JPH10293544A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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Publication number
JPH10293544A
JPH10293544A JP9101976A JP10197697A JPH10293544A JP H10293544 A JPH10293544 A JP H10293544A JP 9101976 A JP9101976 A JP 9101976A JP 10197697 A JP10197697 A JP 10197697A JP H10293544 A JPH10293544 A JP H10293544A
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JP
Japan
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support frame
image display
display unit
user
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Application number
JP9101976A
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English (en)
Inventor
Motohiro Atsumi
元宏 渥美
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10293544A publication Critical patent/JPH10293544A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の機能部に対する操作性の向上を図るこ
とができる頭部装着型映像表示装置を提供する。 【解決手段】 LCD等を内部に支持する表示部筐体2
と、下方から上方に回動させることによりこの表示部筐
体2の左右の端部に着脱可能に取り付けられる接続部材
3と、この接続部材3に対してヒンジ部3aを介して回
動可能に枢支されている左右の支持フレーム4と、上記
表示部筐体2に位置調節可能に取り付けられた鼻当て部
材12と、上記支持フレーム4に前後方向に摺動可能と
なるように取り付けられていて内側に曲折された後端部
5aの内面側にパッド6を有する頭部押圧部材5と、こ
の頭部押圧部材5と一体的に移動するように取り付けら
れた耳掛け部材7とを備えた頭部装着型映像表示装置
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部装着型映像表
示装置、より詳しくは、映像表示手段により映し出され
る映像を観察者の眼球内網膜上に投影するための光学系
を備えた頭部装着型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像表示手段により映し出される映像を
観察者の眼球内網膜上に投影するための光学系を備えた
頭部装着型映像表示装置は、従来より種々のものが提案
されている。
【0003】このようなものとして、例えば特表平8−
505238号公報には、情報を表示するディスプレイ
と、表示情報を受けて使用者に観察可能となるように反
射する反射器と、上記ディスプレイと反射器を使用者の
頭で支承するためのフレームと、上記記ディスプレイと
反射器と使用者の目との相対的位置によって規定される
光路を少なくとも2種の軸線に対して調節するための光
路調節可能システムとを備えたヘッド装着式ディスプレ
イシステムが記載されている。
【0004】また、特開平5−281506号公報に
は、光源と液晶パネルとを備えた装置本体を顔面に装着
し、上記光源により上記液晶パネルの映像を網膜に投影
させるようにした映像表示装置において、上記装置本体
を顔面に装着させるための装着保持部材をフレームとベ
ルトとでそれぞれ別々に形成し、該装着保持部材を装置
本体の側面において着脱自在にして選択的に使用できる
ようにした映像表示装置が記載されている。
【0005】さらに、特開平5−268547号公報に
は、装置本体内に備えられた一対の映像表示手段の各映
像を一対の接眼レンズによって拡大して左右の眼球の網
膜に投影させるようにすると共に、上記装置本体を顔面
に装着したときに外部の様子も観察することができるよ
うにした映像表示装置において、上記装置本体内に一対
の眼鏡レンズを着脱自在に収納した映像表示装置が記載
されている。
【0006】特開平8−327963号公報には、左右
一対のレンズ部にそれぞれ液晶シャッタを配設し、外部
からのコントロール信号の印加により上記液晶シャッタ
を立体映像再生システムにおけるモニタ画面の左右の映
像切換に応じて交互に開閉動作する液晶シャッタ眼鏡に
おいて、その前面に上記液晶シャッタおよび上記コント
ロール信号受信部を備え、上記液晶シャッタ眼鏡の眼鏡
枠に眼鏡をかけた状態で頭部上方からの外来光を遮蔽す
る上遮光部と顔面正面からの外来光を遮蔽する前遮光部
と頭部側方からの外来光を遮蔽する側遮光部を有し、上
記液晶シャッタ眼鏡前面の眼鏡枠に、反射鏡仕上げを施
した光透過性の保護シートを貼着してなる立体映像再生
システム用液晶シャッタ眼鏡が記載されている。
【0007】特開平4−23581号公報には、装置本
体内に、光源と、該光源により照射される液晶パネルと
を備え、上記装置本体を頭部に装着して上記光源により
上記液晶パネルの映像を眼球の網膜に投影させるように
した映像表示装置において、上記装置本体の両側に該装
置本体を顔面に装着させる一対のフレームを設け、この
一対のフレームの間隔を調整機構により調整自在に構成
した映像表示装置が記載されている。
【0008】特開平7−84210号公報には、映像表
示素子と、この映像表示素子からの映像を観察者眼球に
導く接眼光学系とを備えた映像表示装置本体部と、上記
映像表示装置本体部を観察者の顔面に装着可能となるよ
うに上記映像表示装置本体部より延在配置され上記観察
者の頭部による保持を行う頭部保持装置とを有する頭部
装着型ディスプレイ装置において、上記頭部保持装置
が、上記映像表示装置本体部とほぼ対抗する部分を一部
切除した四方包囲形状のフレーム部と、該包囲形状の内
側に向かって保持力を生ずるように上記フレーム部の内
側に設けた押圧支持部と、上記押圧支持部に生ずる保持
力の大きさを可変とするよう上記保持力の大きさの調節
を行う保持力調節手段とを有する頭部装着型ディスプレ
イ装置が記載されている。
【0009】特開平8−21974号公報には、少なく
とも1枚の液晶表示素子と、この液晶表示素子の拡大虚
像を形成する拡大光学手段と、上記液晶表示素子と拡大
光学手段とを観賞者の頭部に保持する保持手段と、上記
観賞者の顔面と当該頭部装着型液晶表示装置との間の隙
間の一部を遮蔽するものであって可視光に対する透過率
が1より小さい遮蔽手段と、を備えた頭部装着型液晶表
示装置が記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の頭部装着型映像表示装置では、映像表示
手段を支持する表示部筐体がある程度の重量を有するた
めに、使用者の頭部に安定して保持するのが難しく、映
像を観察している最中に所定の位置からずれることもあ
り、使用者に疲労をもたらす要因となっていた。
【0011】また、頭部に装着する際も、映像を見易い
位置になるよう何度も装着位置を変更しなければならな
い場合があり、特に初めて頭部装着型映像表示装置を用
いる使用者の場合には、装着位置を確定するのが難しか
った。
【0012】さらに、従来の頭部装着型映像表示装置で
は、人によって頭部の大きさなどに個人差がある点を十
分に考慮したものとはいえず、個人差に対して容易に調
節することができるように工夫されているとはいえなか
った。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、種々の機能部に対する操作性の向上を図ることが
できる頭部装着型映像表示装置を提供することを目的と
