JP6235650B2 - 医薬品在庫管理システム及び、医薬品在庫管理方法 - Google Patents

医薬品在庫管理システム及び、医薬品在庫管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、医薬品の在庫管理システム及び、医薬品の在庫管理方法に関し、特に、医薬品在庫の返品管理に係るシステム及び方法に関する。
近年、抗がん剤、血友病治療剤、バイオ製剤、血漿分画製剤、ワクチン製剤、コンパニオン診断薬、希少疾病用製剤、再生医療等製品といった、スペシャリティ領域の医薬品と呼ばれる医薬品の取扱量が増加している。これらのスペシャリティ領域の医薬品は、例えば2〜8℃、15〜25℃、0℃以下といった厳格な温度管理を含む周囲環境管理や、高度なトレーサビリティが求められる場合が多い。一方で、これらの医薬品は、需要予測が困難である、使用期限が短いといった特性を有する傾向があるため、医療機関や保険薬局(以下、これらをまとめて医療機関等ともいう。)においてこれらの医薬品を予定どおりに消費されないことも多い。また、これらの医薬品は製品単価が高額である傾向がある。このような事情により、医療機関等において上記のような医薬品の廃棄コストが問題となっており、返品処理に対する要求が高まっている。
しかしながら、医薬品の流通業者やメーカーにおいては、医療機関、保険薬局、患者の居宅や居住する施設及び移動中における上記のような医薬品の周囲環境をリアルタイムに把握・記録し、その結果を物流・受発注・返品システムと連動させるシステムや方法が確立されていないのが現状である。そのため、返品される医薬品が再販売可能か否かの正確な判断ができず、上記の医療機関等からの返品処理に対する要求を受け入れて他の納入先に再販売することが困難な場合があった。
特許第3639408号公報
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、医療機関、保険薬局、患者の居宅や居住する施設及び移動中における医薬品の周囲環境を把握・記録し、その結果を物流・受発注・返品システムと連動させることによって、より明確な根拠に基づいて、医療機関等からの医薬品の返品要求の受入れ及び再販売を行えるようにすることである。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、以下の点を特徴とする。すなわち、医薬品の流通において、前記医薬品の納入先からの返品の可否を判定する返品判定システムであって、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
前記保管環境検知手段及び前記保管状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断する返品判定手段と、
を備え、
前記返品判定手段は、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする。
すなわち、本発明においては、医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段を備える。また、環境維持保管手段における環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、医薬品が環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段とを備える。そして、本発明における返品判定手段が、保管環境検知手段及び保管状態検知手段による検知情報によって、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、該医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に基づいて、医薬品の返品の可否を判断する。
ここで前述のように、スペシャリティ領域の医薬品においては、厳格な周囲環境管理が求められている。そして、その医薬品について求められる環境条件から外れた環境に晒された医薬品については、品質保証が困難となるので、納入先からの返品要求の受入れ及び、再販売をすることが困難となる。
これに対し、本発明では、医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段に保管することが前提となっている。そして、環境維持保管手段における環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、医薬品が環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段からの情報によって、医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間と、求められる環境条件から外れた程度についての情報を取得し、これらの情報に基づいて、医薬品の返品の可否を判断する。これによれば、医薬品の品質の劣化を、明確なデータに基づいて客観的に評価することが可能となり、品質保持の観点からの正確な根拠に基づいて医薬品の返品の可否を判断することが可能となる。なお、本発明において、環境条件としては、例えば、周囲の温度、湿度、照度、気圧、衝撃、振動などが挙げられる。
また、本発明においては、前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と、
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、
をさらに備え、
前記返品判定手段は、前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断するようにしてもよい。
ここで、上記のような医薬品の返品を可能にするためには、流通業者や医療機関等において医薬品が、求められる環境条件において保管されるだけでなく、メーカーから流通業者、流通業者から医療機関等への移動中においても、医薬品が、求められる環境条件が維持された状態で運搬される必要がある。さらに、医薬品がメーカーから出荷された後における、該医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、求められる環境条件から外れた程度を正確に検知するには、流通業者や医療機関等における医薬品の保管状態のみならず、メーカーから流通業者、流通業者から医療機関等への運搬途中における状態についても確認する必要がある。
よって、本発明においては、医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と、環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報
