JP2001225035A - 木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法 - Google Patents
木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法Info
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- JP2001225035A JP2001225035A JP2000036724A JP2000036724A JP2001225035A JP 2001225035 A JP2001225035 A JP 2001225035A JP 2000036724 A JP2000036724 A JP 2000036724A JP 2000036724 A JP2000036724 A JP 2000036724A JP 2001225035 A JP2001225035 A JP 2001225035A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラシ洗浄等の簡単かつ安全な洗浄操作で充
分な洗浄効果をあげることができ、さらに新しく形成さ
れた表面保護膜が床面から剥がれにくく優れた耐久性を
有する、木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法を提供す
る。 【解決手段】 (A)防水処理を施す工程と、(B)床
を水洗浄する工程と、(C)前記水洗浄の汚水を除去
し、床を乾燥させる工程と(D)床の表面を研磨する工
程と、(E)床にウレタン系塗料を塗布・乾燥する工程
とを含むことを特徴とする。本発明の木質又は樹脂製の
床の洗浄再生方法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂
製タイルから選ばれた一種で形成された床に好ましく適
用される。また、前記ウレタン系塗料が、紫外線劣化防
止剤を含有するものであることが好ましい。
分な洗浄効果をあげることができ、さらに新しく形成さ
れた表面保護膜が床面から剥がれにくく優れた耐久性を
有する、木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法を提供す
る。 【解決手段】 (A)防水処理を施す工程と、(B)床
を水洗浄する工程と、(C)前記水洗浄の汚水を除去
し、床を乾燥させる工程と(D)床の表面を研磨する工
程と、(E)床にウレタン系塗料を塗布・乾燥する工程
とを含むことを特徴とする。本発明の木質又は樹脂製の
床の洗浄再生方法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂
製タイルから選ばれた一種で形成された床に好ましく適
用される。また、前記ウレタン系塗料が、紫外線劣化防
止剤を含有するものであることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質又は樹脂製の
床の洗浄再生方法に関する。より詳しくは、汚れの染み
込んだ木質の床や、表面保護膜の劣化した樹脂製の床等
を本来の艶のある美しい姿に戻す、洗浄再生方法に関す
る。
床の洗浄再生方法に関する。より詳しくは、汚れの染み
込んだ木質の床や、表面保護膜の劣化した樹脂製の床等
を本来の艶のある美しい姿に戻す、洗浄再生方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】木質又は樹脂製の床には、通常、床の保
護やつや出しのためにワックス等を塗布して表面保護膜
が形成されている。このような表面保護膜が形成された
直後の床は全体に光沢があり、きれいな外観を呈してい
る。しかし、時間の経過と共に歩行等により表面保護膜
にスリ傷や汚れが付き、次第に光沢が失われてしまう傾
向がある。
護やつや出しのためにワックス等を塗布して表面保護膜
が形成されている。このような表面保護膜が形成された
直後の床は全体に光沢があり、きれいな外観を呈してい
る。しかし、時間の経過と共に歩行等により表面保護膜
にスリ傷や汚れが付き、次第に光沢が失われてしまう傾
向がある。
【0003】また、タイル等が貼られた床の洗浄におい
ては、洗浄剤等を撒布しながら、床用パッドを付けたポ
リッシャーで磨き、バキュームして乾燥させた後、再度
ワックス等を塗布することが行なわれているが、木質の
床等においてこのような方法を採用すると、水が漏れた
りする虞れがある。このため、木質の床等は、雑巾掛け