している。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による頭部装着型映像表示装置は、所
定の映像表示手段を支持する構造体である表示部筐体
と、使用時にはこの表示部筐体を上記映像表示手段によ
り映し出される映像の観察者たる使用者の頭部眼前に支
持し得るように上記表示部筐体の左右端部乃至同端部近
傍の各所定部からそれぞれ延出して該使用者の頭部の左
右両側方に概略沿って各延長される部分を持った左支持
フレーム及び右支持フレームとを備えた頭部装着型映像
表示装置であって、上記左支持フレーム及び/又は右支
持フレームは、上記表示部筐体の左端部及び/又は右端
部乃至これら端部近傍の所定部に設けられた被結合部に
対して該被結合部の回りでの回動操作により着脱可能に
結合される結合部を備えてなるものである。
【0015】また、第2の発明による頭部装着型映像表
示装置は、上記第1の発明による頭部装着型映像表示装
置において、上記被結合部及び結合部は、これらの相対
的回動における正規の結合位置において所定のクリック
機構によってクリックされ、該正規の結合位置を越えて
相対的回動をした所定の位置でストッパ機構によりこれ
らの相対的回動が規制されるように構成されたものであ
る。
【0016】さらに、第3の発明による頭部装着型映像
表示装置は、所定の映像表示手段を支持する構造体であ
る表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映像
表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者の
頭部眼前に支持し得るように上記表示部筐体の左右端部
乃至同端部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使用
者の頭部の左右両側方に概略沿って各延長される部分を
持った左支持フレーム及び右支持フレームとを備えた頭
部装着型映像表示装置であって、上記左支持フレーム及
び/又は右支持フレームは、上記表示部筐体乃至該表示
部筐体に突設された部材の所定部に設けられた左被結合
部及び/又は右被結合部に対して回動可能に結合され該
被結合部の回りでの回動により上記左支持フレーム及び
/又は右支持フレームが所定の折り畳み位置まで旋回す
ることを許容する結合部を備えてなり、且つ、上記左及
び/又は右被結合部と左及び/又は右結合部はそれらの
相対的回動変位に係る仮想的回動軸が鉛直方向に対して
上記表示部筐体の前後方向に傾斜することによって、上
記左支持フレーム及び/又は右支持フレームが上記折り
畳み位置まで旋回したときにこれら左支持フレーム及び
右支持フレームの内の少なくとも肉厚となっている部分
が重ならないように相互にずれた位置に持ち来らされる
ように構成されたものである。
【0017】第4の発明による頭部装着型映像表示装置
は、所定の映像表示手段を支持する構造体である表示部
筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映像表示手段
により映し出される映像の観察者たる使用者の頭部眼前
に支持し得るように上記表示部筐体の左右端部乃至同端
部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使用者の頭部
の左右両側方に概略沿って各延長される部分を持った左
支持フレーム及び右支持フレームとを備えた頭部装着型
映像表示装置であって、上記左支持フレーム及び右支持
フレームは当該使用者の後頭部を押圧するための各対応
する左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材がそれぞれ上記
表示部筐体に接近し又は離隔する前後方向に移動可能に
取り付けられ、且つ、上記左頭部押圧部材及び右頭部押
圧部材が上記前後方向の比較的前側の位置に移動したと
きの頭部押圧力量と上記前後方向の比較的後ろ側の位置
に移動したときの頭部押圧力量とが略々等しくなるよう
な弾性部を有してなるものである。
【0018】第5の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記第4の発明による頭部装着型映像表示装置にお
いて、上記左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材が、当該
使用者の左及び右の耳に掛かって位置が保持されるため
の各対応する左耳掛け部材及び右耳掛け部材がそれぞれ
これら左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材の上記前後方
向の移動に伴って移動可能に設けられてなるものであ
る。
【0019】第6の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記第5の発明による頭部装着型映像表示装置にお
いて、上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材が、上記前後
方向の後ろに向けて下方に傾斜した傾斜部を有してなる
ものである。
【0020】第7の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記第5の発明による頭部装着型映像表示装置にお
いて、上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材が、本装置を
平面投影形状で見たとき両者が対向する向きに相互に内
方に張り出すような形状に形成されてなるものである。
【0021】第8の発明による頭部装着型映像表示装置
は、所定の映像表示手段を支持する構造体である表示部
筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映像表示手段
により映し出される映像の観察者たる使用者の頭部眼前
に支持し得るようなフレームとを備えた頭部装着型映像
表示装置であって、上記表示部筐体は、当該使用者の鼻
部に当接する所定部位から該表示部筐体に至る部分の長
さが調節可能で、且つこの長さの調節が上記表示部筐体
の上下方向位置変化に係る成分と当該使用者の映像観察
距離に係る成分との両成分に共に働く方向に延長される
ように設けられた鼻当て部材によって位置調節され得る
ように構成されたものである。
【0022】第9の発明による頭部装着型映像表示装置
は、所定の映像表示手段を支持する構造体である表示部
筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映像表示手段
により映し出される映像の観察者たる使用者の頭部眼前
に支持し得るように上記表示部筐体の左右端部乃至同端
部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使用者の頭部
の左右両側方に概略沿って各延長される部分を持った左
支持フレーム及び右支持フレームとを備えた頭部装着型
映像表示装置であって、上記表示部筐体は、当該使用者
の鼻部に当接する鼻当て部材及び該鼻当て部材を支持す
るために該表示部筐体に設けられた支持部材によって所
定の姿勢及び位置が維持されるようになされ、更に、上
記鼻当て部材は支持部材に対する自己の姿勢を変え得る
ように支持され、且つ、この姿勢に応じて夫々当該使用
者の鼻部に当接するように複数種類設定された当接部の
内の一のものが選択的に当該鼻部に当接するように構成
されたものである。
【0023】従って、第1の発明による頭部装着型映像
表示装置は、構造体である表示部筐体が所定の映像表示
手段を支持し、この表示部筐体の左右端部乃至同端部近
傍の各所定部からそれぞれ延出して使用者の頭部の左右
両側方に概略沿って各延長される部分を持った左支持フ
レーム及び右支持フレームが、使用時には上記表示部筐
体を上記映像表示手段により映し出される映像の観察者
たる使用者の頭部眼前に支持し、上記左支持フレーム及
び/又は右支持フレームが備える結合部が、上記表示部
筐体の左端部及び/又は右端部乃至これら端部近傍の所
定部に設けられた被結合部に対して該被結合部の回りで
の回動操作により着脱可能に結合される。
【0024】また、第2の発明による頭部装着型映像表
示装置は、上記被結合部及び結合部が、これらの相対的
回動における正規の結合位置において所定のクリック機