を取得する運搬環境検知手段と、医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、をさらに備え、前記返品判定手段は、前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断するようにしてもよい。
これによれば、医薬品がメーカーから出荷された後における、該医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、求められる環境条件から外れた程度をより正確に検知することが可能となり、より正確に、前記医薬品の返品の可否を判断することが可能となる。
また、本発明においては、前記返品判定手段は、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間が所定時間以下であり、且つ、前記環境条件から外れた程度が所定程度以下である場合に、前記医薬品の返品を可能と判断してもよい。これによれば、より単純で明快な基準に基づいて、より正確に、前記医薬品の返品の可否を判断することが可能となる。
また、本発明においては、前記返品判定手段は、前記保管環境検知手段により、前記医薬品の保管中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持保管手段により保管されていないとされた時間及び、前記運搬環境検知手段により、前記医薬品の運搬中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持運搬手段により運搬されていないとされた時間は、前記環境条件から外れた環境に晒された時間としてもよい。
すなわち、保管環境検知手段により、前記医薬品の保管中にも拘わらず前記医薬品が環境維持保管手段により保管されていないとされた時間及び、運搬環境検知手段により、前記医薬品の運搬中にも拘わらず前記医薬品が環境維持運搬手段により運搬されていないとされた時間については、実際の前記医薬品の周囲の環境条件について情報を得ることができない。よって、このような場合には、前記医薬品の返品の可否が判断できなくなる。しかしながら、本発明のように、上記の時間については、前記医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間と仮定することで、上記のような場合でも、より安全サイドに立って、前記医薬品の返品の可否の判断を行うことができる。これにより、前記医薬品の返品の可否の判断が出来なくなる事態を回避することができる。
また、本発明においては、前記医薬品に応じた環境条件は、前記医薬品の周囲温度が所定温度範囲であることであり、
前記保管環境検知手段は、前記環境維持保管手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第1温度センサであり、
前記運搬環境検知手段は、前記環境維持運搬手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第2温度センサであることとしてもよい。
ここで、実際に上記の医薬品に求められる環境条件は、より具体的には前記医薬品の周囲温度であることが多い。よって、前記保管環境検知手段を、前記環境維持保管手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第1温度センサとし、前記運搬環境検知手段は、前記環境維持運搬手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第2温度センサとすることで、より少ないコストで、多くの医薬品に求められる環境条件の維持に対応することが可能となる。
また、本発明においては、前記返品判定手段は、さらに、前記返品に係る医薬品の使用期限までの残存期間に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断してもよい。すなわち、上記の医薬品の周囲環境が、当該医薬品に求められる環境条件から外れていない場合であっても、当該医薬品の使用期限が近い場合には、医療機関等からの返品要求を受け入れる
ことは、メーカーや流通業者にとって再販売できないリスクが過大となる。よって、返品判定手段が、前記返品に係る医薬品の使用期限までの残存期間も考慮した上で、医薬品の返品の可否を判断することで、メーカーや流通業者にとってより妥当な可否判断を行うことが可能となる。
また、本発明においては、前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一部は、無線通信手段を有し、
前記返品判定手段に対し、前記無線通信手段により、リアルタイムの情報を送信するようにしてもよい。
これによれば、より容易に、より迅速に前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に関する情報を、物流・発注・返品システムと共有することが可能となり、より迅速に、上記の医薬品の返品の可否についての判断を行うことができる。また、物流・受発注・返品システムとの連動を促進することが可能となる。
また、本発明においては、前記環境維持保管手段、前記保管環境検知手段及び、前記保管状態検知手段を、前記納入先における複数部署に対して各々備え、
前記環境維持運搬手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段を、前記複数部署間における前記医薬品の保管運搬に対して備えるようにしてもよい。
これによれば、医療機関等の内部において、例えば、薬剤部と他部署との間で医薬品の払い出しや返品が有る場合であっても、それらの流通経路に関する、前記医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、求められる環境条件から外れた程度に関する情報を取得することが可能である。その結果、メーカー、流通業者、医療機関等の間の流通経路のみならず、医療機関内の流通経路に関しても、より精度よく、上記の医薬品がメーカーから出荷された後に、前記医薬品が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、求められる環境条件から外れた程度に関する情報を取得することが可能となる。
また、本発明は、医薬品の流通において、
前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、を備え、
前記保管環境検知手段及び前記保管状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の納入先からの返品の可否を判断する、返品判定方法であって、
前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、返品判定方法であってもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と
