JP2002209819A - 床面被覆物の光沢復元方法 - Google Patents

床面被覆物の光沢復元方法

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JP2002209819A
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Hideo Katsuno
英雄 勝野
Ryuji Kanda
龍司 神田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面上に光硬化型樹脂により形成された床面
被覆物を使用しても、ポリッシャーやスクラバーマシン
を用いて短時間で床面の光沢度を上昇させることができ
る床面被覆物の光沢復元方法を提供すること。 【解決手段】 床材表面に設けられた床面被覆物の光沢
復元を行う方法であって、床面被覆物が光硬化型樹脂塗
膜であり、床面被覆物上で艶出し・焼付け用のパッドを
回転させ、研磨剤を使用して研磨を行うことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床材表面に設けら
れた床面被覆物の光沢復元方法に関する。特に、店舗
(ファーストフード店、コンビニエンスストア、百貨店
等)、事務所、病院、学校等の事業所における床面全面
若しくはその一部の光沢維持に好適に利用できる。
【0002】ここで本発明が適用可能な床材としては、
木質系;塩化ビニル・リノリウム床材等の高分子材料
系;磁器タイル、人工大理石、モルタル等の無機質系等
を例示することができる。
【0003】
【従来の技術】従来より、研磨用のパッドを用いて床面
を平滑にする方法は、ビルメンテナンス業界において日
常的に行なわれてきた。特に床面の光沢が要求される場
合、、まず、床面上に樹脂ワックスを塗布して床面を被
覆し、次に研磨用パッドを装着したスクラバマシンやポ
リッシャー(つや出し機)を用いて樹脂ワックス表面を
研磨し、短時間でその光沢度(JIS K 3920 フロアーポ
リッシュ試験方法の光沢値) を上昇させる方法があっ
た。
【0004】上記方法は極めてやわらかい樹脂ワックス
からなるフロアーポリッシュを対象としたものであっ
た。即ち、上記方法は、自然乾燥型あるいは赤外線加熱
型の樹脂ワックス(塗膜)に適用されていた。
【0005】しかし、樹脂ワックスは汚れやすく、上記
方法によって表面の光沢度を上げても汚れが完全に除去
できず、汚れた床面の樹脂ワックスの研磨除去を頻繁に
(月に1回)行わなければならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記樹脂ワックスの汚
れの問題を解決するために、最近では、放射線・紫外線
等の光硬化型樹脂による緻密で堅牢な塗膜を床面被覆物
として使用するようになってきた。
【0007】ところが、光硬化型樹脂は従来の方法では
樹脂表面に歩行等によりつけられた傷を除去し光沢を復
元することは、その強度から不可能であり、サンドペー
パー等により樹脂塗膜を研磨除去後、樹脂塗膜の再塗布
を行う以外に方法が無かった。
【0008】本発明は上記にかんがみて、床面上に光硬
化型樹脂により形成された床面被覆物を使用しても、ポ
リッシャーやスクラバーマシンを用いて短時間で床面の
光沢度を上昇させることができる床面被覆物の光沢復元
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の概要】本発明は、下記構成により上記課題を解
決するものである。
【0010】床材表面に設けられた床面被覆物の光沢復
元方法であって、該床面被覆物が光硬化型樹脂塗膜であ
り、あらかじめ該床面被覆物上で艶出し・焼付け用のパ
ッドを回転させ、床面被覆物上あるいはパッドに研磨剤
を塗布して研磨を行うことを特徴とする。
【0011】上記構成において、艶出し・焼付け用パッ
ドとしては、不織布パッド及び/又は練糸(ネリイト)
を基布に植毛した糸状パッドを好適に使用することがで
きる。
【0012】特に、不織布としては、ポリエステル製繊
維が光沢度を向上させやすい。又、糸状パッドを構成す
る糸としては綿製のものが、同様に光沢度を向上させや
すい。
【0013】そして、上記パッドを使用して塗膜の研磨
を行う際には、パッドを装着可能な回転部(駆動部)を
有する研磨装置に、パッドを装備してバフ研磨を行う
と、作業性が向上する。
【0014】上記研磨装置は、パッドを装着可能な回転
部(駆動部)を2カ所以上に有する研磨装置とすると、
誰もが容易に良好な研磨作業を行うことができる。
【0015】更に、上記研磨装置に装着するパッドは、