した後、ワックス等を塗布するのが通常であった。
ては、洗浄剤等を撒布しながら、床用パッドを付けたポ
リッシャーで磨き、バキュームして乾燥させた後、再度
ワックス等を塗布することが行なわれているが、木質の
床等においてこのような方法を採用すると、水が漏れた
りする虞れがある。このため、木質の床等は、雑巾掛け
した後、ワックス等を塗布するのが通常であった。
【0004】しかし、古い床では、例えば出入り口付近
等の人などが頻繁に通る箇所には、上述したような定期
的な洗浄では回復できない汚れや黒ずみが生じやすく、
床の全面的なメンテナンスが必要であった。通常、この
ようなメンテナンスにおいては、床材を張り替えたり、
本来の木地が現れるまで表面を削った後、新しく表面保
護膜を形成する等の大掛かりなメンテナンスが行なわれ
ている。
等の人などが頻繁に通る箇所には、上述したような定期
的な洗浄では回復できない汚れや黒ずみが生じやすく、
床の全面的なメンテナンスが必要であった。通常、この
ようなメンテナンスにおいては、床材を張り替えたり、
本来の木地が現れるまで表面を削った後、新しく表面保
護膜を形成する等の大掛かりなメンテナンスが行なわれ
ている。
【0005】一方、特開平10−14837号には、剥
離液及び該剥離液に対し少なくとも3倍量以上の水を撒
布して回転ブラシでワックス等の表面保護膜を除去した
後、起泡性と漂白性を有する起泡洗浄液を撒布して、木
床の内部に埋入する汚れを起泡排出させると共に汚れに
よる変色を脱色させた後、新しく表面保護層を形成させ
る木床の洗浄再生方法が提案されている。
離液及び該剥離液に対し少なくとも3倍量以上の水を撒
布して回転ブラシでワックス等の表面保護膜を除去した
後、起泡性と漂白性を有する起泡洗浄液を撒布して、木
床の内部に埋入する汚れを起泡排出させると共に汚れに
よる変色を脱色させた後、新しく表面保護層を形成させ
る木床の洗浄再生方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記床材の張
替えや床を削るなどの大掛かりなメンテナンスは費用が
高く、施工時間もかかってしまうなどの問題があった。
一方、上記特開平10−14837号の方法は、多量の
水を使用するため、床面の隙間等から水が漏れてしまう
危険性があり、また、起泡洗浄剤には過酸化水素水など
の劇物が使用されているため、床材をいためたり、その
取り扱いや施工現場の換気などに注意を払わなければな
らなかった。さらに、これら従来の方法では、メンテナ
ンス後の新しく形成した表面保護膜が床から剥がれやす
く、耐久性の点で充分満足できるものではなかった。
替えや床を削るなどの大掛かりなメンテナンスは費用が
高く、施工時間もかかってしまうなどの問題があった。
一方、上記特開平10−14837号の方法は、多量の
水を使用するため、床面の隙間等から水が漏れてしまう
危険性があり、また、起泡洗浄剤には過酸化水素水など
の劇物が使用されているため、床材をいためたり、その
取り扱いや施工現場の換気などに注意を払わなければな
らなかった。さらに、これら従来の方法では、メンテナ
ンス後の新しく形成した表面保護膜が床から剥がれやす
く、耐久性の点で充分満足できるものではなかった。
【0007】したがって、本発明の目的は、ブラシ洗浄
等の簡単かつ安全な洗浄操作で充分な洗浄効果をあげる
ことができ、さらに新しく形成された表面保護膜が床面
から剥がれにくく優れた耐久性を有する、木質又は樹脂
製の床の洗浄再生方法を提供することにある。
等の簡単かつ安全な洗浄操作で充分な洗浄効果をあげる
ことができ、さらに新しく形成された表面保護膜が床面
から剥がれにくく優れた耐久性を有する、木質又は樹脂
製の床の洗浄再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法は、
(A)防水処理を施す工程と、(B)床を水洗浄する工
程と、(C)前記水洗浄の汚水を除去し、床を乾燥させ
る工程と(D)床の表面を研磨する工程と、(E)床に
ウレタン系塗料を塗布・乾燥する工程とを含むことを特
徴とする。
め、本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法は、
(A)防水処理を施す工程と、(B)床を水洗浄する工
程と、(C)前記水洗浄の汚水を除去し、床を乾燥させ
る工程と(D)床の表面を研磨する工程と、(E)床に
ウレタン系塗料を塗布・乾燥する工程とを含むことを特
徴とする。
【0009】本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方
