JP2010242681A - 内燃機関のegrシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】低スワールポートと高スワールポートとを負荷に応じて使い分けることにより、気筒内に燃焼に最適な温度分布を作り出す。
【解決手段】吸気通路のコンプレッサより下流側において吸気通路から分岐して高スワールポートに連通する第1分岐通路及び低スワールポートに連通する第2分岐通路と、吸気が第1分岐通路又は第2分岐通路のいずれか一方に流入するように吸気の流路を切り換える切り換えバルブと、第1分岐通路に設けられた吸気冷却装置と、吸気冷却装置より下流の第1分岐通路と第2分岐通路とを連通する連通路と、連通路を開閉する開閉バルブと、連通路の接続部より下流の第2分岐通路とタービンより上流の排気通路とを連通する高圧EGR通路と、高圧EGRバルブと、コンプレッサより上流の吸気通路と排気浄化装置より下流の排気通路とを連通する低圧EGR通路と、低圧EGRバルブと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のEGRシステムに関する。
気筒内に流入する吸気のスワール比が比較的高い高スワールポートと、気筒内に流入する吸気のスワール比が比較的低い低スワールポートと、の2つの吸気ポートを備え、負荷に応じて使用する吸気ポートを変更することにより、負荷に応じて吸気のスワール比を変更する技術が知られている。
関連する技術として、特許文献1には、1つの吸気ポートに低スワール用の吸気バルブと高スワール用の吸気バルブとを備え、負荷に応じて開閉制御する吸気バルブを変更することにより、1つの吸気ポートのみを備えるレイアウトを採用しながら負荷に応じたスワール比の変更を可能とする技術が記載されている。
特開2003−13742号公報
従来技術では、低スワールポートと高スワールポートとを負荷に応じて使い分けることにより、気筒内に流入する吸気のスワール比を負荷に応じて異ならせることはできるものの、気筒内に流入する吸気の温度については考慮されていない。
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、低スワールポートと高スワールポートとを負荷に応じて使い分けることにより、気筒内に燃焼に最適な温度分布を作り出す技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の内燃機関のEGRシステムは、
内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
前記排気通路に設けられ前記内燃機関から排出された排気を浄化する排気浄化装置と、
前記内燃機関の気筒内に高スワール比の吸気を流入させる高スワールポートと、
前記内燃機関の気筒内に低スワール比の吸気を流入させる低スワールポートと、
前記コンプレッサより下流側において前記吸気通路から分岐し、前記高スワールポートに連通する第1分岐通路と、
前記コンプレッサより下流側において前記吸気通路から分岐し、前記低スワールポートに連通する第2分岐通路と、
前記コンプレッサから流出した吸気が前記第1分岐通路又は前記第2分岐通路のいずれか一方に流入するように吸気の流路を切り換える切り換えバルブと、
前記第1分岐通路に設けられ第1分岐通路を流通する吸気を冷却する吸気冷却装置と、
前記第1分岐通路における前記吸気冷却装置より下流側と前記第2分岐通路とを連通する連通路と、
前記連通路を開閉する開閉バルブと、
前記第2分岐通路における前記連通路の接続部より下流側と前記排気通路における前記タービンより上流側とを連通する高圧EGR通路と、
前記高圧EGR通路から前記第2分岐通路に流入する排気の流量を調節する高圧EGRバルブと、
前記吸気通路における前記コンプレッサより上流側と前記排気通路における前記排気浄化装置より下流側とを連通する低圧EGR通路と、
前記低圧EGR通路から前記吸気通路に流入する排気の流量を調節する低圧EGRバルブと、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、高圧EGR通路を介して吸気系に流入する比較的高温の排気(高圧EGRガス)は、低スワールポートのみを介して気筒内に流入する。従って、高圧EGR通路を介した排気の再循環が行われる場合には、高温の高圧EGRガスを含む吸気は気筒内の中央部に導かれる。一方、低圧EGR通路を介して吸気系に流入する比較的低温の排気(低圧EGRガス)は、開閉バルブの開閉状態に応じて、高スワールポートのみを介して、又は、高スワールポート及び低スワールポートの両方を介して、気筒内に流入する。低圧EGRガスが高スワールポートのみを介して気筒内に流入した場合、低温の低圧EGRガスを含む吸気は気筒内の外周部に導かれる。従って、高圧EGRバルブ、低圧EGRバルブ、開閉バルブ及び切り換えバルブの開閉制御により、気筒内に温度分布を作り出すことが可能となる。内燃機関の運転条件に応じて適切な温度分布を作り出すように制御を行えば、燃焼安定性や排気性能を高めることが可能になる。
例えば、本発明において、
前記内燃機関の負荷に応じて前記切り換えバルブ、前記開閉バルブ、前記高圧EGRバルブ及び前記低圧EGRバルブを開閉制御する制御手段を更に備え、
