JP6486007B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に燃料を圧送する電動式の燃料ポンプとを備えた内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、車両の運転終了時に、電磁リリーフ弁の開放及び低圧燃料ポンプの運転停止により、高圧デリバリパイプ及び低圧デリバリパイプの燃圧を低下させ、運転停止期間中にインジェクタでの油密悪化による燃料漏れに起因して次回始動時に排気性状が悪化することを防止するようにした、車両の制御装置が開示されている。
特開2006−258032号公報
内燃機関の運転停止期間における燃料噴射弁からの燃料漏れを抑制するために、電磁リリーフ弁を設け、この電磁リリーフ弁の作動(開放)によって燃料配管内の燃料圧力を低下させる構成とすると、電磁リリーフ弁の追加によってコストアップが生じるという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、簡易な構成で、内燃機関の運転停止期間における燃料噴射弁からの燃料漏れを抑制することができる、内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
そのため、本願発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関を停止するときに、燃料ポンプの駆動を停止させた後に燃料噴射弁による燃料噴射を停止させる停止時燃圧低下手段を有し、前記停止時燃圧低下手段は、前記内燃機関を停止させるときの燃料の温度が低いほど、前記燃料ポンプの駆動を停止させた後における前記燃料噴射弁による燃料噴射の目標総量を多く設定する目標総量設定手段と、前記燃料ポンプの駆動を停止させた後における前記燃料噴射弁による燃料噴射の総量が前記目標総量に達したときに前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止させる燃料噴射停止手段と、を有する。
上記発明によると、燃料ポンプの駆動が停止され燃料配管内に燃料が補給されない状態で燃料噴射弁による燃料噴射が行われることで、燃料配管内の燃料圧力が低下するから、電磁リリーフ弁のような燃料圧力を低下させるためのデバイスを用いることなく、運転停止期間における燃料噴射弁からの燃料漏れの抑制を図ることができる。
実施形態における内燃機関のシステム構成図である。 実施形態における内燃機関の停止時の処理を示すフローチャートである。 実施形態における燃料温度と停止中の目標燃料圧力PFTGとの相関を示す線図である。 実施形態における内燃機関の停止時の処理特性を説明するためのタイムチャートであり、(A)は低温時の特性、(B)は高温時の特性を示すタイムチャートである。 実施形態における内燃機関の停止時の処理を示すフローチャートである。 実施形態における内燃機関の停止時の処理特性を説明するためのタイムチャートであり、(A)は低温時の特性、(B)は高温時の特性を示すタイムチャートである。 実施形態における内燃機関の停止時の処理を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る制御装置を適用する内燃機関の一例を示す。
内燃機関1は、車両に動力源として搭載されエンジンであり、各気筒の吸気バルブ4よりも上流側の吸気管(吸気ポート)2に燃料噴射弁3を備える。燃料噴射弁3は、各気筒の行程に噴射タイミングを合わせ、吸気管2内に燃料を間欠的に噴射するように制御される。
燃料噴射弁3が吸気管2内に噴射した燃料は、空気と共に吸気バルブ4を介して燃焼室5内に吸引されて混合気を形成する。燃焼室5内の混合気は、点火プラグ6による火花点火によって着火燃焼する。
燃焼室5内の燃焼ガスは、排気バルブ7を介して排気管8に排出される。
電子制御スロットル10は、スロットルモータ9によって開度が変更されることで、内燃機関1の吸入空気量を調整する。電子制御スロットル10は、吸気管2の燃料噴射弁3が配設される部分よりも上流側の各気筒共通の吸気ダクトに設けられる。
燃料供給装置13は、燃料タンク11内の燃料を燃料ポンプ12によって燃料噴射弁3に圧送する装置である。
燃料供給装置13は、燃料タンク11、燃料ポンプ12、圧力調整弁(プレッシャレギュレータ)14、オリフィス15、燃料ギャラリー配管16、燃料供給配管17、燃料戻し配管18、ジェットポンプ19、燃料移送管20を含んで構成される。
燃料ポンプ12は、電動式ポンプであって燃料タンク11内に設けられる。
また、燃料ポンプ12は、吐出燃料の逆流を阻止するためのチェックバルブ(逆止弁)12a、及び、燃料ポンプ12の吐出圧(燃料供給圧)が上限圧を上回った場合に開弁し、燃料ポンプ12が吐き出した燃料を燃料タンク11内にリリーフするリリーフバルブ12bを内蔵している。