少なくとも1カ所をポリエステル繊維からなる不織布パ
ッド、他の少なくとも1カ所を綿製の糸状パッドとする
と、更なる光沢度の向上が期待できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、床材表面に設けられた
床面被覆物の光沢復元方法であって、床面被覆物が光硬
化型樹脂塗膜であり、あらかじめ床面被覆物上で艶出し
・焼付け用のパッドを回転させ、床面被覆物上あるいは
パッドに研磨剤を塗布して研磨を行うことを基本的特徴
とするものである。
【0017】光硬化型樹脂塗膜を本発明の研磨剤を使用
した研磨方法で研磨することにより、従来の表面研磨方
法を使用した際には必須であった、サンドペーパーなど
による塗膜の研磨除去・再塗布という大変な作業をなく
し、メンテナンスを容易に行うことが可能になる。
【0018】ここでいう光硬化型樹脂とは一般に紫外線
や可視光により硬化する樹脂や放射線により硬化する樹
脂を指す。例えば、特開2000−104016号公報
に記載された「光硬化型オリゴマーと光開始剤とを含有
してなり、且つ、上記光硬化型オリゴマーの一分子あた
りの平均官能基数は4以上、望ましくは6以上である被
覆組成物」を好適に使用できる。なお、市販品として
は、商品名:ウィナップトップコートT(製造元:株式
会社玄技術研究所)等が例示できる。
【0019】また、本発明が適用可能な床面被覆物の厚
みは、通常、乾燥膜厚4〜200μm前後である。床材
に形成した床面被覆物の厚みが薄すぎると、研磨工程に
耐えることが困難となり、逆に厚みが厚過ぎると、床面
に反りや割れが発生し易くなるためである。
【0020】本発明に使用するパッド(回転パッド)は
後述の研磨装置(ポリッシャー)に装着可能な形状で、
磨き・焼付け用に使用されるものであればよい。
【0021】パッドとしては、不織布パッドや練糸(ネ
リイト)を基布に植毛した糸状パッドを使用することが
できる。ここで練糸とは、「生糸を石鹸やソーダの溶液
中で処理し、セリシンを除去した白く光沢のある絹
糸。」(「広辞苑」(昭58−12−6)岩波書店)と
されているが、本発明中においては、絹糸以外の素材で
形成された糸をも含めた概念とする。
【0022】ただし、研磨剤が素材中に含有されたパッ
ドにおいては、研磨材がパッドに固定された状態となる
ため、床面被覆物上にキズを発生し易い。そのため、そ
の研磨剤の粒径、硬度により床面被覆物にキズを発生さ
せ、光沢復元が困難になる場合もある。
【0023】よって本発明においては、研磨剤を素材中
に含有しないパッドを好適に使用することができる。ビ
ルメンテナンス業界で通常ワックスの艶出しや焼付けに
使用される不織布パッド(通称白パッド)は好適に使用
可能であり、例えば商品名:ホワイトスーパーポリシュ
パッド(住友スリーエム株式会社)として上市されてい
る。
【0024】不織布パッドを形成する素材としては、ナ
イロン製繊維(ナイロンファイバー)、ポリエステル製
繊維(ポリエステルファイバー)等を好適に使用するこ
とができる。
【0025】また、糸パッドとしては、イズミ社製(I
−CP81)の綿パッドが研磨剤をパッド内部に吸着せ
ず、床面被覆物を研磨することが可能である。なお、綿
パッドについては、より微細なキズの除去を可能にし、
光沢復元後の光沢値を高い値まで上昇させることが可能
である。なお、綿には木綿と絹綿とがあるが、いずれも
本発明のパッドとして使用可能である。
【0026】パッドの形状は、通常円板状のものを好適
に使用することができるが、回転可能な形状であれば、
特に限定されない。例えば、三角、四角等の多角形板、
だ円形板などでもよい。
【0027】上記各パッドの大きさは使用状態に応じて
選択することができる。パッドの径が大きければ大きい
程作業効率が上昇し、周速が上がるため作業時間の短縮
が可能となる。また、パッドの径を小さくすると細部の
研磨に適したものとなる。
【0028】そして、研磨時に使用する研磨剤としては
本発明の床面光沢復元の目的を達成することができる粒
径・硬度を有する研磨剤であれば特に限定されない。具
体的には、遊離砥粒を水に分散させ、適宜、増粘剤、分
散剤、界面活性剤等が添加された分散物を使用すること
ができる。
【0029】遊離砥粒としては、通常アルミナ(Al2
3 )、炭化けい素(SiC)、二酸化けい素(SiO
2 )、三酸化二鉄(Fe23 )等の無機質のものを使
用する。
【0030】研磨時におけるパッドの回転数としては、
180〜1000回転/分、望ましくは270〜450
回転/分の範囲とする。回転数が低すぎると光沢復元に
