JP6490408B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿をCISやCCD等の撮像素子により画像データとして読み取る画像読み取り装置に関する。
複写機や複合機等の画像読み取り装置において、読み取った原稿の画像データより原稿端部の検出を行い、検出した原稿端部の情報を元に、原稿サイズの決定を行ったり、原稿のスキュー(傾き)を補正したり、有効な原稿部分のみを切り出すなどの処理を行う画像読み取り装置が提案されている。
従来の原稿端部の検出方法としては、例えば、厚みを持つ原稿端部に、背景面である背景板に対して暗い影ができる方向から光を照射し、できた影を検出することによって端部を特定する方法が提案され、更に原稿の両端を検出するため、照射方向の異なる2つの光源を用いて、前端部と後端部にできる影を検出してその位置を特定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−17067号公報(第1頁、図1)
しかしながら、従来の方法では、原稿が複数枚同時におかれた場合には複数の原稿の先端部と後端部の読み取りタイミングが重なる可能性があり、いずれかの原稿の端部の検出に失敗する可能性がある。また、光源が2つ以上必要となり、各光源の点灯を原稿の先端部と後端部で切り替える制御が必要となるため、全体の構成が複雑となり、装置のコストアップの要因となる問題があった。
本発明は、載置された原稿を読み取る画像読み取り装置であって、
前記原稿の背景となる背景面を有する背景板と、前記背景面、及び前記背景面を背景として載置された原稿に光を照射し、その反射光を受光する画像読み取り手段と、前記画像読み取り手段で読み取った画像情報に基づいて、前記原稿の端部を検出する端部検出手段とを有し、
前記端部検出手段は、前記画像読み取り手段での受光量レベルが第1の閾値以下になったことを検出する第1のレベル検出部と、前記受光量レベルが第2の閾値以上になったことを検出する第2のレベル検出部とを備え、
記第1の閾値は、前記背景板による反射光の受光量レベルから第1の所定量低い値であり、前記第2の閾値は、前記背景板による反射光の受光量レベルから第2の所定量高い値であり、
前記画像読み取り手段は、前記背景面を所定方向に移動しながら前記載置された原稿の画像を読み取り、前記光を照射する光源と、前記反射光を受光する受光素子とが、前記所定方向において前後して配置され、
前記背景板は、該背景板による反射光の受光量レベルに、該背景板の反射光が更に前記原稿の端部面で反射した光の受光量レベルが加わった時に前記第2の閾値以上となり、前記原稿の影の暗部で反射した光の受光量レベルが前記第1の閾値以下となる反射面を有し、
平面に前記光を照射したときの前記受光量レベルが、前記第1の閾値より大きく前記第2の閾値未満の範囲にある前記原稿を載置した時、
前記端部検出手段は、前記第1のレベル検出部及び前記第2のレベル検出部の検出結果に基づいて、前記原稿の端部を検出することを特徴とする。


本発明によれば、一方向から照射される光源のみによって、原稿の前後の両端部を検出することができ、また複数の原稿が同時に置かれた場合でも配置条件によらず各原稿の前後の両端部の検出が可能となる。
本発明の画像読み取り装置の実施の形態1の、本願発明と係る部分の要部構成を概略的に示す要部構成図である。 図1に示す画像読み取り部が、原稿を含む背景板を、矢印A方向に移動しながら走査したとき、光源から照射された照射光を受光素子が受光する際の光の経路を説明するための図で、(a)は背景板を照射しているときの受光素子による受光状態を示し、(b)は原稿の前端部を照射しているときの受光素子による受光状態を示し、(c)は原稿の後端部近傍を照射しているときの受光素子による受光状態を示す。 複数の原稿の各前端部及び後端部を読み取る例として、背景板上に載置されたA原稿及びB原稿を模式的に示す平面図である。 (a)は、図3に示すように背景板上に載置されたA原稿とB原稿を、画像読み取り部を用いて読み取る際に得られる受光素子の受光量レベルを、測定位置x1で、移動方向(矢印A方向)における背景板の全領域でプロットしたグラフであり、図4(b)は、同じく受光素子の受光量レベルを、B原稿が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x2で、移動方向における背景板の全領域でプロットしたグラフである。 (a)及び(b)は、比較例として示す画像読み取り部の構成及び動作についての説明に供する図である。 (a)及び(b)は、比較例における受光量レベルをプロットしたグラフである。
実施の形態1.
