JP6493131B2 - カバー付ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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本発明は、カバー付ヘッドマウントディスプレイに関する。
従来、ヘッドマウントディスプレイに埃、飛沫、及び粉塵等が付着しにくいカバー付ヘッドマウントディスプレイが知られている。カバー付ヘッドマウントディスプレイは、一例として、高い清潔性が求められる医療現場等で使用される。カバー付ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイと、カバーとを備える。カバーは、ヘッドマウントディスプレイを覆う。
例えば、特許文献1に開示されるカバー付ヘッドマウントディスプレイは、ディスプレイ部と、ジャケットとを備える。ディスプレイ部は、光学系ユニットが設けられた本体部である。ジャケットは、減菌可能なカバーであり、ディスプレイ部を覆う。ディスプレイ部は、視覚可能な情報である画像を、ジャケットを介して供給する。
特開2012−23495号公報
回転可能な操作部であるダイヤルがディスプレイ部に設けられたカバー付ヘッドマウントディスプレイが考えられる。この場合、使用者は、ジャケットを介してダイヤルを操作することで、光学系ユニットを調整する。
しかしながら、上記カバー付ヘッドマウントディスプレイでは、ジャケットによりダイヤル操作範囲が制限されてしまいダイヤルの操作性が低下する可能性がある。また、ジャケットを介して使用者がダイヤルを回転させる場合に、ディスプレイ部がジャケットに対してずれる結果、画像の表示位置がずれてしまう可能性がある。
本発明の目的は、ヘッドマウントディスプレイの清潔性を保ち易く、且つ、光学系ユニットの調整がなされる場合であっても操作部の操作性を低下させず、画像の表示位置をずれにくくしたカバー付ヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明に係るカバー付ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイと、カバーとを備えたカバー付ヘッドマウントディスプレイであって、前記ヘッドマウントディスプレイは、本体部と、画像を表示する表示部を有し、前記本体部に設けられた光学系ユニットと、前記本体部に回転可能に設けられ、前記画像を調整するための操作部とを備え、前記カバーは、前記表示部が露出する第一開口部と、前記本体部の一部が露出し、且つ前記操作部が挿通された第二開口部とを有し、前記本体部のうち前記一部とは異なる部分を被覆する第一カバーと、前記本体部の前記一部及び前記操作部を被覆する第二カバーとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、使用者は、第二カバーを介して操作部を回転させる。これにより、光学系ユニットの画像の調整がなされる。カバーが第一カバーと第二カバーとを備えるので、使用者が第二カバーに加える力は、本体部に伝わりにくい。これにより、光学系ユニットの画像の調整がなされる場合に、カバーは本体部に対してずれにくい。従って、操作部の操作性は低下しにくく、且つ画像の表示位置は、ずれにくい。また、第二開口部から露出する本体部の一部と、操作部は、第二カバーによって外気に晒されにくい。従って、本体部に、埃、飛沫、及び粉塵等が付着しにくく、ヘッドマウントディスプレイの清潔性は保たれ易い。以上より、ヘッドマウントディスプレイの清潔性を保ち易く、且つ、光学系ユニットの調整がなされる場合であっても操作部の操作性を低下させず、画像の表示位置がずれにくいカバー付ヘッドマウントディスプレイが実現される。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第二カバーは、前記操作部を被覆する被覆部と、前記操作部の回転軸が延びる方向である軸線方向に前記本体部の一部と重なる位置まで、前記被覆部から前記回転軸を基準とした径方向へ張り出した張出部とを備えてもよい。この場合、本体部の一部と張出部とが軸線方向に重なるので、本体部が外気に更に晒されにくくなる。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイの清潔性を更に保ち易い。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記操作部は、前記本体部から前記軸線方向のうちの一方向へ突出し、且つ、前記一方向側を向く第一面を備え、前記被覆部は、前記第一面と対向する第二面を備え、前記本体部は、前記張出部又は前記第二開口部と前記軸線方向に対向する第三面を備え、前記張出部は、前記一方向とは反対の他方向側を向く第四面を備え、前記第一面と前記第三面の前記軸線方向における最短の距離である第一距離は、前記第二面と前記第四面の前記軸線方向における最長の距離である第二距離よりも、長くてもよい。この場合、第一距離が第二距離よりも長いので、使用者が第二カバーを介して操作部を操作する場合に、第二カバーは本体部に対して摺動しにくい。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、ユーザが操作部を回転させる操作性を向上できる。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第一カバーは、前記本体部に接触する接触部と、前記接触部を前記本体部との間で挟む挟持部と、前記挟持部を前記接触部に対して脱着自在に取り付ける取付部とを備えてもよい。この場合、使用者は、接触部を本体部に接触させた後、挟持部を接触部に対して取り付ければ、第一カバーを本体部に取り付けることができる。