法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂製タイルから選
ばれた一種で形成された床に好ましく適用される。
法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂製タイルから選
ばれた一種で形成された床に好ましく適用される。
【0010】また、前記ウレタン系塗料が、紫外線劣化
防止剤を含有するものであることが好ましい。
防止剤を含有するものであることが好ましい。
【0011】本発明によれば、施工場所に防水処理を施
すことにより、多量の水を使用して洗浄することができ
るため、ブラシ洗浄のみでも充分な洗浄効果をあげるこ
とができる。また、床の表面を研磨して、その表面に微
細な凹凸を形成することにより、ウレタン系塗料と床面
との接着性を向上させることができ、優れた耐久性を有
する表面保護膜を形成することができる。
すことにより、多量の水を使用して洗浄することができ
るため、ブラシ洗浄のみでも充分な洗浄効果をあげるこ
とができる。また、床の表面を研磨して、その表面に微
細な凹凸を形成することにより、ウレタン系塗料と床面
との接着性を向上させることができ、優れた耐久性を有
する表面保護膜を形成することができる。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、本発明を工程順に説明す
る。 (A)防水処理を施す工程 本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法は、後述す
る工程(B)で多量の水を使用するため、最初に施工現
場の床に防水処理を施すことが重要である。本発明にお
ける防水処理とは、防水テープ又はシリコンコーキング
剤で床の隙間を埋め、そこから水が漏れないようにする
ことをいう。例えば、壁(間仕切壁)と床の境界部は、
通常、隙間が開いており、水が漏れやすいため、特に念
入りに防水処理することが好ましい。
る。 (A)防水処理を施す工程 本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法は、後述す
る工程(B)で多量の水を使用するため、最初に施工現
場の床に防水処理を施すことが重要である。本発明にお
ける防水処理とは、防水テープ又はシリコンコーキング
剤で床の隙間を埋め、そこから水が漏れないようにする
ことをいう。例えば、壁(間仕切壁)と床の境界部は、
通常、隙間が開いており、水が漏れやすいため、特に念
入りに防水処理することが好ましい。
【0013】(B)床を水洗浄する工程 本発明において、床の水洗浄の方法は、施工現場の状態
によるが、通常、汚れや黒ずみが床材に染み込んでいる
ような場合は、剥離液と水の混合液を撒布してポリッシ
ャーでこすり、もしくは剥離液を撒布した後、水をかけ
ながらポリッシャーでこすり、床全体の表面保護膜を完
全に剥離させ、洗浄することが好ましい。また、汚れや
黒ずみが床材に染み込んでいない場合は、水等を撒布し
てポリッシャーでこすり、表面保護膜の表層部を除去す
るだけでもよい。
によるが、通常、汚れや黒ずみが床材に染み込んでいる
ような場合は、剥離液と水の混合液を撒布してポリッシ
ャーでこすり、もしくは剥離液を撒布した後、水をかけ
ながらポリッシャーでこすり、床全体の表面保護膜を完
全に剥離させ、洗浄することが好ましい。また、汚れや
黒ずみが床材に染み込んでいない場合は、水等を撒布し
てポリッシャーでこすり、表面保護膜の表層部を除去す
るだけでもよい。
【0014】本発明で用いられる剥離液は、水溶性であ
れば特に限定されず、例えば「ハクリスタープロ10」
(商品名、コニシ株式会社製)、「スーパーオールゴ
ー」(商品名、ジョンソン株式会社製)等を用いること
ができる。そして、剥離液と水の混合割合は、質量比で
剥離液:水=1:1〜2であることが好ましい。
れば特に限定されず、例えば「ハクリスタープロ10」
(商品名、コニシ株式会社製)、「スーパーオールゴ
ー」(商品名、ジョンソン株式会社製)等を用いること
ができる。そして、剥離液と水の混合割合は、質量比で
剥離液:水=1:1〜2であることが好ましい。
【0015】本発明においては、予め施工現場に防水処
理を施しているため、床の隙間から洗浄汚水が漏れる虞
れがない。したがって、この洗浄工程において、多量の
水を用いることが可能となり、ポリッシャーのブラシ洗
浄だけでも充分な洗浄効果をあげることができる。
理を施しているため、床の隙間から洗浄汚水が漏れる虞
