JP6487674B2 - 改装サッシ - Google Patents

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Description

本発明は、改装サッシに関する。
従来、マンション等の建物の開口部に取り付けられた既設枠を改装する方法として、カバー工法が広く採用されている。このカバー工法によって改装された改装サッシでは、建物の開口部に取り付けられた既設枠に対して、その内周面を覆うように新設枠が取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
既設枠の形状は、施工するサッシにより様々である。そこで、カバー工法で既設枠に新設枠を取り付ける場合、新設枠の取り付けを容易にするために、既設枠と新設枠との間に補助部材を設けることが知られている。
特許文献1の技術では、既設枠に補助部材を取り付け、この補助部材と新設枠とを、補助部材とは別の取り付け金具により連結することで、補助部材を介して既設枠及び新設枠を連結している。
特開2007−138560号公報
しかしながら、特許文献1の改装サッシのように、補助部材を介して既設枠及び新設枠を連結する場合、既設枠の様々な形状に対応できるように、補助部材を多様なバリエーションで用意しておき、工事を行う既設枠に応じて選択する必要がある。このため、予め用意する部材を製造する費用がかかったり、既設枠に応じて施工方法を変更するため施工時間がかかるという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、施工に必要な部材の数を低減することで、容易に施工できる改装サッシを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、建物の開口部に取り付けられた既設枠(例えば、後述の既設枠110、210、310)の内周面(例えば、後述の内側部110C、階段状部210C、内側部310C)を覆うように取り付けられる新設枠(例えば、後述の新設枠120、220、320)を備える改装サッシ(例えば、後述の改装サッシ1)であって、前記新設枠は、前記既設枠の屋内側及び屋外側のうち一方側の端部に接続される第1接続部(例えば、後述の第1接続部51、52、53)と、前記既設枠の他方側の端部に接続される第2接続部(例えば、後述の第2接続部61、62、63)と、のみにより前記既設枠に取り付けられ、前記第1接続部は、取り付け部材(例えば、後述の上枠第1取付部材150、下枠第1取付部材250、縦枠第1取付部材350)を介して前記既設枠の一方側の端部に接続される改装サッシを提供する。
前記取り付け部材は、前記既設枠の屋内側の端部と、前記新設枠の屋内側の端部との間を密閉する気密部材(例えば、後述の気密部材152、352)を備えることが好ましい。
嵌め殺し窓に取り付けられることが好ましい。
本発明によれば、施工に必要な部材の数を低減することで、容易に施工できる改装サッシを提供できる。
本発明の一実施形態に係る改装サッシを室内側から見た正面図である。 上記実施形態に係る改装サッシの縦断面図である。 上記実施形態に係る改装サッシの横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る改装サッシの下枠部分の部分拡大縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る改装サッシの下枠部分の部分拡大縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
本発明の一実施形態に係る改装サッシは、マンションの壁の開口部に納められた嵌め殺し窓(FIX窓)タイプの改装サッシである。本実施形態に係る改装サッシは、カバー工法によって形成される。
なお本明細書において、「見付方向」とは、マンションの壁の開口部に納められた嵌め殺し窓における面方向(即ち、左右方向)を意味し、「見込方向」とは、屋内外方向(即ち、奥行き方向)を意味する。また、左右方向は、屋内側から見た左右方向を意味する。また、共通する構成については、同一の規則性に従った符号を付す。
図1は、本実施形態に係る改装サッシ1を室内側から見た正面図である。
図1に示すように、改装サッシ1は、いずれも長尺状の上枠100、下枠200、左縦枠300及び右縦枠400により矩形に枠組みされた窓枠10と、この窓枠10に嵌め込まれるガラス20と、を備える。