また、使用者は、挟持部を接触部から取り外すことで、第一カバーを本体部から取り外すことができる。よって、使用者は、第一カバーを本体部に対して容易に着脱できる。また、挟持部が、本体部との間で接触部を挟むので、第一カバーは、本体部に対してずれにくい。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第二カバーは、前記第一カバーよりも変形しにくくてもよい。この場合、操作部の操作がなされる場合、第二カバーが変形しにくいので、使用者は第二カバーを把持し易い。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、使用者が操作部を回転させる操作性を更に向上できる。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記操作部は、前記操作部の回転軸と交差する面であって、前記回転軸が延びる方向である軸線方向に沿って凹む第一凹部が形成された外表面を備え、前記第二カバーは、前記外表面と対向する面であって、前記第一凹部に係合する第一係合部が設けられた内表面を備えてもよい。この場合、第一係合部が第一凹部に係合するので、使用者が第二カバーを介して回転部を回転させる場合、第二カバーは操作部に対して滑りにくい。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、使用者が操作部を回転させる操作性を更に向上できる。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記操作部は、前記操作部の回転軸を基準とした径方向を向く面であって、前記操作部の回転軸に向けて凹む第二凹部が形成された外周面と、前記第二カバーは、前記外周面と対向する面であって、前記第二凹部に係合する第二係合部が設けられた内周面を備えてもよい。この場合、第二係合部が第二凹部に係合するので、使用者が第二カバーを介して操作部を回転させる場合、第二カバーは操作部に対して滑りにくい。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、使用者が操作部を回転させる操作性を更に向上できる。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第一カバーと前記第二カバーは、互いに別体であってもよい。この場合、第一カバーと第二カバーとが互いに別体であるので、使用者が第二カバーを介して操作部を回転させる場合、使用者が第二カバーに加える力は、本体部に更に伝わりにくい。よって、使用者が操作部を回転させる場合に、画像の表示位置は更にずれにくくなる。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第一カバーと前記第二カバーは、互いに部分的に連結してもよい。この場合、本体部が外気に更に晒されにくくなる。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイの清潔性を更に保ち易い。
前記カバー付ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第一カバーと前記第二カバーとを連結しており、且つ破断可能な連結部を備えてもよい。この場合、第二カバーが所定の回転量だけ回転すると、連結部は破断し、第一カバーと第二カバーの連結は、解除される。この結果、第二カバーは、回転範囲を制限されることなく、回転できる。よって、カバー付ヘッドマウントディスプレイは、操作部が所定の回転量だけ回転する前においては、本体部を外気に晒されにくくし、且つ、操作部が所定の回転量だけ回転した後においては、第二カバーを回転範囲の制限なく回転させることができる。
カバー付HMD1の斜視図である。 カバー100の斜視図である。 カバー100の分解斜視図である。 本体部31とカ第一カバー110の斜視図である。 図2のA−A線矢視方向におけるカバー110と本体部31の断面図である。 図5の二点鎖線W1によって囲まれた領域の拡大図である。 カバー100を本体部31に取り付ける流れを示す説明図である。 カバー200の分解斜視図である。 カバー200の別の分解斜視図である。 図8のB−B線矢視方向における第一回転部材261と第二カバー220の断面図である。 第一回転部材461と第二カバー220の断面図である。 カバー300を介して第一回転部材61が回転される流れを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1に示すように、カバー付ヘッドマウントディスプレイ1は、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display)10と、カバー100とを備える。以下、ヘッドマウントディスプレイを「HMD」と表記する。
カバー付HMD1の概略を説明する。HMD10は、使用者の頭部に装着可能な光学透過型のHMDである。HMD10の投影形式は、一例として虚像投影型である。HMD10は、画像表示装置37(図5参照)によって生成される画像光を複数のレンズ(図示外)で集光した後、ハーフミラー35(図5参照)へ導く。集光された光は、ハーフミラー35によって反射された後、使用者の片側の眼に向けて射出される。また、ハーフミラー35は、使用者の眼前の景色の光を透過させて、使用者の眼に直接導く。使用者は、眼前の景色に画像を重ねて認識することができる。カバー100は、HMD10の画像表示部50(図1参照)を覆う。本例のカバー付HMD1は、一例として、高い清潔性が求められる医療現場で使用される。使用者である医師は、HMD10が投影する画像と、実視野とを交互に見ながら、手術を行うことができる。
