JP2012023495A - ジャケットおよび頭部装着型光学システム - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が、直接的に光学ユニットを把持して操作しても手の清浄性が損なわれないようにする。
【解決手段】使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、使用者の眼前に配置される接眼部7cを介して使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニット7とを備える頭部装着型光学装置に装着される滅菌可能なジャケット3であって、光学ユニット7に着脱可能に固定され、該光学ユニット7のほぼ全体を被覆可能なカバー部3aを備え、カバー部3aに、光学ユニット7に固定された状態で、接眼部7cに対向する位置に、光学的に透明な窓部3cを備えるジャケット3を提供する。
【選択図】図5
【解決手段】使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、使用者の眼前に配置される接眼部7cを介して使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニット7とを備える頭部装着型光学装置に装着される滅菌可能なジャケット3であって、光学ユニット7に着脱可能に固定され、該光学ユニット7のほぼ全体を被覆可能なカバー部3aを備え、カバー部3aに、光学ユニット7に固定された状態で、接眼部7cに対向する位置に、光学的に透明な窓部3cを備えるジャケット3を提供する。
【選択図】図5
Description
本発明は、ジャケットおよび頭部装着型光学システムに関するものである。
また特に、内視鏡下で外科手術をする際に使用するもので、術者が頭部に装着する頭部装着型光学システムに関するものである。
また特に、内視鏡下で外科手術をする際に使用するもので、術者が頭部に装着する頭部装着型光学システムに関するものである。
従来、外科手術などの医療現場で使用するものであって、使用者の両眼の前に配置されるディスプレイを有し、使用者の頭部に装着される頭部装着型の映像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に開示されている映像表示装置は、ディスプレイを含むディスプレイ部と、該ディスプレイ部に接続され、該装置本体を頭部に固定するためのフレーム部とを備え、ディスプレイ部がフレーム部に対して角度変更可能に設けられているとともに、ディスプレイ部には使用者によって把持されるハンドルが固定されている。
この特許文献1に開示されている映像表示装置は、ディスプレイを含むディスプレイ部と、該ディスプレイ部に接続され、該装置本体を頭部に固定するためのフレーム部とを備え、ディスプレイ部がフレーム部に対して角度変更可能に設けられているとともに、ディスプレイ部には使用者によって把持されるハンドルが固定されている。
医療現場、特に外科手術をしている際は、術者の手は十分な滅菌状態が保持されていなければならない。したがって、術者の手が触れるものも、術者の手がそれに触れることによって汚染されないため、滅菌されている必要がある。しかし、このような映像表示装置全体を滅菌可能な構成とするためには、映像表示装置が薬品や高温高圧の水蒸気などに耐える必要があるため、例えば外装や光学素子を合成樹脂ではなく金属やガラス製とし、さらに完全に密閉構造を採る必要がある。
このような構造を採用すると、頭部に装着する重量の増加を招き、著しく装着感が悪化し、長時間にわたり装着し観察に用いた場合には頸部の疲労を招いてしまう。このため、特許文献1では本体を被滅菌構造とし、把持用のハンドルのみを滅菌可能なものとしている。
このように、ハンドルを滅菌しておくことにより、使用者が医師等である場合に、手術中にハンドルを把持してディスプレイ部の位置調節を行うことができる。
そして、特許文献1の映像表示装置では、滅菌されたハンドルをディスプレイ部とは別の位置に固定しているので、使用者が慣れていれば常にハンドルを操作してディスプレイ部の位置調節を行うことができる。
そして、特許文献1の映像表示装置では、滅菌されたハンドルをディスプレイ部とは別の位置に固定しているので、使用者が慣れていれば常にハンドルを操作してディスプレイ部の位置調節を行うことができる。
