JP6493486B1 - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房運転開始時、在室者に対する冷気の吹き付けを緩和しながら暖房運転時の立上速度をでるだけ早くするようにした空気調和機を提供すること。【解決手段】本空気調和機は、室内ファン(3)と、風向を上下方向に変更するための上下風向板(6)と、室内熱交換器の温度を測定する室内熱交換器温度センサ(41)と、室内ファン(3)の風量及び上下風向板(6)の風向を制御する制御装置(30)とを有する。制御装置(30)は、暖房運転開始時に室内ファン(3)の風量を制限する風量制御部(31)と、上下風向板(6)の上下方向の風向を制御する風向制御部(32)とを有し、風量制御部(31)は、暖房運転開始時に室内熱交換器温度の上昇に伴い室内ファン(3)の制限風量を増大するように制御し、風向制御部(32)は、暖房運転開始時に上下風向板(6)の風向を吹出方向調整範囲内における少なくとも上方向に位置するように制限する。【選択図】 図2

Description

本発明は、空気調和機に関する。
空気調和機は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを応用しているので暖房運転立上に時間がかかる。このため、空気調和機は、暖房運転開始時は室内熱交換器温度が低く、室内ファンを起動すると冷気が吹き付けられ在室者に不快感を与える。そこで、従来の空気調和機は、特許文献1に記載の空気調和装置のように、室内熱交換器温度の上昇に伴い吹出風量を上昇させることにより、冷風の吹付を抑制しながら暖房運転の立上速度を速めるという方式を採用していた。ここで、本明細書において「暖房運転開始時」とは、暖房運転開始から安定した通常の暖房運転に至るまでの運転時をいう。
特許第3080187号公報
従来の空気調和装置は、暖房運転開始時、室内熱交換器温度の低い間は吹出風量を弱めているが、室内吹出口からの吹出空気が在室者へ吹き付けられるため、冷気吹付けによる不快感を払拭しきれないという問題を残していた。
本発明は、かかる従来技術における問題点に鑑みなされたものであり、暖房運転開始時、在室者に対する冷気の吹き付けを緩和しながら暖房運転時の立上速度をでるだけ早くするようにした空気調和機を提供することを目的とする。
第1の観点に係る空気調和機によれば、室内熱交換器と、該室内熱交換器で熱交換された空気を室内に循環するための室内ファンと、前記室内熱交換器で熱交換された空気を室内へ吹き出す室内吹出口と、該室内吹出口に設けられた風向を上下方向に変更するための上下風向板と、前記室内熱交換器の室内熱交換器温度を測定する室内熱交換器温度センサと、少なくとも室内ファンの風量及び上下風向板の風向を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、暖房運転開始時に前記室内ファンの風量を制限する風量制御部と、前記上下風向板の上下方向の風向を制御する風向制御部とを有し、前記風量制御部は、暖房運転開始時に前記室内熱交換器温度の上昇に伴い前記室内ファンの制限風量を増大するように制御し、前記風向制御部は、暖房運転開始時に前記上下風向板の風向を吹出方向調整範囲内における少なくとも上方向に位置するように制限し、前記風量制御部及び前記風向制御部は、前記室内熱交換器温度が上昇して前記室内ファンの制限風量を最大風量にした後において、前記室内熱交換器温度がさらに上昇して予め設定された目標設定温度へ上昇したときに、前記室内ファン(3)の風量制限と前記上下風向板(6)の風向制限とを解除するように構成されている
ここで、本明細書において「目標設定温度」とは、任意の室内ファンの風量及び上下風向板の風向において、不快な冷気の吹出がなくなると想定される室内熱交換器の目標温度のことをいう。
この空気調和機によれば、暖房運転開始時、室内吹出口の上下風向板の風向を吹出方向調整範囲内における少なくとも上方向に位置するように制御しているため、在室者に対する冷気の吹き付けを緩和することができる。また、このように上下風向板の風向を制御しているため、室内熱交換器温度の上昇に伴う制限風量を従来の空気調和機に比較し大きくすることができる。
また、この空気調和機によれば、室内吹出口からの吹出空気が冷たいと感じなくなる程度まで室内熱交換器温度が上昇するのを待って、室内ファンの風量制限と上下風向板の風向制限とが解除されるので、冷気吹き付けによる在室者の不快感を回避することができる。
