JP5468171B1 - 吸液性固状物、吸液性固状物の製造方法、凝固剤、除菌性凝固剤、研磨助剤、消臭・芳香剤、及び防虫剤。 - Google Patents

吸液性固状物、吸液性固状物の製造方法、凝固剤、除菌性凝固剤、研磨助剤、消臭・芳香剤、及び防虫剤。 Download PDF

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Abstract

【課題】床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られる固形分を利用して、従来よりも吸水能力に優れ、タンパク質及び油等の吸収に優れる吸液性固状物を提供すること、このような吸液性固状物の製造方法を提供すること、並びに吸水能力に優れ、タンパク質及び油等の吸収に優れた吸液性固状物を用いた凝固剤、除菌性凝固剤、研磨助剤、消臭・芳香剤、及び防虫剤を提供すること。
【解決手段】床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を凝集処理することによって得られ、アクリルポリマーを含有し、嵩比重が0.6g/cm以下であることを特徴とする吸液性固状物。
【選択図】なし

Description

本発明は、吸液性固状物、吸液性固状物の製造方法、凝固剤、除菌性凝固剤、研磨助剤、消臭・芳香剤、及び防虫剤に関し、さらに詳しくは、吸液性に優れた吸液性固状物、この吸液性固状物の製造方法、凝固性に優れた凝固剤、除菌性に優れた除菌性凝固剤、研磨剤の研磨性を高めることのできる研磨助剤、消臭・芳香性能を長時間維持することのできる消臭・芳香剤、及び防虫機能を長持ちすることのできる防虫剤に関する。
建築物の床面は、通常、1〜4ヶ月毎に、床用樹脂仕上げ剤が1〜3層程度重ねて塗布され、床用樹脂仕上げ剤が床面に積層して皮膜を形成することによって、床面の保護及び美観の維持等がなされている。床面に形成された床用樹脂仕上げ剤の皮膜は、人の歩行及び人の歩行とともに建物内に持ち込まれる土砂や汚れによって皮膜表面が傷ついたり汚れたりして、時間の経過とともに、その機能及び美観が低下する。通常、1〜4ケ月毎に床用樹脂仕上げ剤を塗布する時は、既に形成している皮膜の表面を洗浄して汚れを落としたり、皮膜を1層程度剥離したりしてから床用樹脂仕上げ剤を塗布する。また、1年に1回程度、積層した全ての皮膜を床面から剥離し、新たに床用樹脂仕上げ剤を塗布し、新しい皮膜を形成することによって床面を維持管理する。
床用樹脂仕上げ剤の皮膜を剥離する作業において、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液が回収される。この剥離廃液は灰色で不透明な液状物であり、水質は高いBOD値を示す。この剥離廃液は、水質汚濁防止法又は下水道法等における規制対象項目、例えばBOD及びZn等が規制値を超えてしまうので、河川及び下水道へ排出することができない。剥離廃液を河川及び下水道へ排出できるように、様々な処理方法が従来より開発されている。
床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を処理する方法の一例として、剥離廃液を凝集剤によって固液分離し、浄化された濾水を下水道等へ排水し、固形分を産業廃棄物として焼却処理する方法が挙げられる。この方法によると、多くの産業廃棄物が発生することとなり、環境保護の観点から好ましくない。また、産業廃棄物を焼却処理する際に処理費用が必要なので、管理者の経済的負担が大きいという問題がある。よって、固形分を産業廃棄物として廃棄するのではなく、有効に利用する技術が従来より開発されている。
床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られた固形分を有効に利用する方法として、特許文献1に開示されたポリマーワックスの剥離廃液処理方法がある。
この特許文献1に開示された方法は、「剥離剤が混入されたポリマーワックスの剥離廃液に酸を添加して該廃液内にポリマーのみのゲル状半固形化状のポリマー塊を分離析出させる工程と、前記ポリマー塊を前記剥離廃液から抽出する工程と、前記ポリマー塊の抽出によってポリマーが除去された残部廃液にアルカリ溶液を添加する中和処理工程と、該中和処理された前記残部廃液を乾燥して固形物を得る乾燥処理工程とを有し、前記固形物と前記半固形化状ポリマー塊とを固形燃料とする工程とを有することを特徴とする」(特許文献1の請求項1参照)。簡単にいうと、特許文献1に開示された方法では、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られた固形分が、固形燃料として利用される。
特許文献1に開示された方法によると、アルカリ性の剥離剤を用いてポリマーワックスの剥離廃液を得るので、ポリマーワックスの剥離廃液を酸で中和する工程が必要である。また、剥離剤には人体に有害なアミン類を有する(特許文献1、段落番号0014欄参照)。アルカリ性でかつアミン類を有する剥離廃液、及び中和用の酸溶液は、作業の際に重大な事故等を引き起こす危険性がある。
特許文献1に開示された方法によると、剥離剤には、アミン類の他に、有機溶剤としてアルコールが含有される(特許文献1、段落番号0017欄参照)。特許文献1に開示された方法によって得られた固形物は、アミン類及びアルコールを含有するので、アミン臭又はアルコール臭といった異臭を発する。よって、特許文献1に開示された方法によって得られた固形物を利用する際には、異臭を発しても問題のない用途に限られるという問題がある。
特開2007−277455号公報
本発明が解決しようとする課題は、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られる固形分を利用して、従来よりも吸液能力の高い吸液性固状物を提供すること、このような吸液性固状物の製造方法を提供すること、並びに吸液性固状物を利用した凝固剤、除菌性凝固剤、研磨助剤、消臭・芳香剤、及び防虫剤を提供することである。
前記課題を解決するための手段は、
(1) 床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を凝集処理、ろ過、及び乾燥することによって得られ、アクリルポリマーを含有し、嵩比重が0.6g/cm以下であることを特徴とする吸液性固状物であり、
(2) 剥離剤を含有しないことを特徴とする前記(1)に記載の吸液性固状物であり、
) 床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨することによって生じる床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を回収し、