しかしながら、現実の使用に際しては、使用者が不慣れな場合や緊急時、あるいは手術中の疲れ等によって、無意識にハンドルではなく、ディスプレイ部を直接的に把持して操作してしまう不都合が考えられる。ディスプレイ部は、電子部品や光学素子等、滅菌処理が困難な部材を含んでいる。その結果、使用者は、滅菌されていないディスプレイ部に触れた場合には、手の清浄性が損なわれるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、使用者が、直接的に光学ユニットを把持して操作しても手の清浄性が損なわれないジャケットおよび頭部装着型光学システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、前記使用者の眼前に配置される接眼部を介して前記使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニットとを備える頭部装着型光学装置に装着される滅菌可能なジャケットであって、前記光学ユニットに着脱可能に固定され、該光学ユニットのほぼ全体を被覆可能なカバー部を備え、前記カバー部に、前記光学ユニットに固定された状態で、前記接眼部に対向する位置に、光学的に透明な窓部を備えるジャケットを提供する。
本発明は、使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、前記使用者の眼前に配置される接眼部を介して前記使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニットとを備える頭部装着型光学装置に装着される滅菌可能なジャケットであって、前記光学ユニットに着脱可能に固定され、該光学ユニットのほぼ全体を被覆可能なカバー部を備え、前記カバー部に、前記光学ユニットに固定された状態で、前記接眼部に対向する位置に、光学的に透明な窓部を備えるジャケットを提供する。
本発明によれば、カバー部を光学ユニットに固定すると、光学ユニットのほぼ全体がカバー部によって覆われ、窓部が光学ユニットの接眼部に対向する位置に配置される。したがって、使用者は、本発明のジャケットを装着した頭部装着型光学装置を頭部装着手段によって頭部に固定することにより、光学ユニットの接眼部が使用者の眼前に配置される。接眼部には透明な窓部が対向して配置されているので、使用者は窓部を介して接眼部から供給される視覚可能な情報を光学ユニットから得ることができる。
この場合において、例えば、使用者である医師が、光学ユニットの位置を調節しようとした場合に、医師は直接光学ユニットを把持するように手を動かすと、光学ユニットのほぼ全体を覆うように光学ユニットに固定されたカバー部を把持することとなり、カバー部を移動させることで、光学ユニットの位置を調節することができる。したがって、ジャケットを滅菌しておくことにより、使用者が不慣れな場合や緊急時であっても、光学ユニットの位置調節時に滅菌されていない箇所を把持してしまうことが防止され、手の清浄性を損なわずに済む。
上記発明においては、前記窓部が、前記接眼部を被覆する光学的に透明な材質により構成されていてもよい。
このようにすることで、接眼部についてもカバー部材によって覆うことができ、光学ユニットの位置調節時に滅菌されていない箇所を把持してしまうことをより確実に防止して、手の清浄性を維持することができる。
このようにすることで、接眼部についてもカバー部材によって覆うことができ、光学ユニットの位置調節時に滅菌されていない箇所を把持してしまうことをより確実に防止して、手の清浄性を維持することができる。
また、前記カバー部に、前記頭部装着手段が前記頭部に固定された状態で、前記光学ユニットの左右に配置される位置に、使用者により把持可能なハンドルが一体的に設けられていてもよい。
このようにすることで、光学ユニットの位置調節時に使用者が把持する箇所をハンドルに限定することができ、光学ユニットの位置調節時に滅菌されていない箇所を把持してしまうことをより確実に防止して、手の清浄性を維持することができる。
また、前記ハンドルが、弾性材料により構成されていてもよい。
このようにすることで、光学ユニットの位置調節時に使用者が把持する箇所をハンドルに限定することができ、光学ユニットの位置調節時に滅菌されていない箇所を把持してしまうことをより確実に防止して、手の清浄性を維持することができる。
また、前記ハンドルが、弾性材料により構成されていてもよい。