以下、図1の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方を、それぞれ、カバー付HMD1の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方と定義して説明する。カバー付HMD1の上方、下方、左方、右方、前方、及び後方は、それぞれ、HMD10を装着した使用者にとっての、上方、下方、左方、右方、前方、及び後方に対応する。
また、生成された画像光がハーフミラー35へ導かれる方向を、「第一方向」称す場合があり、第一方向とは反対方向を「第二方向」と称す場合があり、第一方向と第二方向を総称して「光軸方向」と称す場合がある。また、ハーフミラー35が画像光を射出する方向を「第三方向」と称す場合があり、第三方向とは反対方向を「第四方向」と称す場合があり、第三方向と第四方向を総称して「視線方向」と称す場合がある。本例では、視線方向と光軸方向は互いに直交する。さらに、光軸方向と視線方向とのそれぞれと直交する方向を「垂直方向」と称す場合があり、垂直方向の一方向を「第五方向」と称す場合があり、第五方向とは反対方向を第六方向と称す場合がある。第一方向から第六方向は、いずれも、HMD10の後述の画像表示部50(図1参照)を基準として定義される。図1に示されるカバー付HMD1が使用される場合、画像表示部50は使用姿勢にあり、第一方向、第二方向、第三方向、第四方向、第五方向、及び第六方向は、それぞれ、カバー付HMD1の右方向、左方向、後方向、前方向、上方向、下方向と一致する。
図1〜図6を参照し、HMD10の構造を説明する。図1に示すように、HMD10は、固定具5、アーム4、及び画像表示部50を備える。固定具5は、樹脂や金属(例えば、ステンレス)などの可撓性を有する材質で構成される。固定具5は、略環状に延びる板状部材である。固定具5の後部は開環する。使用者は、固定具5を手で押し広げながら、自身の頭部を固定具5の内側に進入させる。固定具5が所定の装着位置に配置された後、使用者は固定具5から手を離す。これにより、固定具5は、使用者の頭部を挟み込んだ状態で固定される。
アーム4は固定具5よりも左前方に配置される。アーム4は、一端部4Aと他端部4Bとを含む。一端部4Aは、第一連結機構71を介して固定具5に連結される。本例の第一連結機構71では、周知のボールジョイントが採用される。アーム4は、一端部4Aと第一連結機構71との連結位置を支点として、回転自在である。他端部4Bは、後述の画像表示部50に連結する。
図2、図4、図5を参照し、画像表示部50の構造を説明する。画像表示部50は、本体部31及び操作部55を備える。本体部31は、光軸方向に延びる中空箱状である。本体部31の第一方向の端部である先端部31Aは、開放する。本体部31の第二方向の端部である基端部31Bは、閉塞する。基端部31Bには、突出部32が設けられる。突出部32は、本体部31から第三方向へ突出する。突出部32の先端部は、第二連結機構72(図5参照)を介して、アーム4の他端部4Bに連結する。本例の第二連結機構72では、周知のボールジョイントが採用される。画像表示部50は、突出部32と第二連結機構72との連結位置を支点として、回転自在である。
図5、図6に示ように、本体部31は、後側壁部41と、前側壁部42を含む。後側壁部41は、本体部31の第四方向の端部を構成する壁部であり、光軸方向に延びる。前側壁部42は、本体部31の第三方向の端部を構成する壁部であり、光軸方向に延びる。前側壁部42の光軸方向の略中央部には、孔39が形成される。孔39は、前側壁部42を視線方向に貫通する穴である。前側壁部42は端面42Aを含む。端面42Aは第四方向側を向く。
操作部55は、前側壁部42に設けられた略円柱状のダイヤルである。操作部55は、回転軸Pを中心に回転可能である。回転軸Pは、孔39を通過して視線方向に延びる仮想的な軸線である。回転軸Pが延びる方向である軸線方向は、視線方向と平行である。
図6に示すように、操作部55は、第一回転部材61、連結軸63、及び第二回転部材62を備える。第一回転部材61、連結軸63、及び第二回転部材62は、一体的に回転可能である。第一回転部材61は、視線方向に厚さを有する円板状であり、孔39を覆うように端面42Aに設けられる。第一回転部材61は、前側壁部42から第四方向へ突出する。第一回転部材61の外周面61Aには、回転軸Pを基準とした円周方向に亘って、凹部82(図3参照)が形成される。
第一回転部材61は端面61Bを含む。端面61Bは、第一回転部材61の外表面のうちで、第四方向を向く平面である。本例の端面61Bは、回転軸Pと直交する。連結軸63は、第一回転部材61の中心部に設けられ、孔39を通過して本体部31(図4参照)の内側まで延びる。第二回転部材62は、視線方向に厚さを有する円板状であり、本体部31の内側に配置される。第二回転部材62の中心部は、連結軸63に連結する。第二回転部材62の第三方向の端面には、カム溝62Aが設けられる。カム溝62Aは、回転軸Pを基準とした円周方向に沿って、回転軸Pとの離間距離が変化するように円弧状に延びる。
以下、第四方向側から見て回転軸Pを中心とした時計回り方向を「第一回転方向」と称し、第一回転方向とは反対方向を「第二回転方向」と称す。第一回転方向は、矢印A1(図2参照)が向く方向である。第二回転方向は矢印A2(図2参照)が向く方向である。また、回転軸Pを基準とした円周方向を、単に「円周方向」と称し、回転軸Pを中心とした径方向を、単に「径方向」と称す。
