JP6493742B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
定着装置の発明としては、例えば、下記特許文献1に、回転可能に支持され且つ内部に熱源を有する加熱部材と、前記加熱部材に押し当てられた加圧部材であって、前記加熱部材に対向する定着領域を通過する媒体の幅方向に延びる帯状の帯状部材と、前記帯状部材を挟んで前記加熱部材の反対側に配置された支持部材と、前記支持部材に支持される基端部と前記定着領域側に延びる自由端部とを有する押し当て部材であって、前記幅方向に間隔を空けて配置され且つ媒体が前記定着領域を通過する場合に媒体の厚さに応じて弾性変形可能な複数の付勢部を有し且つ前記自由端部が前記帯状部材を前記加熱部材に向かう付勢方向に付勢することにより前記帯状部材を前記加熱部材に押し当てる前記押し当て部材と、を有する前記加圧部材と、を備えたことを特徴とする定着装置が開示されている。
特開2012−208308号公報
加圧部材を、例えばゴムで形成した場合、加熱部へ押圧されることによって変形した加圧部材が、押圧領域形成部に挟まれて、記録媒体にしわ等の不具合が発生するおそれがある。
本発明は、加熱部への押圧により加圧部材が変形することを防止できる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、加熱部に対向して設けられた加圧部を有し、前記加圧部は、前記加熱部の回転に従動して走行される無端帯状体と、前記無端帯状体を走行自在に保持する保持体と、前記保持体に設けられた押圧領域形成部と、前記保持体の前記無端帯状体の回転方向の前記押圧領域形成部の上流側に設けられた加圧部材であって、前記加熱部側に押圧される前記保持体の長手方向に沿った平面状の平板部を有する前記加圧部材と、を有している定着装置である。
請求項2に記載の本発明は、前記加圧部材は、前記平板部を有する板体と、前記板体を前記加熱部側に押圧する少なくとも1つの押圧体と、を有している請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の本発明は、前記板体は、ヤング率が10GPa以上の材料で形成されている請求項2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の本発明は、前記加圧部材は、板体が長手方向に沿って折り曲げられて押圧力に応じて変形可能となるように形成され、前記加熱部側に配置される部分が前記平板部を有する自由端となっている請求項1に記載の定着装置である。
請求項5に記載の本発明は、前記加圧部材は、折り曲げられた屈曲部と、前記屈曲部の一方側に前記保持体に取り付けられる取付部と、他方側に前記屈曲部を軸に押圧力に応じて変形可能な前記自由端と、を有し、前記取付部の端部から前記自由端の端部の手前に亘って、複数の溝部が形成されている請求項4に記載の定着装置である。
請求項6に記載の本発明は、前記保持体の前記押圧領域形成部の前記加圧部材と隣接する側には、前記押圧領域形成部の長手方向の中央部から両端部に向かうにつれて、加圧部材から離間するような曲線状で形成された湾曲部を有している請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置である。
請求項7に記載の本発明は、前記請求項1〜6のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
請求項1に係る本発明によれば、加熱部への押圧により加圧部材が変形することを防止できる。
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、加圧部材が押圧領域形成部にはみ出すことを防止することができる。
請求項3に係る本発明によれば、請求項2に係る本発明の効果に加え、ヤング率が10GPaより低い材料で形成した場合に比べ、より変形することを防止することができる。
請求項4に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、加圧部材を独立して設ける場合と比較して、組み立て工数及び部品点数が低下し、製造費用を削減することができる。
請求項5に係る本発明によれば、請求項4に係る本発明の効果に加え、加圧部材の押圧力が一部分だけ高圧になることを防ぐことができる。
請求項6に係る本発明によれば、請求項1〜5のいずれかに係る本発明の効果に加え、記録媒体にしわができるのを抑制することができる。
請求項7に係る本発明によれば、本願の請求項1〜6のいずれかの効果を有する定着装置を備えた画像形成装置を得ることができる。
