JP6484903B2 - 床材被膜構造体、床材被膜構造体の製造方法、及び床材被膜の再生方法 - Google Patents
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しかしながら、表面洗浄剤を用いた被膜の洗浄作業だけでは、除去しきれなかった汚れが再生された被膜中に取り込まれることにより、結局のところ、元通りの被膜を再生することができないという問題が生じる。
したがって、床材の表面に形成された前記被膜を元通りに再生するには、定期的に被膜を完全に剥離し、剥離により露出した床材の表面にワックスを塗布するという作業を強いられることになる。
床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体であって、
以下の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する下地層と表面層とを有することを特徴とする床材被膜構造体である。
<試験方法>
床材とその床材の表面に形成された下地層とからなる第1床材被膜構造体における下地層を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨したときに、前記下地層から剥離する下地層の固形分の質量(X)に対し、前記床材とその床材の表面に形成された表面層とからなる第2床材被膜構造体における前記表面層を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨したときに、前記表面層から剥離する表面層の固形分の質量(Y)の割合(Y/X)を算出する試験方法。
前記課題を解決するための他の手段は、
床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体における床材被膜の形成方法であって、
前記床材の表面に、前記(1)に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する下地層を形成し、その下地層の表面に前記(1)に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する表面層を形成することを特徴とする床材被膜構造体の製造方法である。
前記課題を解決するためのさらに他の手段は、
床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体における床材被膜の再生方法であって、
前記床材被膜構造体の表面を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨することによって前記表面層の一部又は全部を剥離する水剥離工程と、
水剥離工程の後に、床材の表面に残存する表面層又は下地層の表面に、前記(1)に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する表面層を形成する表面層再生工程とを有することを特徴とする床材被膜の再生方法であり、
前記床材被膜の再生方法における好適な態様において、前記水剥離工程では、水剥離工程前における表面層全体に対して、25質量%以上100質量%以下の表面層が剥離されることを特徴とする前記(3)に記載の床材被膜の再生方法である。
本発明における床材被膜構造体に水剥離法を用いることによって、汚れ等の目立つ表面層の一部又は全部を剥離させる一方で、汚れ等がない清浄な状態を保つ下地層が床材の表面から完全に剥離してしまうことがなくなり、下地材の完全剥離により床材が研磨されてしまうことによって、床材の表面が傷つけられることを防止することができる。
本発明における床材被膜の再生方法では、前記水剥離工程において、表面層の一部又は全部が剥離される一方で、床材の表面には下地層が残存する。よって、水剥離工程において床材の表面が露出してしまうことが防止され、床材の表面が研磨されることにより、床材の表面に傷がつくことを防止することができる。また、水剥離工程の後には、蓄積した汚れがあり、あるいは多数の傷等のついた表面層の一部又は全部が除去される一方で、清浄な状態を保つ表面層又は下地層の表面が露出する。
本発明において重要なことは、下地層の材質と表面層の材質との組み合わせである。単に最適な組み合わせという意味ではなく、水剥離法で表面層の全部又はほぼ全部を剥離する際に下地層をも水剥離することなく表面層の全部又はほぼ全部を好適に剥離することのできる下地層の材質と表面層の材質との組み合わせが重要である。
本発明においては、以下に説明する試験方法(水剥離試験方法)によって算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2、好ましくは少なくとも1.5となる関係を有する材質の下地層と表面層との組み合わせが重要である。なお、Y/Xの上限値は特に制限されないが、2.5以下であることが好ましい。この組み合わせによる下地層と表面層とからなる床材被膜を有する床材被膜構造体にあっては、剥離剤を使用することなく、水で表面層を濡らしつつ表面層を研磨すると、下地層まで剥離するほどのことがなくて、表面層のみを研磨し、これを除去することができる。