図4、図5を参照し、HMD10が備える光学系ユニット30を説明する。光学系ユニット30は、本体部31の内部に収容される。光学系ユニット30は、画像表示装置37、レンズユニット36、及びハーフミラー35を備える。画像表示装置37は、本体部31の内部の第二方向側に配置される。画像表示装置37は、周知の液晶パネル(図示略)を備え、ケーブル33に接続する。ケーブル33は、基端部31Bに設けられた穴部から本体部31の外側へ引き出され、外部機器(図示略)と接続する。画像表示装置37がケーブル33を介して取得する画像情報に基づき、液晶パネルは、画像光を生成する。液晶パネルは、生成した画像光を第一方向側へ出射する。尚、液晶パネルの代わりに、Digital Mirror Device(DMD)、有機EL等の二次元表示装置が用いられてもよい。また、液晶パネルの代わりに、2次元的に走査された光を使用者の網膜上に投影する網膜走査型の投影装置(Retinal Scanning Display)が用いられてもよい。
レンズユニット36は、画像表示装置37の第一方向側に配置される。レンズユニット36は複数のレンズ(図示略)を備える。複数のレンズは、画像表示装置37から出射された光を集光し、先端部31A側へ導く。レンズユニット36は、本体部31によって、光軸方向に移動可能に保持される。
レンズユニット36は、第四方向側の端部に、凸部36A(図6参照)を備える。凸部36Aは、第二回転部材62のカム溝62Aに係合する。使用者が回転軸Pまわりに操作部55を回転させると、レンズユニット36は第一方向又は第二方向へ移動する。レンズユニット36が移動することによって、画像表示装置37から出射された画像光の焦点距離が変化する。従って、使用者はピント調節を行うことができる。
ハーフミラー35は、レンズユニット36の第一方向側に配置され、先端部31Aによって保持される。ハーフミラー35は、レンズユニット36が導く画像光を偏向させる偏向部材の一例である。ハーフミラー35は、反射面に入射した光の一部(例えば50%)を反射させ、他部を透過させることができる。ハーフミラー35の反射面は、例えば、透明な樹脂やガラスの基板上に、アルミや銀などの金属を所定の反射率(例えば50%)となるように蒸着することで形成される。尚、先端部31Aには、ハーフミラー35に代えて、例えば全反射ミラー、回折格子、プリズム、及びホログラム等の他の偏向部材が設けられてもよい。
ハーフミラー35は、レンズユニット36が導く画像光を第三方向へ反射し、使用者の片目に入射させる。使用者は、ハーフミラー35によって反射された画像光に基づく虚像を視認できる。即ち、ハーフミラー35は、使用者に向けて画像を表示する表示部である。また、ハーフミラー35が画像光を反射する位置が、光学系ユニット30が使用者へ向けて画像を表示する位置となる。
図3〜図7を参照し、カバー100の構造を説明する。カバー100は、画像表示部50を外側から被覆する箱状であり、画像表示部50から取外し可能である。以下、画像表示部50に取り付けられた状態を基準に、カバー100の構造を説明する。
カバー100は、第一カバー110と第二カバー120を備える。第一カバー110は本体部31を外側から被覆する。第二カバー120は操作部55を外側から被覆する。本例では、第一カバー110と第二カバー120は、互いに別体である。
図3〜図5に示される第一カバー110は、例えばシリコンによって構成されるゴム部材である。第一カバー110の第一方向端部には、開口部110Aが設けられる。開口部110Aは、ハーフミラー35を露出させる。これにより、ハーフミラー35が射出する画像光は、カバー100によって遮られることはない。
第一カバー110は、上壁部101、下壁部102、左壁部104、前壁部106、接触壁部107、及び挟持壁部108を含む。上壁部101と下壁部102は、垂直方向に沿って、本体部31を挟んで対向する(図6参照)。上壁部101は本体部31に第五方向側から対向し、下壁部102は本体部31に第六方向側から対向する。左壁部104は、第二方向側から基端部31Bに対向する。
図3、図6に示すように、前壁部106は、本体部31の前側壁部42に第四方向側から対向する壁部である。前壁部106は、開口部106Aを含む。開口部106Aは、挿通穴106B(図3参照)を取り囲む壁部である。挿通穴106Bは、前壁部106の光軸方向の中央部を貫通する円形状の貫通穴であり、第一回転部材61が挿通される。挿通穴106Bの内径は、第一回転部材61の外径よりも大きい。従って、開口部106Aは、前側壁部42の特定面42Bを露出させる。特定面42Bは、前側壁部42の端面42Aのうちで、径方向において、外周面61Aと開口部106Aとの間にある面である。開口部106Aの周端部には、円周方向に亘って、凸部109が設けられる。凸部109は、開口部106Aから第三方向へ突出する。
図4に示すように、接触壁部107は、下壁部102の第三方向端部を基端として、第五方向側へ延びる板状である。接触壁部107は、本体部31の後側壁部41に、垂直方向に亘って接触する。接触壁部107の先端部107Aは、後側壁部41の垂直方向の中央部に接触する。尚、接触壁部107は、基端部から第五方向側へ垂れ下がる姿勢に変位可能である(図示略)。挟持壁部108は、上壁部101の第三方向端部を基端として、第六方向側へ延びる板状である。挟持壁部108の先端部108Aは、接触壁部107の先端部107Aに対して、第三方向側にある。
図7に示すように、接触壁部107の先端部107Aと、挟持壁部108の先端部108Aは、取付部150によって、脱着自在に取り付けられている。取付部150は、第一面ファスナー151と、第二面ファスナー152を備える。第一面ファスナー151は、先端部107Aのうち、後側壁部41とは反対側の端面に設けられる。本例の第一面ファスナー151は、鉤状に起毛された布である鉤状布部によって形成される。第二面ファスナー152は、先端部108Aの後側壁部41側の端面に設けられる。本例の第二面ファスナー152は、環状に起毛された布である環状布部によって形成される。互いに押し付けられた鉤状布部と環状布部が貼り付くことで、第一面ファスナー151と第二面ファスナー152は、係止し合う。また、鉤状布部と環状布部が引き離されることで、第一面ファスナー151と第二面ファスナー152は、互いに離間する。