構によってクリックされ、該正規の結合位置を越えて相
対的回動をした所定の位置でストッパ機構によりこれら
の相対的回動が規制される。
【0025】さらに、第3の発明による頭部装着型映像
表示装置は、構造体である表示部筐体が所定の映像表示
手段を支持し、この表示部筐体の左右端部乃至同端部近
傍の各所定部からそれぞれ延出して使用者の頭部の左右
両側方に概略沿って各延長される部分を持った左支持フ
レーム及び右支持フレームが、使用時には上記表示部筐
体を上記映像表示手段により映し出される映像の観察者
たる使用者の頭部眼前に支持し、上記左支持フレーム及
び/又は右支持フレームは、上記表示部筐体乃至該表示
部筐体に突設された部材の所定部に設けられた左被結合
部及び/又は右被結合部に対して回動可能に結合され該
被結合部の回りでの回動により上記左支持フレーム及び
/又は右支持フレームが所定の折り畳み位置まで旋回す
ることを許容する結合部を備え、且つ、上記左及び/又
は右被結合部と左及び/又は右結合部はそれらの相対的
回動変位に係る仮想的回動軸が鉛直方向に対して上記表
示部筐体の前後方向に傾斜することによって、上記左支
持フレーム及び/又は右支持フレームが上記折り畳み位
置まで旋回したときにこれら左支持フレーム及び右支持
フレームの内の少なくとも肉厚となっている部分が重な
らないように相互にずれた位置に持ち来らされる。
【0026】第4の発明による頭部装着型映像表示装置
は、構造体である表示部筐体が所定の映像表示手段を支
持し、この表示部筐体の左右端部乃至同端部近傍の各所
定部からそれぞれ延出して使用者の頭部の左右両側方に
概略沿って各延長される部分を持った左支持フレーム及
び右支持フレームが、使用時には上記表示部筐体を上記
映像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用
者の頭部眼前に支持し、上記左支持フレーム及び右支持
フレームに取り付けられた当該使用者の後頭部を押圧す
るための各対応する左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材
がそれぞれ上記表示部筐体に接近し又は離隔する前後方
向に移動し、上記左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材が
有する弾性部が、上記前後方向の比較的前側の位置に移
動したときの頭部押圧力量と上記前後方向の比較的後ろ
側の位置に移動したときの頭部押圧力量とが略々等しく
なるように押圧する。
【0027】第5の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材の上記前後
方向の移動に伴って、これら左頭部押圧部材及び右頭部
押圧部材にそれぞれ設けられている当該使用者の左及び
右の耳に掛かって位置が保持されるための各対応する左
耳掛け部材及び右耳掛け部材が移動する。
【0028】第6の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材が上記前後方向
の後ろに向けて下方に傾斜した傾斜部を有する。
【0029】第7の発明による頭部装着型映像表示装置
は、上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材が、本装置を平
面投影形状で見たとき両者が対向する向きに相互に内方
に張り出すような形状に形成されている。
【0030】第8の発明による頭部装着型映像表示装置
は、構造体である表示部筐体が所定の映像表示手段を支
持し、使用時にはフレームがこの表示部筐体を上記映像
表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者の
頭部眼前に支持し、上記表示部筐体が、当該使用者の鼻
部に当接する所定部位から該表示部筐体に至る部分の長
さが調節可能で且つこの長さの調節が上記表示部筐体の
上下方向位置変化に係る成分と当該使用者の映像観察距
離に係る成分との両成分に共に働く方向に延長されるよ
うに設けられた鼻当て部材によって位置調節される。
【0031】第9の発明による頭部装着型映像表示装置
は、構造体である表示部筐体が所定の映像表示手段を支
持し、この表示部筐体の左右端部乃至同端部近傍の各所
定部からそれぞれ延出して使用者の頭部の左右両側方に
概略沿って各延長される部分を持った左支持フレーム及
び右支持フレームが、使用時には上記表示部筐体を上記
映像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用
者の頭部眼前に支持し、上記表示部筐体は、当該使用者
の鼻部に当接する鼻当て部材及び該鼻当て部材を支持す
るために該表示部筐体に設けられた支持部材によって所
定の姿勢及び位置が維持され、更に、上記鼻当て部材は
支持部材に対する自己の姿勢を変え得るように支持さ
れ、且つ、この姿勢に応じて夫々当該使用者の鼻部に当
接するように複数種類設定された当接部の内の一のもの
が選択的に当該鼻部に当接する。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図33は本発明の一実施
形態を示したものである。まず、図1を参照して頭部装
着型映像表示装置の全体的な構成について説明する。図
1は頭部装着型映像表示装置を背面側から示す斜視図で
ある。
【0033】この頭部装着型映像表示装置1は、所定の
映像表示手段であるLCD(液晶表示素子)やバックラ
イト並びにこれらの周辺回路等を内部に支持する鏡枠等
の構造体である表示部筐体2と、この表示部筐体2の左
右の端部に取り付けられた略L字形状をなす接続部材3
と、これらの接続部材3から後方に延出されている左右
の支持フレーム4とを有して構成されている。
【0034】上記表示部筐体2は、前カバー2aと後カ
バー2bとを例えばビス等により嵌合して外装を構成さ
れており、後カバー2bには上記LCD等により映し出
される映像を観察するための左右一対の観察窓11と、
該映像の観察者たる使用者の鼻部に当接するべく突設さ
れている鼻当て部材12とが設けられている。
【0035】上記支持フレーム4は、上記表示部筐体2
を使用者の頭部眼前に支持するためのものであり、撓む
ことによって弾性を発する弾性部となっている。そし
て、この支持フレーム4は、上記接続部材3に対してヒ
ンジ部3aを介して回動可能に連結されていて、その後
部側には頭部押圧部材5が前後方向に摺動可能となるよ
うに嵌合部4aに取り付けられている。
【0036】上記頭部押圧部材5は、後端部5aが使用
者の後頭部に沿った形状となるように内側に曲折されて
いて、内面側にパッド6が取り付けられている。また、
この頭部押圧部材5には、耳掛け部材7が取り付けられ
ており、当該頭部押圧部材5の前後方向の摺動とともに
移動するようになっている。
【0037】さらに、この頭部装着型映像表示装置1に
は、使用者の耳に挿入するタイプのヘッドホン8が設け
られており、そのコード9が上記支持フレーム4に形成
された矩形孔4bから延出されている。
【0038】一方、上記表示部筐体2の側部からはコー
ド14が延設されていて、その端部にはコントローラ1
5が設けられている。
【0039】このコントローラ15は、この頭部装着型
映像表示装置1のオン/オフを指示入力するパワースイ
ッチ15aと、上記ヘッドホン8の音量を調節するため
のボリュームダイアル15bと、上記LCDにより表示
する映像のコントラストを調整するための映像コントラ
スト調整ダイアル15cと、2次元映像と2種類の3次
元映像とを切り換えるための3連スイッチでなる映像切
換スイッチ15dと、後述する映像音声信号ラインアウ
ト端子15gのオン/オフを切り換えるラインアウトオ
ン/オフスイッチ15eと、ACアダプタを介してAC
電源に接続するためのAC入力端子15fと、映像音声
信号ラインアウト端子15gと、映像音声信号入力端子
15hとを有して構成されている。
【0040】次に、図2から図5を参照して、支持フレ
ーム4を表示部筐体2から着脱する構成について説明す
る。図2は支持フレームを取り付けるときの頭部装着型
映像表示装置を正面側から示す斜視図、図3は表示部筐
体側の被結合部と接続部材側の結合部を分離した状態を
示す斜視図、図4は表示部筐体側の被結合部に接続部材