図1は、本発明の画像読み取り装置の実施の形態1の、本願発明と係る部分の要部構成を概略的に示す要部構成図である。
同図に示す様に、画像読み取り装置1は、画像読み取り手段としての画像読み取り部20、原稿50を載置する背景板30、端部検出手段としての端部検出部10を備える。画像読み取り部20は、原稿50から所定の間隔を維持しながら、原稿50の前端から後端に向かう矢印A方向(副走査方向)に移動可能に構成されている。
尚、図1中のX、Y、Zの各軸は、画像読み取り部20が移動する方向にY軸をとり、背景板30と平行でY軸と直交する方向にX軸をとり、これら両軸と直交する方向にZ軸をとっている。また、後述する他の図においてX、Y、Zの各軸が示される場合、これらの軸方向は、共通する方向を示すものとする。即ち、各図のXYZ軸は、各図の描写部分が、図1に示す画像読み取り装置1を構成する際の配置方向を示している。またここでは、Z軸が略鉛直方向となるように配置されるものとする。
画像読み取り部20は、その移動方向(矢印A方向)において前後して配置された受光素子21と光源22を有し、ここでは受光素子21より下流側に配置された光源22により原稿50又は背景板30に光を照射し、原稿50又は背景板30で反射された光を受光素子21で受光する。受光素子21は、通常CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等で構成され、副走査方向(矢印A方向)における所定の間隔で受光素子21の略真下(Z軸のマイナス方向)に位置する箇所の画像を全幅(背景板30の幅)で受光し、電子データである画像データに変換する。またここでは、光源22の照射した光が、受光素子21の真下の原稿50又は背景板30を照射するように設定されている。
画像読み取り部20による上記した走査を、背景板30の前端部30aから後端部30bまで一定の速度で移動しながら行うことで、原稿50及び背景板30全体の画像を読み取ることができる。尚、ここでは、原稿50に対して画像読み取り部20を移動する構成としているが、画像読み取り部20に対して原稿50を移動させるように構成してもよい。
画像読み取り部20で読み取った画像データは、端部検出部10に送られる。端部検出部10は、第1のレベル検出部としての暗端部検出部11と第2のレベル検出部としての明端部検出部12で構成され、画像読み取り部20によって読み取られた画像データを基に、原稿50の原稿端部を検出する。
暗端部検出部11は、画像データから、測定等により事前に特定した背景板30の明るさレベルを基準に設定した閾値(第1の閾値)より暗い箇所を検出し、明端部検出部12は、背景板30の明るさレベルを基準に設定した閾値(第2の閾値)より明るい箇所を検出して、副走査方向における各検出位置を特定する。例えば、背景板30の明るさレベルを(240)とした場合、暗端部検出部11は第1の閾値としての明るさレベル(230)以下の箇所を画像データより検出し、明端部検出部12は第2の閾値としての明るさレベル(250)以上の箇所を画像データより検出する。
尚、ここでの明るさレベル(数値)は、相対的な明るさの強弱を比較するための数値であり、絶対的な明るさを表わすものではないが、受光素子21が受光する光量に比例するものとする。従って、以後、明るさレベルを受光素子21による受光量レベルと称す。
以上の構成において、画像読み取り装置1による原稿50の端部検出動作について更に説明する。
図2は、図1に示す画像読み取り部20が、原稿50を含む背景板30を、矢印A方向に移動しながら、その前端部30aから後端部30bにかけて走査したとき、原稿50の幅方向(X軸方向)におけるある位置(原稿50が存在する領域内)で光源22から照射された照射光25を受光素子21が受光する際の光の経路を説明するための図である。
図2(a)は、背景板30を照射しているときの受光素子21による受光状態を示す。このとき、背景板30で反射した光のうち、真上(Z軸のプラス方向)に反射した光が受光素子21によって受光される受光量レベルを、前記したように基準レベル(240)とする。尚、原稿50の読み取り面(平面)を照射している時の受光量レベルも略この基準レベル(240)となる。尚、背景板30の表面である背景面の色と原稿50の色が同色であり、ここでは、共に白とする。