取付部150は、先端部108Aが先端部107Aを後側壁部41とは反対側から挟み込むようにして、接触壁部107と挟持壁部108を取り付ける。これにより、第一カバー110は、接触壁部107と前壁部106の間で本体部31を挟み込む。故に、本体部31は、第一カバー110に対して視線方向にずれにくい。
図3、図5、図6を参照し、第二カバー120を説明する。第二カバー120は、開口部106Aに、回転軸Pを中心に回転可能に設けられる。第二カバー120は、被覆部121と張出部127を含む。被覆部121は、第一回転部材61を内側に収容する円筒状である。被覆部121の第四方向端部は、閉塞する。被覆部121は、対向壁部122と周壁部123を含む。対向壁部122は、第一回転部材61に第四方向側から対向する円板状の壁部である。対向壁部122の第三方向の端面である対向面122Aは、第一回転部材61の端面61Bに対向して接触する。周壁部123は、対向壁部122の周端部から第三方向へ延びる壁部であり、挿通穴106Bに挿通されている。周壁部123の内周面123Aは、円周方向に亘って、第一回転部材61の外周面61Aに接触する。
張出部127は、周壁部123の第三方向端部から径方向へ張り出し、更に第四方向へ向けて折れ曲がる。張出部127は、前側壁部42と開口部106Aとの間に進入する位置まで、張り出している。張出部127は、接触面127Aを備える。接触面127Aは、第三方向側を向く面であり、前側壁部42の特定面42Bに対向する。張出部127の内側には、円周方向に延びる係合溝125が形成される。係合溝125は第四方向に向けて開口する。係合溝125には、第一カバー110の凸部109が嵌る。第二カバー120は、凸部109が係合溝125嵌った状態で、回転可能である。
本例では、第二カバー120はプラスチックによって構成される。一般に、プラスチックは、ゴム材料に比べて、硬度、ヤング率、及び剛性の何れの面においても高い。従って、第二カバー120は、ゴム材料によって構成される第一カバー110よりも変形しにくい。特に本例の第二カバー120では、被覆部121の内周面123Aが外周面61Aと接触し、被覆部121の対向面122Aが端面61Bに接触し、係合溝125に凸部109が係合する。これにより、第二カバー120は、視線方向、光軸方向、及び垂直方向の何れの方向にも変位しにくい。従って、本例の第二カバー120の変形のしにくさは、硬度によって判断される。
図6を参照し、カバー100と画像表示部50との寸法関係を説明する。第一回転部材61の端面61Bと、前側壁部42の端面42Aとは、視線方向に沿って、第一距離だけ離間する。第一距離は、寸法L1に相当する距離であり、端面61Bと端面42Aとの視線方向における最短の距離である。
被覆部121の対向面122Aと、張出部127の接触面127Aとは、視線方向に沿って第二距離だけ離間する。第二距離は、寸法L2に相当する距離であり、対向面122Aと接触面127Aとの視線方向における最短の距離である。本例では、第一距離は第二距離よりも長い。従って、張出部127の接触面127Aは、隙間を空けて特定面42Bと対向する。
図3、図7を参照し、カバー100を本体部31に取り付ける方法を説明する。はじめに、第二カバー120が、第一カバー110に取り付けられる。具体的には、使用者は、開口部106Aを拡径させた後、張出部127と周壁部123を、挿通穴106Bに第四方向側から挿通させる。その後、使用者は、係合溝125を凸部109に係合させることで、第二カバー120を第一カバー110に取り付ける。
図7に示すように、使用者は、第二カバー120を取り付けた第一カバー110を、装着位置に配置する。装着位置は、第一カバー110が本体部31を被覆し、第二カバー120が第一回転部材61を被覆し、且つ開口部110Aがハーフミラー35を露出させるカバー100の配置位置である。
使用者は、カバー100を装着位置に配置した後、接触壁部107を後側壁部41に接触させる(図7(a)参照)。そして、使用者は、挟持壁部108の先端部108Aを、取付部150で、接触壁部107の先端部107Aに取り付ける。これにより、カバー100は本体部31に取り付けられる。
図2、図6を参照し、使用者が操作部55を回転させる操作を説明する。カバー付HMD1は使用者に装着され、且つ画像表示部50は使用姿勢にある。使用者は第二カバー120の周壁部123を外側から掴んで、第一回転方向又は第二回転方向に回す。第二カバー120の内周面123Aが、第一回転部材61の外周面61Aに接触しているので、操作部55は、第二カバー120と一体的に回転する。これにより、使用者は、第二カバー120を介して操作部55を回転させ、光学系ユニット30のピント調節を行うことができる。
尚、使用者は、カバー100を本体部31から取り外す場合、挟持壁部108(図4参照)を接触壁部107から離間させ、カバー100を本体部31から取り外せばよい。カバー付HMD1が、例えば医療現場で手術を行う医師によって使用される場合、使用されたカバー100が、別の未使用のカバー100に手術後に取り替えられれば、画像表示部50の清潔性は継続して維持される。