図2は、本実施形態に係る改装サッシ1の縦断面図である。図2に示すように、ガラス20は、それぞれ、屋外側の板ガラス21と、屋内側の板ガラス22と、これら2枚の板ガラスで挟持されたスペーサ23と、を備える複層ガラスであり、優れた断熱性を有する。
上枠100は、既設枠110と、新設枠120と、第1接続部51と、第2接続部61と、額縁部材160と、を含んで構成される。
既設枠110は、縦断面視で略コの字状の形状を有し、建物の開口部に取り付けられている。既設枠110は、屋内側部110Aと、屋外側部110Bと、内周面としての内側部110Cと、を含んで構成される。
内側部110Cは、既設枠110の見込方向に延びる面である。
屋内側部110Aは、内側部110Cの屋内側の端部から上方へ向かって延びる面である。屋内側部110Aは、既設の木製額縁112にねじによりねじ止めされた連結金具111に当接している。
屋外側部110Bは、内側部110Cの屋外側の端部から上方へ向かって延びる面である。
新設枠120は、既設枠110の下部に、既設枠110の内側部110Cを覆うように取り付けられる。
新設枠120は、屋内側部120Aと、屋外側部120Bと、内側部120Cと、ガラス支持部120Dと、カバー材120Eと、を含んで構成される。
内側部120Cは、新設枠120の見込み方向に延びる部分である。
屋内側部120Aは、内側部120Cの屋内側の端部からやや屋外側にずれた位置から、上方及び下方に延びる面である。
屋外側部120Bは、内側部120Cの最も屋外側の端部から上方へ延び、新設枠120の外側の面を構成している。
ガラス支持部120Dは、内側部120Cの屋外側で下方に延びるように配置され、屋外側と屋内側それぞれ一つずつ配置されている。屋内側と屋内側のガラス支持部120Dにより挟持されて、ガラス20の端部が支持されている。
カバー材120Eは、屋外側部120Bの上端部に取り付けられて、後述する上枠第2取付部材170及び既設枠110の屋外側部110Bを覆っている。
第1接続部51は、新設枠120における屋内側の端部が、既設枠110の屋内側の端部に接続される部分である。第1接続部51は、上枠第1取付部材150を含み、この上枠第1取付部材150を介して既設枠110の屋内側の端部に接続される。
上枠第1取付部材150は、既設枠110と新設枠120とを接続する部材である。上枠第1取付部材150は、アタッチメント部151と、気密部材152と、を有する。
アタッチメント部151は既設枠側固定部151Aと、新設枠側固定部151Bとを有する。アタッチメント部151における既設枠側固定部151Aが既設枠110に固定され、新設枠側固定部151Bが新設枠120に固定されることで、既設枠110及び新設枠120は、屋内側で上枠第1取付部材150を介して接続される。
既設枠側固定部151Aは、既設枠110の屋内側部110Aから内側部110Cに屈曲する角部に当接するように形成される。既設枠側固定部151Aは、屋内側部110Aに当接する面1511と、この屋内側部110Aに当接する面1511から直交する方向に屈曲して延び、内側部110Cに当接する面1512とを有する。そして、既設枠側固定部151Aは、屋内側部110Aに当接する面1511において、ねじにより既設枠110に固定されている。
新設枠側固定部151Bは、縦断面視で略L字状に形成されるL字部1513と、L字部1513の端部に設けられる鉤部1514と、により構成されている。
L字部1513の長辺は、既設枠側固定部151Aから下方に連続して延び、短辺は屋内側から屋外側へ延びている。新設枠側固定部151Bは、短辺及び新設枠120の内側部120Cを、ねじにより接続することで、新設枠120に固定されている。
鉤部1514は、L字部1513の短辺から上方に起立するように設けられ、鉤部1514の上方と下方の端部が屋外側へ屈曲することで鉤状に形成される。
気密部材152は、新設枠側固定部151Bの短辺の鉤部1514に係合する弾性部材である。気密部材152は、軟質樹脂製の気密パッキンであり、当該中空部が押し潰されることで、高い気密性が得られる。気密部材152は、新設枠120の屋内側部120Aに当接し、上枠100の延設方向に延びて通しで設けられている。
第2接続部61は、新設枠120における屋外側の端部が、既設枠110の屋外側の端部に接続される部分である。第2接続部61は、上枠第2取付部材170を含み、この上枠第2取付部材170により、既設枠110の屋内側の端部に直接的に接続される。
上枠第2取付部材170は、本実施形態ではねじである。上枠第2取付部材170は、既設枠110の屋外側部110Bと、新設枠120の屋外側部120Bをねじの締結により直接固定する。