具体的には、床材の表面に、下地層形成用ワックスを一回又は複数回塗布及び乾燥することにより第1床材被膜構造体を得ることができる。また、床材の表面に、表面層形成用ワックスを、一回又は複数回塗布及び乾燥することにより第2床材被膜構造体を得ることができる。床材の平面積は一枚の第1床材被膜構造体単独で、又は複数の第床材被膜構造体全体で10m2以上20m2以下程度であればよい。第2床材被膜構造体についても、第1床材被膜構造体と同様に、全体で10m2以上20m2以下程度であればよい。
研磨材としては、硬いナイロン繊維を編みこんだパッドに、酸化アルミニウム等の研磨粒子を含ませたフロアパッドという樹脂ワックスを研磨する性質を有する部材を用いることができる。研磨材の典型例としては、「SPP サーフェスプリパレーションパッド」(スリーエムジャパン株式会社)及び「ミディアムスクレイピングパッド」(インテックスソリューション株式会社)等が挙げられる。
研磨材の通過速度は、特に制限されない。例えば1分当たり2.6m2の面積の下地層の表面、又は表面層の表面を通過するように、研磨材を通過させることが好ましい。第1床材被膜構造体及び第2床材被膜構造体の表面への水の散布量、水剥離機の種類、研磨材の種類、及び研磨材の通過速度等は、被膜の種類、膜厚等に応じて適宜変更することができる。但し、水剥離試験の際には、研磨の際中に、下地層又は表面層が全て剥離されてしまい、床材の表面が露出することがないように、各種の条件を調整する必要がある。
本発明に係る床材被膜構造体にあっては、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨するという水剥離法による被膜の剥離作業を行うと、汚れ等の蓄積した表面層の一部又は全部が下地層から剥離される一方で、汚れ等の少ないか、汚れ等のない下地層は、床材から完全に剥離せず、床材の表面に残存するので、汚れの蓄積した表面層を水剥離法による剥離作業の後に表面層形成用ワックスを塗布することにより、再び汚れや傷のない新品同様の床材被膜構造体に再生することができる。
表面層形成用ワックスは、表面層形成用ワックスを塗布する際には、塗布の回数を変えることによって、下地層の表面に形成される表面層の層数を調節することができる。下地層の表面に形成される表面層は、1層であってもよいし、複数層であってもよい。本発明においては、下地層の表面に1回〜3回程度重ねて表面層形成用ワックスを塗布することにより、1〜3層の表面層を設けることが好ましい。表面層形成用ワックスの塗布後は、常温条件下で所定の時間放置し、表面層形成用ワックスを乾燥させることにより、下地層の表面に表面層を形成させることができる。例えば、20分以上40分以下程度の乾燥によって、表面層を形成させることができる。
再生表面層形成用ワックスは、質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する表面層形成用ワックスが選定される。この場合、床材被膜構造体11Aにおける下地層は、第1床材被膜構造体について下地層から水剥離試験法によって剥離した固形分が既知であり、下地層を形成する下地層形成用ワックスの種類も既知であるとする。
尚、図2の水剥離工程(1)の後における床面20A、20B、及び20Cには、いずれも微細な凹凸が表面に形成されることがある。このような場合には、再生表面層形成用ワックスとして、凹部への埋入性に優れたワックスを使用することにより、少ない塗布量で再生表面層の表面において光沢を復元することができる。
[下地層の水剥離試験]
以下の(1)〜(4)の手順により、下地層形成用ワックスの塗布及び乾燥により形成される下地層から、水剥離試験によって剥離される下地層の固形分の乾燥重量を求めた。尚、下地層形成用ワックスとしては、「ワクスルアンダーコート」(一般社団法人 床ワックスをリサイクルする会)を用いた。
一辺が30cmの正方形からなる塩化ビニル製タイルが敷設され、平面積が17.5m2である床面に、フラットモップで下地層形成用ワックスを塗布し、完全乾燥させた。1層目の被膜が形成された後に、2層目の下地層形成用ワックスの塗布、乾燥を行い、次いで、3層目の下地層形成用ワックスの塗布、乾燥を行うことにより、合計3回下地層形成用ワックスを塗り重ねた。下地層形成用ワックスの塗布量は、1層目、2層目、及び3層目ともに20g/m2であった。下地層形成用ワックスの塗布、乾燥後には、床材の表面において3層からなる下地層が形成された床面が得られた。
