JP3910927B2 - 爪磨きシート - Google Patents

爪磨きシート Download PDF

Info

Publication number
JP3910927B2
JP3910927B2 JP2003074844A JP2003074844A JP3910927B2 JP 3910927 B2 JP3910927 B2 JP 3910927B2 JP 2003074844 A JP2003074844 A JP 2003074844A JP 2003074844 A JP2003074844 A JP 2003074844A JP 3910927 B2 JP3910927 B2 JP 3910927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
nail polish
nail
polishing
moisturizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003074844A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004275633A (ja
Inventor
憲司 中村
興司 中村
Original Assignee
憲司 中村
興司 中村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 憲司 中村, 興司 中村 filed Critical 憲司 中村
Priority to JP2003074844A priority Critical patent/JP3910927B2/ja
Publication of JP2004275633A publication Critical patent/JP2004275633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3910927B2 publication Critical patent/JP3910927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、柔軟性の爪磨きシートに関する。
また、本発明は、爪の研磨と艶出し機能を具備し、特にネイルケア用途に適した爪磨きシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マニキュア及びネイルアートがファッションとして脚光を浴び、爆発的に実施人口が広がり、このための下地加工として爪の研磨や艶出しの需要が増加している。
マニキュアやネイルアートで使用するエナメルは、ニトロセルロースを酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の溶剤で溶解した溶液が主成分であり、その除去液も必然的にこれらの溶剤を主剤とせざるを得ない。しかしながら、マニキュアやネイルアートの装飾とその除去で、このような溶剤の使用頻度が重なると、爪構成の主要蛋白の角質又はケラチンが酸化されやすくなり、結果的に脆化したり、変色しやすくなって爪の健康上好ましくなかった。
【0003】
従来から、これら溶剤の使用を極力避けるために、いわば乾式的に爪の美装回復のために使用される爪磨きシートとして、研磨と艶出しの両機能を組み合わせたシート材等が提案されている。
例えば、基布の片面に艶出し層を設け、反対面に研磨層を設けた爪磨きシートであって、艶出し粗製物が研磨材、油脂等を含有する爪磨きシート(特開2003-9939号公報)がある。しかし、このシートの艶出し層に含まれる油脂分では、マニキュアやネイルアートで傷んだ爪の健康を回復させることはできず、また、艶出し組成物や研磨組成物は爪磨きシートの基布上に塗布されているのみで、一度の使用でも脱離しやすく、反復使用ができない問題があった。
【0004】
また、ステアリン酸溶液とシリコンオイルを混合した艶出し液を含ませたスポンジを基板の片面に、砥材を装着したスポンジを該基板の他の片面に装着した爪磨きシート(特開昭62-295609号公報)が提案されたが、上記と同様の反復使用性の面で問題があった。
さらに、動植物油、グリセリン、プロピレングリコール等の保湿剤を含ませた芯材の片面に研磨層、反対面に艶出し層を設け保湿分を爪に付与するタイプの爪磨きシート(実開平6-62907号公報)もあるが、保湿成分のみでは対症療法的にとどまり、マニキュアやネイルアートで傷んだ爪を健康状態に復帰させるまでに至るものではなかった。
このように、従来の爪磨きシートでは、マニキュア及びネイルアート等の溶剤処理に対する爪の健康に対する配慮は全くされていなかった。
【0005】
【特許文献】
【特許文献1】
特開2003-9939号公報
【特許文献2】