前記制御手段は、
(1)前記内燃機関が低負荷の場合、前記高圧EGRバルブを開弁し、前記低圧EGRバルブを閉弁し、前記切り換えバルブを前記第2分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを閉弁する制御を行い、
(2)前記内燃機関が中負荷の場合、前記高圧EGRバルブを開弁し、前記低圧EGRバルブを開弁し、前記切り換えバルブを前記第1分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを開弁する制御を行い、
(3)前記内燃機関が高負荷の場合、前記高圧EGRバルブを閉弁し、前記低圧EGRバルブを開弁し、前記切り換えバルブを前記第1分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを開弁する制御を行うことができる。
内燃機関が低負荷の場合、特に筒内噴射式内燃機関では噴射量が少なく噴霧到達距離が短いため、主に気筒内中央部において燃焼が起こる。本発明によれば、内燃機関が低負荷の場合は、高温の高圧EGRガスが低スワールポートを介して気筒内に流入することにより、主に気筒内中央部のガス温度が高くなるような温度分布を形成することができる。これにより、良好な燃焼性が得られ、HC排出力を低減できる。また、本発明の場合は主に気筒内中央部のみの温度を高めるので、気筒外周部からの放熱による熱損失を低減でき、燃焼が行われる気筒内中央部をより効率的により高温にすることが可能である。よって、単に吸気の温度を高めることによって同様の作用効果を得ようとした従来技術と比較すると、吸気温度を高めることによる燃費への影響を抑制することも可能である。
内燃機関が中負荷の場合、高圧EGRと低圧EGRとを併用するEGR制御条件となるので、従来技術では、吸気温度を高めるために高温の高圧EGRガスの比率を高めることが行われていたが、これは過給効率の低下を招いていた(高圧EGRガスはタービン上流から取られるため)。その点、本発明の場合は、高温の高圧EGRガスが低スワールポートのみを介して気筒内に流入するので、気筒外周部からの放熱による熱損失を抑制しつつ、気筒内中央部のガス温度が高くなるような温度分布を効率的に形成することができる。
従って、高圧EGRガスの比率を大きく高める必要がないので、過給効率の低下を抑制できる。従って、NOx排出量の増大や燃費の悪化を抑制することができる。
内燃機関が高負荷の場合、低温の低圧EGRガスのみを含み吸気冷却装置によって冷却された吸気が気筒に流入するので、効率的に吸気温度を低下させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、高温の高圧EGRガスを低スワールポートのみを介して気筒内に流入させるように構成したことにより、従来あるスワールコントロールバルブとインタークーラバイパスバルブとを備えた構成と比較して、バルブの搭載個数を増加させることなく、スワールコントロール及び吸気温度コントロールに加えて、気筒内の温度分布のコントロールをも可能とした。
本発明によれば、低スワールポートと高スワールポートとを負荷に応じて使い分けることにより、気筒内に燃焼に最適な温度分布を作り出すことが可能となる。
実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、内燃機関が低負荷の場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。 実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、内燃機関が中負荷の場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。 実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、内燃機関が高負荷の場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。 実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、内燃機関の冷却水温が異常に高温の状態であると判断された場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。 実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、燃料添加装置による排気燃料添加を伴うフィルタ再生処理又はNOx触媒の還元処理が実施される場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。 実施例に係る内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成と、内燃機関が高地においてアイドル運転を行う場合の低圧EGRバルブ、高圧EGRバルブ、切り換えバルブ及びシャッターバルブの開閉制御態様を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施例に係る内燃機関のEGRシステムを適用する内燃機関とその吸気系及び排気系の概略構成を模式的に示す概念図である。図1において、エンジン1は、4つの気筒2を有するディーゼルエンジンである。なお、図1では簡単のため気筒2を1つだけ描いて他の3つの気筒2は図示を省略してある。エンジン1の吸気通路3には過給機のコンプレッサ7が設けられている。また、エンジン1の排気通路4には過給機のタービン8が設けられている。排気通路4におけるタービン8より下流側には、エンジン1から排出される排気を浄化する排気浄化装置17が備えられている。排気浄化装置17は、排気中の微粒子物質を捕集するパティキュレートフィルタ18と、排気中のNOxを還元浄化す