前記「(1)ワックスの塗布」を行ってから1週間後に、水剥離機であるオーボット(フラビーオービタルシステムズ インコーポレイテッド)を用いて水剥離を行った。具体的に、オーボットの回転盤の上に22kgの重しを載せ、クッションパッド(インテックスソリューション株式会社)をオーボットの回転盤に装填した後に、ミディアムスクレイピングパッド(インテックスソリューション株式会社)を装填し、剥離剤を含まない水道水を少量床面に噴霧しながら、被膜が形成された床面を研磨し、剥離廃液を回収した。研磨作業は、60cc/m2の水を床面に噴霧し、2.6m2/分の速度で同じ場所を1往復することにより行った。オーボットの回転盤の回転速度は、80rpmであり、回転盤は楕円軌道を描くように振動しながら回転していた。尚、この研磨作業を、合計3回、繰り返し行った。
前記「(2)水剥離」において回収された剥離廃液に、撹拌後の上澄み液が透明になるまで凝集剤を添加し、剥離廃液を撹拌した。濾液が完全に透明になった時点で、ろ布を用いて液状分及び固形分をろ過し、固形分のみを回収した。
まず、ろ過によって得られた固形分を、ろ布に包んだまま手で絞ることにより、固形分に含まれている大方の水分を取った。次に、固形分をろ布に入れたまま、日中でも日陰となる野外の場所に静置し、固形分を乾燥させた。経時的に、乾燥後のろ布入り固形分の重量を秤量し、重量の減少が見られなくなった時点において、固形分が完全乾燥したと判断した。なお、固形分の重量の秤量には、KD320(株式会社タニタ)を用いた。秤量結果から、ろ布の重量、及び上記(3)の段階で添加した凝集剤の重量を差し引き、層残渣の重量を求めた。結果を、以下の表1における「乾燥後層残渣重量」の欄に示す。また、層残渣の重量を、床面の平面積である17.5で割り、「面積当たりの乾燥後層残渣重量」を求めた。尚、上記(3)の段階で添加した凝集剤は、全量が層残渣中に取り込まれたと仮定して計算を行った。以下の表1において、下地層の水剥離試験結果を示す。
[表面層の水剥離試験]
下地層形成用ワックスの代わりに、表面層形成用ワックスとして「ワクスルトップコート」(一般社団法人 床ワックスをリサイクルする会)を用いたこと以外は、実験例1と同様にして実験を行った。以下の表2において、表面層の水剥離試験結果を示す。
[床材被膜構造体の水剥離試験]
下地層と表面層とを備えた床材被膜構造体について、以下の方法により、水剥離工程と再生表面層形成工程とを行い、床面の光沢度の測定、及び床材の表面における研磨痕の有無の観察等を行った。
一辺が30cmの正方形からなる塩化ビニル製タイルが敷設され、平面積が17.5m2である床面に、ワクスルアンダーコート(一般社団法人 床ワックスをリサイクルする会)を、1回当たり20g/m2の塗布量となるように、2回塗布及び乾燥させ、2層からなる下地層が形成された。次に、下地層の表面に、ワクスルトップコート(一般社団法人 床ワックスをリサイクルする会)を、1回当たり20g/m2の塗布量となるように、2回塗布及び乾燥させ、2層からなる表面層が形成された。
下地層及び表面層を作製してから一週間後に、床面を水で濡らしながら研磨を行った。研磨は、上記段落番号0052欄に記載した条件に従って行った。尚、床面をA面とB面とに2分割し、A面では研磨を2回行い、B面では研磨を3回行った。水剥離工程の後に、床材の表面には下地層の薄膜が残存していること、及び床材の表面には研摩痕が生じていないことを目視にて確認した。
前記(2)の水剥離工程後に、床面に前記ワクスルトップコートを2回塗布、乾燥させることにより、2層からなる再生表面層を形成させた。再生表面層の表面における光沢度は、A面で87であり、B面で86であった。
前期(3)の表面層再生工程の一週間後に、床面を水で濡らしながら研磨を行った。研磨は、段落番号0052欄に記載した条件に従って行った。前記段落番号0052欄とは異なり、前記段落番号0063欄で行ったのと同様の区割りにて、床面をA面とB面に2分割し、A面については研磨を合計2回、B面については研磨を合計3回行った。2度目の水剥離工程後に、床材表面には下地層の薄膜が残存していること、及び床材の表面には研摩痕が生じていないことを目視にて確認した。
水剥離工程後に、A面、B面ともに、床面に前記ワクスルトップコートを2回塗布、乾燥させることにより、2層からなる再生表面層を形成させた。再生表面層の表面における光沢度は、A面で87、B面で86であった。このことから、水剥離工程と表面層再生工程とを複数回繰り返しても、表面層の光沢度は、表面層形成初期の値と殆ど変化がなく、床面の美観が維持されることが確認された。
前記「(2)水剥離工程」において、研磨を合計7回行ったこと以外は、実施例1と同様の実験を行った。具体的に、7回の研磨のうち、最初の6回の研磨は、実施例1と同様に行った。7回の研磨のうち、最後の1回の研磨は、最初の6回の研磨とは異なる条件で、完全に下地層が剥離され、床材に僅かに傷が付く程度にまで水剥離機を操作した。最初の6回の研磨後には、床材の表面には研摩痕が生じていないことが目視にて確認されたが、最後の1回の研磨後には、床材の表面に僅かに傷として研磨痕が生じていることを目視にて確認した。また、1回の研磨が終わる毎に、床面に残存する剥離廃液を回収した。次いで、剥離廃液の凝集、及び層残渣重量の計測を実験例1の方法に従って行った。
