JP6489610B2 - 内燃機関のegr制御装置及びegr制御方法並びにegr率推定方法 - Google Patents

内燃機関のegr制御装置及びegr制御方法並びにegr率推定方法 Download PDF

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本発明は、内燃機関のEGR制御装置及びEGR制御方法並びにEGR率推定方法に関する。
従来、ディーゼルエンジン等の内燃機関においては、排気中のNOX量を低減するために、排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)装置が備えられている。EGR装置では、排気の一部が吸気側に戻されることにより、吸気中の酸素濃度が低下し、これにより燃焼温度が低下することで、NOXの発生が抑制される。
EGR装置の一態様として、低圧EGR系と高圧EGR系とを備えたものがある。低圧EGR系は、排気通路のうちの過給機の下流側から分岐して、吸気通路のうちの過給機の上流側に合流する低圧EGR通路を介して、排気の一部を吸気側に戻す。高圧EGR系は、排気通路のうちの過給機の上流側から分岐して、吸気通路のうちの過給機の下流側に合流する高圧EGR通路を介して、排気の一部を吸気側に戻す。低圧EGR通路及び高圧EGR通路には、それぞれ低圧EGR弁又は高圧EGR弁が備えられ、これらのEGR弁の開度を調節することによって、それぞれのEGR通路を流れるEGRガスの流量が制御される。
吸気に混合されるEGRガスの量は、内燃機関の燃焼性能や排気性能に影響を与えることから、低圧EGRガス及び高圧EGRガスの流量を精度よく制御することが重要となる。例えば、特許文献1には、複数のEGR通路を有する内燃機関において、空燃比センサで検出される酸素濃度に基づいて、低圧EGR通路及び高圧EGR通路を流れていたガスの流量を推定し、学習する技術が開示されている。
また、特許文献2には、内燃機関の吸気通路に吸入された空気の流量、吸気通路のガスの酸素濃度、排気浄化手段を通過するガスの流量、内燃機関の燃料噴射量、及びEGR弁前後の圧力差に基づいて、低圧EGR通路及び高圧EGR通路を通過しているガスの流量を推定する技術が開示されている。
特開2008−303825号公報 特開2009−74459号公報
しかしながら、高圧EGR系及び低圧EGR系は、EGR通路の長さやEGR弁の前後の圧力差の違いから、応答速度が異なる。具体的には、低圧EGR通路の長さは、高圧EGR通路の長さよりも長い。また、吸気通路における低圧EGR通路の合流位置は、過給機の上流側であるために、高圧EGR通路が合流する過給機の下流側に比べて、圧力が低くなっている。したがって、高圧EGR弁の前後の圧力差は、低圧EGR弁の前後の圧力差よりも大きい。そのため、それぞれのEGR弁の開度を変化させてから、EGR弁を通過したEGRガスが内燃機関に吸入され、当該EGRガスが筒内の燃焼に影響を与えることにより排気の成分が変化するまでの時間が異なる。
内燃機関の燃焼性能や排気性能に影響し得るEGRガスの量は、内燃機関の筒内に吸入される直前のインテークマニホールドにおける低圧EGRガス及び高圧EGRガスの総和である。したがって、上述のような応答速度も踏まえて、インテークマニホールドにおける総EGR量を精度よく推定し、適切な量の低圧EGRガス及び高圧EGRガスを吸気通路に還流させることが望まれる。上記特許文献1及び2に記載の技術では、空燃比センサや差圧センサを用いてEGR量を推定しているが、上述の応答速度の違いまで考慮に入れて、それぞれのEGR量を適切な値に調節するものではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、内燃機関に吸入される吸気中のEGR量を精度よく制御可能な、内燃機関のEGR制御装置及びEGR制御方法並びにEGR率推定法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、内燃機関の排気通路から分岐して吸気通路に合流する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路を流れる高圧EGRガスの流量を調節する高圧EGR弁と、前記高圧EGR通路の分岐位置よりも下流側で前記排気通路から分岐して前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側で前記吸気通路に合流する低圧EGR通路と、前記低圧EGR通路を流れる低圧EGRガスの流量を調節する低圧EGR弁と、を備えたEGRシステムの制御を行うためのEGR制御装置において、低圧EGR弁よりも下流側での前記低圧EGRガスのNOX濃度を示す第1のNOX濃