JP6491122B2 - 浴室用建具 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室及び脱衣室の間の開口部に設置され、浴室及び脱衣室を連通する通気通路を有する浴室用建具に関する。
従来、窓や玄関等のような建物の開口部の通気構造として、方立に通気構造を設けた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の方立は、左右方向に所定の隙間を空けて並設される本体枠部及び通気枠部と、本体枠部及び通気枠部の間に形成される隙間を室内側から覆う化粧枠部とを備える。そして、室外側の空気は、本体枠部及び通気枠部の間に形成された隙間から方立の内部に流入し、化粧枠部にて流路が折り曲げられて、化粧枠部の側面を介して、方立の外部(室内側)に流出する。すなわち、特許文献1に記載の通気構造は、方立の室外側に設けられる通気口(本体枠部及び通気枠部の間に形成される隙間)と、方立の室内側に設けられる通気口(化粧枠部の側面)とを略L字状に結ぶ通気通路で構成されている。
特許第4034422号公報
ところで、特許文献1に記載の通気構造を浴室用建具に用いた場合には、方立に設けられた一方の通気口が浴室内に露出した状態で配設されることとなり、浴室内でシャワー等を使用すると、当該一方の通気口に直接、水がかかることとなる。このため、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出し易い、という問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制することができる浴室用建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る浴室用建具は、浴室及び脱衣室の間の開口部に設置され、前記浴室及び前記脱衣室を連通する通気通路を有する浴室用建具であって、上枠、下枠、及び一対の縦枠を四周枠組みして構成され、前記開口部に取り付けられた枠体と、前記上枠及び前記下枠の間に上下方向に沿って設けられ、前記一対の縦枠との間で第1開口及び第2開口をそれぞれ形成する方立と、前記方立が戸先側に位置するように前記枠体に対して回動可能に配設され、前記第1開口を開閉する可動障子と、前記第2開口を閉塞する固定障子とを備え、前記通気通路は、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で当該可動障子及び前記方立の間に形成され、前記浴室に連通する通気用隙間と、前記方立に設けられ、前記通気用隙間及び前記脱衣室を連通する方立内通気路とで構成され、前記可動障子における戸先側の縦框には、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で、前記浴室側に張り出し、前記通気用隙間を覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、可動障子における戸先側の縦框には、上述したカバー部材が設けられている。このため、可動障子にて第1開口を閉塞した状態では、通気通路の一部であり、当該通気通路における浴室側の通気口(以下、浴室側通気口と記載)となる通気用隙間は、カバー部材にて覆われ、浴室内に露出することはない。すなわち、浴室内でシャワー等を使用した場合であっても、浴室側通気口に直接、水がかかることがない。
したがって、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制することができる、という効果を奏する。
特に、上述した通気用隙間を通気通路の一部とすることで、浴室側通気口を可動障子における戸先側の縦框に最も近接した位置、言い換えれば、当該縦框に設けられたカバー部材の基端部分に最も近接した位置に設けることができる。したがって、方立に浴室側通気口を設けた構成(可動障子における戸先側の縦框から離間した位置に浴室側通気口を設けた構成)と比較して、カバー部材にて浴室側通気口を効果的に覆うことができ、当該浴室側通気口への水の流入を最小限にすることが可能となる。
また、本発明は、上述した浴室用建具において、前記カバー部材は、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で、前記浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、前記可動障子における戸先側の縦框、及び前記方立を覆うことを特徴とする。
本発明では、可動障子にて第1開口を閉塞した状態で、カバー部材が上述したように可動障子における戸先側の縦框、及び方立を覆うため、浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、当該縦框及び方立の各端縁や縦框及び方立の間に形成される隙間をカバー部材にて隠すことができる。したがって、見栄えが良く、外観性の良好な浴室用建具を構成することができる。
また、本発明は、上述した浴室用建具において、前記方立内通気路は、前記通気用隙間に連通するとともに当該通気用隙間から前記固定障子側に延びる第1通気通路と、前記可動障子側から前記固定障子側に延びて前記脱衣室に連通する第2通気通路と、前記第1通気通路及び前記第2通気通路を連通する第3通気通路とを有するクランク状に形成されていることを特徴とする。
