JP6488193B2 - 車両用スライドドアの開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の外側面に沿ってスライドさせて車両乗降口を開閉する車両用スライドドアを運転席側に設けた操縦桿により開閉操作する様にした車両用スライドドアの開閉装置に関する。
従来、この種の開閉装置としては、例えば特許文献1に開示されているものが挙げられる。
この開閉装置は、運転席側とスライドドア側の夫々に液圧シリンダを設けると共に、各液圧シリンダはその内部を摺動自在なピストンで液密状に区画したロッド側圧力室同士とヘッド側圧力室同士の夫々を可撓管で連結し、運転席側の液圧シリンダはその軸線を車両前後方向に対応させると共に、そのロッドには、これを進退させる操縦桿を前後揺動自在に設け、スライドドア側の液圧シリンダはそのロッドに適宜伝動機構部を介してスライドドアに連繋している。
又、スライドドア内側面には、スライドドアに既設のドアロック装置のロック解除機構部に連繋すると共に、ロック解除方向をスライドドアの車外張出方向に一致させたロック解除レバーを設け、該ロック解除レバーの対向位置に、該ロック解除レバーを押圧後もスライドドアを車外張出方向へ押圧移動可能に押進する解錠杆を進退自在に設け、該解錠杆の作動スイッチを操縦桿上端に設けている。
そして、スライドドアを開放するには、作動スイッチをONしながら操縦桿を上記の如く揺動する。
すると、解錠杆が前進しロック解除レバーを押圧してスライドドアのドアロック装置が解錠される。
この解錠により、操縦桿の上記揺動で運転席側の液圧シリンダのロッドが収縮して、スライドドア側のシリンダのロッドが逆に伸長し、適宜伝動機構部を介してスライドドアを車両乗降口後方の車体側壁外側に重なる全開位置へ移動させ、車両乗降口を開口させる様に成している。
特開2014−145215号公報
しかしながら、上記構成の開閉装置では、スライドドアを開放するには、先ず作動スイッチをONしなければ、スライドドアのドアロック装置が解錠されず、操縦桿を揺動させられないため、スライドドアを開放できないといった課題を有している。
そこで、本発明では、上記の様な誤動作をすることのない様に、操縦桿の揺動操作だけでスライドドアのロック解錠から開放までを一連的にできる様にした車両用スライドドアの開閉装置を提供することを目的としている。
上記課題に鑑み、本発明の車両用スライドドアの開閉装置は、車体側壁に開設した車両乗降口に嵌まり込んでこれを閉塞する閉鎖位置と、車両乗降口後方の車体側壁外側に重なる全開位置との間を移動自在なスライドドアを備えた車両において、運転席側とスライドドア側の夫々に液圧シリンダを設けると共に、各液圧シリンダはその内部を摺動自在なピストンで液密状に区画したロッド側圧力室同士とヘッド側圧力室同士の夫々を可撓管で連結し、運転席側の液圧シリンダはその軸線を車両前後方向に対応させると共に、そのロッドには、これを進退させる操縦桿を前後揺動自在に連繋して設け、スライドドア側の液圧シリンダは水平回動自在に車体適所に枢着すると共に、そのロッドを後方へ指向させて該ロッドの進退動作により伸縮しながら水平回動するリンク機構部を介してスライドドアに連繋して成り、リンク機構部は、スライドドア側の液圧シリンダのロッドが最収縮状態にあって、且つスライドドアの既設のドアロック装置で施錠された閉鎖状態で、スライドドア適所に固定したブラケットの水平板に軸線を車両前後方向に対応させる様に前端が枢着されたドア連結リンクと、該ドア連結リンクの後端に後傾姿勢で基端が枢着され、先端が車体に後方へ所定角度揺動自在に枢着された車体連結リンクと、該車体連結リンクと同長で平行に基端がドア連結リンクの後端寄り部位に枢着され、前側縁適所にスライドドア側の液圧シリンダのロッドの先端が枢着されるロッド連結リンクと、該ロッド連結リンクと車体連結リンクとの間隔と同長でロッド連結リンクと車体連結リンクの先端に前後端が枢着される連接リンクとから成り、リンク機構部には、前記閉鎖状態においてスライドドア側の液圧シリンダのロッドの伸長で後方揺動するロッド連結リンクに連動して、ブラケットの水平板に前記ドアロック装置のロック解除機構部に連繋して設けたロック解除レバーをロック解除方向に揺動させる解錠杆を設けたことを特徴とする。
