JP6491246B2 - シートフレーム - Google Patents
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Description
上記のシートフレームによれば、ベースフレームとバックパネルに連結する線状部材によりバックパネルの強度を補強できる。これにより、バックパネルの剛性を向上させることができる。
また、こうすることで、バックパネルの外縁部の剛性を向上させることができる。
こうすることで、線状部材を前後方向においてコンパクトに配置できる。これにより、バックパネルの剛性を向上させた場合においても、シートフレームを小型化できる。
こうすることで、バックパネルのビード部とフランジ部の間の剛性を向上させることができる。これにより、バックパネルの外縁部の剛性を更に向上させることができる。
こうすることで、線状部材をシートバックフレームにおける強度の高い箇所に取り付けることができる。これにより、線状部材とベースフレームとの取り付けの強度を向上できる。
こうすることで、線状部材、バックパネル、ベースフレームのそれぞれの溶接箇所をバランス良く配置することができる。これにより、線状部材、バックパネル、ベースフレームの取り付け剛性を向上できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記線状部材は、前記両端側にそれぞれ設けられ、略U字状に屈曲した第1屈曲部、第2屈曲部を有し、前記第1屈曲部及び第2屈曲部は、シート幅方向において互いに重なる位置に設けられ、かつ、前記ビード部とシート前後方向で重なるように配置されていることとしてよい。
こうすることで、より剛性を向上できる。
本発明の一側面によれば、線状部材を前後方向においてコンパクトに配置できる。
本発明の一側面によれば、バックパネルの外縁部の剛性を向上させることができる。
本発明の一側面によれば、バックパネルのビード部とフランジ部の間の剛性を向上させることができる。
本発明の一側面によれば、線状部材とベースフレームとの取り付けの強度を向上できる。
本発明の一側面によれば、線状部材、バックパネル、ベースフレームの取り付け剛性を向上できる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向を意味し、車両用シートの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートの高さ方向を意味し、車両用シートを正面から見たときの上下方向と一致する。
図1に示されるように、シートフレーム1は主にシートバックフレーム10とシートクッションフレーム20とにより構成される。シートバックフレーム10は、シートフレーム1における背もたれ部分の骨格をなし、シートクッションフレーム20は、シートフレーム1における着座部分の骨格をなす。
図1に示されるように、シートクッションフレーム20は主に、左右に配置されたクッションサイドフレーム21、パンフレーム22、及び連結パイプ23を備える。
パンフレーム22は、乗員の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。
また、左右のクッションサイドフレーム21の後端部は、連結パイプ24を介してサイドフレーム13に連結されている。
また、左右のクッションサイドフレーム21の中間部には連結パイプ23が架設されている。
図1及び図2に示されるように、シートバックフレーム10は、主にパイプフレーム11(シートバックメインフレームの一例)、バックパネル12及びサイドフレーム13を備える。なお、以下において、パイプフレーム11とサイドフレーム13から構成されるフレーム部分をベースフレーム10Aと称する。
サイドフレーム13は、断面がシート内側に向けて開口したコの字状の板状フレームであり、上部が側部11Bの中央部に溶接され、下部がリアブラケット17に溶接されている。
なお、アッパーレール26と、ロアレール27は、スライドレール機構25を構成し、車体に固定されたロアレール27に対してアッパーレール26が摺動可能となっている。そして、シートバックフレーム10とシートクッションフレーム20がアッパーレール26に取り付けられ、アッパーレール26と一体にロアレール27に対して前後することが可能となっている。
ここで、ブラケット14の上端は、パイプフレーム11の下部11A及び、側部11Bの連結部に溶接されている。
また、ブラケット14の側部は、サイドフレーム13の側部に溶接されている。
なお、サイドフレーム13の内側に、ブラケット14が入り込むように配置され、サイドフレーム13とブラケット14のシート幅方向の断面が閉断面を構成するようになっている。
また、バックパネル12のフランジ部12Bよりも内側には、上下に延在し、シート後方に凹むビード部12Cが複数設けられている。ここで、上下に並ぶビード部12Cの間において、パイプフレーム11とバックパネル12を溶接した溶接部が設けられる。
また、ビード部12Cの少なくとも一部は、ベースフレーム10A(パイプフレーム11、サイドフレーム13)よりも外側に位置している。
