JP4491523B2 - 洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚れが付着したテント、看板、サインポール、建築構造物の外壁、ウインドウガラスの少なくとも一つを洗浄対象基体とする洗浄方法に関し、詳しくは、洗浄効果が高く、洗浄対象基体周囲の養生が不要であり、かつ水洗が基本的に不要で簡易に洗浄しうる洗浄方法に関する。
【0002】
本発明は、より具体的には、外装用や内装用の各種テント、商業用の看板やサインポール、商業施設等の建築構造物の外壁やウインドウガラス等、風雨に晒され、排気ガス等で汚染される環境に置かれているために重度に汚染されているテント、あるいは高所に設置されているため、またはインテリアとしての特殊な形状のため、日常管理が困難であるテント、および同様の課題を有する商業用の看板やサインポール、商業施設の外壁やウインドウガラス等を、洗浄効果が高く、洗浄対象基体周囲の養生が不要であり、かつ水洗が基本的に不要で簡易に洗浄しうる洗浄方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、外装用テント構造物(以下単にテントと称する。)としては、例えば、競技場・運動場・公園等で催物の際に仮設させるテント、主に商業ビルにテナントとして入っているレストラン・飲食店のテラス上方に風雨・日差しを凌ぐため設置される可動式のテント、商店の一階ないし二階の外装ガラスの日除け用として設置される固定式のテント、レストラン・ホテルのエントランス上方に設置されるオーニング・テント、商店街等で風雨・日差しを凌ぐため設置されるアーケード・テント、露天駐車場の料金所において料金自動支払機の上方に風雨を凌ぐために設置されるテント、飲料等の自動販売機の上方に風雨を凌ぐために設置されるテント、屋外のプールや競技場で風雨・日差しを凌ぐため設置されるテント等が例示される。
【0004】
また内装用テントとしては、例えば、商業ビルにテナントとして入っているレストラン・飲食店のオーニング・テント、ホテル内で装飾としてテラスを模したインテリアとして設置されるテント等がある。
【0005】
これらのテントは、通常綿等からなる基布を塩化ビニール樹脂で挟み込み、その表面に、樹脂コート例えばアクリル系樹脂コート加工若しくはフッ素系樹脂コート加工又はフッ素系フィルム加工されており、テント全体は、固定式のものや可動式のものがあり、所望により、その高さ・張り出し部分の面積を変えられるように構成されている。
【0006】
しかしてこれらテントは、外装用の場合は、一般に直接風雨に晒され、多くの場合周辺の道路からの排気ガス・煤塵の影響を受けるため、表面は排気ガスに由来するカーボン粒子、塵埃、土砂、炭化水素、油分、錆等により重度に汚染されており、清掃は簡易ではなく、また内装用のものは、簡易な清掃が困難な高所に設置されていたり、形状が特殊で清掃が困難な場合が多い。
【0007】
また、テント以外の構造物である商業用の看板やサインポール、商業施設の外壁やウインドウガラス等も、外装用のテントと同じ様に、風雨に晒され、また排気ガスの影響を受けるため、カーボン成分、塵埃、炭化水素、錆等重度に汚染され、清掃は容易ではないと言う全く同様の問題がある。
【0008】
これらのテントや看板、サインポール、商業施設の外壁、ウインドウ等の構造物(以下、これらを一括してテント等と称することがある。)の洗浄には、従来、大別して (1) 布等を水または洗剤の溶液で濡らした後、洗浄対象面であるテント等の上を往復させて汚れを拭き取るか、または (2) 高圧洗浄機のような洗浄機械を使用し、テント等の汚れを洗い流す方法が取られている。
【0009】
(1) 濡れ布等を用いた洗浄方法は、1ヶ所の洗浄に1枚から数枚の布(雑巾あるいはウエス等と呼称される布)を用い、当該布および/または洗浄対象基体表面を洗浄液で濡らした後、当該布で洗浄対象基体表面を数度往復させることにより、汚染物質を拭き取るものである。この操作により、汚れは、布に移動するので、当該汚れた布は、バケツ等の容器に汲み置きされた清浄な水で水洗いされ、再度洗浄の用に供される。
【0010】
この方法の問題点としては、ある基体の部分の汚れは、布に移行する一方、この汚れの付着した布でそのまま基体の他の表面部分をこするのであるから、結局、他の面に再び汚れが付着したり、汚れが希釈されて洗浄対象面に塗り広げられる結果となり、洗浄効果は、極めて低いものでしかないことである。また、布の清浄度を維持しようとすれば、水洗い回数が大幅に増え、作業性が極端に悪くなる。その上、1度汚れた布は、単なる水洗いでは完全には清浄な布にならず、布から汚れが再付着する。特に、水洗い用の水が汚れてきた場合には、この傾向が大きくなり、それを防ぐためにバケツ等に汲み置きした水を頻繁に廃棄して清浄な水と交換する必要が生じて極めて厄介であり、かつ、この洗浄汚水は、周囲の環境を汚染する。