また、上記発明においては、前記カバー部が、前記光学ユニットに対して一方向から着脱可能な形状に形成されるとともに、前記光学ユニットを被覆し、前記窓部が前記接眼部に一致する位置において、前記光学ユニットからの離脱を制限するように該光学ユニットに係止される係止部を備えていてもよい。
このようにすることで、カバー部のみを滅菌して光学ユニットを被覆するように一方向から取り付けると、カバー部が係止部によって光学ユニットからの離脱が制限されるように光学ユニットに係止される。これにより、簡易に光学ユニットに取り付けることができる。また、係止部の係止状態を解除することで、カバー部を光学ユニットから簡易に取り外して、滅菌処理することができる。
このようにすることで、カバー部のみを滅菌して光学ユニットを被覆するように一方向から取り付けると、カバー部が係止部によって光学ユニットからの離脱が制限されるように光学ユニットに係止される。これにより、簡易に光学ユニットに取り付けることができる。また、係止部の係止状態を解除することで、カバー部を光学ユニットから簡易に取り外して、滅菌処理することができる。
また、上記発明においては、前記カバー部に、前記光学ユニットに固定された状態で、前記頭部装着手段の前記光学ユニットに隣接する部分を被複する補助カバー部が設けられていてもよい。
このようにすることで、カバー部を光学ユニットに固定すると、補助カバー部が光学ユニットに隣接する頭部装着手段の部分を被覆するので、使用者の手が滅菌されていない部分に不用意に接触してしまう不都合の発生を防止することができる。
このようにすることで、カバー部を光学ユニットに固定すると、補助カバー部が光学ユニットに隣接する頭部装着手段の部分を被覆するので、使用者の手が滅菌されていない部分に不用意に接触してしまう不都合の発生を防止することができる。
また、上記発明においては、前記光学ユニットが前記使用者の両眼に対応して一対設けられるとともに、眼幅に合わせて位置調節可能に設けられ、前記カバー部が、一対の前記光学ユニットを別個に被覆するように一対設けられていてもよい。
このようにすることで、一対の光学ユニットの間隔を調節して使用者の眼幅に合わせるように位置調節することができ、その際にも、一対の光学ユニットを別個に被覆するカバー部によって、手の清浄性を維持することができる。
このようにすることで、一対の光学ユニットの間隔を調節して使用者の眼幅に合わせるように位置調節することができ、その際にも、一対の光学ユニットを別個に被覆するカバー部によって、手の清浄性を維持することができる。
また、本発明は、使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、前記使用者の眼前に配置される接眼部を介して前記使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニットとを備える頭部装着型光学装置と、上記いずれかのジャケットとを備える頭部装着型光学システムを提供する。
本発明によれば、使用者が、直接的に光学ユニットを把持して操作しても手の清浄性を維持することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るジャケットおよび頭部装着型光学システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る頭部装着型光学システム1は、図1および図2に示されるように、頭部装着型光学装置2と、該頭部装着型光学装置2に固定される本実施形態に係るジャケット3とを備えている。
本実施形態に係る頭部装着型光学システム1は、図1および図2に示されるように、頭部装着型光学装置2と、該頭部装着型光学装置2に固定される本実施形態に係るジャケット3とを備えている。
頭部装着型光学装置2は、光学ユニット4と、フレーム部5と、これらを相対角度調節可能に連結する連結部6とを備えている。
光学ユニット4は、例えば、表示装置であって、使用者Aの両眼の前にそれぞれ配置される一対のLCD、プリズム等の光学素子および制御回路を外装カバーで覆って構成されたディスプレイ部(光学ユニット)7と、該ディスプレイ部7の間隔を調節可能に接続する接続部8とを備えている。接続部8は、一対のディスプレイ部7にそれぞれ設けられた嵌合孔7a,7bに嵌合されることにより、一対のディスプレイ部7に掛け渡されるように配置される2本の平行なレール部材9,10を備えている。