この剥離廃液を凝集処理することによって固形分を回収し、
この固形分を乾燥することによって吸液性固状物を得ることを特徴とする前記()に記載の吸液性固状物の製造方法であり、
) 前記凝集処理は、無機凝集剤と高分子凝集剤とを剥離廃液に添加することを特徴とする前記()に記載の吸液性固状物の製造方法であり、
)前記(2)に記載の吸液性固状物、又は前記(3)若しくは前記(4)に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物を含有して成る凝固剤
) 前記(2)に記載の吸液性固状物、又は前記(3)若しくは前記(4)に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と除菌剤とを含有して成る除菌性凝固剤であり、
) 前記(2)に記載の吸液性固状物、又は前記(3)若しくは前記(4)に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物を含有して成る研磨助剤であり、
) 前記(2)に記載の吸液性固状物、又は前記(3)若しくは前記(4)に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と消臭・芳香性物質とを含有して成る消臭・芳香剤であり、
) 前記(2)に記載の吸液性固状物、又は前記(3)若しくは前記(4)に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と防虫性物質とを含有して成る防虫剤である。
本発明に係る吸液性固状物は、嵩比重が0.6g/cm以下と比較的小さいので、多くの空隙を有する。よって、本発明に係る吸液性固状物は、多量の液体をその空隙中に吸収することができるので、優れた吸液性を示す。
本発明に係る吸液性固状物の製造方法は、水で濡らしつつ床面を研磨するので、アルカリ性であってアミン類を含有した剥離剤を使用する必要がない。よって、本発明に係る吸液性固状物の製造方法は、床用樹脂仕上げ剤を剥離する作業を行う作業者にとって、安全な方法である。また、本発明に係る吸液性固状物の製造方法において、剥離廃液は概ね中性であるので、剥離廃液を酸溶液などによって中和する作業を行う必要がなく、簡便である。
本発明に係る吸液性固状物の製造方法では、アミン類及びアルコールを含有する剥離剤を使用しないので、得られる吸液性固状物もアミン類及びアルコールを含有しない。よって、本発明に係る製造方法によって得られた吸液性固状物は、アミン臭又はアルコール臭といった異臭を発することがない。
床用樹脂仕上げ剤は、水と樹脂とを含有し、例えば床面に塗布乾燥されることによって、
床面に床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成される。床用樹脂仕上げ剤が床面に皮膜を形成でき
る限りにおいて、前記床面は特に限定されるものではなく、例えば、塩化ビニールに代表
されるプラスチック樹脂の床面、Pタイルの床面、リノリウムの床面、石床の床面、又は
木床の床面であってもよい。床用樹脂仕上げ剤を床面に塗布乾燥する方法は、従来公知の
方法を用いることができ、例えば、床用樹脂仕上げ剤をモップによって床面に塗布した後
、20〜40分間放置する方法を用いることができる。床用樹脂仕上げ剤を塗布する際に
は、塗布の回数を変えることによって、床面に形成される皮膜の層数を調節することがで
きる。本発明では、床面に形成される床用樹脂仕上げ剤の皮膜は1層のみであってもよい
し、複数層であってもよい。
床用樹脂仕上げ剤は、アクリルポリマーを含有する。アクリルポリマーは、モノマーとして、不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エステルと、芳香族ビニルモノマーとを共重合して得られた共重合体を挙げることができる。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸を挙げることができ、不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを挙げることができる。床用樹脂仕上げ剤は、アクリルポリマーの他に従来公知の成分を含有していてもよく、例えば、ポリエチレン、ウレタンポリマー、可塑剤、界面活性剤、防腐剤、消泡剤、又はグリコールエーテル系溶剤を含有していてもよい。市販されている床用樹脂仕上げ剤としては、例えば、ロイヤルGプレミアムグロス(株式会社リンレイ製)、アルファ−コンセプト(株式会社リンレイ製)、アペックスディア(ペンギンワックス株式会社製)、ユシロンコートスーパーS―1(ユシロ化学株式会社製)、ストライカー(インテックスソリューション株式会社製)を用いることができる。
床用樹脂仕上げ剤には、金属塩が含有されていてもよい。金属塩は、高分子を架橋し、樹脂の皮膜強度を高める機能を有する。金属塩としては、例えばZnを含有する塩、Caを含有する塩を挙げることができる。
床用樹脂仕上げ剤の皮膜を床面から剥離するには、床面を水で濡らしつつ研磨することによって行う。床面を濡らす水の量は、適宜設計変更することができる。床面を濡らす水は、特に限定されるものではなく、例えば水道水を用いることができる。床面を濡らす水のpHは概ね中性であればよく、例えば、pHが6.0〜8.9程度であればよい。床面を濡らす水には、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム等のアルカリ性の物質を加える必要がなく、従来用いられてきた剥離剤の成分であるアミン類、アルコール類、及びエーテル類を添加する必要もない。強アルカリ性の剥離剤、又は毒性を有するアミン含有の剥離剤を使用する必要がないので、作業者が安全に剥離作業をすることができる。
床面を研磨する方法は、水で濡れた床用樹脂仕上げ剤の皮膜を剥離することができる限りにおいて特に制限されないが、例えば、市販されているフロアーポリッシャーを用いることができる。具体的には、1400rpmを超える回転数を供給するモーターを備えたフロアーポリッシャーが好ましく、例えば、このようなフロアーポリッシャーとして、オーボット(フラビーオービタルシステムズ インコーポレイテッド製)を用いることができる。
床用樹脂仕上げ剤を床面に塗布してから剥離するまでの時間は、特に制限されず、例えば、床用樹脂仕上げ剤を塗布乾燥し、皮膜を形成した直後に剥離作業を行うことによって、吸液性固状物を得ることができる。