【0011】
そもそも、原理的に、このような雑巾、ウエス、モップ等の繊維からなる布で基体表面をこすり取ることによる洗浄方法では、当該洗浄対象基体表面、特にその表面の微細な凹凸内の内表面に強固に付着しているカーボン粒子、塵埃、油分を取り除くことは容易ではない。これは、布の繊維は、二次元的に構成されているものであるから、かかる二次元的形体の繊維を基体表面に平行に摺動させるだけでは、その表面の多数の凹凸内部の内表面に沿って繊維を奥まで入り込ませることは困難だからであり、従って当該布の繊維は、凹凸内部に固着している汚れとは、殆ど接触せず、結局当該汚れを洗浄液に移行させる効果が低く、ひいては、布に汚れを充分移行させることも出来ないのである。
【0012】
(2) 一方商業施設のエクステリア等の洗浄に広く用いられる高圧洗浄機を用いた洗浄方法は、大量の洗浄液やリンス用の水を基体表面に噴射し、場合によっては洗浄液を噴射しながら回転ブラシ等で表面をこすって表面を洗浄するものである。この方法の問題点は、大量の洗浄液及び/又はリンス用の水を噴射する点にあり、大量の洗浄水等が作業現場周辺に飛散するために、当該洗浄対象基体であるエクステリア周辺の外装用窓ガラス、サッシ枠、花壇・植木等植栽に広範囲な養生をしてから洗浄作業を行う必要があり、また、これら多量の洗浄液等が作業現場において洗浄汚水として排出されることは、環境衛生上、極めて好ましくないことである。さらに養生による残材の発生がある。
【0013】
そもそも、外装用テント等の商業施設のエクステリアの多くは、人通りの多い場所に設けられているものであり、大量の洗浄液が飛散する洗浄方法では、周囲の通行を制限又は遮断せざるを得ないことになる。また、通行人の頭上高くに設置されているテントや看板等の洗浄のため高圧洗浄機を持ち込む場合、高所作業車を準備したり、頑丈な足場を組む必要が生じる。これらの場合においても、安全上・美感上の観点から、作業場周辺の通行を遮断・制限することになり、騒音の発生に加えて洗浄作業が現場周辺の商業施設の円滑な営業に相当の支障を招来している状況は、しばしば見られるところである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは上記濡れた布を用いる洗浄方法による作業性や洗浄効果の低さ、環境への負荷等の問題、また高圧洗浄機を用いる洗浄方法の有する養生の必要性・作業上周辺の通行制限、環境への負荷等の問題を解決し、洗浄効果が高く、洗浄対象基体周囲の養生等が不要であり、かつ水洗が基本的に不要で簡易に洗浄しうる新たな洗浄方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、以下の発明が提供される。すなわち、
【0016】
(1) テント、看板、サインポール、建築構造物の外壁及びウインドウガラスのうちの少なくとも一つを洗浄対象基体としてその表面を洗浄する方法において、▲1▼当該洗浄対象基体表面に、必要最低限の量の洗浄液を塗布した後、洗浄用ブラシでブラッシングするか、及び/又は必要最低限の量の洗浄液を保持した洗浄用ブラシを用いて当該洗浄対象基体表面をブラッシングし、▲2▼当該基体表面上の汚れを十分に当該洗浄液に移行せしめ、▲3▼しかる後、汚れが移行した当該洗浄液を清浄な吸水性素材で拭き取ることを特徴とする洗浄方法。
【0017】
(2) (1) の洗浄方法において、洗浄対象基体がテントであり、かつ当該テントは、アクリル系樹脂加工、フッ素系樹脂加工、又はフッ素系フィルムで表面加工されていることを特徴とする洗浄方法。
【0018】
(3) (1) 又は (2) の洗浄方法において、洗浄液の塗布量が、洗浄対象基体表面100cm2 当たり、0.1〜1mLであることを特徴とする洗浄方法。
【0019】
(4) (1) 〜 (3) のいずれかの洗浄方法において、洗浄対象基体を10×10cm〜50×50cmの区画に分割し、各区画について、それぞれ上記▲1▼〜▲3▼の工程を順次行うことを特徴とする洗浄方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の方法においては、テント、看板、サインポール、建築構造物の外壁及びウインドウガラスのうちの少なくとも一つを洗浄対象基体とするが、まず汚れが付着した基体の表面を、当該洗浄対象基体表面に、必要最低限の量の洗浄液を塗布した後、洗浄用ブラシでブラッシングするか、及び/又は必要最低限の量の洗浄液を保持した洗浄用ブラシを用いて当該洗浄対象基体表面をブラッシングする。