側の結合部を嵌入したときの状態を示す正面図、図5は
表示部筐体側の被結合部に接続部材側の結合部を嵌入し
た後に回動してロックさせたときの状態を示す正面図で
ある。
【0041】図2に示すように、表示部筐体2には被結
合部21が設けられるとともに、支持フレーム4と連結
されている接続部材3には結合部22が設けられてい
て、これらは着脱可能に結合されるようになっている。
【0042】なお、図2においては被結合部21を表示
部筐体2の前カバー2aと後カバー2bの双方に取り付
けるようにしているが、表示部筐体が例えば上下に分割
された外装部材を有する場合にはこれら上下の外装部材
に取り付けても良い。あるいは、表示部筐体の外装部材
に一体的に形成しても構わない。また、表示部筐体から
適宜の腕部を以って突出したところに設けられていても
良い。
【0043】ここに、上記被結合部21と結合部22は
表示部筐体2の左右に対して対称となるように構成され
ていて、つまり、使用者の左に係る支持フレーム4は表
示部筐体2に対して反時計方向に回動して取り付け、使
用者の右に係る支持フレーム4は表示部筐体2に対して
時計方向に回動して取り付けるようになっている。つま
り、外側から空間的に眺めると、左右の支持フレーム4
を同方向に回転することで表示部筐体2への取り付けが
行われるように構成されている。
【0044】図3は使用者の左に係る被結合部21およ
び結合部22を示したものである。なお、図示はしない
が、使用者の右に係る被結合部および結合部は、この図
3に示したものとは鏡面対称となるように、つまり左右
が逆となるように構成されている。
【0045】図3に示すように、上記被結合部21は、
略円筒形状をなす本体部21aの周面の対向する位置か
ら一対の嵌合部21bを突出しており、この嵌合部21
bにより上記前カバー2aと後カバー2bとに嵌合して
固定されている。
【0046】さらに、上記被結合部21は、結合部22
に対向する側の端面から内径方向に向けて一対の位置合
わせ凸部21c,21dを有しており、これら位置合わ
せ凸部21c,21dの一回転方向側の端面がそれぞれ
回転止め端面21e,21fとなっている。
【0047】また、上記被結合部21の本体部21aの
内周面側は摺動面21gとなっており、さらに該被結合
部21の底面には、クリック機構を構成する係止突起2
1iを先端側に有する略板ばね状のばね部21hが形成
されている。
【0048】一方、上記結合部22は、接続部材3の端
面から軸部22aを突出し、この軸部22aに嵌合頭部
22bを一体に形成してなる。この嵌合頭部22bは、
上記被結合部21の位置合わせ凸部21c,21dに各
対応した位置合わせ切欠22c,22dと、上記ばね部
21hの係止突起21iに係入するための同クリック機
構を構成する凹部22iとを有し、さらに、その周面は
上記摺動面21gと当接する摺動面22gとなってい
る。
【0049】また、上記軸部22aには、上記被結合部
21の回転止め端面21e,21fに当接するための端
面22e,22fがそれぞれ設けられていて、これらに
よりストッパ機構が構成されている。
【0050】次に、図4と図5を参照して、上記被結合
部21と結合部22とを嵌合させるときの作用について
説明する。
【0051】上記結合部22の嵌合頭部22bは、位置
合わせ切欠22c,22dにより上記位置合わせ凸部2
1c,21dを避けながら、上記被結合部21の略円筒
形状をなす本体部21aの内部に挿入され、図4に示す
ような状態になる。
【0052】この図4に示す状態から、結合部22を反
時計方向に略90度回転させると、図5に示すような状
態になる。このときには、係止突起21iが凹部22i
に嵌入し、クリック感を発生させて所定位置に達したこ
とを使用者に知らせるとともに、逆方向への回動を規制
する。
【0053】そして、この所定位置を越えて結合部22
を反時計方向に回動させようとしても、端面22eが回
転止め端面21eに当接しかつ端面22fが回転止め端
面21fに当接して、それ以上の回動を規制する。
【0054】さらに、この図5に示す状態においては、
嵌合頭部22bの位置合わせ切欠22c,22d以外の
部分が、位置合わせ凸部21c,21dに係合して、抜
け止めが行われている。
【0055】また、上記図5に示す状態において結合部
22を被結合部21から取り外そうとする場合には、結
合部22を図5の時計方向に回動させるべく所定以上の
力を加えると、ばね部21hが撓んで係止突起21iと
凹部22iの係合が外れ、その後は上述と逆に操作すれ
ばよい。
【0056】こうして、表示部筐体2に対して、接続部
材3および支持フレーム4を下側から回転させて取り付
けるようにしたために、使用者が頭部装着型映像表示装
置を頭部から取り外す際に上に移動させても、接続部材
3および支持フレーム4が表示部筐体2から緩んだり外
れたりすることはない。
【0057】なお、ここでは結合部22を被結合部21
に嵌入してから略90度回転させて使用位置に係止する
ようにしたが、例えば、結合部を被結合部に嵌入してか
ら略90度回転したところで、使用位置を示す最初のク
リック感があり、その後、さらに90度程度回転させる
ことができるようにし、その間に複数のクリック感を発
生させるようにして、使用者の目に対して表示部筐体2
の角度を変化させることができるように構成しても良
い。この場合には、結合部は、嵌入位置から被結合部に
対して最大略180度回転することになり、90度の回
転位置から180度の回転位置までが使用状態となる。
【0058】このように構成すれば、表示部筐体2を、
LCDによる映像を最も見易い位置に容易に調節するこ
とができる。
【0059】図6は、支持フレーム4側と表示部筐体2
側との結合に係る構成の変形例を示したものであり、支
持フレームの幅調整を行うときの頭部装着型映像表示装
置を正面側から示す斜視図である。
【0060】この例においては、接続部材3の結合部2
2Aは、その軸方向に例えばクリック感を複数発生させ
るようにしながら多段に渡って摺動自在に表示部筐体2
の被結合部21Aに嵌入している。
【0061】そして、結合部22Aの被結合部21Aへ
の嵌入量をクリック感が発生する位置に応じて調節する
ことにより、左右の支持フレーム4同士の間隔を段階的
に調整することができるようになっている。
【0062】さらに、左右の支持フレーム4同士の間隔
が最も広くなる位置である調整範囲の最終段において
は、最大のクリック力を発生させることにより途中の段
階と同様の力では左右の支持フレーム4同士の間隔を広
げることができないようにするとともに、より大きな力
が加わってこの最終段を越えた場合には、結合部22A
と被結合部21Aを取り外すことができるように構成さ
れている。
【0063】これにより、左右の支持フレーム4同士の
間隔を、使用者によって個人差がある頭部のサイズによ
り適応させることができる。また、支持フレーム4に過
度の力が加わったときには、結合部22Aと被結合部2
1Aの結合が外れるために、破壊等を免れることができ
る。
【0064】次に図7から図13を参照して、表示部筐
体2に取り付けられた接続部材3に対して、支持フレー
ム4が折り畳み可能となっている構成について説明す
る。図7は支持フレームの左側の回転軸を示す頭部装着
型映像表示装置の側面図、図8は支持フレームの右側の
回転軸を示す頭部装着型映像表示装置の側面図、図9は
左右の支持フレームを折り畳む様子を示す頭部装着型映
像表示装置の平面図、図10は支持フレームを折り畳ん
だ状態の頭部装着型映像表示装置を正面側から示す斜視
図、図11は支持フレームを折り畳んだ状態の頭部装着
型映像表示装置を示す正面図、図12は接続部材から支
持フレームを取り外した状態を示す部分斜視図、図13
はヒンジ部の構造を示す断面図である。
【0065】支持フレーム4は、上述したように、接続
部材3に対してヒンジ部3aを介して回動可能に連結さ
れていて、より詳しくは、支持フレーム4に形成された
ヒンジ用凹部4cに接続部材3のヒンジ用凸部3cを嵌
入することにより、軸部材等を用いることなく枢支され
ている。
【0066】このとき、使用者の左に係る側の支持フレ
ーム4の仮想的な回転軸23aは、図7に示すように、
上側が後ろとなり下側が前となるように当該頭部装着型