要するに本発明は、上記構成より成るので、スライドドア開放に際し、操縦桿の揺動操作により、スライドドア側の液圧シリンダのロッドを伸長させると、その初期動作において後方へ揺動するロッド連結リンクに解錠杆が連動してロック解除レバーをロック解除方向に揺動させられるため、ドアロック装置は解錠され、スライドドアを開放可能状態と成すことができ、連続してスライドドアを開放すべくスライドドア側の液圧シリンダのロッドを伸長させることにより、リンク機構部をロッド連結リンクの先端を支点として伸長させながら水平回動させられ、スライドドアを開放することができる。
よって本発明によれば、単に操縦桿を揺動操作するだけでスライドドアのロック解錠から開放までを一連的に誤動作なく円滑に行える等その実用的効果甚だ大である。
スライドドア閉鎖時における開閉装置の概略平面図である。 図1の運転席側の要部拡大図である。 図2の一部省略側面図である。 スライドドア開放時における開閉装置の運転席側の拡大平面図である。 図4の一部省略側面図である。 操作レバー上端と操縦桿下端の分解斜視図である。 スライドドア閉鎖時において操縦桿と操作レバーの軸線が一致した状態を示す要部拡大側面図である。 スライドドアの開放初期にリミットスイッチが入力された状態を示す操縦桿と操作レバーの要部拡大側面図である。 スライドドアの閉鎖初期にリミットスイッチが入力された状態を示す操縦桿と操作レバーの要部拡大側面図である。 スライドドア閉鎖時におけるリンク機構部を示す平面図である。 ドアロック解錠時におけるリンク機構部を示す平面図である。 スライドドア全開時におけるリンク機構部を示す平面図である。 図10の要部拡大図である。 図11の要部拡大図である。 図12の要部拡大図である。 図10のA矢視簡略図である。 操縦桿の他例を示す斜視図である。
以下本発明の実施の一形態例を図面に基づいて説明する。
本発明に係る車両用スライドドアの開閉装置は、車両の運転席DSから運転者が運転席DSの対角方向に備えられたスライドドア1を開閉操作する装置である。
スライドドア1(以下、単にドア1と称する。)は、ワンボックスカーなどの車両において、ドア閉鎖状態でドア1外面が車体側壁2外面と面一となるプラグドアとも称される戸袋を有しない引き戸であり、ドア1が車体側壁2に開設した車両乗降口3に嵌まり込んでこれを閉塞する閉鎖位置Xと、車両乗降口3後方の車体側壁2外側に重なる全開位置Yとの間を、本発明に係る開閉装置にて移動自在と成すことにより車両乗降口3を開閉する。
この開閉装置は、上記車両において、運転席DS左側の車床上に膨出形成した台座4とドア1側の車床、車体底部、又は図示例の車体ルーフ5の夫々に、作動液を水又は油とした複動式の水圧又は油圧シリンダから成る液圧シリンダ6、7を設けている。
運転席DS側の液圧シリンダ6は、その軸線を車両前後方向Lに対応する様に左右に2本並設され、各液圧シリンダ6、7はその内部を摺動自在なピストン(図示せず)で液密状に区画したロッド側圧力室(図示せず)同士とヘッド側圧力室(図示せず)同士の夫々を二股状の可撓管8、9で連結している。
これにより、ロッド6a、7aの一方が収縮すれば、ロッド6a、7aのもう一方が伸長する様に液圧シリンダ6、7同士を連動させている。