【0021】
ここで必要最低限の量の洗浄液とは、基体表面に付着している汚れ成分に充分に接触し、これを当該基体から分離して、洗浄液中に移行せしめるのに必要充分な量の洗浄液の量である。この洗浄液の量は、基体の種類(テント、看板、サインポール、建築構造物の外壁)、基体の表面の材質(樹脂、繊維、セラミックス、金属、ガラス、磁器、塗料)、汚れの種類(カーボン粒子、塵埃、土砂、油滴、有機物等)、汚れの量、洗浄剤の成分等により変わりうるが、本発明者らの検討によれば、本発明においては、必要最低限の量の洗浄液量としては、洗浄対象基体表面100cm2 当たり、0.1〜1mL となるように塗布すればよい。
【0022】
この洗浄液の量は、高圧洗浄機等で使用する洗浄液の量より遙に少ない量であり、洗浄対象基体の周囲に飛散したり、その周囲に流れ出るようなことは実質的に無い量である。
【0023】
洗浄液の基体表面への塗布は、特に限定するものではなく、刷毛塗り、ローラ塗装等によってもよいが、好ましくは、スプレーヤーを用いて洗浄液を洗浄対象基体表面に向けて噴霧する方法が、洗浄作業中、洗浄液が汚れと接することなく清浄に保つことができ、また、洗浄液の使用量を必要最低限に制御することができるため好ましい。噴霧は、作業者の手で保持・操作できる手動式のスプレーヤー(ハンドスプレーヤー)を用いて行うのが最も好ましいが、必要に応じて機械式や電動式スプレーヤーを用いることもできる。スプレーヤーは、洗浄液を貯留する貯留部を備えているものが好ましい。また、スプレーヤーは、洗浄用ブラシの洗浄面に向けて洗浄液を噴霧することにより、当該ブラシに上記した必要最低限の量の洗浄剤を保持させるために使用することもできる。
【0024】
本発明においては、洗浄対象基体表面に直接洗浄液を塗布してから洗浄用ブラシでブラッシングしてもよいし、あるいは洗浄用ブラシに洗浄液を保持せしめ、このブラシで基体表面をブラッシングしてもよい。この何れの手法を採用するかは現場に応じて任意であり、両者を併用することもできる。特に、洗浄対象基体面が洗浄液を直接噴霧することが困難なほど狭い場合には、洗浄対象面ではなく洗浄ブラシに洗浄液を噴霧してこれに一旦洗浄液を保持せしめ、洗浄対象基体表面上をブラッシングすることが好ましい。
【0025】
本発明において使用する洗浄液は、特に限定するものではなく、対象洗浄基体の材質や汚れの種類等に応じて選択される。
【0026】
通常、外装用テントや商業用看板、サインポール、外壁、ウインドウグラス等のエクステリアの汚れは、車からの排気ガスに起因するカーボン粒子、風雨等に起因する塵埃、土砂、油滴等であり、また内装用テント等のインテリアの汚れは、埃、土砂、煙草のやに等に起因するので、これらの汚れに対しては、いずれの場合も、アルカリ性または中性の洗浄剤を汚れの程度に応じて水で希釈した洗浄液が好ましい。
【0027】
具体的には、脂肪酸塩を含む脂肪酸石鹸や合成洗剤、アルキル硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等の陰イオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミドエーテル等の非イオン系界面活性剤等の各種界面活性剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、セスキ炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムなどの無機酸のナトリウム塩やカリウム塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン等のアミン類、金属封鎖剤、トリポリリン酸ナトリウム等のビルダー、汚れ成分を溶解させるための各種溶剤や水等を、構成成分としてそれらの一部または全てを含む、アルカリ性あるいは弱アルカリ性洗浄剤が特に好ましい。また、所望により、洗浄基体表面からの液だれを防ぐためポリアクリル酸ソーダやアルギン酸ソーダ等の増粘剤を添加してもよい。
【0028】
なお、軽度な汚れ、埃、土砂等が洗浄対象基体表面に物理的に付着しているような場合には、前記洗浄剤の水による希釈倍率を高めて使用することができ、さらに汚れの程度や対象によっては、中性の洗浄液ないし水そのものでの洗浄も可能である。
【0029】