床面から床用樹脂仕上げ剤の皮膜を剥離させると、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液が回収される。回収された剥離廃液は、水に床用樹脂仕上げ剤を構成する成分が分散、又は溶解して成る。この剥離廃液のpHは概ね中性であるので、剥離廃液の中和作業を行う必要がない。
剥離廃液を凝集処理することによって、剥離廃液に含有される床用樹脂仕上げ剤の成分を固形分として得ることができる。具体的には、凝集剤を剥離廃液に添加して、廃液中に含有される床用樹脂仕上げ剤の成分を固形分として凝集させた後、ろ過を行うことによって、濾水を分離し、固形分を得ることができる。ろ過を行う際には、不織布を使用することが好ましく、例えば、ポリプロピレンを原料としてスパンボンド法で製造され、目付がm当たり50〜100gの不織布を用いることが特に好ましい。得られた濾水は、凝集処理前の剥離廃液に比べて、床用樹脂仕上げ剤由来の高分子及び重金属等の含有量が小さい。特に、水質汚濁防止法又は下水道法等における規制対象項目、例えばBOD及びZnについて、前記濾水中の濃度が規制対象値を下回るので、濾水を直接下水道等に排出することができる。
剥離廃液を凝集処理するには、無機凝集剤と高分子凝集剤とを剥離廃液に添加することが好ましい。無機凝集剤と高分子凝集剤とを剥離廃液に添加すると、無機凝集剤のみ又は高分子凝集剤のみを剥離廃液に添加するのに比べて、より十分に固液分離をすることができ、透明な濾水を得ることができる。無機凝集剤の例としては、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、及びポリ硫酸第二酸鉄等が挙げられる。また、高分子凝集剤は、特に制限されず、例えば、アニオン性高分子凝集剤、カチオン性高分子凝集剤、及び両性高分子凝集剤から選択して用いることができる。剥離廃液を凝集処理することができる限りにおいて、無機凝集剤及び高分子凝集剤の剥離廃液に対する添加率を、適宜設計変更することができる。なお、凝集剤の添加後には、1〜3分間程度、剥離廃液を攪拌することが好ましい。
凝集処理によって回収された固形分は、乾燥することによって吸液性固状物となる。固形分を乾燥する方法は、特に限定されないが、常温条件下で数日間静置する方法を用いることができる。具体的には、不織布の袋に包んだ固形分を通気性の良い場所に3日間程度静置する方法を用いることができる。乾燥後に得られた吸液性固状物は、通常、粒径が0.1〜2mm程度の固体であり、用途に応じ、製粉機又は造粒機を用いてその粒径を調節してもよい。本発明に係る吸液性固状物の製造方法によると、従来は焼却処分することが多かった剥離廃液由来の産業廃棄物である固形分を、有効に利用することができるので、環境負荷を軽減することができ、管理者の産業廃棄物の処理費用を軽減することができる。
吸液性固状物の嵩比重は、0.6g/cm以下である。より詳しくは、吸液性固状物の嵩比重は、0.3g/cm以上0.6g/cm以下であることが好ましく、0.35g/cm以上0.55g/cm以下であることがさらに好ましい。吸液性固状物の嵩比重が前記上限値よりも大きくなると、吸液性固状物に含まれる空隙の量が少なくなり、吸液性固状物の吸液能力が落ちてしまうので好ましくない。吸液性固状物の嵩比重が前記下限値よりも小さくなると、吸液性固状物の粉末が飛散しやすくなるので好ましくない。嵩比重を計測するには、例えば、一定の量の吸液性固状物を取り、その体積と質量とを計測し、質量を体積で除算することによって求めることができる。吸液性固状物の嵩比重を0.6g/cm以下とするには、例えば、固形分を乾燥する条件を調節すればよい。具体的には、不織布の袋に包んだ固形分を、気温が25〜29℃であって、日中でも日陰となる通気のよい野外の場所に、48時間以上96時間以下静置して乾燥させることによって、嵩比重が0.6g/cm以下である吸液性固状物を得ることができる。
吸液性固状物には、床用樹脂仕上げ剤に含有される成分と、剥離廃液に添加される凝集剤に含有される成分とが、含有される。例えば、吸液性固状物には、床用樹脂仕上げ剤に含有されるアクリルポリマー及び金属塩、例えばZnを含有する塩が含有される。また、吸液性固状物には、高分子凝集剤に含有されるポリグルタミン酸等の有機高分子、及び無機凝集剤に含有される硫酸アルミニウム等の無機物が含有される。
吸液性固状物は、微細な粒子が多数集合することによって形成される。集合した微細な粒子の間には多くの隙間が生じるので、吸液性固状物はその内部に多くの空隙を有する。微細な粒子の粒径は、通常、10メッシュ以上120メッシュ以下である。微細な粒子の表面にはアクリルポリマーが露出しており、このアクリルポリマーは液体を吸着しやすい。微細な粒子の表面に吸着された液体は、さらに吸液性固状物の内部における空隙に吸着される。よって、本発明の吸液性固状物は、多量の液体を吸着することができる。
本発明の凝固剤は、吸液性固状物を含有して成る。凝固剤は、液体、液体に溶解する物質、及び液体に分散する物質を吸収することによって、液状の物質を凝固させる機能を有する。凝固剤によって凝固させることのできる液状の物質として、例えば、尿、血液、油、塗料、吐瀉物、及び排泄物等を挙げることができる。さらに具体的には、本発明の凝固剤を、清掃用の固化剤、ペットのトイレ用の砂、災害時の簡易トイレの吸収剤として用いることができる。
本発明では、清掃現場で発生した床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られた吸液性固状物を、例えば、吐瀉物の凝固剤として清掃現場で使用することができるので、清掃現場におけるリサイクル意識を高めることができる。
液体吸収機能を発揮することができる限りにおいて、凝固剤には吸液性固状物以外の粉末を混合してもよく、例えば、多孔質粘土鉱物、及び/又は高分子吸収体を混合しても良い。多孔質粘土鉱物は、粘土粒子の内部に孔を有し、この孔は水を吸着することができるので、多孔質粘土鉱物は吸水性を有する。凝固剤に多孔質粘土鉱物を加えても、凝固剤の吸水性を低下させることがないので、凝固剤の嵩を増やす増量剤として多孔質粘土鉱物を用いることができる。多孔質粘土鉱物は、粒度が10〜100メッシュのものが好ましく、比較的粒径の小さい吸液性固状物の増量剤として用いることによって、凝固剤の粉末を飛散しにくくすることができる。また、多孔質粘土鉱物は、例えば、セピオライト、スメクタイト、イモゴライト、パルゴスカイト、ゼオライト、アタパルガイト、又はベントナイトを用いることができる。特に、セピオライトは、吸液性固状物と同程度の吸水機能を有するので、吸液性固状物と混合する増量剤として好適に用いられることができる。
凝固剤に含有させることができる他の物質として、高吸水性樹脂を挙げることができる。高吸水性樹脂は、吸水性を有する高分子であり、従来公知の物を使用することができる。高吸水性樹脂を用いることによって、凝固剤における吸水性を高めることができる。高吸水性樹脂としては、例えば、ポリアクリル酸塩を用いることができる。