特開昭62-295609号公報
【特許文献3】
実開平6-62907号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、爪の角質に再生能があっても、マニキュア及びネイルアートの際の溶剤系薬剤で処理の反復により、酸化されやすくなり、脆くなり、割れたり変色したりしやすくなる問題点の解決の必要を見いだした。
そこで、本発明では、爪の健康を保つことを目的として、爪の研磨、艶出し効果に優れ、かつ、傷んだ爪を健康な状態に維持せしめるための必須成分である保湿剤及びビタミン類を簡便な方法で爪に供給することの可能な多機能性に優れる爪磨きシートの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の構成を基本とすることで上記課題を解決したものである。
(1)片面が研磨面、他方の面が保湿艶出し面の少なくとも2つの面を備えた柔軟な基材シートからなる爪磨きシートであって、該研磨面がビタミン類、バインダー及び平均粒径20〜50μmの砥粒よりなる配合物を固着した面であり、該保湿艶出し面がキトサン、セリシン又はコラーゲンの群から選ばれる1種又は2種以上の成分、脂肪酸類、ビタミン類、バインダー及び平均粒径1〜10μmの砥粒を配合してなる配合物を固着した面であることを特徴とする爪磨きシート。
(2)単層の柔軟な基材シートの片面が上記研磨面、他方の面が上記保湿艶出し面からなる爪磨きシートであることを特徴とする(1)の爪磨きシート。
(3)少なくとも上記研磨面を設けた層と少なくとも上記保湿艶出面を設けた層とが共に外側に位置するように積層してなることを特徴とする(1)の爪磨きシート。
(4)柔軟な基材シートが、シート、織物、不織布、編物、紙、合成紙又は合成樹脂シートより選ばれた基材であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の爪磨きシート。
(5)上記研磨面及び/又は保湿艶出面に印刷が施されてなることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の爪磨きシート。
(6)爪磨きシートの包装形態が、ブック包装、ポップアップ包装又は容器包装であることを特徴とする爪磨きシート包装体であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の爪磨きシート。
(7)爪磨きシートが、ロール状を呈することを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の爪磨きシート。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施の形態について説明する。
本発明の爪磨きシートで使用する柔軟な基材シートは、例えば、織物、編物、不織布、紙、合成紙又は合成樹脂シート又はフイルムから選択される。これらの中で好ましく使用できるものは織物、合成紙又は合成樹脂等のシート又はフイルムがある。
シート又はフイルムの形成素材としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタン、ゴム、アクリル、レーヨン、木材パルプ又は合成パルプ等のシートがある。特に、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリアミド又はポリエステル等のシートが柔軟性や加工性、耐久性等の点で好ましい。これら素材では、高分子の分子特性、融点等の熱的特性は加工条件を考慮して決定できる。
【0009】
本発明の爪磨きシートの厚みは、好ましくは30〜500μmであり、JIS L1096(A法)による剛軟度が5〜70mmの範囲であることが好ましい。厚みが、30μmを下回ると、シートのコシがなくなって取扱い性が低下し、逆に剛軟度が70mmを越えると硬くない、磨く際にフィット性が悪く、作業性が低下する。厚みと剛軟度がこれらの範囲内にあると、研磨作業の場合でも、艶出し作業の場合でも取扱い性が良く、能率的に作業を進めることが可能となる。
【0010】
本発明の爪磨きシートの配合物について説明する。
本発明の爪磨きシートの配合物で用いるバインダーは、砥粒とビタミン類を基材シート上に固着するために使用するものであり、バインダーの材質は、特に限定されるものではないが、柔軟性を有するとともに、使用時において変形しても追随しうる適度の伸縮性を保持する素材であって、耐久性を有するものであれば、特に限定されるものではない。好ましいバインダーを例示すると、天然ゴム、合成ゴム類、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル系樹脂、ポリウレタン、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、ポリアミド又はポリエステル類等が適当である。特に好ましい素材は、アクリル系樹脂又はポリウレタンである。