本発明では、方立内通気路は、上述した第1〜第3通気通路を有するクランク状に形成されている。このため、カバー部材の基端部分に最も近接した位置に設けられた浴室側通気口に水が流入した場合であっても、当該水を方立内通気路(第1〜第3通気通路)のいずれかの箇所に留めることができ、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することをより効果的に抑制することができる。
また、本発明は、上述した浴室用建具において、前記方立は、前記上枠及び前記下枠の間に上下方向に沿ってそれぞれ設けられた第1方立部及び第2方立部を備え、前記方立内通気路は、前記第1方立部及び前記第2方立部の間に形成された隙間で構成されていることを特徴とする。
ところで、浴室に用いられる方立は、一般的に、耐食性等を考慮してアルマイト処理等の表面処理が施されているものである。そして、例えば、方立を一部材で構成し、当該方立を加工することにより方立内通気路を形成した場合には、加工した部分に下地が露出し、バリや耐食性等を考慮した場合に好ましくないものとなる。
本発明では、方立を上述した第1,第2方立部の少なくとも二部材で構成し、第1,第2方立部の間に形成された隙間を方立内通気路としている。このため、上述した方立を一部材で構成した場合と比較して、バリや耐食性等の問題が生じることがない。
また、本発明は、上述した浴室用建具において、前記カバー部材は、前記可動障子を開閉するための取っ手であることを特徴とする。
本発明では、カバー部材を上述した取っ手で構成することにより、カバー部材に、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制する機能の他、可動障子を開閉するための取っ手としての機能を持たせることができる。このため、カバー部材とは別に取っ手を設けた構成と比較して、部材点数を削減することができる。
本発明に係る浴室用建具は、浴室及び脱衣室の間の開口部に設置され、前記浴室及び前記脱衣室を連通する通気通路を有する浴室用建具であって、上枠、下枠、及び一対の縦枠を四周枠組みして構成され、前記開口部に取り付けられた枠体と、前記開口部を閉塞した状態で戸先側が互いに隣接するように前記枠体に対してそれぞれ回動可能に配設され、前記開口部をそれぞれ開閉する第1可動障子及び第2可動障子とを備え、前記通気通路は、前記第1可動障子及び前記第2可動障子にて前記開口部を閉塞した状態で当該第1可動障子における戸先側の縦框、及び当該第2可動障子における戸先側の縦框の間に形成される通気用隙間であり、前記第1可動障子における戸先側の縦框には、前記第1可動障子及び前記第2可動障子にて前記開口部を閉塞した状態で、前記浴室側に張り出し、前記通気用隙間を覆うカバー部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、第1可動障子における戸先側の縦框には、上述したカバー部材が設けられている。このため、第1,第2可動障子にて開口部を閉塞した状態では、通気通路となる通気用隙間(浴室側通気口)は、カバー部材にて覆われ、浴室内に露出することはない。すなわち、浴室内でシャワー等を使用した場合であっても、浴室側通気口に直接、水がかかることがない。
したがって、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制することができる、という効果を奏する。
本発明に係る浴室用建具によれば、通気通路を辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る浴室用建具を浴室側から見た図である。 図2は、図1に示した浴室用建具の縦断面図である。 図3は、図1に示した浴室用建具の横断面図である。 図4は、図1〜図3に示した浴室用建具の通気構造を示す要部拡大横断面図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係る浴室用建具を浴室側から見た図である。 図6は、図5に示した浴室用建具の横断面図である。 図7は、図5及び図6に示した浴室用建具の通気構造を示す要部拡大横断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る浴室用建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
〔浴室用建具の概略構成〕
図1は、本発明の実施の形態1に係る浴室用建具1を浴室側から見た図である。図2は、浴室用建具1の縦断面図である。図3は、浴室用建具1の横断面図である。
浴室用建具1は、浴室及び脱衣室の間の開口部Opに設置される建具であり、枠体2と、方立3と、可動障子4と、固定障子5とを備える。そして、浴室用建具1は、具体的には後述するが、可動障子4及び固定障子5にて開口部Opを閉塞した状態(図1に示した状態)で、通気通路ECを介して、脱衣室の空気を浴室に流入させて換気を可能とする構成である。
ここで、具体的な図示は省略したが、浴室には、ユニットバスが設置されている。ユニットバスは、床面となる防水パンBPの周囲に側壁パネルSPを有し、側壁パネルSPの上端部間に天井パネルTPを有したもので、側壁パネルSPにおいて出入口となる部分にのみ開口部Opを有している。
〔枠体の構成〕
枠体2は、上枠21、下枠22、脱衣室側から見て左側の左側縦枠23、及び脱衣室側から見て右側の右側縦枠24を四周枠組みすることによって構成されている。これら各枠部材21〜24は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
