JP2016090113A - 空気調和機 - Google Patents

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裕介 塩野
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Abstract

【課題】おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことにより、快適性を向上できる空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は、圧縮機11と室外熱交換器13と電動膨張弁14と室内熱交換器15が環状に接続された冷媒回路と、室外熱交換器13に外気を供給する室外ファン10と、室内熱交換器15に室内空気を供給する室内ファン20と、暖房運転時に室内ファン20からの吹出空気の風向を上向きにする風向制御部100dと、暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファン20により室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度が基準温度を超えないように、圧縮機11の運転周波数を制御する暖気循環促進部を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、空気調和機に関する。
従来、空気調和機としては、おやすみタイマーによる冷房運転時に、圧縮機の運転率に応じて室内ファンの回転数を制御するものがある(例えば、特開平07−174395号公報(特許文献1)参照)。上記空気調和機では、就寝中、圧縮機の運転率が高い場合は、室内ファンの風量を上げて寝苦しさを緩和し、圧縮機の運転率が低い場合は、室内ファンの風量を下げて送風で肌寒く感じないようにしている。
特開平07−174395号公報
しかしながら、上記空気調和機では、おやすみタイマーによる暖房運転時に、人に直接風が当たらないように吹出風向を上向きにするため、室内ファンの回転数を下げて吹出風量を少なくすると、吹出空気の温度が高くなって、温風が拡散せずに室内の天井付近に暖気が滞留するという問題がある。上記空気調和機では、室内の天井付近に暖気が滞留すると、壁面の高い位置に設置された室内機の温度センサにより検出される室内温度も高くなって、最適な暖房運転ができなくなるため、快適性が損なわれてしまう。
そこで、この発明の課題は、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことにより、快適性を向上できる空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の空気調和機は、
圧縮機と室外熱交換器と減圧機構と室内熱交換器が環状に接続された冷媒回路と、
上記室外熱交換器に外気を供給する室外ファンと、
上記室内熱交換器を介して室内空気を循環させる室内ファンと、
暖房運転時に上記室内ファンからの吹出空気の風向を制御する風向制御部と、
暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転周波数、上記室内ファンの回転数または上記室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する暖気循環促進部と
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファンにより室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、暖気循環促進部により、圧縮機の運転周波数、室内ファンの回転数または室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する。これにより、例えば就寝時の吹出風量を抑えて上向きに温風を吹き出すおやすみ暖房運転において、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げることによって、吹き出した温風が拡散しやすくなって室内における暖気の循環を促進する。これによって、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができ、快適性を向上できる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気循環促進部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御部を有する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファンにより室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、暖気循環促進部の圧縮機制御部により圧縮機の運転周波数を制御するので、室内ファンの回転数を上げることで送風音が大きくなったり、室外ファンの回転数を下げることで室外熱交換器が着霜したりすることがなく、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気循環促進部は、上記室内熱交換器の温度がピークカット制御用基準温度を越えないように、上記圧縮機の運転周波数を制限するピークカット制御部を有し、
上記ピークカット制御部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたときは、上記ピークカット制御用基準温度の代わりに、上記ピークカット制御用基準温度よりも低い上記基準温度を用いる。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたときは、暖気循環促進部のピークカット制御部において、ピークカット制御用基準温度の代わりに、ピークカット制御用基準温度よりも低い基準温度を用いることにより、ピークカット制御部による圧縮機の運転周波数を制限することで、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げる。このようにして、冷媒回路内の圧力が高圧異常とならないように圧縮機の運転周波数の上限を制限するためのピークカット制御部を利用して、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気循環促進部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンの吹出風量が最小になるように上記室内ファンの回転数を制御する室内ファン制御部を有する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、暖気循環促進部の室内ファン制御部によって、室内ファンの吹出風量が最小になるように室内ファンの回転数を制御するので、ファン送風音を低減できる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気循環促進部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、かつ、風量自動モードで上記室内ファンの吹出風量を最小にしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転回転数または上記室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内温度や目標温度などに基づいて室内ファン制御部が吹出風量を制御する風量自動モードにおいて室内ファンの吹出風量が最小になった場合、室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、圧縮機の運転回転数または室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御するので、風量自動モードにおいても吹出風量が最小になったとき、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
以上より明らかなように、この発明によれば、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことにより、快適性を向上できる空気調和機を実現することができる。
図1はこの発明の実施の一形態の空気調和機の室内機と室外機の冷媒回路の回路図である。 図2は上記空気調和機の制御ブロック図である。 図3は上記空気調和機の冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。 図4は上記空気調和機のおやすみ冷房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図5は上記空気調和機の通常の冷房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図6は上記空気調和機の暖房運転時およびおやすみ暖房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。 図7は上記空気調和機のおやすみ暖房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図8は上記空気調和機の通常の暖房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図9は上記空気調和機の室内機を室内の壁に設置した状態を示す模式図である。
以下、この発明の空気調和機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の空気調和機の室内機2およびその室内機2に連絡配管L1,L2を介して接続された室外機1の冷媒回路を示している。この実施の形態の空気調和機は、室内機2と室外機1が一対一のペア型の空気調和機である。
この実施の形態の空気調和機は、図1に示すように、圧縮機11と、圧縮機11の吐出側が一端に接続された四路切換弁12と、四路切換弁12の他端に一端が接続された室外熱交換器13と、室外熱交換器13の他端に一端が接続された減圧機構の一例としての電動膨張弁14と、電動膨張弁14の他端に閉鎖弁21,連絡配管L1を介して一端が接続された室内熱交換器15と、室内熱交換器15の他端に連絡配管L2,閉鎖弁22,四路切換弁12を介して一端が接続され、他端が圧縮機11の吸入側に接続されたアキュムレータ16とを備えている。また、上記空気調和機は、室外熱交換器13に外気を供給する室外ファン10と、室内熱交換器15を介して室内空気を循環させる室内ファン20を備えている。