このようなバインダーを使用して基材シート又はフイルムに砥粒等の配合物を固着すると、屈曲性、耐磨耗性、耐スクラッチ性又は耐久性等に優れる爪磨きシートを得ることが出来る。
【0011】
本発明で用いる砥粒について説明する。
砥粒は、爪を研磨又は艶出しのための仕上げ磨きするために配合するものであり、研磨面に配合する砥粒の粒子径は、平均粒径が20〜50μmの範囲のものを使用する。50μmを越えると、粒子が脱離しやすく、研磨効果が減ずるためである。逆に20μmを下回ると粒子の定着性がよいが、研削効果が小さくなる。
【0012】
一方、艶出し面に配合する砥粒の粒子径は、平均粒径が1〜10μmの範囲のものを使用する。10μmを超えると、研削の効果はあるが、艶出しが困難となる。一方、1μmを下回ると、バインダーの内部に取り込まれたままで艶出しの効果が発揮しにくい。
バインダーによる砥粒の定着性を保持するためには、配合する粒子の粒子径の分布に拡がりがある方が好ましい。粒径分布の拡がりを示す値として(20%粒度)/(80%粒度)の値が、1.1〜1.8程度が好ましい範囲である。
【0013】
砥粒の素材は、特に限定されるものではないが、好ましく使用できるものとして、炭化ケイ素、酸化鉄、シリカ、ムライト、ジルコニア、アルミナ、窒化ホウ素、ダイヤモンド、酸化セリウム、エメリー、酸化クロム、炭カル、鉱石粉、珪藻土、ガーネット、フリント、アルミナ・ジルコニア、アランダム又はホワイトアルミナ等が挙げられる。
粒子の形態は特に限定されるものではなく、不定形、球状、多角形状等種々の物を使用できる。
【0014】
本発明の爪磨きシートでは、砥粒は、バインダー固形分に対して0.5〜5倍量(重量基準)程度配合することが好ましい。0.5倍量未満では、研磨や艶出しの効果が少なく、5倍量を越えると砥粒が離脱しやすくなり、実用的に好ましくない。
【0015】
次に、本発明では、爪の角質成長を促進し、マニキュアやネイルアートの溶剤系薬剤で傷んだ爪を修復させ、爪の健康を維持する機能を有するビタミン類を配合する。係る目的で、ビタミン類として、ビタミンA、B1、B2、B6、B12、C、D、E、H、K、パントテン酸(ビタミンB複合体)等を配合することができるが、特にビタミンA、C、E類が好ましい。勿論、ビタミン類を2種類以上組み合わせて使用することも可能である。
ビタミン類は、配合物(乾燥ベース)に対して0.01〜3重量%程度配合することが好ましい。0.01重量%未満では、損傷した爪の回復効果に乏しく、3重量%を超えると効果が飽和してしまい、経済性に乏しくなる。
【0016】
脂肪酸類としては、艶出し機能の点でパルミチン酸、ステアリン酸、ラウリル酸等の高級脂肪酸類又はこれらのアルカリ金属、アルカリ土類又はアンモニウム塩類を配合する。艶出し効果と酸化安定性の点でステアリン酸及びその塩類が好ましい。
脂肪酸類は、配合物に対して0.01〜5重量%程度配合することが好ましい。0.01重量%未満では、艶出し効果に乏しく、5重量%を越えると効果が飽和してしまい、経済性に乏しくなる。
【0017】
次に、キトサン、セリシン、コラーゲンの群から選ばれる1種又は2種以上の物質を配合する。これらはケラチン又は角質との親和性が良く、定着安定性に優れ、保湿機能にも優れるからである。これらの加水分解物、可溶化塩類、さらにこれらの会合体を好ましく使用できる。
キトサン、セリシン又はコラーゲンの群から選ばれる1種又は2種以上の物質は、配合物に対して0.01〜5重量%程度配合することが好ましい。0.01重量%未満では、保湿効果に乏しく、5重量%を越えると、効果が飽和し、経済性に乏しくなる。
【0018】
本発明では、上記配合した成分に加えて種々の美容的配合剤をさらに添加することも出来る。
例えば、研磨機能を増長するために、尿素のような柔軟化剤、艶出し剤として種々の油脂類、例えばカルナパワックス、ホホバワックス等の植物性ワックスやミツロウ、ラノリン等の動物性ワックス又はセレシン等の鉱物性ワックス、パラフィンワックス等の石油系ワックス、ステアリン酸等の高級脂肪酸、アボカドオイル、オリーブオイル又はひまし油等の植物性オイル、スクワラン等の動物性オイルもしくはシリコンオイル等を配合することができる。
【0019】
さらに、界面活性剤、無機系充填材、浸透剤、グリセリン、プロピレングリコール又はソルビトール等の保湿剤、動植物エキスのような賦活剤、着色料もしくは香料等を配合しておくと好ましい。
これらの配合剤を砥粒とともにバインダーの中に配合しておくと、爪を磨くときには押圧によって徐々に爪表面に移動して美容効果を高めるのに役立ち、製品の保管時には、空気と遮断されて収納容器の内部に安定に貯蔵されるので、保存安定性もよくなる。
