JP5491024B2 - 浴室内汚染ガラス面再生処理方法、および再生ガラス面保守方法 - Google Patents
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Description
浴室や洗面台などに設置されたガラスや鏡などは、利用および清掃の頻度によって異なるものの、一般的に使用開始から数ヶ月程度で、表面が白く曇り、拭き掃除などでは落とすことのできない魚のウロコ状シミのような無数の汚れが付着してしまい、見た目が悪いだけではなく、透視性や写し出し効果に問題を生じさせることとなるが、その原因物質である白い汚れの正体は、水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥し、その上にボディソープやシャンプーなどの石鹸滓や皮脂汚れが飛び散り白く固形化したものであって、一般に「ウロコ汚れ」と呼ばれており、非常に硬く結晶化していて市販のスポンジなどを用いた洗浄程度では、なかなか落とすことができない厄介ものである。
こうした要望を叶えようとするものとして、例えば、下記の特許文献1(1)に示されている発明に代表されるように、ガラスや水垢と成分が略一致する酸化硅素成分を多量に含む火山灰土を主材とした垢落し具を用い、ガラス表面を摩擦するだけでガラス表面を傷付けることなく、表面に付着した水垢を除去可能とする技術や、同特許文献1(2)および同特許文献1(3)各発明に提案されているものに見られるような、所定の貯蔵弾性率および鏡面光沢度に設定した単層からなる基材フィルムの貼着面に粘着剤層を形成した高光沢粘着シートをガラス表面に貼着し、屋外等で使用した場合にも砂塵等によって凹凸が生じ難く、高い光沢度と良好な外観とを維持可能とするものなどといったものが散見される。
上述したとおり、従前までに提案のあるガラス用の各種研磨剤は、浴室などに設置したガラス表面に強固に付着したウロコ汚れを、同ガラス表面への傷付きを防止しながら効果的に除去可能とするものであったが、研磨処理に熟練の高度な技術を要するだけではなく、研磨処理後は、再び新たな水垢や油汚れなどの付着を避けられないという致命的な欠点があり、また、屋外に向けられたガラス表面に予め樹脂フィルムを貼着して吹き付ける砂塵などによる傷を防止しようとするような処理にも、汚れや異物に起因する気泡を発生したり、傷や油汚れによる光の散乱を発生したりする可能性は高く、新品同様の透明感と光沢感とを維持し続けることも難しく、さらに、汚れの付着したガラス表面を研磨して単に樹脂フィルムを単に貼着処理しただけのものでは、研磨処理痕や薄いウロコ汚れなどが残存して高品質な外観を得られないという欠点があることから、浴室など水廻りへの設置によって水垢が強固に付着してしまったガラスや鏡を撤去することなく、新品と同等の品質に再生処理可能とする技術については未だ有効なものが存在していない。
そこで、この発明は、浴室などの水廻りに設置されて水垢などの汚れが強固に付着してしまったガラスや鏡などのガラス表面から効率的に汚れを除去し、樹脂フィルムで保護するようにして、新品と同等の光沢感と透明感とを得られるように加工可能とする新たな再生処理技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の浴室内汚染ガラス面再生処理方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の浴室内汚染ガラス面再生処理方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなっている浴室内の鏡ガラスや窓ガラス面の表面に対し、パッドに研磨液を付けた研磨機の万遍ない押し当て操作の繰り返し処理により、当該ガラス面表面に頑固に付着していたウロコ状物を研磨、除去して外観上で見え辛い現象を解消した後、当該ガラス面表面を十分に乾燥させた上で、外観上では支障ないものの顕微鏡的には残存してしまうウロコ状物微細凹凸痕を有する同ガラス面表面に、耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固な積層、一体化を達成すると共に、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにした構成を要旨とする浴室内汚染ガラス面再生処理方法である。
上記した浴室内汚染ガラス面再生処理方法に関連し、この発明には、同再生処理方法によって再生したガラス面が、老朽化または破損、汚損などした場合に効率的なメンテナンスを可能とする再生ガラス面保守方法も包含している。