上記室内熱交換器15は、連絡配管L1が一端に接続された補助熱交換器15aと、補助熱交換器15aの他端が一端に接続され、連絡配管L2が他端に接続された主熱交換器15bを有する。
上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16を環状に接続することで冷媒回路を構成している。
また、上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,アキュムレータ16,室外ファン10で室外機1を構成すると共に、室内熱交換器15,室内ファン20で室内機2を構成している。
上記室外機1は、室外熱交換器13の温度を検出する室外熱交換器温度センサT1と、外気温度を検出する外気温度センサT2と、電動膨張弁14の蒸発温度を検出する蒸発温度センサT3を備えている。
また、上記室内機2は、室内熱交換器15の温度を検出する室内熱交換器温度センサT4と、室内温度を検出する室内温度センサT5を備えている。
また、上記空気調和機は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度を検出する室内温度センサT5からの信号などに基づいて、圧縮機11,室外ファン10,室内ファン20等を制御する制御装置100を備えている。
図2は上記空気調和機の制御ブロック図を示している。
図2に示すように、制御装置100は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度を検出する室内温度センサT5からの信号が入力される。また、制御装置100に、圧縮機11と四路切換弁12と電動膨張弁14と室外ファン10と室内ファン20と表示部30などを接続している。表示部30は、室内機2に設けられ、少なくとも運転状態を表示するLEDなどである。
また、制御装置100は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、室内ファン20の風量を制御する室内ファン制御部100aと、室内ファン制御部100aの第1風量パターンと第2風量パターンを切り換える風量パターン切換部100bと、表示部30を制御する表示制御部100cと、室内ファン20からの吹出空気の風向を制御する風向制御部100dと、圧縮機11の運転周波数を制御する圧縮機制御部100eと、圧縮機11の運転周波数を制限するピークカット制御部100fを有する。この制御装置100は、室外機1側の室外制御部(図示せず)と室内機2側の室内制御部(図示せず)で構成されている。
また、上記室内ファン制御部100aと圧縮機制御部100eとピークカット制御部100fで暖気循環促進部を構成している。
上記制御装置100は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度センサT5からの信号などに基づいて、圧縮機11,四路切換弁12,電動膨張弁14,室外ファン10,室内ファン20などを制御する。
<冷房運転>
上記構成の空気調和機において、冷房運転時は、四路切換弁12を実線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11を起動すると、圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒が四路切換弁12を介して室外熱交換器13に流入する。そして、室外熱交換器13で凝縮した冷媒は、電動膨張弁14で減圧された後に室内熱交換器15(補助熱交換器15aおよび主熱交換器15b)に入る。上記室内熱交換器15で蒸発した冷媒が四路切換弁12およびアキュムレータ16を介して圧縮機11の吸入側に戻る(冷房サイクル)。こうして、圧縮機11,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16の順に冷媒が循環し、室内ファン20により蒸発器として機能する室内熱交換器15を介して室内空気を循環させて室内を冷房する。
<除湿運転>
除湿運転時は、冷房運転時と同様に、四路切換弁12を実線の切換え位置にして、圧縮機11,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16の順に冷媒が循環させる(除湿サイクル)。ここで、室内熱交換器15は、補助熱交換器15aの一部だけが蒸発域となって残りの領域が過熱域となると共に、主熱交換器15bが過熱域となる。
この除湿運転では、室外機1の蒸発温度センサT3(図1に示す)により検出された蒸発温度(電動膨張弁14の下流側)と、室内機2の室内温度センサT5により検出された室内温度(室内機2の吸込空気の温度)に基づいて、補助熱交換器15aの液冷媒が蒸発する蒸発域の範囲が負荷に応じて変化するように、制御装置100によって圧縮機11の運転周波数と電動膨張弁14の開度を制御する。
<暖房運転>
また、暖房運転時、四路切換弁12を点線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11を起動すると、圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒が四路切換弁12を介して室内熱交換器15(補助熱交換器15aおよび主熱交換器15b)に流入する。そして、上記室内熱交換器15で凝縮した冷媒は、電動膨張弁14で減圧された後に室外熱交換器13に入る。上記室外熱交換器13で蒸発した冷媒が四路切換弁12およびアキュムレータ16を介して圧縮機11の吸入側に戻る(暖房サイクル)。こうして、上記圧縮機11,室内熱交換器15,電動膨張弁14,室外熱交換器13およびアキュムレータ16で構成された冷媒回路を冷媒が循環し、凝縮器として機能する室内熱交換器15を介して室内ファン20により室内空気を循環させて室内を暖房する。
上記空気調和機は、リモートコントローラ(図示せず)によって、冷房運転、除湿運転および暖房運転などのいずれかの運転モードを選択して運転開始操作を行ったり、運転切換操作や運転停止操作を行ったりすることができる。また、リモートコントローラでは、室内温度の設定温度を設定したり、室内ファン20の回転数を変化させて室内機2の吹出風量を変更したりできる。
<冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モード>
図3は上記空気調和機の冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。
図3において、冷房運転およびおやすみ冷房運転の△t(=室内温度−目標温度)の下降時と上昇時において、△tに応じたゾーンA〜Jが以下のとおり設定されている。
(△tの下降時)
△t ≧ 2.5℃ : J
2.5℃ > △t ≧ 2.0℃ : I
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : H
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : G
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : F
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : E
0℃ > △t ≧−0.5℃ : D
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : C
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : B
−1.5℃ > △t : A
(△tの上昇時)
△t ≧ 3.0℃ : J
3.0℃ > △t ≧ 2.5℃ : I
2.5℃ > △t ≧ 2.0℃ : H
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : G
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : F
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : E
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : D
0℃ > △t ≧−0.5℃ : C
−0.5℃ > △t ≧−1.5℃ : B
−1.5℃ > △t : A
また、図4は上記空気調和機のおやすみ冷房運転時のゾーンA〜J毎のタップ(室内ファン回転数)を示しており、図5は上記空気調和機の通常の冷房運転時のゾーンA〜J毎のタップ(室内ファン回転数)を示している。ここで、上記空気調和機には、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの5つのタップが次のように風量の大きい順に設けられている。
MHタップの風量 > Mタップの風量> MLタップの風量> Lタップの風量> Sタップの風量
図4に示すように、おやすみ冷房運転時の下降時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、おやすみ冷房運転時の上昇時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
このおやすみ冷房運転時の下降時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,I,HではMタップ、ゾーンG,FではMLタップ、ゾーンE,DではLタップ、ゾーンC,BではSタップとなっており、△tがゾーンAではサーモオフ状態になる。
また、おやすみ冷房運転時の上昇時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,IではMタップ、ゾーンH,GではMLタップ、ゾーンF,EではLタップ、ゾーンD,CではSタップとなっており、△tがゾーンB,Aではサーモオフ状態になる。
また、図5に示すように、冷房運転時の下降時は、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップの順に吹出風量が少なくなる一方、冷房運転時の上昇時は、Lタップ,MLタップ,Mタップ,MHタップの順に吹出風量が多くなる。
この冷房運転時の下降時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,IではMHタップ、ゾーンH,GではMタップ、ゾーンF,E,D,CではMLタップ、ゾーンBではLタップとなっており、△tがゾーンAではサーモオフ状態になる。
また、冷房運転時の上昇時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJではMHタップ、ゾーンI,HではMタップ、ゾーンG,F,E,DではMLタップ、ゾーンCではLタップとなっており、△tがゾーンB,Aではサーモオフ状態になる。
