JP6487880B2 - 建物の構造パラメータ同定システム及び方法 - Google Patents
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Description
一実施形態の建物の構造パラメータ同定システムや、これを用いた建物の構造パラメータ同定方法について、添付図面に基づいて説明する。以下の文中では、建物の構造パラメータ同定システムを単に「同定システム」と称し、建物の構造パラメータ同定方法を単に「同定方法」と称する。
算出手段151は、設計データ記憶手段141に記憶された建物2の各層の質量データと、計測データ記憶手段142に記憶された建物2の各層の加速度データに基づいて、各層に作用する層せん断力、各層の層間加速度、層間速度及び層間変位を算出する。算出手段151が処理を行う工程が、図2に示す算出工程S1である。
抽出手段152は、運動方程式上の連続した時刻歴データから、層せん断力Qi(t)と層間変位Di(t)の離散化されたデータを得る。抽出手段152が処理を行う工程が、図2に示す抽出工程S2である。
層剛性同定手段153は、抽出手段152で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層剛性kiを同定する。層剛性同定手段153が処理を行う工程が、図2に示す層剛性同定工程S3である。
寄与分算出手段154は、層剛性同定手段153で同定されたi層の層剛性kiを用いて、層せん断力Qi(t)に含まれる減衰寄与分Qci(t)を算出する。寄与分算出手段154が処理を行う工程が、図2に示す寄与分算出工程S4である。
第二の抽出手段155は、i層の層間加速度Di″(t)がゼロとなる条件で、減衰寄与分Qci(t)と層間速度Di′(t)の離散化されたデータを抽出する。第二の抽出手段155が処理を行う工程が、図2に示す第二の抽出工程S5である。
層減衰係数同定手段156は、第二の抽出手段155で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層減衰係数ciを同定する。層減衰係数同定手段156が処理を行う工程が、図2に示す層減衰係数同定工程S6である。
次に、本実施形態の同定システム及び方法の変形例1について、図5A〜図5Cに基づいて説明する。なお、本実施形態について上述した構成と同様の構成については、詳しい説明を省略する。
次に、本実施形態の同定システム及び方法の変形例2について、図6A〜図6Cに基づいて説明する。なお、本実施形態について上述した構成と同様の構成については、詳しい説明を省略する。
上述したように、本実施形態の同定システムは、下記の構成を具備する。
151 算出手段
152 抽出手段
153 層剛性同定手段
154 寄与分算出手段
155 第二の抽出手段
156 層減衰係数同定手段
2 建物
S1 算出工程
S2 抽出工程
S3 層剛性同定工程
S4 寄与分算出工程
S5 第二の抽出工程
S6 層減衰係数同定工程
Claims (10)
- 建物のi層(iは自然数)の構造パラメータを同定するシステムであって、
計測手段と、算出手段と、抽出手段と、層剛性同定手段とを具備し、
前記計測手段は、
前記建物の各層の加速度を計測し、
前記算出手段は、
前記建物の各層の質量データと、前記計測手段で計測された各層の加速度データに基づいて、時刻tにおけるi層の層せん断力Qi(t)、層間速度Di′(t)及び層間変位Di(t)を算出し、
前記抽出手段は、
i層の層間速度Di′(t)がゼロとなる条件で、層せん断力Qi(t)と層間変位Di(t)の離散化されたデータを抽出し、
前記層剛性同定手段は、
前記抽出手段で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層剛性kiを同定する
ことを特徴とする建物の構造パラメータ同定システム。 - 寄与分算出手段と、第二の抽出手段と、層減衰係数同定手段とを、さらに具備し、
前記寄与分算出手段は、
前記層剛性同定手段で同定されたi層の層剛性kiを用いて、層せん断力Qi(t)に含まれる減衰寄与分Qci(t)を算出し、
前記第二の抽出手段は、
前記算出手段で算出されたi層の層間加速度Di″(t)がゼロとなる条件で、減衰寄与分Qci(t)と層間速度Di′(t)の離散化されたデータを抽出し、
前記層減衰係数同定手段は、
前記第二の抽出手段で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層減衰係数ciを同定する
ことを特徴とする請求項1に記載の建物の構造パラメータ同定システム。 - 前記抽出手段は、
i層の層間変位Di(t)が所定の変形範囲に属し、かつ、i層の層間速度Di′(t)がゼロとなる条件で、層せん断力Qi(t)と層間変位Di(t)の離散化されたデータを抽出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の建物の構造パラメータ同定システム。 - 前記所定の変形範囲は、i層の層間変位Di(t)が所定値以下となる微小変形域である
ことを特徴とする請求項3に記載の建物の構造パラメータ同定システム。 - 前記所定の変形範囲は、i層の層間変位Di(t)が所定値以上となる大変形域である
ことを特徴とする請求項3に記載の建物の構造パラメータ同定システム。 - 建物のi層(iは自然数)の構造パラメータを同定する方法であって、
算出工程と、抽出工程と、層剛性同定工程とを具備し、
前記算出工程では、
前記建物の各層の質量データと、各層の加速度データとに基づいて、時刻tにおけるi層の層せん断力Qi(t)、層間速度Di′(t)及び層間変位Di(t)を算出し、
前記抽出工程では、
i層の層間速度Di′(t)がゼロとなる条件で、層せん断力Qi(t)と層間変位Di(t)の離散化されたデータを注出し、
前記層剛性同定工程では、
前記抽出工程で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層剛性kiを同定する
ことを特徴とする建物の構造パラメータ同定方法。 - 寄与分算出工程と、第二の抽出工程と、層減衰係数同定工程とを、さらに具備し、
前記寄与分算出工程では、
前記層剛性同定工程で同定されたi層の層剛性kiを用いて、層せん断力Qi(t)に含まれる減衰寄与分Qci(t)を算出し、
前記第二の抽出工程では、
前記算出工程で算出されたi層の層間加速度Di″(t)がゼロとなる条件で、減衰寄与分Qci(t)と層間速度Di′(t)の離散化されたデータを抽出し、
前記層減衰係数同定工程では、
前記第二の抽出工程で抽出されたデータに基づいて、回帰分析手法によりi層の層減衰係数ciを同定する
ことを特徴とする請求項6に記載の建物の構造パラメータ同定方法。 - 前記抽出工程では、
i層の層間変位Di(t)が所定の変形範囲に属し、かつ、i層の層間速度Di′(t)がゼロとなる条件で、層せん断力Qi(t)と層間変位Di(t)の離散化されたデータを抽出する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の建物の構造パラメータ同定方法。 - 前記所定の変形範囲は、i層の層間変位Di(t)が所定値以下となる微小変形域である
ことを特徴とする請求項8に記載の建物の構造パラメータ同定方法。 - 前記所定の変形範囲は、i層の層間変位Di(t)が所定値以上となる大変形域である
ことを特徴とする請求項8に記載の建物の構造パラメータ同定方法。
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