図2(b)は、原稿50の前端部50aを照射しているときの受光素子21による受光状態を示す。このとき光源22は、移動方向(矢印A方向)前方の斜め上方から厚みのある原稿50の前端部50aを照射するため、前端部50aには原稿50の影となる暗部61が生じ、この暗部61からの光を受光する受光素子21の受光量レベルは下限値(230)以下に低下する。端部検出部10の暗端部検出部11は、このレベル低下を検出し、背景板30上の、移動方向(矢印A方向)における原稿50の前端部50aの位置を特定する。
図2(c)は、原稿50の後端部50b近傍を照射しているときの受光素子21による受光状態を示す。このとき光源22は、移動方向(矢印A方向)前方の斜め上方から厚みのある原稿50の後端部50bを照射するため、背景板30で反射して真上(Z軸のプラス方向)に反射した光に加え、後端部面50cで反射して上方に向う反射光が受光素子21によって受光される。このため、受光素子21の受光量レベルは上限値(250)以上に上昇する。端部検出部10の明端部検出部12は、このレベル上昇を検出し、背景板30上の、移動方向(矢印A方向)における原稿50の後端部50bの位置を特定する。
図3は、複数の原稿の各前端部及び後端部を読み取る例として、背景板30上に載置されたA原稿51及びB原稿52を模式的に示す平面図である。
同図に示す様に、ここでは、副走査方向(矢印A方向)の上流側にA原稿51を配置し、同方向におけるA原稿51の下流側に連続して、且つA原稿51の幅方向(X軸方向)において重ならないようにB原稿52を載置している。
図4(a)は、図3に示すように背景板30上に載置されたA原稿51とB原稿52を、画像読み取り部20を用いて読み取る際に得られる画像データの読み取りレベル、即ち受光素子21の受光量レベルを、A原稿51が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x1で、移動方向(矢印A方向)における背景板30の全領域でプロットしたグラフであり、図4(b)は、同じく受光素子21の受光量レベルを、B原稿52が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x2で、移動方向(矢印A方向)における背景板30の全領域でプロットしたグラフである。
ここでは、受光素子21が主に直下の方向から向ってくる反射光を受光するため、図4(a)は、受光素子21による受光位置が、図3に示すようにA原稿51が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x1上を、背景板30の最上流位置y0から最下流位置y5まで移動した際の受光量レベルをプロットしたグラフに相当する。
従って、受光位置が、背景板30の前端部30aに相当する位置y0から、図2(b)で説明したのと同様にA原稿51の厚みによって生じる暗部(図2(b)の暗部61に相当)に至るまでの領域T1を移動する間、受光素子21は、図2(a)に示す様に背景板30で反射した光を受光するため受光量レベルが基準レベル(240)付近となる。
受光位置が暗部にかかると受光量レベルが低下して下限値(230)以下になるため、暗端部検出部11はこれを検出する。受光位置がA原稿51の前端部51aに相当するy1に至ると、受光素子21は、A原稿51の表面で反射した光を受光し始めるため受光量レベルが再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、受光位置が、A原稿51の後端部51bに相当する位置y2に至るまでの領域T2を移動する間維持される。
受光位置がこの位置y2に至ると、受光素子21は、再び背景板30で反射した光を受光するのに加え、図2(c)で説明したのと同様に、A原稿51の後端部51bの後端部面(図2(c)の後端部面50cに相当)で反射した光を受光するため、受光量レベルが上昇して上限値(250)以上となり、明端部検出部12はこれを検出する。