この図5に示す下降時および上昇時のゾーン毎のタップに示す吹出風量のパターンが、冷房運転時の第1風量自動モードにおける第1風量パターンである。また、図4に示す下降時および上昇時のゾーン毎のタップに示す吹出風量のパターンが、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンである。
上記構成の空気調和機によれば、冷房運転時の第1風量自動モードにおいて、制御装置100の風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図5に示す第1風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第1風量パターンで制御する。一方、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおいて、風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図4に示す第2風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第2風量パターンで制御する。
このように、通常時の冷房運転では第1風量自動モードとし、就寝時のおやすみ冷房運転では第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンの第2風量自動モードとすることで、おやすみ運転時の風量自動におけるファン送風音を低減することができる。
ここで、第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンは、複数のゾーンA〜Jにおけるタップのうちの少なくとも一部が第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンであればよい。
なお、第2風量自動モードは、就寝時のおやすみ冷房運転に限らず、ユーザーが同様の空気調和を希望する状況で行うようにしてもよく、例えば後述するおやすみ暖房運転や、除湿冷房運転,加湿暖房運転などにおいて第2風量自動モードとしてもよい。
また、上記第1風量パターンおよび第2風量パターンは、階段状に設定された複数のタップを用いたが、所定の条件に基づいて連続的に風量が変化する風量パターンでもよい。
また、冷房運転時に室内温度と目標温度に基づいて風量を制御する第1,第2風量自動モードで室内温度が低下するとサーモオフ状態(圧縮機11を停止)になる空気調和機の構成では、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最小風量(Sタップ)を第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードでサーモオフ状態になりにくくして、第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さい最小風量(Sタップ)でのサーモオン状態をより長く持続させることが可能になり、快適性が向上する。
上記おやすみ冷房運転の第2風量自動モードでサーモオフしにくくすることで、最小風量(Sタップ)で室内ファン20の送風を維持している期間は、室内温度の変化を少なくできると共に室内ファン20の送風音を一定にできる。
また、上記おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最大風量(Mタップ)を第1風量パターンの最大風量(MHタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードにおいて最大風量が必要なときも室内ファン20の送風音を低減できる。
また、通常の冷房運転の第1風量自動モードにおいて最大風量(MHタップ)で送風している状態からおやすみ冷房運転の第2風量自動モードに切り換えたとき、第2風量自動モードの最大風量(Mタップ)で送風しても室内ファン20の送風音が下がって、第2風量自動モードになったことが分かるので、おやすみ冷房運転に切り換わったことが送風音でも分かり、ユーザーに違和感を与えないようにできる。
上記おやすみ冷房運転時は、室内機2からの吹出空気の風向を上下方向に制御する水平フラップ31,32(図9に示す)の角度を冷房運転における上下スイング範囲の上限角度にして、冷気を上向きに吹き出す。これにより、就寝時に冷気が寝ている人に直接当たらないようにする。ここで、室内機2の吹出口2a(図9に示す)から上向きに吹き出すとは、吹出方向が水平面よりも上側に吹き出す成分を含む吹出空気を吹き出すことを言う。
なお、おやすみ冷房運転時において、リモートコントローラの操作により水平フラップ31,32の角度をユーザーが所望の角度に変更することも可能である。
<暖房運転およびおやすみ暖房運転時の風量自動モード>
図6は上記空気調和機の暖房運転時およびおやすみ暖房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。図6において、暖房運転およびおやすみ暖房運転の室内熱交換器温度tの下降時と上昇時において、それぞれ室内熱交換器温度毎に以下のとおりゾーンI〜VIIが設定されている。
(室内熱交換器温度tの上昇時)
30℃ > t : I
35℃ > t ≧ 30℃ : II
40℃ > t ≧ 35℃ : III
45℃ > t ≧ 40℃ : IV
50℃ > t ≧ 45℃ : V
55℃ > t ≧ 50℃ : VI
≧ 55℃ : VII
(室内熱交換器温度tの下降時)
25℃ > t : I
30℃ > t ≧ 25℃ : II
35℃ > t ≧ 30℃ : III
40℃ > t ≧ 35℃ : IV
45℃ > t ≧ 40℃ : V
50℃ > t ≧ 45℃ : VI
≧ 50℃ : VII
なお、暖房運転およびおやすみ暖房運転の△t(=室内温度−目標温度)に応じたゾーンA〜Lが以下のとおり設定されている。
(△tの上昇時)
△t ≧ 2.0℃ : A
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : B
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : C
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : D
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : E
0℃ > △t ≧−0.5℃ : F
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : G
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : H
−1.5℃ > △t ≧−2.0℃ : I
−2.0℃ > △t ≧−2.5℃ : J
−2.5℃ > △t ≧−3.0℃ : K
−3.0℃ > △t : L
(△tの下降時)
△t ≧ 2.0℃ : A
2.0℃ > △t ≧ 1.0℃ : B
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : C
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : D
0℃ > △t ≧−0.5℃ : E
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : F
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : G
−1.5℃ > △t ≧−2.0℃ : H
−2.0℃ > △t ≧−2.5℃ : I
−2.5℃ > △t ≧−3.0℃ : J
−3.0℃ > △t ≧−3.5℃ : K
−3.5℃ > △t : L
図7は上記空気調和機のおやすみ暖房運転時のゾーンA〜L毎の風量タップを示しており、図8は上記空気調和機の通常の暖房運転時のゾーンA〜L毎の風量タップを示している。ここで、上記空気調和機では、図3に示す冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御におけるゾーンA〜L毎かつ室内熱交換器温度のゾーンI〜VII毎に、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップのいずれかのタップが設けられている。
図7に示すように、例えば、室内熱交換器温度ゾーンIVにおいて、おやすみ暖房運転の△tの上昇時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、おやすみ暖房運転時の△tの下降時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
このおやすみ暖房運転の△tの上昇時および下降時、△t(=室内温度−目標温度)がゾーンL,K,J,I,H,GではMタップ、ゾーンF,EではMLタップ、ゾーンDではLタップ、ゾーンC,B,AではSタップとなっており、△tがゾーンAよりも高いときはサーモオフ状態になる。
また、図8に示すように、例えば、室内熱交換器温度ゾーンIVにおいて、暖房運転の△tの上昇時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、暖房運転時の△tの下降時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
この暖房運転の△tの上昇時および下降時、△t(=室内温度−目標温度)がゾーンL,K,J,IではMHタップ、ゾーンH,GではMタップ、ゾーンFEではMLタップ、ゾーンD,C,B,AではLタップとなっており、△tがゾーンAよりも高いときはサーモオフ状態になる。
なお、おやすみ暖房運転および暖房運転において、室内熱交換器温度のゾーンIVに対してゾーンV,VI,VIIと高くなるほど、△tのゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が高くなる一方、室内熱交換器温度のゾーンIVに対してゾーンIII,II,Iと低くなるほど、△tのゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が低くなっている。
この図8に示す吹出風量のパターンが、暖房運転時の第1風量自動モードにおける第1風量パターンである。また、図7に示す吹出風量のパターンが、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンである。