チェックバルブ12a及びリリーフバルブ12bは、前後差圧を利用して弁体を開弁位置と閉弁位置とに変位させる機械式のバルブである。
燃料供給配管17は、燃料ポンプ12と燃料ギャラリー配管16とを接続する配管であり、燃料ポンプ12の吐出口に燃料供給配管17の一端が接続され、燃料供給配管17の他端に燃料ギャラリー配管16が接続される。
更に、各気筒の燃料噴射弁3の燃料供給口がそれぞれ燃料ギャラリー配管16に接続され、燃料ギャラリー配管16を介して各気筒の燃料噴射弁3に燃料が分配される。
燃料戻し配管18は、燃料タンク11内で燃料供給配管17から分岐延設され、燃料戻し配管18の端部は、燃料タンク11内に開放する。
燃料戻し配管18には、上流側から順に、圧力調整弁(プレッシャレギュレータ)14、オリフィス15、ジェットポンプ19を設けてある。
圧力調整弁14は、燃料戻し配管18を開閉する弁体14aと、該弁体14aを燃料戻し配管18上流側の弁座に向けて押圧するコイルスプリングなどの弾性部材14bとから概略構成される機械式のバルブである。
そして、圧力調整弁14は、燃料配管(燃料供給配管17及び燃料ギャラリー配管16)内の燃料圧力、換言すれば、燃料噴射弁3に供給される燃料圧力が設定圧力(開弁圧力)を超えたときに開弁し、燃料圧力が前記設定圧力以下であるときに閉弁することで、燃料配管内の燃料圧力が設定圧力(最低燃圧)を下回らないように、燃料のリリーフ量を調整する。
ジェットポンプ19は、圧力調整弁14、オリフィス15を介して燃料タンク11内に戻される燃料の流れによって燃料を移送する。
燃料タンク11は、底面の一部が盛り上がって底部空間を2つの領域11a,11bに隔てている所謂鞍型の燃料タンクである。燃料ポンプ12の吸い込み口は領域11a内に開口するため、領域11b内の燃料を領域11a側に移送させないと、領域11b内の燃料が残存することになってしまう。
そこで、ジェットポンプ19は、圧力調整弁14及びオリフィス15を介して燃料タンク11の領域11a内に戻される燃料の流れによって、燃料移送管20内に負圧を作用させ、燃料移送管20が開口する領域11b内の燃料を、燃料移送管20を介してジェットポンプ19まで導き、戻し燃料と共に領域11a内に排出させる。つまり、燃料ポンプ12から余剰の燃料を吐出させ、燃料タンク11に戻される余剰燃料を用いて、燃料タンク11内での燃料の移送を行わせる。
本実施形態では、上記のように、ジェットポンプ19を備えるが、燃料タンク11が所謂鞍型でない場合、即ち、燃料タンク11の底部空間が隔成されずに、燃料ポンプ12の吸い込み口から燃料タンク11内の燃料を残量なく吸引できる場合には、ジェットポンプ19及び燃料移送管20を省略することができる。
マイクロコンピュータを備えるECM(エンジン・コントロール・モジュール)31は、燃料噴射弁3による噴射動作を制御する噴射パルス信号を出力する制御装置であり、また、点火プラグ6による点火時期、電子制御スロットル10の開度などを制御する機能を有している。
また、マイクロコンピュータを備えるFPCM(フューエル・ポンプ・コントロール・モジュール)30は、燃料ポンプ12の駆動信号を出力して燃料ポンプ12を制御する。
ここで、内燃機関1の制御装置を構成するECM31及びFPCM30は相互に通信可能に構成され、ECM31は、燃料ポンプ12のPWM制御におけるデューティ比を指示する信号などをFPCM30に向けて送信する。
また、FPCM30は、燃料ポンプ12や燃料ポンプ12の駆動回路などについて故障診断した結果を示す信号などをECM31に向けて送信する。
ECM31は、内燃機関1の運転状態を検出する各種センサ(運転状態検出手段)が出力する信号を入力する。
前記各種センサとして、燃料ギャラリー配管16内の燃圧FUPRを検出する燃圧センサ33、図外のアクセルペダルの踏み込み量(換言すれば、アクセル開度)ACCを検出するアクセル開度センサ34、内燃機関1の吸入空気流量QAを検出するエアフローセンサ35、内燃機関1の回転速度NEを検出する回転センサ36、内燃機関1の冷却水温度TWを検出する水温センサ37、排気中の酸素濃度に基づき内燃機関1の空燃比AFRを検出する空燃比センサ38、内燃機関1の吸気温度TIAの検出する吸気温度センサ39、内燃機関1の潤滑油の温度TOを検出する油温センサ40、燃料ギャラリー配管16内の燃料の温度TFを検出する燃温センサ41などを設けてある。
また、ECM31には、大気圧APを検出する大気圧センサ42の出力信号や、内燃機関1の運転/停止を指令するイグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)43のオン/オフ信号などが入力される。