度が変化してから、前記内燃機関から排出される排気のNOX濃度を示す第3のNOX濃度が変化するまでの遅れ時間を求める応答速度算出部と、前記第1のNOX濃度、及び、前記低圧EGR通路の合流位置よりも下流側、かつ、前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側での吸気のNOX濃度を示す第2のNOX濃度に基づいて、前記低圧EGRガスの希釈率を求める低圧EGR率算出部と、前記内燃機関から排出される前記排気の酸素濃度を示す第1の酸素濃度、及び、前記希釈率に基づき、前記高圧EGRガスの混合前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度を推定する酸素濃度算出部と、前記第2の酸素濃度、及び、前記遅れ時間に基づき、前記低圧EGRガスの流量及び前記高圧EGRガスの流量を制御するEGR制御部と、を備える、EGR制御装置が提供される。
前記EGR制御部は、前記遅れ時間に基づき、前記内燃機関に吸入される吸気中の前記第2の酸素濃度を推定し、前記内燃機関に吸入される吸気中の酸素濃度が目標値となるように、前記高圧EGRガスの流量を制御してもよい。
前記応答速度算出部は、さらに、前記第1のNOX濃度が変化してから、前記第2のNOX濃度が変化するまでの第2の遅れ時間を求め、前記低圧EGR率算出部は、前記第2の遅れ時間に基づき、同一の低圧EGRガスが検出された前記第1のNOX濃度及び前記第2のNOX濃度を用いて、前記希釈率を求めてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、内燃機関の排気通路から分岐して吸気通路に合流する高圧EGR通路と、前記高圧EGR通路を流れる高圧EGRガスの流量を調節する高圧EGR弁と、前記高圧EGR通路の分岐位置よりも下流側で前記排気通路から分岐して前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側で前記吸気通路に合流する低圧EGR通路と、前記低圧EGR通路を流れる低圧EGRガスの流量を調節する低圧EGR弁と、を備えたEGRシステムの制御を行うためのEGR制御方法において、低圧EGR弁よりも下流側での前記低圧EGRガスのNOX濃度を示す第1のNOX濃度が変化してから、前記内燃機関から排出される排気のNOX濃度を示す第3のNOX濃度が変化するまでの遅れ時間を求めるステップと、前記第1のNOX濃度、及び、前記低圧EGR通路の合流位置よりも下流側、かつ、前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側での吸気のNOX濃度を示す第2のNOX濃度に基づいて、前記低圧EGRガスの希釈率を求めるステップと、前記内燃機関から排出される前記排気の酸素濃度を示す第1の酸素濃度、及び、前記希釈率に基づき、前記高圧EGRガスの混合前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度を推定するステップと、前記第2の酸素濃度、及び、前記遅れ時間に基づき、前記低圧EGRガスの流量及び前記高圧EGRガスの流量を制御するステップと、を備える、EGR制御方法が提供される。
以上説明したように、本発明によれば、内燃機関に吸入される吸気中のEGR量を精度よく制御することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関のEGRシステムの概略構成を示す模式図である。 同実施形態にかかるEGR制御装置の構成例を示すブロック図である。 応答遅れ時間について示す説明図である。 低圧EGR弁及び高圧EGR弁の制御について示す説明図である。 同実施形態にかかるEGR制御方法の一例を示すフローチャートである。 応答速度算出処理の一例を示すフローチャートである。 高圧EGR弁の制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.内燃機関のEGRシステム>
まず、本発明の一実施形態にかかる内燃機関のEGRシステムの構成例について説明する。図1は、内燃機関のEGRシステム10が適用された内燃機関11の吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す図である。内燃機関11は、例えば自己着火式の内燃機関であるディーゼルエンジンである。内燃機関11は、例えば4つの気筒を備えている。各気筒には、筒内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁が備えられている。各気筒は、インテークマニホールド14及びエキゾーストマニホールド22に連通している。