【0020】
本発明の爪磨きシートでは、少なくとも片面が研磨面及び他方の面が保湿艶出し面を有するものであり、複合機能を具備することが特徴である。
さらに、本発明の使用基材では、シート又はフイルムの柔軟性が高いので、爪へのフィット性もよく、単層シートの両面に研磨面と保湿艶出し面を設けたものでは、たった1枚の使用であっても、爪の細部にまで所望の作業を疲れずに完成させることができるのである。
ユーザーの実際の使用では、まず、研磨面で大まかな研磨を行う。このとき、研磨面に配合されたビタミン類が爪に擦り込まれ、内部へ浸透しやすくなる。
次いで、保湿艶出し面で仕上げを行うことで、脂肪酸類、ビタミン類、キトサン、セリシン、コラーゲンの如き物質が爪に擦り込まれ内部へ浸透しやすくなる。かくして、内部に入った有効成分は、爪内部に取り込まれるので定着性が良く、爪の損傷回復に著しい効果を発揮する。
【0021】
本発明の爪磨きシートの別の実施形態について説明する。
柔軟な基材シートに、ビタミン類とバインダーと平均粒径20〜50μmの砥粒よりなる配合物を固着した研磨シート(「シートA」とする)と、別の柔軟な基材シートに、キトサン、セリシン又はコラーゲンの群から選ばれる1種又は2種以上、脂肪酸類、ビタミン類、バインダー及び平均粒径1〜10μmの砥粒を配合してなる配合物を固着した保湿艶出しシート(「シートB」とする)を、それぞれの研磨面と保湿艶出し面が外側になるように積層した積層体である。
【0022】
かかる積層体を得るには、先のシートAとシートBの間にホットメルト性シートを介在させて熱的に接着する方法、シートAとシートBを接着剤や粘着剤によって貼合わせる方法、両面接着性シートを介して貼合わせる方法等がある。積層の部位は、部分的でも良く、全面的であっても良い。
他の例として、先のシートAとシートBを横方向に並べて1辺同士を積層してなる形態の積層体も好ましく使用できる。
【0023】
本発明の爪磨きシートは、必要に応じて着色することもできるし、さらに表面に対して公知の種々の手段によって任意の模様、文字、図画又は写真等を印刷することができ、デザイン性、美観の点で好ましい。さらに、消費者の便宜をはかって、配合成分、効能等をシート面に印刷することもできる。
印刷方法の例として、シルクスクリーン印刷、フレクソ印刷、オフセット印刷、写真印刷、凸版印刷、グラビア印刷、レーザープリント等が挙げられる。
印刷インキの種類として、例えば、有機及び/又は無機性の染料又は含量を含有するもの、特に好ましくは熱昇華染料等が挙げられる。
【0024】
かくして得られる爪磨きシートは、単一のシートでも製品とすることはできるが、1枚ずつ取出し可能に集積された集積形態の包装製品に加工すると、好ましい。かかる集積包装の形態の好ましい例の一つとして、複数枚の爪磨きシートを積層して箱等に収納されている場合である。
爪磨きシートの包装の一例を図で説明する。
図1は、本発明の爪磨きシートの収納箱の取出し口の開封直後の状態を、図2は、本発明の爪磨きシートの集積状態の一例をそれぞれ示す。
なお、図中、1は収納箱、2は取出し口、3は本発明の爪磨きシート、4はシート折り目を示す。
【0025】
別の例として、複数枚の爪磨きシートの一辺同士が積層されてブックレット状に集積せしめた製品がある。表紙をつけておくと好ましい。さらに好ましくは、表紙及び/又は中の爪磨きシートにプリント模様等を印刷しておくと、商品的価値が一層高められる。
図3は、この爪磨きシートがブックレット状態の斜視図である。爪磨きシート3は、その一辺同士が接着され、表紙5によってブック状になっている。
【0026】
他の例として、複数枚の爪磨きシートを部分的に係合してポップアップ可能に集積せしめた包装形態(図示せず)がある。係合の仕方は、特に限定されるものではなく、シートの一部分に形成した折り目の個所で係合する方法やポイント接着等で係合する方法等がある。ポップアップ可能な集積シートを収納する包装容器は特に限定されず、適宜の容器を使用すればよい。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
【製造例1】
#320のαアルミナ(平均粒径38μm)からなる砥粒100重量部とバインダーとしてアクリル樹脂エマルジョン50重量部、アスコルビン酸パルミテート0.5重量部、緑色顔料1重量部を混合して研磨面用配合物を製造した(「配合物A」とする)。
【0028】
【製造例2】
#500のαアルミナ(平均粒径24μm)からなる砥粒100重量部とバインダーとしてアクリル樹脂エマルジョン50重量部、アスコルビン酸グルコシド0.6重量部、白色顔料3重量部を混合して研磨面用配合物を製造した(「配合物B」とする)。