凝固剤に含有される物質の混合比率は、吸液性固状物が30質量%以上60質量%以下であり、多孔質粘土鉱物が30質量%以上60質量%以下であり、高吸水性樹脂が5質量%以上10質量%以下であって、これら3種の混合比率の和が100%であることが好ましい。
本発明の除菌性凝固剤は、前記凝固剤に、粉末の除菌剤を含有させることによって得られる。除菌剤としては、塩素系薬剤を使用することが好ましい。除菌性凝固剤が塩素系薬剤を含有することによって、凝固対象物となる液状体に含まれる細菌及びウイルスの飛散を抑えることができる。塩素系薬剤として、次亜塩素酸塩、ジクロロイソシアヌル酸塩、及び二酸化塩素を挙げることができ、ジクロロイソシアヌル酸塩を用いることが特に好ましい。除菌性凝固剤は、これらの塩素系薬剤を1〜5質量%程度含有することが好ましい。
本発明の吸液性固状物を、研磨助剤として用いることができる。研磨助剤は、通常、研磨剤とともに用いられる。また、研磨剤及び研磨助剤は、通常、粉末状である。研磨剤を研磨対象物の表面に広げ、ブラシ等を用いて研磨対象物の表面に摩擦力を加えると、研磨対象物の表面が研磨剤と擦れることによって研磨される。研磨対象物の表面に、研磨剤と本発明の研磨助剤とを混合して広げると、研磨助剤が研磨対象物の表面に存在する水分を吸収し、研磨助剤の体積が増大する。研磨助剤の体積が増大すると、研磨助剤及び混合された研磨剤が、研磨対象物の表面において平面上に広がりやすくなり、研磨剤と研磨対象物との接触面積が大きくなるので、研磨剤が研磨対象物の表面を研磨する能力が上昇する。研磨剤としては、従来公知の物を使用することができるが、例えば酸化アルミナを挙げることができる。研磨対象物は、特に制限されないが、例えば床面、壁面等を挙げることができる。研磨助剤は、吸液性固状物のみからなってもよいし、研磨剤の研磨性能を落とさない限りにおいて、吸液性固状物以外の物質と吸液性固状物とを混合してもよい。研磨助剤に含有される吸液性質固状物の粒径は、適宜設計変更することができるが、例えば、30〜120メッシュであることが好ましい。また、研磨助剤と研磨剤とを同時に使用する際の混合比率は、適宜設計変更することができるが、例えば、研磨助剤の混合比率が20質量%以上50質量%以下であって、研磨剤の混合比率が50質量%以上80質量%以下であり、研磨助剤と研磨剤との混合比率の和が100質量%となるような混合比率であることが好ましい。
本発明の消臭・芳香剤は、本発明の吸液性固状物と、消臭性物質及び/又は芳香性物質(以下、「消臭・芳香性物質」と称することがある。)とを含有する。
消臭性物質は、アンモニア、アセトアルデヒド、及び硫化水素等の悪臭の元となる物質を吸着する物質、又は悪臭の元となる物質を化学的に反応させて悪臭のしない別の物質に変える物質であり、液体であることが好ましい。消臭性物質としては、有機系及び無機系の消臭性物質が挙げられる。有機系消臭性物質としては、例えば、茶葉やキノコ等の植物抽出物を組み合わせた天然系消臭性物質、アミノ酸系消臭性物質、又は両性界面活性剤系消臭性物質が挙げられる。無機系消臭性物質としては、例えば、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、及び酸化亜鉛等の金属酸化物、並びに、銀、銅、又は亜鉛等の金属をケイ酸塩化合物に担持させた物質が挙げられる。これらの消臭性物質は、1種のみで使用してもよく、複数種を組み合わせて使用してもよい。これらの消臭性物質は、水等の液体に、適宜、溶解及び希釈されることによって使用されることが好ましい。
芳香性物質は、芳香を発する物質であればよく、芳香を発する揮発性の液体であることが好ましい。芳香性物質としては、例えば、市販されている香水を用いてもよく、植物油から抽出された芳香性のエッセンシャルオイルを用いてもよい。芳香性物質には、その芳香成分が悪臭を感覚的に打ち消すことによって、消臭効果を奏するものがある。このように、芳香性物質によって悪臭を感覚的に打ち消す消臭方法は、マスキング法と称されることがある。尚、吸液性固状物と消臭性物質とを含有する消臭剤、及び吸液性固状物と芳香性物質とを含有する芳香剤は、本発明の消臭・芳香剤の一例である。
悪臭の原因物質は多岐に渡るので、前記消臭・芳香性物質のうち、複数種類を組み合わせて使用することが好ましい。
吸液性固状物と消臭・芳香性物質とから消臭・芳香剤を得るには、例えば、吸液性固状物に、液体の消臭・芳香性物質を適量、添着させ、及び/又は担持させる(以下、「添着・担持させる」と称することがある。)方法を用いることができる。本発明の吸液性固状物は比較的多くの空隙を有するので、空隙中に消臭・芳香性物質を多量に添着・担持させることができ、空隙中に添着・担持させられた揮発性物質は、徐々に空気中へと揮発する。また、空隙に添着・担持させられた揮発性のない消臭性物質は、吸液性固状物の空隙中において、悪臭の元となる物質を吸着したり、悪臭の元となる物質を化学的に反応させたりすることによって、消臭効果を発揮する。よって、本発明の吸液性固状物を用いることにより、消臭・芳香性能を長持ちさせることができ、具体的には、悪臭の元となる物質を吸着したり、悪臭の元となる物質を化学的に反応させて別の物質に変えたり、マスキング法により悪臭を打ち消したりする性能を長持ちさせることができる。消臭・芳香剤に含有される吸液性固状物の粒径は、適宜設計変更することができるが、例えば、30〜120メッシュであることが好ましい。
また、吸液性固状物に添着・担持させる消臭・芳香性物質は、水やアルコール、その他の液体によって希釈したものを使用することにより、その空気中への揮発量を制御することができる。
使用開始時の消臭・芳香剤における吸液性固状物の含有率、及び消臭・芳香性物質の含有率は適宜設計変更することができるが、例えば、吸液性固状物の含有率が40質量%以上80質量%以下であり、消臭・芳香性物質総量の含有率が20質量%以上60質量%以下であることが好ましい。消臭・芳香剤を使用するにつれて、消臭・芳香剤中の揮発性の消臭・芳香性物質は空気中へと揮発するので、消臭・芳香剤における消臭・芳香性物質の含有率は使用と共に小さくなる。