額縁部材160は、第1額縁部材161と、第2額縁部材162と、第3額縁部材163と、を含んで構成される。
第1額縁部材161は、上述の連結金具111を介して木製額縁112にねじ止めされるとともに、下方に延出する。第1額縁部材161の下端部には、上方へ向かって屈曲する被係合部161aが形成されている。
第2額縁部材162は、第1額縁部材161とは別体で、第1額縁部材161の被係合部161aに係合する。また、第2額縁部材162は、屋外側の面における上下方向の中間部に、下方へ向かって分岐する被係合部162aが形成されている。この被係合部162aには、上枠第1取付部材150における新設枠側固定部151Bの最も屋内側よりの端部が上方に屈曲して係合する。
第3額縁部材163は、第2額縁部材162の下端部から新設枠120の内側部120Cにおける屋内側を覆うように配置される。
以上のように、新設枠120は、第1接続部51と、第2接続部61と、のみにより、既設枠110に取り付けられている。
下枠200は、既設枠210と、新設枠220と、第1接続部52と、第2接続部62と、額縁部材260と、を含んで構成される。なお、これらは特に断りの無い限り、いずれも見付方向に延びて通しで設けられている。
既設枠210は、屋内側から屋外側に向かって階段状に下降するように形成されている。また、既設枠210は、屋内側部210Aと、屋外側部210Bと、内周面としての階段状部210Cと、を備える。
階段状部210Cは、既設枠110の見込み方向に段差を有して延びる部分であり、窓枠10の内側に面している。
屋内側部210Aは、階段状部210Cの屋内側の端部から下方に向かって垂設される面である。屋内側部210Aは、既設の木製額縁212にねじ止めされた連結金具211に当接している。
屋外側部210Bは、階段状部210Cの屋外側の端部から下方に延び、さらに屋内側に屈曲して形成されている。屋外側部210Bは、既設枠210の最も外側の面を含んでいる。
新設枠220は、既設枠210の上部に、既設枠210の階段状部210Cを覆うように取り付けられる。新設枠220は、屋内側から屋外側に向かって階段状に下降するように形成されている。
新設枠220は、屋内側部220Aと、屋外側部220Bと、階段状部220Cと,ガラス支持部220Dと、を備える。
階段状部220Cは、新設枠220の見込み方向に段差を有して延びる部分であり、窓枠10の内側に面している。
屋内側部220Aは、縦断面視でL字状に形成され、L字の長辺は、階段状部220Cの屋内側の端部から下方へ垂直に延びる。L字の短辺は、後述する第2接続部62を構成する。この第2接続部62は、ねじにより上述の連結金具211に固定されるとともに、既設枠210の屋内側部210Aに密着固定されている。
屋外側部220Bは、階段状部220Cの屋外側に配置され、屋内側部220Aの下端部よりも下方に延びている。
ガラス支持部220Dは、階段状部220Cの上面における屋外側で上方に立設される面と、これに対向して配置される部材とにより構成され、屋外側と屋内側それぞれ一つずつ配置されている。屋内側と屋内側のガラス支持部220Dにより挟持されて、ガラス20の端部が支持されている。
第1接続部52は、新設枠220における屋外側の端部が、既設枠210の屋側の端部に接続される部分である。第1接続部52は、下枠第1取付部材250を含み、この下枠第1取付部材250を介して既設枠210の屋側の端部に接続される。
下枠第1取付部材250は、既設枠210の屋外側部210Bと、新設枠220の屋外側部220Bの端部とを接続する板状の部材である。下枠第1取付部材250は、既設枠210の屋外側部210Bと、新設枠220の屋外側部220Bの間で上下方向に延びるように取り付けられる。
下枠第1取付部材250の上端側は、既設枠210の屋外側部210Bにねじにより固定される。
下枠第1取付部材250の下端側は、新設枠220の屋外側部220Bにねじにより固定される。
なお、本実施形態では、既設枠210の屋外側部210Bが、新設枠220の屋外側部220Bよりも屋内側に位置しているため、下枠第1取付部材250の既設枠210側には、既設枠210の屋外側部210Bへ延びて屋外側部210Bの面に当接する支持部が設けられている。また、下枠第1取付部材250の下端から建物の開口部までを、カバー材210Eが覆っている。
第2接続部62は、新設枠220における屋内側の端部が、既設枠210の屋内側の端部に接続される部分である。第2接続部62は、既設枠210の屋内側の端部に直接的に接続される。
第2接続部62は、屋内側部220AのL字状の形状の短辺が、ねじで連結金具211に固定されると同時に、連結金具211に当接している既設枠210の屋内側部210Aの上端部に接続されることで、既設枠210と新設枠220とに接続されている。
額縁部材260は、第1額縁部材261と、第2額縁部材262と、を含んで構成される。
第1額縁部材261は、新設枠220の屋内側部220Aよりも屋内側で、木製額縁212から上方に延びる面である。
第2額縁部材262は、第1額縁部材261の上端部から屋外側へ延び、屋内側のガラス支持部220Dへと接続される。額縁部材260は、下枠200における屋内側の端面を覆っている。
以上のように、新設枠220は、第1接続部52と、第2接続部62と、のみにより、既設枠210に取り付けられている。
図3は、本実施形態に係る改装サッシ1の横断面図である。なお、左縦枠300と右縦枠400は同一の構成であるため、以下では左縦枠300についてのみ説明する。既設の木製額縁312にねじによりねじ止めされた連結金具311に連結されている。
図3に示すように、左縦枠300は、既設枠310と、新設枠320と、第1接続部53と、第2接続部63と、額縁部材360と、を含んで構成される。これら及びこれらを構成する部分はいずれも、上下方向に延びて通しで設けられている。
既設枠310は、横断面視で略コの字状の形状を有し、建物の開口部に取り付けられている。既設枠310は、屋内側部310Aと、屋外側部310Bと、内周面としての内側部310Cと、を含んで構成される。
内側部310Cは、左縦枠300の見込方向に延びる面である。
屋内側部310Aは、内側部310Cの屋内側の端部から、既設枠310の見付方向に延びる面である。屋内側部310Aは、既設の木製額縁312にねじによりねじ止めされた連結金具311に当接している。
屋外側部310Bは、内側部310Cの屋外側の端部から、既設枠310の見付方向に延びる面である。
新設枠320は、既設枠310の見付方向内側に、既設枠310の内側部310Cを覆うように取り付けられる。
新設枠320は、屋内側部320Aと、屋外側部320Bと、内側部320Cと、ガラス支持部320Dと、カバー材320Eと、を含んで構成される。
内側部320Cは、新設枠320の見込み方向に延びる部分である。
屋内側部320Aは、内側部320Cから見付方向内側へ延び、屋内側に配置される。
屋外側部320Bは、見付方向の外側に延びている。屋外側部320Bは、既設枠310の屋外側部310Bを覆うように当接し、後述する縦枠第2取付部材370により既設枠310に取り付けられている。
ガラス支持部320Dは、内側部320Cの屋外側で見付方向内側へ延びる面と、これに対向して配置される部材とにより構成され、屋外側と屋内側それぞれ一つずつ配置されている。
カバー材320Eは、屋外側部320Bにおける見付方向外側の面に沿って延び、基端部が内側部320Cの外側の面に取り付けられている。カバー材320Eは、後述する縦枠第2取付部材370及び既設枠310の屋外側部310Bを覆っている。
第1接続部53は、新設枠320における屋内側の端部が、既設枠310の屋内側の端部に接続される部分である。第1接続部53は、縦枠第1取付部材350を含み、この縦枠第1取付部材350を介して既設枠310の屋内側の端部に接続される。
縦枠第1取付部材350は、既設枠310と新設枠320とを接続する部材である。縦枠第1取付部材350は、アタッチメント部351と、気密部材352と、を含んで構成される。
アタッチメント部351は既設枠側固定部351Aと、新設枠側固定部351Bとを有する。
既設枠側固定部351Aは、既設枠310の内側部310Cから屋内側部310Aに屈曲する角部に当接するように形成される。既設枠側固定部351Aは、屋内側部310Aに当接する面3511と、この屋内側部310Aに当接する面3511から直交する方向に屈曲して延び、内側部310Cに当接する面3512とを有する。そして、既設枠側固定部351Aは、屋内側部310Aに当接する面3511において、ねじにより既設枠310に固定されている。
新設枠側固定部351Bは、横断面視で略L字状に形成されるL字部3513と、L字部3513の端部に設けられる鉤部3514と、により構成されている。L字部3513の一方の辺は、既設枠側固定部351Aから見込方向内側に連続して延び、他方の辺は、一方の辺から屈曲して屋内側から屋外側へ延びている。
鉤部3514は、L字部3513の他方の辺の端部が分岐して見込方向外側へ延出するとともに、この他方の辺の端部と分岐した辺の端部が屋外側へ屈曲することで鉤状に形成される。
気密部材352は、新設枠側固定部351Bの鉤部3514に係合する弾性部材である。気密部材352は、軟質樹脂製の気密パッキンであり、当該中空部が押し潰されることで、高い気密性が得られる。気密部材352は、新設枠320の屋内側部320Aに当接し、左縦枠300の延設方向に延びて通しで設けられている。
第2接続部63は、新設枠320における屋外側の端部が、既設枠310の屋外側の端部に接続される部分である。第2接続部63は、縦枠第2取付部材370を含み、この縦枠第2取付部材370により、既設枠310の屋内側の端部に直接的に接続される。
縦枠第2取付部材370は、本実施形態ではねじである。縦枠第2取付部材370は、既設枠310の屋外側部310Bと、新設枠320の屋外側部320Bの見付方向外側の面とをねじの締結により直接固定する。
額縁部材360は、第1額縁部材361と、第2額縁部材362と、第3額縁部材363と、を含んで構成される。
第1額縁部材361は、上述の連結金具311を介して木製額縁312にねじ止めされるとともに、見付方向内側に延出する。第1額縁部材361の端部には、見付方向外側へ屈曲する被係合部361aが形成されている。
第2額縁部材362は、第1額縁部材361とは別体で、見付方向の外側から内側へ向かって延びる面である。第2額縁部材362は、見付方向外側の端部から内側へ向かって屈曲し、第1額縁部材361の被係合部361aに係合する。
第3額縁部材363は、第2額縁部材362の見付方向内側の端部から新設枠320の屋内側部320Aへ向かって延び、屋内側部320Aに連続する。
額縁部材360は、既設枠310の屋内側部310Aから新設枠の屋内側部320Aを覆っている。
以上のように、新設枠320は、第1接続部53と、第2接続部63と、のみにより、既設枠310に取り付けられている。
本実施形態によれば以下の効果が奏される。
本実施形態に係る改装サッシ1を、建物の開口部に取り付けられた既設枠110、210、310の内側部110C、310C及び階段状部210Cを覆うように取り付けられる新設枠120、220、320を含んで構成した。また、新設枠120、220、320を、既設枠110、210、310の屋内側又は屋外側の一方の端部に接続される第1接続部51、52、53と、既設枠110、210、310の他方の端部に接続される第2接続部61、62、63と、のみにより既設枠110、210、310に取り付けた。第1接続部51、52、53を、上枠第1取付部材150、下枠第1取付部材250、縦枠第1取付部材350を介して既設枠110、210、310の一方の端部に接続させた。
本実施形態では、既設枠110、210、310と新設枠120、220、320とを、屋内側と屋外側のそれぞれの端部に接続される第1接続部51、52、53及び第2接続部61、62、63のみにより接続している。このため、既設枠110、210、310を取り付ける補助部材を、上枠100、下枠200、左右縦枠300、400の形状に合わせた様々な寸法で用意しておく必要がなくなり、取り付ける工程も単純になる。また、補助部材が必要ないため、第1接続部51、52を配置する上下方向の位置、及び第1接続部53を配置する見付方向の配置を自由に変更することができる。
また、屋内側又は屋外側の一方の端部に上枠第1取付部材150、下枠第1取付部材250、縦枠第1取付部材350を取り付ければよいため、既設枠110、210、310のサッシの形状や板厚によって変更したり加工する必要なく、上枠第1取付部材150、下枠第1取付部材250、縦枠第1取付部材350を取り付けることができる。
よって、改装サッシ1が、施工に必要な部材の数を低減することで、容易に施工でき、ひいては部材費の削減や、施工時間、施工費を削減することができる。
また、本実施形態では、上枠第1取付部材150、縦枠第1取付部材350を、既設枠110、210、310の屋内側の端部と、新設枠120、220、320の屋内側の端部との間を密閉する気密部材152、352を含んで構成した。
これにより、上枠第1取付部材150、縦枠第1取付部材350を取り付けることで、同時に既設枠110、210、310の屋内側の端部と、新設枠120、220、320の屋内側の端部との間を密閉する部材を取り付けることができる。よって、改装サッシを容易に施工することができる。
また、本実施形態では、改装サッシ1を嵌め殺し窓に取り付けた。これにより、嵌め殺し窓に改装サッシ1を取り付ける場合の施工が容易になる。
本発明の他の実施形態について、図4を参照しながら説明する。図4は、他の実施形態に係る下枠200の部分拡大図である。上記の実施形態と、共通する構成については同じ符号を用いて表している。
図4に示すように、他の実施形態では、屋外側における新設枠220と既設枠210との間の上下方向の距離が、上記の実施形態における場合よりも短くなっている。このため、下枠第1取付部材250の上下方向の長さが、上記の実施形態の場合よりも短く形成されている。下枠200において、既設枠210と新設枠220との間の距離は、施工する既設枠210及び新設枠220によって変わることがある。詳細には、既設枠110の屋内側部110Aの上端と、屋外側部110Bの上端との間のA寸法によって、必要な下枠第1取付部材250の寸法が異なってくる。このため、下枠第1取付部材250に関しては、下枠第1取付部材250の上下方向の長さ寸法を変更したものを、予め複数用意しておいてもよい。
また、他の実施形態では、既設枠210の屋内側部210Aは、上下方向に延びるとともに、上端部で見込方向の手前側へ屈曲している。新設枠220の屋内側部220Aは、既設枠210と同様に、上下方向に延びるとともに、上端部で見込方向の手前側へ屈曲している。そして、連結金具211が設けられていない。
他の実施形態における既設枠210の屋内側部210Aの端部と、新設枠220の屋内側部220Aの端部とは、第2接続部62に含まれる下枠第2取付部材270を構成するねじにより直接接続されている。
このように、下枠200においても、第2接続部62をねじの締結により固定するように構成してもよい。
他の実施形態においても、上記述べた実施形態と同様の効果が奏される。
本発明のさらに他の実施形態について、図5を参照しながら説明する。図5は、さらなる他の実施形態に係る下枠200の部分拡大図である。上記の実施形態と、共通する構成については同じ符号を用いて表している。
図5に示すように、さらに他の実施形態では、既設枠210の階段状部210Cに立ち上がり部210Fが形成されている。このように、既設枠210によっては、立ち上がり部210Fを有するものが設置されている場合がある。
立ち上がり部210Fは、既設枠210が上述の実施形態のように階段状に下降せずに、屋内側の端部から屋外側へ向かって、ほぼ同じ高さを有して延出し、ガラス20等を支持する部分である。
既設枠210に立ち上がり部210Fが形成されていると、新設枠220を設置する位置と立ち上がり部210Fの位置とに重複する部分が生じる場合がある。このため、既設枠210が立ち上がり部210Fを有する場合は、従来の補助部材を用いるカバー工法では、新設枠220の設置自体が困難になる場合があった。しかしながら、図5に示すように、本実施形態では既設枠210の屋内側の端部と、屋外側の端部とが、第1接続部52及び第2接続部62によってのみ接続されるので、既設枠210が立ち上がり部210Fを有していても、カバー工法による新設枠220の設置が可能となる。
また、さらなる他の実施形態におけるその他の点においても、上記述べた実施形態と同様の効果が奏される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、上記の実施形態では、下枠200では気密部材が設けられていないが、気密部材を設けてもよい。
また、上記の実施形態では、窓枠10は嵌め殺し窓に設置されているが、これに限られない。引違い窓等、設置する窓の種類は特に限定されない。
1 改装サッシ
51、52、53 第1接続部
61、62、63 第2接続部
110、210、310 既設枠
110C、310C 内側部(内周面)
120、220、320 新設枠
150 上枠第1取付部材(取り付け部材)
210C 階段状部(内周面)
250 下枠第1取付部材(取り付け部材)
350 縦枠第1取付部材(取り付け部材)
152、352 気密部材

Claims (1)

  1. 建物の開口部に取り付けられた既設枠の内周面を覆うように前記既設枠の加工を行わずに取り付けられる新設枠を備える改装サッシであって、
    前記新設枠のうち新設下枠は、前記既設枠のうち既設下枠の屋外側の端部に接続される第1接続部と、前記既設下枠の屋内側の端部に接続される第2接続部と、のみにより前記既設下枠に取り付けられ、
    前記第1接続部は、前記新設下枠の屋外側の端部と互いに上下方向に間隔を空けて配置される前記既設下枠の屋外側の端部との前記間隔に、上下方向に延びるように取り付けられる取り付け部材を介して前記既設下枠の屋外側の端部に接続され、前記第2接続部は、前記既設下枠の屋内側の端部に直接的に接続される改装サッシ。
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