JP2017223123A - 制御装置 - Google Patents

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匡史 松本
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Abstract

【課題】EGRシステムに用いられる制御装置であって、凝縮水発生の可能性を認知した場合に、より応答性高く凝縮水発生を抑制することができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置としてのECU10では、判定部102による凝縮水有無判定の結果が、吸気流路及び再循環流路の少なくとも一部において凝縮水が発生するものである場合に、流路切替部103は、再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、再循環流路に設けられるEGRクーラを通さずに吸気流路に流すように流路を切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、EGRシステムに用いられる制御装置に関する。
内燃機関の排気の一部をEGRガスとして吸気側へ還流させるシステムにおいて、EGRクーラによりEGRガスを冷却して還流させる技術が実用化されている。EGRとは、Exhaust Gas Recirculationの略であり、エンジンから排出される排気ガスの一部をエンジンの吸気流路に還流させる再循環流路を設けた排気再循環のことである。具体的にEGRガスを冷却して還流させる手法としては、排気管から吸気管にEGRガスを還流させるEGR配管に、EGRガスを冷却水と熱交換させる水冷式のEGRクーラを設けるものがある。また、冷却水を循環させる循環経路において、内燃機関内部に設けられた冷却通路の下流側となる位置にEGRクーラを配置し、内燃機関の冷却通路を通過した冷却水をEGRクーラに供給するようにした構成が知られている。こうして内燃機関の冷却通路の下流側にEGRクーラが配置される構成では、内燃機関の運転状態に基づき設定される要求流量に応じてEGRクーラに冷却水が供給される。
下記特許文献1では、このようなシステムにおける凝縮水発生の課題を解決する技術が提案されている。具体的には、EGRクーラにおける凝縮水発生の可能性があると判断した場合には、EGRクーラに流れる冷却媒体の流量を制限している。
特開2014−141891号公報
上記従来の技術では、EGRクーラにおける凝縮水発生の可能性があると判断した場合に、EGRクーラに流れる冷却媒体の流量を制限するので、冷却媒体の流量が抑制されてからEGRクーラの熱交換部における冷却能力が制限されるまでには時間を要する。より具体的には、EGRクーラを流れる冷却媒体とEGRガスとの熱交換において、冷却媒体の流量を抑制することで、単位時間あたりにEGRガスから奪われる熱を減らしてEGRガスを昇温する。冷却媒体の抑制をし、その抑制に伴って冷却媒体がEGRガスとの熱交換によって奪う熱が減少し、その減少に伴ってEGRガスが昇温するというプロセスが必要となる。従って、実際にEGRガスの冷却が抑制されるまでにはタイムラグが発生するため、凝縮水発生の可能性を認知した場合に、より応答性の高い制御を実行することが求められる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、EGRシステムに用いられる制御装置であって、凝縮水発生の可能性を認知した場合に、より応答性高く凝縮水発生を抑制することができる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る制御装置は、EGRシステムに用いられる制御装置であって、内燃機関に空気を供給する吸気流路(15)、及び前記内燃機関から排出される排気ガスの一部を前記吸気流路に再循環させる再循環流路(17,17B,17C)、の少なくとも一部において凝縮水が発生するか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する判定部(102)と、前記凝縮水有無判定の結果に基づいて、前記再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、前記再循環流路に設けられるEGRクーラ(13)に通して流すか、前記EGRクーラに通さずに流すかを切り替える流路切替部(103)と、を備える。前記凝縮水有無判定の結果が、前記吸気流路及び前記再循環流路の少なくとも一部において凝縮水が発生するものである場合に、前記流路切替部は、前記再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、前記EGRクーラを通さずに前記吸気流路に流す。