運転席DS側の液圧シリンダ6(以下、操作シリンダ6と称する。)は、そのロッド6aを進退させる操縦桿10を前後揺動自在に連繋して設けている。
操縦桿10は、長尺な逆く字板状に形成され、その上端左側にハンドル11を直角に突設し、操作シリンダ6のロッド6aの最収縮状態で起立し、ロッド6aの最伸長状態で後倒する様に成している。
次に開閉装置の運転席DS側の具体的な構成について図2〜9に基づき以下説明する。
先ず運転席DS左側の車床4上には四方に前後左右壁12a、12b…を設けた前後に長い矩形基盤12を水平配置している。
後壁12bは、中間部に所定間隙を設けて離間して成り、その間隙を隔てた左右の後壁12bの下部にロッド6aの先端が前方へ指向する様に、操作シリンダ6のロッド側端部6bを挿通固定している。
各ロッド6aの先端は、左右に長い矩形状の水平基板13aを設けたブラケット13において基板13a後端縁の中間に所定間隙を有する様に立設した左右の後端壁13bに固定されており、基板13aの中心線上には、左右の後端壁13bの間隙を通過して後方へ突出して成る上端に歯を形成したラック14の前端を固着している。
ラック14は後壁12bの中間部の間隙を挿通可能に形成され、左右壁12c、12d後部間の上方に軸架して成る支軸15に軸着した歯が下向きの大型扇状歯車16に噛合され、該大型扇状歯車16の支軸15にはスプロケット17を軸着している。
又、左右壁12c、12d前部間の下方に軸架して成る支軸18には、スプロケット19が軸着されると共に、操縦桿10の基端と成るく字板状の操作レバー20の下端が軸着され、該操作レバー20を前後揺動自在に設けている。
そして、スプロケット17、19にはチェーン21が掛架され、これにより操作レバー20と操作シリンダ6のロッド6aは連繋され、操作レバー20(操縦桿10)の前後揺動により、正逆回転する大型扇状歯車16がラック14及びこれを固着するブラケット13を介して操作シリンダ6のロッド6aを進退させる様に成している。
次に、操作レバー20に対する操縦桿10の取付構造を詳述する。
この操作レバー20には、舌状に形成された上端の一側面20aに操縦桿10の下端の一側面10aを重合すると共に、操作レバー20上端に操縦桿10下端を前後揺動自在に枢着している。
具体的には、操縦桿10下端と操作レバー20上端は重合する一側面10a、20aの各軸線10b、20b上の上部を枢軸22で以て枢着され、操作レバー20の一側面20a上においてその上端軸線20b下部に突設した凸軸23を、操縦桿10の下端軸線10b下部に貫設した前後に長い円弧穴24に摺動自在に挿通しており、凸軸23の移動可能範囲を円弧穴24の前後端24a、24b間として操作レバー20に対する操縦桿10の前後揺動可能範囲としている。
そして、操作レバー20上端の前後にU字バネ25を跨設し、該U字バネ25の下端25aを操縦桿10下端の前後であって、該下端より下方突設した舌状のカム10cとの括れ部に当接する様に屈曲形成する。
これにより、操作レバー20に取付けられたU字バネ25は、操作レバー20の上端軸線20bに操縦桿10の下端軸線10bが一致する様に操縦桿10を付勢しており、U字バネ25の付勢力に抗して操縦桿10の下端軸線10bが操作レバー20の軸線20bに対し所定角度前後に傾倒した時に、操作シリンダ6のロッド6aの進退動作を助勢する駆動装置26を設けている。
尚、操作レバー20の他側面には、該他側面よりU字バネ25の肉厚分ほど拡張されたU字バネ25の支持基板27を固着し、該支持基板27の頂部に凸片27aを上方突設し、該凸片27aを下方折曲して操作レバー20上端との間にU字バネ25の屈曲部を挟持している。
駆動装置26は、正逆回転自在な電動モータから成り、その固定フレームを右壁12dの上部に固定し、該固定フレームにおいて右壁12dに平行な支持板から貫通突出する駆動軸と支持板との対向板に軸受された駆動歯車28とを電磁クラッチ29を介して連繋している。