前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、をさらに備え、
前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断してもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間が所定時間以下であり、且つ、前記環境条件から外れた程度が所定程度以下である場合に、前記医薬品の返品を可能と判断してもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、前記保管環境検知手段により、前記医薬品の保管中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持保管手段により保管されていないとされた時間及び、前記運搬環境検知手段により、前記医薬品の運搬中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持運搬手段により運搬されていないとされた時間は、前記環境条件から外れた環境に晒された時間としてもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、前記医薬品に応じた環境条件は、前記医薬品の周囲温度が所定温度範囲であることであり、
前記保管環境検知手段は、前記環境維持保管手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第1温度センサであり、
前記運搬環境検知手段は、前記環境維持運搬手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第2温度センサであることとしてもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、さらに、前記返品に係る医薬品の使用期限までの残存期間に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断してもよい。
また、本発明に係る返品判定方法においては、前記環境維持保管手段、前記保管環境検知手段及び、前記保管状態検知手段を、前記納入先における複数部署に対して各々備え、
前記環境維持運搬手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段を、前記複数部署間における前記医薬品の運搬に対して備えるようにしてもよい。
本発明によれば、医療機関、保険薬局、患者の居宅や居住する施設及び移動中における医薬品の周囲環境を把握・記録し、その結果を物流・受発注・返品システムと連動させることによって、より明確な根拠に基づいて、医療機関等からの医薬品の返品要求を受入れ、当該医薬品を再販売することが可能となる。
従来の医薬品の流通の態様を示す図である。 本発明の実施例1における医薬品の流通の態様を示す図である。 本発明の実施例1における返品可否判定システムのシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施例1における返品可否判定の処理の前半部を示す流れ図である。 本発明の実施例1における返品可否判定の処理の後半部を示す流れ図である。 本発明の実施例2における医薬品の流通の態様を示す図である。 本発明の実施例3における医薬品の流通の態様を示す図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<実施例1>
図1は従来の医薬品の流通の態様について示した図である。図1においてブロック1は医薬品メーカー、ブロック2は流通業者、ブロック3は病院または薬局といった医療機関
等を示す。なお、ここにおける流通業者とは、卸業者や運搬業者等、医薬品メーカー1と医療機関等3の間に介入する業者の全てが含まれ得る。ここで、従来より、医薬品メーカー1が生産したスペシャリティ領域の医薬品5については、厳しい温度管理が求められるため、移動中の温度管理が可能な環境維持運搬手段としての保冷コンテナ6に収納された状態で流通業者2に仕入れられる。また、流通業者2では、販売されるまでの期間は、医薬品5は環境維持保管手段としての冷蔵保管庫7にて温度管理がなされた状態で保管される。そして、販売先の医療機関等3が決まれば、冷蔵保管庫7から出庫され、再び保冷コンテナ16に収納された状態で医療機関等3まで運搬される。そして、医療機関等3においては、医薬品5は保冷コンテナ16から取り出されて冷蔵保管庫17に入庫・保管され、患者に使用される際には冷蔵保管庫17から出庫されて投薬される。
図1で示した従来の医薬品の流通の態様では、例えば、患者の転院、死亡等の理由で医療機関等3において医薬品5が余剰となり、返品の要求が生じたとしても、例えば医薬品メーカー1は、流通業者2、医療機関等3、医薬品メーカー1から流通業者2への流通経路、または流通業者2から医療機関等3への流通経路において、医薬品5の温度管理が適切に行われていたか否かが不明であるため、返品を拒否せざるを得ない場合があった。同様に流通業者2も、医療機関等3及び流通業者2から医療機関等3への流通経路において、医薬品5の温度管理が適切に行われていたか否かが不明であるため、返品を拒否せざるを得ない場合があった。さらに、仮に医薬品5が返品された場合には、医薬品メーカー1及び流通業者2は、返品された医薬品5が使用可能なものか否か判断できないため、再販売することができなかった。
次に、本実施例における医薬品5の流通の態様について図2に示す。本実施例では、医薬品5(医薬品自体若しくは医薬品の梱包)にその医薬品のIDが記録された識別素子5aを取り付ける。また、識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ6a及び内部の温度履歴情報の取得が可能な温度センサ6bを保冷コンテナ6に取り付ける。そして、読取センサ6a及び温度センサ6bの出力信号は、無線通信により情報管理装置8に送信され、必要に応じ記録される。これにより、所定のIDを有する医薬品5が、保冷コンテナ6内に収納されているか否かの情報と、保冷コンテナ6内の温度履歴情報がリアルタイムに記録可能となっている。その結果、医薬品メーカー1から流通業者2、流通業者2から医療機関等3への医薬品の移動中に医薬品5が保冷コンテナ6内に確実に収納されていることが検知可能となり、また、保冷コンテナ6内の温度履歴が記録可能となっている。