インテークマニホールド14には吸気通路15が接続されている。吸気通路15には、エキゾーストマニホールド22内の排気の一部を吸気通路15に還流させるための高圧EGR通路31が接続されている。高圧EGR通路31の合流位置よりも上流側の吸気通路15には、吸気の流入量を調節するための吸気スロットル弁16が備えられている。吸気スロットル弁16よりも上流側の吸気通路15には、吸気を冷却するためのインタークーラー18が備えられている。インタークーラー18と吸気スロットル弁16との間の吸気通路15には、第2のNOX濃度センサ17が備えられている。
インタークーラー18よりも上流側の吸気通路15には、過給機のコンプレッサ61が備えられている。コンプレッサ61よりも上流側の吸気通路15には、排気通路21を流れる排気の一部を吸気通路15に還流させるための低圧EGR通路41が接続されている。低圧EGR通路41の合流位置よりも上流側の吸気通路15には、吸気通路15に流入する空気量を測定するエアフローメータ13が備えられている。
エキゾーストマニホールド22には、上述した高圧EGR通路31が接続されている。エキゾーストマニホールド22には排気通路21が接続されている。排気通路21には、過給機のタービン63が備えられている。エキゾーストマニホールド22とタービン63との間の排気通路21には、第3のNOX濃度センサ23及び空燃比センサ25が備えられている。第3のNOX濃度センサ23及び空燃比センサ25は、エキゾーストマニホールド22に備えられてもよい。
タービン63よりも下流側の排気通路21には、排気を浄化するための排気浄化装置26が備えられている。排気浄化装置26は、例えば、排気中の微粒子物質を捕集するパティキュレートフィルタや、排気中のNOXを浄化するための触媒等を備える。排気浄化装置26よりも下流側の排気通路21には、上述した低圧EGR通路41が接続されている。低圧EGR通路41の分岐位置よりも下流側の排気通路21には、排気の流量を絞ることによって、低圧EGR通路41の分岐位置での排気の圧力を高めるための排気コントロール弁27が備えられている。排気コントロール弁27によって排気の圧力を高めることにより、低圧EGR通路41の入口側と出口側との圧力差が形成され、低圧EGR通路41に排気が流れやすくなる。
なお、排気コントロール弁27により圧力差を形成する手法に代えて、過給機のコンプレッサ61よりも上流側の吸気通路15に吸気スロットル弁を配置し、当該吸気スロットル弁の開度を制御することにより圧力差を形成することもできる。すなわち、当該吸気スロットル弁の開度を大きくすることによって、低圧EGR通路41の出口側の圧力を低下させて、圧力差を形成してもよい。
高圧EGR通路31には、高圧EGR通路31の流路面積を調節する高圧EGR弁33が備えられている。高圧EGR弁33は、高圧EGR通路31の流路面積を調節することにより、高圧EGR通路31を介してエキゾーストマニホールド22から吸気通路15に還流させる高圧EGRガスの量を調節する。低圧EGR通路41には、低圧EGR通路41の流路面積を調節する低圧EGR弁43が備えられている。低圧EGR弁43は、低圧EGR通路41の流路面積を調節することにより、低圧EGR通路41を介して排気通路21から吸気通路15に還流させる低圧EGRガスの量を調節する。低圧EGR弁43よりも下流側、すなわち、吸気通路15側の低圧EGR通路41には、第1のNOX濃度センサ45が備えられている。
低圧EGR通路41は高圧EGR通路31に比べて経路の長さが長い。一般的に、低圧EGRガスは、過給機のコンプレッサ61の上流側に戻されるため、コンプレッサ61への影響を考慮して排気浄化装置26よりも下流側から低圧EGR通路41を分岐させる必要がある。特にディーゼルエンジンの場合、排気に微粒子物質が含まれる場合があることから、排気浄化装置26よりも下流側から低圧EGR通路41を分岐させる必要性が高い。そのため、低圧EGR通路41の長さが比較的長くなる。
EGRシステム10では、圧力差が生じたときに、高圧側から低圧側へとEGRガスが流れるメカニズムを利用しており、高圧EGR系及び低圧EGR系では、それぞれEGR弁の前後の圧力差と、EGR通路の流路面積とによりEGRガスの流量特性が決められる。排気は、圧縮性の流体であるとともに、高温の気体であることから、周囲との温度差によって冷却されて体積が変化しやすい。したがって、EGR通路の長さが長いほど、時系列でのEGRガスの流量の推定が難しくなる。
そこで、本実施形態にかかるEGRシステム10では、経路の長さが長い低圧EGR通路41を流れる低圧EGRガスの流量を精度よく推定するために、第1のNOX濃度センサ45、第2のNOX濃度センサ17及び第3のNOX濃度センサ23を用いる。これにより、推定された低圧EGRガスの流量と、推定あるいは検出が比較的容易な高圧EGRガスの流量とにより、内燃機関11に吸入される吸気中の総EGRガスの流量が精度よく求められる。