具体的には、端部18Aは、左側の側部11Bの側面に溶接され、端部18Bは、左側のサイドフレーム13の側面に溶接される。
そして、ワイヤ18の中間部18Cは、シート幅方向に関し、バックパネル12に形成されるビード部12Cと、フランジ部12Bとの間に配置される。
ここで、屈曲部18Dはバックパネル12の左上隅の形状に沿って配置され、屈曲部18Eはバックパネル12の左下隅の形状に沿って配置される。
また、ワイヤ18とバックパネル12とは、溶接部50C、溶接部50D及び溶接部50Eにおいて溶接される。
そして、溶接部50Aは、上下方向の位置に関し、溶接部50Cと溶接部50Dの間に設けられている。また、溶接部50Bは、上下方向の位置に関し、溶接部50Dと溶接部50Eの間に設けられている。
このように、ワイヤ18とバックパネル12の溶接箇所と、バックパネル12とパイプフレーム11の溶接箇所とを上下位置に関し交互に設けたことにより、溶接部を広く分散させて、ワイヤ18、バックパネル12、パイプフレーム11の取付剛性を向上させることができる。
具体的には、端部19Aは、右側の側部11Bの右側面に溶接され、端部19Bは、右側のサイドフレーム13の右側面に溶接される。
そして、ワイヤ19の中間部19Cは、シート幅方向に関し、バックパネル12に形成されるビード部12Cと、フランジ部12Bとの間に配置される。
ここで、屈曲部19Dはパイプフレーム11の右上隅に取り付けられたブラケット44の下に配置され、屈曲部19Eはバックパネル12の右下隅の形状に沿って配置される。
具体的には、操作部43には、ケーブル41が接続されている。そして、ケーブル41は、バックパネル12とブラケット44の間、更には、サイドフレーム13に形成される貫通孔を通じて、ロック機構40に連結している。
図3に示す状態においては、プレート40Bが回転軸42周りのシートバックフレーム10の回動を規制しており、シートバックフレーム10がシートクッションフレーム20に対して起立した状態を維持している。
ここで、操作部43を操作することで、ケーブル41がプレート40Bの後端部を引き上げると、プレート40Bによる回転軸42の規制状態が解除される。これにより、シートバックフレーム10がシートクッションフレーム20に対し前倒し可能となる。
ここで、ワイヤ15は、パイプフレーム11の下部11Aにおいて、側部11Bの連結部と補強部11Aaとの間に取り付けられる。
なお、ワイヤ15の構成は左右対称であり、実質的に同一であるため、以下においてはシート右側に設けられたワイヤ15の構成について説明する。
この水平延出部は、チャイルドシートを固定するためのロアアンカレッジとして機能する。
また、水平延出部の他端から下方に延出する部分は、ブラケット14に溶接されている。
その上で、ワイヤ15は、パイプフレーム11の下部11Aと、サイドフレーム13に取り付けられるブラケット14とを上下方向に連結しているため、パイプフレーム11とサイドフレーム13を有するシートバックフレーム10の剛性を高めることができる。
すなわち、ワイヤ15は、チャイルドシートを固定するためのロアアンカレッジと、シートバックフレーム10の剛性を高める補強部材の両方の機能を果たすようになっている。
このように、ブラケット16を設けることで、ワイヤ15をブラケット16により保護するとともに、ワイヤ15の取り付けの剛性も高めることができる。
特に、バックパネル12においてパイプフレーム11よりも外側に位置する部分の剛性を向上させることができる。
同様に、シートフレーム1によれば、ワイヤ19の端部19A及び端部19Bを、ベースフレーム10Aの側面に取り付けることで、ワイヤ19の前後方向の幅を小さくすることができる。これにより、ワイヤ19をコンパクトに配置し、シートフレーム1を小型化できる。
同様に、シートフレーム1によれば、バックパネル12の外縁にフランジ部12Bを設け、フランジ部12Bに沿って、ワイヤ19の中間部19Cを配置したことで、バックパネル12の外縁部の剛性を向上させることができる。
同様に、シートフレーム1によれば、バックパネル12のビード部12Cとフランジ部12Bの間にワイヤ19の中間部19Cを配置したことで、バックパネル12の外縁部の剛性を向上させることができる。
次に、図6を参照しながら、第2の実施形態に係るシートフレーム1Aについて説明する。第2の実施形態に係るシートフレーム1Aは、ベースフレーム10Aとバックパネル12を連結するワイヤ118とワイヤ119の構成において、第1の実施形態に係るシートフレーム1と相違し、シートクッションフレーム20を含む他の点では共通している。以下では、第1の実施形態からの相違点について主に説明する。
そして、ワイヤ118の中間部118Cは、シート幅方向に関し、バックパネル12に形成されるビード部12Cと、フランジ部12Bとの間に配置される。
また、ワイヤ118において、端部118Bと中間部118Cの間には、二箇所で屈曲した屈曲部118Eが設けられる。
また、ワイヤ118とバックパネル12とは、溶接部50C、溶接部50D及び溶接部50Eにおいて溶接される。