光学ユニット4は、例えば、表示装置であって、使用者Aの両眼の前にそれぞれ配置される一対のLCD、プリズム等の光学素子および制御回路を外装カバーで覆って構成されたディスプレイ部(光学ユニット)7と、該ディスプレイ部7の間隔を調節可能に接続する接続部8とを備えている。接続部8は、一対のディスプレイ部7にそれぞれ設けられた嵌合孔7a,7bに嵌合されることにより、一対のディスプレイ部7に掛け渡されるように配置される2本の平行なレール部材9,10を備えている。
レール部材9,10と嵌合孔7a,7bとを相対移動可能に嵌合させておくことにより、ディスプレイ部7をレール部材9,10の長手方向に沿う方向に移動させて、使用者Aの眼幅に合わせてディスプレイ部7の間隔を調節することができるようになっている。レール部材9,10を2本平行に掛け渡しておくことにより、一対のディスプレイ部7を常に同一の相対角度位置に保持しておくことができるようになっている。
フレーム部5は、使用者Aの頭部に全周に渡って巻き付けられる円環状の部材であって、使用者Aの額に押し当てられるパッド部5aを備えている。フレーム部5は、使用者Aの頭部の大きさに合わせてその周長を調節することができるようになっている。ただし、フレーム部5は、頭部に固定できればよく、必ずしも、頭部全周に渡って巻き付けられなくてもよい。
本実施形態に係るジャケット3は、図4に示されるように、ディスプレイ部7に左右からそれぞれ挿入されて、ディスプレイ部7のほぼ全体を覆うケース状に形成されたカバー部3aと、該カバー部3aの一端にアーチ状に湾曲して設けられたハンドル部3bとを備えている。ジャケット3全体は、滅菌処理可能な材質により構成されている。ハンドル部3bは、カバー部3aがディスプレイ部7に固定された状態で、ディスプレイ部7の左右両端に配置される位置に設けられている。
ここで、ジャケット3を、ディスプレイ部7に装着することにより、レール部材9.10を介してディスプレイ部7どうしの向き合う面以外の面を被覆することができる。これにより、カバー部3aが、ディスプレイ部7の「ほぼ」全体を覆うことができる。
また、ジャケット3は繰り返して滅菌処理可能である必要は必ずしもなく、滅菌環境下で製造された後、使用するまで清浄な状態で保管され、使用後は廃棄し、次回の頭部装着型光学システム1の使用時にはまた新たに清浄な状態のジャケット3を使用してもよい。
また、ジャケット3は繰り返して滅菌処理可能である必要は必ずしもなく、滅菌環境下で製造された後、使用するまで清浄な状態で保管され、使用後は廃棄し、次回の頭部装着型光学システム1の使用時にはまた新たに清浄な状態のジャケット3を使用してもよい。
また、カバー部3aには、図3に示されるように、ジャケット3がディスプレイ部7を覆った状態で、図5および図6に示されるようにディスプレイ部7に備えられた接眼部7cに対応する位置に配置される窓部3cが設けられている。
窓部3cは、光学的に透明な材質により構成され、接眼部7cを介してディスプレイ部7から供給されてくる視覚可能な情報を透過させ、使用者Aに供給することができるようになっている。
窓部3cは、光学的に透明な材質により構成され、接眼部7cを介してディスプレイ部7から供給されてくる視覚可能な情報を透過させ、使用者Aに供給することができるようになっている。
また、図5および図6に示されるように、カバー部3aの内面には係合凸部11が設けられ、ディスプレイ部7の外面には係合凸部11と相互に係合してディスプレイ部7からジャケット3が外れないように制限する係合凹部12が設けられている。これら係合凸部11および係合凹部12により係止部が構成されている。図5および図6は、係合凸部11がカバー部3aの内面に、係合凹部12がディスプレイ部7の外面にそれぞれ設けられている場合を示しているが、その逆でもよい。
ディスプレイ部7に対してジャケット3を挿入していくと、窓部3cが接眼部7cに対向することとなる位置において、係合凹部12と係合凸部11とが相互に係合し、ディスプレイ部7からのジャケット3の離脱が制限されるようになっている。一方、ジャケット3に対して、所定の大きさ以上の引き抜き力を加えることにより、係合凹部12と係合凸部11との係合状態が解除され、ディスプレイ部7からジャケット3を取り外すことができるようになっている。