<2.EGR制御装置(ECU)>
内燃機関のEGRシステム10には、EGRシステム10を制御するための制御装置(ECU:Electronic Control Unit)50が備えられている。制御装置50は、内燃機関11の制御も実行可能に構成されている。本実施形態において、かかる制御装置50がEGR制御装置に相当する。
図2は、本実施形態にかかるEGR制御装置としてのECU50の構成のうち、EGR制御に関連する部分の機能構成を示すブロック図である。ECU50は、主としてマイクロコンピュータを備えて構成されており、応答速度算出部51と、低圧EGR率算出部53と、酸素濃度算出部55と、EGR制御部57とを備える。これらの各部は、具体的には、マイクロコンピュータによるプログラムの実行によって実現される機能部である。
ECU50は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の記憶素子を備え、制御プログラムや各種制御に用いる情報、演算結果等が記憶素子に記憶される。また、ECU50は、エアフローメータ13、第1のNOX濃度センサ45、第2のNOX濃度センサ17、第3のNOX濃度センサ23及び空燃比センサ25の出力信号を読み取り可能に構成されている。
ECU50は、エアフローメータ13の出力信号に基づき、外部から吸気通路15に吸入される空気(以下、「新気」ともいう。)の流量Vaを検出する。ECU50は、空燃比センサ25の出力信号に基づき、内燃機関11から排出される排気の酸素濃度を示す第1の酸素濃度Oexを検出する。
ECU50は、第1のNOX濃度センサ45、第2のNOX濃度センサ17及び第3のNOX濃度センサ23の出力信号に基づき、各センサが備えられた位置でのNOX濃度を検出する。第1のNOX濃度センサ45で検出される第1のNOX濃度Nlpは、低圧EGRガスのNOX濃度を示す。第2のNOX濃度センサ17で検出される第2のNOX濃度Ninは、新気に対して低圧EGRガスが混合された後、高圧EGRガスが混合される前の吸気のNOX濃度を示す。第3のNOX濃度センサ23で検出される第3のNOX濃度Nexは、内燃機関11から排出される排気のNOX濃度を示す。
(2−1.応答速度算出部)
ECU50の応答速度算出部51は、第1のNOX濃度Nlpが変化してから第3のNOX濃度Nexが変化するまでの応答遅れ時間ΔTを求める。かかる応答速度算出部51は、低圧EGR弁43の開度が変化してから、低圧EGR弁43を通過した低圧EGRガスが内燃機関11に吸入されて筒内の燃焼に影響が現れ、排気の成分が変化するまでの時間を推定する。
図3は、応答遅れ時間ΔTについて示す説明図であり、第1のNOX濃度Nlp、第2のNOX濃度Nin、吸気酸素濃度Ototal、排気酸素濃度(第1の酸素濃度)Oex、排気のNOX濃度(第3のNOX濃度)Nexの経時変化を模式的に示している。図3に示すように、時刻t1において第1のNOX濃度Nlpが増大したとする。本実施形態では、第2のNOX濃度センサ17の配置位置が第1のNOX濃度センサ45の配置位置に近く、低圧EGRガスが新気によって希釈されて第2のNOX濃度Ninは小さくなるものの、応答遅れがほとんどない状態で第2のNOX濃度Ninが増大する。
一方、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度Ototalや、排気の酸素濃度Oex及び排気のNOX濃度Nexは、吸気あるいは排気がそれぞれの位置に到達するまでの時間分、応答遅れが生じる。応答速度算出部51は、図3に示す、第1のNOX濃度Nlpが変化してから第3のNOX濃度Nexが変化するまでの応答遅れ時間ΔTを求める、
例えば、応答速度算出部51は、第1のNOX濃度Nlpの変化速度(ppm/μsec.)が所定の閾値以上になったときに、この時刻から、第1のNOX濃度Nlpの変化に対応して第3のNOX濃度Nexに変化が現れる時刻までをカウントする。また、応答速度算出部51は、通常の内燃機関11の運転中において第1のNOX濃度Nlpの変化速度が増大することを待って、応答速度を求めてもよい。あるいは、応答速度算出部51は、第1のNOX濃度Nlpの変化速度の増大を創出するために、低圧EGRガスのNOX濃度が変化するように内燃機関11を制御し、応答速度を求めてもよい。
さらには、あらかじめ実機を用いたシミュレーションによって求めた応答速度がECU50に記憶されていてもよい。この場合、ECU50は、応答速度算出部51を備える代わりに、記憶素子に応答速度の情報を記憶する。ただし、EGRシステム10の経年劣化等を反映して応答速度を求めるためには、ECU50が応答速度算出部51を備えることが好ましい。