本発明の防虫剤は、吸液性固状物と防虫性物質とを含有する。防虫剤は、不快害虫忌避剤とも称され、虫を近づけないようにする機能を有する。防虫性物質は、虫を忌避させるような化学物質を空気中に揮発することができる。防虫性物質は液体であることが好ましい。防虫性物質としては、例えば、ピレスロイド系殺虫剤、又は虫を忌避させる機能を有する天然ハーブ等の植物から抽出された精油を挙げることができる。本発明の吸液性固状物は比較的多くの空隙を有するので、空隙中に虫を忌避させる化学物質を多量に吸着することができ、空隙に吸着された化学物質は徐々に空気中へと揮発する。よって、本発明の吸液性固状物を用いることにより、虫の忌避効果を長持ちさせることができる。防虫剤に含有される吸液性固状物の粒径は、適宜設計変更することができるが、例えば、30〜80メッシュであることが好ましい。また、使用開始時の防虫剤における吸液性固状物の含有率、及び防虫性物質の含有率は適宜設計変更することができるが、例えば、吸液性固状物の含有率が40質量%以上80質量%以下であり、防虫性物質の含有率が20質量%以上60質量%以下であり、吸液性固状物の含有率と防虫性物質の含有率との和が100質量%となるような含有率であることが好ましい。防虫剤を使用するにつれて、防虫剤に含有される防虫性物質は空気中へと揮発するので、防虫剤における防虫性物質の含有率は使用と共に小さくなる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(製造例1)
(水剥離法による吸液性固状物の製造)
(1)皮膜の剥離
ワックス用モップを用いて、30mの塩ビシートの床に、床用樹脂仕上げ剤(ディバーシー株式会社製、製品名スターダム)を1回塗布した。床用樹脂仕上げ剤の塗布量は、床1m当たり15ccとなるようにした。塗布後、20分間乾燥させることによって、床用樹脂仕上げ剤の皮膜を形成した
皮膜を形成してから1週間後に、水剥離機械であるオーボット(フラビーオービタルシステムズ インコーポレイテッド製)の回転盤の上に17.6kgの重しを載せ、ナイロン素材からなるアクアストリッピングパッド(インテックスソリューション株式会社製)を回転盤に装填し、剥離剤を使用することなく、水を少量出しながら、床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面を研磨することによって、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を得た。
(2)剥離廃液の凝集処理
前記(1)で得られた剥離廃液を、吸水バキュームマシンで回収した。回収量は、約2000ccであった。廃液を透明なプラスチックのバケツに移し、無機凝集剤である硫酸アルミニウムと、高分子凝集剤であるポリグルタミン酸の架橋体と、増量剤である硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、及び炭酸ナトリウムとを含有する凝集剤(以下、「凝集剤1」と称することがある。)を2g、凝集剤1の濃度が剥離廃液に対して0.1質量%となるように、粉体のまま添加して、モップの柄で攪拌した。攪拌後、約50秒で凝集反応が始まり、約90秒以内には完全に固液分離した。固液分離した廃液のうち1000ccを、ポリプロピレン素材の不織布(ユニチカ株式会社製)に1回通して、濾水と、固形分とに分離した。
(3)固形分の乾燥と粒度調整
前記(2)で得られた固形分を、不織布で包みこんだまま手で絞ることによって、大方の水分を取った。その後、固形分を不織布に入れたまま、日中でも日陰となる野外の場所に3日間静置した。固形分を静置してから2日が経つと、固形分は小石状の固まりと粉とになり、固形分を静置してから3日が経つと、ほとんどの水分が蒸発して完全な粉状となった吸液性固状物が得られた。得られた吸液性固状物は約41gであり、これは剥離廃液重量の約4.1質量%であった。この吸液性固状物を製粉機にかけ粒度を30メッシュ程度に調整し嵩比重を測定したところ、0.48g/cmであった。また、得られた吸液性固状物の臭いを官能試験にて調べたところ、アミン又は溶剤の臭いは感知されなかった。以下、この製造例1における剥離剤を使用しない吸液性固状物の製造方法を、「水剥離法」と称することがある。
(製造例2)
製造例1の(3)固形分の乾燥において、固形分を不織布で包み込んだまま手で絞ることによって、大方の水分を取った後、固形分を不織布に入れたまま、日中でも日陰となる野外の場所に2日間静置したこと以外は、製造例1と同様にして吸液性固状物を得た。得られた吸液性固状物は、灰色であり、さらさらとした粉状であった。この吸液性固状物を製粉機にかけ粒度を30メッシュ程度に調整し嵩比重を測定したところ、0.47g/cmであった。また、得られた吸液性固状物の臭いを官能試験にて調べたところ、アミン又は溶剤の臭いは感知されなかった。
(製造例3)
製造例1の(3)固形分の乾燥において、固形分を不織布で包み込んだまま手で絞ることによって、大方の水分を取った後、固形分を不織布から出して、日中には直射日光のあたる野外の場所に1日間静置したこと以外は、製造例1と同様にして吸液性固状物を得た。得られた吸液性固状物は、灰色であり、ほんの少し湿った感触のある粉状であった。この吸液性固状物を製粉機にかけ粒度を30メッシュ程度に調整し嵩比重を測定したところ、0.51g/cmであった。また、得られた吸液性固状物の臭いを官能試験にて調べたところ、アミン又は溶剤の臭いは感知されなかった。
(製造例4)
(アルカリ剥離法による吸液性固状物の製造)
(1)皮膜の剥離
ワックス用モップを用いて、30mの塩ビシートの床に、床用樹脂仕上げ剤(ディバーシー株式会社製、製品名スターダム)を1回塗布した。床用樹脂仕上げ剤の塗布量は、床1m当たり15ccとなるようにした。塗布後、20分間乾燥させることによって、床用樹脂仕上げ剤の皮膜を形成した。
皮膜を形成してから1週間後に、強アルカリ性(pH13)の剥離剤であるジェイリムーバープロ(ディバーシー株式会社製)を10倍に水で希釈した液を床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面に1回塗布した。剥離剤の塗布量は床1m当たり200ccとなるようにした。剥離剤を塗布した後10分間放置し、剥離剤が床用樹脂仕上げ剤の皮膜内部に浸透するようにした。その後、市販の床用洗浄機であってモーターの回転数が160/190rpmのフロアーポリッシャー(アマノ武蔵株式会社製)に、ナイロン素材からなるブラックストリッピングパッド(住友スリーエム株式会社製)を前記フロアーポリッシャーの回転盤に装填した。このフロアーポリッシャーを用いて、床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面を研磨することによって、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を得た。
(2)剥離廃液の中和、凝集処理