本発明においては、以上のように、洗浄液を噴霧する等の手段により塗布した洗浄対象基体表面を、ブラッシングすることにより、当該基体表面上の個々の汚れの粒子は、例えば洗浄液中の界面活性剤成分により充分に濡らされているため、容易に基体表面から分離若しくは剥離せしめられて浮き上がり、洗浄液中に移行し分散する。また場合によっては汚れの一部は、洗浄液に溶解する場合もある。
【0030】
すなわち本発明におけるブラッシングとは、洗浄用ブラシの先端面(洗浄面)を洗浄対象基体表面に接触させながら、一定方向、往復動、回転等の態様で摺動せしめることである。このように、洗浄用ブラシの毛先を効率よく洗浄対象基板面上の凹部の汚れと接触できる程度の強さで該基体表面に接触させつつ摺動せしめることにより、ブラシの先端部が洗浄対象基体表面の細かい傷、溝、微細な凹凸に、特にテントであればエンボス加工された凹凸部等の当該凹部分の内表面に固着している汚れにまで、侵入して接触し、洗浄液で濡らされて剥離しやすくなっている汚れ成分は、容易に凹凸部の外へ掻きだされるのである。
【0031】
かかるブラッシングを行うための洗浄用ブラシとしては、特に限定するものではく、当該分野において一般に使用される各種洗浄用ブラシが使用可能であり、例えば住友スリーエム株式会社製のスコッチブライト(商品名)等のパッドが好ましく使用される。より好ましくは、洗浄対象基体表面の凹凸や細かい傷の凹部にある汚れ物質にまでさらに効果的に接触することのできる適当な弾性と剛性のある微細な繊維体を高密度で植毛したブラシが望ましい。かかる微細な繊維体を植毛したブラシとしては、例えば特開平8−242943号や特開平9−47415号に開示されている太さ5〜50デニールの極細の単繊維を1,000〜50,000本/cm2 の高植毛密度で植毛したパイル部を有するブラシが好ましいものとして挙げられる。ブラシの繊維体の材質としては、特に限定するものではないが、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロン、12−ナイロン等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、及びポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等が好ましい。
【0032】
本発明においては、最後に、洗浄対象基体表面から洗浄液に移行した汚れを含む洗浄液を、清浄な吸水性素材で拭き取るものである。ここで拭き取るとは、吸水性素材を洗浄液と接触させることにより、当該吸水性素材の有する毛細管力により、洗浄液を当該素材に吸引せしめる作業であり、従来技術のように吸水性素材により基板表面上を強く摺動させ、汚れを拭き取るような作業を意味するものではない。
【0033】
吸水性素材としては、清浄なタオルやウエス(ぼろ切れ)等の布、セルロース等からなる不織クロスやダスター(埃等を拭き取るためのもの)、吸水性の紙等が挙げられるが、中でも安価で多量に使用できるため、清浄な布が好ましい。これら布等の吸収性素材としては、当該素材の有する吸水性能が大きい場合には、洗浄液や水等で僅かに濡れていても実用上十分な吸水性能を示す場合があるが、一般には、乾燥している素材を使用することが好ましい。
【0034】
吸水性素材を使用する場合は、常に清浄な面を使用し、汚れた洗浄液を拭き取るための清浄な面が確保できなくなった時点、あるいは、吸収した洗浄液による再汚染が懸念される時点で、新しいものと交換することが好ましい。
【0035】
本発明においては、必要最低限の少ない洗浄液を使用することによる洗浄液の蒸散を防ぐ目的のため、及び画一的な作業手順で同程度に高い仕上がりを得る目的のために、一度に作業する洗浄対象基体の面積を限定することが好ましい。すなわち、本発明に規定する (1) 〜 (3) の三工程からなる洗浄方法による洗浄作業を1作業単位とし、当該作業単位当たりの洗浄面積(作業単位面積)を2,500cm2 以下に抑えることが望ましい。1作業単位当たりの好ましい洗浄面積は、作業者の熟練度や洗浄対象基体の形状や起伏に依存して、この洗浄面積内で選択されるが、特に10×10cm〜50×50cmの作業単位面積、更に好ましくは20×20cm〜40×40cmの作業単位面積とすることが望ましい。
【0036】
吸水性素材の交換の頻度は、洗浄対象の汚れの程度に依存するが、代表的な例としては、1作業単位当たり1枚である。従って、本発明の洗浄方法においては、従来の濡れ布を用いた洗浄方法とは大きく異なり、当該作業を実施するに当たり多量の乾燥した清浄な布を準備し、使用することが好ましい。
【0037】