また、本実施形態のEGRシステム10は、第1のNOX濃度センサ45の配置位置と第2のNOX濃度センサ17の配置位置との間隔が比較的近く想定されている。そのため、第1のNOX濃度Nlpが変化してから第2のNOX濃度Ninが変化するまでの時間差を無視できるものとして、応答速度算出部51は、第1のNOX濃度Nlpの変化と第2のNOX濃度Ninの変化との時間差を求めていない。ただし、応答速度算出部51が、第1のNOX濃度Nlpの変化と第2のNOX濃度Ninの変化との時間差を求めるようにしてもよい。かかる時間差は、第1のNOX濃度Nlpの変化と第3のNOX濃度Nexの変化との時間差の求め方と同様の方法で求め得る。
(2−2.低圧EGR率算出部)
低圧EGR率算出部53は、第1のNOX濃度Nlp及び第2のNOX濃度Ninに基づいて、低圧EGRガスの希釈率Alpを求める。本実施形態にかかるECU50では、NOX濃度に基づいて、低圧EGR率が算出されるように構成されている。第1のNOX濃度Nlpは、低圧EGRガスの流量Vlp中のNOX流量n(n/Vlp)であり、第2のNOX濃度Ninは、新気及び低圧EGRガスの合計流量Va+Vlp中のNOX流量n(n/Va+Vlp)であり、低圧EGRガスの希釈率Alpは下記式(1)で表すことができる。
Figure 0006489610
また、低圧EGR率算出部53は、ある時刻における第1のNOX濃度Nlpと、当該時刻に第1のNOX濃度センサ45の設置位置を通過した低圧EGRガスが第2のNOX濃度センサ17の設置位置を通過する際の第2のNOX濃度Ninとを用いて、低圧EGRガスの希釈率(Nin/Nlp)を求めてもよい。具体的には、上述の応答速度算出部51において、第1のNOX濃度Nlpの変化と第2のNOX濃度Ninの変化との時間差を求める場合、低圧EGR率算出部53は、当該応答速度を考慮して、対応する第1のNOX濃度Nlp及び第2のNOX濃度Ninを特定し、上記式(1)から低圧EGRガスの希釈率Alpを求めることができる。
(2−3.酸素濃度算出部)
酸素濃度算出部55は、空燃比センサ25の出力信号に基づき検出される第1の酸素濃度Oexと、低圧EGR率算出部53で求められる希釈率Alpとに基づいて、高圧EGRガス混合前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度Oinを推定する。本実施形態のEGRシステム10では、低圧EGRガスの酸素濃度に近似する値として第1の酸素濃度Oexが用いられる。したがって、酸素濃度が約20%の空気である新気に対して低圧EGRガスが混合された後の第2の酸素濃度Oinは、下記式(2)で表すことができる。
Figure 0006489610
ここで、上記式(1)より、低EGRガスの流量Vlpは、下記式(3)で表すことができる。
Figure 0006489610
上記式(2)及び(3)から、第2の酸素濃度Oinは、下記式(4)で表すことができる。
Figure 0006489610
したがって、酸素濃度算出部55は、上記式(4)に基づき、第1のNOX濃度Nlp及び第2のNOX濃度Ninを用いて、新気に対して低圧EGRガスが混合された状態での第2の酸素濃度Oinを推定する。なお、新気の流量Vaは、エアフローメータ13の出力信号に基づいて検出される値である。
(2−4.EGR制御部)
EGR制御部57は、酸素濃度算出部55で推定した第2の酸素濃度Oinと、高圧EGRガスの酸素濃度に相当する第1の酸素濃度Oexとに基づいて、内燃機関11に吸入される吸気中の酸素濃度が目標値となるように、高圧EGR弁33及び低圧EGR弁43それぞれの開度を制御する。例えば、EGR制御部57は、あらかじめ格納したマップ情報を参照して、吸気中の酸素濃度の目標値に応じた制御指示値で低圧EGR弁43を制御する。これに伴って、上記の酸素濃度算出部55において、高圧EGRガスが混合される前の吸気の第2の酸素濃度Oinが求められる。EGR制御部57は、高圧EGRガスの酸素濃度に応じて高圧EGRガスの流量を適宜調節し、高圧EGRガスが混合された吸気の酸素濃度を目標値に制御する。
上述のとおり、高圧EGR通路41は、内燃機関11のエキゾーストマニホールド22から分岐して、インテークマニホールド14の直前の吸気通路15に合流しており、その経路の長さが比較的短く、高圧EGRガスが新気で希釈されることもない。したがって、本実施形態では、EGR制御部57は、高圧EGRガスの酸素濃度については、空燃比センサ25の出力信号により検出される第1の酸素濃度Oexの値を用いる。ただし、第1の酸素濃度Oexと高圧EGRガスの酸素濃度とを内燃機関11の運転状態に応じて関連付けしたマップ等を用いて、高圧EGRガスの酸素濃度を推定するようにしてもよい。