時間がかかり、逆に回転数が高すぎると研磨剤の飛散が
生じ光沢復元力が低下する。
【0031】パッドに上記回転数を与えるために、本発
明においては、パッドを装着可能な回転部(駆動部)を
有する研磨装置(ポリッシャー)にパッドを装備して、
床面被覆物のバフ研磨を行う。
【0032】本発明に使用する研磨装置(ポリッシャ
ー)は、回転パッドを取り付け可能であれば、自動車塗
装面キズ補修に使用されている研磨装置のように小型式
で手持ち型の装置であっても、床清掃業で使用される研
磨装置のような大型式であってもよい。
【0033】上記研磨装置としては、パッドを装着可能
な回転部(駆動部)を二カ所以上に有する研磨装置を使
用することもできる。例えばツイン型研磨装置は、パッ
ド1つのみを使用する研磨装置と比較して、誰にでも作
業が可能であり、部分的な作業には専門家以外の店舗従
業員等が容易に実施可能である。
【0034】ここでいうツイン型研磨装置(ツインポリ
ッシャー)とは作業の容易性から考えられた研磨装置
(ポリッシャー)であり、例えば、商品名:セーフティ
ーポリッシャー(リンレイ株式会社)として市販されて
いるものを使用できる。
【0035】なお、上記ツイン型研磨装置を使用して床
面の光沢復元を行う際には、一方の回転部に装着するパ
ッドをポリエステル繊維からなる不織布パッドとし、他
の一方の回転部に装着するパッドを綿製の糸状パッドと
することができる。
【0036】上記の如く、異なる2種類のパッドを使用
して研磨作業を行うことにより、両パッドの特性が生か
され、より光沢復元効果が向上する。
【0037】研磨作業における研磨装置の使用方法は、
従来と同様でよい。
【0038】なお、研磨作業時に回転パッドにかかる荷
重は、通常、約10〜50g/cm2であることが望まし
い。荷重が高過ぎると、回転パッドの回転数の低下を招
き、光沢復元力が低下する。逆に荷重が低過ぎても光沢
復元効果の低下を招く。
【0039】上記の如く、本発明は床面の清掃業で一般
に使用されている艶出し・焼付け用パッド(回転パッ
ド)と自動車塗装面キズ補修作業等で表面研磨に使用さ
れる研磨剤を組み合わせることにより、光硬化型樹脂を
形成した床面の光沢度の復元を行うものである。
【0040】なお参考までに、図2に本発明の光沢復元
方法を含む一連の床面光輝維持システムの流れ図を示
す。図2における床面光輝維持システムは、基本的に
は、(1)光輝付与塗膜原形成工程、(2) 床面光沢復元
(光輝回復)工程、(3) 光輝付与塗膜再形成工程を含
む。すなわち、(1) 光輝付与塗膜原形成工程は初回のみ
で、(2) 床面光沢復元(光輝回復)工程を半年に一回程
度(人が出入りするのが少ない事務書等では一年に一回
程度)行なって、2〜3年経過して床面光沢復元工程を
経ても、光沢度を上昇させることが困難となったら、
(3) 光輝付与塗膜再形成工程を行う。そしてその後は上
記と同様にして、(2) 床面光沢復元(光輝回復)工程及
び(3) 光輝付与塗膜再形成工程を繰り返す。そして、本
発明は上記(2) 床面光沢復元(光輝回復)工程に適応す
ることができるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記構成により下記効果を奏す
る。放射線・紫外線等の光硬化型樹脂による緻密で堅牢
な塗膜を床面被覆物として使用した場合であっても、サ
ンドペーパー等により樹脂塗膜を研磨除去後、樹脂塗膜
の再塗布を行う必要がない。
【0042】すなわち、ポリッシャーやスクラバーマシ
ンを用いて短時間で床面の光沢度を上昇させることがで
きる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の効果を確認するために行った
実施例について説明する。各実施例・比較例における光
沢度の判定は下記の方法により行った。
【0044】光沢度の測定値による判定は、処理後の光
沢度が80以上(JIS K 3920)を◎、70以上80未満
になったものを○、50以上70未満になったものを
△、50未満を×とする。
【0045】なお、光沢値測定機器には「グロスチェッ
カ IG−320」(株式会社 堀場製作所製)を使用
した。
【0046】また、光沢度の目視試験は、試験後の試験
片表面に明らかな光沢が感じられ、かつ表面にくもりが
無いものを○、光沢が感じられないか、あるいはくもり
があるものを×とする。
【0047】そして、総合評価として、光沢度の測定値
による判定、目視による判定が共に○あるいは◎のもの
を○、一方が×あるいは△であるものを△、どちらも×
あるいは△であるものを×とした。
【0048】<実験例1> 光硬化型樹脂:ウィナップトップコートT(株式会社玄