なお、以下で記載する「見込み方向」は、図2の矢印Arで示すように、浴室用建具1の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称し、見込み方向に直交する平面については見付け面と称する場合がある。また、以下で記載する枠や框の「長手方向」は、それぞれを押し出し成形する場合の押し出し方向に一致する。また、以下で記載する「内側」及び「外側」は、開口部Opの内側及び外側を意味するものである。
上枠21は、上枠基部211と、見付けカバー部212と、上枠保持ヒレ部213とを備える。
上枠基部211は、見込み方向に沿って略水平に延在した部分である。そして、上枠基部211は、天井パネルTPの下面、及び躯体(図示略)に取り付けられた上方側の額縁GBの下面と略面一となるように、額縁GBの下面にネジ止めされる。
見付けカバー部212は、上枠基部211の下面において、見込み方向の中心位置よりも脱衣室側の位置から見込み方向に直交するように下方に向けて延在した部分である。
上枠保持ヒレ部213は、上枠基部211における浴室側の縁部から上方に向けて略直角に屈曲して延在した部分である。
そして、上枠21は、両端部を左,右側縦枠23,24にそれぞれ当接させ、当該左,右側縦枠23,24を介して、上枠基部211及び上枠保持ヒレ部213にそれぞれ設けられたビスホール2111,2131に枠固定ネジ(図示略)をそれぞれ螺合させることによって、左,右側縦枠23,24にそれぞれ連結される。
下枠22は、下枠基部221と、下枠第1ヒレ部222と、下枠第2ヒレ部223とを備える。
下枠基部221は、下枠22の長手方向に沿って延在する略角筒状に形成されている。なお、以下、下枠基部221において、浴室側の見付け面を構成する壁部を下枠見付け壁部221aとし、上方側の見込み面を構成する壁部を下枠見込み壁部221bとする。
下枠第1ヒレ部222は、下枠見付け壁部221aにおける上方側の縁部から浴室側に向けて延在した部分である。より具体的に、下枠第1ヒレ部222は、浴室側に向かうにしたがって下方に傾斜している。そして、下枠第1ヒレ部222における浴室側の端部は、上枠保持ヒレ部213と見込み方向で略一致する位置にて下方に向けて略直角に屈曲し、防水パンBPに設けられた凹状溝BPOに収容される。
下枠第2ヒレ部223は、下枠見込み壁部221bの脱衣室側の位置から見込み方向に直交するように上方に向けて突出し、さらに、脱衣室側に向けて略直角に延在した部分であり、上枠基部211における脱衣室側の縁部と見込み方向で略一致する位置にて終端している。そして、下枠第2ヒレ部223は、躯体(図示略)に取り付けられた下方側の額縁GBの上面にネジ止めされる。
そして、下枠22は、上枠21と同様に、両端部を左,右側縦枠23,24にそれぞれ当接させ、当該左,右側縦枠23,24を介して、下枠基部221及び下枠第1ヒレ部222にそれぞれ設けられたビスホール2211,2221に枠固定ネジ(図示略)をそれぞれ螺合させることによって、左,右側縦枠23,24にそれぞれ連結される。
左側縦枠23は、縦枠基部231と、縦枠第1ヒレ部232と、縦枠第2ヒレ部233とを備える。
縦枠基部231は、左側縦枠23の長手方向に沿って延在する略角筒状に形成されている。なお、以下、縦枠基部231において、浴室側の見付け面を構成する壁部を縦枠見付け壁部231aとし、内側の見込み面を構成する壁部を縦枠見込み壁部231bとする。
縦枠第1ヒレ部232は、縦枠見付け壁部231aにおける内側の縁部から縦枠見込み壁部231bを延長するように浴室側に延在した部分であり、下枠第1ヒレ部222の浴室側の端部と見込み方向で略一致する位置にて外側に向けて略直角に屈曲している。
縦枠第2ヒレ部233は、縦枠見込み壁部231bにおける脱衣室側の縁部から内側に向けて突出し、さらに、浴室側に向けて略直角に屈曲して延在した部分であり、下枠第2ヒレ部223の脱衣室側の縁部と見込み方向で略一致する位置にて終端している。そして、縦枠第2ヒレ部233は、浴室側に向けて延在した部分が躯体(図示略)に取り付けられた脱衣室側から見て左側の額縁GBにおける内側の見付け面と略面一となるように、当該見付け面にネジ止めされる。
以上の構成により、脱衣室側から見た場合には、左側縦枠23は、脱衣室側から見て左側の額縁GBによって隠された位置に配設される。
右側縦枠24は、左側縦枠23と左右対称となる形状を有している。すなわち、右側縦枠24は、左側縦枠23における縦枠基部231(縦枠見付け壁部231a及び縦枠見込み壁部231bを含む)、縦枠第1ヒレ部232、及び縦枠第2ヒレ部233と同様の縦枠基部241(縦枠見付け壁部241a及び縦枠見込み壁部241bを含む)、縦枠第1ヒレ部242、及び縦枠第2ヒレ部243を備える。
そして、脱衣室側から見た場合には、右側縦枠24は、左側縦枠23と同様に、脱衣室側から見て右側の額縁GBによって隠された位置に配設される。
〔方立の構成〕
方立3は、上枠21及び下枠22の間に上下方向に沿って配設され、左側縦枠23との間に第1開口Op1を形成するとともに、右側縦枠24との間に第2開口Op2を形成する。なお、第1,第2開口Op1,Op2の開口面積は、略同一である。
この方立3は、上下方向に沿ってそれぞれ延在し、脱衣室側から見て左右に並設された第1,第2方立部31,32の2つの部材で構成されている。これら第1,第2方立部31,32は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有する。