まず、床面に塗布された表面層又は下地層の固形分の乾燥重量を、ワックス中の不揮発成分量から計算した。前記ワクスルアンダーコートの不揮発成分量は24質量%であり、前記ワクスルトップコートの不揮発成分量は22質量%である。1回当たりのワックス塗布量は20g/m2であり、前記ワクスルアンダーコート及びワクスルトップコートともに2回ずつ塗布されたので、前記ワクスルアンダーコートは40g/m2が塗布され、前記ワクスルトップコートも40g/m2が塗布されたことになる。よって、床面へ塗布された前記ワクスルアンダーコートの乾燥重量は、40×24÷100により、9.6g/m2と求められる。また、床面へ塗布された前記ワクスルトップコートの乾燥重量は、40×22÷100により、8.8g/m2と求められる。床材の表面に塗布された表面層及び下地層の乾燥重量の合計値は、9.6+8.8を計算することにより、18.4g/m2と求められる。
次に、7回の研磨によって回収された面積当たりの乾燥後層残渣重量の合計値は、14.06g/m2であった。この値を、前記18.4g/m2という値で割ることにより、水剥離により回収された層残渣の回収率は76.4質量%であり、回収されなかったロス分は23.6質量%であると求められた。ロス分が生じた原因として、床面に敷設された床材間の目地部分等に入り込んだ剥離廃液を、回収しきれなかったことが考えられる。
表面層形成用ワックスである前記前記ワクスルトップコートのみを、床材の表面に4層分塗布、乾燥させ、実施例2と同様の条件で水剥離試験を行った。4回目の研磨後には床材の表面に部分的に研磨痕が視認されるようになり、5回目の研磨後には顕著に研磨痕が視認されるようになった。5回目の研磨後における床材の表面の写真を、図3(A)に示す。図3(A)において、表面の色調が斑状に分布していることか分かるように、研磨後には、床材の表面の一部が剥ぎ取られた研磨痕が観察された。尚、図3(B)に示されるように、研磨痕のある床材の表面に新たにワックスを塗布及び乾燥させても、研磨痕はなお視認された。
2、12 床材
3、13 下地層
4、14A 表面層
6、16 被膜
14B 再生表面層
18 汚れ
19 傷
(1) 水剥離工程
(2) 表面層再生工程
20A、20B、20C 床面
Claims (4)
- 床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体であって、
以下の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する下地層と表面層とを有することを特徴とする床材被膜構造体。
試験方法
床材とその床材の表面に形成された下地層とからなる第1床材被膜構造体における下地層を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨したときに、前記下地層から剥離する下地層の固形分の質量(X)に対し、前記床材とその床材の表面に形成された表面層とからなる第2床材被膜構造体における前記表面層を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨したときに、前記表面層から剥離する表面層の固形分の質量(Y)の割合(Y/X)を算出する試験方法。 - 床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体における床材被膜の形成方法であって、
前記床材の表面に、請求項1に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する下地層を形成し、その下地層の表面に請求項1に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する表面層を形成することを特徴とする床材被膜構造体の製造方法。 - 床材とこの床材の表面に存在する床材被膜とからなり、前記床材被膜が床材の表面に存在する下地層とその下地層の表面に存在する表面層とからなる床材被膜構造体における床材被膜の再生方法であって、
前記床材被膜構造体の表面を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨することによって前記表面層の一部又は全部を剥離する水剥離工程と、
水剥離工程の後に、床材の表面に残存する表面層又は下地層の表面に、前記請求項1に記載の試験方法により算出される質量比(Y/X)が少なくとも1.2となる関係を有する表面層を形成する表面層再生工程とを有することを特徴とする床材被膜の再生方法。 - 前記水剥離工程では、水剥離工程前における表面層全体に対して、25質量%以上100質量%以下の表面層が剥離されることを特徴とする請求項3に記載の床材被膜の再生方法。
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