る吸蔵還元型NOx触媒19と、を有する。
エンジン1の各気筒2には、気筒2内に高スワール比(スワール比>1.5)の吸気を流入させる高スワールポート21と、気筒2内に低スワール比(スワール比<0.5)の吸気を流入させるスワールゼロポート22と、のスワール比の異なる2つの吸気ポートが接続されている。ここで、スワールゼロポート22を介して気筒2内に流入する吸気には、極めて弱いスワールしか生じず、気筒2の中央部に向かって流れる気流が作り出される。スワールゼロポート22が、本発明における低スワールポートに相当する。
また、エンジン1の各気筒2には、2つの排気ポート23が接続されており、排気ポート23を介して気筒2は排気通路4に連通している。高スワールポート21及びスワールゼロポート22は図示しない吸気バルブによって開閉される。排気ポート23は図示しない排気バルブによって開閉される。
吸気通路3はコンプレッサ7より下流側の分岐部25において2つの分岐通路(第1分岐通路5及び第2分岐通路6)に分岐する。第1分岐通路5は上記高スワールポート21に接続する。第2分岐通路6はスワールゼロポート22に接続する。分岐部25には、コンプレッサ7から流出した吸気が第1分岐通路5又は第2分岐通路6のいずれか一方に流入するように吸気の流路を切り換える切り換えバルブ15が備えられている。図1では、切り換えバルブ15により、吸気が第2分岐通路6に流入する流路に切り換えられている。
第1分岐通路5には、第1分岐通路5を流れる吸気を冷却するインタークーラ11が備えられている。第1分岐通路5におけるインタークーラ11より下流側と第2分岐通路6とは連通路20によって連通している。連通路20には、連通路20を開閉するシャッターバルブ16が備えられている。図1では、シャッターバルブ16により、連通路20が閉鎖されている。シャッターバルブ16は本発明の開閉バルブに相当する。
排気通路4におけるタービン8より上流側と第2分岐通路6における連通路20の接続部より下流側とは高圧EGR通路9によって連通している。エンジン1から排出される排気の一部は、高圧EGR通路9を介して高温高圧の状態で第2分岐通路6に流入する。高圧EGR通路9には、高圧EGR通路9を介して第2分岐通路6に流入する排気の流量を調節する高圧EGRバルブ10が備えられている。
排気通路4における排気浄化装置17より下流側と吸気通路3におけるコンプレッサ7より上流側とは低圧EGR通路12によって連通している。排気浄化装置17を通過後の排気の一部は、低圧EGR通路12を介して低温低圧の状態で吸気通路3に流入する。低圧EGR通路12には、低圧EGR通路12を介して吸気通路3に流入する排気の流量を調節する低圧EGRバルブ14が備えられている。低圧EGR通路12における低圧EGRバルブ14より上流側(すなわち排気通路4側)には、低圧EGR通路12を流れる排気を冷却する低圧EGRクーラ13が備えられている。吸気通路3における低圧EGR通路12の接続部26より上流側には、吸気通路3に流入する空気の流量を調節するスロットルバルブ24が備えられている。
エンジン1には、エンジン1の運転状態を制御するコンピュータユニットであるECU28が併設されている。ECU28にはアクセル開度センサ27による測定データが入力され、ECU28は該入力されたデータに基づいてエンジン1の負荷を取得し、それに基づいて上記高圧EGRバルブ10、低圧EGRバルブ14、切り換えバルブ15、シャッターバルブ16、スロットルバルブ24の開閉動作を制御するための信号を出力する。
詳細には、エンジン1が低負荷の場合、高圧EGRバルブ10を開弁し、低圧EGRバルブ14を閉弁し、切り換えバルブ15を第2分岐通路6側に切り換え、シャッターバルブ16を閉弁する。図1には、この低負荷の場合のバルブ開閉制御が行われた場合の高圧EGRバルブ10、低圧EGRバルブ14、切り換えバルブ15及びシャッターバルブ16の開閉状態を示すとともにと、当該バルブ開閉制御を行った場合のガスの流れを矢印によって表している。
また、エンジン1が中負荷の場合、高圧EGRバルブ10を開弁(フィードバック制御)し、低圧EGRバルブ14を開弁し、切り換えバルブ15を第1分岐通路5側に切り換え、シャッターバルブ16を開弁する。図2には、この中負荷の場合のバルブ開閉制御が行われた場合の高圧EGRバルブ10、低圧EGRバルブ14、切り換えバルブ15及びシャッターバルブ16の開閉状態を示すとともにと、当該バルブ開閉制御を行った場合のガスの流れを矢印によって表している。
