JPH0815725B2 - 木質材料のみがき仕上方法 - Google Patents

木質材料のみがき仕上方法

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JPH0815725B2
JPH0815725B2 JP1115076A JP11507689A JPH0815725B2 JP H0815725 B2 JPH0815725 B2 JP H0815725B2 JP 1115076 A JP1115076 A JP 1115076A JP 11507689 A JP11507689 A JP 11507689A JP H0815725 B2 JPH0815725 B2 JP H0815725B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、建材あるいは家具、建具等の化粧板として
用いる木質材料に関する。
〔従来の技術及び課題〕
建材あるいは家具、建具等の化粧板として用いる木質
材料のみがき仕上方法としては、砥粒のついたペーパー
により研磨を行った後、研磨剤を含んだペーストを塗
り、その後綿バフ等で磨くのが一般的であった。この
時、前記ペースト中に含まれる研磨剤は磨いているうち
に飛散するものである。
しかしながら、上記砥粒の付いたペーパーによる研磨
では、ペーパー番手のかなり細かいもの(たとえば#10
00)を使用しても表面のケバ立ちを防ぐことは困難であ
り、したがってさらにみがき仕上げを行う必要があるも
のである。
又上記従来の木質材料のみがき仕上方法、特に綿バフ
を用いる方法においては、ラワンやなら等のささくれや
すい材種の仕上げについて、曲率半径が5mm程度以上の
曲面を有する者、例えば丸棒等の表面の滑らかなものに
対しては用いることが可能であったが、平板などにおい
てはバフに木材の一部が引っ掛かり表面に俗にいうケバ
が立つため、みがき仕上げが困難であった。特にこのケ
バ立ちは平板の角部において著しいものであった。
さらに木質材料は硬さが均一ではなく、例えば秋材部
(一般に木目と呼ばれている部分)は非常に硬いが、春
材部は非常に軟かいため、上記従来の木質材料のみがき
仕上方法においては、素材の部分的な硬軟が凹凸となっ
て現れる、即ち綿バフでこすることにより軟らかい部分
がどんどん削られて凹所になり、均一な平面得られない
という問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解消
し、建材あるいは家具、建具等に用いる化粧板として、
視覚的にも触覚的にも美しく均一な平面が有する木質材
料を得るための木質材料のみがき仕上方法を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、木質材料の表面を研磨処理後、前記木質材
料に対する研磨作用を有しないベルト状物を接触摺動せ
しめることにより、前記研磨処理によって生じた前記表
面のケバ等を除去して、前記表面のみがき仕上げを行う
ことを特徴とする木質材料のみがき仕上方法であり、前
記木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状物が、
クロス、ペーパー又は革のいずれかからなるベルトであ
ること、及び前記木質材料に対する研磨作用を有しない
ベルト状物が、長尺シートの表面にビーズ、竹粉又は殻
粉を付着せしめてなること、を均一な平面を有する木質
材料を得るためのより好ましい態様とするものである。
木質材料としてはささくれのしにくいものはもちろん
のこと、ラワン、なら材、チーク板、パーチクルボー
ド、カリン板等のささくれやすい材種に対しても本発明
の木質材料のみがき仕上方法を適用して均一な平面を有
する木質材料を得ることができる。
みがき仕上げ前の研磨処理は、ワイドベルトサンダ
ー、プロフィールサンダー、ドラムサンダー等を用い、
#150〜#600の中から適宜番手のものを順次使用して複
数回研磨する。
木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状物は、
クロスベルトすなわち編織布,牛革,豚革等よりなる革
ベルト、不織布,フェルト,紙,フィルム等のシート状
物からなる。
クロスベルトは、綿布、ウール布等の天然繊維よりな
る編織布或いはポリエステル、ポリアミド、ビニロン等
の化学繊維よりなる編織布にフェノール樹脂等の樹脂を
若干含浸させたものあるいは含浸させないものが用いら
れる。
不織布、フェルト、紙のシート状物においても、フェ
ノール樹脂等の樹脂を若干含浸させたものあるいは含浸
させないもののいずれをも用いることができる。
樹脂を含浸させる場合には、上記編織布、シート状物
を完全に樹脂で固めてしまうことなく、編織布、シート
状物内部に滲み込ませる程度に含浸させるものである。
木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状物とし
ては上記のほか、適宜布状物表面に各種ビーズや竹、殻
類の粉末等を付着させたものが用いられる。この粉末と
しては角の尖った硬いもの(いわゆるサンドペーパーに
使われている炭化珪素、α−アルミナ等)は使用できな
いが、これら硬いものでもビーズ状に角を丸くしたもの
であれば使用可能である。
本発明は上記したような木質材料に対する研磨作用を
有しないベルト状物を、従来木質材料の研磨によく用い
られているワイドベルトサンダー、プロフィールサンダ
ー、ドラムサンダーに取り付け、表面研磨処理による木
質材料表面に生じたケバをこすり取るものである。
〔作 用〕
本発明の木質材料のみがき仕上方法は、砥粒の付いた
ペーパーによる研磨処理により木質材料表面に生じたケ
バを、前記したような木質材料に対する研磨作用を有し
ないベルト状物によりこすり取るものであり、木材を削