【0029】
【製造例3】
#3000のαアルミナ(平均粒径4.3μm)からなる砥粒80重量部とバインダーとしてアクリル樹脂エマルジョン50重量部、脂肪酸類としてステアリン酸アンモニウム1重量部、ビタミンE0.4重量部、キトサン加水分解物0.3重量部、青色顔料2重量部を混合して保湿艶出し面用配合物を製造した(「配合物C」とする)。
【0030】
【製造例4】
#3000のアランダム(平均粒径4.2μm)からなる砥粒90重量部とバインダーとしてSBRエマルジョン50重量部、脂肪酸類としてステアリン酸カルシウム1.5重量部、ビタミンA0.4重量部、可溶化キトサン−コラーゲン加水分解物会合体0.3重量部、ピンク顔料1.5重量部を混合して保湿艶出し面用配合物を製造した(「配合物D」とする)。
【0031】
【実施例1】
柔軟性な基材シートとして、低融点ポリエステルからなるタフタの片面に上記製造例1で製造した研磨面用配合物Aを200g/m2となるように塗工した後、乾燥した。
一方、反対側の面に製造例3で製造した保湿艶出し用配合物Cを200g/m2となるように塗工し、乾燥した。
得られたシートの厚みは、210μmであり、JIS L1096(A法)による剛軟度は、28mmで、柔軟性に優れていた。
かくして製造した爪磨きシートの研磨面(緑色)で、両手の指の爪を磨いたところ、爪へのフィット性がよく、研磨性が非常に良好で、全面にわたってムラなく研磨することが出来た。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
次いで、この爪磨きシートを反転して艶出し面(青色)で同様に艶出しを行ったところ、爪へのフィット性がよいために、全面にわたってムラなく艶出しすることが出来た。さらに、従来品に比べ艶出し効果が顕著であり、美観性に優れていた。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
さらに、爪磨きの際に、ビタミン類とキトサン加水分解物が爪の内部へ浸透して保持効果が高いため、手洗い、入浴等で流出しにくかった。
また、ネイルケアを繰り返しても、爪がヒビ割れたり、逆剥けをすることなく健康な状態に維持することが可能であり、特に冬季の乾燥期においても、この効果が損なわれることがなかった。
【0032】
【実施例2】
柔軟な基材シートとして、ホットメルト性ポリウレタンシート(厚み40μm)の片面に上記製造例2で製造した研磨面用配合物Bを180g/m2 となるように塗工した後、乾燥した。一方、別のホットメルト性ポリウレタンシート(厚み40μm)の片面に上記製造例3で製造した保湿艶出し用配合物Cを190g/m2となるように塗工した後、乾燥した。
上記2枚のシートを配合物塗布面が外側となるように重ね合わせホットプレスによって両者を全面積層した。
得られたシートの厚みは、180μmであり、JIS L1096(A法)による剛軟度は31mmで、非常に柔軟性に優れていた。
かくして製造した爪磨きシートの研磨面(緑色)で両手の指の爪を磨いたところ、爪へのフィット性がよく、研磨性が非常に良好で、全面にわたってムラなく、研磨することが出来た。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
次いで、この爪磨きシートを反転して艶出し面(青色)で同様に艶出しを行ったところ、爪へのフィット性がよいために、全面にわたってムラなく艶出しすることが出来た。さらに従来品に比べ艶出し効果が顕著であり、美観性に優れていた。
さらに、爪磨きの際に、ビタミン類とキトサン加水分解物が爪の内部へ浸透して保持効果が高いため、手洗い、入浴等で流出しにくかった。
また、ネイルケアを繰り返しても、爪がヒビ割れたり、逆ムケをすることなく健康な状態に維持することが可能であり、特に冬季の乾燥期においても効果が変わらなかった。
【0033】
【実施例3】
柔軟な基材シートとして、ホットメルト性ポリウレタンシート(厚み40μm)の片面に上記製造例2で製造した研磨面用配合物Bを180g/m2 となるように塗工した後、乾燥した。
次いで、ポリプロピレン製不織布の片面に上記製造例3で製造した保湿艶出し用配合物Cを180g/m2となるように塗工した後、乾燥した。
上記2枚のシートを配合物B及び配合物Cの各塗布面が外側となるように重ね合わせホットプレスによって全面積層した。
得られたシートの厚みは、210μmであり、JIS L1096(A法)による剛軟度は、51mmで、非常に柔軟性に優れていた。
かくして製造した爪磨きシートの研磨面(白色)で両手の指の爪を磨いたところ爪へのフィット性がよく、研磨性が非常に良好で、全面にわたってムラなく研磨することが出来た。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
