JP6489617B2 - 医薬品在庫管理システム及び、医薬品の請求額の決定方法 - Google Patents
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りにくく、結果として交渉コストが増加する傾向があるためである。
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検
知手段と、
前記保管環境検知手段、前記保管状態検知手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一つによる検知情報に基づいて、前記医薬品の納入先への請求額を導出する請求額導出手段と、を備え、
前記請求額導出手段は、前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の前記環境維持保管手段から出庫されたことが検知された前記医薬品を請求対象とすることを特徴とする医薬品在庫管理システムである。
請求額を前記検知情報に基づいて導出することとしたので、請求額をより正確に、より明確な根拠に基づいて導出することが可能となる。
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、を備えた医薬品在庫管理システムを用いた、前記医薬品の納入先への請求額の決定方法であって、
前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の前記環境維持保管手段から出庫されたことが検知された前記医薬品を請求対象とすることを特徴とする医薬品の請求額の決定方法であってもよい。
を導出することを特徴とする上記の医薬品の請求額の決定方法であってもよい。
1+a2)で医療機関等3に販売する。この販売価格は実際には、流通業者2と医療機関
等3の間の関係性によって定められる。そして、医療機関等3においては、患者4に投薬した後に患者4にZ円請求することで(Z−Y)円の利益を得ることとなる。なお、この場合、医療機関等3には合計Z円の支払いがあるが、実際には、医療保険制度に従い、例えば患者の自己負担割合が3割の場合には、患者から(0.3×Z)円、保険者から(0.7×Z)円支払われることとなる。なお、その際、保険者からの支払いまでには、医療機関等3からのレセプト申請に基づき保険者(もしくは社会保険診療報酬支払基金等の審査代行者)が審査を実施した後、医療機関等3に支払われることとなるため、一定の期間を要する。そのため、高額な傾向があるスペシャリティ領域の医薬品5においては、保険者からの支払いと流通業者2への医薬品5の購入に対する支払いのラグがあり、医療機関等3はその他の製品カテゴリーに比べ、キャッシュフローの課題をより多く抱えざるを得ないという実態がある。
ーカー1、流通業者2、医療機関等3における請求業務が煩雑になるとともに、価格交渉に多大なエネルギーとコストが必要となっていた。
商標)等の近距離ワイヤレス通信が可能な機器で構成してもよい。また、識別素子5aは、医薬品5のIDが識別可能な磁界や光を発信するデバイスであってもよく、この場合には読取センサ6a、16a、36a、7a、17a、37aは磁気センサや光センサであってもよい。さらに、識別素子5aはアクティブに電磁界や光等の信号を発信するものでなくても良く、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)が印刷されたラベル等でもよい。この場合には読取センサ6a、16a、36a、7a、17a,37aはバーコードリーダーやQRコード(登録商標)リーダーであってもよい。
際する自動補充、払出し請求等に関する情報も管理する。
の荷台等に直接、医薬品5を収納して運搬しても構わない。しかしながら、この場合には、冷蔵車、冷凍車と、冷蔵保管庫7、17の間の医薬品5の移換え時間、温度を管理し、記録可能としておくことが望ましい。また、医療機関等3が購入し、且つ所有権を持つ医薬品5の流通業者2または医薬品メーカー1への返品、または保険薬局から保険薬局間への医薬品5の移動等における運搬等は、上記の設備やシステムを備える道路運送法や貨物自動車運送事業法に基づく貨物自動車運送事業者が実施することが望ましい。なお、識別素子5aの医薬品5への取付け場所については、医薬品メーカー1の製造工場や保管施設であってもよく、その国については特に限定されない。
もよい。中間サーバ8b、保冷コンテナサーバ8c、冷蔵保管庫サーバ8dも基本的には同様のハードウェア構成を有する。
<受注〜納品業務>