以上、説明したように、使用者は、第二カバー120を介して操作部55を回転させ、光学系ユニット30のピント調整をする。カバー100は、第一カバー110と第二カバー120を備える。従って、使用者が第二カバー120に加える力が、第一カバー110を伝って本体部31まで伝達することを、カバー付HMD1は抑制できる。よって、光学系ユニット30のピントの調整がなされる場合に、カバー100は、本体部31に対してずれにくい。従って、使用者が操作部55を回転させる操作性は低下しにくく、光学系ユニット30の画像の表示位置は、ずれにくい。また、第二カバー120が、特定面42Bと第一回転部材61とを被覆するので、本体部31は外気に晒されにくい。従って、本体部31に、埃、飛沫、及び粉塵等が付着しにくく、HMD10の清潔性は保たれ易い。以上より、HMD10の清潔性を保ち易く、且つ、光学系ユニット30のピント調整がなされる場合であっても、操作部55の操作性を低下させず、画像の表示位置をずれにくくしたカバー付HMD1が実現される。
張出部127は、前側壁部42と開口部106Aとの間に進入する位置まで、張り出す。これにより、開口部106A、被覆部121、及び前側壁部42が視線方向に重なるので、前側壁部42は外気に更に晒されにくくなる。よって、カバー付HMD1は、HMD10の清潔性を更に保ち易い。
第一距離が第二距離よりも長いので、張出部127の接触面127Aは、隙間を空けて特定面42Bに対向する。従って、使用者が第二カバー120を介して操作部55を回転させる場合に、第二カバー120は、前側壁部42に対して摺動しにくい。操作部55は回転し易くなる。よって、カバー付HMD1は、使用者が操作部55を回転させる操作性を向上できる。
使用者は、接触壁部107を後側壁部41に接触させた後、第二面ファスナー152を第一面ファスナー151に取り付ければ、第一カバー110を本体部31に取り付けることができる。また、使用者は、第二面ファスナー152を第一面ファスナー151から取り外すことで、第一カバー110を本体部31から取り外すことができる。よって、使用者は、第一カバー110を本体部31に対して容易に着脱できる。使用者が、第一カバー110を本体部31に取り付ける場合、挟持壁部108は、後側壁部41との間で接触壁部107を挟む。このとき、第一カバー110は、接触壁部107と前壁部106の間で本体部31を挟み込む。故に本体部31は、第一カバー110に対して視線方向にずれにくい。
第二カバー120はプラスチックによって構成され、第一カバー110はゴム材料によって構成される。これにより、第二カバー120の周壁部123は、第一カバー110よりも変形しにくい。よって、使用者は周壁部123を掴み易く、カバー付HMD1は、使用者が操作部55を回転させる操作性を更に向上できる。
第一カバー110と第二カバー120は、互いに別体である。使用者が、第二カバー120を介して操作部55を回転させる場合、第二カバー120に加わる力は、本体部31に更に伝わりにくい。よって、使用者が操作部55を回転させる場合に、光学系ユニット30の画像の表示位置は、更にずれにくくなる。また、第二カバー120が、第一カバー110とは別体であることで、第二カバー120の回転範囲は、限定されない。よって、カバー付HMD1は、使用者が操作部55を回転させる操作性を維持できる。
尚、上記発明は、種々の変更が可能である。第二カバー120は、プラスチックに代えて、ゴム材料で構成されてもよい。例えば、第二カバー120は、第一カバー110と同様に、シリコンによって構成されるゴム部材であってもよい。この場合であっても、例えば、第二カバー120の最も薄い部位の厚さが、第一カバー110の最も厚い部位よりも、厚ければ、第二カバー120は第一カバー110よりも変形しにくい。また、第一カバー110がプラスチックによって構成され、第二カバー120がゴム材料によって構成されていてもよい。
操作部55は、ピント調整をする代わりに、光学系ユニット30の画像光の光量を調整してもよい。また、画像表示装置37は、複数の入力端子を備えてもよい。各入力端子は、外部機器と接続する。画像表示装置37は、複数の入力端子のいずれかを介して取得する画像情報に基づき、画像光を第一方向側へ射出する。この場合、操作部55は、回転することによって、画像表示装置37が取得する画像情報に対応する入力端子を切り替えてもよい。
上記第一実施形態において、ハーフミラー35は本発明の「表示部」の一例である。開口部110Aは本発明の「第一開口部」の一例である。開口部106Aは本発明の「第二開口部」の一例である。端面61Bは本発明の「第一面」の一例である。対向面122Aは本発明の「第二面」の一例である。端面42Aは本発明の「第三面」の一例である。接触面127Aは本発明の「第四面」の一例である。接触壁部107は本発明の「接触部」の一例である。挟持壁部108は本発明の「挟持部」の一例である。第四方向は本発明の「一方向」の一例である。第三方向は本発明の「他方向」の一例である。
図8〜図10を参照し、カバー付HMD1の第二実施形態であるカバー付HMD2を説明する。図8、図9では、図1で示される固定具5、アーム4、第一連結機構71、及び第二連結機構72の図示を省略する。カバー付HMD2は、第一回転部材61(図3参照)に代えて第一回転部材261を備える点と、カバー100に代えてカバー200を備える点とを除いて、カバー付HMD1と同様の構成である。
第一回転部材261は、端面61B(図6参照)に代えて端面261Bを備える点を除いて、第一回転部材61と同様の構成である。端面261Bは、回転軸Pと直交する平面であり、第四方向を向く。端面261Bの中心部には、視線方向に沿って凹む凹部271が形成される。本例の凹部271は、第四方向側からみて六角形状に形成される。また、第一回転部材261の外周面261Aには、外周面61Aと同様、凹部82が円周方向に亘って設けられる。