そして、第1,第2方立部31,32の間に形成される隙間は、通気通路ECの一部を構成する方立内通気路EC1となる。
なお、第1,第2方立部31,32の構成(方立内通気路EC1の構成)については、浴室用建具1の通気構造(通気通路ECの構造)を説明する際に説明する。
〔可動障子の構成〕
可動障子4は、方立3が戸先側に位置し、浴室側に開くように、ヒンジHg1を介して、左側縦枠23に対して回動可能に取り付けられ、出入口となる第1開口Op1を開閉する。
この可動障子4は、第1パネル41と、第1上,下框42,43と、脱衣室側から見て左側の第1左側縦框44と、脱衣室側から見て右側の第1右側縦框45とを備える。
第1パネル41は、透明樹脂やガラス等の透光性を有する矩形状に形成されている。そして、第1パネル41には、表裏を貫通させてヒンジHg1の一端側が固定される。
各框部材42〜45は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有し、第1パネル41の四周に装着される。
第1上框42は、浴室側の見付け面を構成する上框第1見付け壁部421、脱衣室側の見付け面を構成する上框第2見付け壁部422、上方側の見込み面を構成する上框第1見込み壁部423、及び下方側の見込み面を構成する上框第2見込み壁部424を有する略角筒状に形成されている。
これら各壁部421〜424のうち、上框第2見込み壁部424において、浴室側の位置には、第1上框42の長手方向に沿って延在し、第1パネル41の上端部が挿入されるパネル保持溝4241が形成されている。
そして、第1上框42は、両端部を第1左,右側縦框44,45にそれぞれ当接させ、当該第1左,右側縦框44,45を介して、上框第2見込み壁部424に設けられたビスホール4242に框固定ネジ(図示略)をそれぞれ螺合させることによって、第1左,右側縦框44,45にそれぞれ連結される。
また、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、上框第2見付け壁部422に対して、上枠21の見付けカバー部212に取り付けられた止水材Wm1に当接する。この止水材Wm1は、上枠21の長手方向に沿って延在し、当該上枠21の全長と略同一の長さ寸法を有する。
第1下框43は、第1上框42と略上下対称となる形状を有している。すなわち、第1下框43は、第1上框42における各壁部421〜424(パネル保持溝4241及びビスホール4242を含む)と同様の下框第1,第2見付け壁部431,432、及び下框第1,第2見込み壁部433,434(パネル保持溝4341及びビスホール4342を含む)を備える。
そして、第1下框43は、第1上框42と同様に、パネル保持溝4341にて第1パネル41の下端部を保持するとともに、第1左,右側縦框44,45を介して、ビスホール4342に框固定ネジ(図示略)をそれぞれ螺合させることによって、第1左,右側縦框44,45にそれぞれ連結される。
第1右側縦框45は、浴室側の見付け面を構成する縦框第1見付け壁部451、脱衣室側の見付け面を構成する縦框第2見付け壁部452、脱衣室側から見て左側の見込み面を構成する縦框第1見込み壁部453、及び脱衣室側から見て右側の見込み面を構成する縦框第2見込み壁部454を有する略角筒状に形成されている。
これら各壁部451〜454のうち、縦框第1見込み壁部453において、浴室側の位置には、第1右側縦框45の長手方向に沿って延在し、第1パネル41における脱衣室側から見て右側の端部が挿入されるパネル保持溝4531が形成されている。
そして、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、縦框第2見付け壁部452に対して、第1方立部31に取り付けられた止水材Wm2に当接する。この止水材Wm2は、第1方立部31の長手方向に沿って延在し、当該第1方立部31の全長と略同一の長さ寸法を有する。
また、縦框第1見付け壁部451には、第1右側縦框45の長手方向に沿って延在し、第1右側縦框45の全長と略同一の長さ寸法を有するカバー部材6が一体形成されている。
なお、カバー部材6の詳細な構成については後述する。
第1左側縦框44は、第1右側縦框45と略左右対称となる形状を有している。すなわち、第1左側縦框44は、第1右側縦框45における各壁部451〜454(パネル保持溝4531を含む)と同様の縦框第1,第2見付け壁部441,442、及び縦框第1,第2見込み壁部443,444(パネル保持溝4431を含む)を備える。
そして、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、縦框第2見付け壁部442に対して、左側縦枠23に取り付けられた止水材Wm3に当接する。この止水材Wm3は、左側縦枠23の長手方向に沿って延在し、当該左側縦枠23の全長と略同一の長さ寸法を有し、左側縦枠23の縦枠第2ヒレ部233における内側に向けて突出した部分に取り付けられている。
以上説明した各框部材41〜44を互いに連結させた状態では、各壁部421,431,441,451における浴室側の各見付け面は、略面一となる。また、各壁部422,432,442,452における脱衣室側の各見付け面は、略面一となる。
そして、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、脱衣室側から見込み方向に沿って見た場合に、第1上框42は、上枠21の見付けカバー部212にて覆い隠される。また、第1左,右側縦框44,45は、左側縦枠23(縦枠第2ヒレ部233)及び第1方立部31(後述する第1左側ヒレ部312)にて覆い隠される。