まず、医療機関等3による医薬品5の受注から流通業者2による納品までの流れについて簡単に説明する。医療機関等3において、様々な医療品5に関する在庫数(設定数および発注点)が設定され、リストの形で流通業者2の流通センター2aに送付される。この情報は、基幹サーバ8a及び中間サーバ8bに送信される。これにより医療機関等3における在庫数の目標値が決定される。本リストの提供手段については電話、メール、FAXなど、特に限定されない。
保管庫サーバ8dに送信され、保管庫サーバ8dから中間サーバ8b、基幹サーバ8aにも送信される。この際に、中間サーバ8bにおける医療機関等3の在庫数が更新される。その後も、冷蔵保管庫17内の温度履歴情報が温度センサ17aから冷蔵保管庫サーバ8dに送信され、さらに中間サーバ8bにも送信される。これにより、医療機関等3による在庫設定数に応じた数と種類の医薬品5が確実に冷蔵保管庫17に収納されていることと、冷蔵保管庫17内の温度が上記ID情報に含まれる適正な温度範囲に維持されていることが中間サーバ8bにリアルタイムに送信され記録される。
医療機関等3において医薬品5が患者に投与される際には、冷蔵保管庫17に設けられた入力装置によって取り出し者および処理区分、患者ID情報が入力されるとともに医薬品5が取り出される。そうすると、その情報は冷蔵保管庫サーバ8d及び中間サーバ8bに送信される。その際に中間サーバ8bにおいては、医薬品5が使用された情報が記録されるとともに在庫数が更新される。さらに医薬品5が使用された情報は基幹サーバ8aに送信され、各医療機関等の請求締日単位での請求書の発行処理がなされる。
bにおいては、ステップS12に示すように返品データが実績情報メモリに書き込まれるとともに、ステップS13に示すように在庫数メモリにおける在庫数が更新される。
基づいて定めることが望ましい。
(a)少なくとも個々の医薬品5または医薬品5の包装毎に使用される識別素子5a(例えば、RFIDタグ)のコスト
(b)読取センサ6a、7a、16a、17a、36a、37a及び、温度センサ6b、7b、16b、17b、36b、37bからの信号に基づいて、医薬品5が当該医薬品5毎に定められた環境条件を満たしており、使用、移動または返品が可能であることを保証するために必要なコストである品質監視コスト
(c)ネットワークが正常に稼働しているか否かを監視するコストであるネットワーク監視コスト
(d)医薬品5を保冷コンテナ6、16、36に収納して運搬し、さらに、冷蔵保管庫7、17、37に収納して保管するために必要なコストである配送コスト
(e)流通過程において医薬品5に識別素子5aを取付け、出庫する作業に係る流通加工コスト
(f)流通過程において医薬品5を小分けしてリパッケージ、もしくは小分けした複数の医薬品5をセットでリパッケージする場合には、当該小分けやリパッケージに係る作業、および新規商品コード作成、管理に係る流通加工コスト
ロジックは、医薬品メーカー1と流通業者2、医療機関等3の間の取引関係や、医薬品5の薬価や患者数の変化、また流通形態の変化などの所々の事情を鑑み、適宜改定、見直しをしてもよく、以下のロジックに限定されない。
・医薬品メーカー1から流通業者2への仕入価格X1の算定
仕入価格X1(円)=薬価Z−機能価格a4{機能コストa41×(薬価・患者数係
数)a42×上市後期間係数)a43} ・・・・(1)
・流通業者2から医療機関等3への販売価格の算定
販売価格Y1(円)=仕入価格X1+機能価格a5(払出し請求管理コスト+返品・再販売管理コスト+自動発注・補充管理コスト+品質管理コスト+トレーサビリティ管理コスト)+利益a6・・・・(2)
さらに販売済の上記医薬品がまだ医療機関等で消費されていない場合は未請求とすることで、医療機関等3のキャッシュフローを改善することが可能となる。なお、上記の各コストの取得、積み上げ計算、請求額の導出は情報管理装置8の各サーバにおいて、予めHDD80cに格納されたプログラムによって自動的に実行される。よって、情報管理装置8は本実施例において請求額導出手段に相当する。
は、冷蔵保管庫17の内部において区別がつかなくなるため、何れの医薬品5が先に消費されたかが不明となり、締日において、薬価改定前後の何れの価格に基づいて請求すべきか(図9中、Z1円かZ2円か)が不明となる場合があった。
、請求対象を特定するアルゴリズムについて説明する図である。
込、自動口座引き落とし、手形、現金など、いずれの手段を用いてもよい。
L 5dimensionsなど)をタイムリーに照合することで、正確な販売価格と品
質管理状態、患者4のアウトカムデータに基づく、適正な薬価決定を行うことが可能となる。その結果、社会的コストである医療費の最適化が可能となるとともに、通例2年に1度実施される薬価改定以外の、高額な医薬品5などを対象としたイレギュラーな薬価改定などにも対応することが可能である。なお、患者4のアウトカムデータは、国や地方自治体、もしくは保険者が保有するデータを用いてもよいし、流通業者2がこれらのアウトカムデータを自ら保有することとしてもよい。