第2の観点に係る空気調和機によれば、前記風量制御部は、暖房運転開始時、前記室内熱交換器温度の上昇に伴い前記室内ファンの制限風量を段階的に増大させるように切り換えるものであって、前記室内ファンの制限風量を段階的に切り換えるために前記室内熱交換器温度に対し設定される切換温度は、前記室内熱交換器温度の上昇時に対し前記室内熱交換器温度の下降時の方が低くなるように設定されている。
この空気調和機によれば、制限風量を段階的に切り換えるために室内熱交換器温度に対し設定される切換温度が室内熱交換器温度の上昇時に対し室内熱交換器温度の下降時の方が低くなるように設定されているため、室内熱交換器温度を検出する室内熱交換器温度センサのチャタリングが抑制され、室内ファンの風量のハンチングが抑制される。
の観点に係る空気調和機によれば、前記空気調和機はセパレート型空気調和機における壁掛け型室内機であって、前記室内吹出口は、前記壁掛け型室内機の下方部に設けられ、前記風向制御部は、暖房運転開始時に前記上下風向板の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向に位置するように制限する。
この空気調和機によれば、室内吹出口が下方部に設けられた壁掛け型室内機であるが、暖房運転開始時、上下風向板の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向に位置するように制限しているので、冷気の吹付が効果的に緩和される。
の観点に係る空気調和機によれば、前記室内吹出口は、前記上下風向板が吹出方向調整範囲内において最上方向を向くように設定された場合の吹出風量と、前記上下風向板が吹出方向調整範囲内において最上方向より下方向を向くように設定された場合の吹出風量とを比較すると、後者の吹出風量が大きくなるように構成されている。
一般に、壁掛け型室内機の室内吹出口は、上下風向板の風向を吹出方向調整範囲内において最上方向から下方向に向けると吹出風量が増大するものが多い。このような室内吹出口を備えた空気調和機においては、前記のような上下風向板の風向制限が解除された場合、上下風向板の風向が吹出方向調整範囲内において最上方向から下方向に変更されることにより吹出風量が増大し、これに伴い室内熱交換器温度が下降し、吹出空気の温度が下降することが起こり得る。しかし本空気調和機の場合は、室内熱交換器温度が十分に上昇した後に風向制限解除となるので、このような要因で在室者に対し冷気が吹き付けられることがない。
したがって、この第4の観点に係る空気調和機によれば、一般の空気調和機への適用が容易である。
本空気調和機によれば、在室者への冷気の吹き付けを回避しながら暖房運転時の立上速度を早くすることができる。
実施の形態に係る空気調和機における壁掛け型室内機の断面図。 同空気調和機の機能ブロック図。 同空気調和機の暖房運転開始時の吹出空気制御の動作を示すフローチャート。 同空気調和機の暖房運転開始時の吹出空気制御における室内熱交換器温度と室内ファンの制限風量との関係を示す図。
以下、本発明の実施の形態に係る空気調和機について説明する。なお、本発明は、以下に記載する例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る空気調和機は、図1に示す壁掛け型室内機1と、室外機20(図2参照)とで構成された、ヒートポンプ式の冷暖房運転を行う空気調和機である。
壁掛け型室内機1は、全体として一方向に細長い形状をしており、その長手方向が水平となるように室内の壁面に据え付けられている。図1に示すように、壁掛け型室内機1は、ケーシング2、ケーシング2内に収容された室内ファン3、室内熱交換器4、左右風向板5、上下風向板6、補助上下風向板7等を備えている。
ケーシング2は、前面を開放した略直方体状のケーシング基板11と、ケーシング基板11の前面の開放部を覆う前面パネル12とを有する。ケーシング基板11の上面には、左右方向に長い格子状の開口である室内吸込口13が形成されており、ケーシング基板11の下面には、左右方向に長い矩形状の開口である室内吹出口14が形成されている。そして、空調運転(冷房運転または暖房運転)時には、室内吸込口13から室内吹出口14に至る空気流路に配置された室内ファン3が駆動されることによって室内吸込口13から吸い込まれた空気は、室内熱交換器4において熱交換(すなわち、加熱または冷却)された後、室内吹出口14から室内に吹き出される。