〔固定障子の構成〕
固定障子5は、上枠21、下枠22、右側縦枠24、及び第2方立部32に対して固定され、第2開口Op2を閉塞する。
この固定障子5は、第2パネル51と、第2上,下框52,53と、脱衣室側から見て左側の第2左側縦框54と、脱衣室側から見て右側の第2右側縦框55とを備える。
第2パネル51は、第1パネル41と同様に、透明樹脂やガラス等の透光性を有する矩形状に形成されている。
各框部材52〜55は、アルミニウム合金によって成形した押し出し形材であり、全長に亘って略一様な断面形状を有し、第2パネル51の四周に装着される。
なお、各框部材52〜55は、各框部材42〜45と略同一の形状を有するため、具体的な説明は省略する。
そして、固定障子5を上枠21、下枠22、右側縦枠24、及び第2方立部32に対して固定した状態では、各框部材52〜55における浴室側の各見付け面は、略面一となるとともに、可動障子4における各壁部421,431,441,451における浴室側の各見付け面と見込み方向で略一致する位置となる。また、各框部材52〜55における脱衣室側の各見付け面は、略面一となるとともに、可動障子4における各壁部422,432,442,452における浴室側の各見付け面と見込み方向で略一致する位置となる。
また、当該状態では、脱衣室側から見込み方向に沿って見た場合に、第2上框52は、上枠21の見付けカバー部212にて覆い隠される。また、第2左,右側縦框54,55は、第2方立部32(後述する第2右側ヒレ部322)及び右側縦枠24(縦枠第2ヒレ部243)にて覆い隠される。
なお、固定障子5と、上枠21、下枠22、右側縦枠24、及び第2方立部32との間は、例えば、止水材Wm4,Wm5等により止水されている。
以上のように、本実施の形態1に係る浴室用建具1は、浴室ドア(可動障子4)とフィックス窓(固定障子5)とが並設された連窓の浴室用建具で構成されている。
〔浴室用建具の通気構造〕
次に、浴室用建具1の通気構造(通気通路ECの構造)について説明する。
図4は、浴室用建具1の通気構造を示す要部拡大横断面図である。具体的に、図4は、図3の一部を拡大した図である。
通気通路ECは、第1,第2方立部31,32の間に形成される方立内通気路EC1と、可動障子4(第1右側縦框45)及び方立3の間に形成され、浴室に連通する通気用隙間EC2とで構成される。ここで、通気用隙間EC2は、通気通路ECにおける浴室側の通気口Ve1(以下、浴室側通気口Ve1と記載)を有する。
第1方立部31は、第1方立基部311と、脱衣室側から見て左側の第1左側ヒレ部312と、脱衣室側から見て右側の第1右側ヒレ部313とを備える。
第1方立基部311は、第1方立部31の長手方向に沿って延在し、浴室側の見付け面を構成する第1浴室側見付け壁部3111、脱衣室側の見付け面を構成する第1脱衣室側見付け壁部3112、可動障子4側の見込み面を構成する第1可動側見込み壁部3113、及び固定障子5側の見込み面を構成する第1固定側見込み壁部3114を有する略角筒状に形成されている。
第1左側ヒレ部312は、第1可動側見込み壁部3113における脱衣室側の縁部から第1脱衣室側見付け壁部3112を延長するように脱衣室側から見て左側に延在した部分である。そして、第1左側ヒレ部312は、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態で、脱衣室側から見込み方向に沿って見た場合に、可動障子4の第1右側縦框45を覆い隠す。
また、第1左側ヒレ部312における浴室側の面には、上述した止水材Wm2が取り付けられている。
第1右側ヒレ部313は、第1固定側見込み壁部3114における脱衣室側の縁部から第1脱衣室側見付け壁部3112を延長するように脱衣室側から見て右側に延在した部分である。
そして、第1方立部31は、両端部を上,下枠21,22にそれぞれ当接させ、当該上,下枠21,22を介して、第1方立基部311に設けられたビスホール3115に方立固定ネジSc1を螺合させることによって、上,下枠21,22にそれぞれ連結される。この状態では、第1脱衣室側見付け壁部3112、及び第1左,右側ヒレ部312,313は、左,右側縦枠23,24の各縦枠第2ヒレ部233,243における内側に延在した部分と見込み方向で略一致する位置となる。
第2方立部32は、第2方立基部321と、脱衣室側から見て左側の第2左側ヒレ部322と、脱衣室側から見て右側の第2右側ヒレ部323とを備える。
第2方立基部321は、第1方立基部311と略同一の形状を有する。具体的に、第2方立基部321は、第2方立部32の長手方向に沿って延在し、浴室側の見付け面を構成する第2浴室側見付け壁部3211、脱衣室側の見付け面を構成する第2脱衣室側見付け壁部3212、可動障子側の見込み面を構成する第2可動側見込み壁部3213、及び固定障子5側の見込み面を構成する第2固定側見込み壁部3214を有する略角筒状に形成されている。
第2左側ヒレ部322は、第2可動側見込み壁部3213における浴室側の縁部から第2浴室側見付け壁部3211を延長するように脱衣室側から見て左側に延在した部分である。
第2右側ヒレ部323は、第2脱衣室側見付け壁部3212における固定障子5側の縁部から第2固定側見込み壁部3214を延長するように脱衣室側に延在し、さらに、脱衣室側から見て右側に略直角に屈曲して延在した部分である。
また、第2右側ヒレ部323における浴室側の面には、上述した止水材Wm4が取り付けられている。