受光位置がさらに進むと、受光素子21は、A原稿51の後端部51bの後端部面で反射する光を受光できなくなって背景板30で反射した光のみを受光するようになるため、その受光量レベルは再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、背景板30の後端部30bに相当する位置y5までの領域T3を移動する間維持される。
従って、暗端部検出部11は、受光量レベルが、下限値以下となった後、再び下限値以上となる位置y1をA原稿51の前端部51aとして認識し、明端部検出部12は、受光量レベルが上限値以上となる位置y2をA原稿51の後端部51bとして認識する。
同様に図4(b)は、受光素子21による受光位置が、図3に示すようにB原稿52が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x2上を、背景板30の最上流位置y0から最下流位置y5まで移動した際の受光量レベルをプロットしたグラフに相当する。
従って、受光位置が、背景板30の前端部30aに相当する位置y0から、図2(b)で説明したのと同様にB原稿52の厚みによって生じる暗部(図2(b)の暗部61に相当)に至るまでの領域T4を移動する間、受光素子21は、図2(a)に示す様に背景板30で反射した光を受光するため受光量レベルが基準レベル(240)付近となる。
受光位置が暗部にかかると受光量レベルが低下して下限値(230)以下になるため、暗端部検出部11はこれを検出する。受光位置がB原稿52の前端部52aに相当する位置y3に至ると、受光素子21は、B原稿52の表面で反射した光を受光し始めるため受光量レベルが再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、受光位置が、B原稿52の後端部52bに相当する位置y4に至るまでの領域T5を移動する間維持される。
受光位置がこの位置y4に至ると、受光素子21は、再び背景板30で反射した光を受光するのに加え、図2(c)で説明したのと同様に、B原稿52の後端部52bの後端部面(図2(c)の後端部面50cに相当)で反射した光を受光するため、受光量レベルが上昇して上限値(250)以上となり、明端部検出部12はこれを検出する。
受光位置がさらに進むと、受光素子21は、B原稿52の後端部52bの後端部面で反射する光を受光できなくなって背景板30で反射した光のみを受光するようになるため、その受光量レベルは再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、背景板30の後端部30bに相当する位置y5までの領域T6を移動する間維持される。
従って、暗端部検出部11は、受光量レベルが、下限値以下となった後、再び下限値以上となる位置y3をB原稿52の前端部52aとして認識し、明端部検出部12は、受光量レベルが上限値以上となる位置y4をB原稿52の後端部52bとして認識する。
尚、A原稿51やB原稿52に画像が形成されている場合、図4(a),(b)において、これらの各面の走査領域に相当する領域T2、T5では、受光量レベルが頻繁に低下することとなるが、A原稿51の場合には位置y1で前端部51aを検出した後、受光量レベルの上昇によって位置y2で後端部51bが検出されるまでの間、またB原稿52の場合には位置y3で前端部52aを検出した後、受光量レベルの上昇によって位置y4で後端部52bが検出されるまでの間のそれぞれの領域における受光量レベルの低下は、画像によるものと判断して無視することができる。
ここで、図5(a)、(b)を参照しながら、比較例として示す画像読み取り部101の構成及び動作について説明する。
同図(a)に示す様に、画像読み取り部101は、一対の光源103,104と受光素子102とを有し、背景板30上に載置された原稿150に対して矢印A方向に移動しながら原稿150の前端部150aと後端部150bを検出する。
同図(a)に示す前端部150aを検出する原理は、前記した図2(b)で説明した原稿50の前端部50aの検出方法と同じである。即ち、このときの光源104は、移動方向(矢印A方向)前方の斜め上方から厚みのある原稿150の前端部150aを照射するため、前端部150aには原稿150の影となる暗部155が生じ、この暗部155からの光を受光する受光素子102の受光量レベルは下限値(230)以下に低下する。図示しない暗端部検出部は、このレベル低下を検出し、背景板30上の、移動方向(矢印A方向)における原稿150の前端部150aの位置を特定する。