また、本実施例では、流通業者2及び医療機関等3に備えられている冷蔵保管庫7、17にも識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ7a、16a及び温度履歴情報の取得が可能な温度センサ7b、17bが取り付けられる。そして、読取センサ7a、17a及び温度センサ7b、17bの出力信号は、無線通信により情報管理装置8にリアルタイムに送信・記録される。これにより、所定のIDを有する医薬品5が、冷蔵保管庫7、17内に保管されているか否かの情報と、冷蔵保管庫7、17内の温度履歴情報がリアルタイムに記録可能となっている。なお、上記において識別素子5aと読取センサ7a、17aとは、保管状態検知手段を構成する。識別素子5aと読取センサ6a、16aとは、運搬状態検知手段を構成する。また、温度センサ6b、16bは、運搬環境検知手段及び第2温度センサに相当する。また、温度センサ7b、17bは、保管環境検知手段及び第1温度センサに相当する。
ここで、識別素子5aは、例えばICタグやRFIDタグ(アクティブ方式及びパッシブ方式の双方を含む)であってもよく、この場合には読取センサ6a、16a、7a、17aはRFIDリーダーであってもよい。また、識別素子5a及び、読取センサ6a、16a、7a、17aは、互いにブルートゥース(登録商標)等の近距離ワイヤレス通信が
可能な機器で構成してもよい。また、識別素子5aは、医薬品5のIDが識別可能な磁界や光を発信するデバイスであってもよく、この場合には読取センサ6a、16a、7a、17aは磁気センサや光センサであってもよい。さらに、識別素子5aはアクティブに電磁界や光等の信号を発信するものでなくても良く、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)が印刷されたラベル等でもよい。この場合には読取センサ6a、16a、7a、17aはバーコードリーダーやQRコード(登録商標)リーダーであってもよい。
また、前述のように、読取センサ6a、16a、7a、17a及び温度センサ6b、16b、7b、17bには通信機能を付け、情報管理装置8に医薬品5のID及び所在に関する情報と温度履歴情報とをリアルタイムに送信し、情報管理装置8において各情報を受信、記録してもよいが、読取センサ6a、16a、7a、17a及び温度センサ6b、16b、7b、17b自体、保冷コンテナ6、16または冷蔵保管庫7、17に記憶機能を備えて各情報を独立に記録、蓄積するようにしてもよい。
本実施例によれば、上記の構成により、医薬品5が医薬品メーカー1により製造、出荷(流通業者2より仕入)された後の、医薬品メーカー1から流通業者2までの流通過程、流通業者2における保管過程、流通業者2から医療機関等3までの流通過程、医療機関等3における保管過程において、医薬品5が確実に、保冷コンテナ6、16か冷蔵保管庫7、17に保管され、適切な温度管理がなされていたか否かが確認可能となる。その結果、医療機関等3による返品要求があった場合にも、医薬品メーカー1または流通業者2において返品及び再販売の可否の判断を行うことが可能となる。
図3には、本実施例における情報管理装置8の詳細な構成について示す。図3において医薬品5の実際の流通経路は実線で、情報の経路は破線で示されている。図3の情報管理装置8においては、流通業者2における医薬品5の流通に関する情報を管理するサーバとして基幹サーバ8aと中間サーバ8bが備えられている。基幹サーバ8aは後述するように、流通業者2による医療機関等3からの医薬品5の受注から医療機関等3への医薬品5の納品までの処理に関する情報、医療機関等3の在庫に関する情報、請求処理に関する情報を管理するサーバである。また、医療機関3からの返品に関する自動補充、払出し請求等に関する情報も管理する。
一方、中間サーバ8bは、流通業者2の販売情報(販売価格、顧客情報等)の他、後述する保冷コンテナサーバ8c、冷蔵保管庫サーバ8dからの情報を管理するサーバである。中間サーバ8bは、保冷コンテナサーバ8c、冷蔵保管庫サーバ8dからの、医薬品5のID、所在または存否(入庫、払出しによるものも含む)等に関する情報及び温度履歴情報と、本実施例における医薬品5の返品・再販売の処理に関わる情報の処理が行われ、基幹サーバ8aとの間で顧客情報や販売情報等の授受が行われる。
さらに、中間サーバ8bは、医薬品メーカー1に対して、必要に応じて情報提供を行う。例えば、保冷コンテナサーバ8c、冷蔵保管庫サーバ8dからの、医薬品5のID、所在または存否(入庫、払出しによるものも含む)等に関する情報及び温度履歴情報が中間サーバ8bと医薬品メーカー1との間で共有される。
また、保冷コンテナサーバ8cは、保冷コンテナ6、16からの情報を収集するサーバであって、読取センサ6a、16a及び、温度センサ6b、16bからの出力信号をリアルタイムで受信・記憶する。また、中間サーバ8bからの指令に対応して記憶した情報を中間サーバ8bに送信する。一方、冷蔵保管庫サーバ8dは、冷蔵保管庫7、17からの情報を収集するサーバであって、読取センサ7a、17a及び、温度センサ7b、17bからの出力信号をリアルタイムで受信・記憶する。また、中間サーバ8bからの指令に対応して記憶した情報を中間サーバ8bに送信する。
なお、情報管理装置8における各サーバが設置される場所については特に限定されない。例えば、全てのサーバ8a〜8dが流通業者2の施設内に設置されてもよいし、保冷コンテナサーバ8cは、保冷コンテナ6、16の管理会社の施設内に設置され、冷蔵保管庫サーバ8dは、冷蔵保管庫7、17の管理会社に設置されるようにしてもよい。また、情報管理装置8における各々のサーバは、独自回線で接続されてもよいしインターネット回線、電話回線で接続されてもよい。また、全てまたは一部のサーバをクラウド上に設置するようにしてもよい。
次に、流通業者2と医療機関等3との間の流通を中心に本実施例における医薬品5及び情報、処理の流れについて説明する。なお、以下の説明において流通業者2は、支店2aと流通センター2bに分けて説明される。
<受注〜納品業務>
まず、医療機関等3による医薬品5の受注から流通業者2による納品までの流れについて簡単に説明する。医療機関等3において、様々な医薬品5に関する在庫数が設定され、リストの形で流通業者2の流通センター2bに送付される。この情報は、基幹サーバ8a及び中間サーバ8bに送信される。これにより医療機関等3における在庫数の目標値が決定される。
そして、医療機関等3の冷蔵保管庫7から医薬品5が取り出された場合には、その情報が冷蔵保管庫サーバ8dに送信される。さらにその情報は冷蔵保管庫サーバ8dから基幹サーバ8a及び中間サーバ8bに送付される。そうすると、基幹サーバ8aにおいて、発注数が計算され、医療機関等3に受注連絡がなされるとともに、流通センター2bにおいて出庫処理が行われる。出庫処理された医薬品5は、保冷コンテナ16に収納され医療機関等3に送付される。その際、識別素子5aに医薬品5のIDに関する情報等が入力された後、当該識別素子5aが医薬品5に取付けられる。