また、高圧EGR通路41の経路の長さは比較的短いことから、高圧EGRガスの流量の検出誤差は生じにくいため、流量計を用いて高圧EGRガスの流量を検出してもよいし、あらかじめシミュレーション等によって求めたマップ等を参照して得られる流量の値を用いてもよい。
新気の流量Vaはエアフローメータ13の出力信号によって検出され、低圧EGRガスの流量Vlpは、上記式(3)から得られる。したがって、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度Ototalは、下記式(5)で表すことができる。
Figure 0006489610
上記式(5)より、高圧EGRガスの流量Vhpは、下記式(6)で表すことができる。
Figure 0006489610
したがって、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度の目標値Otgtが定まれば、上記式(3)、(4)及び(6)の各式に基づいて、高圧EGRガスの流量Vhp_tgtが得られる。EGR制御部57は、高圧EGRガスの流量Vhpが目標値Vhp_tgtとなるように高圧EGR弁43を制御する。これにより、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度Ototalが目標値Otgtとなるように精度よく調整される。
また、EGR制御部57は、内燃機関11に吸入される吸気中のEGR量を変更する場合に、応答速度算出部51で求められた応答速度を考慮して、低圧EGR弁43及び高圧EGR弁33の開度を変化させる時期を決定するようにしてもよい。例えば、低圧EGR弁43を作動してから、内燃機関11の筒内での燃焼に影響が出るまでの応答速度を考慮して、低圧EGRガスの影響が出始めるまでの期間は、高圧EGRガスの流量を多くする等の制御を実行することができる。
図4は、高圧EGR弁33及び低圧EGR弁43の制御方法の一例を示す説明図であり、第3のNOX濃度Nex、吸気中の総EGRの流量、高圧EGRガスの流量Vhp、高圧EGR弁33の操作指示値、低圧EGRガスの流量Vlp、低圧EGR弁43の操作指示値の経時変化を示している。また、第3のNOX濃度Nex、吸気中の総EGR流量、高圧EGRガスの流量Vhp、及び高圧EGR弁33の操作指示値のグラフにおいて、実線が、本実施形態にかかるECU50による制御例を示し、一点鎖線が、対比例による制御例を示している。
例えば、時刻t11において、第3のNOX濃度Nexが増加し始め、時刻t12において、第3のNOX濃度Nexが所定の閾値Nex_thに到達したとする。対比例の制御の場合、低圧EGR弁43への操作指示値の出力から、低圧EGRガスが内燃機関11に到達して低圧EGRガスの流量Vlpの変化の影響が出始めるまでの応答遅れ時間ΔTを考慮せずに、高圧EGR弁33及び低圧EGR弁43の開度が制御される。そのため、筒内での燃焼に低圧EGRガスの影響が出始める時刻t13までの間に、総EGR流量が不足して、第3のNOX濃度Nexが低減するまでに時間を要している。
これに対して、本実施形態にかかるECU50による制御例では、低圧EGR弁43への操作指示値の出力から、低圧EGRガスが内燃機関11に到達して低圧EGRガスの流量Vlpの変化の影響が出始めるまでの応答遅れ時間ΔTを考慮して、高圧EGR弁33及び低圧EGR弁43の開度が制御される。特に、応答遅れ時間ΔTの間、推定される第2の酸素濃度Oinと吸気酸素濃度の目標値Otgtとの差分に応じて、高圧EGR弁33の開度が制御されるため、この期間、高圧EGR弁33の制御指示値は、対比例に比べて大きくされている。そのため、筒内での燃焼に低圧EGRガスの影響が出始める時刻t13までの間に、高圧EGRガスの流量Vhpが増大し、第3のNOX濃度Nexが短時間で低減している。
なお、図4に示した高圧EGR弁33及び低圧EGR弁43の制御例は一例にすぎず、低圧EGRガスの応答遅れ時間ΔTを考慮した制御は、他の例であっても構わない。
<3.EGR制御方法>
次に、本実施形態にかかるEGR制御装置(ECU)50によるEGR制御方法について説明する。図5〜図7は、ECU50によるEGR制御処理を示すフローチャートである。かかるEGR制御処理は、内燃機関11の運転中に常時実行されてもよく、あるいは、所定の条件が成立したときに実行されてもよい。
まず、ステップS10において、ECU50は、低圧EGR弁43の開度を変化させてから内燃機関11の燃焼に影響が現れるまでの応答速度を算出する。本実施形態にかかるECU50は、第1のNOX濃度Nlpが変化してから第3のNOX濃度Nexが変化するまでの時間ΔTを求める。