1作業単位当たりの洗浄液の使用量は、作業単位面積や汚れの程度に依存するが、吸水性素材で拭き取った際の再汚染防止の観点からも可能な限り少量であることが好ましい。汚れの程度が激しい場合は、同一対象に対し十分な効果が得られるまで当該作業単位(代表的には、洗浄液塗布(噴霧)、ブラッシング、乾燥した清浄な布による拭き取りのサイクル、すなわち、本発明の請求項1で規定する (1) 〜 (3) の工程からなるサイクル)を繰り返す。1作業単位当たりの洗浄液の好ましい使用量は、本発明で規定する必要最低限の量であり、すでに述べたように、作業面積100cm2 当たり0.1mL〜1mLとする。または、目安として、作業単位面積当たりとしては、10〜200mL、特に30〜200mL程度の洗浄液を使用することが好ましい。なお、この量は、また洗浄液の液だれも無い量である。また、土埃等が沈積しきわめて汚れが激しい基体の場合は、 (1) 〜 (3) の洗浄工程を行うに先立ち、洗浄対象基体表面の当該土埃等を濡れた布等で拭き取る等の予備洗浄を実施してもよい。
【0038】
本発明の洗浄方法の洗浄対象基体は、外装用テントや内装用テント等の各種テント、商業用の看板やサインポール、商業施設等建築構造物の外壁及びウインドウガラスの少なくとも一つである。
【0039】
これらの洗浄対象基体は、基本的に共通して、洗浄液が洗浄対象の基体内部にまで浸透しづらい素材からできており、本発明の洗浄方法の特徴である洗浄液使用量を必要最低限に抑えることができるものである。また、洗浄液が洗浄対象の基体内部にまで浸透されないで基体表面部位に滞留しているため、吸水性素材で拭き取る際の洗浄液の回収効果も高く、洗浄効果が発揮されやすい。
【0040】
かかる観点から、例えばテントを洗浄対象基体とする場合は、アクリル系樹脂加工、フッ素系樹脂加工、またはフッ素系フィルム等で樹脂コーテング加工されているテントが好ましい。このような表面加工が施されていることにより、汚れがテント素材の繊維の内部奥深くまで浸透することなく基体表面に留まることになり、本発明の洗浄方法による洗浄効果が特に発揮されやすい。
【0041】
【作用】
本発明の洗浄方法は、必要最低限の洗浄液により洗浄するもので、多量の洗浄液や洗浄水を使用するものでなく、また高圧洗浄機のような洗浄機械は、必要でない。従って、基本的に、洗浄液の入った貯留部を備えたハンドスプレーヤー、洗浄用ブラシ、吸水性素材として乾燥した清浄な布等を準備するだけで洗浄作業に入れるので、以下のような効用を生じる。
【0042】
常に、乾燥した清浄な布等だけを用いるので、洗浄効果が高く、汚れた布や該布に含まれる洗浄汚水等からの再汚染がない。また汚れた布等は、そのまま作業現場から持ち帰るので、作業現場周辺における環境への負荷がない。さらに、洗浄水を基本的に使用しないので、汚染された洗浄水が作業場所の周囲に排出されることも無い。
【0043】
また大量の洗浄液等や洗浄水等を使用する高圧洗浄機を用いる必要が無いため騒音の発生及び洗浄液や洗浄汚水等が周囲に飛散する等の問題がなく、作業区域周囲の養生は不要である。従って、養生の設置と回収のための作業が省け、養生による残材の発生がないと同時に、作業中の美観や安全性が確保され、通行規制の必要も無いため、レストラン等の商業施設の営業中でも洗浄作業を容易に実施でき、営業活動を妨害することも無い。
【0044】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0045】
〔実施例1〕
(1) 埼玉県浦和市内の平屋型ロードサイド・レストランの1階のテラスに日除け用として設置されている赤色のテント(全体面積:約8m2 )は、設置後3年経過しており、年に1回、高圧洗浄機を用いた洗浄が行われていた。
【0046】
このテントを、本発明の方法で洗浄した。なお、洗浄液としては、以下の実施例を通して非イオン系界面活性剤を5%含む弱アルカリ性の洗浄液を使用した。まず、洗浄対象であるテントの右下端の50cm四方の面積を1作業単位面積とし、これに対して10mLの洗浄液を手動式スプレーヤーで噴霧した後、洗浄用ブラシを用いてテント面上をブラッシングし、汚れを洗浄液に移行せしめた。この汚れを含んだ洗浄液(洗浄汚水)を清浄なタオルで拭き取った。これを1作業単位とした。
【0047】
(2) 次に作業が済んだ50cm四方のすぐ上方の50cm四方の面積を1作業単位面積として、同様の作業を行った。このようにしてテント面全体について50cm四方に分画した作業単位による洗浄方法を繰り返し、テント面全体の汚れを除去し、全洗浄作業を終了した。この縦100cm×横400cmの面積のテント面を洗浄するために清浄な布(タオル)を16枚使用し、この布により洗浄汚水は、すべて回収され、外部に放出することは無かった。
【0048】