カバー200は、第一カバー210と第二カバー220を備える。第一カバー210は、凸部109(図6参照)が設けられていない点を除いて、第一カバー110と同様の構成である。第二カバー220は、被覆部221と張出部227を含む。被覆部221は、第一回転部材261を内側に収容する円筒状である。被覆部221の第四方向の端部は、閉塞する。張出部227は、被覆部221の第三方向の端部から、径方向へ張り出す。張出部227の径方向の端部は、開口部106Aと前側壁部42との間に位置する(図10参照)。
被覆部221は、対向面221Aを含む。対向面221Aは、被覆部221の内表面のうちで、第一回転部材261の端面261Bに第四方向側から対向する平面である。対向面221Aの中心部には、第一係合部231が設けられる。第一係合部231は、対向面221Aから第三方向へ突出し、凹部271に係合する。
被覆部221は、内周面221Bを含む。内周面221Bは、被覆部221の内表面のうちで、径方向側から外周面261Aに対向する面である。内周面221Bには、円周方向に亘って、第二係合部232が設けられる。第二係合部232は、凹部82に係合する。
使用者は、第二カバー220を介して第一回転部材261を回転させる場合、被覆部221の周壁部を掴んで回転させる。この場合、第一係合部231が凹部271に係合し、且つ、第二係合部232が凹部82に係合しているので、第二カバー120は、第一回転部材261に対して滑りにくい。従って、使用者は、第二カバー120と第一回転部材261を一体的に回転させ易い。よって、カバー付HMD2は、使用者が第一回転部材261を回転させる操作性を向上できる。
カバー付HMD2は、第二係合部232を備えなくてもよい。この場合であっても、第一係合部231と凹部271が係合するので、第二カバー120は、第一回転部材261に対して滑りにくい。同様に、カバー付HMD2は、第一係合部231を備えなくてもよい。この場合であっても、第二係合部232と凹部82が係合するので、第二カバー120は第一回転部材261に対して滑りにくい。
尚、図11に示すように、第一回転部材261に代えて第一回転部材461が設けられてもよい。視線方向において、第一回転部材461は第一回転部材261よりも長い。第二カバー220は、被覆部221が開口部106Aに対して第四方向側となる視線方向位置にて、第一回転部材461を内側に収容する。張出部227の第三方向の端面である接触面227Aは、開口部106Aに接触する。前側壁部42の端面42Aは、張出部227に代えて、開口部106Aに対向する。第一回転部材461の外表面のうち第四方向を向く面である端面461Aは、被覆部221の対向面221Aに対向して接触する。
本変形例での第一距離は、寸法N1に相当する。本変形例での第一距離は、第一回転部材461の端面461Aと、前側壁部42の端面42Aとの視線方向における最短距離である。本変形例での第二距離は、寸法N2に相当する。本変形での第二距離は、被覆部221の対向面221Aと、張出部227の接触面227Aとの視線方向における最短距離である。第一距離は第二距離よりも長い。従って、第二カバー220が第一回転部材461と一体的に回転する場合、第二カバー220は前側壁部42に対して摺動しにくい。
上記第二実施形態において、端面261B,461Aは本発明の「第一面」の一例である。対向面221Aは本発明の「第二面」の一例である。接触面227Aは本発明の「第四面」の一例である。凹部271は本発明の「第一凹部」の一例である。端面261Bは本発明の「外表面」の一例である。対向面122Aは本発明の「内表面」の一例である。凹部82は本発明の「第二凹部」の一例である。
図12を参照し、カバー付HMD1の第三実施形態であるカバー付HMD3を説明する。カバー付HMD3は、カバー100に代えてカバー300を備える点を除いて、カバー付HMD1と同様の構成である。図12では、カバー300と第一回転部材61のみを模式的に図示する。
図12(a)に示すように、カバー300は、第二カバー120(図3参照)に代えて第二カバー320を備える点を除いて、カバー100と同様の構成である。第二カバー320は、被覆部321と張出部327を備える。被覆部321は、第一回転部材61を内側に収容する円筒状である。被覆部321の第四方向の端部は、閉塞する。張出部327は、被覆部321の第三方向の端部から、径方向へ張り出す。張出部327の径方向の端部は、開口部106Aと、前側壁部42(図5参照)との間に位置する。
第一カバー110と第二カバー320は、連結部380を介して部分的に連結する。「第一カバー110と第二カバー320が部分的に連結する」とは、開口部106Aの円周方向の一部と、第二カバー320の円周方向の一部が、連結することを指す。「第一カバー110と第二カバー320が部分的に連結する」には、第一カバー110と第二カバー320が、一又は複数の部材を介して連結する場合が含まれる。
本例の連結部380は、第一カバー110及び第二カバー320とは別体に形成された板状部材であり、樹脂部材によって構成される。連結部380の一端部は第一カバー110に連結し、連結部380の他端部は第二カバー320に連結する。
図12(a)〜(c)を参照し、第二カバー320を介して操作部55を回転する方法を説明する。使用者は被覆部321を掴んで、例えば第一回転方向(矢印A1方向)に回転させる(図12(a)、(b)参照)。第二カバー320と第一回転部材61は、一体的に回転する。このとき、第一カバー110は回転しない。第二カバー320の回転に伴い、連結部380は、回転軸Pに近接する程、第一回転方向側へ向かうように、変形する。
使用者が、第二カバー320を更に第一回転方向に回転させると、六つの連結部380は、破断する。つまり、使用者が第二カバー320を所定の回転量だけ回転させると、連結部380は破断し、第一カバー110と第二カバー320の連結は、解除される。これにより、第二カバー320は、回転範囲の制限なく第一回転方向へ回転できる。