また、保冷コンテナ16に収納された際に、医薬品5のID等に関する情報が保冷コンテナ16の読取センサ16aに読み取られて保冷コンテナサーバ8cに送信される。さらに、保冷コンテナ16内の温度履歴情報の、温度センサ16bから保冷コンテナサーバ8cへの送信が開始される。これらの情報は、保冷コンテナサーバ8cから中間サーバ8bにも送信される。これにより、医療機関等3に納品すべき数と種類の医薬品5が確実に保冷コンテナ16に収納されていることと、保冷コンテナ16内の温度が上記ID情報に含まれる適正な温度範囲に維持されていることが確認される。
そして、保冷コンテナ16が医療機関等3に到着すると、医薬品5が保冷コンテナ16から冷蔵保管庫17に移される。この情報は冷蔵保管庫17の読取センサ17aから冷蔵保管庫サーバ8dに送信され、保管庫サーバ8dから中間サーバ8b、基幹サーバ8aにも送信される。この際に、基幹サーバ8aにおける医療機関等3の在庫数が更新される。その後も、冷蔵保管庫17内の温度履歴情報が温度センサ17bから冷蔵保管庫サーバ8dに送信され、さらに中間サーバ8bにも送信される。これにより、医療機関等3による在庫設定数に応じた数と種類の医薬品5が確実に冷蔵保管庫17に収納されていることと、冷蔵保管庫17内の温度が上記ID情報に含まれる適正な温度範囲に維持されていることが中間サーバ8bにリアルタイムに送信され記録される。
<使用〜請求>
医療機関等3において医薬品5が患者に投与される際には、冷蔵保管庫17に設けられた入力装置によって患者情報が入力されるとともに医薬品5が取り出される。そうすると、その情報は冷蔵保管庫サーバ8d及び中間サーバ8bに送信される。その際に中間サーバ8bにおいては、医薬品5が使用された情報が記録されるとともに在庫数が更新される
。さらに医薬品5が使用された情報は基幹サーバ8aに送信され、請求書の発行処理がなされる。
次に、本実施例における返品処理の流れについて図4及び図5を用いて詳細に説明する。図4及び図5は、本実施例における返品処理の流れを示す流れ図である。横軸は処理の順番を示す。縦軸は各処理の主体を示している。返品処理においては、まず、医療機関等3において、冷蔵保管庫17中で保管している医薬品5についての返品の要望が発生した時点(図中のステップS1)において、医療機関等3から流通業者2の支店2aに返品依頼の連絡がなされる。この返品依頼は電話、メール、FAXなど、その手段については特に限定されない。
流通業者2の支店2aにおいて返品依頼を受ける(ステップS2)と、ステップS3に示すように流通業者2の支店2aから流通センター2bに連絡され、流通センター2bにおいて当該医薬品5について自動補充に関わる発注点/設定数の修正が行われる。すなわち、このステップでは医療機関等3により返品の要求があった場合に、医薬品5が冷蔵保管庫17から出されたことを検知して、補充のため発注が自動的に行われないようにしている。これにより、ステップS4に示すようにBOXID(医薬品5のパッケージ毎のID)、設定数、発注点、商品コード等の情報が中間サーバ8bに送信され記録される。
次に、ステップS5に示すように、流通業者2の支店2aが、保冷コンテナ16を携えて医療機関等3に向かう。そして、ステップS6に示すように、医療機関等3に設置されている冷蔵保管庫17の入力装置によって返品についての入力が行われる。なお、この入力はステップS7に示すように医療機関等3によって行われてもよい。そして、流通業者2の支店2aによって、ステップS8に示すように冷蔵保管庫17から医薬品が取り出され保冷コンテナ16に移される。
そうすると、ステップS9に示すように冷蔵保管庫サーバ8dには、冷蔵保管庫17から取り出された医薬品5のBOXID、区分、商品コードの他、時刻情報及び識別素子データが冷蔵保管庫17の読取センサ17aより送信される。その際、冷蔵保管庫サーバ8dにおいてはステップS10に示すように返品登録がなされる。
また、ステップS11に示すように冷蔵保管庫サーバ8dから中間サーバ8bにも、BOXID、区分、商品コード、時刻情報、識別素子データが送信され、中間サーバ8bにおいては、ステップS12に示すように返品データが実績情報メモリに書き込まれるとともに、ステップS13に示すように在庫数メモリにおける在庫数が更新される。
次に、医薬品5は冷蔵保管庫17から保冷コンテナ16に移され収納された状態で流通業者2の流通センター2bまで移動する。ここで、その移動中にも、保冷コンテナ16の読取センサ16a、温度センサ16bからの情報は保冷コンテナサーバ8c及び、中間サーバ8bに送信及び記録され続ける。そして、流通業者2の流通センター2bにおいて、ステップS14に示すように、保冷コンテナ16のIDが入力される。そうすると、ステップS15に示すように、保冷コンテナサーバ8cには、医療機関等3から流通業者2の流通センター2bまでの配送時における温度履歴情報の他、BOXID、時刻情報、識別素子データ等が送信される。
次に、流通業者2の支店2aにおいて、ステップS16に示すように温度履歴情報のチェックが行われる。その際、ステップS17に示すうように保冷コンテナサーバ8cにおいて受信されている情報と紐づけられるとともに、温度履歴情報が実績情報メモリに記憶される。
次に、図5におけるステップS18に示すように、流通センター2bにおいて返品(入帳)可否判断が行われる。ここでは、温度履歴情報の他、使用期限情報を基に返品の可否が判断される。例えば、温度履歴情報において医薬品5の周囲温度がそのID情報で定められた温度範囲(例えば2〜8℃)から外れた時間が4時間以下で、外れた際の温度が25℃以下(この場合、外れた程度は17℃以下ということになる)であった場合であって、且つ、使用期限までの残存期間が6カ月以上の場合に、返品を可としてもよい。具体的な数値はこの数値に限定されないが、定められた温度範囲から外れた時間、外れた程度及び、使用期限までの残存期間の少なくとも一の条件に基づいて、返品の可否を判断してもよい。例えば、温度履歴情報において医薬品5の周囲温度がそのID情報で定められた温度範囲(例えば2〜8℃、1〜30℃、15〜25℃等)から外れた時間がある場合には、他の条件に関わらず返品不可としても構わない。なお、上記における返品の可否判断の条件は、医薬品5の添付文書(仕様)やGDP(Good Distribution Practice)に基づいて
定めることが望ましい。また、上記においては、保管環境検知手段(温度センサ7b、17b)により、医薬品5の保管中にも拘わらず医薬品5が環境維持保管手段(冷蔵保管庫)により保管されていないとされた時間及び、運搬環境検知手段(温度センサ6b、16b)により、医薬品5の運搬中にも拘わらず医薬品5が環境維持運搬手段(保冷コンテナ)により運搬されていないとされた時間については、実際の医薬品5の周囲の環境条件について情報を得ることができない。よって、このような場合には、医薬品5の返品の可否が判断できなくなる。しかしながら、上記の時間については、医薬品5が求められる環境条件から外れた環境に晒された時間と仮定することで、上記のような場合でも、より安全サイドに立って、医薬品5の返品の可否の判断を行うことができる。これにより、医薬品5の返品の可否の判断が出来なくなる事態を回避することができる。