そして、ECM31は、内燃機関1の負荷や機関回転速度NEなどの機関運転条件に基づいて点火時期(点火進角値)を演算し、点火時期において点火プラグ6による火花放電がなされるように、図外の点火コイルへの通電を制御する。
また、ECM31は、アクセル開度ACCなどの機関運転条件から電子制御スロットル10の目標開度を演算し、電子制御スロットル10の実開度が目標開度に近づくようにスロットルモータ9を制御する。
更に、ECM31は、燃料ポンプ12のPWM制御におけるデューティ比(%)を決定し、このデューティ比を示すパルス信号を、燃料ポンプ12の駆動指示信号としてFPCM30に送信する。
なお、図1に示したシステムでは、リリーフされる燃料量がオリフィス15によって制限されるので、燃料配管内の燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力よりも高い状態に維持させることが可能である。
従って、ECM31は、燃圧センサ33で検出される燃圧FUPRと内燃機関1の運転条件(機関負荷、機関回転速度など)に基づいて設定した目標燃圧(目標燃圧≧圧力調整弁14の設定圧力)とに応じて、燃料ポンプ12のPWM制御におけるデューティ比を決定することができる。
また、燃料配管内の燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力付近に維持させるシステム(オリフィス15を備えないシステム)とすることができ、この場合ECM31は、圧力調整弁14を介してリリーフされる燃料量が過剰となって燃料ポンプ12が無駄な仕事を行わないように、機関負荷、機関回転速度などの機関運転条件に応じて燃料ポンプ12のPWM制御におけるデューティ比を決定することができ、また、デューティ比を固定値として与える構成とすることもできる。
そして、FPCM30は、ECM31側から指示されたデューティ比に基づき、燃料ポンプ12のモータへの通電をPWM制御する。
尚、FPCM30が備える回路及び制御機能などをECM31が備えることで、ECM31とFPCM30とを一体化した制御装置とすることができる。
また、ECM31は、燃料噴射弁3の開弁期間を制御する噴射パルス信号の噴射パルス幅TI(ms)を、吸入空気流量QA、機関回転速度NE、冷却水温度TW、空燃比AFR、燃圧FUPRなどの機関運転条件に基づいて演算する。
そして、ECM31は、各気筒の燃料噴射タイミングを検出すると、燃料噴射タイミングとなった気筒の燃料噴射弁3に対して噴射パルス幅TIの噴射パルス信号を出力することで、燃料噴射弁3による燃料噴射量及び噴射タイミングを制御する。燃料噴射弁3は、噴射パルス幅TIに相当する期間だけ開弁し、開弁期間(ms)に比例する量の燃料を噴射する。
更に、ECM31は、内燃機関1の停止期間中における燃料噴射弁3からの燃料漏れを抑制するために、内燃機関1を停止させるときに、燃料ポンプ12と燃料噴射弁3との間の燃料配管(燃料供給配管17及び燃料ギャラリー配管16)内の燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力よりも低下させる処理(以下、停止時燃圧低下処理ともいう)を実行する。
つまり、内燃機関1の停止指令に基づき、燃料噴射弁3の燃料噴射が停止し、更に、燃料ポンプ12の駆動が停止すると、燃料配管内の燃料圧力は圧力調整弁14の設定圧力に保持されることになるが、前記設定圧力よりも燃料配管内の燃料圧力を低下させることができれば、停止期間における燃料噴射弁3からの燃料漏れをより少なくでき、以って、次回に内燃機関1を始動させるときの排気性状を改善できることになる。
図2のフローチャートは、ECM31による停止時燃圧低下処理の一例を示す。
なお、ECM31は、イグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)43がオンからオフに切り替えられても電源供給を受け、内燃機関1を停止させるときの所定処理を終えてから電源供給を自ら遮断(セルフシャットオフ)するようになっている。
ステップS501で、ECM31は、内燃機関1の停止要求が発生したか否かを判定する。
ここで、ECM31は、イグニッションスイッチ(エンジンスイッチ)43がオンからオフに切り替わったときに、内燃機関1の停止要求の発生を判定することができる。
なお、ECM31が、車両の信号待ちの状態などにおいて内燃機関1を一時的に停止させるアイドリング・ストップ(アイドル・リダクション)機能を有する場合、係るアイドリング・ストップ機能による内燃機関1の停止要求は、ステップS501における停止要求に含めないものとする。
これは、アイドリング・ストップ機能による一時的な内燃機関1の停止処理では、内燃機関1の停止期間が短く、その間における燃料噴射弁3からの燃料漏れは十分に少なく、また、内燃機関1を速やかに再始動させるためには燃料圧力の低下を抑制することが好ましいためである。