即ち、この発明の基本をなす前記浴室内汚染ガラス面再生処理方法にて浴室内の鏡ガラスや窓ガラスのガラス面表面に貼着した透明樹脂フィルムが老朽化、または、破損、汚損などした場合に、当該既存の透明樹脂フィルムをその透明粘着剤層諸共、完全に剥脱した後、当該ガラス面表面を充分に洗浄してから乾燥させた上で、顕微鏡的には残存しているウロコ状物微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕を有する同ガラス面表面に、新たな耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と新たな透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固な積層、一体化すると共に、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕に起因する光の散乱現象の消去を達成可能とした上、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにし、再度透明樹脂フィルムが老朽化、または、破損、汚損などを来したときには、同様の作業工程を再現、実施するようにした構成からなる再生ガラス面保守方法である。
この発明の浴室内汚染ガラス面再生処理方法、および再生ガラス面保守方法の実施対象は、浴室内の鏡ガラスや窓ガラスの表面とすべきであるが、水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなってしまうような汚れを生ずる可能性のある水廻りの環境下に設置されたガラス面表面であれば、何れの設置場所のものであっても同等の効果を得ることができ、例えば、洗面台の鏡やプールの窓などに設置された鏡ガラスや窓ガラスの表面とすることが可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成について詳述することとする。
当該新たな透明樹脂フィルム4は、顧客ニーズに応じて、色、光反射率、光透過率などを変更したものや、透明接着剤層5に防黴剤や防腐剤などを添加したものなど、様々な性能を有したものに自由に変更可能である。
以上のとおりの構成からなるこの発明の浴室内汚染ガラス面再生処理方法は、図1ないし図7中に示すよう前洗浄Aしてから、当該ウロコ状物2,2,……の除去作業Bを行うことで、ガラス面表面10に異物による不要な傷付きを防止し、図2中に示すように、クレンザーや磨き粉を研磨パッドに付けた研磨機(リョービ株式会社製 S−550M)などを用いてガラス面表面10全体に、均質な粗研磨を伴う洗浄B1を行うと、図1中に示すような、ウロコ状物2,2,……の大部分を効率的に除去することが可能となる。
以上のとおりの構成からなるこの発明の再生ガラス面保守方法は、実施例1の浴室内汚染ガラス面再生処理方法にて新品同様に再生した鏡ガラス1が、再び老朽化したり、破損、汚損するなどした場合に、そのまま廃棄処分してしまうのではなく、図9および図4ないし図7中に示す作業工程に従って、既存の透明樹脂フィルム4を、その透明接着剤層5諸共撤去Fしまい、新たな透明樹脂フィルム4と交換して貼り替えHることにより、再度新品同様の鏡ガラス1に蘇らせることが可能となり、また、新たな透明樹脂フィルム4は、顧客のニーズに応じて、色や光反射率、光透過率、防黴、防腐性能など変更したものを自由に選択して貼着Hすることが可能である。
以上のような構成からなる実施例1の浴室内汚染ガラス面再生処理方法は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1および図2中に示すように、ウロコ状物除去工程Bを、粗研磨を伴う洗浄B1、中研磨B2、細研磨B3、および仕上げ研磨B4の順序で進めるようにして、ガラス面表面10に過剰な負担を与えることなく、その全面に渡って均質な研磨を実現し、図6中に示すような、研磨凹凸痕3,3,……の発生を最小限度に抑えることができ、より一層高品質な鏡面仕上がりを実現可能とすることができるという利点がある。
以上のような構成からなる実施例2の再生ガラス面保守方法は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図5、図7および図9中に示すように、老朽化した既存の透明樹脂フィルム4を完全撤去Fした後に、該既存の透明樹脂フィルム4とは異なる色や、光反射率、光透過率、防黴、防腐性能などを有するものに自由に変更して貼着Hすることが可能であり、貼り替えの機会毎に、新開発された最新性能の透明樹脂フィルム4を装着することも可能となるなど、一段と付加価値の高い保守サービスを実現化することができるという秀れた利点が得られる。