また、エンジン1が高負荷の場合、高圧EGRバルブ10を閉弁し、低圧EGRバルブ14を開弁し、切り換えバルブ15を第1分岐通路5側に切り換え、シャッターバルブ16を開弁する。図3には、この高負荷の場合のバルブ開閉制御が行われた場合の高圧EGRバルブ10、低圧EGRバルブ14、切り換えバルブ15及びシャッターバルブ16の開閉状態を示すとともにと、当該バルブ開閉制御を行った場合のガスの流れを矢印によって表している。
ディーゼルエンジンでは、低負荷の場合噴射量が少なく噴霧到達距離が短いため、主に気筒2内中央部において燃焼が起こる。本実施例によれば、エンジン1が低負荷の場合は、高温の高圧EGRガスがスワールゼロポート22を介して気筒2内に流入することにより、主に気筒2内中央部のガス温度が高くなるような温度分布を形成することができる。これにより、良好な燃焼性が得られ、HC排出力を低減できる。また、主に気筒2内中央部のみの温度を高めるので、気筒2外周部からの放熱による熱損失を低減でき、燃焼が行われる気筒2内中央部をより効率的により高温にすることが可能である。よって、単に吸気の温度を高めることによって同様の作用効果を得ようとした従来技術と比較すると、吸気温度を高めることによる燃費への影響を抑制することも可能である。
エンジン1が中負荷の場合、高圧EGRと低圧EGRとを併用するEGR制御条件となるので、従来技術では、吸気温度を高めるために高温の高圧EGRガスの比率を高めることが行われていたが、これは過給効率の低下を招いていた。本実施例の場合は、高温の高圧EGRガスがスワールゼロポート22のみを介して気筒2内に流入するので、気筒2外周部からの放熱による熱損失を抑制しつつ、気筒2内中央部のガス温度が高くなるような温度分布を効率的に形成することができる。従って、高圧EGRガスの比率を大きく高める必要がないので、過給効率の低下を抑制できる。従って、NOx排出量の増大や燃費の悪化を抑制することができる。
エンジン1が高負荷の場合、低温の低圧EGRガスのみを含みインタークーラ11によって冷却された吸気が気筒2に流入するので、効率的に吸気温度を低下させることができる。
このように、本実施例のシステムによれば、高温の高圧EGRガスをスワールゼロポート22のみを介して気筒2内に流入させるように構成したことにより、従来あるスワールコントロールバルブとインタークーラバイパスバルブとを備えた構成と比較して、バルブの搭載個数を増加させることなく、スワールコントロール及び吸気温度コントロールに加えて、気筒内の温度分布のコントロールをも可能となる。
本実施例において、図4のように、エンジン1の冷却水温を測定する水温センサ29を備え、水温センサ29によって測定される冷却水温が所定の閾値を超えて異常に高温状態になっていると判断される場合に、高圧EGRバルブ10を閉弁し、低圧EGRバルブ14を開弁し、切り換えバルブ15を第1分岐通路5側に切り換え、シャッターバルブ16を閉弁しても良い。
こうすることで、低温の低圧EGRガスが高スワール比の吸気ポート21のみを介して気筒2内に流入することになるので、気筒2内外周部を効率的に冷却することができる。これにより、冷却水温が異常に高温の状態を急速に正常な温度状態に戻すことが可能となる。
本実施例において、図5のように、排気ポート23接続部近傍の排気通路4内に燃料を添加する燃料添加装置30を備え、パティキュレートフィルタ18に捕集された微粒子物質を酸化除去する再生処理や、吸蔵還元型NOx触媒19に吸蔵されたNOxを放出還元させる還元処理を行う際に、燃料添加装置30から排気中に燃料を添加する場合に、高圧EGRバルブ10を閉弁し、低圧EGRバルブ14を開弁し、切り換えバルブ15を第2分岐通路6側に切り換え、シャッターバルブ16を閉弁しても良い。
こうすることで、燃料添加装置30から添加された燃料はパティキュレートフィルタ18に担持される酸化触媒や吸蔵還元型NOx触媒19の酸化作用により酸化されるので、再生処理や還元処理の実施中であっても、低圧EGRガス中のHCの量が大幅に増大することを抑制できる。よって、再生処理や還元処理の実施中であっても、低圧EGR通路12を介したEGRを継続することができる。これにより、再生処理や還元処理の実施中のエンジン1からのNOx排出量を低減できる。
また、シャッターバルブ16が閉じられ、スワールゼロポート22のみを介して気筒2内に吸気が流入するので、再生処理や還元処理を実施中の比較的HCを多く含む低圧EGRガスを含む吸気が、気筒2内中央部に導かれることになる。従って、吸気中のHCによって気筒2内外周部でのボアフラッシングが生じることを回避できる。
また、切り換えバルブ15を第2吸気通路6側に切り換えることによって、再生処理や還元処理を実施中の比較的HCを多く含む低圧EGRガスを含む吸気が、インタークーラ11を通過しないようにすることができるので、HCによるインタークーラ11の詰まりを回避することも可能となる。これにより、再生処理や還元処理の実施中においても、より多くのEGRを導入することが可能となる。