(3) 洗浄作業の前後において、テント表面の汚れを比較するためにその赤系色度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定した。結果を表1に示した。
【0049】
【表1】
Figure 0004491523
【0050】
表1から明らかなように、洗浄前のテントは、設置後の3年間の間に風雨にさらされ、年に1回高圧洗浄機による洗浄が行われていたとはいえ、交通量の多い場所に位置していたこと等もあり、また排気ガスや塵埃が多量に付着して、大いに汚れており、本来の赤色色度は、大幅に低下していたが、本発明の洗浄方法により洗浄した後の赤色色度は、顕著に向上し、テント本来の赤色が回復したことがわかる。
【0051】
なお、洗浄前後のテントの状況及び作業の状況は、平行してカラーのデジタル写真により逐一記録した。当該写真より明らかなように、作業前の灰色にくすんでいたテントは、本発明の方法により洗浄することにより、鮮やかな赤色となって蘇り、3年前に設置した当時の真新しいテントの赤色を回復し、見違えるようなテントとなったことが認められた。なお、本洗浄作業において、テラスの外装窓ガラスや花壇には一切養生をする必要は、無かった。また、作業中にレストランへの客の出入りは、なんら制限を行わなかった。
【0052】
〔実施例2〕
(1) 神奈川県横浜市の商業ビルの1階にテナントとして入っているレストランのエントランス部上方の赤色のオーニングテント(テント張りアーケードで全体面積:約5m2 )は、設置後4年間1度も洗浄されておらず、汚れたまま放置されていた。本実施例ではまず、堆積した汚れを落とすために、特に汚れの激しい部分をバケツと濡れ布を用いて、汚水を撒き散らすことのないように注意しながら予備洗浄を実施した。
【0053】
次いで、スプレーヤーを用いて1ストローク(噴霧操作)から3ストロークの洗浄液をブラシ面に噴霧することにより洗浄液を含ませた洗浄用ブラシを用いて、洗浄対象であるテント右下端の10cm四方のテント面を1作業単位面積とし、この単位面積上を往復させてブラッシングし、汚れを洗浄液に移行せしめた。この浮き出た汚れ(汚れを含む洗浄液)を清浄な布で拭き取った。1ストロークで噴霧される洗浄液の量は、0.75mLであった。
【0054】
(2) 次に作業が済んだ10cm四方のすぐ上方の10cm四方の面積を1作業単位面積として、同様の作業を行った。このようにしてテント面全体について、10cm四方に分画した作業単位による洗浄方法を繰り返した。なお、汚れの激しい部分については2〜3回、同一の作業を繰り返し作業対象面全体の汚れを除去し、洗浄作業を終了した。この縦100cm×横200cmの面積のテント面を洗浄するために、清浄な布(タオル)を12枚使用した。
【0055】
(3) 洗浄作業の前後において、テント表面の汚れを比較するためにその赤系色度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定した。結果を表2に示した。洗浄作業中、レストランは、営業中であり、テラスの外装窓ガラスや花壇には養生をしなかった。また、地上からでは、手の届かない高所での作業については、脚立に乗って、洗浄作業を行った。
【0056】
【表2】
Figure 0004491523
【0057】
表2から明らかなように、洗浄前のテントは、設置後の4年間の間に風雨にさらされ、その間一度も洗浄されたことがなかったため、排気ガスや塵埃が多量に付着して、大いに汚れており、本来の赤色色度が極端に低下していたが、本発明の洗浄方法により洗浄した後の赤色色度は、顕著に向上し、テント本来の赤色が回復したことがわかる。
【0058】
なお、実施例1と同様に、洗浄前後のテントの状況及び作業の状況は、平行してカラーのデジタル写真により逐一記録した。当該写真より明らかなように、作業前テントは、実施例1の場合より、土砂がこびりついた感じでさらに灰色にくすんでいたが、本発明の方法により洗浄することにより、鮮やかな赤色となって蘇り、まさに4年前に設置した当時の真新しいテントの赤色を回復し、見違えるようなテントとなったことが認められた。
【0059】
〔実施例3〕
(1) 東京都江東区西葛西の幹線道路に隣接したロードサイド・レストランには、レストラン横に駐車場があり、近隣の商業施設と共同の有料駐車場となっており、自動料金支払機が置かれていて、その機械の上方には、機械及び支払者が風雨を凌げるように白色のテント(縦100cm×横200cm)が設置されていた。このテントは、従来、年に一回、強アルカリ洗剤を塗布した後、高圧洗浄機でリンス洗浄(洗剤の洗い落とし)する方法が取られていた。