り取るものではないから、前記したような木質材料に対
する研磨作用を有しないベルト状物を摺動させることに
よって新たなケバを生ずることはなく、すぐれたみがき
仕上げ状態を得ることができるものである。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例について詳述する。
実施例1 25mm厚のチーク板をワイドベルトサンダーにて#150,
#200,#250,#300,#400,#600のそれぞれの番手によ
る研磨を順次行った後、綿帆布にフェノール樹脂を塗布
含浸させたクロスベルトを接触摺動させてみがき仕上げ
を行った。
さらに前記みがき仕上げを行ったチーク板の表面にア
クリルウレタンクリヤー塗料を10g/m2塗布した。
実施例2 40mm角のパーチクルボードをモルダーにてプロフィー
ル加工(曲面形状に加工すること)を行い、プロフィー
ルサンダーにて#150,#200,#300,#400のそれぞれの
番手による研磨を順次行った後、最後に牛革ベルトを接
触摺動させてみがき仕上げを行った。
なお前記モルダーとは、色々な曲面形状を得ることが
できる切削機のことである。
実施例3 10mm厚のカリン版を実施例1と同様に#150〜#600の
それぞれの番手による研磨を行った後、ドラムサンダー
に実施例1と同様のクロスベルトを取り付けてみがき、
さらに表面にトウモロコシの細粒を(フェノール接着剤
により)接着したペーパーベルトを前記ドラムサンダー
に取り付けて再度みがき仕上げを行った。
〔効 果〕
以上述べたように、本発明の木質材料のみがき仕上方
法は、木質材料の表面を研磨処理後、前記表面に、前記
木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状物を接触
摺動せしめることにより、前記研磨処理によって生じた
前記表面のケバ等を除去して、前記表面のみがき仕上げ
を行うことを特徴とする木質材料のみがき仕上方法であ
り、みがき仕上げ過程において木質材料の表面及び木口
を削り取るものではないから、該みがき仕上げによって
木質材料表面に新たなケバを生ずるようなことはなく、
すぐれたみがき仕上がりとなる。
又特にささくれやすい材種のみがき仕上げを行う場
合、前記木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状
物は、従来技術において使用されていた綿バフのよう
に、木質材料表面のささくれに引っ掛かるようなことが
ないから、従来技術においては困難であったささくれや
すい材種の平板の表面及び木口のみがき仕上げにも十分
用いることができ、前記表面及び木口をすぐれたみがき
仕上がり状態にするとこができる。
又前記木質材料に対する研磨作用を有しないベルト状物
を木質材料に接触摺動させる方法は、木質材料の軟らか
い部分を削り取るようなことがないから、みがき仕上げ
を行うことによって素材の硬軟による凹凸を生ずる恐れ
もなく、常に平滑で均一な表面を得ることができる。
さらに、本発明の実施例に詳述したように、前記木質
材料に対する研磨作用を有しないベルト状物は、従来木
質材料の研磨に一般的に用いられている、ワイドベルト
サンダー、プロフィールサンダー、ドラムサンダー等に
取り付けて使用することができるから、特別な装置等を
必要とせず経済性にもすぐれている。
又本発明の木質材料のみがき仕上方法によってみがき
仕上げを行ったものは、そのままでも十分な意匠性を有
しているが、さらに実施例1に記載したように仕上げ面
にクリアー塗料を塗布することにより意匠性をさらに高
め、耐汚染性にすぐれた表面を得ることができる。この
場合にも本発明の木質材料のみがき仕上方法によりみが
き仕上げを行った表面は平滑均一であるから、塗装も簡
単でかつ仕上がりもすぐれたものを得ることができる。
以上述べたように、本発明の木質材料のみがき仕上方
法は、ささくれやすい材種の木質材料表面も均一で平
滑、すぐれた光沢を有する仕上がり状態を簡単にかつ経
済的に得ることができるというすぐれた効果を有するも
のである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質材料の表面を研磨処理後、前記木質材
    料に対する研磨作用を有しないベルト状物を接触摺動せ
    しめることにより、前記研磨処理によって生じた前記表
    面のケバ等を除去して、前記表面のみがき仕上げを行う
    ことを特徴とする木質材料のみがき仕上方法。
  2. 【請求項2】木質材料に対する研磨作用を有しないベル
    ト状物が、クロス、ペーパー又は革のいずれかからなる
    ベルトであることを特徴とする請求項1記載の木質材料
    のみがき仕上方法。
  3. 【請求項3】木質材料に対する研磨作用を有しないベル
    ト状物が、長尺シートの表面にビーズ、竹粉又は殻粉を
    付着せしめてなることを特徴とする請求項1記載の木質
    材料のみがき仕上方法。
JP1115076A 1989-05-10 1989-05-10 木質材料のみがき仕上方法 Expired - Fee Related JPH0815725B2 (ja)

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CN104308936B (zh) * 2014-10-11 2016-05-04 安吉县瑞旺竹木制品厂 一种竹叉成型机
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JPS6124144U (ja) * 1984-07-19 1986-02-13 竹川鉄工株式会社 ベルトサンダ−機の踏圧パツド装置

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