用いてもよい。
10 建物
20 昇降路
21A 第1空間部
21B 第1空間部
21C 第2空間部
72 柱
73 梁
74 仕切壁
76 収納室(収納部の一例)
78 クローゼット(収納部の一例)
80 ホームエレベータ(第1エレベータの一例)
82 ダムウェータ(第2エレベータの一例)
90 床部
92 床受金物(取付部材の一例)
94 床受材
96 根太
98 床板
101 仕切壁
102 収納室(収納部の一例)
104 押入れ(収納部の一例)
106 仕切壁
108 クローゼット(収納部の一例)
B 箱(物品の一例)
C 衣服(物品の一例)

Claims (2)

  1. 人運搬用の第1エレベータを収容可能な大きさの昇降路の四隅に配置された4本の柱と、
    各階の前記昇降路に設けられ、前記昇降路を相対的に広い第1空間部と相対的に狭い第2空間部とに仕切る仕切壁と、
    前記第1空間部に設けられ物品を収納可能な収納部と、
    前記第2空間部に設けられた小荷物運搬用の第2エレベータと、
    前記柱に接合された梁に取り外し可能に設けられ、前記第1空間部の床を形成する床部と、
    を有する建物。
  2. 前記床部は、
    対向する1組の前記梁にそれぞれ取り付けられた取付部材と、
    1組の前記取付部材に両端部が取り外し可能に設けられた木製の床受材と、
    前記床受材に支持されると共に、前記床を形成する床板を支持する木製の根太と、
    を有する請求項1に記載の建物。
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