【0060】
本実施例では、洗浄対象であるテントの右側半分に対し、右下端の50cm四方の面積を1作業単位面積とし、この単位面積に対して20mLの洗浄液を噴霧し、洗浄用ブラシを用いてテント面上を往復ブラッシングして、汚れを浮き出たせて洗浄液に移行させた。しかる後、当該汚れた洗浄液を清浄な布で拭き取った。
【0061】
(2) 次に作業が済んだ50cm四方のすぐ上方の50cm四方の面積を1作業単位として、同様の作業を行った。このようにしてテント面全体について、50cm四方に分画した作業単位による洗浄方法を繰り返し、テント面全体の汚れを除去し、洗浄作業が終了した。この縦100cm×横100cmの面積のテント全体を洗浄するために、清浄な布を4枚使用した。
【0062】
(3) 洗浄作業の前後において、テント表面の汚れを比較するためにその明度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定し、結果を表3に示した。
【0063】
【表3】
Figure 0004491523
【0064】
〔比較例1〕
(1) 実施例3に記載したテントの左側半分について、従来と同じ方法で洗浄を行った。すなわち、まず、強アルカリ洗剤を洗浄液として塗布し、約5分間放置した後、高圧洗浄機でリンス洗浄(洗剤の洗い落とし)した。作業中、テラスの外装窓ガラスやテラス下にある花壇に洗浄剤および洗浄汚水の飛沫がかからないように十分な養生を必要とし、さらに作業中は、通行人に不便をかけないように警備員を立たせて交通整理をした。
【0065】
本比較例においては、縦100cm×横100cmのテント面に対して、強アルカリ洗剤を100mL使用し、さらに高圧洗浄機によるリンスのための水が約20L使用された。なお、リンス洗浄に使用した水は、回収できなかった。洗浄作業前後において、テント表面の汚れを比較するためにその明度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定した。結果を表3に示す。
【0066】
以上実施例3及び比較例1を比較した表3から明らかなように、本発明の洗浄方法は、きわめて少ない量の洗浄液を用い、リンス洗浄のための水も必要としない簡便な方法であるのに係わらず、テント本来の白色度の指標となる明度において、比較例よりもその回復の程度が大きい。これは、本発明の洗浄方法が、従来の大量の洗浄液及び洗浄水を用いる高圧洗浄機による洗浄方法よりも、原理的に洗浄の効果が高いことを示しており、より優れた方法であることがわかる。
【0067】
〔実施例4〕
(1) 東京都江東区西葛西の幹線道路に隣接したロードサイド・レストランのエントランス脇に、レストラン名のロゴが入ったサインポールがある。このサインポールは、サッシ枠で縦50cm×横100cmのアクリル樹脂製の板がはめ込まれており、枠全体は、直径20cmの鉄製の支柱で、高さ30cmに固定されている。アクリル板には、オレンジ色でレストラン名のロゴが黒色で描かれている。このサインポールは、設置してから3年間経過しているが、これまで一度も洗浄されていなかった。
【0068】
本実施例では、洗浄対象であるアクリル板に対し、右下端の25cm四方の面積を1作業単位面積とし、この単位面積に対して10mLの洗浄液を噴霧し、洗浄用ブラシを用いてアクリル板上を往復ブラッシングして、汚れを浮き出たせて洗浄液に移行させた。しかる後、当該汚れた洗浄液を清浄な布で拭き取った。
【0069】
(2) 次に作業が済んだ25cm四方のすぐ上方の25cm四方の面積を1作業単位として、同様の作業を行った。このようにしてアクリル板全体について、25cm四方に分画した作業単位による洗浄方法を繰り返し、アクリル板全体の汚れを除去し、洗浄作業が終了した。この縦50cm×横100cmの面積のアクリル板全体を洗浄するために、清浄な布を2枚使用した。
【0070】
(3) 洗浄作業の前後において、アクリル板表面の汚れを比較するためにその明度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定し、結果を表4に示した。
【0071】
【表4】
Figure 0004491523
【0072】
表4からも明らかなように、洗浄前のアクリル板は、汚れで本来の赤色色度が大幅に低下していたが、本発明の洗浄方法により洗浄した結果、洗浄後の赤色色度は向上し、アクリル板本来のオレンジ色が回復したことが分かる。このように、本発明の洗浄により鮮やかな本来のオレンジ色が蘇ったことは、実施例1〜2と同様に、デジタル写真による映像によっても、確認されている。
【0073】
〔実施例5〕