前記(1)で得られた剥離廃液を、吸水バキュームマシンで回収した。回収量は、約6000ccであった。この剥離廃液を透明なプラスチックのバケツに移し、剥離廃液の1次処理剤であって酸性の溶液であるマジカルZ1(アイビーグリーン株式会社製)を加えることによって、剥離廃液をpH7まで中和した。中和後、剥離廃液の2次処理剤であって粉体の凝集剤であるマジカルZ2(アイビーグリーン株式会社製)を0.5質量%の濃度となるように添加して、モップの柄で攪拌した。攪拌してから、約3分後に凝集反応が開始し、約5分以内には剥離廃液が柔らかい半練り状になった。半練り状になった剥離廃液のうち1000ccを、ポリプロピレン素材の不織布(ユニチカ株式会社製)に1回塗布して、濾水と、固形分とに分離した。
(3)固形分の乾燥と粒度調整
前記(2)で得られた固形分を、不織布で包み込んだまま手で絞ることによって、可能な限りに水分を取った後、日中でも日陰となる野外の場所に5日間静置した。固形分を静置してから3日が経つと、固形分は小石状の固まりと粉とになり、固形分を静置してから5日が経つと、ほとんどの水分が蒸発して完全な粉状になった吸液性固状物が得られた。得られた吸液性固状物は約82gであり、これは剥離廃液重量の約8.2質量%であった。この吸液性固状物を製粉機にかけ粒度を30メッシュ程度に調整し嵩比重を測定したところ、0.67g/cmであった。また、得られた吸液性固状物の臭いを官能試験にて調べたところ、アミン又は溶剤の臭いが感知された。以下、この製造例4における剥離剤を使用した吸液性固状物の製造方法を、「アルカリ剥離法」と称することがある。
(製造例5)
製造例4の(3)固形分の乾燥において、固形分を不織布で包み込んだまま手で絞ることによって、大方の水分を取った後、固形分を不織布から出して、日中には直射日光のあたる野外の場所に1日静置したこと以外は、製造例4と同様にして吸液性固状物を得た。得られた吸液性固状物は、黒色の強い灰色であり、さらさらとした粉状であった。この吸液性固状物を製粉機にかけ粒度を30メッシュ程度に調整し嵩比重を測定したところ、0.72g/cmであった。また、得られた吸液性固状物の臭いを官能試験にて調べたところ、アミン又は溶剤の臭いが感知された。
(吸液性固状物における吸水性能の比較)
(実施例1)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例1で得られた吸液性固状物を10cm、4.8g詰めた。また、前記円筒管の底に6か所の穴を開け、この穴に紙をあてがった。円筒管の上部から水を0.5gずつ均一に垂らしていき、水が円筒管の底部にあてがった紙へと沁み出すのを目視により確認した。紙への水の沁み出しは3分間毎に確認し、水が沁み出す直前までに添加した水の質量を、最大吸水量とした。また、水を垂らす前における前記円筒管に詰められた吸液性固状物の質量に対する最大吸水量の割合を、吸水率とした。結果を以下の表1に示す。
(実施例2)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例2で得られた吸液性固状物を10cm、4.7g詰めたこと以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表1に示す。
(実施例3)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例3で得られた吸液性固状物を10cm、5.1g詰めたこと以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表1に示す。
(比較例1)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例4で得られた吸液性固状物を10cm、6.7g詰めたこと以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表1に示す。
(比較例2)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例5で得られた吸液性固状物を10cm、7.2g詰めたこと以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表1に示す。
Figure 0005468171
吸液性固状物の嵩比重が0.6g/cmより大きい比較例1及び比較例2に比べて、吸液性固状物の嵩比重が0.6g/cm以下である実施例1〜実施例3では、吸液性固状物の最大吸水量、及び吸水率が大きく、吸水性能が高いことが示された。
(実施例4)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例1で得られた吸液性固状物を5.0g詰め、紙への水の沁み出しを3分毎に確認すること以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表2に示す。
(実施例5)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例1で得られた吸液性固状物と焼結セピオライト#15-30メッシュ(原産国:スペイン、輸入販売元:株式会社セピオジャパン、以下、「焼結セピオライト」と称する。)とを50質量%ずつ混合した混合粉末を5.0g詰めたこと以外は、前記実施例4と同様にして実験を行った。結果を以下の表2に示す。
(比較例3)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、アクリルポリマーの原液を乾燥させることによって得られた残渣を、5.0g詰めたこと以外は、前記実施例4と同様にして実験を行った。結果を以下の表2に示す。
(比較例4)
床面に塗布する前の床用樹脂仕上げ剤(ディバーシー株式会社製、製品名スターダム)の原液を、製造例1に記載した凝集処理方法を用いることによって凝集させ、残渣を得た。この残渣を、直径10mmのアクリル製の円筒管に、5.0g詰めたこと以外は、前記実施例4と同様にして実験を行った。結果を以下の表2に示す。
(比較例5)
直径10mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例4で得られた吸液性固状物を5.0g詰めたこと以外は、前記実施例4と同様にして実験を行った。結果を以下の表2に示す。
Figure 0005468171
表中の(※1)は、吸液性固状物と焼結セピオライトとの混合物の嵩比重を示す。
嵩比重が0.6g/cmより大きいアクリルポリマーの原液由来の残渣、床用樹脂仕上げ剤由来の残渣、及び吸液性固状物を用いた比較例3、比較例4、及び比較例5では、最大吸水量が小さかった。一方で、嵩比重が0.6g/cm以下である吸液性固状物を用いた実施例4では、最大吸水量が大きく、吸水性能が高いことが示された。また、水剥離法による吸液性固状物と多孔質粘土鉱物である焼結セピオライトとを混合した実施例5も高い吸水性を示したので、焼結セピオライトを増量剤として吸液性固状物と混合使用できることが示された。