内燃機関1の停止要求がなく内燃機関1を継続して運転させる場合、停止時燃圧低下処理は不要であるので、ECM31は、ステップS502以降の処理に進むことなく、ステップS501の判定処理を繰り返す。
一方、ECM31は、内燃機関1の停止要求の発生を判定すると、ステップS502へ進み、燃料温度TFの読み込みを行う。
ECM31は、燃温センサ41の出力信号に基づいて燃料温度TFを検出できる他、内燃機関1の運転条件から燃料温度TFを推定することができる。
ECM31は、燃料温度TFを、冷却水温度TW、油温TO、停止前の機関負荷などから推定することができ、更に、冷却水温度TWなどに基づく燃料温度TFの推定値を、吸気温度TIA、外気温度、大気圧などに基づいて補正することができる。
ECM31は、ステップS502にて燃料温度TFの読み込み(検出又は推定)を行うと、次いでステップS503へ進み、内燃機関1の停止期間中における燃料圧力の目標値PFTGを演算する。
ECM31は、図3に示すように、ステップS502にて読み込んだ燃料温度TFが高いほど目標燃料圧力PFTGをより高い圧力に設定する。換言すれば、圧力調整弁14の設定圧力からの燃料圧力の下げ代を、燃料温度TFが高いほど小さくし、燃料温度TFが低いほど大きくする。
これは、燃料温度TFが高くなるほど燃料圧力の低下によって燃料配管内で燃料ベーパが発生し易くなり、燃料配管内で発生した燃料ベーパは燃料噴射弁3による燃料の計量精度の低下(噴射パルス幅と実際に噴射される燃料量との相関の変化)を生じさせ、始動不良の要因となるためである。
そこで、ECM31は、燃料温度TFが高いほど燃料圧力の下げ代を小さくすることで、燃料ベーパの発生を抑制しつつ停止期間における燃料圧力(燃料漏れ量)を極力低くできるようにする。
ECM31は、ステップS503で停止中の目標燃料圧力PFTGを設定すると、ステップS504へ進み、ステップS503で設定した目標燃料圧力PFTGが、耐熱時目標燃圧PFHOT以上であるか否かを判定する。
耐熱時目標燃圧PFHOTは、停止時燃圧低下処理を実施するか否かを判定するために目標燃料圧力PFTGと比較する閾値である。
ここで、耐熱時目標燃圧PFHOTよりも高い目標燃料圧力PFTGが要求される状態は、燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力より低下させることで、耐熱条件での始動時に燃料ベーパの発生によって始動不良が発生する可能性がある状態である一方、耐熱時目標燃圧PFHOTよりも低い目標燃料圧力PFTGが要求される状態は、燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力より低下させても、耐熱条件での始動時に燃料ベーパの発生が抑えられ安定した始動性が得られる状態であり、このような条件判断を行えるように耐熱時目標燃圧PFHOTを予め設定する。
ECM31は、目標燃料圧力PFTGが耐熱時目標燃圧PFHOT以上であると判断すると、ステップS505へ進み、内燃機関1の停止指令に基づき、まず、燃料噴射弁3による燃料噴射を停止させる。
次いで、ECM31は、次いでステップS506へ進み、燃料噴射弁3の燃料噴射の停止に遅れて、燃料ポンプ12の駆動(燃料ポンプ12への電力供給)を停止させ、内燃機関1を停止させるときの燃料供給系の処理を終了させる。
燃料ポンプ12の駆動停止は、例えば、ポンプモータの駆動回路への電源供給を遮断する電源リレーをオフに制御することで実施される。
なお、燃料噴射停止後に燃料ポンプ12の駆動を停止させるタイミングは、例えば、燃料噴射を停止させたタイミング又は内燃機関1の回転が停止したタイミングから所定時間後とすることができる。
ステップS505、ステップS506の処理を行った場合、燃料噴射の停止後に燃料ポンプ12からの燃料の吐出が停止されるから、燃料圧力は圧力調整弁14の設定圧力を下回ることはなく、内燃機関1の停止期間における燃料圧力は圧力調整弁14の設定圧力付近に保持されることになる。
上記のようにして、内燃機関1の停止期間における燃料圧力を圧力調整弁14の設定圧力付近に保持させる場合は、燃料圧力を低下させる場合に比べて停止期間における燃料噴射弁3からの燃料漏れを抑制する効果は低下するが、燃料ベーパの発生によって始動不良となることを抑制できる。
一方、ECM31は、ステップS504で耐熱時目標燃圧PFHOTよりも目標燃料圧力PFTGが低いと判断すると、ステップS507へ進み、燃料噴射弁3による燃料噴射の停止に先立って燃料ポンプ12の駆動を停止する。