次に、同図(b)を参照しながら、原稿150の後端部150bを検出する原理について説明する。このときの光源103は、移動方向(矢印A方向)後方の斜め上方から厚みのある原稿150の後端部150bを照射する。このため、後端部150bには原稿150の影となる暗部156が生じ、この暗部156からの光を受光する受光素子102の受光量レベルは下限値(230)以下に低下する。図示しない暗端部検出部は、このレベル低下を検出し、背景板30上の、移動方向(矢印A方向)における原稿150の後端部150bの位置を特定する。
即ちこの比較例では、2つの光源103,104による発光を適宜択一的に切り替え、図1の暗端部検出部11に相当する図示しない暗端部検出手段によって暗部155及び暗部156を検出することにより、原稿150の前端部150aと後端部150bを特定している。
図6(a)は、図3に示すように背景板30上に載置されたA原稿51とB原稿52を、画像読み取り部101(図5)を用いて読み取る際に得られる受光素子102(図5)の受光量レベルを、A原稿51が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x1で、移動方向(矢印A方向)における背景板30の全領域でプロットしたグラフであり、図6(b)は、同じく受光素子102の受光量レベルを、B原稿52が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x2で、移動方向(矢印A方向)における背景板30の全領域でプロットした測定図である。
即ち図6(a)は、受光素子102による受光位置が、図3に示すようにA原稿51が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x1上を、背景板30の最上流位置y0から最下流位置y5まで移動した際の受光量レベルをプロットしたグラフに相当する。尚、この移動時に、A原稿51の前端部51a及び後端部51bで、図5で説明した暗部155,156と同様の暗部を生じさせるため、発光を、光源104から光源103に切り替える。
従って、受光位置が、背景板30の前端部30aに相当する位置y0から、図5(a)で説明したのと同様にA原稿51の厚みによって生じる暗部(図5(a)の暗部155に相当)に至るまでの領域T1を移動する間、受光素子102は、背景板30で反射した光を受光するため受光量レベルが基準レベル(240)付近となる。尚、この時の発光源は光源104である。
受光位置が暗部にかかると受光量レベルが低下して下限値(230)以下になるため、図示しない暗端部検出部はこれを検出する。受光位置がA原稿51の前端部51aに相当するy1に至ると、受光素子102は、A原稿51の表面で反射した光を受光し始めるため受光量レベルが再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、受光位置が、A原稿51の後端部51bに相当する位置y2に至るまでの領域T2を移動する間維持される。尚、発光源は、受光位置が位置Y2に至るまでの領域T2内にある適当なタイミングで光源104から光源103に切り替えられる。
受光位置がこの位置y2に至ると、受光素子102は、再びA原稿51の厚みによって生じる暗部(図5(b)の暗部156に相当)に対向し、その受光量レベルが低下して下限値(230)以下になるため、図示しない暗端部検出部はこれを検出する。
受光位置がさらに進むと、受光素子102は、暗部156の領域を脱して背景板30で反射した光を受光するようになるため、その受光量レベルは再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、背景板30の後端部30bに相当する位置y5までの領域T3を移動する間維持される。
従って、図示しない暗端部検出部11は、受光量レベルが、下限値以下となる位置に、A原稿51の前端部51a又は後端部51bがあることを認識し、更に、例えばその時発光している光源が何れであるかを認識することにより、どちらかを特定できる。