そして、溶接部50Aは、上下方向の位置に関し、溶接部50Cと溶接部50Dの間に設けられている。また、溶接部50Bは、上下方向の位置に関し、溶接部50Dと溶接部50Eの間に設けられている。
このように、ワイヤ118とバックパネル12の溶接箇所と、バックパネル12とパイプフレーム11の溶接箇所とを上下位置に関し交互に設けたことにより、溶接部を広く分散させて、ワイヤ118、バックパネル12、パイプフレーム11の取付剛性を向上させることができる。
具体的には、端部119Aは、パイプフレーム11の右側の側部11Bの右側面に溶接され、端部119Bは、右側のサイドフレーム13の右側面に溶接される。
そして、ワイヤ119の中間部119Cは、シート幅方向に関し、バックパネル12に形成されるビード部12Cと、フランジ部12Bとの間に配置される。
1A シートフレーム
10 シートバックフレーム
10A ベースフレーム
11 パイプフレーム
11A 下部
11Aa 補強部
11B 側部
11C 上部
11Ca 補強部
12 バックパネル
12A 貫通孔
12B フランジ部
12C ビード部
12D ビード部
13 サイドフレーム(板状部材)
14 ブラケット
14A 貫通孔
15 ワイヤ(線状部材)
16 ブラケット
17 リアブラケット
18 ワイヤ
18A 端部
18B 端部
18C 中間部
18D 屈曲部
18E 屈曲部
19 ワイヤ
19A 端部
19B 端部
19C 中間部
19D 屈曲部
19E 屈曲部
20 シートクッションフレーム
21 クッションサイドフレーム
22 パンフレーム
23 連結パイプ
24 連結パイプ
25 スライドレール機構
26 アッパーレール
27 ロアレール
40 ロック機構
40A 保持部
40B プレート
41 ケーブル
42 回転軸
43 操作部
44 ブラケット
50A 溶接部
50B 溶接部
50C 溶接部
50D 溶接部
50E 溶接部
118 ワイヤ
118A 端部
118B 端部
118C 中間部
118D 屈曲部
118E 屈曲部
119 ワイヤ
119A 端部
119B 端部
119C 中間部
119D 屈曲部
119E 屈曲部
Claims (6)
- シートの背もたれ部に配されるベースフレームと、
前記ベースフレームより後方に配置され、外縁が前記ベースフレームよりも外側にあるバックパネルと、
前記ベースフレームより左右方向の外側に配置され、前記ベースフレームと前記バックパネルに連結する線状部材と、を有するシートバックフレームを備え、
前記バックパネルは、前記外縁に設けられ、シート前後方向に突出するフランジ部と、前記ベースフレームよりも外側かつ前記フランジ部よりも内側に設けられ、上下方向に延在するビード部と、を有し、
前記線状部材の両端部分は、それぞれ前記ベースフレームの側部に取り付けられ、かつ、前記ビード部とシート前後方向で重なるように配置され、
前記線状部材において前記両端部分の間にある中間部は、前記バックパネルにおいて前記外縁の面に当接した状態で前記面に取り付けられ、前記フランジ部に沿って延びていることを特徴とするシートフレーム。 - 前記線状部材の前記両端部分はそれぞれ前記ベースフレームの側面に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
- 前記線状部材の前記中間部は、左右方向において前記ビード部と前記フランジ部との間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフレーム。
- 前記ベースフレームは、
前記バックパネルの前記外縁よりも内側に配されるパイプ部材と、
前記パイプ部材の左右方向の外側に配される板状部材と、を有し、
前記線状部材は、前記パイプ部材と前記板状部材とが重なる部分において前記板状部材に溶接されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシートフレーム。 - 前記ベースフレームと前記バックパネルとは、第1溶接部と、前記第1溶接部よりも下に位置する第2溶接部において接合し、
前記線状部材と前記バックパネルとは、第3溶接部と、前記第3溶接部よりも下に位置する第4溶接部と、前記第4溶接部よりも下に位置する第5溶接部において接合し、
前記第1溶接部は、上下方向において前記第3溶接部と前記第4溶接部の間に設けられ、
前記第2溶接部は、上下方向において前記第4溶接部と前記第5溶接部の間に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシートフレーム。 - 前記線状部材は、前記両端側にそれぞれ設けられ、略U字状に屈曲した第1屈曲部、第2屈曲部を有し、
前記第1屈曲部及び第2屈曲部は、シート幅方向において互いに重なる位置に設けられ、かつ、前記ビード部とシート前後方向で重なるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシートフレーム。
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