JP3768204B2 - 爪磨きシート - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は手足の爪を磨くために使用する爪磨きシートに関し、特には基布の同一表面上に研磨層兼艶出し層とが一体に形成された爪磨きシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から爪の表面美粧法としてエナメル塗装が一般に用いられているが、その外にも化粧用品としての爪磨きシートとして、不織布等の支持体に研磨材,ワックス(蝋),油脂等を付着させた商品が市販されている。例えば紙,不織布あるいは発泡樹脂シートによるクッション支持体と、無機質微粉末と着色剤とバインダー成分をなす樹脂とを含有するコーティング剤の塗工層からなる爪磨き樹脂層とを有する積層構成による爪磨きシートにおいて、爪磨き樹脂層中の無機質微粉末の平均粒度と着色剤の色彩とが互いに相違する少なくとも2種類の爪磨きシートの組み合わせからなる爪磨き用シート例が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
更に基布に艶出し層が形成された爪磨き用シートであって、前記艶出し層が艶出し用研磨材と油脂とを含有する艶出し組成物を基布に塗布することにより形成された爪磨き用シート例も提案されている(特許文献2参照)。上記艶出し層は基布の片面に形成され、他面に前記艶出し用研磨材よりも粒径の大きい粗削り用研磨材とバインダー用樹脂とを含有する研磨組成物を塗布することにより研磨層が形成されている。また、特許文献3には、比較的低密度の織布又は不織布に、研磨材、油脂、天然樹脂及びゴム質系接着剤より成る組成物の適量を結着させた研磨艶出し布が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特許第3130594号
【特許文献2】
特開2003−9939号公報
【特許文献3】
特開昭54−10565号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、爪の表面美粧法として一般に用いられているエナメル塗装は、爪の表面が樹脂層で完全に被覆されてしまうため、爪の呼吸障害となるばかりではなく、溶剤を使って塗着したエナメル層を定期的に剥離する作業を必要とし、この作業時に溶剤が爪を犯すことがあって健康的ではないという難点がある。また特許文献1に記載されているように、紙,不織布等を支持体とする爪磨き用シートにおいても、比較的粒度の大きい研磨材で構成された研磨層と、粒度の小さい研磨材やワックス,脂肪酸,油脂を付着した艶出し層とが表裏に形成されるか別々のシートに形成されているので、爪磨き作業が煩わしいという課題がある。更に上記粒度の大きい研磨材で構成された研磨層は必要以上に研磨力が強力であり、磨き過ぎによって爪が薄くなったり割れたりする問題がある。
【0006】
そこで本発明は上記の問題点を解決して、基布の同一表面に研磨層兼艶出し層を一体に形成することにより、爪磨き作業をスムーズに行える爪磨きシートを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、紙,不織布,布等で構成した基布の同一表面上に、合成樹脂をバインダーとして粒径が3μm〜8μmの無機質微粉末に艶出し材の含有支持体としての真珠パウダーと艶出し材とを投入撹拌して得た塗液を塗布・含浸することにより、研磨層兼艶出し層とを一体に形成した爪磨きシートを基本構成としている。
【0009】
かかる爪磨きシートによれば、基布の同一表面に研磨層兼艶出し層が一体に形成されているため、爪の研磨作業と艶出し作業を同時に行うことが可能であって、利用者の爪磨き作業をスムーズに行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明にかかる爪磨きシートの実施形態を説明する。本発明は紙,不織布,布等で構成した基布の同一表面上に、合成樹脂をバインダーとして粒径が3μm〜8μmの無機質微粉末に艶出し材の含有支持体としての真珠パウダーと艶出し材とを投入撹拌して得た塗液を塗布・含浸することにより、研磨層兼艶出し層とを一体に形成した爪磨きシートを基本構成とするものである。
【0011】
図1は本発明による爪磨きシート1の一実施例を示す平面図であり、該爪磨きシート1の基布として紙,不織布,布等が用いられている。そして基布の同一表面上に、研磨層兼艶出し層1aが形成されていることが本発明の大きな特徴となっている。
【0012】
爪磨きシート1の基布としては、柔軟性があって適度にポーラスで耐摩耗性を有する素材を用いる。例えば紙とか、ポリプロピレン,アクリル,ポリエステル等の化学繊維でなる不織布、またはパルプ,コットンなどの天然繊維を単独あるいは混合して抄造した布が最適である。基布として繊維間に適当な空隙があり、後述する研磨材や艶出し材、真珠パウダーの保持性が良く、かつ、耐摩耗性を有している材料が好ましい。基布の目付量としては30〜120g/m2,厚みは0.1〜1.0mm程度が好ましい結果が得られる。
【0013】
本発明では上記の基布に粒径が中程度の無機質微粉末を配し、艶出し材としてのワックス,油脂,脂肪酸を接着剤とともに含浸することにより、1枚の基布に研磨層兼艶出し層1aを一体に形成したことが特徴となっている。無機質微粉末としてはアルミナ,炭酸カルシウム,珪藻土,珪石,ダイヤモンド,酸化鉄等の単体及び複合体が採用可能である。