次いで、この爪磨きシートを反転して艶出し面(青色)で同様に艶出しを行ったところ、爪へのフィット性がよいために、全面にわたってムラなく艶出しすることが出来た。さらに従来品に比べ艶出し効果が顕著であり、美観性に優れていた。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
さらに、爪磨きの際に、ビタミン類とキトサン加水分解物が爪の内部へ浸透して保持効果が高いため、手洗い、入浴等で流出しにくかった。
また、ネイルケアを繰り返しても爪がヒビ割れたり、逆剥けをすることなく健康な状態に維持することが可能であり、特に冬季の乾燥期においても効果が変わらなかった。
【0034】
【実施例4】
柔軟性な基材シートとして、低融点ポリエステルタフタの片面に上記製造例1で製造した研磨面用配合物Aを190g/m2となるように塗工した後、乾燥した。一方、反対側の面に上記製造例3で製造した保湿艶出し用配合物Cを180g/m2となるように塗工した後、乾燥した(「シートX」とする)。
次いで、別の低融点ポリエステルからなるタフタの片面に製造例2で製造した研磨面用配合物Aを190g/m2となるように塗工した後、乾燥した。
一方、反対側の面に上記製造例4で製造した保湿艶出し用配合物Dを180g/m2となるように塗工した後、乾燥した(「シートY」とする)。
次に、上記シートXとシートYをそれぞれ40mm×60mmの長方形状に成形して各配合物Cと配合物Dが同一側となるように長い方の一辺同士を平面に並べてヒートシール法で積層し、見開き状の爪磨きシートを製造した。
仕上がったシートは、カラフルなデザインで、ファッション感覚を楽しむことができた。
かくして製造した爪磨きシートに研磨面(緑色又は白色)で両手の指の爪を磨いたところ、爪へのフィット性がよく、研磨性が非常に良好で、全面にわたってムラなく研磨することが出来た。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
次いで、この爪磨きシートを反転して艶出し面(青色又はピンク色)で同様に艶出しを行ったところ、爪へのフィット性がよいために、全面にわたってムラなく艶出しすることが出来た。従来品に比べ艶出し効果が顕著であり、美観性に優れていた。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
さらに、爪磨きの際に、ビタミン類とキトサン加水分解物、キトサン−コラーゲン会合ブルが爪の内部へ浸透して保持効果が高いため、手洗い、入浴等で流出しにくかった。
また、ネイルケアを繰り返しても爪がヒビ割れたり、逆ムケをすることなく、爪を健康な状態に維持することが可能であり、特に冬季の乾燥期において効果が著しかった。
【0035】
【実施例5】
実施例4と同じ方法でシートaとシートbを製造した後、ジェットプリント法によって表面に研磨面を、裏面に保湿艶出し面の文字印刷を行った。
次に、上記シートXとシートYをそれぞれ40mm×60mmの長方形状に成形して上記配合物Cと配合物Dが反対側となるように平面的に並べて長い方の一辺同士をヒートシール法で貼り合わせて、見開き状の爪磨きシートを製造した。
仕上がったシートは、カラフルなデザインで、ファッション間隔を楽しむことができた。さらに表面には機能説明や使用説明があったので、使用が容易であった。
かくして製造した爪磨きシートに研磨面(緑色又は白色)で、両手の指の爪を磨いたところ爪へのフィット性がよく、研磨性が非常に良好で、全面にわたってムラなく研磨することが出来た。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
次いで、この爪磨きシートを反転して艶出し面(青色又はピンク色)で同様に艶出しを行ったところ、爪へのフィット性がよいために、全面にわたってムラなく艶出しすることが出来た。さらに従来品に比べ艶出し効果が顕著であり、美観性に優れていた。また、小さい力で爪を磨けるために手の疲れも少なかった。
さらに、爪磨きの際に、ビタミン類とキトサン加水分解物、キトサン−コラーゲン会合物が爪の内部へ浸透して保持効果が高いため、手洗い、入浴等で流出しにくかった。
また、ネイルケアを繰り返しても爪がヒビ割れたり、逆剥けをすることなく健康な状態に維持することが可能であり、特に冬季の乾燥期において効果が著しかった。
【0036】
【実施例6】
実施例1で製造した爪磨き用シートを10枚単位に単に積み重ねて、40mm×60mmの寸法に打ち抜き成形した。該積重ね物を図1の形状を有する容器に収納した製品を製造した。
この製品では、各シートが接着されていないから、使用時に簡単に1枚ずつ取出すことが可能で、コンパクトな製品であるので、ポケット、ポーチ、ハンドバック等に収容することができ、携行性も抜群であった。