本発明では、凝縮水が発生する可能性を認知すると、再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部について、EGRクーラを通さないようにする。排気ガスは、EGRクーラを通さないように切り替えられた瞬間から熱が奪われなくなる。従来のような冷却媒体の流量抑制から熱交換を経てEGRガスが昇温するものに比較して、本発明は流路切り替えのタイミングから即座に排気ガスの昇温を実現することができ、凝縮水発生回避の応答性を高めることができる。
尚、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載した括弧内の符号は、後述する「発明を実施するための形態」との対応関係を示すものであって、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載の発明が、後述する「発明を実施するための形態」に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、EGRシステムに用いられる制御装置であって、凝縮水発生の可能性を認知した場合に、より応答性高く凝縮水発生を抑制することができる制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るECUを用いるEGRシステムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係るECUの機能的な構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係るECUの動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係るECUの動作の別例を示すフローチャートである。 図5は、図1に示されるEGRシステムの第1変形例を示す図である。 図6は、図1に示されるEGRシステムの第2変形例を示す図である。 図7は、図1に示されるEGRシステムの第3変形例を示す図である。 図8は、図1に示されるEGRシステムの第4変形例を示す図である。 図9は、図1に示されるEGRシステムの第5変形例を示す図である。 図10は、図1に示されるEGRシステムの第6変形例を示す図である。 図11は、図1に示されるEGRシステムの第7変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本発明の実施形態に係るECU10が用いられるEGRシステム20について、図1を参照しながら説明する。ECU10は、本発明の制御装置に相当する。EGRシステム20は、内燃機関であるエンジン6と、吸気流路15と、排気流路16と、再循環流路17と、バイパス流路18と、を備えている。
エンジン6には、インテークマニホールド7と、エキゾーストマニホールド8と、が設けられている。吸気流路15から取り込まれた空気は、インテークマニホールド7を通ってエンジン6の各気筒に供給される。エンジン6の各気筒から排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド8によって集約されて排気流路16に流れる。
エンジン6は、タービン9及びコンプレッサ3からなる過給器が設けられた過給器付きエンジンとして構成されている。エンジン6としては、ディーゼルエンジンであっても、ガソリンエンジンであっても構わず、その気筒数も特に限定されるものではない。
エンジン6には、吸気流路15を通して空気が供給される。吸気流路15には、吸気口からエンジン6に向けて順に、エアクリーナ2と、コンプレッサ3と、スロットル4と、インタークーラ5と、が設けられている。
エアクリーナ2は、エンジン6に供給する空気に異物が入り込まないようにするためのフィルタである。コンプレッサ3は、タービン9と共に過給器を構成している。コンプレッサ3は、タービン9の回転に応じて回転し、吸気流路15からエンジン6に流れ込む空気の密度を高める。
スロットル4は、吸気流路15の流路断面積を変化させて、エンジン6に流れ込む空気の流量を調整する装置である。インタークーラ5は、コンプレッサ3による圧縮によって温度が上がった空気を冷却してエンジン6に供給するための装置である。
エンジン6から排出される排気ガスは、排気流路16を通して排出される。排気流路16には、エンジン6から排気口に向けて順に、タービン9と、触媒装置11と、が設けられている。
タービン9は、排気流路16を流れる排気ガスによって回転する。上記したように、タービン9が回転するとコンプレッサ3が回転するように構成されている。触媒装置11は、一例としては三元触媒であって、排気ガス中に含まれる有害成分を酸化還元することで同時に浄化する装置である。尚、エンジン6がディーゼルエンジンの場合には、触媒装置11として酸化触媒やNOx吸蔵還元触媒等が用いられる。
再循環流路17は、タービン9及び触媒装置11よりも排気口に近い下流側において排気流路16と繋がれている。再循環流路17は、一端側が排気流路16に繋がれており、他端側が吸気流路15に繋がれている。再循環流路17は、コンプレッサ3よりも吸気口側である上流側において、吸気流路15に繋がれている。従って、本実施形態は、LPL(Low Pressure Loop)方式のEGRシステムとなる。