本実施形態の頭部装着型光学システム1により、外科手術を行う医師(使用者A)は内視鏡画像を頭部に装着されたディスプレイ部7で観察することができる。内視鏡画像は、内視鏡システムと頭部装着型光学システム1の間をつなぐケーブル(図示せず)により送られ、ディスプレイ部7に表示される。
内視鏡システムと頭部装着型光学システム1の間には、必要に応じて頭部装着型光学システム1の画像調整などを行ったり、電源を供給するための制御用機器が設けられたりしていてもよい。但し、内視鏡画像はケーブルではなく無線で伝送することも可能であり、その場合は内視鏡システム及び頭部装着型光学システム1に無線伝送用の送信機及び受信機を備える必要がある。頭部装着型光学システム1に備えられる受信部は頭部装着型光学装置2に一体に構成されていてもよく、また使用者Aの体に固定され、ケーブルにより頭部装着型光学装置2につながれていてもよい。
このように構成された本実施形態に係るジャケット3および頭部装着型光学システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係るジャケット3は、滅菌可能な材質により構成されているので、ディスプレイ部7から取り外した状態で滅菌処理を行い、滅菌後にディスプレイ部7に固定することにより、ディスプレイ部7のほぼ全体を覆うことができる。これにより、ディスプレイ部7を操作しようとする使用者Aの手が、滅菌困難なディスプレイ部7に直接触れることを防止することができる。
本実施形態に係るジャケット3は、滅菌可能な材質により構成されているので、ディスプレイ部7から取り外した状態で滅菌処理を行い、滅菌後にディスプレイ部7に固定することにより、ディスプレイ部7のほぼ全体を覆うことができる。これにより、ディスプレイ部7を操作しようとする使用者Aの手が、滅菌困難なディスプレイ部7に直接触れることを防止することができる。
カバー部3aには透明な材質からなる窓部3cが設けられているので、ディスプレイ部7から供給される視覚可能な情報は、接眼部7cおよび窓部3cを介して使用者Aにスムーズに供給することができる。
また、ディスプレイ部7に装着されたカバー部3aの左右両端に配されるハンドル部3bは、使用者Aがディスプレイ部7の位置を調整しようとしたときに最も操作しやすい位置に配置されているので、該ハンドル部3bを把持してディスプレイ部7の位置調整を容易に行うことができる。そして、使用者Aに把持される部分をハンドル部3bに限定することにより、手が接触する部分を狭い範囲に限定でき、より確実に手の清浄性を維持することができるという利点がある。
また、ディスプレイ部7に装着されたカバー部3aの左右両端に配されるハンドル部3bは、使用者Aがディスプレイ部7の位置を調整しようとしたときに最も操作しやすい位置に配置されているので、該ハンドル部3bを把持してディスプレイ部7の位置調整を容易に行うことができる。そして、使用者Aに把持される部分をハンドル部3bに限定することにより、手が接触する部分を狭い範囲に限定でき、より確実に手の清浄性を維持することができるという利点がある。
このように、本実施形態に係るジャケット3および頭部装着型光学システム1によれば、ディスプレイ部7とは別の位置に固定される従来のハンドルとは異なり、カバー部3aによってディスプレイ部7のほぼ全体を覆うので、使用者Aが不慣れな場合や緊急時、あるいは手術中の疲れ等によって、使用者Aが無意識にディスプレイ部7を直接的に把持して操作しようとしても、手の清浄性が損なわれることを防止することができる。
なお、本実施形態に係るジャケット3および頭部装着型光学システム1においては、カバー部3aにハンドル部3bを備えたものを例示したが、これに限定されるものではなく、ハンドル部3bを備えていなくてもよい。また、ハンドル部3bの形状は任意である。
例えば、図10に示されるように、カバー部3aの隅に設けられた突起状のハンドル部3bを採用してもよい。
また、ハンドル部3bを弾性材料により構成しておくことにより、頭部装着型光学装置2が誤って落下した際には、ハンドル部3bを緩衝材として使用し、ディスプレイ部7の破損防止を図ることができる。この場合、図7に示されるように、ハンドル部3bを左右から下部まで延長して、保護できる領域を広げておくことが好ましい。
また、ハンドル部3bを弾性材料により構成しておくことにより、頭部装着型光学装置2が誤って落下した際には、ハンドル部3bを緩衝材として使用し、ディスプレイ部7の破損防止を図ることができる。この場合、図7に示されるように、ハンドル部3bを左右から下部まで延長して、保護できる領域を広げておくことが好ましい。