れがない。したがって、この洗浄工程において、多量の
水を用いることが可能となり、ポリッシャーのブラシ洗
浄だけでも充分な洗浄効果をあげることができる。
【0016】(C)前記水洗浄の汚水を除去し、床を乾
燥させる工程 汚れを含んだ洗浄汚水を、モップやバキュームにより吸
引して床から完全に除去し、床を乾燥させる。乾燥は、
自然乾燥させてもよく、熱風乾燥機などを用いて乾燥さ
せてもよい。
燥させる工程 汚れを含んだ洗浄汚水を、モップやバキュームにより吸
引して床から完全に除去し、床を乾燥させる。乾燥は、
自然乾燥させてもよく、熱風乾燥機などを用いて乾燥さ
せてもよい。
【0017】(D)床の表面を研磨する工程 網状のヤスリをつけたポリッシャー等を用いて、乾燥し
た床全体を研磨する。研磨の程度は、施工現場の状態に
より異なるが、通常、旧塗装残部と旧塗装の剥離部との
差(段差)がなくなるように均一に研磨することが好ま
しい。これにより、床表面に微細な凹凸が形成され、表
面保護膜が密着しやすくなり、その耐剥離性を向上させ
ることができる。
た床全体を研磨する。研磨の程度は、施工現場の状態に
より異なるが、通常、旧塗装残部と旧塗装の剥離部との
差(段差)がなくなるように均一に研磨することが好ま
しい。これにより、床表面に微細な凹凸が形成され、表
面保護膜が密着しやすくなり、その耐剥離性を向上させ
ることができる。
【0018】本発明で用いられるヤスリの目の粗さは、
40〜120番が好ましく、100〜120番が特に好
ましい。なお、研磨後、削りカスを掃除機等できれいに
除去することが好ましい。
40〜120番が好ましく、100〜120番が特に好
ましい。なお、研磨後、削りカスを掃除機等できれいに
除去することが好ましい。
【0019】(E)床にウレタン系塗料を塗布・乾燥す
る工程 研磨後、ウレタン系塗料を、床に均一に塗布し、好まし
くは重ね塗りして、表面保護膜を形成する。本発明にお
いて、ウレタン系塗料を塗布する方法としては、塗料原
液をジョウロに入れ、床に撒布しながらローラー刷毛で
薄く伸ばしながら塗り込んでいく方法が好ましく採用さ
れる。この方法によれば、均一で効率的な施工が可能と
なり、また、床面に厚い樹脂膜を形成することができ
る。
る工程 研磨後、ウレタン系塗料を、床に均一に塗布し、好まし
くは重ね塗りして、表面保護膜を形成する。本発明にお
いて、ウレタン系塗料を塗布する方法としては、塗料原
液をジョウロに入れ、床に撒布しながらローラー刷毛で
薄く伸ばしながら塗り込んでいく方法が好ましく採用さ
れる。この方法によれば、均一で効率的な施工が可能と
なり、また、床面に厚い樹脂膜を形成することができ
る。
【0020】本発明で用いられるウレタン系塗料として
は、紫外線劣化防止剤を含有するものが特に好ましく用
いられる。紫外線劣化防止剤として、具体的には酸化
鉄、ヒマワリ油、キシレンが挙げられる。また、このよ
うな紫外線劣化防止剤を含有するウレタン系塗料として
は、例えば「ソッカンドリーム」(商品名、株式会社オ
カジマ製)等が挙げられる。このような、紫外線劣化防
止剤を含有するウレタン系塗料を用いることにより、直
射日光による表面保護膜の劣化を抑えることができる。
は、紫外線劣化防止剤を含有するものが特に好ましく用
いられる。紫外線劣化防止剤として、具体的には酸化
鉄、ヒマワリ油、キシレンが挙げられる。また、このよ
うな紫外線劣化防止剤を含有するウレタン系塗料として
は、例えば「ソッカンドリーム」(商品名、株式会社オ
カジマ製)等が挙げられる。このような、紫外線劣化防
止剤を含有するウレタン系塗料を用いることにより、直
射日光による表面保護膜の劣化を抑えることができる。
【0021】このようにして、形成された表面保護膜
は、耐磨耗性及び耐剥離性に優れるため、従来の表面保
護膜に比べて高い耐久性を有する。
は、耐磨耗性及び耐剥離性に優れるため、従来の表面保
護膜に比べて高い耐久性を有する。
【0022】本発明の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方
法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂製タイルから選
ばれた一種で形成された床に好ましく適用される。例え
ば、汚れの染み込みやすい木板やコルクの床に適用した
場合、特に床材をいためることなく洗浄することがで
き、樹脂シートや樹脂製タイルの床に適用した場合、表
面保護膜の耐剥離性を特に高めることができる。
法は、木板、コルク、樹脂シート、樹脂製タイルから選