駆動歯車28は大型扇状歯車16と同心円で歯が上向きの小型扇状歯車16aに噛合しており、駆動装置26と操作シリンダ6のロッド6aとを電磁クラッチ29を介して連繋している。
そして、操作レバー20の屈曲部の一側面20aであって操縦桿10のカム10cの前後の夫々には、U字バネ25の付勢力に抗して操縦桿10が操作レバー20に対し所定角度前後に傾倒した時にのみ、駆動装置26を作動させると共に、該駆動装置26の駆動力を操作シリンダ6のロッド6aの進退方向に伝動する様に電磁クラッチ29を作動させるリミットスイッチ30、30aを設けている。
ドア1側の液圧シリンダ7(以下、ドアシリンダ7と称する。)は、そのヘッド側端部7bを水平回動自在に車体適所(ドア1側の車床、車体底部、又は図示例の車体ルーフ5)に枢着している。
具体的には、車体ルーフ5のドア1側に車両前後方向Lに長い固定バー31を固設し、該固定バー31の左側縁前部に水平突設した突片にドアシリンダ7のヘッド側端部7bを枢着し、そのロッド7aの先端を後方へ指向させて、該ロッド7aの進退動作により伸縮しながら水平回動するリンク機構部32を介してドア1に連繋している。
ドア1には、その外面上部前端に略L字板状に形成されたブラケット33の垂下板下端を固定し、該垂下板上端で屈曲形成されるブラケット33の水平板33aは、車体ルーフ5上方で固定バー31に対向配置されると共に、該固定バー31の左側縁略中央に隣接して車体ルーフ5上に設置される固定基板34にリンク機構部32を介して連結されている。
尚、ドア1側の車床又は車体底部に、ドアシリンダ7及びリンク機構部32等を配置した場合には、ブラケット33はドア1の内面下部前端又は外面下部前端に取付けられる。
リンク機構部32は平行リンクから成り、ドアシリンダ7のロッド7aが最収縮状態にあって、且つドア1の既設のドアロック装置(図示せず)で施錠された閉鎖状態(図1、10参照)で、水平板33aの後端上に軸線を車両前後方向Lに対応させる様に前端が枢着されたドア連結リンク35と、該ドア連結リンク35の後端に後傾姿勢で基端が枢着され、先端が車体(固定基板34)に後方へ所定角度揺動自在に枢着された車体連結リンク36と、該車体連結リンク36と同長で平行に基端がドア連結リンク35の後端寄り部位に枢着され、前側縁適所にドアシリンダ7のロッド7aの先端が枢着されるロッド連結リンク37と、該ロッド連結リンク37と車体連結リンク36との間隔と同長でロッド連結リンク37と車体連結リンク36の先端に前後端が枢着される連接リンク38とから成る。
固定基板34は、固定バー31の左側縁略中央に水平突設した五角形状の下層板34bと、該下層板34b上で中央を逆凹型に屈曲して薄肉な空隙を設け、前後端が下層板34bに鋲着された前後に長い平面視矩形状の上層板34aとから成り、固定バー31を介して車体ルーフ5上に固定されている。
下層板34bの頂角部には、先端が車体連結リンク36と連接リンク38と共に枢軸39aを以て枢着された揺動杆39の基端が前後揺動自在に枢着されており、枢軸39aは上層板34aの適所に穿設された円弧穴40に摺動自在に装着され、これにより車体連結リンク36先端の揺動範囲を規制している。
揺動杆39は下層板34b前方との間に引張コイルバネ41を掛止し、枢軸39aを円弧穴40の前端に位置する様に付勢している。
又、揺動杆39の先端には細長片39bが突設され、引張コイルバネ41の付勢力に抗して枢軸39aが円弧穴40の後端に位置した時に上下層板34a、34b間に配置した軸状のストッパー42に当止めされる様に成している。