上記空気調和機では、暖房運転時の第1風量自動モードにおいて、制御装置100の風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図8に示す第1風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第1風量パターンで制御する。一方、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおいて、風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図7に示す第2風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第2風量パターンで制御する。
このように、通常時の暖房運転では第1風量自動モードとし、就寝時のおやすみ暖房運転では第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンの第2風量自動モードとすることで、おやすみ運転時の風量自動におけるファン送風音を低減することができる。
ここで、第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンとは、複数のゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンであればよい。
また、上記第1風量パターンおよび第2風量パターンは、階段状に設定された複数のタップを用いたが、所定の条件に基づいて連続的に風量が変化する風量パターンでもよい。
また、暖房運転時に室内温度と目標温度に基づいて風量を制御する第1,第2風量自動モードで室内温度が高くなるとサーモオフ状態(圧縮機11を停止)になる空気調和機の構成では、室内熱交換器温度のゾーンIV,III,IIにおいて、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最小風量(Sタップ)を第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードでサーモオフ状態になりにくくして、第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さい最小風量(Sタップ)でのサーモオン状態をより長く持続させることが可能になり、快適性が向上する。
上記おやすみ暖房運転の第2風量自動モードでサーモオフしにくくすることで、最小風量(Sタップ)で室内ファン20の送風を維持している期間は、室内温度の変化を少なくできると共に室内ファン20の送風音を一定にできる。
また、上記室内熱交換器温度のゾーンIV,III,IIにおいて、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最大風量(Mタップ)を第1風量パターンの最大風量(MHタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードにおいて最大風量が必要なときも室内ファン20の送風音を低減できる。
また、通常の暖房運転の第1風量自動モードにおいて最大風量(MHタップ)で送風している状態からおやすみ暖房運転の第2風量自動モードに切り換えたとき、第2風量自動モードの最大風量(Mタップ)で送風しても室内ファン20の送風音が下がって、第2風量自動モードになったことが分かるので、おやすみ暖房運転に切り換わったことが送風音でも分かり、ユーザーに違和感を与えないようにできる。
また、上記室内ファン制御部100aが第2風量パターンで室内ファン20の風量を制御しているとき、表示制御部100cにより表示部30の輝度を第1風量パターンで室内ファン20の風量を制御しているときの輝度よりも下げることによって、おやすみ冷房運転やおやすみ暖房運転の第2風量自動モードで行われているときに、表示部30の明かりがユーザーの眠りを妨げないようにできる。
図9は上記室内機2を室内の壁に設置した状態を示している。図9において、31は室内機2の吹出口2aに設けられた水平フラップ、32は室内機2の吹出口2aの水平フラップ31の上側に設けられた水平フラップである。
上記風向制御部100d(図2に示す)により水平フラップ31,32(図9に示す)を制御して、室内機2からの吹出空気の風向を上下方向に制御する。おやすみ暖房運転時は、風向制御部100dにより水平フラップ31,32の角度を暖房運転における上下スイング範囲の上限角度にして、暖気を上向きに吹き出す。これにより、就寝中の人に暖気が直接当たらないようにする。
なお、おやすみ暖房運転時において、リモートコントローラの操作により水平フラップ31,32の角度をユーザーが所望の角度に変更することも可能である。
上記空気調和機によれば、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファン20により室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度が基準温度を超えないように、暖気循環促進部(100a,100e,100f)により、圧縮機11の運転周波数を制御する。これにより、就寝時の吹出風量を抑えて上向きに温風を吹き出すおやすみ暖房運転において、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げることによって、吹き出した温風が拡散しやすくなって室内における暖気の循環を促進する。これによって、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができ、快適性を向上できる。
なお、このような暖気循環促進部(100a,100e,100f)による暖気循環を促進する制御は、おやすみ暖房運転時に限らず、通常の暖房運転時に吹出空気の風向が上向きで吹出風量が最小のときに行うようにしてもよい。また、上記暖気循環促進部(100a,100e,100f)による暖気循環を促進する制御は、吹出風量が最小のときに限らず、吹き出した温風が天井側に滞留しやすい風量のときに行ってもよい。
また、室内熱交換器15の温度が基準温度を超えないように、暖気循環促進部(100a,100e,100f)により、圧縮機11の運転周波数を制御してもよい。
また、上記実施の形態では、室内ファン20から吹出空気の温度が基準温度を超えないように、圧縮機11の運転周波数を制御したが、吹出空気の温度または室内熱交換器15の温度が基準温度を超えないように、室内ファン20の回転数または室外ファン10の回転数の一方を制御してもよいし、圧縮機11の運転周波数と室内ファン20の回転数と室外ファン10の回転数のうちの2つを制御してもよく、圧縮機11の運転周波数と室内ファン20の回転数と室外ファン10の回転数の3つを制御してもよい。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファン20により室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器15の温度)が基準温度を超えないように、暖気循環促進部(100a,100e,100f)の圧縮機制御部100eにより圧縮機11の運転周波数を制御するので、室内ファン20の回転数を上げることで送風音が大きくなったり、室外ファン10の回転数を下げることで室外熱交換器13が着霜したりすることがなく、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、ピークカット制御部100fにおいて、ピークカット制御用基準温度に代えて、ピークカット制御用基準温度(この実施の形態では56℃)よりも低い基準温度を用いることにより、ピークカット制御部100fによる圧縮機11の運転周波数を制限することで、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げる。このようにして、冷媒回路内の圧力が高圧異常とならないように圧縮機11の運転周波数の上限を制限するためのピークカット制御部100fを利用して、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、暖気循環促進部(100a,100e,100f)の室内ファン制御部100aによって、室内ファン20の吹出風量が最小になるように室内ファン20の回転数を制御するので、ファン送風音を低減できる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内温度や目標温度などに基づいて室内ファン制御部100aが吹出風量を制御する風量自動モードにおいて室内ファン20の吹出風量が最小になった場合、室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度または室内熱交換器15の温度が基準温度を越えないように、圧縮機11の運転回転数または室外ファン10の回転数の少なくとも1つを制御するので、風量自動モードにおいても吹出風量が最小になったとき、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
上記実施の形態では、冷房運転、除湿運転および暖房運転を行う空気調和機について説明したが、この発明は、少なくとも暖房運転を行う空気調和機に適用することができる。また、加湿機能を備えた空気調和機にこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…室外機
2…室内機
10…室外ファン
11…圧縮機
12…四路切換弁
13…室外熱交換器
14…電動膨張弁
15…室内熱交換器
15a…補助熱交換器
15b…主熱交換器
16…アキュムレータ
20…室内ファン
21…閉鎖弁
22…閉鎖弁
L1,L2…連絡配管
T1…室外熱交換器温度センサ
T2…外気温度センサ
T3…蒸発温度センサ
T4…室内熱交換器温度センサ
T5…室内温度センサ
100…制御装置
100a…室内ファン制御部
100b…風量パターン切換部
100c…表示制御部
100d…風向制御部
100e…圧縮機制御部
100f…ピークカット制御部
この発明は、空気調和機に関する。
従来、空気調和機としては、おやすみタイマーによる冷房運転時に、圧縮機の運転率に応じて室内ファンの回転数を制御するものがある(例えば、特開平07−174395号公報(特許文献1)参照)。上記空気調和機では、就寝中、圧縮機の運転率が高い場合は、室内ファンの風量を上げて寝苦しさを緩和し、圧縮機の運転率が低い場合は、室内ファンの風量を下げて送風で肌寒く感じないようにしている。
特開平07−174395号公報