同様に図6(b)は、受光素子102による受光位置が、図3に示すようにB原稿52が含まれる幅方向(X軸方向)の測定位置x2上を、背景板30の最上流位置y0から最下流位置y5まで移動した際の受光量レベルをプロットしたグラフに相当する。
ここで、
・測定位置x1での受光と測定位置x2での受光は、移動方向(矢印A方向)での位置y0〜y5が同じ位置の場合略同時に行われ、
・光源103,104は、それぞれ背景板30の全幅(X軸方向)を択一的に照射し、
・A原稿51の後端部51bとB原稿52の前端部52aとが、副走査方向(矢印A方向)で略一致している、
ものとする。
従ってここでは、受光位置が、背景板30の前端部30aに相当する位置y0から、B原稿52の前端部52aに相当する位置y3(ここでは、y3=y2)に近接する領域T4を移動する間に、発光源は、前記したように光源104から光源103に切り替えられるものの、受光素子102は、背景板30で反射した光を受光し、その受光量レベルは基準レベル(240)付近となる。
受光位置が更に進むと、受光素子102は、背景板30で反射した光を受光するのに加え、図2(c)で説明したのと同様に、B原稿52の前端部52aの前端部面(図2(c)の後端部面50cと反対側の面に相当)で反射した光を受光するため、受光量レベルが上昇して上限値(250)以上となる。しかしながら、図示しない暗端部検出部ではこの受光量レベルの上昇を検出できない。
受光位置がB原稿52の前端部52aに相当する位置y3に至った段階で、B原稿52の表面で反射した光を受光し始めるため受光量レベルが再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、受光位置が、B原稿52の後端部52bに相当する位置y4に至るまでの領域T5を移動する間維持される。
受光位置がこの位置y4に至ると、受光素子102は、再びB原稿52の厚みによって生じる暗部(図5(b)の暗部156に相当)に対向して、受光量レベルが低下して下限値(230)以下になるため、図示しない暗端部検出部はこれを検出する。
受光位置がさらに進むと、受光素子102は、暗部の領域を脱して背景板30で反射した光を受光するようになるため、その受光量レベルは再び基準レベル(240)付近となる。この受光量レベル(240)は、背景板30の後端部30bに相当する位置y5までの領域T6を移動する間維持される。
従って、図示しない暗端部検出部は、受光量レベルが、下限値以下となる位置に、B原稿52の後端部52bがあることを認識できるが、受光量レベルが上限値以上となるB原稿52の前端部52aの位置を認識することができない。尚、ここでは、A原稿51の後端部51bの検出を優先して、発光源の光源104から光源103への切り替えを領域T2内で行ったが、B原稿52の前端部52aの検出を優先する場合、この切り替えを領域T5内で行うことも可能であるが、この場合にはA原稿51の後端部51bの検出ができなくなる。
以上のように、この比較例の構成では、図3に一点鎖線の囲み部分200で示す様に、背景板30上の副走査方向(矢印A方向)において、一方の原稿の後端部と他方の原稿の前端部とが連続、或いは近接して載置されている場合、一方の原稿の後端部、或いは他方の原稿の前端部の検出が不可能となる。
尚、本実施の形態では、例えば、測定位置x1をA原稿51が含まれる幅方向(X軸方向)の一箇所に、また測定位置x2をB原稿52が含まれる幅方向(X軸方向)の一箇所にそれぞれ定めてプロットしたが、これに限定されるものではなく、例えば、幅方向(X軸方向)に所定の間隔の複数個所に測定位置x1、x2・・・を定めてプロットし、同一の検出パターンを認識することで、複数の原稿が横方向に配置された場合にもこれらの位置を認識することができる。
また本実施の形態では、画像読み取り部20の副走査方向(矢印A方向)おいて光源22を受光素子21より下流側に配置した例を示したが、これに限定されるものではなく、光源22を受光素子21より上流側に配置することも可能である。但しこの場合、暗端部検出部11が原稿の後端部を検出し、明端部検出部12が原稿の前端部を検出することになる。