映像表示装置1の前後方向に傾斜して設けられ、一方、
使用者の右に係る側の支持フレーム4の仮想的な回転軸
23bは、図8に示すように、上側が前となり下側が後
ろとなるように当該頭部装着型映像表示装置1の前後方
向に傾斜して設けられている。なお、これらの回転軸2
3a,23bは、正面から見たときは、図11に示すよ
うに垂直方向に平行となっている。こうして、回転軸2
3aと回転軸23bとは、互いにねじれの位置となるよ
うな空間的配置となっている。
【0067】すなわち、図12,図13に示すように、
上記ヒンジ用凸部3cは接続部材3の端面から傾斜して
突設されていて、その上下の面に凹部3dが形成されて
いる。また、上記ヒンジ用凹部4cも、上記ヒンジ用凸
部3cの形状に合わせて傾斜するように支持フレーム4
に形成されていて、内面側の上下に上記凹部3dに係合
するための回動用突起4dが突設されている。
【0068】このような構成の支持フレーム4を図9に
示すように折り畳むと、図10,図11に示すように、
使用者の左に係る支持フレーム4が上になるとともに、
使用者の右に係る支持フレーム4が下となって、互いに
重なることがないように配置される。
【0069】なお、支持フレーム4が開かれている使用
時には、横方向から見たときの左右の支持フレーム4は
双方とも略平行となるように水平方向に延出されてい
て、表示部筐体2を使用者の頭部眼前に良好に支持して
いることはいうまでもない。
【0070】これにより、非使用時に頭部装着型映像表
示装置1を小型化して収納することが可能となる。ま
た、左右の接続部材3を同一の型により成型することが
可能となり、部品の共通化を図ってコストを削減するこ
とができる。そして、軸部材を用いることなく、凹部と
凸部の組み合わせによりヒンジ部を構成したために、過
度な力が加わると接続部材3から支持フレーム4が外れ
て破壊等を免れることができる。
【0071】なお、上述では左右の回転軸を互い違いに
前後方向に傾けてねじれの位置としたが、左右の回転軸
を、当該頭部装着型映像表示装置を正面から見たときに
左右の何れかに共に平行となるように傾けても、支持フ
レームを折り畳んだときに互いに重なることがないよう
にできる。
【0072】また、上述では、仮想的な回転軸23a,
23bを凹凸係合により実現したが、軸部材を用いて構
成しても良いことはいうまでもない。
【0073】図14,図15は、接続部材に対して支持
フレームが折り畳み可能となっている構成の一変形例を
示したものであり、図14は頭部装着型映像表示装置を
側方やや後ろ側から示す斜視図、図15はヒンジ部の構
造を示す断面図である。
【0074】この例におけるヒンジ部は、支持フレーム
4の回転軸を前後方向に複数段に渡ってずらすことがで
きるように構成されている。
【0075】すなわち、接続部材3の端面から突設され
ているヒンジ用凸部3c’は、上記ヒンジ用凸部3cよ
りも長くなるように構成されていて、その上下の面に長
手方向に沿って複数の凹部3dが形成されている。
【0076】また、支持フレーム4に形成されたヒンジ
用凹部4c’も、上記ヒンジ用凹部4cよりも長くなる
ように構成されていて、その内面の先端側上下に上記複
数の凹部3dの何れかに係合するための回動用突起4d
が突設されている。
【0077】このように構成された支持フレーム4は、
接続部材3に対してその終端位置で折り畳まれるように
なっている。このときの終端位置とは、図15(A)に
示すような最長となる位置であっても良いし、図15
(B)に示すような最短となる位置であっても良い。
【0078】これにより、支持フレーム4が伸縮するの
と同様の作用を実質的に奏するために、使用者によって
個人差がある頭部のサイズにより適応させることができ
る。また、伸縮を行うのが、パッド6によって頭部への
押圧接触を行う後頭部側ではなく、頭部には直接接触し
ない部分であってかつ髪の毛が生えている部分ではない
前部側であるために、支持フレーム4の伸縮動作を行う
際に使用者の髪の毛等が挟まるのを予防することができ
る。
【0079】図16,図17は、折り畳み可能となって
いる支持フレームの構成の他の変形例を示したものであ
り、図16は伸縮可能な支持フレームを有する頭部装着
型映像表示装置を正面側から示す斜視図、図17は上記
図16の支持フレームを表示部筐体内に収納する様子を
示す頭部装着型映像表示装置の正面側からの斜視図であ
る。
【0080】この支持フレーム4Aは、複数の筒状部材
を組み合わせることにより伸縮可能に構成されていて、
接続部材3Aに対してヒンジ部を介して折り畳み可能に
連結されている。
【0081】そして、頭部装着型映像表示装置を使用者
の頭部に装着する際には、支持フレーム4Aを開いてそ
の長さを適切に調節することにより、使用者によって個
人差がある頭部のサイズに適応させることができる。
【0082】また、一時的に非使用となる場合には、図
16の2点鎖線に示すように、支持フレーム4Aを、ヒ
ンジ部によって接続部材3Aに対して折り畳むことがで
きる。
【0083】さらに、使用が終了して収納等を行う場合
には、図17に示すように、支持フレーム4Aを使用時
よりもさらに両側に開いて接続部材3Aと直線的になる
ようにし、さらに、表示部筐体2内にそのまま収納する
ことができるようになっていて、一層のコンパクト化を
図ることができる。
【0084】このようなコンパクト化を図った状態にお
いては、例えばこの頭部装着型映像表示装置を手に持っ
てLCDの映像を観察する場合に、支持フレームが邪魔
になることはないなどの利点を有している。
【0085】次に、図18から図23を参照して、支持
フレームに対して前後方向に摺動可能となるように取り
付けられた頭部押圧部材5について説明する。図18は
支持フレームに頭部押圧部材を取り付ける様子を示す斜
視図、図19は頭部押圧部材が支持フレームにクリック
感を発生させて係止されている状態を示す断面図、図2
0は図19のA−A断面図、図21は使用者の頭部との
押圧により頭部押圧部材の係止凸部と支持フレームの係
止凹部とが係合している状態を示す断面図、図22はパ
ッドを取り付ける前の頭部押圧部材を示す斜視図、図2
3はパッドを取り付けた状態の頭部押圧部材を示す断面
図である。
【0086】上記頭部押圧部材5は、上記パッド6が取
り付けられているのとは反対の外側となる面の前部に、
軸部5bを介して摺動頭部5cを突設しており、この摺
動頭部5cの後端部側にはクリック感を発生させるため
の突起5dが例えば上下に2つ突設されている。
【0087】さらに上記頭部押圧部材5は、上記軸部5
bを突設する面の前方側に摺動突起5eを有すると共
に、同面のやや後部に係止凸部5fを備えている。
【0088】一方、上記支持フレーム4に形成された嵌
合部4aは、図20にも示すように、当該支持フレーム
4を切断したときの断面形状が略C字をなすように形成
されていて、上記軸部5bが摺動する摺動口4eと、上
記摺動頭部5cが嵌入して摺動する摺動洞部4fとを有
して構成されている。
【0089】さらに、上記支持フレーム4は、上記突起
5dが嵌入することによりクリック感を発生させるため
の凹部4gが、上記摺動洞部4fの内面に、上記頭部押
圧部材5の摺動方向に沿って複数形成されており、ま
た、外面には、上記係止凸部5fに係合して上記頭部押
圧部材5の摺動を規制するための係止凹部4hが形成さ
れている。
【0090】このような構成において、頭部装着型映像
表示装置1を使用者の頭部に装着すると、図21に示す
ように、頭部押圧部材5の後端部5aが支持フレーム4
に向かって押圧されて、係止凸部5fが係止凹部4hに
確実に係入し、頭部押圧部材5の摺動を規制する。
【0091】また、上記頭部押圧部材5へのパッド6の
取り付けは、図22と図23に示すようになっている。
【0092】図22に示すように、頭部押圧部材5には
矩形状凹部5gが形成されていて、その上下の内面に係
止牙5hが複数突設されている。
【0093】そして、弾性を有するパッド6を上記矩形
状凹部5gに押し込むと、上記係止牙5hにより該パッ
ド6が銜えられて、簡単には外れることのない状態で取
り付けられる。
【0094】こうして、頭部押圧部材5が支持フレーム
4に対して移動することにより、使用者によって個人差
のある頭部のサイズに適応させることができる。そし