上記第三実施形態では、破断する前の連結部380は、前側壁部42が外気に晒されるのを抑制する。よって、カバー付HMD3は清潔性を保ち易い。また、第二カバー320が所定の回転量だけ回転すると、連結部380は破断し、第二カバー320の回転範囲は、制限されなくなる。よって、カバー付HMD3は操作部55が操作されるまで、HMD10の清潔性を保つことができ、且つ、操作部55が操作された後においては、第二カバー320を、回転範囲の制限なく回転させることができる。
尚、連結部380は、例えばゴム材料から形成され、所定の回転量だけ回転しても破断しない構成であってもよい。より具体的には、連結部380は、例えば180度回転した場合であっても、元の形状に復元する構成であってもよい。この場合、使用者が操作部55を回転させても、第一カバー110と第二カバー320は、部分的に連結した状態を維持できるので、HMD10の清潔性は維持される。
1,2,3 カバー付HMD
10 HMD
30 光学系ユニット
31 本体部
42A 端面
55 操作部
61B,261B,461A 端面
82 凹部
106A 開口部
107 接触壁部
108 挟持壁部
110,210 第一カバー
110A 開口部
120,220,320 第二カバー
121,221,321 被覆部
122A,221A 対向面
127,227,327 張出部
127A,227A 接触面
150 取付部
221B 内周面
231 第一係合部
232 第二係合部
261A 外周面
261B 端面
261B,461A 端面
271 凹部
380 連結部
P 回転軸

Claims (10)

  1. ヘッドマウントディスプレイと、カバーとを備えたカバー付ヘッドマウントディスプレイであって、
    前記ヘッドマウントディスプレイは、
    本体部と、
    画像を表示する表示部を有し、前記本体部に設けられた光学系ユニットと、
    前記本体部に回転可能に設けられ、前記画像を調整するための操作部と
    を備え、
    前記カバーは、
    前記表示部が露出する第一開口部と、前記本体部の一部が露出し、且つ前記操作部が挿通された第二開口部とを有し、前記本体部のうち前記一部とは異なる部分を被覆する第一カバーと、
    前記本体部の前記一部及び前記操作部を被覆する第二カバーと
    を備えたことを特徴とするカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記第二カバーは、
    前記操作部を被覆する被覆部と、
    前記操作部の回転軸が延びる方向である軸線方向に前記本体部の一部と重なる位置まで、前記被覆部から前記回転軸を基準とした径方向へ張り出した張出部と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記操作部は、
    前記本体部から前記軸線方向のうちの一方向へ突出し、且つ、
    前記一方向側を向く第一面を備え、
    前記被覆部は、前記第一面と対向する第二面を備え、
    前記本体部は、前記張出部又は前記第二開口部と前記軸線方向に対向する第三面を備え、
    前記張出部は、前記一方向とは反対の他方向側を向く第四面を備え、
    前記第一面と前記第三面の前記軸線方向における最短の距離である第一距離は、前記第二面と前記第四面の前記軸線方向における最長の距離である第二距離よりも、長いことを特徴とする請求項2に記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記第一カバーは、
    前記本体部に接触する接触部と、
    前記接触部を前記本体部との間で挟む挟持部と、
    前記挟持部を前記接触部に対して脱着自在に取り付ける取付部と
    を備えたこと特徴とする請求項2又は3に記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記第二カバーは、前記第一カバーよりも変形しにくいことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記操作部は、前記操作部の回転軸と交差する面であって、前記回転軸が延びる方向である軸線方向に沿って凹む第一凹部が形成された外表面を備え、
    前記第二カバーは、前記外表面と対向する面であって、前記第一凹部に係合する第一係合部が設けられた内表面を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記操作部は、前記操作部の回転軸を基準とした径方向を向く面であって、前記操作部の回転軸に向けて凹む第二凹部が形成された外周面と、
    前記第二カバーは、前記外周面と対向する面であって、前記第二凹部に係合する第二係合部が設けられた内周面を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記第一カバーと前記第二カバーは、互いに別体であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  9. 前記第一カバーと前記第二カバーは、互いに部分的に連結することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
  10. 前記第一カバーと前記第二カバーとを連結しており、且つ破断可能な連結部を備えたことを特徴とする請求項9に記載のカバー付ヘッドマウントディスプレイ。
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