しかしながら、上記空気調和機では、おやすみタイマーによる暖房運転時に、人に直接風が当たらないように吹出風向を上向きにするため、室内ファンの回転数を下げて吹出風量を少なくすると、吹出空気の温度が高くなって、温風が拡散せずに室内の天井付近に暖気が滞留するという問題がある。上記空気調和機では、室内の天井付近に暖気が滞留すると、壁面の高い位置に設置された室内機の温度センサにより検出される室内温度も高くなって、最適な暖房運転ができなくなるため、快適性が損なわれてしまう。
そこで、この発明の課題は、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことにより、快適性を向上できる空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の空気調和機は、
圧縮機と室外熱交換器と減圧機構と室内熱交換器が環状に接続された冷媒回路と、
上記室外熱交換器に外気を供給する室外ファンと、
上記室内熱交換器を介して室内空気を循環させる室内ファンと、
暖房運転時に上記室内ファンからの吹出空気の風向を制御する風向制御部と、
暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転周波数、上記室内ファンの回転数または上記室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する暖気滞留防止部
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファンにより室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、暖気滞留防止部により、圧縮機の運転周波数、室内ファンの回転数または室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する。これにより、例えば就寝時の吹出風量を抑えて上向きに温風を吹き出すおやすみ暖房運転において、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げることによって、吹き出した温風が拡散しやすくなって室内における暖気の循環を促進する。これによって、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができ、快適性を向上できる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気滞留防止部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転周波数を制御する圧縮機制御部を有する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファンにより室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、暖気滞留防止部の圧縮機制御部により圧縮機の運転周波数を制御するので、室内ファンの回転数を上げることで送風音が大きくなったり、室外ファンの回転数を下げることで室外熱交換器が着霜したりすることがなく、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気滞留防止部は、上記室内熱交換器の温度がピークカット制御用基準温度を越えないように、上記圧縮機の運転周波数を制限するピークカット制御部を有し、
上記ピークカット制御部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたときは、上記ピークカット制御用基準温度の代わりに、上記ピークカット制御用基準温度よりも低い上記基準温度を用いる。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたときは、暖気滞留防止部のピークカット制御部において、ピークカット制御用基準温度の代わりに、ピークカット制御用基準温度よりも低い基準温度を用いることにより、ピークカット制御部による圧縮機の運転周波数を制限することで、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げる。このようにして、冷媒回路内の圧力が高圧異常とならないように圧縮機の運転周波数の上限を制限するためのピークカット制御部を利用して、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気滞留防止部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファンの吹出風量が最小になるように上記室内ファンの回転数を制御する室内ファン制御部を有する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、暖気滞留防止部の室内ファン制御部によって、室内ファンの吹出風量が最小になるように室内ファンの回転数を制御するので、ファン送風音を低減できる。
また、一実施形態の空気調和機では、
上記暖気滞留防止部は、暖房運転時に上記風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、かつ、風量自動モードで上記室内ファンの吹出風量を最小にしたとき、上記室内ファンにより上記室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機の運転回転数または上記室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御する。
上記実施形態によれば、暖房運転時に風向制御部により吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内温度や目標温度などに基づいて室内ファン制御部が吹出風量を制御する風量自動モードにおいて室内ファンの吹出風量が最小になった場合、室内熱交換器を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器の温度)が基準温度を超えないように、圧縮機の運転回転数または室外ファンの回転数の少なくとも1つを制御するので、風量自動モードにおいても吹出風量が最小になったとき、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
以上より明らかなように、この発明によれば、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことにより、快適性を向上できる空気調和機を実現することができる。
図1はこの発明の実施の一形態の空気調和機の室内機と室外機の冷媒回路の回路図である。 図2は上記空気調和機の制御ブロック図である。 図3は上記空気調和機の冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。 図4は上記空気調和機のおやすみ冷房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図5は上記空気調和機の通常の冷房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図6は上記空気調和機の暖房運転時およびおやすみ暖房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。 図7は上記空気調和機のおやすみ暖房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図8は上記空気調和機の通常の暖房運転時のゾーン毎の風量タップを示す表である。 図9は上記空気調和機の室内機を室内の壁に設置した状態を示す模式図である。
以下、この発明の空気調和機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の空気調和機の室内機2およびその室内機2に連絡配管L1,L2を介して接続された室外機1の冷媒回路を示している。この実施の形態の空気調和機は、室内機2と室外機1が一対一のペア型の空気調和機である。
この実施の形態の空気調和機は、図1に示すように、圧縮機11と、圧縮機11の吐出側が一端に接続された四路切換弁12と、四路切換弁12の他端に一端が接続された室外熱交換器13と、室外熱交換器13の他端に一端が接続された減圧機構の一例としての電動膨張弁14と、電動膨張弁14の他端に閉鎖弁21,連絡配管L1を介して一端が接続された室内熱交換器15と、室内熱交換器15の他端に連絡配管L2,閉鎖弁22,四路切換弁12を介して一端が接続され、他端が圧縮機11の吸入側に接続されたアキュムレータ16とを備えている。また、上記空気調和機は、室外熱交換器13に外気を供給する室外ファン10と、室内熱交換器15を介して室内空気を循環させる室内ファン20を備えている。
上記室内熱交換器15は、連絡配管L1が一端に接続された補助熱交換器15aと、補助熱交換器15aの他端が一端に接続され、連絡配管L2が他端に接続された主熱交換器15bを有する。
上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16を環状に接続することで冷媒回路を構成している。
また、上記圧縮機11,四路切換弁12,室外熱交換器13,電動膨張弁14,アキュムレータ16,室外ファン10で室外機1を構成すると共に、室内熱交換器15,室内ファン20で室内機2を構成している。
上記室外機1は、室外熱交換器13の温度を検出する室外熱交換器温度センサT1と、外気温度を検出する外気温度センサT2と、電動膨張弁14の蒸発温度を検出する蒸発温度センサT3を備えている。
また、上記室内機2は、室内熱交換器15の温度を検出する室内熱交換器温度センサT4と、室内温度を検出する室内温度センサT5を備えている。
また、上記空気調和機は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度を検出する室内温度センサT5からの信号などに基づいて、圧縮機11,室外ファン10,室内ファン20等を制御する制御装置100を備えている。
図2は上記空気調和機の制御ブロック図を示している。
図2に示すように、制御装置100は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度を検出する室内温度センサT5からの信号が入力される。また、制御装置100に、圧縮機11と四路切換弁12と電動膨張弁14と室外ファン10と室内ファン20と表示部30などを接続している。表示部30は、室内機2に設けられ、少なくとも運転状態を表示するLEDなどである。