そして、第2方立部32は、第1方立部31と同様に、両端部を上,下枠21,22にそれぞれ当接させ、当該上,下枠21,22を介して、第2方立基部321に設けられたビスホール3215に方立固定ネジSc2を螺合させることによって、上,下枠21,22にそれぞれ連結される。
この状態では、第2右側ヒレ部323における脱衣室側から見て右側に延在した部分は、第1方立部31における第1脱衣室側見付け壁部3112、及び第1左,右側ヒレ部312,313と見込み方向で略一致する位置となる。また、第2浴室側見付け壁部3211及び第2左側ヒレ部322における浴室側の各見付け面は、可動障子4における各壁部421,431,441,451における浴室側の各見付け面、及び固定障子5における各框部材52〜55における浴室側の各見付け面と見込み方向で略一致する位置となる。さらに、第1浴室側見付け壁部3111及び第2左側ヒレ部322の間と、第1固定側見込み壁部3114及び第2可動側見込み壁部3213の間と、第1右側ヒレ部313及び第2脱衣室側見付け壁部3212の間とは、それぞれ所定の間隔(隙間)を空けた状態となる。そして、当該隙間が方立内通気路EC1として機能する。
すなわち、方立内通気路EC1は、第1浴室側見付け壁部3111及び第2左側ヒレ部322の間に形成される隙間である第1通気通路EC11と、第1右側ヒレ部313及び第2脱衣室側見付け壁部3212の間に形成される隙間である第2通気通路EC12と、第1固定側見込み壁部3114及び第2可動側見込み壁部3213の間に形成される隙間である第3通気通路EC13とを有するクランク状に形成されている。
より具体的に、第1通気通路EC11は、連通口Ve0を介して通気用隙間EC2に連通し、当該連通口Ve0から固定障子5側に直線的に延びる。
第2通気通路EC12は、第1右側ヒレ部313の先端と第2右側ヒレ部323との間に形成された隙間(通気通路ECにおける脱衣室側の通気口Ve2(以下、脱衣室側通気口Ve2と記載)を介して脱衣室に連通し、当該脱衣室側通気口Ve2から可動障子4側に直線的に延びる。
第3通気通路EC13は、第1,第2通気通路EC11,EC12を連通し、見込み方向に沿って延びる。
そして、浴室用建具1は、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態で、脱衣室側通気口Ve2〜第2通気通路EC12〜第3通気通路EC13〜第1通気通路EC11〜連通口Ve0〜通気用隙間EC2〜浴室側通気口Ve1の経路(通気通路EC)を辿って、脱衣室の空気を浴室に流入させて換気を可能とする。
〔カバー部材の構成〕
次に、カバー部材6の構成について図4を参照しながら説明する。
カバー部材6は、支持部61と、カバー部62とを備える。
支持部61は、縦框第1見付け壁部451における第1パネル41側の縁部から浴室側に突出し、カバー部材6の長手方向に沿って延在した部分である。
カバー部62は、支持部61の浴室側の縁部から左右方向に延在した部分である。そして、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、カバー部62は、浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、第1右側縦框45及び方立3を覆い隠す。具体的に、カバー部62は、当該状態において、脱衣室側から見て右側の端部は、見込み方向から見て、第2固定側見込み壁部3214と略一致する位置に設定されている。また、カバー部62は、当該状態において、脱衣室側から見て左側の端部は、見込み方向から見て、縦框第1見込み壁部453よりも左側に位置するように設定されている。すなわち、カバー部62は、浴室側通気口Ve1を覆う。
なお、支持部61は、浴室側への突出寸法が20〜30mm程度に設定されており、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態で、カバー部62と方立3との間に指を挿入可能に設定されている。なお、当該突出寸法は、指を挿入可能であれば、その他の寸法(例えば、10mm等)に設定しても構わない。すなわち、カバー部材6は、可動障子4を開閉するための取っ手としての機能を有する。
以上説明した本実施の形態1に係る浴室用建具1では、可動障子4における第1右側縦框45には、カバー部材6が設けられている。このため、可動障子4にて第1開口Op1を閉塞した状態では、浴室側通気口Ve1は、カバー部材6にて覆われ、浴室内に露出することはない。すなわち、浴室内でシャワー等を使用した場合であっても、浴室側通気口Ve1に直接、水がかかることがない。
したがって、通気通路ECを辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制することができる、という効果を奏する。
特に、通気用隙間EC2を通気通路ECの一部とすることで、浴室側通気口Ve1を第1右側縦框45に最も近接した位置、言い換えれば、第1右側縦框45に設けられたカバー部材6の基端部分(支持部61)に最も近接した位置に設けることができる。したがって、方立に浴室側通気口を設けた構成(第1右側縦框45から離間した位置に浴室側通気口を設けた構成)と比較して、カバー部材6にて浴室側通気口Ve1を効果的に覆うことができ、浴室側通気口Ve1への水の流入を最小限にすることが可能となる。