て、頭部が大きい使用者の場合には、頭部押圧部材5が
延出位置に移動するとともに頭部に装着された際に外側
に大きく押されることになるが、支持フレーム4を含め
た全長が長くなっているために、大きく外側に移動して
も該支持フレーム4の撓みにより発生する頭部を押圧す
る力量は、頭部が小さい使用者の場合とほぼ同じとな
る。こうして、使用者の頭部の大きさによらず、略々一
定の頭部押圧力量を発生することができるという利点が
ある。
【0095】また、頭部押圧部材5と支持フレーム4の
摺動部分が、該支持フレーム4の内部となっていて、極
力外部に露呈しないように構成されているために、髪の
毛の挟み込み等を防止することができる。
【0096】図24は頭部押圧部材の他の例を示す断面
図である。
【0097】この頭部押圧部材5Aは、上記パッド6が
取り付けられているのとは反対の外側となる面の前部
に、軸部5bを介して摺動頭部5cを突設するととも
に、この摺動頭部5cの前端部側にクリック感を発生さ
せるための突起5dを突設させたものである。その他の
点は、上記頭部押圧部材5とほぼ同様である。
【0098】このような構成によれば、頭部装着型映像
表示装置を使用者の頭部に装着したときに、後端部5a
が頭部により押されると、梃子の原理により、軸部5b
付近を支点として、突起5dには支持フレーム4の凹部
4gとより確実に係合する力が作用するという利点を有
する。
【0099】図25は頭部押圧部材のさらに他の例を示
す平面図である。
【0100】この頭部押圧部材5Bは、支持フレーム4
に対して摺動可能な保持部25に、支持軸24を介して
取り付けられており、この支持軸24よりも後ろ側とな
る腕部の内面には上記パッド6が取り付けられている。
【0101】一方、この頭部押圧部材5Bは、上記支持
軸24よりも前側に腕部26を延設しており、その先端
部に補助パッド27が取り付けられている。
【0102】このような頭部装着型映像表示装置を使用
者の頭部に装着すると、頭部押圧部材5Bのパッド6側
の腕部が外側に撓み、上記支持軸24回りに補助パッド
27が取り付けられている腕部26を内側に回動させる
力が作用するが、該補助パッド27にも使用者の頭部が
当接するために外側に撓ませられる。
【0103】こうして、頭部押圧部材5Bは、支持軸2
4の両側の腕部が使用者の頭部との当接によりともに外
側に撓ませられて、より大きな保持力を発生するため
に、当該頭部装着型映像表示装置が横方向にずれるのを
防止して、使用者の頭部に確実に保持することができ
る。
【0104】次に、図26,図27を参照して耳掛け部
材7について説明する。図26は頭部装着型映像表示装
置を使用者の頭部に装着した状態を示す側面図、図27
は頭部装着型映像表示装置を示す平面図である。
【0105】図27に示すように、この耳掛け部材7
は、例えば太線状の部材を略コの字形状に曲折して構成
されていて、その両端部7a,7bが上記頭部押圧部材
5に取り付けられている。
【0106】この耳掛け部材7は、図26に示すよう
に、その中程に、前部から後部に向けて下方に傾斜する
傾斜部7cが設けられていて、図27に示すように、上
方から眺めたときには、内側に張り出す形状となってい
る。すなわち、左右の耳掛け部材7は、この頭部装着型
映像表示装置を平面投影形状で見たときに、両者が対向
する向きに相互に内方に張り出すような形状に形成され
てなるものである。
【0107】このような構成により、耳掛け部材7は上
記頭部押圧部材5と一体的に、支持フレーム4に対して
前後方向に摺動するために、頭部の大きさへの位置調節
と同時に、耳の位置への調節も容易に行うことができ
る。しかも、傾斜部7cを設けて使用者の耳の上部のや
や後方側に掛るようにしたために、頭部装着型映像表示
装置が前後方向にずれるのを防止することができて、例
えば使用者が前傾姿勢をとったとしても当該頭部装着型
映像表示装置が外れることはない。さらに、使用者によ
っては左右の耳の高さが異なる場合があるが、上記傾斜
部7cの何れかの部位を掛けることができるために、よ
り広い範囲の使用者が良好に使用することができる。加
えて、上から見たときに耳掛け部材が内側に張り出す構
成としたために、頭部装着型映像表示装置が横方向にず
れるのを防止して、フィット感を高めることができる。
【0108】図28は耳掛け部材の他の例を示す側面図
である。
【0109】この耳掛け部材7は、上記傾斜部7cの代
わりに水平部7dが形成されていて、さらにその素材と
して可撓性を有する比較的柔軟な素材を採用することに
より、使用者の耳に掛けた状態で撓みを発生させて位置
調節を容易にし、フィット感を高めたものである。
【0110】続いて、図29から図31を参照して鼻当
て部材12について説明する。図29は鼻当て部材の形
状の例を示す斜視図である。
【0111】図29(A)に示す鼻当て部材12は、略
円錐の一部をなす形状の当接部12aに支持軸12bを
延設してなる。
【0112】また、図29(B)に示す鼻当て部材12
は、略円筒の一部をなす形状の当接部12a’に支持軸
12bを延設してなる。
【0113】そして、これら当接部12a,12a’の
鼻部に当接する側の面は、鼻部が傾斜しているのに合わ
せて、水平面に対して例えば40°〜70°程度傾くよ
うに構成されている。
【0114】図30は鼻パッドを取り付けた状態の鼻当
て部材を示す(A)斜視図、および(B)断面図であ
る。
【0115】鼻当て部材12の当接部12aには、例え
ばシリコンやウレタン等の肌に対する刺激が少ない素材
により形成された鼻パッド12cが、着脱自在に取り付
けられていて、該鼻パッド12cが老朽化した場合に
は、容易に新しいものに取り替えることができるように
なっている。こうして、鼻部の当接する部分がかぶれた
り痛くなったりしないように構成されている。
【0116】また、支持軸12bには、長手方向に沿っ
て後述するようなクリック感を発生させるための複数の
凹部12dが形成されている。
【0117】図31は、上記図30に示す鼻パッドを表
示部筐体に取り付けた状態を示す断面図、および表示部
筐体内の支持体に設けられたばね部を示す平面図であ
る。
【0118】上記鼻当て部材12は、図31(A)に示
すように、支持軸12bを表示部筐体2の外装面に穿設
された孔2cから挿入されており、該表示部筐体2の内
部に配設された支持体28により支持されている。
【0119】この支持体28は、図31(B)に示すよ
うに、係止突起28bを先端側に有する略板ばね状のば
ね部28aが設けられていて、上記支持軸12bの凹部
12dが該係止突起28bに係合して、クリック感を発
生させて位置を分かり易くしつつ、係止を行うようにな
っている。
【0120】このような構成において、上記係止突起2
8bと凹部12dの係合位置を変更することにより、支
持軸12bの表示部筐体2内への挿入長さを変化させる
と、上記図26に示すような鼻当て部材12と鼻部との
当接位置から目までの高さh、および目から表示部筐体
2内の図示しないLCDまでの映像観察距離Fを、同時
に変更することができて、操作性が良い。
【0121】次に、図32,図33を参照して、鼻当て
部材の他の例について説明する。図32は表示部筐体に
取り付けられた鼻当て部材を示す側面図および背面図、
図33は鼻当て部材を示す斜視図である。
【0122】この鼻当て部材31は、図33に示すよう
に、自己の姿勢に応じて鼻部と選択的に当接するため
の、小鼻用当接部31aや大鼻用当接部31bなどの複
数種類の当接部を有する部材であり、両側部から支持軸
31cを各突設している。
【0123】このような鼻当て部材31は、表示部筐体
2から図32(A)に示すように突設された左右一対の
支持部材32に、図32(B)に示すように、上記支持
軸31cを回転可能に支持されている。
【0124】そして、図32(A)に示すように、支持
軸31cから小鼻用当接部31aまでの距離L1 は、大
鼻用当接部31bまでの距離L2 よりも大きくなるよう
に構成されていて、使用者によって個人差のある鼻部の
大小や高低に対応するようになっている。
【0125】なお、上述では鼻当て部材31が前後方向
に回転するようになっているが、表示部筐体に上下一対
の支持部材を設けてこれに支持軸を取り付けることによ
り、左右方向に回転するようにしても良い。