再循環流路17には、排気流路16側から排気ガスが流入し、吸気流路15側に流れる。再循環流路17には、排気ガスが流れる上流側から順に、調整弁12と、EGRクーラ13と、EGR調整弁14と、が設けられている。EGRクーラ13は、排気流路16及び再循環流路17を通って流れてくる排気ガスを冷却するものである。EGRクーラ13の形式は特に限定されるものではなく、排気ガスを冷却することができればよい。
再循環流路17には、EGRクーラ13を通さずに排気ガスを吸気流路15に流すためのバイパス流路18が繋がれている。バイパス流路18は、一端側がEGRクーラ13の上流側に繋がれており、他端側がEGRクーラ13の下流側に繋がれている。
EGRクーラ13の上流側において、再循環流路17とバイパス流路18とが繋がっている部分には、調整弁12が設けられている。調整弁12は、再循環流路17を流れる排気ガスが、そのままEGRクーラ13に流れる流量と、バイパス流路18を流れる流量とを調整する弁である。
バイパス流路18の他端側が再循環流路17に繋がる部分よりも下流側には、EGR調整弁14が設けられている。EGR調整弁14を閉じると、再循環流路17から吸気流路15に流れ込むEGRガスとしての排気ガスを停止することができるので、吸気流路15に発生する負圧による意図しない排気ガスの吸い込みを抑制することができる。このようにすることで、意図しない再循環流路17内の残留排気ガスの吸い込みによる減速失火を抑制することができる。EGR調整弁14は、EGRクーラ13よりも下流側に設けられているので、高温の排気ガス流入を抑制することができ、高耐熱性が不要となる。
本実施形態において、ECU10は、調整弁12を制御するための制御装置として機能している。ECU10には、回転速度センサ30と、負荷センサ31と、温度センサ32と、湿度センサ33と、外気温センサ34と、が繋がっている。
回転速度センサ30からは、エンジン6の回転数を示す情報が出力される。負荷センサ31からは、エンジン6にかかる負荷を示す情報が出力される。温度センサ32からは、再循環流路17を流れる排気ガスの温度を示す情報が出力される。湿度センサ33からは、吸気流路15を流れる空気の湿度を示す情報が出力される。外気温センサ34からは、外気温を示す情報が出力される。
続いて、図2を参照しながら、ECU10の機能的な構成について説明する。ECU10は、機能的な構成要素として、データ取得部101と、判定部102と、流路切替部103と、を備えている。
データ取得部101は、各種センサから出力される情報を取得する部分である。データ取得部101は、回転速度センサ30と、負荷センサ31と、温度センサ32と、湿度センサ33と、外気温センサ34と、のそれぞれから出力される情報を取得し、判定部102に出力する。
判定部102は、吸気流路15及び再循環流路17の少なくとも一部において凝縮水が発生するか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する部分である。判定部102は、吸気流路15を流れる空気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行することができる。具体的な一例としては、判定部102は、吸気流路15に流れ込む新気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行することができる。別例としては、判定部102は、吸気流路15においてエンジン6に繋がるインテークマニホールド7に入り込む前の混合気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行することもできる。
判定部102は、吸気流路15において新気とEGRガスとの混合ガスに含まれる水分量が、吸気流路15における飽和水蒸気量以上であれば、凝縮水が発生する可能性があるものと判定する。この判定に用いるパラメータとしては、空気量、外気温度、湿度、EGRガス温度、EGR率が挙げられる。
また別例として、判定部102は、外気温に基づいて凝縮水有無判定を実行するようにしてもよい。この判定に用いるパラメータとしては、空気量、EGR率、EGRガス温度、外気温度、吸気流路15における圧力が挙げられる。
判定部102は、凝縮水有無判定結果を流路切替部103に出力する。流路切替部103は、凝縮水有無判定の結果に基づいて、再循環流路17を流れる排気ガスの少なくとも一部を、再循環流路17に設けられるEGRクーラ13に通して流すか、EGRクーラ13に通さずに流すかを切り替える部分である。