また、本実施形態においては、図8および図9に示されるように、カバー部3aに、ディスプレイ部7に装着された状態で、連結部6およびフレーム部5の一部を覆う補助カバー部13を備えることとしてもよい。補助カバー部13を設けることにより、ハンドル部3b側からアクセスされる使用者Aの手が誤って連結部6やフレーム部5に接触して清浄性が損なわれる可能性を低減することができる。
また、カバー部3aのディスプレイ部7への装着方向を左右方向としたものを例示したが、これに限定されるものではなく、上下方向に装着する方式のものでもよい。ただし、左右外側から装着する方式のものの方が、ディスプレイ部7にアクセスする使用者Aの手に対して、ディスプレイ部7のほぼ全体に接触しないように覆うことができるので好ましい。
また、本実施形態においては窓部3cとして、光学的に透明な材質からなるものを例示したが、これに代えて、開口部からなる窓部3cを採用してもよいし、カバー部3a全体を光学的に透明な材質により構成してもよい。
また、本実施形態においては窓部3cとして、光学的に透明な材質からなるものを例示したが、これに代えて、開口部からなる窓部3cを採用してもよいし、カバー部3a全体を光学的に透明な材質により構成してもよい。
A 使用者
1 頭部装着型光学システム
2 頭部装着型光学装置
3 ジャケット
3a カバー部
3b ハンドル部(ハンドル)
3c 窓部
5 フレーム部(頭部装着手段)
7 ディスプレイ部(光学ユニット)
7c 接眼部
11 係合凸部(係止部)
12 係合凹部(係止部)
13 補助カバー部
1 頭部装着型光学システム
2 頭部装着型光学装置
3 ジャケット
3a カバー部
3b ハンドル部(ハンドル)
3c 窓部
5 フレーム部(頭部装着手段)
7 ディスプレイ部(光学ユニット)
7c 接眼部
11 係合凸部(係止部)
12 係合凹部(係止部)
13 補助カバー部
Claims (8)
- 使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、前記使用者の眼前に配置される接眼部を介して前記使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニットとを備える頭部装着型光学装置に装着される滅菌可能なジャケットであって、
前記光学ユニットに着脱可能に固定され、該光学ユニットのほぼ全体を被覆可能なカバー部を備え、
該カバー部に、前記光学ユニットに固定された状態で、前記接眼部に対向する位置に、光学的に透明な窓部を備えるジャケット。 - 前記窓部が、前記接眼部を被覆する光学的に透明な材質により構成されている請求項1に記載のジャケット。
- 前記カバー部に、前記頭部装着手段が前記頭部に固定された状態で、前記光学ユニットの左右に配置される位置に、使用者により把持可能なハンドルが一体的に設けられている請求項1または請求項2に記載のジャケット。
- 前記ハンドルが、弾性材料により構成されている請求項3に記載のジャケット。
- 前記カバー部が、前記光学ユニットに対して一方向から着脱可能な形状に形成されるとともに、前記光学ユニットを被覆し、前記窓部が前記接眼部に一致する位置において、前記光学ユニットからの離脱を制限するように該光学ユニットに係止される係止部を備える請求項1または請求項2に記載のジャケット。
- 前記カバー部に、前記光学ユニットに固定された状態で、前記頭部装着手段の前記光学ユニットに隣接する部分を被複する補助カバー部が設けられている請求項1または請求項2に記載のジャケット。
- 前記光学ユニットが前記使用者の両眼に対応して一対設けられるとともに、眼幅に合わせて位置調節可能に設けられ、
前記カバー部が、一対の前記光学ユニットを別個に被覆するように一対設けられている請求項1または請求項2に記載のジャケット。 - 使用者の頭部に固定される頭部装着手段と、該頭部装着手段に位置調節可能に取り付けられ、前記使用者の眼前に配置される接眼部を介して前記使用者に視覚可能な情報を供給する光学ユニットとを備える頭部装着型光学装置と、
請求項1から請求項7のいずれかに記載のジャケットとを備える頭部装着型光学システム。
Priority Applications (3)
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