【0126】また、小鼻用当接部31aと大鼻用当接部
31bの2つを設けたが、鼻当て部材を三角柱形状や四
角柱形状に構成してより多くの当接部を形成し、より多
様な鼻部の形状に対応することができるようにしても良
い。
【0127】このように構成することで、鼻当てを交換
することなく、あるいは支持位置を変更するための複雑
な機構を設けることなく、鼻部の大小や高低に対応する
ことができる。
【0128】なお、上述したような鼻当て部材の構成
は、左右一対の支持フレームにより表示部筐体を支持す
る頭部装着型映像表示装置に適用するに限るものではな
く、何等かのフレーム等により表示部筐体を使用者の頭
部眼前に支持し得るような頭部装着型映像表示装置に広
く適用することができることはいうまでもない。
【0129】以上説明したように、このような実施形態
の頭部装着型映像表示装置によれば、初めて装着する人
でも装着方法が分かり易く、適切な位置に簡単に装着す
ることができる。しかも、装着後は頭部に確実かつ良好
なフィット感をもって保持され、映像を観察している最
中にずれることがない。そして、軽量かつ小型な頭部装
着型映像表示装置であるために、使用者の疲労を少なく
することができるとともに、収納する際にも小型化する
ことができる。さらに、少ない部品点数で構成されるた
ために、コストを低減することができる。
【0130】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による本
発明の頭部装着型映像表示装置によれば、左支持フレー
ムおよび右支持フレームを表示部筐体に容易に組み込む
ことができ、操作性の向上を図ることができる。
【0132】請求項2による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を
奏すると共に、使用者はクリックにより正規の結合位置
を知ることができ、スットッパ機構により、該正規の結
合位置を越える相対的回動を規制することができる。
【0133】請求項3による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、左支持フレーム及び/又は右支持フレ
ームを折り畳むことができ、しかも折り畳んだ際に左支
持フレームと右支持フレームの内の少なくとも肉厚とな
っている部分が重ならないために、小さく収納すること
ができる。
【0134】請求項4による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材に
よる頭部押圧力量が、使用者の頭部の大きさによらず略
々等しくなるように適切に調節される。
【0135】請求項5による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を
奏すると共に、左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材の位
置を調節するだけで、左耳掛け部材及び右耳掛け部材の
位置を同時に調節することができる。
【0136】請求項6による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を
奏すると共に、傾斜部を設けたことにより、当該頭部装
着型映像表示装置が前後方向にずれるのを抑制すること
ができる。
【0137】請求項7による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、請求項5に記載の発明と同様の効果を
奏すると共に、当該頭部装着型映像表示装置が横方向に
ずれるのを抑制することができる。
【0138】請求項8による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、使用者の鼻部に当接する所定部位から
表示部筐体に至る部分の長さを調節するだけで、該表示
部筐体の上下方向位置と映像観察距離とを同時に調整す
ることができる。
【0139】請求項9による本発明の頭部装着型映像表
示装置によれば、鼻当て部材の姿勢を変えて、複数種類
の内の適宜の当接部を選択することにより、表示部筐体
を適切な位置に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の頭部装着型映像表示装置
を背面側から示す斜視図。
【図2】上記実施形態において、支持フレームを取り付
けるときの頭部装着型映像表示装置を正面側から示す斜
視図。
【図3】上記実施形態において、表示部筐体側の被結合
部と接続部材側の結合部を分離した状態を示す斜視図。
【図4】上記実施形態において、表示部筐体側の被結合
部に接続部材側の結合部を嵌入したときの状態を示す正
面図。
【図5】上記実施形態において、表示部筐体側の被結合
部に接続部材側の結合部を嵌入した後に回動してロック
させたときの状態を示す正面図。
【図6】上記実施形態において、支持フレームの幅調整
を行うときの頭部装着型映像表示装置を正面側から示す
斜視図。
【図7】上記実施形態における支持フレームの左側の回
転軸を示す頭部装着型映像表示装置の側面図。
【図8】上記実施形態における支持フレームの右側の回
転軸を示す頭部装着型映像表示装置の側面図。
【図9】上記実施形態において、左右の支持フレームを
折り畳む様子を示す頭部装着型映像表示装置の平面図。
【図10】上記実施形態において、支持フレームを折り
畳んだ状態の頭部装着型映像表示装置を正面側から示す
斜視図。
【図11】上記実施形態において、支持フレームを折り
畳んだ状態の頭部装着型映像表示装置を示す正面図。
【図12】上記実施形態において、接続部材から支持フ
レームを取り外した状態を示す部分斜視図。
【図13】上記実施形態のヒンジ部の構造を示す断面
図。
【図14】上記実施形態において、他の構成のヒンジ部
を有する頭部装着型映像表示装置を側方やや後ろ側から
示す斜視図。
【図15】上記図14のヒンジ部の構造を示す断面図。
【図16】上記実施形態において、伸縮可能な他の支持
フレームを有する頭部装着型映像表示装置を正面側から
示す斜視図。
【図17】上記図16の支持フレームを表示部筐体内に
収納する様子を示す頭部装着型映像表示装置の正面側か
らの斜視図。
【図18】上記実施形態において、支持フレームに頭部
押圧部材を取り付ける様子を示す斜視図。
【図19】上記実施形態において、頭部押圧部材が支持
フレームにクリック感を発生させて係止されている状態
を示す断面図。
【図20】上記図19のA−A断面図。
【図21】上記実施形態において、使用者の頭部との押
圧により頭部押圧部材の係止凸部と支持フレームの係止
凹部とが係合している状態を示す断面図。
【図22】上記実施形態において、パッドを取り付ける
前の頭部押圧部材を示す斜視図。
【図23】上記実施形態において、パッドを取り付けた
状態の頭部押圧部材を示す断面図。
【図24】上記実施形態において、頭部押圧部材の他の
例を示す断面図。
【図25】上記実施形態において、頭部押圧部材のさら
に他の例を示す平面図。
【図26】上記実施形態の頭部装着型映像表示装置を使
用者の頭部に装着した状態を示す側面図。
【図27】上記実施形態の頭部装着型映像表示装置を示
す平面図。
【図28】上記実施形態において、耳掛け部材の他の例
を示す側面図。
【図29】上記実施形態の鼻当て部材の形状の例を示す
斜視図。
【図30】上記実施形態の鼻パッドを取り付けた状態の
鼻当て部材を示す斜視図および断面図。
【図31】上記実施形態の鼻パッドを表示部筐体に取り
付けた状態を示す断面図、および表示部筐体内の支持体
に設けられたばね部を示す平面図。
【図32】上記実施形態の表示部筐体に取り付けられた
他の鼻当て部材を示す側面図および背面図。
【図33】上記図32の鼻当て部材を示す斜視図。
【符号の説明】
1…頭部装着型映像表示装置 2…表示部筐体 3…接続部材 3a…ヒンジ部 4,4A…支持フレーム 5,5A,5B…頭部押圧部材 6…パッド 7…耳掛け部材 7c…傾斜部 12,31…鼻当て部材 21,21A…被結合部 21e,21f…回転止め端面(ストッパ機構) 21i…係止突起(クリック機構) 22,22A…結合部 22e,22f…端面(ストッパ機構) 22i…凹部(クリック機構) 23a,23b…回転軸(仮想的回動軸) 32…支持部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の映像表示手段を支持する構造体で