また、本実施の形態1に係る浴室用建具1では、カバー部材6は、浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、可動障子4における第1右側縦框45及び方立3を覆う。このため、浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、第1右側縦框45及び方立3の各端縁や第1右側縦框45及び方立3の間に形成される隙間をカバー部材6にて隠すことができる。したがって、見栄えが良く、外観性の良好な浴室用建具1を構成することができる。
また、本実施の形態1に係る浴室用建具1では、方立内通気路EC1は、第1〜第3通気通路EC11〜EC13を有するクランク状に形成されている。このため、カバー部材6の基端部分(支持部61)に最も近接した位置に設けられた浴室側通気口Ve1に水が流入した場合であっても、当該水を方立内通気路EC1(第1〜第3通気通路EC11〜EC13)のいずれかの箇所に留めることができ、通気通路ECを辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することをより効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る浴室用建具1では、方立3を第1,第2方立部31,32の2つの部材で構成し、第1,第2方立部31,32の間に形成された隙間を方立内通気路EC1としている。このため、方立を一部材で構成し、当該一部材の方立を加工して方立内通気路を形成した構成と比較して、当該加工を不要とし、当該加工により生じるバリや耐食性等の問題が生じることがない。
また、本実施の形態1に係る浴室用建具1では、カバー部材6は、可動障子4を開閉するための取っ手としての機能を有する。このため、カバー部材6に、通気通路ECを辿って浴室から脱衣室へと水が漏出することを抑制する機能の他、可動障子4を開閉するための取っ手としての機能を持たせることができる。このため、カバー部材6とは別に取っ手を設けた構成と比較して、部材点数を削減することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る浴室用建具1Aを浴室側から見た図である。図6は、浴室用建具1Aの横断面図である。
上述した実施の形態1に係る浴室用建具1は、浴室ドア(可動障子4)とフィックス窓(固定障子5)とが並設された連窓の浴室用建具で構成されていた。
これに対して本実施の形態2に係る浴室用建具1Aは、親子ドアで構成されている。
具体的に、浴室用建具1Aは、上述した実施の形態1で説明した方立3が省略されるとともに、固定障子5の代わりに可動障子5Aが採用されている。以下では、説明の便宜上、可動障子4を第1可動障子4と記載し、可動障子5を第2可動障子5Aと記載する。
第2可動障子5Aは、上述した実施の形態1で説明した固定障子5に対して、第1可動障子4が戸先側に位置し、浴室側に開くように、ヒンジHg2を介して、右側縦枠24に対して回動可能に取り付けられている点が異なる。すなわち、第1,第2可動障子4,5Aにて出入口となる開口部Opを開閉する。
また、第2可動障子5Aは、上述した実施の形態1で説明した固定障子5に対して、第2左側縦框54にヒレ部541が設けられている点が異なる。以下、第2左側縦框54において、第1左側縦框44における縦框第2見付け壁部442及び縦框第2見込み壁部444に対応する壁部をそれぞれ縦框第2見付け壁部542及び縦框第2見込み壁部544とする。
ヒレ部541は、縦框第2見付け壁部542における脱衣室側から見て左側の縁部から縦框第2見込み壁部544を延長するように脱衣室側に延在し、さらに、脱衣室側から見て左側に略直角に屈曲して延在した部分である。
そして、本実施の形態2に係る浴室用建具1Aでは、第1,第2可動障子4,5Aにて開口部Opを閉塞した状態で、第1,第2可動障子4,5Aの間に形成される通気用隙間が通気通路ECAとして機能する。
図7は、浴室用建具1Aの通気構造を示す要部拡大横断面図である。具体的に、図7は、図6の一部を拡大した図である。
通気通路ECAは、第1,第2可動障子4,5Aにて開口部Opを閉塞した状態で、縦框第2見込み壁部454,544の間に形成される隙間である第1通気通路ECA1と、縦框第2見付け壁部452及びヒレ部541の間に形成される隙間である第2通気通路ECA2とを有するL字状に形成されている。
より具体的に、第1通気通路ECA1は、通気通路ECAにおける浴室側の通気口VeA1(以下、浴室側通気口VeA1と記載)を有し、当該浴室側通気口VeA1から見込み方向に沿って脱衣室側に直線的に延びる。
第2通気通路ECA2は、通気通路ECAにおける脱衣室側の通気口VeA2(以下、脱衣室側通気口VeA2)を有し、当該脱衣室側通気口VeA2から脱衣室側から見て右側に直線的に延び、第1通気通路ECA1に連通する。
そして、浴室用建具1Aは、第1,第2可動障子4,5Aにて開口部Opを閉塞した状態で、脱衣室側通気口VeA2〜第2通気通路ECA2〜第1通気通路ECA1〜浴室側通気口VeA1の経路(通気通路ECA)を辿って、脱衣室の空気を浴室に流入させて換気を可能とする。
本実施の形態2に係るカバー部材6を構成するカバー部62は、第1,第2可動障子4,5Aにて開口部Opを閉塞した状態で、浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、第1右側縦框45及び第2左側縦框54を覆い隠す。具体的に、カバー部62は、当該状態において、脱衣室側から見て右側の端部は、見込み方向から見て、第2左側縦框54よりも右側に位置するように設定されている。また、カバー部62は、当該状態において、脱衣室側から見て左側の端部は、上述した実施の形態1と同様に、見込み方向から見て、縦框第1見込み壁部453よりも左側に位置するように設定されている。すなわち、カバー部62は、浴室側通気口VeA1を覆う。