叙述の如く、この発明の浴室内汚染ガラス面再生処理方法、および再生ガラス面保守方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも施工も容易で、従前からのガラス面表面を研磨、洗浄するだけに留まる技術に比較して、各段に高品質で新品同様の輝きと透明感とを達成可能とし、且つ、水垢への耐久性、防汚性をも大幅に改善することができ、ガラスを撤去、リサイクル処理してしまう場合より遙かに効率的で、低廉にて自然環境にも優しく各段に経済的に再生処理できるようになり、通常の清掃では除去できないウロコ状の汚れに辟易していた一般家庭はもとより、それよりも遙かに多数枚、大面積の鏡やガラスを設置し、これまで毎年のように、全ての水廻りのガラス類を交換せざるを得ず、永年に亘り多大な経費を費やしてきた温泉、旅館、ホテルおよびプール業界などにおいても高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
10 同 ガラス面表面
11 同 反射皮膜層
2 ウロコ状物
20 同 微細凹凸痕
3 研磨凹凸痕
4 耐水垢性の透明樹脂フィルム
5 透明接着剤層
50 同 積層境界部分
A 前洗浄工程
B ウロコ状物除去工程
B1 同 粗研磨を伴う洗浄
B2 同 中研磨
B3 同 細研磨
B4 同 仕上げ研磨
B5 同 汚れが弱い場合の処理
B6 同 中程度の汚れの処理
B7 同 強い汚れの処理
B8 同 非常に強い汚れの処理
B9 同 物理的補助洗浄処理
C 後洗浄工程
D 乾燥工程
E フィルム貼着工程
F 保守剥脱工程
G 保守洗浄工程
H 保守貼着工程
Claims (8)
- 水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなっている浴室内の鏡ガラスや窓ガラス面の表面に対し、パッドに研磨液を付けた研磨機の万遍ない押し当て操作の繰り返し処理により、当該ガラス面表面に頑固に付着していたウロコ状物を研磨、除去して外観上で見え辛い現象を解消した後、当該ガラス面表面を十分に乾燥させた上で、外観上では支障ないものの顕微鏡的には残存してしまうウロコ状物微細凹凸痕を有する同ガラス面表面に、耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固な積層、一体化を達成すると共に、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにしたことを特徴とする浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなっている浴室内の鏡ガラスや窓ガラス面の表面に対し、パッドに研磨液を付けた研磨機の万遍ない押し当て操作の繰り返し処理により、当該ガラス面表面に頑固に付着していたウロコ状物を研磨、除去して外観上で見え辛い現象を解消した後、当該ガラス面表面を十分に洗浄、乾燥させた上で、顕微鏡的には残存してしまうウロコ状物微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕を有する同ガラス面表面に、耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固に積層、一体化すると共に、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕に起因する光の散乱現象の消去を達成可能とした上、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにしたことを特徴とする浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなっている浴室内の鏡ガラスや窓ガラス面の表面に対し、食用酢と食塩を2:1の割合で混合したものを塗布するか、濃度10%以下の塩酸溶液を塗布するか、汚れの付着がより強い場合には、濃度20%以下のフッ化水素酸を塗布するか、または、非常に強く付着した汚れの場合には、何れの濃度も10%以下のフッ化水素酸と塩酸とを1:1の割合で混合したものを塗布するかの何れか1つか、もしくは、それら何れか適宜選択した溶液塗布の間に濯ぎ洗いを挟み、互いに前後するよう順次、組み合わせた作業工程かの何れか一方からなる化学的洗浄処理を行うと共に、それら化学的処理のみで不十分な場合にのみブラッシングなどの物理的、補助洗浄処理を付加した後、充分に濯ぎ洗いしてから当該ガラス面表面を十分に乾燥させた上で、顕微鏡的には残存してしまうウロコ状物微細凹凸痕を有する同ガラス面表面に、耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固に積層、一体化すると共に、当該微細凹凸痕に起因する光の散乱現象の消去を達成可能とした上、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにしたことを特徴とする浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 