    ある表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映
    像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者
    の頭部眼前に支持し得るように上記表示部筐体の左右端
    部乃至同端部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使
    用者の頭部の左右両側方に概略沿って各延長される部分
    を持った左支持フレーム及び右支持フレームとを備えた
    頭部装着型映像表示装置であって、 上記左支持フレーム及び/又は右支持フレームは、上記
    表示部筐体の左端部及び/又は右端部乃至これら端部近
    傍の所定部に設けられた被結合部に対して該被結合部の
    回りでの回動操作により着脱可能に結合される結合部を
    備えてなるものであることを特徴とする頭部装着型映像
    表示装置。
  2. 【請求項2】 上記被結合部及び結合部は、これらの相
    対的回動における正規の結合位置において所定のクリッ
    ク機構によってクリックされ、該正規の結合位置を越え
    て相対的回動をした所定の位置でストッパ機構によりこ
    れらの相対的回動が規制されるように構成されたもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型映像
    表示装置。
  3. 【請求項3】 所定の映像表示手段を支持する構造体で
    ある表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映
    像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者
    の頭部眼前に支持し得るように上記表示部筐体の左右端
    部乃至同端部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使
    用者の頭部の左右両側方に概略沿って各延長される部分
    を持った左支持フレーム及び右支持フレームとを備えた
    頭部装着型映像表示装置であって、 上記左支持フレーム及び/又は右支持フレームは、上記
    表示部筐体乃至該表示部筐体に突設された部材の所定部
    に設けられた左被結合部及び/又は右被結合部に対して
    回動可能に結合され該被結合部の回りでの回動により上
    記左支持フレーム及び/又は右支持フレームが所定の折
    り畳み位置まで旋回することを許容する結合部を備えて
    なり、且つ、上記左及び/又は右被結合部と左及び/又
    は右結合部はそれらの相対的回動変位に係る仮想的回動
    軸が鉛直方向に対して上記表示部筐体の前後方向に傾斜
    することによって、上記左支持フレーム及び/又は右支
    持フレームが上記折り畳み位置まで旋回したときにこれ
    ら左支持フレーム及び右支持フレームの内の少なくとも
    肉厚となっている部分が重ならないように相互にずれた
    位置に持ち来らされるように構成されたものであること
    を特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  4. 【請求項4】 所定の映像表示手段を支持する構造体で
    ある表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映
    像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者
    の頭部眼前に支持し得るように上記表示部筐体の左右端
    部乃至同端部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使
    用者の頭部の左右両側方に概略沿って各延長される部分
    を持った左支持フレーム及び右支持フレームとを備えた
    頭部装着型映像表示装置であって、 上記左支持フレーム及び右支持フレームは当該使用者の
    後頭部を押圧するための各対応する左頭部押圧部材及び
    右頭部押圧部材がそれぞれ上記表示部筐体に接近し又は
    離隔する前後方向に移動可能に取り付けられ、且つ、上
    記左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材が上記前後方向の
    比較的前側の位置に移動したときの頭部押圧力量と上記
    前後方向の比較的後ろ側の位置に移動したときの頭部押
    圧力量とが略々等しくなるような弾性部を有してなるこ
    とを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  5. 【請求項5】 上記左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材
    は、当該使用者の左及び右の耳に掛かって位置が保持さ
    れるための各対応する左耳掛け部材及び右耳掛け部材が
    それぞれこれら左頭部押圧部材及び右頭部押圧部材の上
    記前後方向の移動に伴って移動可能に設けられてなるも
    のであることを特徴とする請求項4に記載の頭部装着型
    映像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材は、
    上記前後方向の後ろに向けて下方に傾斜した傾斜部を有
    してなることを特徴とする請求項5に記載の頭部装着型
    映像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記左耳掛け部材及び右耳掛け部材は、
    本装置を平面投影形状で見たとき両者が対向する向きに
    相互に内方に張り出すような形状に形成されてなるもの
    であることを特徴とする請求項5に記載の頭部装着型映
    像表示装置。
  8. 【請求項8】 所定の映像表示手段を支持する構造体で
    ある表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映
    像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者
    の頭部眼前に支持し得るようなフレームとを備えた頭部
    装着型映像表示装置であって、 上記表示部筐体は、当該使用者の鼻部に当接する所定部
    位から該表示部筐体に至る部分の長さが調節可能で且つ
    この長さの調節が上記表示部筐体の上下方向位置変化に
    係る成分と当該使用者の映像観察距離に係る成分との両
    成分に共に働く方向に延長されるように設けられた鼻当
    て部材によって位置調節され得るように構成されたもの
    であることを特徴とする頭部装着型映像表示装置。
  9. 【請求項9】 所定の映像表示手段を支持する構造体で
    ある表示部筐体と、使用時にはこの表示部筐体を上記映
    像表示手段により映し出される映像の観察者たる使用者
    の頭部眼前に支持し得るように上記表示部筐体の左右端
    部乃至同端部近傍の各所定部からそれぞれ延出して該使
    用者の頭部の左右両側方に概略沿って各延長される部分
    を持った左支持フレーム及び右支持フレームとを備えた
    頭部装着型映像表示装置であって、 上記表示部筐体は、当該使用者の鼻部に当接する鼻当て
    部材及び該鼻当て部材を支持するために該表示部筐体に
    設けられた支持部材によって所定の姿勢及び位置が維持
    されるようになされ、更に、上記鼻当て部材は支持部材
    に対する自己の姿勢を変え得るように支持され、且つ、
    この姿勢に応じて夫々当該使用者の鼻部に当接するよう
    に複数種類設定された当接部の内の一のものが選択的に
    当該鼻部に当接するように構成されたものであることを
    特徴とする頭部装着型映像表示装置。
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