JP2008002244A - インレイド床材の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のインレイド床材の施工方法は、インレイド床材を施工後、または施工前に、床材の表面を水又はリンスにより濡れた状態とし、その前後に研磨剤を適量撒き、床面洗浄機により床表面を磨き上げ、光沢度を15以上とすることを特徴とするものである。
【選択図】なし
Description
歩行量の多い床などに好適に使用されるポリ塩化ビニル系樹脂やオレフィン系樹脂からなるインレイド床材においても例外なく、樹脂ワックスを塗布するメンテナンスが行われていた。
しかしながら、近年においては、24時間営業のコンビニエンスストアや、24時間の管理体制にある病院等の病室、手術室等においてはこのような作業を行うことが難しくなってきている。
また、ワックスメンテナンスを不要にするために、床材表面に特殊な塗膜を設けて、床材の耐久性を向上させる方法も提案されている(特許文献2)。しかしながら、表面に特殊な塗膜を有することで、一定期間はワックスメンテナンスを不要とすることができるものではあるが、完全に不要とすることが難しい問題を有しており、また塗膜自体の組成によっては、耐傷性等に問題を有することがある。
特に、日常のメンテナンスができない病院の病室、診察室、手術室等において、初期メンテナンス時に床表面を磨き上げ、光沢度を15以上とすることにより、その後のほうき等による拭き掃除や、モップ等による空拭きや、水拭き程度の簡単な日常のメンテナンスのみで、樹脂ワックスの塗布を必要としないことから、好適に使用することができるものである。
この厚い樹脂層の厚みとしては、1mm以上のものが好ましく、1mm未満であると、初期メンテナンスにおいて表面の均一性が出しにくく、耐久性に問題が生じる可能性がある。
磨き上げる方法としては、まず床表面の汚れやゴミを清掃した後に、床面洗浄機に樹脂ワックスの艶だし用、焼き付け作業用のパッドを取り付けて、初期光沢度が10前後のインレイド床材の表面を、水又はリンスにより濡れた状態とし、その前後に研磨剤を適量撒き、床面洗浄機により床表面を磨き上げ、光沢度を15以上となるように磨き上げる。
使用するワックスの艶だし用、焼き付け作業用のパッドは、ポリッシャー用フロアパッドとして、例えば、住友3M社から各種パッドがその作業目的に応じて色分けされ提供されている。
なお、光沢度としては15以上であることが必要であり、好ましくは光沢度は20以上50以下であるのがよい。
また、研磨剤としては、例えば、二酸化ケイ素を主成分とした研磨剤であって、その平均粒子径が100μ以下、特に好ましくは20〜40μmであるものを使用するのがよい。平均粒子径が100μを超える場合には、床材表面に緻密な樹脂皮膜の形成、また所望の光沢度を出すのが困難となる。
また、20μm未満であると研磨剤の回収に手間取ることとなり、また好ましいものではない。
なお、本発明における光沢度の測定は、TASCO JAPAN製のグロスチェッカー TMS−724を使用して行ったものである。
施工床面を清掃後に、リンレイ株式会社製の自動洗浄機ルーク17Hに、住友3M社製の51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(白)を取り付けて、床面表面を水で濡れた状態とし、そこに研磨剤を撒き、ポリッシュパッドにより、床面の初期光沢度が7であったものを、40まで磨き上げた。毎日、床面を同じ自動洗浄機に、51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(白)を取り付けた洗浄作業を行った。光沢度の測定は、TASCO JAPAN製のグロスチェッカー TMS−724を使用して行った。
施工床面を清掃後に、リンレイ株式会社製の自動洗浄機ルーク17Hに、住友3M社製の51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(白)を取り付けて、これを使用して、リンレイ株式会社製の超耐久プロつやコート1のワックスの塗布を行った。毎日、床面を同じ自動洗浄機に、51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(赤)を取り付けた洗浄作業を行った。
実施例1と同様な方法で、床面の光沢度を12まで磨き上げて、毎日、床面を同じ自動洗浄機に、51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(白)を取り付けた洗浄作業を行った。
大学病院の病室内の床面を接着施工した後の養生期間(通常1〜2週間)を経過後、養生シートを剥がし、床表面の接着剤の付着や、土砂などの異物等を取り除くため、ダスタークロス、自在ほうきや掃除機を使用してほこりやゴミを舞上げないように注意しながら、床面をきれいに掃除した。
なお、床表面に付着したヒールマークや接着剤等の汚れは、床材を傷付けないように注意してスクレーバー(ガム取りベラ)や、ハンドパッドで取り除き、水又はクリーナー希釈液を含ませたウエス等で拭き取った。また、クリーナーで取り難い汚れは、アルコール(メタノール等)で除去した。
なお、水の量は、ポリッシュパッドの回転により飛び散らない程度とし、かつ、乾燥状態になるのを避ける量とした。また、この場合において、ポリタンク付きのポリッシャーでない場合には、適宜水を散布して行う必要がある。
研磨時間の目安は、ポリッシュパッドの径が14インチの場合で、3分/m2である。
ウエットバキュームクリーナー(掃除機)により白濁液を回収し、ウエットモップで表面に残存した少量の研磨剤を取り除いた。次いで、乾燥したモップで床表面を拭き、新たな住友3M社製の51ラインホワイトスーパーポリッシュパッド(白)を取り付けたポリッシャーで床面が乾燥する程度まで磨き上げた。
乾燥した状態で床面上に白くなって見える箇所がないか確認し、あればこの箇所を濡れモップで拭き取り、再度白パッドによるポリッシングを行った。
この状態で床表面の光沢度(一分画5点)を測定し、平均値を求め、光沢度が15以上、好ましくは20以上であることを確認した。
Claims (8)
- インレイド床材を施工後、または施工前に床材の表面を水又はリンスにより濡れた状態とし、その前後に研磨剤を適量撒き、床面洗浄機及び/又はポリッシャーにより床表面を磨き上げ、光沢度を15以上とすることを特徴とするインレイド床材の施工方法。
- 研磨剤が二酸化ケイ素を主成分とした研磨剤であって、その平均粒子径が100μ以下のものを使用する請求項1に記載のインレイド床材の施工方法。
- インレイド床材が1mm以上である請求項1または2に記載のインレイド床材の施工方法。
- インレイド床材が単層または複層のタイル床材である請求項1、2または3に記載のインレイド床材の施工方法。
- インレイド床材の表面を水又はリンスにより濡れた状態とし、その前後に研磨剤を適量撒き、床面洗浄機及び/又はポリッシャーにより床表面を磨き上げることにより、光沢度を15以上としたことを特徴とするインレイド床材。
- 研磨剤が二酸化ケイ素を主成分とした研磨剤であって、その平均粒子径が100μ以下のものを使用した請求項5に記載のインレイド床材。
- インレイド床材が1mm以上である請求項5または6に記載のインレイド床材。
- インレイド床材が単層または複層のタイル床材である請求項5、6または7に記載のインレイド床材。
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