また、制御装置100は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、室内ファン20の風量を制御する室内ファン制御部100aと、室内ファン制御部100aの第1風量パターンと第2風量パターンを切り換える風量パターン切換部100bと、表示部30を制御する表示制御部100cと、室内ファン20からの吹出空気の風向を制御する風向制御部100dと、圧縮機11の運転周波数を制御する圧縮機制御部100eと、圧縮機11の運転周波数を制限するピークカット制御部100fを有する。この制御装置100は、室外機1側の室外制御部(図示せず)と室内機2側の室内制御部(図示せず)で構成されている。
また、上記室内ファン制御部100aと圧縮機制御部100eとピークカット制御部100fで暖気滞留防止部を構成している。
上記制御装置100は、室外熱交換器温度センサT1,外気温度センサT2,蒸発温度センサT3,室内熱交換器温度センサT4,室内温度センサT5からの信号などに基づいて、圧縮機11,四路切換弁12,電動膨張弁14,室外ファン10,室内ファン20などを制御する。
<冷房運転>
上記構成の空気調和機において、冷房運転時は、四路切換弁12を実線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11を起動すると、圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒が四路切換弁12を介して室外熱交換器13に流入する。そして、室外熱交換器13で凝縮した冷媒は、電動膨張弁14で減圧された後に室内熱交換器15(補助熱交換器15aおよび主熱交換器15b)に入る。上記室内熱交換器15で蒸発した冷媒が四路切換弁12およびアキュムレータ16を介して圧縮機11の吸入側に戻る(冷房サイクル)。こうして、圧縮機11,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16の順に冷媒が循環し、室内ファン20により蒸発器として機能する室内熱交換器15を介して室内空気を循環させて室内を冷房する。
<除湿運転>
除湿運転時は、冷房運転時と同様に、四路切換弁12を実線の切換え位置にして、圧縮機11,室外熱交換器13,電動膨張弁14,室内熱交換器15およびアキュムレータ16の順に冷媒が循環させる(除湿サイクル)。ここで、室内熱交換器15は、補助熱交換器15aの一部だけが蒸発域となって残りの領域が過熱域となると共に、主熱交換器15bが過熱域となる。
この除湿運転では、室外機1の蒸発温度センサT3(図1に示す)により検出された蒸発温度(電動膨張弁14の下流側)と、室内機2の室内温度センサT5により検出された室内温度(室内機2の吸込空気の温度)に基づいて、補助熱交換器15aの液冷媒が蒸発する蒸発域の範囲が負荷に応じて変化するように、制御装置100によって圧縮機11の運転周波数と電動膨張弁14の開度を制御する。
<暖房運転>
また、暖房運転時、四路切換弁12を点線の切換え位置に切り換えて、圧縮機11を起動すると、圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒が四路切換弁12を介して室内熱交換器15(補助熱交換器15aおよび主熱交換器15b)に流入する。そして、上記室内熱交換器15で凝縮した冷媒は、電動膨張弁14で減圧された後に室外熱交換器13に入る。上記室外熱交換器13で蒸発した冷媒が四路切換弁12およびアキュムレータ16を介して圧縮機11の吸入側に戻る(暖房サイクル)。こうして、上記圧縮機11,室内熱交換器15,電動膨張弁14,室外熱交換器13およびアキュムレータ16で構成された冷媒回路を冷媒が循環し、凝縮器として機能する室内熱交換器15を介して室内ファン20により室内空気を循環させて室内を暖房する。
上記空気調和機は、リモートコントローラ(図示せず)によって、冷房運転、除湿運転および暖房運転などのいずれかの運転モードを選択して運転開始操作を行ったり、運転切換操作や運転停止操作を行ったりすることができる。また、リモートコントローラでは、室内温度の設定温度を設定したり、室内ファン20の回転数を変化させて室内機2の吹出風量を変更したりできる。
<冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モード>
図3は上記空気調和機の冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。
図3において、冷房運転およびおやすみ冷房運転の△t(=室内温度−目標温度)の下降時と上昇時において、△tに応じたゾーンA〜Jが以下のとおり設定されている。
(△tの下降時)
△t ≧ 2.5℃ : J
2.5℃ > △t ≧ 2.0℃ : I
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : H
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : G
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : F
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : E
0℃ > △t ≧−0.5℃ : D
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : C
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : B
−1.5℃ > △t : A
(△tの上昇時)
△t ≧ 3.0℃ : J
3.0℃ > △t ≧ 2.5℃ : I
2.5℃ > △t ≧ 2.0℃ : H
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : G
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : F
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : E
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : D
0℃ > △t ≧−0.5℃ : C
−0.5℃ > △t ≧−1.5℃ : B
−1.5℃ > △t : A
また、図4は上記空気調和機のおやすみ冷房運転時のゾーンA〜J毎のタップ(室内ファン回転数)を示しており、図5は上記空気調和機の通常の冷房運転時のゾーンA〜J毎のタップ(室内ファン回転数)を示している。ここで、上記空気調和機には、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの5つのタップが次のように風量の大きい順に設けられている。
MHタップの風量 > Mタップの風量> MLタップの風量> Lタップの風量> Sタップの風量
図4に示すように、おやすみ冷房運転時の下降時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、おやすみ冷房運転時の上昇時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
このおやすみ冷房運転時の下降時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,I,HではMタップ、ゾーンG,FではMLタップ、ゾーンE,DではLタップ、ゾーンC,BではSタップとなっており、△tがゾーンAではサーモオフ状態になる。
また、おやすみ冷房運転時の上昇時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,IではMタップ、ゾーンH,GではMLタップ、ゾーンF,EではLタップ、ゾーンD,CではSタップとなっており、△tがゾーンB,Aではサーモオフ状態になる。
また、図5に示すように、冷房運転時の下降時は、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップの順に吹出風量が少なくなる一方、冷房運転時の上昇時は、Lタップ,MLタップ,Mタップ,MHタップの順に吹出風量が多くなる。
この冷房運転時の下降時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJ,IではMHタップ、ゾーンH,GではMタップ、ゾーンF,E,D,CではMLタップ、ゾーンBではLタップとなっており、△tがゾーンAではサーモオフ状態になる。
また、冷房運転時の上昇時の△t(=室内温度−目標温度)がゾーンJではMHタップ、ゾーンI,HではMタップ、ゾーンG,F,E,DではMLタップ、ゾーンCではLタップとなっており、△tがゾーンB,Aではサーモオフ状態になる。
この図5に示す下降時および上昇時のゾーン毎のタップに示す吹出風量のパターンが、冷房運転時の第1風量自動モードにおける第1風量パターンである。また、図4に示す下降時および上昇時のゾーン毎のタップに示す吹出風量のパターンが、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンである。
上記構成の空気調和機によれば、冷房運転時の第1風量自動モードにおいて、制御装置100の風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図5に示す第1風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第1風量パターンで制御する。一方、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおいて、風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図4に示す第2風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第2風量パターンで制御する。
このように、通常時の冷房運転では第1風量自動モードとし、就寝時のおやすみ冷房運転では第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンの第2風量自動モードとすることで、おやすみ運転時の風量自動におけるファン送風音を低減することができる。
ここで、第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンは、複数のゾーンA〜Jにおけるタップのうちの少なくとも一部が第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンであればよい。