また本実施の形態では、背景板30上に原稿を載置し、その上方を画像読み取り部20が副走査方向(矢印A方向)に移動する構成を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、透明な載置台上に、読み取り面を下方に向けて原稿を載置して、背景板としての押え部材で原稿を押さえて固定し、透明板の下方において、画像読み取り部20を副走査方向(矢印A方向)に移動して画像を読み取るように構成してもよいなど、種々の態様を取り得るものである。
以上のように、本実施の形態の画像読み取り装置によれば、一方向から照射する光源のみを利用して、背景板30に載置された原稿の、副走査方向(矢印A方向)における前端部及び後端部を確実に検出することができる。また、幅方向(X軸方向に)に複数の原稿を配置した場合にも、その配置条件に依らず、各原稿の位置を検出することが可能である。また、照射方向の異なる2つの光源を配備して択一的に照射する方法に比べ、構成が簡単となり、検出性能も優れている。
本発明は、スキャナやコピー機、複合機、プリンタ、FAX等の画像読み取り装置に適用可能である。
1 画像読み取り装置、 10 端部検出部、 11 暗端部検出部、 12 明端部検出部、 20 画像読み取り部、 21 受光素子、 22 光源、 25 照射光、 30 背景板、 30a 前端部、 30b 後端部、 50 原稿、 50a 前端部、 50b 後端部、 50c 後端部面、 51 A原稿、 51a 前端部、 51b 後端部、 52 B原稿、 52a 前端部、 52b 後端部、 61 暗部、 101 画像読み取り部、 102 受光素子、 103 光源、 104 光源、 150 原稿、 150a 前端部、 150b 後端部、 155 暗部、 156 暗部。

Claims (3)

  1. 載置された原稿を読み取る画像読み取り装置において、
    前記原稿の背景となる背景面を有する背景板と、
    前記背景面、及び前記背景面を背景として載置された原稿に光を照射し、その反射光を受光する画像読み取り手段と、
    前記画像読み取り手段で読み取った画像情報に基づいて、前記原稿の端部を検出する端部検出手段と
    を有し、
    前記端部検出手段は、前記画像読み取り手段での受光量レベルが第1の閾値以下になったことを検出する第1のレベル検出部と、前記受光量レベルが第2の閾値以上になったことを検出する第2のレベル検出部とを備え、
    記第1の閾値は、前記背景板による反射光の受光量レベルから第1の所定量低い値であり、
    前記第2の閾値は、前記背景板による反射光の受光量レベルから第2の所定量高い値であり、
    前記画像読み取り手段は、前記背景面を所定方向に移動しながら前記載置された原稿の画像を読み取り、前記光を照射する光源と、前記反射光を受光する受光素子とが、前記所定方向において前後して配置され、
    前記背景板は、該背景板による反射光の受光量レベルに、該背景板の反射光が更に前記原稿の端部面で反射した光の受光量レベルが加わった時に前記第2の閾値以上となり、前記原稿の影の暗部で反射した光の受光量レベルが前記第1の閾値以下となる反射面を有し、
    平面に前記光を照射したときの前記受光量レベルが、前記第1の閾値より大きく前記第2の閾値未満の範囲にある前記原稿を載置した時、
    前記端部検出手段は、前記第1のレベル検出部及び前記第2のレベル検出部の検出結果に基づいて、前記原稿の端部を検出する
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記端部検出手段は、前記所定方向と直交する前記原稿の幅方向における、前記原稿が存在する領域の所定箇所における前記画像情報に基づいて前記原稿の端部を検出することを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
  3. 記光源は、前記受光素子に対して前記所定方向の下流側に配置され、前記端部検出手段は、前記第1のレベル検出部の検出に基づいて前記所定方向における前記原稿の前端部を検出し、前記第2のレベル検出部の検出に基づいて前記所定方向における前記原稿の後端部を検出することを特徴する請求項1又は2記載の画像読み取り装置。
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