実施形態1及び2に係る画像形成装置を示す側面断面図である。 実施形態1に係る定着装置を示す側面断面図である。 実施形態1に係る定着装置の一部を拡大した拡大断面図である。 図4Aは実施形態1に係る加圧部材の斜視図であり、図4Bは押圧されていない状態の加圧部材の正面図であり、図4Cは押圧された状態の加圧部材の正面図である。 図3のV方向から見た実施形態1及び2に係る加圧部の平面図である。 実施形態2に係る定着装置を示す側面断面図である。 実施形態2に係る定着装置の一部を拡大した拡大断面図である。実施形態に係る加圧部の斜視図である。 図8Aは実施形態2に係る加圧部材の斜視図であり、図8Bは加圧部材が移動する状態を示した側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための定着装置及び画像形成装置を例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1〜図5を参照して、実施形態1にかかる定着装置36を備えた画像形成装置10について説明する。実施形態1の画像形成装置10は、図1に示すように、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12の内部に、少なくとも1つの給紙ユニット18と、画像形成手段14と、定着装置36とが搭載され、画像形成装置本体12の上部に排出口34を有し、これらを連通するように被転写材としての記録紙等の記録媒体140が搬送される搬送路32が設けられている。また、実施形態の画像形成装置10は、後述するように、定着装置36に設けられた加圧部76により、異なる2つの押圧力で押圧領域が形成されるフリーベルトニップヒュージング(Free Belt Nip Fusing(FBNF))方式の構成を有している。以下、各構成について説明する。
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、被転写材としての記録媒体140が収容される給紙カセット22、給紙カセット22に積載された記録媒体140を引き出すピックアップロール24、記録媒体140を捌きながら送り出すフィードロール28及びリタードロール26とが配設されている。このピックアップロール24、フィードロール28及びリタードロール26の回転によって、給紙カセット22に積載された記録媒体140が搬送路32に沿って後述するレジストロール38に搬送される。なお、給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して着脱自在に装着されている。また、給紙ユニットの数は1つでもよく、また、複数設けられてもよいが、実施形態では、図1に示すように、2つの給紙ユニット18が設けられている。
画像形成手段14は、電子写真方式のもので、感光体からなる像保持体44と、この像保持体44を一様帯電する、例えば帯電ロールからなる帯電装置56と、この帯電装置56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像をトナーにより可視化するよう現像ロールを有する現像装置60と、この現像装置60によるトナー像を記録媒体140に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像保持体44に残存するトナーをクリーニングするクリーニング装置62と、転写装置42により転写された記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる定着装置36とから構成されている。
光書込み装置58は、例えば走査型のレーザ露光装置からなり、後述するプロセスカートリッジ64を横切り、像保持体44に潜像を形成する。なお、光書込み装置58は、他の実施例としてLEDや面発光レーザ等を用いることができる。
プロセスカートリッジ64は、像保持体44、帯電装置56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものであり、これらを一体として交換できるようになっている。このプロセスカートリッジ64は、排出部16を開くことにより、画像形成装置本体12から取り出すことができる。
搬送路32は、画像形成装置本体12の下部の給紙ユニット18のピックアップロール24から画像形成装置本体12の上部の排出口34まで連通される記録媒体140の通路である。この搬送路32は、画像形成装置本体12の内部にあって、下部の給紙ユニット18のピックアップロール24から定着装置36まで略鉛直に形成されている部分を有する。
この搬送路32の定着装置36の上流側に転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
したがって、給紙ユニット18の給紙カセット22からピックアップロール24により送り出された記録媒体140は、リタードロール26及びフィードロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出されるようになっている。
また、定着装置36は、図2〜図4に示すように、加熱部としての加熱ロール66と、無端帯状体としての無端ベルト72と、この無端ベルト72を回転自在に案内するガイド部材74と、無端ベルト72の内部に配置され無端ベルト72を加熱ロール66側へ押圧される加圧部76と、で構成されている。
加熱ロール66は、円筒状のロール部84と、このロール部84内に配置されたヒータ86とを有する。ロール部84は、図示しない加熱ロール用軸受けに回転自在であるように支持されており、矢印A方向に回転する(図2参照)。また、ロール部84は、例えば鉄やステンレス、アルミニウム等の金属材料からなるコア88と、このコア88に被覆又は塗布された離型層90とからなり、弾性層を有さない、いわゆるハードロールとなっている。コア88は、外形が例えば25mm、肉厚が例えば0.7mmである。離型層90は、絶縁性で離型性の優れた材料、例えばPFAからなり、膜厚が例えば20μmである。
ロール部84には、複数(例えば5個)の剥離爪92が当接している。ヒータ86は、例えば2本のランプから構成されている。また、加熱ロール66の無端ベルト72とは反対側には、サーモスタット94が加熱ロール66に対向して設けられている。
なお、加熱ロールは、いわゆるフレア形状としてもよい。フレア形状とすると、記録媒体を両端に引っ張りながら搬送するため、加熱ロールの軸方向の両端部を押圧する押幅が中央部よりも広くなり、記録媒体を両端から迎えに行くことで、記録媒体にしわ等ができることが抑制される。
無端ベルト72は、加熱ロール66と加圧部76との間に設けられ、加熱ロール66の回転に従動して矢印C方向に走行する(図2参照)。加熱ロール66と無端ベルト72とが加圧部76によって加圧接触することによって、押圧領域102が形成されており、この押圧領域102によって記録媒体140にトナー像が定着される。無端ベルト72は、たとえばポリイミド等の合成樹脂によって、たとえば肉厚が75μmの無端ベルト状に形成されており、表面にPFA等からなる離型層が設けられている。また、無端ベルト72の内側には潤滑剤を供給するために、潤滑剤が含浸された含浸部材80が設けられている。
なお、押圧領域102の上流側には、インレットシュート96が設けられている。このインレットシュート96に、矢印B方向に搬送された記録媒体140が案内され、記録媒体140の先端が押圧領域102に導かれるようになっている(図2参照)。また、押圧領域102の下流側にはアウトレットシュート98が設けられている。
加圧部76は、図2及び図3に示すように、無端ベルト72の内部に配置された保持体100と、保持体100に取り付けられた加圧部材110と、保持体100を支持するフレーム78、79と、を有する。また、無端ベルト72と保持体100との間には摩擦を低減するための摺動部材138が取り付けられている。
また、加圧部76の押圧領域102は、後述する保持体100に形成された押圧領域形成部104と、保持体100に取り付けられた加圧部材110とが加熱ロール66に押圧されることで形成される。そして、加圧部76は、保持体100とフレーム78、79とが協働して、押圧領域形成部104及び加圧部材110を保持体100とともに加熱ロール66側に押圧するようにされている。
保持体100は、樹脂材料、例えば、耐熱性の高いLCP(液晶ポリマー)によって形成されている。保持体100には、図2及び図3に示すように、加熱ロール66と対向する側に押圧領域102を構成する押圧領域形成部104と、押圧領域形成部104と共に押圧領域102を構成する加圧部材110が取り付けられる座面106とを有している。
押圧領域形成部104は、保持体100の加熱ロール66と接する側が長手方向に沿って加熱ロール66側に突出して形成されており、無端ベルト72の回転方向の下流側に設けられている。
座面106は、保持体100の長手方向に沿って凹んだ溝状に形成されており、押圧領域形成部104よりも無端ベルト72の回転方向の上流側、すなわち、記録媒体140の入口側68に設けられている。