以上説明した本実施の形態2に係る浴室用建具1Aのように親子ドアで構成した場合であっても、上述した実施の形態1と同様の効果を奏する。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1,2によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1では、方立内通気路EC1は、第1〜第3通気通路EC11〜EC13を有するクランク状に形成されていたが、これに限られず、蛇行した形状等の他の形状の方立内通気路を採用しても構わない。
上述した実施の形態1では、方立3は、第1,第2方立部31,32の2つの部材で構成されていたが、これに限られず、一部材で構成してもよく、3つ以上の部材で構成しても構わない。
上述した実施の形態1,2では、カバー部材6は、断面視T字状に形成されていたが、これに限られず、見込み方向から見て、浴室側通気口Ve1,VeA1を覆うことができれば、例えば、断面視L字状や断面視円弧状等の他の形状のカバー部材を採用しても構わない。
1,1A 浴室用建具、2 枠体、3 方立、4 可動障子(第1可動障子)、5 固定障子、5A 第2可動障子、6 カバー部材、21 上枠、22 下枠、23 左側縦枠、24 右側縦枠、31 第1方立部、32 第2方立部、45 第1右側縦框、54 第2左側縦框、EC,ECA 通気通路(通気用隙間)、EC1 方立内通気路、EC2 通気用隙間、EC11 第1通気通路、EC12 第2通気通路、EC13 第3通気通路、Op 開口部、Op1 第1開口、Op2 第2開口

Claims (6)

  1. 浴室及び脱衣室の間の開口部に設置され、前記浴室及び前記脱衣室を連通する通気通路を有する浴室用建具であって、
    上枠、下枠、及び一対の縦枠を四周枠組みして構成され、前記開口部に取り付けられた枠体と、
    前記上枠及び前記下枠の間に上下方向に沿って設けられ、前記一対の縦枠との間で第1開口及び第2開口をそれぞれ形成する方立と、
    前記方立が戸先側に位置するように前記枠体に対して回動可能に配設され、前記第1開口を開閉する可動障子と、
    前記第2開口を閉塞する固定障子とを備え、
    前記通気通路は、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で当該可動障子及び前記方立の間に形成され、前記浴室に連通する通気用隙間と、前記方立に設けられ、前記通気用隙間及び前記脱衣室を連通する方立内通気路とで構成され、
    前記可動障子における戸先側の縦框には、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で、前記浴室側に張り出し、前記通気用隙間を覆うカバー部材が設けられている
    ことを特徴とする浴室用建具。
  2. 前記カバー部材は、前記可動障子にて前記第1開口を閉塞した状態で、前記浴室側から見込み方向に沿って見た場合に、前記可動障子における戸先側の縦框、及び前記方立を覆う
    ことを特徴とする請求項1に記載の浴室用建具。
  3. 前記方立内通気路は、前記通気用隙間に連通するとともに当該通気用隙間から前記固定障子側に延びる第1通気通路と、前記可動障子側から前記固定障子側に延びて前記脱衣室に連通する第2通気通路と、前記第1通気通路及び前記第2通気通路を連通する第3通気通路とを有するクランク状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室用建具。
  4. 前記方立は、前記上枠及び前記下枠の間に上下方向に沿ってそれぞれ設けられた第1方立部及び第2方立部を備え、
    前記方立内通気路は、前記第1方立部及び前記第2方立部の間に形成された隙間で構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の浴室用建具。
  5. 前記カバー部材は、前記可動障子を開閉するための取っ手である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の浴室用建具。
  6. 浴室及び脱衣室の間の開口部に設置され、前記浴室及び前記脱衣室を連通する通気通路を有する浴室用建具であって、
    上枠、下枠、及び一対の縦枠を四周枠組みして構成され、前記開口部に取り付けられた枠体と、
    前記開口部を閉塞した状態で戸先側が互いに隣接するように前記枠体に対してそれぞれ回動可能に配設され、前記開口部をそれぞれ開閉する第1可動障子及び第2可動障子とを備え、
    前記通気通路は、
    前記第1可動障子及び前記第2可動障子にて前記開口部を閉塞した状態で当該第1可動障子における戸先側の縦框、及び当該第2可動障子における戸先側の縦框の間に形成される通気用隙間であり、
    前記第1可動障子における戸先側の縦框には、前記第1可動障子及び前記第2可動障子にて前記開口部を閉塞した状態で、前記浴室側に張り出し、前記通気用隙間を覆うカバー部材が設けられている
    ことを特徴とする浴室用建具。
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