(実施例6)
直径30mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例1で得られた吸液性固状物を30g詰め、紙への水の沁み出しを2分毎に確認すること以外は、前記実施例1と同様にして実験を行った。結果を以下の表3に示す。
(実施例7)
直径30mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例1で得られた吸液性固状物と焼結セピオライトとを50質量%ずつ混合した混合粉末を、30g詰めたこと以外は、前記実施例6と同様にして実験を行った。結果を以下の表3に示す。
(比較例6)
直径30mmのアクリル製の円筒管に、前記製造例4で得られた吸液性固状物を30g詰めたこと以外は、前記実施例6と同様にして実験を行った。結果を以下の表3に示す。
Figure 0005468171
表中の(※2)は、吸液性固状物と焼結セピオライトとの混合物の嵩比重を示す。
嵩比重が0.6g/cmより大きい吸液性固状物を用いた比較例6では、最大吸水量が小さかった。一方で、嵩比重が0.6g/cm以下である吸液性固状物を用いた実施例5では、最大吸水量が大きく、吸水性能が高いことが示された。また、水剥離法による吸液性固状物と多孔質粘土鉱物である焼結セピオライトとを混合した実施例も高い吸水性を示したので、焼結セピオライトを増量剤として吸液性固状物と混合使用できることが示された。
(凝固剤の水吸収性の評価)
(実施例11)
(1)凝固剤の調製
前記製造例1で得られた吸液性固状物を、製粉機を用いることによって、10〜30メッシュに調製した。この吸液性固状物を45質量%、焼結セピオライトを44質量%、高吸水性樹脂であるアクリル酸ナトリウム重合物を8質量%、及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを3質量%含有するように混合した粉末を、凝固剤とした。
(2)凝固試験
30cm角のPタイルの床面に、30ccの水を加えた。この床面の水に、5gの前記凝固剤を1mの高さから振りかけた。1分後に、水が凝固したことを目視で確認し、市販の紙製の使い捨てホウキとチリトリとで凝固物を回収し、ペーパータオルで凝固物を拭き取って、回収した凝固物とペーパータオルとの合計重量を測定したところ、35gであった。凝固物は、硬く、床面に付着せずに紙製のほうきとチリトリとで簡単に剥がすことができた。表4の「凝固物の回収し易さ」の欄に「○」として示した。また、凝固物は糊上になって床面に残ることがなく、全量を回収する事ができた。表4の「凝固物の残存」の欄に「○」として示した。
(比較例11)
凝固剤として、ケイ酸化合物、高分子凝集剤及びジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを主成分とした市販の家庭用凝固剤(以下、「家庭用凝固剤1」と称することがある。)を凝固剤として使用したこと以外は、実施例11と同様にして実験を行った。この家庭用凝固剤1は、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られた吸液性固状物を含有しない。
回収した凝固物とペーパータオルとの合計重量は、32gであった。凝固物は、やわらかく、床面に付着してホウキとチリトリとでは剥がしにくく回収がしにくかった。表4の「凝固物の回収し易さ」の欄に「×」として示した。また、凝固物は、糊状になって床面に残存していた。表4の「凝固物の残存」の欄に「×」として示した。
(比較例12)
凝固剤として、ゼオライト、高分子凝集剤及び顆粒状二酸化塩素を主成分とした市販の業務用凝固剤(以下、「業務用凝固剤2」と称することがある。)を使用したこと以外は、実施例11と同様にして実験を行った。この業務用凝固剤2は、床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液から得られた吸液性固状物を含有しない。回収した凝固物とペーパータオルとの合計重量は、32gであった。凝固物は、やわらかく、床面に付着してホウキとチリトリとでは剥がしにくく回収がしにくかった。表4の「凝固物の回収し易さ」の欄に「×」として示した。また、凝固物は、糊状になって床面に残存していた。表4の「凝固物の残存」の欄に「×」として示した。
Figure 0005468171
吸液性固状物を含有しない凝固剤を用いた比較例11及び12は、凝固物の回収量が小さく、凝固物が回収しにくく、床面に凝固物の残存が見られた。一方で、吸液性固状物を含有する凝固剤を用いた実施例11は、凝固物の回収量が大きく、凝固物を回収し易く、床面にも凝固物の残存が見られなかった。よって、吸液性固状物を含有する凝固剤は、水を凝固する例において、高い凝固性能を有することが示された。
(凝固剤の尿吸収性の評価)
(実施例12)
30cm角のPタイルの床面に、30ccの人間の尿を加えたこと以外は、実施例11と同様にして実験を行った。また、凝固物を回収した後の床面の臭いを官能評価した。
凝固物の回収量、凝固物の回収し易さ、及び凝固物の残存については、実施例11と同様の結果を得た。凝固物を回収した直後は、床面から尿の臭いは確認されず、若干の塩素臭が確認された。凝固物を回収してから3分後には、塩素臭は確認されなかった。
(比較例13)
凝固剤として家庭用凝固剤1を使用したこと以外は、実施例12と同様にして実験を行った。
凝固物の回収量、凝固物の回収し易さ、及び凝固物の残存については、比較例11と同様の結果を得た。凝固物を回収した直後に、床面から尿の臭いが僅かに確認された。
(比較例14)
凝固剤として、業務用凝固剤2を使用したこと以外は、実施例12と同様にして実験を行った。
凝固物の回収量、凝固物の回収し易さ、及び凝固物の残存については、比較例12と同様の結果を得た。凝固物を回収した直後に、床面からやや尿の臭いが確認された。
実施例12及び比較例13〜14より、尿のようなタンパク質を多量に含んだ液体を凝固する例においても、本願発明の凝固剤が高い凝固性能を有することが示された。
(凝固剤の油吸収性の評価)
(実施例13)