燃料ポンプ12の駆動停止は、例えば、燃料ポンプ12に電源電力を供給する電源ラインに設けた電源リレーをオフすることで行われる。また、燃料ポンプ12のPWM制御におけるオンデューティを所定値(例えば0%)にまで低下させることで、燃料ポンプ12の駆動を停止させることもできる。
後述するように、ECM31は、ステップS507で燃料ポンプ12の駆動を停止させた後に燃料噴射弁3による燃料噴射を停止させるから、燃料ポンプ12の駆動が停止している状態で燃料噴射弁3による燃料噴射が行われる期間、つまり、燃料配管内に燃料が補給されない状態で燃料配管内から燃料が持ち去られる期間が発生することで、燃料配管内の燃料圧力は低下することになり、更に、燃料ポンプ12の駆動が停止している状態で燃料噴射弁3から噴射された燃料の総量(噴射回数、1回当たりの噴射量、噴射継続時間のうちの少なくとも1つ)が多くなるほど、燃料圧力はより低下することになる。
ECM31は、ステップS507で燃料ポンプ12の駆動を停止させると、ステップS508へ進み、燃料ポンプ12の駆動停止後に燃料噴射弁3による燃料噴射を行わせる積算回数である目標噴射回数INJCNTを目標燃料圧力PFTGに応じて設定する。
ここで、目標燃料圧力PFTGが低いほど圧力調整弁14の設定圧力からの圧力下げ代が大きいことになり、また、燃料圧力は、燃料ポンプ12の駆動が停止している状態での噴射積算回数の増大に応じて低下することになる。
そこで、ECM31は、目標燃料圧力PFTGが低いほど目標噴射回数INJCNTをより大きな値に設定する。
つまり、目標噴射回数INJCNTは、目標燃料圧力PFTGにまで燃料圧力を低下させるために要求される噴射積算回数であり、目標燃料圧力PFTGは、燃料温度が低いほどより低い圧力に設定されるから、燃料温度が低いほど目標噴射回数INJCNTはより多い回数に設定されることになる。
ECM31は、ステップS508で目標噴射回数INJCNTを設定すると、ステップS509へ進み、燃料噴射弁3による燃料噴射を実施する。
ステップS509で燃料噴射を行わせる場合、ECM31は、内燃機関1の運転中と同様に、噴射パルス幅TI(1回当たりの燃料噴射量)を、吸入空気流量QA、機関回転速度NEなどの機関運転条件に基づいて演算する。そして、ステップS509における燃料噴射制御で燃料噴射弁3から噴射された燃料は、機関停止指令後も継続される点火制御で実施される火花点火によって燃焼室内で着火燃焼する。
ECM31は、次いでステップS510へ進み、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が目標噴射回数INJCNTに達したか否かを判断する。
そして、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が目標噴射回数INJCNTよりも少ない場合、換言すれば、実際の燃料圧力が目標燃料圧力PFTG(PFTG<圧力調整弁14の設定圧力)にまで低下していないと推定される場合、ECM31は、ステップS509の処理に戻ることで更に燃料噴射を継続させる。
一方、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が目標噴射回数INJCNTに達すると、ECM31は、燃料配管内の燃料圧力が目標燃料圧力PFTGにまで低下したことを推定し、燃料噴射を停止させて内燃機関1を停止させるときの燃料供給系の処理(停止時燃圧低下処理)を終了させる。
上記のように、内燃機関1を停止させるときに、圧力調整弁14の設定圧力よりも燃料配管内の燃料圧力を低下させれば、圧力調整弁14の設定圧力に保持される場合に比べて、内燃機関1の停止期間中における燃料噴射弁3からの燃料漏れを抑制できる。そして、停止期間中における燃料漏れ量を少なく抑えることができれば、次回に内燃機関1を始動させるときに未燃燃料の排出量を低減して排気性状を改善できる。
また、燃圧の低下により燃料漏れ量を少なく抑えることができるので、圧力調整弁14の設定圧力に保持される場合に比べて燃料噴射弁3に要求される油密性能を低くでき、燃料噴射弁3の製造コストを低下させることができる。
また、燃料配管内の燃圧低下に電磁リリーフ弁などの電子制御デバイスを用いないので、システムコストを増加させることなく、燃料配管内の燃圧低下を実現できる。
なお、内燃機関1を停止させるときの燃料温度に応じて燃料圧力の低下代を可変に設定する処理を省略し、一律の目標燃料圧力PFTG(目標噴射回数INJCNT)を設定することができる。