ばれた一種で形成された床に好ましく適用される。例え
ば、汚れの染み込みやすい木板やコルクの床に適用した
場合、特に床材をいためることなく洗浄することがで
き、樹脂シートや樹脂製タイルの床に適用した場合、表
面保護膜の耐剥離性を特に高めることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例や比較例を挙げて具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0024】実施例1 施工現場:25年を経過したムク板の床(広さ150m
2) 施工前の状態:年数回のワックスがけを行ない、掃除も
行き届いており、きれいな艶を保っているが、新築当時
の塗装が残っているのは、壁周りの一部だけで、部屋の
中心部及び出入り口付近などは、磨耗して黒ずみ、変色
していた。
2) 施工前の状態:年数回のワックスがけを行ない、掃除も
行き届いており、きれいな艶を保っているが、新築当時
の塗装が残っているのは、壁周りの一部だけで、部屋の
中心部及び出入り口付近などは、磨耗して黒ずみ、変色
していた。
【0025】まず、部屋の床と壁の境界部に防水テープ
を貼り、防水処理を施した。次に、剥離液(商品名:
「スーパーオールゴー」、ジョンソン株式会社製)1質
量部に対して、水1〜2質量部を混合した剥離溶液を床
全面に撒布し、特に黒ずみ等の変色が見られる箇所を重
点的にポリッシャーブラシでこすり、洗浄した。充分に
汚れが落ちたところで洗浄汚水をバキュームで吸引して
除去した。自然乾燥後の床は、本来の生木の状態にまで
再生することができた。次に、極めてきめの細かい樹脂
パッド(目の粗さ:100番、商品名:「メッシュパッ
ド」、住友スリーエム株式会社製)をバニッシャーに取
りつけ、床全体を均一に研磨した。研磨後、速乾タイプ
のウレタン系塗料のクリアー色(商品名:「ソッカンド
リーム」、株式会社オカジマ製)を原液のまま撒布し、
ローラー刷毛で均一に塗り伸ばした。数時間放置して、
乾燥後、同様にして仕上げ塗装を行なった。なお、上記
施工はおよそ一日で終了した。この施工により、新築時
以上に強くて艶のある美しい床に再生することができ
た。
を貼り、防水処理を施した。次に、剥離液(商品名:
「スーパーオールゴー」、ジョンソン株式会社製)1質
量部に対して、水1〜2質量部を混合した剥離溶液を床
全面に撒布し、特に黒ずみ等の変色が見られる箇所を重
点的にポリッシャーブラシでこすり、洗浄した。充分に
汚れが落ちたところで洗浄汚水をバキュームで吸引して
除去した。自然乾燥後の床は、本来の生木の状態にまで
再生することができた。次に、極めてきめの細かい樹脂
パッド(目の粗さ:100番、商品名:「メッシュパッ
ド」、住友スリーエム株式会社製)をバニッシャーに取
りつけ、床全体を均一に研磨した。研磨後、速乾タイプ
のウレタン系塗料のクリアー色(商品名:「ソッカンド
リーム」、株式会社オカジマ製)を原液のまま撒布し、
ローラー刷毛で均一に塗り伸ばした。数時間放置して、
乾燥後、同様にして仕上げ塗装を行なった。なお、上記
施工はおよそ一日で終了した。この施工により、新築時
以上に強くて艶のある美しい床に再生することができ
た。
【0026】実施例2 施工現場:数年前に張り替えた合板の床(広さ50
m2) 施工前の状態:すでに表面の艶がなくなり、また、ワッ
クスがけを行なっていないため、全体に砂などによる細
かい磨耗が始まっていたが、かろうじて表面保護膜は剥
げておらず、汚れや黒ずみは床材に染み込んでいなかっ
た。
m2) 施工前の状態:すでに表面の艶がなくなり、また、ワッ
クスがけを行なっていないため、全体に砂などによる細
かい磨耗が始まっていたが、かろうじて表面保護膜は剥
げておらず、汚れや黒ずみは床材に染み込んでいなかっ
た。
【0027】実施例1と同様にして、防水処理を施した
後、剥離剤は用いずに、床全面をポリッシャーで水洗浄
した。汚れが落ちたところで洗浄汚水をバキュームで吸
引して除去した。自然乾燥後の床は、艶はないがきれい
な木質が甦っていた。次に、きめの細かいメッシュヤス
リ(目の粗さ:120番、商品名:「メッシュパッ
ド」、住友スリーエム株式会社製)をポリッシャーに取
りつけ、床全体を均一に研磨した。研磨後、速乾タイプ
のウレタン系塗料のクリアー色(商品名:「ソッカンド
リーム」、株式会社オカジマ製)を用い、実施例1と同
様にして2度塗りした。なお、上記施工はおよそ一日で
終了した。この施工により、新築時以上に艶のある美し
い床に再生することができた。
後、剥離剤は用いずに、床全面をポリッシャーで水洗浄