また、ステップS18における返品の可否判断は、中間サーバ8bにおいて自動的に行われるようにし、可否の結果が自動的に表示されるようにしてもよい。この判断に必要な情報は全て、保冷コンテナサーバ8c及び、冷蔵保管庫サーバ8dから送信されているので、送信された情報と、別途記憶された閾値とを比較することで返品の可否判断を行ってもよい。その場合には、中間サーバ8bが本発明における返品判定手段に相当する。
ここで、ステップS18において返品不可と判断された場合には、再度、医薬品5はステップS19において保冷コンテナ16に収納され医療機関等3の冷蔵保管庫17に戻される。そして、ステップS20に示すように冷蔵保管庫サーバ8dには、医薬品5のBOXID、区分、商品コードの他、時刻情報及び識別素子データが入庫情報として送信され、ステップS21に示すように返品処理が取り消される。
さらに、ステップS22に示すように冷蔵保管庫サーバ8dから中間サーバ8bにも、医薬品5のBOXID、区分、商品コードの他、時刻情報及び識別素子データが入庫情報として送信される。そうするとステップS23に示すように、中間サーバ8bにおいて実績情報メモリに入庫データが書き込まれるとともに、ステップS24に示すように、在庫数メモリにおける在庫数が更新される。
一方、ステップS18において返品可と判断された場合には、ステップS25に示すように流通業者2の支店2aによって戻り品対応がなされ、ステップS26に示すように流通業者2の流通センター2bにおいて返品完了の入力がなされる。これにより、ステップS27に示すように医療機関等3から流通業者2の流通センター2bまでの配送時における温度情報の他、BOXID、時刻情報、識別素子データ等が保冷コンテナサーバ8cに送信される。そして、ステップS28に示すように操作実績ログが記録される。
以上、説明したように、本実施例によれば、スペシャリティ領域の医薬品について医療機関等3から返品要請があった場合にも、品質維持の観点による明確な根拠をもって、返品の可否を判断することが可能である。これにより、医療機関等3の返品要請に答えることができ、流通業者2及び、医療機関等3における医薬品5の廃棄による無駄を低減することができ、経済的に大きな効果を生じるとともに、全国民が負担する社会保障資源の節約を実現することが可能となる。
また、本実施例において中間サーバ8bは、保冷コンテナサーバ8c、冷蔵保管庫サーバ8dからの、医薬品5のID、所在等に関する情報及び温度履歴情報が医薬品メーカー1との間で共有する。従って、医薬品5の返品の可否判断において医薬品メーカー1による判断、助言、追加情報等の提供を受けることが可能となる。その結果、返品可否の判断
の精度を向上し、判断に要する期間を短縮化することができる。本実施例においては、返品可否の判断の処理(ステップS18)を、医薬品メーカー1に委託してもよいし、医薬品メーカー1のサーバシステムと連動させ、当該システムからの自動回答の提供を受けることとしてもよい。
なお、上記の本実施例においては、医薬品メーカー1と流通業者2、流通業者2と医療機関等3の間の医薬品5の移動時には、保冷コンテナ6、16を用いて医薬品5の温度管理を行うこととしたが、本発明における環境維持運搬手段はこれに限られない。例えば、冷蔵車の冷蔵庫、冷凍車の冷凍庫、保冷専用車両の荷台等に直接、医薬品5を収納して運搬しても構わない。しかしながら、この場合には、冷蔵車、冷凍車と、冷蔵保管庫7、17の間の医薬品5の移換え時間、温度を管理し、記録可能としておくことが望ましい。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2においては、メーカー、流通業者及び医療機関等の間における医薬品の流通だけでなく、医療機関等の中における医薬品の流通(院内物流)についても考慮した例について説明する。
図6には、本実施例における医薬品5の流通の態様について示されている。本実施例では、医薬品メーカー1と流通業者2との間の医薬品5の流通については省略し、流通業者2と医療機関等3の間の医薬品5の流通及び、医療機関等3の内部の医薬品5の流通について説明する。また、本実施例においては、医療機関等3から流通業者2への医薬品5の返品が可能となった場合に、再販売が可能か否かについても判断している点で、実施例1とは異なる。
本実施例においては、実施例1と同様、流通業者2から医療機関等3への医薬品5の移動の際に、医薬品5に医薬品のIDが記録された識別素子5aが取り付けられる。また、識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ16a及び温度履歴情報の取得が可能な温度センサ16bが保冷コンテナ16に取り付けられている。さらに、流通業者2に備えられている冷蔵保管庫7にも識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ7a及び温度履歴情報の取得が可能な温度センサ7bが取り付けられている。そして、読取センサ7a及び温度センサ7bの出力信号は、無線通信により情報管理装置8に送信・記録される。
本実施例においては、流通業者2から医療機関等3までの間の医薬品5の流通の他に、医療機関等3内における院内物流についても、医薬品5を移動させる際には、識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ26a及び温度履歴情報の取得が可能な温度センサ26bを有する保冷コンテナ26に、医薬品5を収納して移動させることとした。また、医療機関等3内の対外的な窓口部署である薬剤部3aと、実際に医薬品5を使用する他部署3bに、冷蔵保管庫17、27を設置している。そして、薬剤部3aに設置された冷蔵保管庫17と、他部署に設置された冷蔵保管庫27には、識別素子5aによる医薬品5の識別情報を検知可能な読取センサ17a、27a及び温度履歴情報の取得が可能な温度センサ17b、27bが取り付けられている。そして、読取センサ17a、27a及び温度センサ17b、27bの出力信号も、無線通信により情報管理装置8に送信・記録される。
これによれば、医薬品メーカー1、流通業者2及び、医療機関等3の三者の間における医薬品5の流通に関してのみならず、医療機関等3内の薬剤部3aと、他部署3bの間の医薬品5の流通に関しても、医薬品5に対して要求される温度管理が確実に行われているか否かを判断することができ、当該判断結果基づいて、医療機関等3から流通業者2への医薬品5の返品の可否について判断することが可能である。これによれば、より正確に、
スペシャリティ領域の医薬品について医療機関等から返品の要請があった場合にも、品質維持の観点からより精度のよい根拠をもって、返品の可否を判断することが可能である。これにより、医療機関等の返品要請に答えることができ、流通業者及び、医療機関等における医薬品の廃棄による無駄を低減でき、経済的に大きな効果を生じるとともに、全国民が負担する社会保障資源の節約を実現することが可能にある。