水に含まれるカルシウムや硅素成分が乾燥、堆積したものの上に、ボディソープ、シャンプーの石鹸滓や皮脂汚れなどが飛び散って白く結晶化して不規則なウロコ状物で見難くなっている浴室内の鏡ガラスや窓ガラス面の表面に対し、パッドに研磨液を付けた研磨機の万遍ない押し当て操作の繰り返し処理により、当該ガラス面表面に頑固に付着していたウロコ状物を研磨、除去して外観上で見え辛い現象を解消した後、当該ガラス面表面を十分に洗浄する研磨処理作業の前後何れか一方にて、食用酢と食塩を2:1の割合で混合したものを塗布するか、濃度10%以下の塩酸溶液を塗布するか、汚れの付着がより強い場合には、濃度20%以下のフッ化水素酸を塗布するか、または、非常に強く付着した汚れの場合には、何れの濃度も10%以下のフッ化水素酸と塩酸とを1:1の割合で混合したものを塗布するかの何れか1つか、もしくは、それら何れか適宜選択した溶液塗布の間に濯ぎ洗いを挟み、互いに前後するよう順次、組み合わせた作業工程かの何れか一方からなる化学的洗浄処理を行うと共に、それら化学的処理のみで不十分な場合にのみブラッシングなどの物理的、補助洗浄処理を付加した後、充分に濯ぎ洗いするものとし、それら研磨処理作業と化学的洗浄処理とを終えてから、当該ガラス面表面を十分に乾燥させた上で、顕微鏡的には残存してしまうウロコ状物微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕を有する同ガラス面表面に、耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固に積層、一体化すると共に、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕に起因する光の散乱現象の消去を達成可能とした上、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにしたことを特徴とする浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 透明接着剤は、ガラス面表面に透明樹脂フィルムを貼着した後に、光、熱または湿気などの外的条件に硬化反応を示すものか、または、経時的に硬化してしまうものかの何れか1つの性質を有しており、硬化後には、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成可能とするものを選択、使用するようにした、請求項1ないし4何れか一項記載の浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 透明接着剤は、ガラス面表面に透明樹脂フィルムを貼着した後も、貼着前と同等の粘着力を維持可能であって、貼着後に、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成可能とする粘着剤を選択、使用するようにした、請求項1ないし4何れか一項記載の浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 透明樹脂フィルムは、そのフィルム自体が無色透明か、または有色透明かの何れか一方からなるものとし、鏡面状の仕上げとする場合には、その裏面がわに所定反射率の金属蒸着層を形成してミラータイプのものとした上、透明接着剤層が積層されてなるものを選択、使用するようにした、請求項1ないし4何れか一項記載の浴室内汚染ガラス面再生処理方法。
- 請求項1ないし7何れか一項記載の浴室内汚染ガラス面再生処理方法にて浴室内の鏡ガラスや窓ガラスのガラス面表面に貼着した透明樹脂フィルムが老朽化、または、破損、汚損などした場合に、当該既存の透明樹脂フィルムをその透明粘着剤層諸共、完全に剥脱した後、当該ガラス面表面を充分に洗浄してから乾燥させた上で、顕微鏡的には残存しているウロコ状物微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕を有する同ガラス面表面に、新たな耐水垢性の透明樹脂フィルムが、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕の凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を塗布処理するか、予め同凹凸厚み寸法よりも厚い透明接着剤層を積層処理しておくかの何れ一方とした同透明接着剤層がわを、気泡や水分、塵埃などの異物を侵入、残存させることなく積層、貼着処理されるようにし、それらガラス面表面と新たな透明樹脂フィルムとの間を、当該透明接着剤による分子間結合と堆積物微細凹凸痕内への錨着構造とによって強固な積層、一体化すると共に、当該微細凹凸痕および/または研磨凹凸痕に起因する光の散乱現象の消去を達成可能とした上、同積層境界部分を、未使用ガラス板と同等程度の透明度ならびに屈折率を達成して光学的に一体状となるようにし、再度透明樹脂フィルムが老朽化、または、破損、汚損などを来したときには、同様の作業工程を再現、実施するようにしたことを特徴とする再生ガラス面保守方法。
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