大気圧の低い高地におけるアイドル運転時のHC排出量は、過給圧を増加させ、吸気温度を増加させることによって、大幅に低減できることが判った。そこで、本実施例において、高地におけるアイドル運転時には、図6のように、高圧EGRバルブ10を閉弁し、低圧EGRバルブ14を閉弁し、切り換えバルブ15を第2分岐通路6側に切り換え、シャッターバルブ16を開弁しても良い。
こうすることで、高圧EGR通路9を介したEGRが停止されるので過給効率が高まり、過給圧を増加させることができる。また、低圧EGR通路12を介したEGRが停止されるとともにインタークーラ11がバイパスされるので、吸気温度を増加させることができる。これにより、過給圧の増加と吸気温度の増加とを達成できるので、高地におけるアイドル運転時のHC排出量を好適に低減することが可能となる。
1 エンジン
2 気筒
3 吸気通路
4 排気通路
5 第1分岐通路
6 第2分岐通路
7 コンプレッサ
8 タービン
9 高圧EGR通路
10 高圧EGRバルブ
11 インタークーラ
12 低圧EGR通路
13 低圧EGRクーラ
14 低圧EGRバルブ
15 切り換えバルブ
16 シャッターバルブ
17 排気浄化装置
18 フィルタ
19 吸蔵還元型NOx触媒
20 連通路
21 高スワールポート
22 スワールゼロポート
23 排気ポート
24 スロットルバルブ
25 分岐部
26 接続部
27 アクセル開度センサ
28 ECU
29 水温センサ
30 燃料添加装置

Claims (2)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
    前記排気通路に設けられ前記内燃機関から排出された排気を浄化する排気浄化装置と、
    前記内燃機関の気筒内に高スワール比の吸気を流入させる高スワールポートと、
    前記内燃機関の気筒内に低スワール比の吸気を流入させる低スワールポートと、
    前記コンプレッサより下流側において前記吸気通路から分岐し、前記高スワールポートに連通する第1分岐通路と、
    前記コンプレッサより下流側において前記吸気通路から分岐し、前記低スワールポートに連通する第2分岐通路と、
    前記コンプレッサから流出した吸気が前記第1分岐通路又は前記第2分岐通路のいずれか一方に流入するように吸気の流路を切り換える切り換えバルブと、
    前記第1分岐通路に設けられ第1分岐通路を流通する吸気を冷却する吸気冷却装置と、
    前記第1分岐通路における前記吸気冷却装置より下流側と前記第2分岐通路とを連通する連通路と、
    前記連通路を開閉する開閉バルブと、
    前記第2分岐通路における前記連通路の接続部より下流側と前記排気通路における前記タービンより上流側とを連通する高圧EGR通路と、
    前記高圧EGR通路から前記第2分岐通路に流入する排気の流量を調節する高圧EGRバルブと、
    前記吸気通路における前記コンプレッサより上流側と前記排気通路における前記排気浄化装置より下流側とを連通する低圧EGR通路と、
    前記低圧EGR通路から前記吸気通路に流入する排気の流量を調節する低圧EGRバルブと、
    を備えることを特徴とする内燃機関のEGRシステム。
  2. 請求項1において、
    前記内燃機関の負荷に応じて前記切り換えバルブ、前記開閉バルブ、前記高圧EGRバルブ及び前記低圧EGRバルブを開閉制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    (1)前記内燃機関が低負荷の場合、前記高圧EGRバルブを開弁し、前記低圧EGRバルブを閉弁し、前記切り換えバルブを前記第2分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを閉弁する制御を行い、
    (2)前記内燃機関が中負荷の場合、前記高圧EGRバルブを開弁し、前記低圧EGRバルブを開弁し、前記切り換えバルブを前記第1分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを開弁する制御を行い、
    (3)前記内燃機関が高負荷の場合、前記高圧EGRバルブを閉弁し、前記低圧EGRバルブを開弁し、前記切り換えバルブを前記第1分岐通路側に切り換え、前記開閉バルブを開弁する制御を行うことを特徴とする内燃機関のEGRシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104331A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Denso Corp 内燃機関
US9617933B2 (en) * 2015-08-03 2017-04-11 Borgwarner Inc. Low pressure EGR control using throttling
JP2018021474A (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 マツダ株式会社 エンジンの排気浄化装置
JP2018155127A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 マツダ株式会社 エンジンの排気浄化装置

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