更に、リンク機構部32には、ドア1のドアロック装置で施錠された上記閉鎖状態(以下、単にドア施錠状態と称する。)においてドアシリンダ7のロッド7aの伸長で後方揺動するロッド連結リンク37に連動して、ブラケット33の水平板33aにドアロック装置のロック解除機構部(図示せず)に連繋して設けたロック解除レバー43をロック解除方向に揺動させる解錠杆44を設けている。
ロック解除レバー43は、水平板33a裏面の前端適所に基端が左右(車幅)方向に揺動自在に枢着され、先端には、水平板33aにおいて基端より後方でドア連結リンク35前端の枢軸近傍に穿設された円弧穴45に摺動自在に貫通したピン43aを上方突設し、該ピン43aを円弧穴45の左端に位置する様にロック解除レバー43と水平板33a間に掛止した引張コイルバネ46にて付勢している。
又、ロック解除レバー43の中間部位には、ロック解除機構における解錠レバーに一端が取付けられたプルケーブル47の他端を取付け、引張コイルバネ46の付勢力に抗してピン43aをロック解除方向である円弧穴45の右側へ揺動する様に押圧してプルケーブル47を引張することにより、閉鎖状態のドア1のロックが解除される様に成している。
解錠杆44は、ドア施錠状態でドア連結リンク35前方とロッド連結リンク37基端方とに重なる様に形成されたベルクランクから成り、該ベルクランク44の屈曲部にドア連結リンク35とロッド連結リンク37の枢軸を支点44aとして枢着している。
そして、解錠杆44において、ロッド連結リンク37上に重なる短手片44bの後側縁には、ロッド連結リンク37の後側縁に当接する垂下片48を設け、ドア連結リンク35上に重なる長手片44cは、その前端がドア連結リンク35前端より前方へ突出すると共に、ドア施錠状態でピン43aに掛止可能な押圧片49を垂設している。
又、解錠杆44の長手片44cの前方には、支点44aを中心とする円弧穴50を貫設し、該円弧穴50には、ドア施錠状態で円弧穴50右端に位置する様にドア連結リンク35前方より上方突設したピン51を摺動自在に挿通し、長手片44cとドア連結リンク35との間に掛止した引張コイルバネ52にてピン51に円弧穴50右端が当接する様に付勢している。
上記の様に構成された開閉装置は、図1〜3に示す様に、ドア施錠状態で操縦桿10が後倒し、操作シリンダ6におけるロッド6aの最伸長状態を保持している。
これにより、ドアシリンダ7のロッド7aは、図10に示す様に最収縮状態に保持され、リンク機構部32は、車体連結リンク36と連接リンク38の枢軸39aが円弧穴40の前端に位置すると共に、ドア連結リンク35はその軸線が車両前後方向Lに対応して所定の平行四辺形を構成し、ドア連結リンク35とロッド連結リンク37上に解錠杆44の長手片44cと短手片44bが重なっており、図13に示す様に解錠杆44の円弧穴50の右端がドア連結リンク35上のピン51に当止めされ、解錠杆44の押圧片49は、水平板33aの円弧穴45の左端に位置するロック解除レバー43のピン43aに当接している。
又、かかる状態では、図7に示す様に、操作レバー20の上端軸線20bに操縦桿10の下端軸線10bが一致し、操作レバー20上端の凸軸23は操縦桿10下端の円弧穴24の中間に位置し、カム10cはリミットスイッチ30、30aのスイッチレバーに未接触のため、駆動装置26及び電磁クラッチ29は停止状態で、駆動装置26の駆動軸と駆動歯車28は連結されていない。
上記ドア施錠状態からドア1を開放するには、操縦桿10を前方へ揺動する。
すると、操縦桿10に連結してなる操作レバー20下端に軸着されたスプロケット19が図3において左回りに回転し、チェーン21を介してスプロケット17をこれと同軸の大型扇状歯車16と共に同方向へ回転させ、該大型扇状歯車16に噛合しているラック14を後方へ移動させて操作シリンダ6のロッド6aを収縮させ、ドアシリンダ7のロッド7aを逆に伸長させる。