技術研究所製) パッド:ホワイトスーパーポリシュパッド(住友スリー
エム株式会社) サンドペーパー:P400、P1000、(株式会社コ
バックス社製) 研磨剤:ウィナップバッファーB(株式会社玄技術研究
所製) をそれぞれ使用した。
【0049】スリーワンモーター(新東科学株式会社
製)の攪拌シャフト12先端に直径8cmのパッド14
を固定し任意の回転数でパッド14を回転可能とし、更
に電磁式はかり HF−6000(研精工業株式会社
製)16をパッド14下部に設置しパッド14下部にか
かる任意の荷重を定量的に測定可能とした実験装置18
を組み立て、該装置を使用して実験を行った(図1参
照)。
【0050】まず、P400サンドペーパーで研磨した
ポリエステル化粧板に光硬化型樹脂をアプリケーターで
平均乾燥厚み15μmになるように塗布し、1時間以上
放置した後、床用照射機UVL1508(アイグラフィ
ックス株式会社製)で5秒間照射し床面被覆物を形成さ
せた。
【0051】次に、P1000サンドペーパーを床面被
覆物20表面上に軽く押し当て上下に移動することによ
り表面に傷をつけ光沢度を4に設定後、上記装置の電磁
式はかり16に乗せ、さらにその上にウィナップバッフ
ァーB(研摩剤22)を3g添加し、パッド14を電磁
式はかり16の目盛が500g,1000gになるよう
にセットする。
【0052】モーターの回転数を200回転/分にし、
10分間回転後水洗いを行い室温乾燥後、表面の光沢度
を測定し、光沢の目視試験を実施した。
【0053】結果を表1に記す。
【0054】
【表1】 表1より、光沢度は、いずれも10分の処理で70以上
になり、目視判定においても光沢度が良好であることが
分かる。なお、試験片への荷重が少なくとも500〜1
000gの範囲では、良好な光沢度を達成することがで
きる。
【0055】<実験例2> 光硬化型樹脂:ウィナップトップコートT(株式会社玄
技術研究所製) パッド:ホワイトスーパーポリシュパッド(住友スリー
エム株式会社) サンドペーパー:P1500、(株式会社コバックス社
製) 研磨剤:ウィナップバッファーB(株式会社玄技術研究
所製) をそれぞれ使用した。また、実験装置は、実験例1と同
様のものを使用した。
【0056】インレイドエルデ(タキロン株式会社製)
に光硬化型樹脂をローラー(青空、大塚刷毛製造株式会
社製)で平均乾燥厚み15μmになるように塗布し、1
時間以上放置した後、床用照射機UVL1508(アイ
グラフィックス株式会社製)で5秒間照射し床面被覆物
を形成させた。
【0057】次に、P1500サンドペーパーを床面被
覆物表面上に軽く押し当て上下に移動することにより表
面にキズをつけ光沢度を4に設定後、上記装置の電磁式
はかりに乗せ、さらにその上にウィナップバッファーB
を3g添加し、パッドを電磁式はかりの目盛が800g
になるようにセットする。
【0058】モーターの回転数を230回転/分にし、
10分間回転後水洗いを行い、室温乾燥後の表面の光沢
度を測定し、光沢の目視試験を実施した。
【0059】結果を表2に示す。
【0060】
【表2】 実験例2においては、モーターの回転数を実施例と比較
して上昇させたが、実験例1と同様、光沢度は10分の
処理で70以上になり、目視判定においても光沢が良好
であることが分かった。
【0061】<実験例3>研磨装置(ポリッシャー)を
使用して光沢復元効果を確認した。
【0062】サンドペーパー:P2000、(株式会社
コバックス社製) ポリッシャー:14インチ高速タイプ(230回転/
分、株式会社ポミー製) 14インチ超高速ポリッシャー(330回転/分、ペン
ギンワックス株式会社製) パッド:ホワイトスーパーポリシュパッド(住友スリー
エム株式会社製) 研磨剤:ウィナップバッファーB(株式会社玄技術研究
所製) をそれぞれ使用した。
【0063】光硬化型樹脂としてウィナップトップコー
トTが塗布されているピサロンツイード(株式会社タジ
マ製)をサンドペーパーで研磨することにより表面光沢
度を58にし、研磨剤60gを使用して研磨装置による
研磨を30秒間実施した。
【0064】結果を表3に示す。
【0065】
【表3】 本実験例の条件下で研磨装置(ポリッシャー)による研
磨を行った場合、光沢度が良好であることが分かる。
【0066】<実施例4>光硬化型樹脂としてウィナッ
プトップコートTが塗布されているインレイドエルダ
(タキロン株式会社製)の表面光沢度が60の部位を研
磨剤15gを使用して研磨装置(ポリッシャー)による
研磨をパッド1を使用して60秒間実施した。その後更
に実施例6においては同一パッドで、実施例7において