した。汚れが落ちたところで洗浄汚水をバキュームで吸
引して除去した。自然乾燥後の床は、艶はないがきれい
な木質が甦っていた。次に、きめの細かいメッシュヤス
リ(目の粗さ:120番、商品名:「メッシュパッ
ド」、住友スリーエム株式会社製)をポリッシャーに取
りつけ、床全体を均一に研磨した。研磨後、速乾タイプ
のウレタン系塗料のクリアー色(商品名:「ソッカンド
リーム」、株式会社オカジマ製)を用い、実施例1と同
様にして2度塗りした。なお、上記施工はおよそ一日で
終了した。この施工により、新築時以上に艶のある美し
い床に再生することができた。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
施工場所に防水処理を施すことにより、多量の水を使用
して洗浄することができるため、ブラシ洗浄のみでも充
分な洗浄効果をあげることができる。また、床の表面を
研磨して、その表面に微細な凹凸を形成することによ
り、表面保護膜と床面との接着性を向上させることがで
き、優れた耐久性を有する表面保護膜を形成することが
できる。
施工場所に防水処理を施すことにより、多量の水を使用
して洗浄することができるため、ブラシ洗浄のみでも充
分な洗浄効果をあげることができる。また、床の表面を
研磨して、その表面に微細な凹凸を形成することによ
り、表面保護膜と床面との接着性を向上させることがで
き、優れた耐久性を有する表面保護膜を形成することが
できる。
Claims (3)
- 【請求項1】(A)防水処理を施す工程と、(B)床を
水洗浄する工程と、(C)前記水洗浄の汚水を除去し、
床を乾燥させる工程と(D)床の表面を研磨する工程
と、(E)床にウレタン系塗料を塗布・乾燥する工程と
を含むことを特徴とする木質又は樹脂製の床の洗浄再生
方法。 - 【請求項2】 木板、コルク、樹脂シート、樹脂製タイ
ルから選ばれた一種で形成された床に適用される請求項
1に記載の木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法。 - 【請求項3】 前記ウレタン系塗料が、紫外線劣化防止
剤を含有するものである請求項1又は2に記載の木質又
は樹脂製の床の洗浄再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000036724A JP2001225035A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000036724A JP2001225035A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001225035A true JP2001225035A (ja) | 2001-08-21 |
Family
ID=18560733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000036724A Pending JP2001225035A (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 木質又は樹脂製の床の洗浄再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001225035A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005329233A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-12-02 | Johnson Professional Co Ltd | 床面の維持管理方法及びそれに用いる皮膜除去剤組成物 |
JP2007535462A (ja) * | 2004-04-29 | 2007-12-06 | ジョンソンディバーシー・インコーポレーテッド | 汚れた多孔性表面の外観を向上させ維持する方法 |
JP2015117469A (ja) * | 2013-12-16 | 2015-06-25 | 光明 宇留野 | 床面の保護皮膜及びその形成方法 |
-
2000
- 2000-02-15 JP JP2000036724A patent/JP2001225035A/ja active Pending
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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