流路切替部103は、凝縮水有無判定の結果が、吸気流路15及び再循環流路17の少なくとも一部において凝縮水が発生するものである場合に、再循環流路17を流れる排気ガスの少なくとも一部を、EGRクーラ13を通さずに吸気流路15に流すものである。流路切替部103は、再循環流路17に設けられた調整弁12に駆動信号を出力することで、EGRクーラ13に流入する排気ガスの流量を調整する。流路切替部103は、凝縮水有無判定の結果が、吸気流路15及び再循環流路17の少なくとも一部において凝縮水が発生するものではない場合に、再循環流路17を流れる排気ガスの全量をEGRクーラ13を通して吸気流路15に流す。
図3に示されるフローチャートを参照しながら、ECU10の動作について説明する。ステップS101では、データ取得部101が、凝縮水有無判定に必要なデータを取得する。ステップS101に続くステップS102では、判定部102が、凝縮水発生の可能性があるか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する。凝縮水発生の可能性が無ければステップS104の処理に進み、凝縮水発生の可能性が有ればステップS103の処理に進む。
ステップS103では、流路切替部103が、調整弁12に流路を切り替える駆動信号を出力する。より具体的には、再循環流路17を流れる排気ガスが、全てバイパス流路18に流れるように調整弁12を駆動する。従って、流路切替手段としての調整弁12が開かれることになる。ステップS104では、流路切替部103が、調整弁12に流路を切り替える駆動信号を出力する。より具体的には、再循環流路17を流れる排気ガスが、全てEGRクーラ13に流れるように調整弁12を駆動する。従って、流路切替手段としての調整弁12が閉じられることになる。
図4に示されるフローチャートを参照しながら、ECU10の動作の別例について説明する。ステップS201では、データ取得部101が、凝縮水有無判定に必要なデータを取得する。ステップS201に続くステップS202では、判定部102が、凝縮水発生の可能性があるか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する。凝縮水発生の可能性が無ければステップS206の処理に進み、凝縮水発生の可能性が有ればステップS203の処理に進む。
ステップS203では、流路切替部103が、調整弁12に流路を切り替える駆動信号を出力する。より具体的には、再循環流路17を流れる排気ガスの一部がバイパス流路18に流れ、残部がEGRクーラ13を流れるように調整弁12を駆動する。例えば、バイパス流路18側に60%流れ、EGRクーラ13側に40%流れるように調整する。従って、流路切替手段としての調整弁12が一部開かれることになる。ステップS206では、流路切替部103が、調整弁12に流路を切り替える駆動信号を出力する。より具体的には、再循環流路17を流れる排気ガスが、全てEGRクーラ13に流れるように調整弁12を駆動する。従って、流路切替手段としての調整弁12が閉じられることになる。
ステップS203に続くステップS204では、判定部102が、EGRガスとしての排気ガス温度が所定の閾値を上回ったか判断する。排気ガス温度が所定の閾値を上回らなければ処理を終了し、排気ガス温度が所定の閾値を上回ればステップS205の処理に進む。
ステップS205では、流路切替部103が、調整弁12に開度を変更する駆動信号を出力する。より具体的には、バイパス流路18に流れる排気ガスの流量を減らして、EGRクーラ13側に流れる排気ガスの流量が増えるように調整する。例えば、バイパス流路18側に60%流れ、EGRクーラ13側に40%流れるようになっていたとすれば、バイパス流路18側に58%流れ、EGRクーラ13側に42%流れるように調整する。従って、流路切替手段としての調整弁12の開度が変更される。
続いて図5を参照しながら、第1変形例としてのEGRシステム20Aについて説明する。EGRシステム20Aでは、温度センサ32が再循環流路17に設けられ、湿度センサ33が吸気流路15に設けられている。より具体的には、温度センサ32は、EGR調整弁14と、再循環流路17と吸気流路15とが合流する部分と、の間に設けられている。湿度センサ33は、エアクリーナ2と、再循環流路17と吸気流路15とが合流する部分と、の間に設けられている。
続いて図6を参照しながら、第2変形例としてのEGRシステム20Bについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Bは、再循環流路17Bの接続態様が異なっている。再循環流路17Bの一端側は、排気流路16においてタービン9と触媒装置11との間に繋がれている。
続いて図7を参照しながら、第3変形例としてのEGRシステム20Cについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Cは、再循環流路17Cの接続態様が異なっている。再循環流路17Cの一端側は、排気流路16においてエキゾーストマニホールド8とタービン9との間に繋がれている。再循環流路17Cの他端側は、吸気流路15においてスロットル4とインタークーラ5との間に繋がれている。EGR調整弁14及び温度センサ32は、再循環流路17Cと、吸気流路15との合流部分と、の間に配置されている。