左右風向板5は、室内吹出口14から吹き出される吹出空気の風向を左右方向に調整するためのものであって、室内吹出口14の内部側に設けられている。
上下風向板6は、室内吹出口14から吹き出される吹出空気の風向を上下方向に調整するためのものである。上下風向板6は、室内吹出口14の上下方向の中間位置に回動中心C1が設けられている。図1において実線で示す上下風向板6の風向の位置は、吹出方向調整範囲内における最上方向の位置であり、図1において2点鎖線で示す上下風向板6の風向の位置は、吹出方向調整範囲内における最下方向の位置である。上下風向板6の風向の吹出方向調整範囲内における最上方向は、一般の壁掛け型室内機と同様約水平の位置である。そして、上下風向板6は、冷房運転または暖房運転時に、使用者からの操作指令により図示しない駆動モータにより実線位置と2点鎖線位置との間でスイング動作することができるとともに、実線位置と2点鎖線位置との間の適宜の位置を保持できるように構成されている。
補助上下風向板7は、冷房運転時に上下風向板6の裏面に水滴が付くのを防止するために設けられたものであって、室内吹出口14の上側構造部に沿って取り付けられている。補助上下風向板7は、回動中心C2を中心として図1における実線位置からは2点鎖線位置の間の風向で吹出方向調整可能に構成されている。補助上下風向板7は、冷房運転時に上下風向板6の吹出方向の位置に連動して自動的に最適の位置を保持するように制御されている。しかし、補助上下風向板7は、暖房運転時には風向を吹出方向調整範囲における最上方向の位置(図1における実線位置)に保持されている。なお、本実施の形態の説明は、暖房運転開始時の動作に関するため、補助上下風向板7の冷房運転時における動作についての詳細説明は省略する。
また、上下風向板6と補助上下風向板7は、冷房運転及び暖房運転の停止時においては、吹出方向調整範囲内における最上方向の位置よりさらに上方の、室内吹出口14の上側構造部に当接する位置(すなわち、閉鎖位置)まで回動することにより、室内吹出口14を閉鎖できるように構成されている。このように上下風向板6は、室内吹出口14の蓋部材を兼用している。
なお、室内吹出口14の通風抵抗は、一般の壁掛け型室内機と同様に、上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向の位置のときが最大であり、この最上方向の位置より下方向の位置で小さくなっており、最上方向の位置と最下方向の位置との中間位置において最小となっている。これは、空気流通路の曲り状態及び二つの風向板間の気流スペースの大きさが変化するために生ずる現象である。従って、室内吹出口14からの吹出風量は、上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向の位置としたときに対し、上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における中間位置としたときの方が増大する。
次に、図2に基づき本空気調和機の制御機能ブロック図を説明する。
図2に示すように、壁掛け型室内機1に組み込まれている制御装置30は、本空気調和機の運転全般に係る制御を行うものであり、予め定められる制御プログラムを記憶する記憶部や、この制御プログラムに基づき制御を行う演算処理装置等から構成されている。また、制御装置30は、暖房運転の開始時に室内ファン3の風量を制限するための風量制御部31と、暖房運転の開始時に上下風向板6の上下方向の風向を制御する風向制御部32とを備えている他、室外機20との通信を行う送受信回路部33等を備えている。
制御装置30には、室内ファン3、室内熱交換器温度センサ41が接続されている。室内ファン3は、室内熱交換器4で熱交換された空気を室内に循環させる室内循環用のファンであって、このファンの駆動モータが風量制御部31からの指令基づき回転数制御されて風量制御される。
室内熱交換器温度センサ41は、室内熱交換器4の平均的な温度を室内熱交換器温度Trとして検出し得るように、室内熱交換器4の適宜の位置に取り付けられている。室内熱交換器温度センサ41により検出された室内熱交換器温度Trは、制御装置30に送信され、風量制御部31による室内ファン3の風量制御及び風向制御部32による上下風向板6の風向制御における基礎データとして利用される。