ドア1は未だ施錠状態のため、ブラケット33を介してドア1に取付けられたドア連結リンク35はドア1の開放方向へ動作できないが、ロッド7aの上記伸長で後方へ押圧されるロッド連結リンク37とこれに連接リンク38を介して枢着連結される車体連結リンク36は引張コイルバネ41の付勢力に抗して所定角度後傾し、その枢軸39aが円弧穴40の後端へ移動する。
ロッド連結リンク37の上記所定角度後傾により、これの後側縁に当接する垂下片48を介して解錠杆44の短手片44bも引張コイルバネ52の付勢力に抗して共に同角度傾倒し、その長手片44cを支点44aを中心に後方へ同角度回動させ、長手片44c前端の押圧片49がロック解除レバー43のピン43aを引張コイルバネ46の付勢力に抗して円弧穴45の左端から右端へ移動させる様に押圧する(図11、14参照)。
これにより、ロック解除レバー43に取付けられたプルケーブル47は引張され、ドアロック装置によるドアロックが解除される。
このドアロック解除により、ドアシリンダ7のロッド7aの更なる伸長が可能となり、連続して操縦桿10を前方揺動させることにより、リンク機構部32は枢軸39aを支点として後方へ伸長しながら水平回動し、ドア1を車外へ押し出す様にして車両乗降口3を開口させる(図12参照)。
ドア1の全開までの間に、リンク機構部32の上記回動により、車両前後方向Lに軸線が対応していたドア連結リンク35がドア1(水平板33a)に対し屈曲すると、解錠杆44の押圧片49はピン43aから離脱し、その押圧を解除することで、ロック解除レバー43は引張コイルバネ46の付勢力により揺動復帰し、プルケーブル47の引張は解除され、ドアロック装置は施錠可能状態に復帰する(図15参照)。
操縦桿10の前方揺動が進み、操縦桿10が起立すると、操作シリンダ6のロッド6aは最収縮し、ドアシリンダ7のロッド7aが最伸長し、車体側壁2に沿って開放移動中のドア1は全開位置Yに到達する。
次にドア1の閉鎖にあっては、前方で起立している操縦桿10を後倒する様に後方へ揺動する。
すると、操縦桿10に連結してなる操作レバー20下端に軸着されたスプロケット19が図5において右回りに回転し、チェーン21を介してスプロケット20をこれと同軸の大型扇状歯車16と共に同方向へ回転させ、該大型扇状歯車16に噛合しているラック14を前方へ移動させて操作シリンダ6のロッド6aを伸長させ、ドアシリンダ7のロッド7aを逆に収縮させることにより、リンク機構部32を上記と逆の手順で屈曲させながら前方へ水平回動させ、ドア1を閉鎖位置Xへ移動させ、車両乗降口3を閉鎖し、ドアロック装置がドア1を施錠する。
上記では、ドア1の開閉に際して操縦桿10を前後揺動する時に、操作レバー20の上端軸線20bに操縦桿10の下端軸線10bが図7の様に常に一致している状態での開閉について説明したが、運転者による操縦桿10の揺動力では力不足で駆動装置26による助勢を要する場合について主に図7〜9を中心に以下説明する。
ドア開閉で最も力を要するドア1の開放初期 (図3、8参照)や閉鎖初期 (図5、9参照)において、U字バネ25の付勢力に抗して操縦桿10が操作レバー20に対し前方又は後方へ傾倒した時、要するに運転者の操縦桿10に対する揺動力(上記付勢力に同じ)では操作レバー20を揺動させられず操縦桿10が枢軸22で以て操作レバー20に対し前方又は後方へ屈曲した時に、操縦桿10のカム10cがリミットスイッチ30、30aのスイッチレバーを押圧して駆動装置26及び電磁クラッチ29を作動させ、駆動装置26の駆動軸と駆動歯車28を連結する。
これにより、駆動歯車28に噛合している小型扇状歯車16a、これと同軸の大型扇状歯車16、該大型扇状歯車16に噛合しているラック14を介して駆動装置26の駆動力を操作シリンダ6のロッド6aに、該ロッド6aの収縮(図8の様にリミットスイッチ30が入力された時)方向又は伸長(図9の様にリミットスイッチ30aが入力された時)方向に伝動し、ドア1を開閉する操縦桿10の揺動を助勢する。
そして、操縦桿10の揺動操作中において、駆動装置26による助勢が不要となり、操縦桿の軸線10bが操作レバー20の軸線20bに一致する様に復帰して、リミットスイッチ30、30aのスイッチレバーの押圧をカム10cが解除した時に、電磁クラッチ29による駆動装置26の駆動軸と駆動歯車28の連結が解除されると共に、駆動装置26が作動停止する。
尚、本実施例では、U字バネ25の付勢力に抗して操縦桿10が操作レバー20に対し所定角度前後に傾倒した時に、駆動装置26を作動させると共に、該駆動装置26の駆動力を操作シリンダ6のロッド6aの進退方向に伝動する様に電磁クラッチ29を作動させるリミットスイッチ30、30aを設けたものを示したが、かかる方式に限定されることなく、図17に示す様に、駆動装置26と電磁クラッチ29の作動スイッチ53をハンドル11の近傍に設けて適宜に駆動装置26と電磁クラッチ29を作動又は停止させ、操縦桿10の揺動によるドア開閉力に駆動装置26の駆動力を助勢させる様にしても良く、この場合には、操作レバー20は操縦桿10に一体形成されることになる。
1 スライドドア
2 車体側壁
3 車両乗降口
6 液圧シリンダ
6a ロッド
7 液圧シリンダ
7a ロッド
8 可撓管
9 可撓管
10 操縦桿
32 リンク機構部
33 ブラケット
33a 水平板
35 ドア連結リンク
36 車体連結リンク
37 ロッド連結リンク
38 連接リンク
43 ロック解除レバー
44 解錠杆
DS 運転席
L 車両前後方向
X 閉鎖位置
Y 全開位置

Claims (1)

  1. 車体側壁に開設した車両乗降口に嵌まり込んでこれを閉塞する閉鎖位置と、車両乗降口後方の車体側壁外側に重なる全開位置との間を移動自在なスライドドアを備えた車両において、運転席側とスライドドア側の夫々に液圧シリンダを設けると共に、各液圧シリンダはその内部を摺動自在なピストンで液密状に区画したロッド側圧力室同士とヘッド側圧力室同士の夫々を可撓管で連結し、運転席側の液圧シリンダはその軸線を車両前後方向に対応させると共に、そのロッドには、これを進退させる操縦桿を前後揺動自在に連繋して設け、スライドドア側の液圧シリンダは水平回動自在に車体適所に枢着すると共に、そのロッドを後方へ指向させて該ロッドの進退動作により伸縮しながら水平回動するリンク機構部を介してスライドドアに連繋して成り、リンク機構部は、スライドドア側の液圧シリンダのロッドが最収縮状態にあって、且つスライドドアの既設のドアロック装置で施錠された閉鎖状態で、スライドドア適所に固定したブラケットの水平板に軸線を車両前後方向に対応させる様に前端が枢着されたドア連結リンクと、該ドア連結リンクの後端に後傾姿勢で基端が枢着され、先端が車体に後方へ所定角度揺動自在に枢着された車体連結リンクと、該車体連結リンクと同長で平行に基端がドア連結リンクの後端寄り部位に枢着され、前側縁適所にスライドドア側の液圧シリンダのロッドの先端が枢着されるロッド連結リンクと、該ロッド連結リンクと車体連結リンクとの間隔と同長でロッド連結リンクと車体連結リンクの先端に前後端が枢着される連接リンクとから成り、リンク機構部には、前記閉鎖状態においてスライドドア側の液圧シリンダのロッドの伸長で後方揺動するロッド連結リンクに連動して、ブラケットの水平板に前記ドアロック装置のロック解除機構部に連繋して設けたロック解除レバーをロック解除方向に揺動させる解錠杆を設けたことを特徴とする車両用スライドドアの開閉装置。
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