はパッド2を使用してそれぞれ180秒の研磨を実施
し、光沢復元効果を確認した。
【0067】ポリッシャー:セーフティーポリッシャー
(リンレイ株式会社製) パッド1:ホワイトスーパーポリッシュパッド(住友ス
リーエム株式会社製) パッド2:I−CP8(イズミ社製) 研磨剤:ウィナップバッファーB(株式会社玄技術研究
所製) をそれぞれ使用した。
【0068】結果を表4に示す。
【0069】
【表4】 パッド1を2回使用して行った実施例6と、パッド1、
パッド2を使用した実施例7とを比較すると、実施例7
の光沢度がより向上していることがわかる。
【0070】<実験例5>光硬化型樹脂としてウィナッ
プトップコートTが塗布されているピサロンツイード
(株式会社タジマ製)を、樹脂ワックス用の光沢復元方
法を用いて光沢復元効果を確認した。
【0071】バフ機:リンレイ超高速バフ機(2000
回転/分、リンレイ株式会社製) パッド:ナチュラルブレンドパッド(住友スリーエム株
式会社製) サンドペーパー:P400、(株式会社コバックス社
製) をそれぞれ使用した。
【0072】サンドペーパーを試験片表面の光硬化型樹
脂上に軽く押し当て上下に移動することにより光硬化型
樹脂の表面にキズをつけ光沢度を40及び47に設定
後、上記機材を使用しバフィングを9回行い、その光沢
復元効果を測定した。
【0073】結果を表5に示す。
【0074】
【表5】 目視判定によると樹脂ワックス用の光沢復元方法では通
常処理(同一床面2回)の倍以上実施しても光沢復元効
果は低いことが分かる。
【0075】<実験例6>実験例2と同様の試験をポリ
ッシングパッド、レッドパッドにより行った。
【0076】パッド:ポリッシングパッド(住友スリー
エム株式会社) レッドパッド(住友スリーエム株式会社)をそれぞれ使
用した。
【0077】結果を表6に示す。
【0078】
【表6】 研磨剤を素材に含有するポリッシングパッドを使用して
実験を行った比較例4はパッドに付着した研磨剤により
くもりが発生していることが分かる。また、保守用に使
用するレッドパッドを使用して実験を行った比較例5は
光沢度の上昇が見られないことが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1、2で使用する研磨装置のモデル図。
【図2】本発明の光沢復元方法を含む一連の床面光輝維
持システムの流れ図
【符号の説明】
12…攪拌シャフト 14…パッド 16…電磁式はかり 18…研磨装置 20…床面被覆物 22…研磨剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床材表面に設けられた床面被覆物の光沢
    復元方法であって、 該床面被覆物が光硬化型樹脂塗膜であり、あらかじめ該
    床面被覆物上で艶出し・焼付け用のパッドを回転させ、
    該表面被覆物上あるいは前記パッドに研磨剤を塗布して
    研磨を行うことを特徴とする床面被覆物の光沢復元方
    法。
  2. 【請求項2】 前記パッドが不織布パッドであることを
    特徴とする請求項1記載の床面被覆物の光沢復元方法。
  3. 【請求項3】 前記不織布が、ポリエステル製繊維によ
    り形成されていることを特徴とする請求項2記載の床面
    被覆物の光沢復元方法。
  4. 【請求項4】 前記パッドが練糸を基布に植毛した糸状
    パッドであることを特徴とする請求項1記載の床面被覆
    物の光沢復元方法。
  5. 【請求項5】 前記糸状パッドを構成する糸が綿である
    ことを特徴とする請求項4記載の床面被覆物の光沢復元
    方法。
  6. 【請求項6】 パッドを装着可能な回転部(駆動部)を
    有する研磨装置に前記パッドを装備して、前記床面被覆
    物のバフ研磨を行うことを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の床面被覆物の光沢復元方法。
  7. 【請求項7】 前記研磨装置が、パッドを装着可能な回
    転部(駆動部)を二カ所以上有する研磨装置であること
    を特徴とする請求項6記載の床面被覆物の光沢復元方
    法。
  8. 【請求項8】 前記研磨装置の少なくとも1カ所のパッ
    ドを前記ポリエステル繊維からなる不織布パッド、他の
    少なくとも1カ所のパッドを前記綿製の糸状パッドとし
    たことを特徴とする請求項7記載の床面被覆物の光沢復
    元方法。
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