続いて図8を参照しながら、第4変形例としてのEGRシステム20Dについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Dは、調整弁12Dの配置位置が異なっている。調整弁12Dは、EGRクーラ13よりも下流側であって、バイパス流路18の下流側が再循環流路17に繋がる箇所に設けられている。調整弁12DをEGRクーラ13よりも下流側に設けることで、凝縮水発生の可能性を認知してから湿度の高い排気ガスの吸気流路15への流入をより早く阻止することができる。
続いて図9を参照しながら、第5変形例としてのEGRシステム20Eについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Eは、EGR調整弁14Eの配置位置が異なっている。EGR調整弁14Eは、調整弁12よりも上流側であって、再循環流路17の一端側が排気流路16に繋がる側に設けられている。EGR調整弁14EをEGRクーラ13の上流側に設けているので、EGR調整弁14Eを閉じることでEGRクーラ13での暖気中における凝縮水発生を回避できる。
続いて図10を参照しながら、第6変形例としてのEGRシステム20Fについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Fは、湿度センサ33Fの配置位置が異なっている。湿度センサ33Fは、インタークーラ5とインテークマニホールド7との間に設けられている。
続いて図11を参照しながら、第7変形例としてのEGRシステム20Gについて説明する。EGRシステム20Aに対してEGRシステム20Gは、温度センサ32Gの配置位置が異なっており、湿度センサ33は配置されていない。湿度を検出しない場合であっても、エアクリーナ2よりも更に吸気口側に設けられた温度センサ32Gによって検出される外気温に基づいて、凝縮水有無判定を実行することができる。
上記したように本実施形態に係るECU10は、EGRシステム20,20A,20B,20C,20D,20E,20F,20Gに用いられる制御装置であって、判定部102と、流路切替部103とを備えている。判定部102は、内燃機関としてのエンジン6に空気を供給する吸気流路15、エンジン6から排出される排気ガスの一部を吸気流路15に再循環させる再循環流路17,17B,17C、の少なくとも一部において凝縮水が発生するか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する。流路切替部103は、凝縮水有無判定の結果に基づいて、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの少なくとも一部を、再循環流路17,17B,17Cに設けられるEGRクーラ13に通して流すか、EGRクーラ13に通さずに流すかを切り替える。流路切替部103は、凝縮水有無判定の結果が、吸気流路15及び再循環流路17,17B,17Cの少なくとも一部において凝縮水が発生するものである場合に、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの少なくとも一部を、EGRクーラ13を通さずに吸気流路15に流すようにしている。
このように凝縮水が発生する可能性を認知すると、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの少なくとも一部について、EGRクーラ13を通さないように流路を切り替える。排気ガスは、EGRクーラ13を通さないように切り替えられた瞬間から熱が奪われなくなる。従来のような冷却媒体の流量抑制から熱交換を経てEGRガスが昇温するものに比較して、本実施形態では流路切り替えのタイミングから即座に排気ガスの昇温を実現することができ、凝縮水発生回避の応答性を高めることができる。更に、EGRクーラ13に流す冷却水量を変えずに済むので、冷却水量を制限する従来技術に比較して冷却水の温度が過度に上昇し沸騰することを回避できる。
また本実施形態では、流路切替部103は、再循環流路17,17B,17Cに設けられた調整弁12,12Dに駆動信号を出力することで、EGRクーラ13に流入する排気ガスの流量を調整している。調整弁12,12Dを駆動することで、EGRクーラ13に流入する排気ガスの流量を迅速且つ適量に調整することができる。
また本実施形態では、判定部102は、吸気流路15を流れる空気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行している。湿度を検知することで、吸気流路15を流れる空気の水分量を直接的に測ることができ、凝縮水発生の可能性を精度良く推定することができる。
また本実施形態では、図5から図10を参照しながら説明したように湿度センサ33を配置することで、判定部102が、吸気流路15に流れ込む新気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行することができる。