また、燃圧センサ33を備える場合、燃圧センサ33は、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射による圧力低下を検出することになるが、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射による燃料圧力の変動は大きく、目標燃料圧力PFTGへの到達を燃圧センサ33の出力に基づいて判断して燃料噴射を停止させる構成とした場合、燃料噴射を終了させるタイミングが大きくばらつき、燃料漏れ量の低減効果を安定して得ることが難しい。これに対し、燃料噴射の積算回数で燃料圧力の低下代を制御する構成であれば、積算噴射回数と到達燃料圧力との相関を予め求めておくことで、燃料噴射を終了させるタイミングが安定し、燃料漏れ量の低減効果を安定して得ることができる。
図4(A)、(B)のタイムチャートは、図2のフローチャートに示す処理を、ECM31が実施したときの機関回転速度、イグニッションスイッチ、ポンプ電源リレー、噴射パルス信号、燃料圧力の変化を例示するものであり、図4(A)は燃料温度が図4(B)よりも低い状態での特性例を示し、図4(B)は燃料温度が図4(A)よりも高い状態での特性例を示す。
図4(A)、(B)において、時刻t1にてイグニッションスイッチがオンからオフに切り替わり、内燃機関1の停止指令が発生すると、時刻t2にてポンプ電源リレーがオンからオフに切り替えられ、更に、遅れて時刻t3にて噴射パルス信号の出力を停止させて燃料噴射弁3による燃料噴射を停止させる。
つまり、時刻t2から時刻t3の間は、燃料ポンプ12の停止状態で燃料噴射弁3による燃料噴射が行われることになり、この間で、燃料圧力は目標燃圧付近から徐々に低下することになり、燃料温度が低いほど燃料ポンプ12の停止状態での噴射回数が多く設定されるので、燃料温度が低いほどポンプ停止から噴射を停止させるまでの期間が長くなり、時刻t2から時刻t3の間での噴射回数が多くなる。これにより、燃料温度が低いほど燃料圧力の低下代が大きくなり、機関停止中の燃料圧力が低くなる。
そして、時刻t3にて燃料噴射が停止されると、燃料圧力の低下が収束し、その後(内燃機関1の運転停止期間)は時刻t3における燃料圧力付近に保持されることになる。
図2のフローチャートに示した処理において、ECM31は、停止中の目標燃料圧力PFTGを燃料温度に応じて設定し、設定した目標燃料圧力PFTGに応じてポンプ停止後の噴射回数を設定したが、ポンプ停止後の噴射燃料の総量を多くすることで、燃料圧力をより低下させることができる。
従って、目標燃料圧力PFTGに応じてポンプ停止後の噴射回数を変更する代わりに、目標燃料圧力PFTGに応じてポンプ停止後の噴射における1回当たりの噴射量を変更することによっても、燃料圧力の低下代を制御することができる。
図5のフローチャートは、目標燃料圧力PFTGに応じてポンプ停止後の噴射における1回当たりの噴射量を変更するようにした、停止時燃圧低下処理を例示する。
図5のフローチャートにおいて、ステップS601からステップS607でのECM31の処理内容は、図2のフローチャートにおけるステップS501からステップS507の処理内容と同じであり、ステップS608以降におけるECM31の処理内容が、図2のフローチャートにおけるステップS508以降の処理内容と異なる。
ステップS608で、ECM31は、停止中の目標燃料圧力PFTGが低いほど、燃料ポンプ12の停止状態で燃料噴射弁3が1回の噴射動作で噴射する燃料量を多くするために、燃料ポンプ12の停止状態での噴射パルス信号のパルス幅を、目標燃料圧力PFTGが低いほどより長く設定する。
後述するように、燃料ポンプ12の停止状態での燃料噴射弁3の噴射回数は、目標燃料圧力PFTG(燃料温度)に応じて変更されずに固定値として与えられるので、1回当たりの噴射量を多くすることで、燃料ポンプ12の停止状態での燃料噴射の総量が多くなり、燃料圧力はより低下することになる。
つまり、ステップS608における目標燃料圧力PFTGと噴射パルス幅との相関は、固定の噴射回数で機関停止前の燃料圧力から停止中の目標燃料圧力PFTGにまで燃料圧力を低下させることができるように、予め適合されている。
なお、目標燃料圧力PFTGに応じて可変に設定される噴射パルス幅は、点火プラグによる火花点火で着火燃焼させることができる範囲内の値に設定される。
次いで、ECM31は、ステップS609へ進み、ステップS608にて設定した噴射パルス幅を、燃料噴射弁3の噴射制御に用いる値として設定する。
そして、ECM31は、ステップS610へ進み、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が、固定値である目標噴射回数INJCNTに達したか否かを判断する。
ここで、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が目標噴射回数INJCNTよりも少ない場合、換言すれば、実際の燃料圧力が目標燃料圧力PFTG(PFTG<圧力調整弁14の設定圧力)にまで低下していないと推定される場合、ECM31は、ステップS609の処理に戻ることで、ステップS608で設定した噴射パルス幅に応じた燃料噴射を継続させる。
