JP7040717B2 - 建物 - Google Patents
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Description
以下、図1~9を用いて、本発明に係る建物の第1実施形態について説明する。
図1、図2及び図3には、本実施形態の建物10が示されている。建物10は、一例として三階建てとなっている。なお、以後の説明では、一例として、建物10を平面視したときの図の上側、下側、左側、右側を北側、南側、西側、東側と称して説明する。また、各図における東西南北の表示は省略する。
次に、建物10の昇降空間28及び階段設置可能空間30の構造について説明する。
図1に示されるように、建物10の一階における昇降空間28と階段設置可能空間30とは、隣接して配置されている。具体的には、昇降空間28は、一階廊下18の南側かつ西側に配置されており、この昇降空間28の北側に階段設置可能空間30が配置されている。昇降空間28は、将来的に設置されるエレベータとしてのホームエレベータ64が収容されるエレベータシャフトとなる予定の空間である(図4参照)。換言すると、昇降空間28は、複数の階に昇降する未設置のホームエレベータ64を収容可能な大きさとされた設置予定空間である。
図1に示されるように、昇降空間28と階段設置可能空間30とには、超緩勾配階段32が設けられている。この超緩勾配階段32は、一階と二階との間及び二階と三階との間に東西方向に沿った折返し部90を有する平面視にてU字状とされた折返し階段とされている(図2、図3参照)。また、図7に示されるように、超緩勾配階段32の勾配角度αAは、所定角度に設定されており、この所定角度は28°以上32°以下に設定されている。したがって、超緩勾配階段32の勾配角度αAは、標準勾配階段76の勾配角度αB(図8参照、本実施形態では一例として約45°に設定)よりも小さい角度に設定されている。つまり、超緩勾配階段32は、勾配角度が小さくなることで標準勾配階段76より段数が増えるため、設置するために必要なスペースが標準勾配階段76より大きくなるが、昇降空間28と階段設置可能空間30とに亘って設けることで、設置するスペースが確保されている。
図5に示されるように、昇降空間28と階段設置可能空間30とを構成する複数の柱94は、基礎部92上に立設されている。この柱94は、一例としてそれぞれの長さ及び形状が略同一とされた軽量鉄骨製であり、昇降空間28の南東側角部と、昇降空間28の南西側角部と、昇降空間28と階段設置可能空間30とが隣り合う部位の東側端部と、当該隣り合う部位の西側端部と、階段設置可能空間30の北東角部と、階段設置可能空間30の北西角部とにそれぞれ設けられている。つまり、昇降空間28と階段設置可能空間30とは、6本の柱94により囲まれた空間とされている。
図6に示されるように、建物10の屋根裏100には、複数の天井梁102が設けられている。この屋根裏100における昇降空間28及び階段設置可能空間30に対応した位置においては、昇降空間28及び階段設置可能空間30の外縁に沿って天井梁102が設けられている。また、屋根裏100における昇降空間28に対応した位置、具体的には、昇降空間28の略中央には、東西方向に沿って延設されかつ一方の天井梁102とこれに対向する他方の天井梁102とに架け渡された揚重用梁104が設けられている。この揚重用梁104は、天井梁102と同様に軽量鉄骨により構成されている。
図4には、建物10の昇降空間28にホームエレベータ64を設置した状態が示されている。ホームエレベータ64は、リフォーム時に設けられ、一部の取り付け部位を除いて、昇降空間28内に収容可能な大きさでかつ平面視にて昇降空間28の西側を中心に設置されている。また、ホームエレベータ64は、人運搬用のエレベータであるが、車椅子の運搬及び荷物運搬も可能である。なお、本実施形態では、一例として、ホームエレベータ64に対して居住者が東側から乗降するように、ホームエレベータ64が設置される。
階段設置可能空間30には、標準勾配階段76が設けられている。この標準勾配階段76は、一階と二階との間及び二階と三階との間に南北方向に沿った折返し部77を有する平面視にてU字状とされた折返し階段とされている。また、上述のように、標準勾配階段76は、勾配角度αBが約45°(図8参照)に設定されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
次に、図11を用いて、本発明の第2実施形態に係る建物について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
次に、第2実施形態の作用並びに効果を説明する。
次に、図12、図13を用いて、本発明の第3実施形態に係る建物について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
次に、第3実施形態の作用並びに効果を説明する。
18 一階廊下(共有スペース)
28 昇降空間
30 階段設置可能空間
32 超緩勾配階段(第2階段)
38 二階廊下(共有スペース)
54 ダイニング(共有スペース)
64 ホームエレベータ(エレベータ)
72 耐力壁構成柱(耐力要素)
73 耐力壁構成柱(耐力要素)
76 標準勾配階段(第1階段)
90 折返し部
92 基礎部
102 天井梁
104 揚重用梁
108 油圧ユニット(動力源)
113 ベース部材(取付部材)
120 建物
121 昇降空間
122 標準勾配階段(第1階段)
126 ホームエレベータ
128 階段設置可能空間
140 建物
142 超緩勾配階段(第2階段)
144 吹き抜け部
V 仮想線
Claims (8)
- 人運搬用のエレベータを収容可能な昇降空間と、
前記昇降空間に隣接すると共に上階と下階とを連結する第1階段が設置可能な階段設置可能空間と、
前記昇降空間と前記階段設置可能空間とに亘って設けられると共に、前記上階と前記下階とを連結する所定勾配の第2階段と、
を有し、
屋根裏における前記昇降空間に対応した位置には、一方の天井梁と、これと対向する他方の天井梁とに架け渡された揚重用梁が設けられ、
基礎部における前記昇降空間に対応した位置の少なくとも一部は、ベタ基礎とされている建物。 - 前記第2階段は、前記上階と前記下階との間に折返し部を有する折返し階段とされている、
請求項1記載の建物。 - 前記第2階段は、直線状に形成され、
前記第2階段に隣接して吹き抜け部が設けられている請求項1に記載の建物。 - 前記昇降空間及び前記階段設置可能空間の少なくとも一方に隣接して共有スペースが設けられている、
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の建物。 - 前記昇降空間及び前記階段設置可能空間は、共有スペースに隣接され、前記第2階段は昇降口が前記昇降空間側とされ、
前記第1階段として昇降口が前記共有スペース側とされた折り返し階段が設置可能とされた請求項2に記載の建物。 - 前記昇降空間と他の空間とを区画する仮想線上には、耐力要素が設けられている、
請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の建物。 - 前記昇降空間及び前記階段設置可能空間の少なくとも一方には、前記エレベータ及び前記第1階段の少なくとも一方を設置するための取付部材が予め設けられている、
請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の建物。 - 前記昇降空間を構成する壁部及び基礎部の少なくとも一方には、予め前記エレベータの動力源が設けられている、
請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の建物。
Priority Applications (1)
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JP2017219243A JP7040717B2 (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 建物 |
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ID=66836003
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08333809A (ja) * | 1995-06-06 | 1996-12-17 | Misawa Homes Co Ltd | エレベータ付きユニット式建物 |
JPH1111827A (ja) * | 1997-06-25 | 1999-01-19 | Matsushita Electric Works Ltd | エレベータの昇降用開口を有する建物ユニット |
-
2017
- 2017-11-14 JP JP2017219243A patent/JP7040717B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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