また本実施形態では、図10を参照しながら説明したように湿度センサ33Fを配置することで、判定部102が、吸気流路15においてエンジン6に繋がるインテークマニホールド7に入り込む前の混合気の湿度に基づいて凝縮水有無判定を実行することができる。
また本実施形態では、図11を参照しながら説明したように温度センサ32Gを配置することで、判定部102は、湿度を検出しない場合であっても、外気温に基づいて凝縮水有無判定を実行することができる。
また本実施形態では、図4を参照しながら説明したように、流路切替部103は、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの少なくとも一部を、EGRクーラ13を通さずに吸気流路15に流している場合であって、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの温度が閾値を超えた場合には、EGRクーラ13に通す排気ガスの流量を増加させることができる。
本実施形態では、凝縮水発生の可能性を認知すると、EGRクーラ13に流す排気ガスの流量を低減しているので、そのままの状態を維持するとEGRガスとしての排気ガスが過昇温状態となる。そこで、再循環流路17,17B,17Cを流れる排気ガスの温度が閾値を超えた場合には、EGRクーラ13に通す排気ガスの流量を増加させることで、EGRガスとしての排気ガスが過昇温状態になることを回避することができる。
また本実施形態では、閾値を変動させることができる。閾値を変動させることで、EGRガスとしての排気ガスを昇温させるべき温度まで昇温させることができるので、必要以上に昇温させることを回避できる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
102:判定部
103:流路切替部
12,12D:調整弁
13:EGRクーラ
15:吸気流路
17,17B,17C:再循環流路

Claims (8)

  1. EGRシステムに用いられる制御装置であって、
    内燃機関に空気を供給する吸気流路(15)、及び前記内燃機関から排出される排気ガスの一部を前記吸気流路に再循環させる再循環流路(17,17B,17C)、の少なくとも一部において凝縮水が発生するか否かを判定する凝縮水有無判定を実行する判定部(102)と、
    前記凝縮水有無判定の結果に基づいて、前記再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、前記再循環流路に設けられるEGRクーラ(13)に通して流すか、前記EGRクーラに通さずに流すかを切り替える流路切替部(103)と、を備え、
    前記凝縮水有無判定の結果が、前記吸気流路及び前記再循環流路の少なくとも一部において凝縮水が発生するものである場合に、
    前記流路切替部は、前記再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、前記EGRクーラを通さずに前記吸気流路に流す、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記流路切替部は、前記再循環流路に設けられた調整弁(12,12D)に駆動信号を出力することで、前記EGRクーラに流入する排気ガスの流量を調整する、制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の制御装置であって、
    前記判定部は、前記吸気流路を流れる空気の湿度に基づいて前記凝縮水有無判定を実行する、制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記判定部は、前記吸気流路に流れ込む新気の湿度に基づいて前記凝縮水有無判定を実行する、制御装置。
  5. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記判定部は、前記吸気流路において前記内燃機関に繋がるインテークマニホールドに入り込む前の混合気の湿度に基づいて前記凝縮水有無判定を実行する、制御装置。
  6. 請求項1又は2に記載の制御装置であって、
    前記判定部は、外気温に基づいて前記凝縮水有無判定を実行する、制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置であって、
    前記流路切替部は、前記再循環流路を流れる排気ガスの少なくとも一部を、前記EGRクーラを通さずに前記吸気流路に流している場合であって、前記再循環流路を流れる排気ガスの温度が閾値を超えた場合には、前記EGRクーラに通す排気ガスの流量を増加させる、制御装置。
  8. 請求項7に記載の制御装置であって、
    前記閾値を変動させることができる、制御装置。
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