また、制御装置30には、上下風向板6、補助上下風向板7及び左右風向板5の駆動部が接続されており、これら風向板は風向制御部32により制御されるように構成されている。この他、制御装置30には、室内熱交換器4への冷媒を制御する電動膨張弁42が接続されている。この電動膨張弁42は、制御装置30からの指示により開度制御される。
また、壁掛け型室内機1にはリモコン43が附属されている。リモコン43は、空気調和機に対し運転操作部として機能するものであって、空気調和機の運転をオンオフする運転スイッチ、運転モード選択部、室内空気の設定温度を設定する設定部、通常の暖房運転時における室内ファンの風量を設定する風量設定部、室内温度や室内ファンの風量を表示する表示部等を備えている。リモコン43は、選択または設定された運転操作情報を制御装置30に無線送信できるように構成されている。
一方、室外機20には、圧縮機21、室外ファン22が搭載されるとともに、これら機器を制御する室外制御部23が搭載されている。また、室外機20には、図示しないが、冷媒回路を冷房サイクル又は暖房サイクルに切換えるための四路切換弁が搭載されている。この四路切換弁は室外制御部23により切換制御される。また、壁掛け型室内機1の制御装置30と室外制御部23とは、送受信回路部33を介し電気的に接続されており、制御装置30が受信したリモコン43からの運転操作情報は、室外制御部23に対しても出力される。
次に、図3及び図4に基づき、上記のように構成された空気調和機の作用として暖房運転開始時における室内ファン3の風量制御及び上下風向板6の風向制御、すなわち暖房運転開始時の吹出空気制御について説明する。すなわち、上下風向板6の風向及び室内ファン3の風量は、室内熱交換器温度Trが所定の目標設定温度Ttに達するまでリモコン43からの指令を無視して以下に述べるフローに従って制限される。
リモコン43により暖房運転開始指令が出力されると(ステップS1)、冷媒回路が暖房サイクルに切換えられ、圧縮機21及び室外ファン22の運転が開始される。これにより空気調和機の暖房運転が開始される。このとき、室内吹出口14に配置されている上下風向板6及び補助上下風向板7は、室内吹出口14を閉鎖する閉鎖位置から開放され、風向を吹出方向調整範囲内における最上方向の位置に回動する。そして、上下風向板6は、風向制限が解除されるまでその位置を維持するように制限される(ステップS2)。なお、補助上下風向板7は、暖房運転中はこの吹出方向調整範囲内における最上方向の位置を維持しているものであって、暖房運転開始時の吹出空気制御においてはこれ以外の格別の制御は行われない。
また、暖房運転開始直後は室内熱交換器4がまだ加熱されていないので、室内熱交換器温度Trが図4における第1の切換温度T1より低い状態、すなわち、室内ファン3の風量制限が図4に示すファン運転禁止ゾーンとなる。したがって、室内熱交換器温度Trが第1の切換温度T1より低い状態においては、室内ファン3を停止した状態で圧縮機21が運転される(ステップS3)。
次いで、時間の経過とともに室内熱交換器温度Trが上昇して第1の切換温度T1になると(ステップS4でYES)、室内ファン3の風量制限が図4に示す最小風量ゾーンに切り換えられ、室内ファン3が最小風量にて運転される(ステップS5)。なお、ステップS4でNOの場合は、ステップS3に戻る。
次に、時間の経過とともに室内熱交換器温度Trが上昇して第2の切換温度T2になると(ステップS6でYES)、室内ファン3の風量制限が図4に示す中間風量ゾーンに切り換えられ、室内ファン3が中間風量で運転される(ステップS7)。なお、ステップS6でNOの場合は、ステップS5に戻る。
次に、さらに時間の経過とともに室内熱交換器温度Trが上昇して第3の切換温度T3になると(ステップS8でYES)、室内ファン3の風量制限が図4に示す最大風量ゾーンに切り換えられ、室内ファン3が最大風量で運転される(ステップS9)。なお、ステップS8でNOの場合は、ステップS7に戻る。
こうして時間の経過とともに室内熱交換器温度Trがさらに上昇して目標設定温度Ttになった場合は(ステップS10でYES)、在室者に対し冷風吹出に起因する不快感を与える心配のないほど吹出空気の温度が上昇することが想定されており、上下風向板6の風向制限及び室内ファン3の風量制限が解除される(ステップS11)。これにより、暖房運転開始時の吹出空気制御が終了する。したがって、室内熱交換器温度Trが目標設定温度Ttに達した以降は安定した通常の暖房運転状態となる。すなわち、上下風向板6の風向制限及び室内ファン3の風量制限が解除されたことにより、室内ファン3はリモコン43で設定されている風量で運転され、また、上下風向板6はリモコン43で設定されている風向に移動して暖房運転される。