【0037】
【実施例7】
実施例2で製造した爪磨きシートを10枚単位で積み重ねて、該積層体の側面の一部に接着剤を塗布した後、塗布面に化粧紙を当接して折り曲げて、ブックレット状にした。
このブックレット状のものを、40mm×60mmの寸法に打ち抜き成形し、ブック製品を製造した。このブックレットタイプの製品は、爪磨きシートを1枚ずつ容易に取出すことが可能で、使用性がよく、コンパクトな製品であるので、ポケット、ポーチ、ハンドバック等に収容することができ、携行性も抜群であった。
【0038】
【実施例8】
実施例1で製造した爪磨きシートを30枚積層し、40mm×60mmの寸法に打ち抜いた。該成形シートの各端部を図2のように折り曲げ、ポップアップ製品収納用のプラスチックケースに収納した製品を製造した。
この包装製品は、使用時に容易に1枚ずつ取出すことが可能で使用性に優れており、家庭や宿泊施設常備用として好評であった。
【0039】
【発明の効果】
本発明の爪磨きシートは、爪磨きのときにビタミン類、脂肪酸類、キトサン、セリシン、コラーゲン物質のような美爪効果に優れる機能成分の付与が容易となり、爪内部に移行した機能成分は定着安定性に優れるものである。また、ネイルアートで傷んだ爪の原状回復と健康維持に優れた効果がある。
さらに本発明によれば、柔軟なため取扱いが容易で、研磨性、艶出しの作業性に優れる爪磨きシートの提供が可能となる。従って、爪磨き作業における手指の疲れも最小限となるものである。
また、本発明の爪磨きシートは、研磨面、保湿艶出し面の配合成分がバインダーで固着されているために擦過に対しても抵抗性を有し、耐磨耗性、屈曲性等に著しく優れた効果を発揮する。さらに、押圧時には機能成分が内部から滲出しやすい特徴を有するものである。
本発明の爪磨きシートは、折り曲げが容易な薄型シートであり、1枚ずつ取出して使用することが前提となるブック型、ポップアップ型、積層型等の集積形態の包装製品において特にコンパクト性に優れるものである。
従って、携行性に優れることから外出用途の個人用品の他、業務用においても特長を発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】爪磨きシートの収納箱の開孔時の斜視図
【図2】ホップアップ製品における爪磨きシートの積み重ね状態の1例を示す図
【図3】ブックレットタイプの本発明の爪磨きシート
【符号の説明】
1 紙製収納箱
2 開封部(ミシン目)
3 爪磨きシート
4 折り目
5 表紙

Claims (7)

  1. 片面が研磨面、他方の面が保湿艶出し面の少なくとも2つの面を備えた柔軟な基材シートからなる爪磨きシートであって、該研磨面がビタミン類、バインダー及び平均粒径20〜50μmの砥粒よりなる配合物を固着した面であり、該保湿艶出し面がキトサン、セリシン又はコラーゲンの群から選ばれる1種又は2種以上の成分、脂肪酸類、ビタミン類、バインダー及び平均粒径1〜10μmの砥粒を配合してなる保湿艶出し用配合物を固着した面であることを特徴とする爪磨きシート。
  2. 単層の柔軟な基材シートの片面が上記研磨面、他方の面が上記保湿艶出し面からなる爪磨きシートであることを特徴とする請求項1の爪磨きシート。
  3. 少なくとも上記研磨面を設けた層と少なくとも上記保湿艶出面を設けた層とが共に外側に位置するように積層してなることを特徴とする請求項1の爪磨きシート。
  4. 柔軟な基材シートが、シート、織物、不織布、編物、紙、合成紙又は合成樹脂シートより選ばれた基材であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の爪磨きシート。
  5. 上記研磨面及び/又は保湿艶出面に印刷が施されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の爪磨きシート。
  6. 爪磨きシートの包装形態が、ブック包装、ポップアップ包装又は容器包装であることを特徴とする爪磨きシート包装体であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の爪磨きシート。
  7. 爪磨きシートが、ロール状を呈することを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の爪磨きシート。