一方、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの燃料噴射の積算回数が目標噴射回数INJCNTに達すると、ECM31は、燃料配管内の燃料圧力が目標燃料圧力PFTGにまで低下したことを推定し、燃料噴射を停止させて内燃機関1を停止させるときの燃料供給系の処理(停止時燃圧低下処理)を終了させる。
上記のように、燃料ポンプ12の停止状態で燃料噴射弁3が1回の噴射動作で噴射する燃料量を可変に設定する場合も、燃料ポンプ12の停止状態での噴射回数を可変に設定する場合と同様な作用、効果を得ることができる。
また、燃料ポンプ12の停止状態での噴射パルス幅を可変に設定する構成であれば、燃料温度(目標燃料圧力PFTG)が異なっても、イグニッションスイッチがオフされてから実際に内燃機関1が停止するまでの期間がばらつくことを抑制できる。
なお、目標燃料圧力PFTGに応じて、燃料ポンプ12の停止状態での噴射回数及び噴射パルス幅(1回当たりの噴射量)を可変に設定することができる。
図6(A)、(B)のタイムチャートは、図5のフローチャートに示す処理を、ECM31が実施したときの機関回転速度、イグニッションスイッチ、ポンプ電源リレー、噴射パルス信号、燃料圧力の変化を例示するものであり、図6(A)は燃料温度が図6(B)よりも低い状態での特性例を示し、図6(B)は燃料温度が図6(A)よりも高い状態での特性例を示す。
図6(A)、(B)において、時刻t1にてイグニッションスイッチがオンからオフに切り替わり、内燃機関1の停止指令が発生すると、時刻t2にてポンプ電源リレーがオンからオフに切り替えられ、更に、遅れて時刻t3にて噴射パルス信号の出力を停止させて燃料噴射弁3による燃料噴射を停止させる。
つまり、時刻t2から時刻t3の間は、燃料ポンプ12の停止状態で燃料噴射弁3による燃料噴射が行われることになり、この間で、燃料圧力は目標燃圧付近から徐々に低下することになる。ここで、燃料ポンプ12の停止状態での噴射回数が固定値として設定され、燃料温度が異なっても時刻t2から時刻t3までの噴射回数は同じになる。但し、燃料ポンプ12の停止状態での噴射パルス幅は燃料温度が低いほど長く設定されるので、同じ噴射回数であっても燃料温度が低い場合には、燃料ポンプ12の停止状態(時刻t2から時刻t3の間)での噴射総量が多くなって燃料圧力がより大きく低下することになる。
そして、時刻t3にて燃料噴射が停止されると、燃料圧力の低下が収束し、その後(内燃機関1の運転停止期間)は時刻t3における燃料圧力付近に保持されることになる。
図2のフローチャートに示した処理において、ECM31は、停止中の目標燃料圧力PFTGを燃料温度に応じて設定し、設定した目標燃料圧力PFTGに応じてポンプ停止後の噴射回数を設定したが、噴射回数に代えて燃料ポンプ12を停止させてから燃料噴射を停止させるまでの時間を目標燃料圧力PFTGに応じて可変に設定することができる。
図7のフローチャートは、燃料ポンプ12を停止させてから燃料噴射を停止させるまでの時間(ポンプ停止状態での噴射継続時間)を目標燃料圧力PFTGに応じて可変に設定する、停止時燃圧低下処理を例示する。
図7のフローチャートにおいて、ステップS701からステップS707でのECM31の処理内容は、図2のフローチャートにおけるステップS501からステップS507の処理内容と同じであり、ステップS708以降におけるECM31の処理内容が、図2のフローチャートにおけるステップS508以降の処理内容と異なる。
ステップS708で、ECM31は、停止中の目標燃料圧力PFTGが低いほど、ポンプ停止状態での噴射継続時間を長く設定する。噴射継続時間が長いと、その間での噴射回数が多くなり、噴射継続時間(ポンプ停止から噴射停止までの期間)において噴射される燃料の総量が多くなり、燃料の総量が多くなるほど燃料圧力はより低下することになって、燃料圧力を目標燃料圧力PFTGにまで低下させることができる。
次いで、ECM31は、ステップS709へ進み、イグニッションスイッチのオン状態と同様に、噴射パルス幅TI(1回当たりの燃料噴射量)を、吸入空気流量QA、機関回転速度NEなどの機関運転条件に基づいて演算して、係る噴射パルス幅TIに基づいて燃料噴射弁3による燃料噴射を行わせる。ステップS709における燃料噴射制御で燃料噴射弁3から噴射された燃料は、機関停止指令後も継続される点火制御で実施される火花点火によって燃焼室内で着火燃焼する。
ステップS710で、ECM31は、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの経過時間が、ステップS708で設定した噴射継続時間に達したか否かを判断する。
そして、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの経過時間が、ステップS708で設定した噴射継続時間に達していない場合、ECM31は、ステップS709に戻り、燃料噴射弁3による燃料噴射を継続させる。
一方、燃料ポンプ12の駆動を停止させてからの経過時間が、ステップS708で設定した噴射継続時間に達すると、ECM31は、燃料配管内の燃料圧力が目標燃料圧力PFTGにまで低下したことを推定し、燃料噴射を停止させて内燃機関1を停止させるときの燃料供給系の処理(停止時燃圧低下処理)を終了させる。
上記のように、燃料ポンプ12の停止状態で燃料噴射弁3による燃料噴射を継続させる時間を可変に設定する構成の場合も、燃料ポンプ12の停止状態での噴射回数を可変に設定する場合と同様な作用、効果を得ることができる。
また、燃料ポンプ12の停止状態での噴射継続時間の経過を待って燃料噴射を停止させる構成では、噴射継続期間の判定が容易となる。
なお、目標燃料圧力PFTGに応じて、噴射継続時間及び1回当たりの噴射量(噴射パルス幅)を可変に設定することができる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、燃料ポンプ12を停止した後の燃料噴射における噴射パルス幅を、噴射積算回数の増大又は時間経過に応じて減少させることができる。
また、目標燃料圧力PFTGに応じて噴射積算回数の目標値及び噴射継続時間の目標値を設定し、燃料ポンプ12を停止させた後に、噴射積算回数と噴射継続時間とのうちより早く目標値に達したタイミングで燃料噴射を停止させることができる。
また、内燃機関1を停止させたときの燃料温度又は目標燃料圧力PFTGを記憶しておき、再始動時に検出した燃料圧力に基づき、目標燃料圧力PFTGと噴射回数、噴射パルス幅、噴射継続時間のいずれかとの相関を実際の停止中燃圧が目標燃料圧力PFTGに近づくように修正する、学習制御を実施することができる。
また、内燃機関1を再始動させたときの未燃燃料の排出量(濃度)に基づき、燃料温度と目標燃料圧力PFTGとの相関を学習させることができ、具体的には、再始動時の未燃燃料の排出量(濃度)が高い場合には、次回以降の停止時により燃料圧力を低下させるようにすることができる。
また、ECM31は、燃料圧力センサ33で検出される燃料圧力に基づき、燃料ポンプ12を停止させた後における燃料噴射弁3の噴射停止タイミングを決定することができる。
1…内燃機関(エンジン)、3…燃料噴射弁、11…燃料タンク、12…燃料ポンプ、14…圧力調整弁(プレッシャレギュレータ)、16…燃料ギャラリー配管、17…燃料供給配管、18…燃料戻し配管、30…FPCM(フューエル・ポンプ・コントロール・モジュール)、31…ECM(エンジン・コントロール・モジュール)、33…燃料圧力センサ

Claims (3)

  1. 燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に燃料を圧送する電動式の燃料ポンプとを備えた内燃機関に適用される制御装置であって、
    前記内燃機関を停止するときに、前記燃料ポンプの駆動を停止させた後に前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止させる停止時燃圧低下手段を有し、
    前記停止時燃圧低下手段は、
    前記内燃機関を停止させるときの燃料の温度が低いほど、前記燃料ポンプの駆動を停止させた後における前記燃料噴射弁による燃料噴射の目標総量を多く設定する目標総量設定手段と、
    前記燃料ポンプの駆動を停止させた後における前記燃料噴射弁による燃料噴射の総量が前記目標総量に達したときに前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止させる燃料噴射停止手段と、
    を有する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記目標総量設定手段は、
    前記内燃機関を停止させるときの燃料の温度が低いほど前記内燃機関の停止期間における目標燃料圧力をより低い圧力に設定し、前記目標燃料圧力が低いほど前記目標総量を多く設定する、
    請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記停止時燃圧低下手段は、
    前記内燃機関が再始動されるときの燃料圧力が前記目標燃料圧力に近づくように、前記目標総量設定手段における前記目標燃料圧力に対する前記目標総量を修正する総量修正手段を更に有する、
    請求項2記載の内燃機関の制御装置。
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