なお、このように上下風向板6の風向制限の解除を、室内熱交換器温度Trが第3の切換温度T3になったときに行わず、第3の切換温度T3よりさらに高温の目標設定温度Ttになったときに行うようにしたのは、次の理由による。すなわち、上下風向板6の風向が吹出方向調整範囲内における最上方向の位置から下方向の位置に変更された場合には、吹出空気量が増大し、これに伴い室内熱交換器温度Trが低下する恐れがあるからである。同様に、室内ファン3の風量制限の解除を室内熱交換器温度Trが第3の切換温度T3になったときに行わず、第3の切換温度T3よりさらに高温の目標設定温度Ttになったときに行うようにしたのは、暖房運転の立上速度をできるだけ早くするためである。
上記の暖房運転開始時の吹出空気制御において、図4に示す室内熱交換器温度Trに対し設定される切換温度T1,T2,T3は、室内熱交換器温度Trの温度上昇時に対し室内熱交換器温度Trの温度下降時の方が低くなるように設定されている。これは室内熱交換器温度センサ41のチャタリング及び室内ファン3の風量のハンチングを回避するためである。
(効果)
本実施の形態に係る空気調和機は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)暖房運転開始時、室内吹出口14の上下風向板6を、風向を吹出方向調整範囲内における少なくとも上方向に位置するように制限しているため、在室者に対する冷気の吹き付けを緩和することができる。
(2)また、このように上下風向板6の風向を制御しているため、暖房運転開始時の吹出空気制御における室内ファン3の制限風量を、従来の空気調和機に比較し大きくすることができる。
(3)室内熱交換器温度Trの上昇に伴い室内ファン3の制限風量を増大させる暖房運転開始時の吹出空気制御において、制限風量を段階的に切り換えるために室内熱交換器温度Trに対し設定される切換温度(T1,T2,T3)が室内熱交換器温度Trの上昇時に対し室内熱交換器温度Trの下降時の方が低くなるように設定されている。これにより、室内熱交換器温度Trを検出する室内熱交換器温度センサ41のチャタリング及び室内ファン3の風量のハンチングを抑制することができる。
(4)室内吹出口14から吹出空気が冷たいと感じなくなる程度まで室内熱交換器温度Trが上昇するのを待って、室内ファン3の風量制限と上下風向板6の風向制限とを解除することができるので、冷気吹き付けによる在室者の不快感を回避することができる。
(5)室内吹出口14が下方部に設けられた壁掛け型室内機1であって、暖房運転開始時に上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向に位置するように制限しているので、冷気の吹付を効果的に緩和することができる。
(6)上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内において最上方向の位置から下方向の中間位置に変更された場合、吹出風量が増大するが、この空気調和機では室内熱交換器温度Trが十分に上昇した後に風向制限が解除されるので、このような要因で在室者に対し冷気が吹き付けられることがない。本実施の形態は、一般の空気調和機への適用が容易である。
(変形例)
上記の実施の形態に関する説明は、本発明に従う空気調和機が取り得る形態の例示であり、その形態に制限されるものではない。なお、相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例を組み合わせた形態としてもよい。
・前記実施の形態においては、暖房運転開始時に上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向にしている。しかし、上下風向板6の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向とせずに中間位置より上の上方向としたものでもよい。このようにすれば、室内吹出口14から吹き出す空気が室内の上方部において循環する気流を形成するので、在室者に対する冷風の吹付を緩和することができる。