また、本実施例においては、図6に示すように、流通業者2において、医療機関等3から流通業者2への医薬品5の返品が可能と判断され場合に、同時に再販売先の確認をすることとした。より具体的には、医薬品5の返品が可能と判断された場合に、情報管理装置8の中間サーバ8bにおいて、医薬品5の販売実績の多い順に医療機関等の名前がリストアップされる。これによれば、流通業者2の流通センター2bでは、より容易に、返品のあった医薬品5の再販売先を決定することが可能である。
また、その際、再販売先の候補は、医薬品5の消費サイクルの短い順にリストアップされるようにしてもよい。すなわち、医薬品5の返品があった際には、医薬品5の使用期限までの残存期間は新品のものよりも短いことが多いと考えられる。よって、この場合には、より消費サイクルの短い再販売先に対して優先的に再販売することが可能となり、医薬品5の期限切れによる廃棄の無駄を低減することが可能である。
また、本実施例においては、中間サーバ8bは、単に再販売先の候補に優先順位をつけてリストアップする機能を有するようにしてもよいが、さらに、優先順位の高い方から再販売先を割り振り、最終決定するところまで実行するようにしてもよい。また、基幹サーバ8aと連動することで、自動的に納品処理に載せるようにしてもよい。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3について説明する。実施例3においては、医薬品メーカー、流通業者及び医療機関等の間における医薬品の流通の他に、患者の自宅や居住する施設に小型の冷蔵保管庫を設置した例について説明する。
図7には、本実施例における医薬品5の流通の態様が示されている。本実施例においては、医薬品メーカー1、流通業者2及び医療機関等3の間における医薬品5の流通の他に、患者の自宅や居住する施設4に対しても医薬品5が流通する。すなわち、例えば血友病における自己注射薬のように、在宅で患者が直接医薬品5を投与する場合を想定している。この場合には、医薬品5は、例えば、より小単位に分包されたものであってもよく、一枚または複数枚のPTPシートの形態であってもよい。
また、識別素子5aは、例えばPTPシート毎あるいは、分包された袋毎に取り付けられても良い。また、本実施例における保冷コンテナ36は、保冷コンテナ6、16と比較して、より小型のものであってもよい。読取センサ36aは、保冷コンテナ36に取り付けられていてもよい。また、保冷コンテナ36内に、小型ケース(不図示)を収納し、当該ケース内にPTPシート毎あるいは、分包された袋に医薬品5をさらに収納することとし、読取センサ36aは当該小型ケースに設けることとしてもよい。
また、本実施例における冷蔵保管庫37も、冷蔵保管庫7、17と比較してより小型のものであってもよい。読取センサ37aは、冷蔵保管庫37に取り付けられていてもよい。また、冷蔵保管庫37内に、小型ケース(不図示)を収納し、当該ケース内にPTPシート毎あるいは、分包された袋毎に医薬品5をさらに収納することとし、読取センサ37aは当該小型ケースに設けることとしてもよい。さらに、読取センサ37aは、分包された医薬品5の袋に設けてもよい。
本実施例においては、冷蔵保管庫37の読取センサ37a及び、温度センサ37bからの信号は、専用の第2冷蔵保管庫サーバ8eに独立に送信されるようにしてもよい。この第2冷蔵保管庫サーバ8eも、中間サーバ8bと情報の授受が可能なように設けられている。また、保冷コンテナ36の読取センサ36a及び、温度センサ36bからの信号は、図7に記載されているように、実施例1または2と同様、保冷コンテナサーバ8cに送信されるようにしてもよいし、独立のサーバを設置してもよい。
本実施例のような場合に、例えば、患者から流通業者に直接医薬品5の返品処理の要請が来るようなことはない。しかしながら、在宅患者の医薬品5の飲み忘れ等の状況により、医療機関等3から、患者に投与すべき医薬品5の返品の要請が生じる場合がある。このような場合の処理の内容は、実施例1で説明したものと同等としてもよい。
なお、上記の実施例においては、医薬品5の管理に求められている環境条件が、医薬品5の周囲温度である例について説明したが、本発明は、医薬品5の管理に求められている環境条件が他の条件である場合に適用されてもよい。例えば、湿度、照度、衝撃、振動、気圧または、これらに温度を含めた条件の組合せを、医薬品5の管理に求められている環境条件とした場合に対し本発明を適用しても構わない。
また、上記の実施例における処理は、可能な限り、予め定められたプログラムに基づいて、上記した各サーバによってシステム的に自動処理されるようにしてもよいが、本発明は、上記の実施例に係る処理を人的資源によってマニュアルで実行する、方法としての発明をも含む趣旨である。
また、本明細書の説明においては、医薬品5が、抗がん剤、血友病治療剤、バイオ製剤、血漿分画製剤、ワクチン製剤、コンパニオン診断薬、希少疾病用製剤、再生医療等製品といった、スペシャリティ領域の医薬品である前提で説明を行ったが、本発明が適用される対象は、スペシャリティ領域以外の医薬品、医療材料、医療機器に適用されてもよい。
1・・・医薬品メーカー
2・・・流通業者
2a・・・支店
2b・・・流通センター
3・・・医療機関等
3a・・・薬剤部
3b・・・他部署
5・・・医薬品
5a・・・識別素子
6、16、36・・・保冷コンテナ
6a、16a、36a・・・読取センサ
6b、16b、36b・・・温度センサ
7、17、37・・・冷蔵保管庫
7a、17a、37a・・・読取センサ
7b、17b、37b・・・温度センサ
8・・・情報管理装置

Claims (15)

  1. 医薬品の流通において、前記医薬品の納入先からの返品の可否を判定する医薬品在庫管理システムであって、
    前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
    前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
    前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、
    前記保管環境検知手段及び前記保管状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断する返品判定手段と、
    を備え、
    前記返品判定手段は、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、医薬品在庫管理システム。
  2. 前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と、
    前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
    前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、
    をさらに備え、
    前記返品判定手段は、前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、請求項1に記載の医薬品在庫管理システム。
  3. 前記返品判定手段は、前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間が所定時間以下であり、且つ、前記環境条件から外れた程度が所定程度以下である場合に、前記医薬品の返品を可能と判断することを特徴とする、請求項1または2に記載の医薬品在庫管理システム。
  4. 前記返品判定手段は、前記保管環境検知手段により、前記医薬品の保管中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持保管手段により保管されていないとされた時間及び、前記運搬環境検知手段により、前記医薬品の運搬中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持運搬手段により運搬されていないとされた時間は、前記環境条件から外れた環境に晒された時間とすることを特徴とする、請求項2または3に記載の医薬品在庫管理システム。
  5. 前記医薬品に応じた環境条件は、前記医薬品の周囲温度が所定温度範囲であることであり、
    前記保管環境検知手段は、前記環境維持保管手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第1温度センサであり、
    前記運搬環境検知手段は、前記環境維持運搬手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第2温度センサであることを特徴とする、請求項2から4のいずれか一項に記載の医薬品在庫管理システム。
  6. 前記返品判定手段は、さらに、前記返品に係る医薬品の使用期限までの残存期間に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬品在庫管理システム。
  7. 前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段の少なくとも一部は、無線通信手段を有し、
    前記返品判定手段に対し、前記無線通信手段により、リアルタイムの情報を送信することを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の医薬品在庫管理システム。
  8. 前記環境維持保管手段、前記保管環境検知手段及び、前記保管状態検知手段を、前記納入先における複数部署に対して各々備え、
    前記環境維持運搬手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段を、前記複数部署間における前記医薬品の運搬に対して備えることを特徴とする、請求項2に記載の医薬品在庫管理システム。
  9. 医薬品の流通において、
    前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ保管する環境維持保管手段と、
    前記環境維持保管手段における前記環境条件に関する情報を取得する保管環境検知手段と、
    前記医薬品が前記環境維持保管手段によって保管されていることを検知する保管状態検知手段と、を備え、
    前記保管環境検知手段及び前記保管状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の納入先からの返品の可否を判断する、返品判定方法であって、
    前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間および/または、前記環境条件から外れた程度に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、医薬品在庫管理方法。
  10. 前記医薬品を該医薬品に応じた環境条件を維持しつつ運搬することが可能な環境維持運搬手段と、
    前記環境維持運搬手段における前記環境条件に関する情報を取得する運搬環境検知手段と、
    前記医薬品が前記環境維持運搬手段によって運搬されていることを検知する運搬状態検知手段と、をさらに備え、
    前記保管環境検知手段、前記運搬環境検知手段、前記保管状態検知手段及び、前記運搬状態検知手段による検知情報から、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、請求項9に記載の医薬品在庫管理方法。
  11. 前記医薬品がメーカーから出荷された後における、前記医薬品が前記環境条件から外れた環境に晒された時間が所定時間以下であり、且つ、前記環境条件から外れた程度が所定程度以下である場合に、前記医薬品の返品を可能と判断することを特徴とする、請求項9または10に記載の医薬品在庫管理方法。
  12. 前記保管環境検知手段により、前記医薬品の保管中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持保管手段により保管されていないとされた時間及び、前記運搬環境検知手段により、前記医薬品の運搬中にも拘わらず前記医薬品が前記環境維持運搬手段により運搬されていないとされた時間は、前記環境条件から外れた環境に晒された時間とすることを特徴とする、請求項10または11に記載の医薬品在庫管理方法。
  13. 前記医薬品に応じた環境条件は、前記医薬品の周囲温度が所定温度範囲であることであり、
    前記保管環境検知手段は、前記環境維持保管手段における前記医薬品の周囲温度を検知する第1温度センサであり、
    前記運搬環境検知手段は、前記環境維持運搬手段における前記医薬品の周囲温度を検知
    する第2温度センサであることを特徴とする、請求項10から12のいずれか一項に記載の医薬品在庫管理方法。
  14. さらに、前記返品に係る医薬品の使用期限までの残存期間に基づいて、前記医薬品の返品の可否を判断することを特徴とする、請求項9から13のいずれか一項に記載の医薬品在庫管理方法。
  15. 前記環境維持保管手段、前記保管環境検知手段及び、前記保管状態検知手段を、前記納入先における複数部署に対して各々備え、
    前記環境維持運搬手段、前記運搬環境検知手段及び、前記運搬状態検知手段を、前記複数部署間における前記医薬品の運搬に対して備えることを特徴とする、請求項10に記載の医薬品在庫管理方法。
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