マットに指定がある医療機関等3の請求書マスターが自動的に振り分けられて適用される。より具体的には、医療機関等3のうち、請求書フォーマットに指定がない医療機関等3については、中間サーバ8bにおいて請求書が自動発行される。一方、請求書フォーマットに指定がある医療機関等3については、基幹サーバ8aに格納された請求システムによって、請求書が自動発行される。
2・・・流通業者
3・・・医療機関等
4・・・患者
5・・・医薬品
5a・・・識別素子
6、16、36・・・保冷コンテナ
6a、16a、36a・・・読取センサ
6b、16b、36b・・・温度センサ
7、17、37・・・冷蔵保管庫
7a、17a、37a・・・読取センサ
7b、17b、37b・・・温度センサ
8・・・情報管理装置
8a・・・基幹サーバ
8b・・・中間サーバ
8c・・・保冷コンテナサーバ
8d・・・冷蔵保管庫サーバ
9・・・共同購入組織等
10・・・医薬品在庫管理システム
Claims (6)
- 医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、
前記保管環境検知手段、前記保管状態検知手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一つによる検知情報に基づいて、前記医薬品の納入先への請求額を導出する請求額導出手段と、を備え、
前記請求額導出手段は、前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の前記環境維持保管手段から出庫されたことが検知された前記医薬品を請求対象とするとともに、前記保管環境検知手段、前記保管状態検知手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一つからの検知情報により、前記医薬品の品質管理コストおよび/または配送コストを算出し、該品質管理コストおよび/または配送コストに基づいて前記医薬品の請求額を導出することを特徴とする医薬品在庫管理システム。 - 前記請求額導出手段は、前記保管状態検知手段により、前記請求対象の医薬品が前記納入先の前記環境維持保管手段に入庫されたことが検知された時点の薬価および販売価格を適用して前記請求額を導出することを特徴とする請求項1に記載の医薬品在庫管理システム。
- 前記納入先には複数の前記環境維持保管手段が設置され、
前記請求額導出手段は、前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の一の前記環境維持保管手
段から出庫されたことが検知された医薬品であって、前記所定期間の終了時において前記納入先に設置された他の前記環境維持保管手段に入庫された状態であることが検知された医薬品は請求対象としないことを特徴とする請求項1または2に記載の医薬品在庫管理システム。 - 医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、を備えた医薬品在庫管理システムを用いた、前記医薬品の納入先への請求額の決定方法であって、
前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の前記環境維持保管手段から出庫されたことが検知された前記医薬品を請求対象とするとともに前記保管環境検知手段、前記保管状態検知手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一つからの検知情報により、前記医薬品の品質管理コストおよび/または配送コストを算出し、該品質管理コストおよび/または配送コストに基づいて前記医薬品の請求額を導出することを特徴とする医薬品の請求額の決定方法。 - 前記保管状態検知手段により、前記納入先の前記環境維持保管手段に入庫されたことが検知された時点の薬価および販売価格を適用して請求額を導出することを特徴とする請求項4に記載の医薬品の請求額の決定方法。
- 前記納入先に複数の前記環境維持保管手段を設置し、
前記医薬品の納入先に設置された前記環境維持保管手段における前記保管状態検知手段により、所定期間において前記納入先の一の前記環境維持保管手段から出庫されたことが検知された医薬品であって、前記所定期間の終了時において前記納入先に設置された他の前記環境維持保管手段のいずれかに入庫された状態である医薬品は請求対象としないことを特徴とする請求項4または5に記載の医薬品の請求額の決定方法。
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