JP2003074844A 2003-03-19 2003-03-19 爪磨きシート Expired - Fee Related JP3910927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003074844A JP3910927B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 爪磨きシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003074844A JP3910927B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 爪磨きシート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004275633A JP2004275633A (ja) 2004-10-07
JP3910927B2 true JP3910927B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=33290311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003074844A Expired - Fee Related JP3910927B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 爪磨きシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3910927B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100914057B1 (ko) * 2008-12-22 2009-08-28 (주)네일에이스 손발톱 손질기구를 위한 잉크를 이용한 손발톱 손질기구의 제조방법
JP2013075158A (ja) * 2011-09-15 2013-04-25 Arena:Kk 爪の手入れ器具、及び爪の手入れ器具の製造方法
JP5809120B2 (ja) * 2012-09-05 2015-11-10 北越紀州製紙株式会社 インクジェット記録が可能な研磨紙
JP6083669B2 (ja) * 2013-01-30 2017-02-22 株式会社アリーナ 爪の手入れ器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004275633A (ja) 2004-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI469746B (zh) 用於睫毛膏之乾燥應用之組合物及方法
US5566693A (en) Fragrance sampler
TWI505792B (zh) 化妝品施用器及其製造方法
US6027402A (en) Cosmetic file/buffer with microencapsulated treatment substances
MXPA02003603A (es) Aplicador que tiene un elemento de cambio termico para distribuir un producto sobre una superficie objetivo.
EP1054767A1 (en) Product sampler
US20020087167A1 (en) Skin exfoliator
WO2012157643A1 (ja) 化粧料保持体、化粧料保持体を用いた化粧料、及び化粧料の製造方法
CN102905576A (zh) 用于将纤维涂抹到人角蛋白纤维上的装置
WO2012141742A1 (en) Lip substrate applicator kit and method
JP3910927B2 (ja) 爪磨きシート
JP2000143484A (ja) 化粧用ゲルシート
US20020087168A1 (en) Skin exfoliator
JP2004224782A (ja) 磁性体粉末を含有する化粧料
JP4596509B2 (ja) シート状化粧料及び化粧方法
CN100559989C (zh) 指甲修整器具
NO322896B1 (no) Forpakning for plaster
KR200220237Y1 (ko) 손톱 연마 광택도구
JP3785158B2 (ja) 爪磨きシート
CN113163932A (zh) 化妆用叠层片及其制造方法、化妆用组件及薄膜片的粘贴方法
JP3892807B2 (ja) 美容用研磨・艶出しシート
JP3768204B2 (ja) 爪磨きシート
JP7256755B2 (ja) シート状外用剤
US20180221252A1 (en) Sun protection towelettes
CN203958949U (zh) 不湿手即用型一次性擦鞋湿巾

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees