JP5713778B2 - 車両用ドア装置 - Google Patents
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Description
スイングドア装置は、乗降口であるドア用開口部を開閉するドアと、このドアを車体に対して略平行移動可能に支持するスイングアームと、ドアを閉位置で保持するためのロック機構などを備えている(例えば特許文献1参照)。
準として規定していることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、ドアアッセンブリは、一端部においてドアとドア枠部材とを係合するための係合機構と、他端部においてドアとドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有することを特徴としている。
請求項5記載の発明によれば、ドアアッセンブリは、一端部においてドアとドア枠部材とを係合するための係合機構と、他端部においてドアとドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有する。これにより、車体に対するドア装置の組付時に上記係合機構及び上記ロック機構の寸法や位置の誤差をも許容可能となり、車体に対するドア装置の組付性を更に高めつつ、ドアの円滑な開閉を実現することができる。
スイングアーム6の一端部6aと他端部6bとを結ぶ仮想線12と、補助リンク10の一端部10aと他端部10bとを結ぶ、本実施形態の場合では補助リンク10の軸線とが平行で且つ同じ長さになっている。
図5は図1のM−M断面を示しており、この図を参照すると、ドア2の前端部2aには車幅方向に沿ってドアフレーム壁部(ドア壁部)26が形成され、ドア枠前部20aはドア2がドア用開口部14を閉塞した状態でドアフレーム壁部26と対向している。このときドアフレーム壁部26とドア枠前部20aとの間にはドア2とドア用開口部14との間の車高方向略全域に亘って空間28が形成されている。
ドアフレーム壁部26にはドア側ウェザーストリップ36が取り付けられ、ドア側ウェザーストリップ36は車体1の車高方向に亘る凸条部38を有して形成されている。ドア枠前部20aには車体側ウェザーストリップ40が取り付けられ、車体側ウェザーストリップ40は車体1の車高方向に亘る凹条部42を有して形成されている。そして、ドア2がドア用開口部14を閉塞するに際し、空間28において凸条部38は凹条部42に押圧された後に係合される。このように、ドア2の前端部2aにはドア側及び車体側ウェザーストリップ36,40によるドア2の係合機構44が形成されている。
先ず、運転者のドア閉操作により、駆動機構8の駆動力によってスイングアーム6がドア2を閉じる方向にスイングし、ドア閉動作が行われる。
スイングアーム6がドア2を閉じる方向にスイングすると、図3に示したようにドア2が車体1の側面から上述した傾斜角度αで傾斜した状態で車体1の側面方向に沿って略平行に移動される。図5に示すように、ドア2の前端部2a側はドア用開口部14側に押圧され、ドア2はドア用開口部14を完全に閉塞する。詳しくは、先ず凸条部38が凹条部42に挿入され、次に図3に示すように駆動機構8によってスプリング7の弾性力に抗する力でドア2が車体1に対して略平行となる向きにドア用開口部14側の支点Oを基点に回動されて係合され、係合機構44が機能する。
以上のように本実施形態では、ドアアッセンブリ62を構成することで、ドア2の閉塞時にドア2が直接に対向するのは車体1に直接形成されるドア用開口部14ではなく、ドア枠部材20となる。従って、ドアアッセンブリ62を予め別途形成してドア用開口部14に固定することにより、車体1に対するドア装置4の組付時にドア用開口部14に対するドア2の高い位置精度が要求されることが防止され、車体1に対するドア装置4の組付性を大幅に高めつつ、ドア2の円滑な開閉を実現することができる。
更にまた、ドアアッセンブリ62は、その各構成部品の位置を角パイプ52を基準として規定していることにより、角パイプ52をドアアッセンブリ62の組立時における位置決め基準とすることができ、ドアアッセンブリ62の組立に際する寸法管理が容易となる。
例えば、上記実施形態では、ドアアッセンブリ62は、ドア2、ドア枠部材20、結合板24、係合機構44、角パイプ52、ストライカ部材56を有して構成されるが、これに限定されず、少なくともドア2及びドア枠部材20を有して構成することにより車体1に対するドア装置の4組付性向上を図ることができる。
2 スイングドア(ドア)
4 車両用ドア装置(スイングドア装置)
14 ドア用開口部
16 フロントピラー(第1ピラー部材)
18 リアピラー(第2ピラー部材)
20 ドア枠部材
24 結合板(結合部材)
26 ドアフレーム壁部(ドア壁部)
44 係合機構
46 ドアフレーム壁部(ドア壁部)
50 空間
52 角パイプ(パイプ部材)
60 ロック機構
62 ドアアッセンブリ
62a 前端部(一端部)
62b 後端部(他端部)
Claims (5)
- 車体に形成されるドア用開口部と、ドアの車幅方向に沿って形成されるドア壁部と、前記ドアが前記ドア用開口部を閉塞した状態で前記ドア壁部と対向するドア枠部材と、前記ドア及び前記ドア枠部材を有して構成され、前記ドア用開口部に固定されるドアアッセンブリとを備え、前記ドア用開口部は、前記ドアが前記ドア用開口部を閉塞した状態において、前記ドアアッセンブリの一端部が対向する第1ピラー部材と、前記ドアアッセンブリの他端部が対向する第2ピラー部材とを有して構成され、前記ドアアッセンブリは、前記一端部を前記第1ピラー部材に押圧して位置決めした後に、前記他端部を前記第2ピラー部材に現合にて固定することでドア用開口部に固定されることを特徴とする車両用ドア装置。
- 前記ドアアッセンブリは、前記他端部を前記第2ピラー部材に対し現合にて固定可能な結合部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア装置。
- 前記ドア枠部材と前記第2ピラー部材との間には空間が存在し、前記ドアアッセンブリは、前記空間において前記ドア枠部材及び前記結合部材が固定されるパイプ部材を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア装置。
- 前記ドアアッセンブリは、その各構成部品の位置を前記パイプ部材を基準として規定していることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドア装置。
- 前記ドアアッセンブリは、前記一端部において前記ドアと前記ドア枠部材とを係合するための係合機構と、前記他端部において前記ドアと前記ドア枠部材とをロックするためのロック機構とを更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用ドア装置。
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