・前記実施の形態においては、室内吹出口14に補助上下風向板7が設けられているが、この補助上下風向板7はなくてもよい。
・前記実施の形態においては、室内吹出口14の内部に左右風向板5が設けられているが、この左右風向板5はなくてもよい。
・前記実施の形態においては、上下風向板6が室内吹出口14の蓋部材を兼用しているが、このような兼用部材でなく風向を変更するだけのものでもよい。
・前記実施の形態においては、室内ファン3の風量切換を最小風量、中間風量、最大風雨量の3段階にしているが、2段階でもよく、また、4段階以上であってもよい。
C1 回転中心
C2 回転中心
T1 (第1の)切換温度
T2 (第2の)切換温度
T3 (第3の)切換温度
Tt 目標設定温度
Tr 室内熱交換器温度
1 壁掛け型室内機
2 ケーシング
3 室内ファン
4 室内熱交換器
5 左右風向板
6 上下風向板
7 補助上下風向板
11 ケーシング基板
12 前面パネル
13 室内吸込口
14 室内吹出口
15 液側連絡配管
16 ガス側連絡配管
20 室外機
21 圧縮機
22 室外ファン
23 室外制御部
30 制御装置
31 風量制御部
32 風向制御部
33 送受信回線部
41 室内熱交換器温度センサ
42 電動膨張弁
43 リモコン

Claims (4)

  1. 室内熱交換器(4)と、
    該室内熱交換器(4)で熱交換された空気を室内に循環するための室内ファン(3)と、
    前記室内熱交換器(4)で熱交換された空気を室内へ吹き出す室内吹出口(14)と、
    該室内吹出口(14)に設けられた風向を上下方向に変更するための上下風向板(6)と、
    前記室内熱交換器(4)の室内熱交換器温度(Tr)を測定する室内熱交換器温度センサ(41)と、
    少なくとも室内ファン(3)の風量及び上下風向板(6)の風向を制御する制御装置(30)とを備え、
    前記制御装置(30)は、暖房運転開始時に前記室内ファン(3)の風量を制限する風量制御部(31)と、前記上下風向板(6)の上下方向の風向を制御する風向制御部(32)とを有し、
    前記風量制御部(31)は、暖房運転開始時に前記室内熱交換器温度(Tr)の上昇に伴い前記室内ファン(3)の制限風量を増大するように制御し、
    前記風向制御部(32)は、暖房運転開始時に前記上下風向板(6)の風向を吹出方向調整範囲内における少なくとも上方向に位置するように制限し、
    前記風量制御部(31)及び前記風向制御部(32)は、前記室内熱交換器温度(Tr)が上昇して前記室内ファン(3)の制限風量を最大風量にした後において、前記室内熱交換器温度(Tr)がさらに上昇して予め設定された目標設定温度(Tt)へ上昇したときに、前記室内ファン(3)の風量制限と前記上下風向板(6)の風向制限とを解除するように構成されている
    空気調和機。
  2. 前記風量制御部(31)は、暖房運転開始時、前記室内熱交換器温度(Tr)の上昇に伴い前記室内ファン(3)の制限風量を段階的に増大させるように切り換えるものであって、
    前記室内ファン(3)の制限風量を段階的に切り換えるために前記室内熱交換器温度(Tr)に対し設定される切換温度(T1,T2,T3)は、前記室内熱交換器温度(Tr)の上昇時に対し前記室内熱交換器温度(Tr)の下降時の方が低くなるように設定されている
    請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記空気調和機はセパレート型空気調和機における壁掛け型室内機(1)であって、
    前記室内吹出口(14)は、前記壁掛け型室内機(1)の下方部に設けられ、
    前記風向制御部(32)は、暖房運転開始時に前記上下風向板(6)の風向を吹出方向調整範囲内における最上方向に位置するように制限する
    請求項1又は請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記室内吹出口(14)は、前記上下風向板(6)が吹出方向調整範囲内において最上方向を向くように設定された場合の吹出風量と、前記上下風向板(6)が吹出方向調整範囲内において最上方向より下方向を向くように設定された場合の吹出風量とを比較すると、後者の吹出風量が大きくなるように構成されている
    請求項記載の空気調和機。
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