なお、第2風量自動モードは、就寝時のおやすみ冷房運転に限らず、ユーザーが同様の空気調和を希望する状況で行うようにしてもよく、例えば後述するおやすみ暖房運転や、除湿冷房運転,加湿暖房運転などにおいて第2風量自動モードとしてもよい。
また、上記第1風量パターンおよび第2風量パターンは、階段状に設定された複数のタップを用いたが、所定の条件に基づいて連続的に風量が変化する風量パターンでもよい。
また、冷房運転時に室内温度と目標温度に基づいて風量を制御する第1,第2風量自動モードで室内温度が低下するとサーモオフ状態(圧縮機11を停止)になる空気調和機の構成では、おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最小風量(Sタップ)を第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードでサーモオフ状態になりにくくして、第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さい最小風量(Sタップ)でのサーモオン状態をより長く持続させることが可能になり、快適性が向上する。
上記おやすみ冷房運転の第2風量自動モードでサーモオフしにくくすることで、最小風量(Sタップ)で室内ファン20の送風を維持している期間は、室内温度の変化を少なくできると共に室内ファン20の送風音を一定にできる。
また、上記おやすみ冷房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最大風量(Mタップ)を第1風量パターンの最大風量(MHタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードにおいて最大風量が必要なときも室内ファン20の送風音を低減できる。
また、通常の冷房運転の第1風量自動モードにおいて最大風量(MHタップ)で送風している状態からおやすみ冷房運転の第2風量自動モードに切り換えたとき、第2風量自動モードの最大風量(Mタップ)で送風しても室内ファン20の送風音が下がって、第2風量自動モードになったことが分かるので、おやすみ冷房運転に切り換わったことが送風音でも分かり、ユーザーに違和感を与えないようにできる。
上記おやすみ冷房運転時は、室内機2からの吹出空気の風向を上下方向に制御する水平フラップ31,32(図9に示す)の角度を冷房運転における上下スイング範囲の上限角度にして、冷気を上向きに吹き出す。これにより、就寝時に冷気が寝ている人に直接当たらないようにする。ここで、室内機2の吹出口2a(図9に示す)から上向きに吹き出すとは、吹出方向が水平面よりも上側に吹き出す成分を含む吹出空気を吹き出すことを言う。
なお、おやすみ冷房運転時において、リモートコントローラの操作により水平フラップ31,32の角度をユーザーが所望の角度に変更することも可能である。
<暖房運転およびおやすみ暖房運転時の風量自動モード>
図6は上記空気調和機の暖房運転時およびおやすみ暖房運転時の風量自動モードのゾーン制御を説明するための図である。図6において、暖房運転およびおやすみ暖房運転の室内熱交換器温度tの下降時と上昇時において、それぞれ室内熱交換器温度毎に以下のとおりゾーンI〜VIIが設定されている。
(室内熱交換器温度tの上昇時)
30℃ > t : I
35℃ > t ≧ 30℃ : II
40℃ > t ≧ 35℃ : III
45℃ > t ≧ 40℃ : IV
50℃ > t ≧ 45℃ : V
55℃ > t ≧ 50℃ : VI
≧ 55℃ : VII
(室内熱交換器温度tの下降時)
25℃ > t : I
30℃ > t ≧ 25℃ : II
35℃ > t ≧ 30℃ : III
40℃ > t ≧ 35℃ : IV
45℃ > t ≧ 40℃ : V
50℃ > t ≧ 45℃ : VI
≧ 50℃ : VII
なお、暖房運転およびおやすみ暖房運転の△t(=室内温度−目標温度)に応じたゾーンA〜Lが以下のとおり設定されている。
(△tの上昇時)
△t ≧ 2.0℃ : A
2.0℃ > △t ≧ 1.5℃ : B
1.5℃ > △t ≧ 1.0℃ : C
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : D
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : E
0℃ > △t ≧−0.5℃ : F
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : G
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : H
−1.5℃ > △t ≧−2.0℃ : I
−2.0℃ > △t ≧−2.5℃ : J
−2.5℃ > △t ≧−3.0℃ : K
−3.0℃ > △t : L
(△tの下降時)
△t ≧ 2.0℃ : A
2.0℃ > △t ≧ 1.0℃ : B
1.0℃ > △t ≧ 0.5℃ : C
0.5℃ > △t ≧ 0℃ : D
0℃ > △t ≧−0.5℃ : E
−0.5℃ > △t ≧−1.0℃ : F
−1.0℃ > △t ≧−1.5℃ : G
−1.5℃ > △t ≧−2.0℃ : H
−2.0℃ > △t ≧−2.5℃ : I
−2.5℃ > △t ≧−3.0℃ : J
−3.0℃ > △t ≧−3.5℃ : K
−3.5℃ > △t : L
図7は上記空気調和機のおやすみ暖房運転時のゾーンA〜L毎の風量タップを示しており、図8は上記空気調和機の通常の暖房運転時のゾーンA〜L毎の風量タップを示している。ここで、上記空気調和機では、図3に示す冷房運転およびおやすみ冷房運転時の風量自動モードのゾーン制御におけるゾーンA〜L毎かつ室内熱交換器温度のゾーンI〜VII毎に、MHタップ,Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップのいずれかのタップが設けられている。
図7に示すように、例えば、室内熱交換器温度ゾーンIVにおいて、おやすみ暖房運転の△tの上昇時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、おやすみ暖房運転時の△tの下降時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
このおやすみ暖房運転の△tの上昇時および下降時、△t(=室内温度−目標温度)がゾーンL,K,J,I,H,GではMタップ、ゾーンF,EではMLタップ、ゾーンDではLタップ、ゾーンC,B,AではSタップとなっており、△tがゾーンAよりも高いときはサーモオフ状態になる。
また、図8に示すように、例えば、室内熱交換器温度ゾーンIVにおいて、暖房運転の△tの上昇時は、Mタップ,MLタップ,Lタップ,Sタップの順に吹出風量が少なくなる一方、暖房運転時の△tの下降時は、Sタップ,Lタップ,MLタップ,Mタップの順に吹出風量が多くなる。
この暖房運転の△tの上昇時および下降時、△t(=室内温度−目標温度)がゾーンL,K,J,IではMHタップ、ゾーンH,GではMタップ、ゾーンFEではMLタップ、ゾーンD,C,B,AではLタップとなっており、△tがゾーンAよりも高いときはサーモオフ状態になる。
なお、おやすみ暖房運転および暖房運転において、室内熱交換器温度のゾーンIVに対してゾーンV,VI,VIIと高くなるほど、△tのゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が高くなる一方、室内熱交換器温度のゾーンIVに対してゾーンIII,II,Iと低くなるほど、△tのゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が低くなっている。
この図8に示す吹出風量のパターンが、暖房運転時の第1風量自動モードにおける第1風量パターンである。また、図7に示す吹出風量のパターンが、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンである。
上記空気調和機では、暖房運転時の第1風量自動モードにおいて、制御装置100の風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図8に示す第1風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第1風量パターンで制御する。一方、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおいて、風量パターン切換部100bによって、室内ファン制御部100aの図7に示す第2風量パターンに切り換えて、室内ファン制御部100aは、室内温度と目標温度に基づいて室内ファン20の風量を第2風量パターンで制御する。
このように、通常時の暖房運転では第1風量自動モードとし、就寝時のおやすみ暖房運転では第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンの第2風量自動モードとすることで、おやすみ運転時の風量自動におけるファン送風音を低減することができる。
ここで、第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンとは、複数のゾーンA〜Lにおけるタップのうちの少なくとも一部が第1風量パターンよりも低風量の第2風量パターンであればよい。
また、上記第1風量パターンおよび第2風量パターンは、階段状に設定された複数のタップを用いたが、所定の条件に基づいて連続的に風量が変化する風量パターンでもよい。
また、暖房運転時に室内温度と目標温度に基づいて風量を制御する第1,第2風量自動モードで室内温度が高くなるとサーモオフ状態(圧縮機11を停止)になる空気調和機の構成では、室内熱交換器温度のゾーンIV,III,IIにおいて、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最小風量(Sタップ)を第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードでサーモオフ状態になりにくくして、第1風量パターンの最小風量(Lタップ)よりも小さい最小風量(Sタップ)でのサーモオン状態をより長く持続させることが可能になり、快適性が向上する。
上記おやすみ暖房運転の第2風量自動モードでサーモオフしにくくすることで、最小風量(Sタップ)で室内ファン20の送風を維持している期間は、室内温度の変化を少なくできると共に室内ファン20の送風音を一定にできる。
また、上記室内熱交換器温度のゾーンIV,III,IIにおいて、おやすみ暖房運転時の第2風量自動モードにおける第2風量パターンの最大風量(Mタップ)を第1風量パターンの最大風量(MHタップ)よりも小さくすることによって、第2風量自動モードにおいて最大風量が必要なときも室内ファン20の送風音を低減できる。