【0014】
以下に研磨層兼艶出し層1aの形成方法を説明する。本発明者は粒径の異なる種々の無機質微粉末,油脂類を組み合わせて鋭意検討した結果、粒径が3μm〜8μm程度の無機質微粉末を用いるとともに艶出し材の含有支持体として真珠パウダーを配することによって爪の研磨作業と艶出し作業を同時に行うことができる研磨層兼艶出し層1aが形成されるという知見を得た。前記により得られた塗液を油脂をバインダーとして艶出し材とともに基布に塗布・含浸することにより、本発明にかかる爪磨きシート1が完成する。
【0015】
無機質微粉末の粒径が3μm未満では、使用時に爪の筋などの研磨に時間がかかり、逆に粒径が8μmを超えると爪に傷が付いて艶出し効果が薄れる問題が発生するので、該無機質微粉末の粒径は3μm〜8μm程度とする。
【0016】
本発明の爪磨きシート1においては、艶出し材の含有支持体として各種有機、無機の微粉末について試作検討した結果、真珠パウダーが優れた機能を発揮するという知見を得た。真珠パウダーは成分内容が複雑であり、主要成分は炭酸カルシウム(CaCO3)であって80.82〜94.70%を占めている。その他、炭酸マグネシウム,酸化ケイ素,リン酸カルシウム,酸化アルミニウム,酸化鉄などの無機物であり、全部で22種類以上の無機質と、10数種類のアミノ酸等有機物が含まれた複雑な成分を持った天然素材であり、油脂類の優れた保持作用を有している。この保持作用によって徐々に油脂類が滲み出て、爪の艶出し効果に持続性を持たせることができる。
【0017】
艶出し材としては、公知のワックス,脂肪酸,植物油,動物油等何れを用いることができるが、爪にやさしいカルナバワックス,オリーブ油,サザンカ油,ひまわり油,スクワラン,スイートアルモンド油等の天然に由来するものを使用することが望ましい。
【0018】
以下に本発明の具体的な実施例を説明する。
〔実施例〕
基布としてポリエステル100%の不織布を使用し、トルエン250部にバインダーとしてウレタン樹脂・塩ビ酢ビ共重合体20部を混合撹拌し、着色剤としての顔料5部、艶出し材としての微粒子カルナバワックス15部、スイートアルモンド油50部、ひまわり油50部、ステアリン酸15部、研磨材としてアルミナ(粒径3.4μm)100部、艶出し材の含有支持体として真珠パウダー50部を投入後撹拌して塗液を作成した。この塗液を縦型塗工乾燥機でロールコート方式により基布に塗布・含浸して研磨層兼艶出し層1aを一体に形成し、100℃の熱風で乾燥してから基布をロール状に巻き取った。
【0019】
上記により得られた爪磨きシート1は、基布の同一表面上に研磨層兼艶出し層1aが一体に形成されていて、裁断機を用いて実用に便利なサイズである70mm×90mmのサイズに裁断された爪磨きシートとしての製品を得た。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の爪磨きシートは基布の同一表面上に研磨層兼艶出し層が一体に形成されているので、基布の表裏に関係なく、爪の研磨作業と艶出し作業を同時に行うことができるので、利用者の爪磨き作業をスムーズに且つ効果的に行うことができて、従来の煩わしい爪磨き作業を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1…爪磨きシート
1a…研磨層兼艶出し層
整理番号 P3635
Claims (1)
- 紙,不織布,布等で構成した基布の同一表面上に、合成樹脂をバインダーとして粒径が3μm〜8μmの無機質微粉末に艶出し材の含有支持体としての真珠パウダーと艶出し材とを投入撹拌して得た塗液を塗布・含浸することにより、研磨層兼艶出し層とを一体に形成したことを特徴とする爪磨きシート。
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JP2003141058A JP3768204B2 (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 爪磨きシート |
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JP2004338073A JP2004338073A (ja) | 2004-12-02 |
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JP2003141058A Expired - Fee Related JP3768204B2 (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 爪磨きシート |
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JP (1) | JP3768204B2 (ja) |
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2003
- 2003-05-19 JP JP2003141058A patent/JP3768204B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2004338073A (ja) | 2004-12-02 |
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