図6は、応答速度算出処理の一例を示すフローチャートである。かかる処理例では、まず、ステップS11において、ECU50は、第1のNOX濃度Nlpを継続的に読込み、第1のNOX濃度Nlpの変化速度(ppm/μsec.)が所定の閾値以上になったか否かを判別する。当該変化速度が閾値未満の場合(S11:No)、ECU50は、再度ステップS11の判定を行う。ステップS11の判定は、当該変化速度が閾値以上になるまで(S11:Yes)繰り返される。
第1のNOX濃度Nlpの変化速度が閾値以上になった場合(S11:Yes)、ECU50はステップS12に進んでタイマカウントを開始する。次いで、ECU50は、ステップS13に進んで、第3のNOX濃度Nexを読込み、第3のNOX濃度Nexが、第1のNOX濃度Nlpの変化に応じて変化したか否かを判定する。第3のNOX濃度Nexに変化が見られない場合、ECU50は、再度ステップS13の判定を行う。ステップS13の判定は、第3のNOX濃度Nexに変化が見られるまで(S13:Yes)繰り返される。
第3のNOX濃度Nexに変化が見られた場合(S13:Yes)、ECU50は、ステップS14に進んでタイマ値を読込み、応答遅れ時間ΔTを記憶素子等に記憶して、応答速度算出処理を終了する。なお、かかる応答速度の算出は、第1のNOX濃度Nlpの変化に対する第3のNOX濃度Nexの変化の応答速度だけでなく、第1のNOX濃度Nlpの変化に対する第2のNOX濃度Ninの変化の応答速度についても実施してもよい。
図5に戻り、ECU50は応答速度を算出した後、ステップS20に進み、低圧EGR弁43の開度を制御する。例えば、ECU50は、あらかじめ格納したマップ情報を参照して、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度Ototalの目標値Otgtに基づいて低圧EGR弁43の開度を決定してもよい。また、ECU50は、低圧EGR弁43と併せて排気コントロール弁27の開度を制御してもよい。低圧EGRは、排気側の圧力が低いために低圧EGR弁43の開閉のみでは低圧EGRガスの導入量に限界があることから、例えば目標とする低圧EGRガスの流量が多いときには、ECU50は排気コントロール弁27の開度を絞ることによって排気の圧力を高めるようにする。
次いで、ECU50は、ステップS30に進み、低圧EGRガスの希釈率Alpを算出する。例えば、ECU50は、第1のNOX濃度Nlp及び第2のNOX濃度Ninを読込み、上記式(1)から、低圧EGRガスの希釈率Alp(=Nin/Nlp)を求める。次いで、ECU50は、ステップS40に進み、高圧EGRガスが混合される前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度Oinを算出する。例えばECU50は、第1のNOX濃度Nlp、第2のNOX濃度Nin、排気の酸素濃度(第1の酸素濃度)Oex、及び新気の流量Vaに基づき、上記式(4)から、第2の酸素濃度Oinを算出する。
次いで、ECU50は、ステップS50に進み、高圧EGR弁33の制御を行う。ここでは、低圧EGR弁43の制御指示値ではなく、算出された第2の酸素濃度Oinと、応答速度を考慮した、内燃機関11に吸入される吸気の酸素濃度Ototalの目標値Otgtとに基づき、高圧EGR弁33が制御される。
図7は、EGR制御処理の一例を示すフローチャートである。かかるEGR制御処理の例では、まず、ECU50は、ステップS51において、高圧EGRガスが混合される前の吸気の酸素濃度(第2の酸素濃度)Oin、排気の酸素濃度(第1の酸素濃度)Oex、及び新気の流量Vaを読込む。次いで、ECU50は、ステップS52において、上記式(6)から、内燃機関11に吸入される吸気中の酸素濃度の目標値Otgtとなる高圧EGRガスの流量Vhpを求める。次いで、ECU50は、ステップS53において、あらかじめ格納したマップ情報等を参照して、流量Vhpに応じた高圧EGR弁33の制御指示値を決定し、高圧EGR弁33を制御する。これにより、内燃機関11に吸入される吸気中の酸素濃度Ttotalが目標値Ttgtとなるように、総EGR量が精度よく制御される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 EGRシステム
11 内燃機関
13 エアフローメータ
14 インテークマニホールド
15 吸気通路
16 吸気スロットル弁
17 第2のNOX濃度センサ
18 インタークーラー
21 排気通路
22 エキゾーストマニホールド
23 第3のNOX濃度センサ
25 空燃比センサ
26 排気浄化装置
27 排気コントロール弁
31 高圧EGR通路