また、通常の暖房運転の第1風量自動モードにおいて最大風量(MHタップ)で送風している状態からおやすみ暖房運転の第2風量自動モードに切り換えたとき、第2風量自動モードの最大風量(Mタップ)で送風しても室内ファン20の送風音が下がって、第2風量自動モードになったことが分かるので、おやすみ暖房運転に切り換わったことが送風音でも分かり、ユーザーに違和感を与えないようにできる。
また、上記室内ファン制御部100aが第2風量パターンで室内ファン20の風量を制御しているとき、表示制御部100cにより表示部30の輝度を第1風量パターンで室内ファン20の風量を制御しているときの輝度よりも下げることによって、おやすみ冷房運転やおやすみ暖房運転の第2風量自動モードで行われているときに、表示部30の明かりがユーザーの眠りを妨げないようにできる。
図9は上記室内機2を室内の壁に設置した状態を示している。図9において、31は室内機2の吹出口2aに設けられた水平フラップ、32は室内機2の吹出口2aの水平フラップ31の上側に設けられた水平フラップである。
上記風向制御部100d(図2に示す)により水平フラップ31,32(図9に示す)を制御して、室内機2からの吹出空気の風向を上下方向に制御する。おやすみ暖房運転時は、風向制御部100dにより水平フラップ31,32の角度を暖房運転における上下スイング範囲の上限角度にして、暖気を上向きに吹き出す。これにより、就寝中の人に暖気が直接当たらないようにする。
なお、おやすみ暖房運転時において、リモートコントローラの操作により水平フラップ31,32の角度をユーザーが所望の角度に変更することも可能である。
上記空気調和機によれば、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファン20により室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度が基準温度を超えないように、暖気滞留防止部(100a,100e,100f)により、圧縮機11の運転周波数を制御する。これにより、就寝時の吹出風量を抑えて上向きに温風を吹き出すおやすみ暖房運転において、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げることによって、吹き出した温風が拡散しやすくなって室内における暖気の循環を促進する。これによって、おやすみ暖房運転時に室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができ、快適性を向上できる。
なお、このような暖気滞留防止部(100a,100e,100f)による暖気循環を促進する制御は、おやすみ暖房運転時に限らず、通常の暖房運転時に吹出空気の風向が上向きで吹出風量が最小のときに行うようにしてもよい。また、上記暖気滞留防止部(100a,100e,100f)による暖気循環を促進する制御は、吹出風量が最小のときに限らず、吹き出した温風が天井側に滞留しやすい風量のときに行ってもよい。
また、室内熱交換器15の温度が基準温度を超えないように、暖気滞留防止部(100a,100e,100f)により、圧縮機11の運転周波数を制御してもよい。
また、上記実施の形態では、室内ファン20から吹出空気の温度が基準温度を超えないように、圧縮機11の運転周波数を制御したが、吹出空気の温度または室内熱交換器15の温度が基準温度を超えないように、室内ファン20の回転数または室外ファン10の回転数の一方を制御してもよいし、圧縮機11の運転周波数と室内ファン20の回転数と室外ファン10の回転数のうちの2つを制御してもよく、圧縮機11の運転周波数と室内ファン20の回転数と室外ファン10の回転数の3つを制御してもよい。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内ファン20により室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度(または室内熱交換器15の温度)が基準温度を超えないように、暖気滞留防止部(100a,100e,100f)の圧縮機制御部100eにより圧縮機11の運転周波数を制御するので、室内ファン20の回転数を上げることで送風音が大きくなったり、室外ファン10の回転数を下げることで室外熱交換器13が着霜したりすることがなく、室内の天井側に暖気が滞留するのを防ぐことができる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、ピークカット制御部100fにおいて、ピークカット制御用基準温度に代えて、ピークカット制御用基準温度(この実施の形態では56℃)よりも低い基準温度を用いることにより、ピークカット制御部100fによる圧縮機11の運転周波数を制限することで、室内に吹き出す空気の温度を基準温度以下に下げる。このようにして、冷媒回路内の圧力が高圧異常とならないように圧縮機11の運転周波数の上限を制限するためのピークカット制御部100fを利用して、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、暖気滞留防止部(100a,100e,100f)の室内ファン制御部100aによって、室内ファン20の吹出風量が最小になるように室内ファン20の回転数を制御するので、ファン送風音を低減できる。
また、おやすみ暖房運転時に風向制御部100dにより吹出空気の風向を上向きにしたとき、室内温度や目標温度などに基づいて室内ファン制御部100aが吹出風量を制御する風量自動モードにおいて室内ファン20の吹出風量が最小になった場合、室内熱交換器15を介して吹き出す空気の温度または室内熱交換器15の温度が基準温度を越えないように、圧縮機11の運転回転数または室外ファン10の回転数の少なくとも1つを制御するので、風量自動モードにおいても吹出風量が最小になったとき、室内の天井側への暖気の滞留を防ぐことができる。
上記実施の形態では、冷房運転、除湿運転および暖房運転を行う空気調和機について説明したが、この発明は、少なくとも暖房運転を行う空気調和機に適用することができる。また、加湿機能を備えた空気調和機にこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…室外機
2…室内機
10…室外ファン
11…圧縮機
12…四路切換弁
13…室外熱交換器
14…電動膨張弁
15…室内熱交換器
15a…補助熱交換器
15b…主熱交換器
16…アキュムレータ
20…室内ファン
21…閉鎖弁
22…閉鎖弁
L1,L2…連絡配管
T1…室外熱交換器温度センサ
T2…外気温度センサ
T3…蒸発温度センサ
T4…室内熱交換器温度センサ
T5…室内温度センサ
100…制御装置
100a…室内ファン制御部
100b…風量パターン切換部
100c…表示制御部
100d…風向制御部
100e…圧縮機制御部
100f…ピークカット制御部

Claims (5)

  1. 圧縮機(11)と室外熱交換器(13)と減圧機構(14)と室内熱交換器(15)が環状に接続された冷媒回路と、
    上記室外熱交換器(13)に外気を供給する室外ファン(10)と、
    上記室内熱交換器(15)を介して室内空気を循環させる室内ファン(20)と、
    暖房運転時に上記室内ファン(20)からの吹出空気の風向を制御する風向制御部(100d)と、
    暖房運転時に上記風向制御部(100d)により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファン(20)により上記室内熱交換器(15)を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器(15)の温度が基準温度を超えないように、上記圧縮機(11)の運転周波数、上記室内ファン(20)の回転数または上記室外ファン(10)の回転数の少なくとも1つを制御する暖気循環促進部(100a,100e,100f)と
    を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    上記暖気循環促進部(100a,100e,100f)は、暖房運転時に上記風向制御部(100d)により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファン(20)により上記室内熱交換器(15)を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器(15)の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機(11)の運転周波数を制御する圧縮機制御部(100e)を有することを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、
    上記暖気循環促進部(100a,100e,100f)は、上記室内熱交換器(15)の温度がピークカット制御用基準温度を越えないように、上記圧縮機(11)の運転周波数を制限するピークカット制御部(100f)を有し、
    上記ピークカット制御部(100f)は、暖房運転時に上記風向制御部(100d)により吹出空気の風向を上向きにしたときは、上記ピークカット制御用基準温度の代わりに、上記ピークカット制御用基準温度よりも低い上記基準温度を用いることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の空気調和機において、
    上記暖気循環促進部(100a,100e,100f)は、暖房運転時に上記風向制御部(100d)により吹出空気の風向を上向きにしたとき、上記室内ファン(20)の吹出風量が最小になるように上記室内ファン(20)の回転数を制御する室内ファン制御部(100a)を有することを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の空気調和機において、
    上記暖気循環促進部(100a,100e,100f)は、暖房運転時に上記風向制御部(100d)により吹出空気の風向を上向きにしたとき、かつ、風量自動モードで上記室内ファン(20)の吹出風量を最小にしたとき、上記室内ファン(20)により上記室内熱交換器(15)を介して吹き出す空気の温度または上記室内熱交換器(15)の温度が上記基準温度を超えないように、上記圧縮機(11)の運転回転数または上記室外ファン(10)の回転数の少なくとも1つを制御することを特徴とする空気調和機。
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