(1) 埼玉県浦和市内の平屋型ロードサイド・レストランの外壁は、釉薬で処理された白色の磁器製タイルであり(全体面積は、縦250cm×横400cm、高さ100cmのところに縦80cm×横160cmの外装ガラス入りの窓枠が位置している。)は、設置後3年経過しており、年に1回、高圧洗浄機を用いた洗浄が行われていた。
【0074】
この外壁(窓枠及びガラス部分を除く)を、本発明の方法で洗浄した。なお、外壁の外装窓やガラスや花壇には、一切養生は、行わなかった。
【0075】
まず、洗浄対象である外壁の右下端の50cm四方の面積を1作業単位面積とし、これに対して10mLの洗浄液を手動式スプレーヤーで噴霧した後、洗浄用ブラシを用いて外壁面上をブラッシングし、汚れを洗浄液に移行せしめた。この汚れを含んだ洗浄液(洗浄汚水)を清浄なタオルで拭き取った。これを1作業単位とした。
【0076】
(2) 次に作業が済んだ50cm四方のすぐ上方の50cm四方の面積を1作業単位面積として、同様の作業を行った。このようにして外壁面全体について50cm四方に分画した作業単位による洗浄方法を繰り返し、外壁面全体の汚れを除去し、全洗浄作業を終了した。この縦250cm×横400cmの外壁面を洗浄するために清浄な布(タオル)を25枚使用し、この布により洗浄汚水は、すべて回収され、外部に放出することは無かった。
【0077】
(3) 洗浄作業の前後において、外壁表面の汚れを比較するため、その明度を色彩色差計(ミノルタ社製CR−300)にて測定した。結果を表5に示した。
【0078】
【表5】
Figure 0004491523
【0079】
表5からも明らかなように、洗浄前の外壁は、汚れで本来の明度が大幅に低下していたが、本発明の洗浄方法により洗浄した結果、洗浄後の明度は向上し、外壁の白色タイル本来の白色が回復したことが分かる。このように、本発明の洗浄により鮮やかな本来のタイルの白色が蘇ったことは、実施例1〜2と同様に、デジタル写真による映像によっても、確認されている。
【0080】
【発明の効果】
本発明の洗浄方法を実施することにより、従来問題であった商業施設のエクステリア等の洗浄作業における洗浄度が向上し、同時に作業の効率化が図られる。また、従来の作業方法による作業性や作業環境の悪さ、洗浄汚水の飛沫の発生等の問題が解消し、従来の洗浄方法による以上の、洗浄対象基体である構造物や施設の美感の維持が可能となる。

Claims (4)

  1. テント、看板、サインポール、建築構造物の外壁及びウインドウガラスのうちの少なくとも一つを洗浄対象基体としてその表面を洗浄する方法において、
    (1)(i)当該洗浄対象基体表面に、当該基体の周囲に飛散したり、その周囲に流れ出ることの実質的に無い必要最低限の量の洗浄液を、刷毛塗り、ローラ塗装、又はスプレーヤーによる噴霧により塗布した後、太さ5〜50デニールの極細の単繊維を1,000〜50,000本/cm 2 の高植毛密度で植毛したパイル部を有する洗浄用ブラシの先端部を当該洗浄対象基体表面に接触させながら褶動させる洗浄用ブラシによるブラッシングをするか、及び/又は、(ii)当該必要最低限の量の洗浄液を保持した当該洗浄用ブラシを用いて当該洗浄対象基体表面を、当該洗浄用ブラシの先端部を当該洗浄対象基体表面に接触させながら褶動させる洗浄用ブラシによるブラッシングをする工程、
    (2)当該基体表面上の汚れの粒子を当該基体表面から分離又は剥離せしめて十分に当該洗浄液に移行せしめる工程、及び
    (3)しかる後行う、汚れが移行した当該洗浄液を、清浄な吸水性素材と接触させ、当該素材に吸引せしめることにより当該洗浄液を当該吸水性素材で拭き取る工程からなることを特徴とする洗浄方法。
  2. 洗浄対象基体がテントであり、かつ当該テントは、アクリル系樹脂加工、フッ素系樹脂加工、又はフッ素系フィルムで表面加工されていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄方法。
  3. 洗浄液の塗布量が、洗浄対象基体表面100cm2 当たり、0.1〜1mLであることを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄方法。
  4. 洗浄対象基体を10×10cm〜50×50cmの区画に分割し、各区画について、それぞれ上記 (1) 〜 (3) の工程を順次行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄方法。
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