33 高圧EGR弁
41 低圧EGR通路
43 低圧EGR弁
45 第1のNOX濃度センサ
50 制御装置
51 応答速度算出部
53 低圧EGR率算出部
55 酸素濃度算出部
57 EGR制御部
Alp 低圧EGRガスの希釈率
Nlp 第1のNOX濃度
Nin 第2のNOX濃度
Nex 第3のNOX濃度
Oex 第1の酸素濃度
Oin 第2の酸素濃度
Otgt 酸素濃度の目標値
Ototal 吸気酸素濃度

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路から分岐して吸気通路に合流する高圧EGR通路と、
    前記高圧EGR通路を流れる高圧EGRガスの流量を調節する高圧EGR弁と、
    前記高圧EGR通路の分岐位置よりも下流側で前記排気通路から分岐して前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側で前記吸気通路に合流する低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路を流れる低圧EGRガスの流量を調節する低圧EGR弁と、
    を備えたEGRシステムの制御を行うためのEGR制御装置において、
    低圧EGR弁よりも下流側での前記低圧EGRガスのNOX濃度を示す第1のNOX濃度が変化してから、前記内燃機関から排出される排気のNOX濃度を示す第3のNOX濃度が変化するまでの遅れ時間を求める応答速度算出部と、
    前記第1のNOX濃度、及び、前記低圧EGR通路の合流位置よりも下流側、かつ、前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側での吸気のNOX濃度を示す第2のNOX濃度に基づいて、前記低圧EGRガスの希釈率を求める低圧EGR率算出部と、
    前記内燃機関から排出される前記排気の酸素濃度を示す第1の酸素濃度、及び、前記希釈率に基づき、前記高圧EGRガスの混合前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度を推定する酸素濃度算出部と、
    前記第2の酸素濃度、及び、前記遅れ時間に基づき、前記低圧EGRガスの流量及び前記高圧EGRガスの流量を制御するEGR制御部と、
    を備える、EGR制御装置。
  2. 前記EGR制御部は、前記遅れ時間に基づき、前記内燃機関に吸入される吸気中の前記第2の酸素濃度を推定し、前記内燃機関に吸入される吸気中の酸素濃度が目標値となるように、前記高圧EGRガスの流量を制御する、請求項1に記載のEGR制御装置。
  3. 前記応答速度算出部は、さらに、前記第1のNOX濃度が変化してから、前記第2のNOX濃度が変化するまでの第2の遅れ時間を求め、
    前記低圧EGR率算出部は、前記第2の遅れ時間に基づき、同一の低圧EGRガスが検出された前記第1のNOX濃度及び前記第2のNOX濃度を用いて、前記希釈率を求める、請求項1又は2に記載のEGR制御装置。
  4. 内燃機関の排気通路から分岐して吸気通路に合流する高圧EGR通路と、
    前記高圧EGR通路を流れる高圧EGRガスの流量を調節する高圧EGR弁と、
    前記高圧EGR通路の分岐位置よりも下流側で前記排気通路から分岐して前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側で前記吸気通路に合流する低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路を流れる低圧EGRガスの流量を調節する低圧EGR弁と、
    を備えたEGRシステムの制御を行うためのEGR制御方法において、
    低圧EGR弁よりも下流側での前記低圧EGRガスのNOX濃度を示す第1のNOX濃度が変化してから、前記内燃機関から排出される排気のNOX濃度を示す第3のNOX濃度が変化するまでの遅れ時間を求めるステップと、
    前記第1のNOX濃度、及び、前記低圧EGR通路の合流位置よりも下流側、かつ、前記高圧EGR通路の合流位置よりも上流側での吸気のNOX濃度を示す第2のNOX濃度に基づいて、前記低圧EGRガスの希釈率を求めるステップと、
    前記内燃機関から排出される前記排気の酸素濃度を示す第1の酸素濃度、及び、前記希釈率に基づき、前記高圧EGRガスの混合前の吸気の酸素濃度を示す第2の酸素濃度を推定するステップと、
    前記第2の酸素濃度、及び、前記遅れ時間に基づき、前記低圧EGRガスの流量及び前記高圧EGRガスの流量を制御するステップと、
    を備える、EGR制御方法。
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