加圧部材110は、図3及び図4に示すように、保持体100に形成された座面106に取り付けられる押圧力に応じて変形可能な部材、例えば、複数の押圧体としてのバネ体118と、平坦な平板部113を有する板体112とで構成されている。そして、加圧部76が加熱ロール66側に押圧された際、複数のバネ体118が有する反発力により板体112が加熱ロール66側に向かって押圧されるようになる。
板体112は、保持体100の長手方向と略同じ長さの平板状の部材であって、高剛性材料、例えば、ヤング率が10GPa以上の金属材料や樹脂材料等により形成されている。なお、実施形態1では、金属製の板体を用いている。この板体112は、面積の大きい面のうちの一方の面114側が加熱ロール66側に押圧される平坦な平板部113を有する面となり、他方の面116側に複数のバネ体118が取り付けられるようになっている。なお、板体112は、少なくとも一方の面114がフッ素コーティングされていてもよい。
また、複数のバネ体118は、それぞれがコイル状で形成されており、保持体100に形成された座面106の長手方向に沿ってそれぞれ設けられている。バネ体118は、保持体100の座面106から所定の高さ、例えば、押圧領域形成部104の高さを越える高さのものが用いられ、加熱ロール66側へ押圧された場合に、押圧領域形成部104と略同一面に配置されると共に、所定の押圧力により加熱ロール66を押圧するようにされている。なお、バネ体の高さは、使用態様に合わせて変更可能であり、また、バネ体は、コイル状のものに限られず、押圧力に応じた反発力を有するものであれば用いることができる。また、図4では、複数のバネ体118を4つ用いた場合を示しているが、これに限らず、任意の個数のバネ体(押圧体)を設けてもよい。
また、図5に示すように、保持体100の押圧領域形成部104の無端ベルト72の回転方向の上流側であって、加圧部材110と隣接する側には、紙しわの発生を制御する湾曲部120が形成されている。この湾曲部120は、押圧領域形成部104の長手方向の中央部122から両端部124、124に向かうにつれて、加圧部材110から離間するような曲線状で形成されている。
また、摺動部材138は、図3に示すように、シート状に構成されており、無端ベルト72と保持体100との間に設けられ、摺動面が無端ベルト72の内周面と接するように保持体100に掛け回されている。この摺動部材138は、例えば、ポリイミド等の平滑な面を有するシート状部材で形成され、摺動部材138の押圧領域形成部104と加熱ロール66とに圧接される部分に、エンボス加工による凹凸を形成するようにしてもよい。
ガイド部材74は、図2及び図3に示すように、無端ベルト72および加圧部76の両端に配置されており、加圧部76は、このガイド部材74に支持されている。
フレーム78、79は、図2及び図3に示すように、保持体100を支持するとともに、その両端がガイド部材74に支持され、保持体100が加熱ロール66側に押圧されるようになっている。このとき、フレーム78、79の端部はガイド部材74を貫通しており、このフレーム78、79の端部は、スプリング等の付勢手段によって加熱ロール66側に付勢されている。このとき、加圧部76を軸支する部材には、加圧レバーが連設されており、加圧レバーは、付勢手段により、加圧部76が加熱ロール66に押圧するように付勢されている(図示省略)。
なお、加圧部76には、図2及び図3に示すように、無端ベルト72の回転をガイドするガイドフレーム82が両端のガイド部材74を繋ぐように、フレーム78、79と平行に設けられている。
ここで、主に図2〜図4を参照して、実施形態1の画像形成装置10の定着装置36による記録媒体へのトナー像の定着について説明する。定着装置36による記録媒体140へのトナー像の定着は、まず、画像形成手段14によりトナー像が転写された記録媒体140が、搬送路32を通り、加熱ロール66と無端ベルト72とが押圧されている加圧部76の加圧部材110及び押圧領域形成部104により押圧される押圧領域102に送り込まれる。このとき、加熱ロール66が回転駆動され、これに従動して無端ベルト72も加圧部76の外周を周回移動することで、記録媒体140が押圧領域に送り込まれる。送り込まれた記録媒体140は、その先端が、加熱ロール66と無端ベルト72との間に挟み込まれて、まず、加熱ロール66と加圧部材110に押圧され、続いて加熱ロール66と押圧領域形成部104に押圧されることで、トナー像が記録媒体140に定着される。
このとき、加熱ロール66を押圧する押圧力は、加圧部材110に比べ押圧領域形成部104の方が強くなるように押圧される。すなわち、加圧部材110及び押圧領域形成部104による記録媒体140の押圧は、まず、記録媒体140の入口側68に設けられた押圧力が弱い加圧部材110により押圧された後、押圧力の強い押圧領域形成部104により押圧される。このとき、入口側68の加圧部材110と出口側70の押圧領域形成部104は、加圧部76の付勢手段の付勢力により押圧されているが、加圧部材110は押圧力に応じて変形可能な曲げ板体で形成されているのに対し、押圧領域形成部104は保持体100と一体に形成されているため変形し難くなっている。そのため、入口側68の加圧部材110の押圧力は、出口側70の押圧領域形成部104に比べ弱い押圧力により押圧される。
なお、加圧部材110は、加圧部76が加熱ロール66に押圧されない状態では、加圧部材110の複数のバネ体の反発力が開放され、図4Bに示すように、加圧部材110の複数のバネ体118が最も開いた状態となっている。そして、押圧された場合では、図4Cに示すように、加圧部材110は、複数のバネ体118が縮まった状態となるため、加圧部材110が押圧力に応じて変形された際に大きな反発力を得ることが可能となり、高い押圧力で押圧される幅が増えることにより、板体と複数のバネ体で形成した加圧部材を用いても定着性能が向上するようになる。
以上より、実施形態1の加圧部材110は、高剛性の金属材料で形成された板体112を複数のバネ体118の反発力により加熱ロール66側に押圧しているので、無端ベルト72の回転により変形することが防止され、紙しわの発生が防止される。また、加圧部材110の変形が防止されることで、押圧領域形成部104に形成された湾曲部120に加圧部材110が巻き込まれることがなく、紙しわ制御機能が向上する。
[実施形態2]
実施形態1の画像形成装置10では、定着装置36の加圧部76に設けられた加圧部材110は、高剛性の平坦な板体112と複数のバネ体118とで構成した場合を説明したが、実施形態2の画像形成装置10Aでは、定着装置36Aの加圧部76Aに設けられた加圧部材110Aを、金属製の板体を長手方向に沿って屈曲させた、いわゆる板バネで構成した場合を説明する。なお、実施形態2の画像形成装置10Aは、実施形態1の画像形成装置10に対して、加圧部材110A及び加圧部材110Aを備えた加圧部76Aの一部の構成が異なるのみなので、実施形態1の画像形成装置と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
以下、実施形態2の画像形成装置10Aについて説明する。なお、実施形態2の画像形成装置10Aは、定着装置36Aの構成以外は、実施形態1の画像形成装置10と共通し、また、実施形態2の定着装置36Aは、加圧部76Aの構成以外は、実施形態1の定着装置36と共通するので、詳細な説明は省略する。
実施形態2の加圧部76Aは、図6〜図8に示すように、無端ベルト72の内部に配置された保持体100Aと、保持体100Aに取り付けられた加圧部材110Aと、保持体100Aを支持するフレーム78、79と、を有する。また、無端ベルト72と保持体100Aとの間には摩擦を低減するための摺動部材を取り付けてもよい。
また、加圧部76Aが加熱ロール66に押圧されて形成される押圧領域102Aは、後述する保持体100Aに形成された押圧領域形成部104と、保持体100Aに取り付けられた加圧部材110Aとによって形成される。そして、加圧部76Aは、保持体100Aとフレーム78、79とが協働して、押圧領域形成部104及び加圧部材110Aを保持体100Aとともに加熱ロール66側に押圧するようにされている。
保持体100Aは、樹脂材料、例えば、耐熱性の高いLCP(液晶ポリマー)によって形成されている。保持体100Aには、図6及び図7に示すように、加熱ロール66と対向する側に押圧領域102Aを構成する押圧領域形成部104と、押圧領域形成部104と共に押圧領域102Aを構成する加圧部材110Aが取り付けられる座面106Aとを有している。
押圧領域形成部104は、保持体100Aの加熱ロール66と接する側が長手方向に沿って加熱ロール66側に突出して形成されており、無端ベルト72の回転方向の下流側、すなわち、記録媒体140の出口側70に設けられている。このとき、押圧領域形成部104は、保持体100Aと一体に形成されている。
座面106Aは、保持体100Aの長手方向に沿って凹んだ溝状に形成されており、押圧領域形成部104よりも無端ベルト72の回転方向の上流側、すなわち、記録媒体140の入口側68に設けられている。また、座面106Aには、保持体100Aの長手方向に亘って、窪み108が形成されている。
加圧部材110Aは、高剛性材料、例えば金属材料により形成され、図8に示すように、保持体100Aの長手方向の長さと略同じ長さの金属製の板体を長手方向に沿って折り曲げ、反発力を有するようにバネ状に形成されている。なお、加圧部材110Aが形成される高剛性材料としては、ヤング率が10GPa以上の材料であることが好ましい。
加圧部材110Aは、折り曲げられた屈曲部126と、屈曲部126を挟んだ一方側に保持体100Aの座面106Aに取り付けられる取付部128と、他方に屈曲部126を軸として反復移動可能な平坦な平板部113Aを有する自由端132とで構成されている。そして、加圧部材110Aの自由端132側が加圧部76Aの加熱ロール66側への移動と共に押圧されることで押圧力に応じて変形し、この押圧力に応じて変形することにより発生する押圧力で加熱ロール66側に押圧される。
なお、加圧部材110Aの取付部128には、屈曲部126とは反対側の端部から保持体100Aの座面106Aに取り付けられる側に突出した突起片130が形成されている。また、加圧部材110Aは、少なくとも自由端にフッ素コーティングをしてもよい。
また、加圧部材110Aには、取付部128の端部から屈曲部126を介して自由端132側の先端部134に至らない程度の間に複数の溝部136が形成されている。この溝部136が形成されることで、加圧部材110Aが押圧する際に撓むことが可能となり、記録媒体の形状に応じて変形し、加圧部材の一部分が高圧となることが抑制される。また、加圧部材を金属製とすることで、樹脂製の加圧部材に比べ、熱容量が小さくなり、起動時間の短縮等により、効率的な使用が可能となる。
また、加圧部材110Aが保持体100Aの座面106に取り付けられる場合は、図7に示すように、加圧部材110Aの折り曲げられた屈曲部126側が、無端ベルト72の回転方向の上流側(入口側68)に向かうように取り付けられる。すなわち、加圧部材110Aの自由端132側の先端部134が、保持体100Aに形成された押圧領域形成部104と隣接するように取り付けられるようになる。なお、加圧部材110Aの座面106Aへの取り付けは、保持体100Aに形成された溝状の凹みに加圧部材110Aが直接取り付けられる。このとき、座面106Aに形成された窪み108に、加圧部材110Aに形成された突起片130が嵌め入れられて取り付けられる。
また、図8Bでは、加圧部材110Aが押圧力を受けたことにより自由端132側の移動された状態を模式的に示している。すなわち、図8BのAで示した状態の加圧部材110Aは押圧されていない場合であり、自由端132の先端部134が最も開いた状態となっており、図8BのBで示した状態の加圧部材110Aは、押圧された場合を示している。
ガイド部材74及び、フレーム78、79は実施形態1と共通するので詳細な説明は省略する。
次に、図6〜図8を参照して実施形態2の画像形成装置10Aの定着装置36Aによる記録媒体へのトナー像の定着について説明する。定着装置36Aによる記録媒体140へのトナー像の定着は、まず、画像形成手段14によりトナー像が転写された記録媒体140が、搬送路32を通り、加熱ロール66と無端ベルト72とが押圧されている加圧部76Aの加圧部材110A及び押圧領域形成部104により形成される押圧領域102Aに送り込まれる。このとき、加熱ロール66が回転駆動され、これに従動して無端ベルト72も加圧部76Aの外周を周回移動することで、記録媒体140が押圧領域102Aに送り込まれる。送り込まれた記録媒体140は、その先端が、加熱ロール66と無端ベルト72との間に挟み込まれて、まず、加熱ロール66と加圧部材110Aに押圧され、続いて加熱ロール66と押圧領域形成部104に押圧されることで、トナー像が記録媒体140に定着される。
このとき、加熱ロール66を押圧する押圧力は、加圧部材110Aに比べ押圧領域形成部104の押圧力が強くなるように押圧される。すなわち、加圧部材110A及び押圧領域形成部104による記録媒体140の押圧は、まず、記録媒体140の入口側68に設けられた押圧力が弱い加圧部材110Aにより押圧された後、押圧力の強い押圧領域形成部104により押圧される。このとき、入口側68の加圧部材110Aと出口側70の押圧領域形成部104は、加圧部76Aの付勢手段の付勢力により押圧されているが、加圧部材110Aは押圧力に応じて変形可能な曲げ板体で形成されているのに対し、押圧領域形成部104は保持体100Aと一体に形成されているため変形し難くなっている。そのため、出口側70の押圧領域形成部104では強い押圧力で押圧され、入口側68の加圧部材110Aの押圧力は、出口側70の押圧領域形成部104に比べ弱い押圧力により押圧される。
なお、加圧部材110Aは、加圧部76Aが加熱ロール66に押圧されない状態では、図8Bに示すように、加圧部材110Aの自由端の先端部が最も開いた状態となっている。そのため、押圧された場合では、加圧部材110Aは、図8BのAで示したような自由端132の先端部134が最も開いた状態から、図8BのBで示したような縮まった状態となるように押圧されるため、加圧部材110Aが押圧力に応じて変形された際に大きな反発力を得ることが可能となり、高い押圧力で押圧される幅が増えることにより、金属製の板バネ状で形成した加圧部材を用いても定着性能が向上するようになる。
以上より、実施形態2の加圧部材110Aは、金属性の板体を長手方向で折り曲げ、板バネ状に形成されているので、無端ベルト72の回転により変形することが防止され、紙しわの発生が防止される。また、加圧部材110Aの変形が防止されることで、押圧領域形成部104に形成された湾曲部120に加圧部材110Aが巻き込まれることがなく、紙しわ制御機能が向上する。
10、10A:画像形成装置 12:画像形成装置本体 14:画像形成手段 16:排出部 18:給紙ユニット 20:給紙ユニット本体 22:給紙カセット 24:ピックアップロール 26:リタードロール 28:フィードロール 32:搬送路 34:排出口 36、36A:定着装置 38:レジストロール 40:排出ロール 42:転写装置 44:像保持体 56:帯電装置 58:光書込み装置 60:現像装置 62:クリーニング装置 64:プロセスカートリッジ 66:加熱ロール(加熱部) 68:入口側 70:出口側 72:無端ベルト(無端帯状態) 74:ガイド部材 76、76A:加圧部 78:フレーム 80:含浸部材 82:ガイドフレーム 84:ロール部 86:ヒータ 88:コア 90:離型層 92:剥離爪 94:サーモスタット 96:インレットシュート 98:アウトレットシュート 100、100A:保持体 102、102A:押圧領域 104:押圧領域形成部 106、106A:座面 108:窪み 110、110A:加圧部材 112:板体 113、113A:平板部 114:一方の面 116:他方の面 118:バネ体 120:湾曲部 122:中央部 124:端部 126:屈曲部 128:取付部 130:突起片 132:自由端 134:先端部 136:溝部 138:摺動部材 140:記録媒体



Claims (6)

  1. 加熱部に対向して設けられた加圧部を有し、
    前記加圧部は、
    前記加熱部の回転に従動して走行される無端帯状体と、
    前記無端帯状体を走行自在に保持する保持体と、
    前記保持体に設けられた押圧領域形成部と、
    前記保持体の前記無端帯状体の回転方向の前記押圧領域形成部の上流側に設けられた加圧部材であって、前記加熱部側に押圧される前記保持体の長手方向に沿った平面状の平板部を有する前記加圧部材と、を有し
    前記保持体の前記押圧領域形成部の前記加圧部材と隣接する側には、前記押圧領域形成部の長手方向の中央部から両端部に向かうにつれて、加圧部材から離間するような曲線状で形成された湾曲部を有している定着装置。
  2. 前記加圧部材は、前記平板部を有する板体と、前記板体を前記加熱部側に押圧する少なくとも1つの押圧体と、を有している請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記板体は、ヤング率が10GPa以上の材料で形成されている請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記加圧部材は、板体が長手方向に沿って折り曲げられて押圧力に応じて変形可能となるように形成され、前記加熱部側に配置される部分が前記平板部を有する自由端となっている請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記加圧部材は、折り曲げられた屈曲部と、前記屈曲部の一方側に前記保持体に取り付けられる取付部と、他方側に前記屈曲部を軸に押圧力に応じて変形可能な前記自由端と、を有し、
    前記取付部の端部から前記自由端の端部の手前に亘って、複数の溝部が形成されている請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記請求項1〜のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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