30cm角のPタイルの床面に、30ccのアマニ油を加えた。この床面のアマニ油に、実施例11で調製した凝固剤を10gずつ、数回に分けて、1mの高さからアマニ油に振りかけた。3分後にアマニ油の状態を目視で確認した。アマニ油は徐々に凝固剤に吸収される様子が観察され、凝固剤を合計で40g振りかけた時に、ほぼ全量のアマニ油が凝固剤に吸収されて柔らかい凝固物が形成された。市販の紙製の使い捨てホウキとチリトリとで凝固物を回収した後に、床面を乾燥したペーパータオルで拭き取って清浄な状態に仕上げた。ホウキとチリトリとで回収できた凝固物の質量は64gであり、これは、アマニ油と振りかけた凝固剤との合計質量に対して約92質量%であった。また、その後のペーパータオルによる拭き取りによって、床面にこぼしたアマニ油の全量を回収することができた。
(比較例15)
凝固剤として、家庭用凝固剤1を使用したこと以外は、実施例13と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから3分後に、アマニ油は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存していた。合計で60gの凝固剤をアマニ油に振りかけた後であっても、アマニ油は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存した。
(比較例16)
凝固剤として、業務用凝固剤2を使用したこと以外は、実施例13と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから3分後に、アマニ油は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存していた。合計で60gの凝固剤をアマニ油に振りかけた後であっても、アマニ油は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存した。
(凝固剤の塗料吸収性の評価)
(実施例14)
30cm角のPタイルの床面に、30ccの鉱物油系油性塗料を加えた。この床面の鉱物油系油性塗料に、実施例11で調製した凝固剤を10gずつ、数回に分けて、1mの高さから振りかけた。3分後に鉱物油系油性塗料の状態を目視で確認した。鉱物油系油性塗料は徐々に凝固剤に吸収される様子が観察され、凝固剤を合計で40g振りかけた時に、ほぼ全量の鉱物油系油性塗料が凝固剤に吸収されて柔らかい凝固物が形成された。市販の紙製の使い捨てホウキとチリトリとで凝固物を回収した後に、床面を乾燥したペーパータオルで拭き取って清浄な状態に仕上げた。ホウキとチリトリとで回収できた凝固物の質量は60gであり、これは、鉱物油系油性塗料と振りかけた凝固剤との合計質量に対して約85質量%であった。また、その後のペーパータオルによる拭き取りによって回収した鉱物油系油性塗料と、前記ホウキとチリトリとで回収できた凝固物の質量とを合計すると、67gであった。これは、鉱物油系油性塗料と振りかけた凝固剤との合計質量に対して約96質量%であった。また、ペーパータオルによる拭き取り後は、床面に鉱物油系油性塗料の残存は確認されなかった。
(比較例17)
凝固剤として、家庭用凝固剤1を使用したこと以外は、実施例14と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから3分後に、鉱物油系油性塗料は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存していた。合計で60gの凝固剤を鉱物油系油性塗料に振りかけた後であっても、鉱物油系油性塗料は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存した。
(比較例18)
凝固剤として、業務用凝固剤2を使用したこと以外は、実施例14と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから3分後に、鉱物油系油性塗料は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存していた。合計で60gの凝固剤を鉱物油系油性塗料に振りかけた後であっても、鉱物油系油性塗料は凝固剤に吸収されることなく、大半が液体のまま床面に残存した。
実施例13〜14、及び比較例15〜18より、油性の液体を凝固する例においても、本願発明の凝固剤が高い凝固性能を有することが示された。
(凝固剤の牛乳吸収性の評価)
(実施例15)
30cm角のPタイルの床面に、30ccの牛乳を加えた。この床面の牛乳に、実施例11で調製した凝固剤5gを、1mの高さから振りかけた。凝固剤を振りかけた直後より、ストップウォッチを用いて1分が経過する毎に床面の牛乳の状態を目視で確認した。凝固剤を振りかけた直後より、床面の牛乳が徐々に凝固剤に吸収される様子が観察された。凝固剤を振りかけてから5分が経過した時に、ほぼ全量の牛乳が凝固剤に吸収されて、床面に柔らかい凝固物が形成された。市販の紙製の使い捨てホウキとチリトリとで凝固物を回収した後に、床面を乾燥したペーパータオルで拭き取って清浄な状態に仕上げた。ホウキとチリトリとで回収できた凝固物の質量は33gであり、これは、牛乳と振りかけた凝固剤との合計質量に対して約94質量%であった。また、その後のペーパータオルによる拭き取りによって、床面にこぼした牛乳の全量を回収することができた。
(比較例19)
凝固剤として、家庭用凝固剤1を使用したこと以外は、実施例15と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから5分が経過した時には、若干量の牛乳が、凝固剤に吸収されることなく液体のまま床面に残存していた。ほぼ全量の牛乳が凝固剤に吸収されて、柔らかい凝固物が形成されたのは、凝固剤を振りかけてから7分が経過した時であった。
(比較例20)
凝固剤として、業務用凝固剤2を使用したこと以外は、実施例15と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから5分が経過した時には、若干量の牛乳が、凝固剤に吸収されることなく液体のまま床面に残存していた。ほぼ全量の牛乳が凝固剤に吸収されて、柔らかい凝固物が形成されたのは、凝固剤を振りかけてから7分が経過した時であった。
(凝固剤の血液吸収性の評価)
(実施例16)
30cm角のPタイルの床面に、5ccの血液(株式会社ケー・エー・シー製研究用試薬・ヒト全血SAG)を加えた。この床面の血液に、実施例11で調製した凝固剤5gを、30cmの高さから血液に振りかけた。凝固剤を振りかけた直後より、ストップウォッチを用いて1分が経過する毎に床面の血液の状態を目視で確認した。凝固剤を振りかけた直後より、床面の血液が徐々に凝固剤に吸収される様子が観察された。凝固剤を振りかけてから7分が経過した時に、ほぼ全量の血液が凝固剤に吸収されて、床面に柔らかい凝固物が形成された。市販の紙製の使い捨てホウキとチリトリとで凝固物を回収した後に、床面を乾燥したペーパータオルで拭き取って清浄な状態に仕上げた。ホウキとチリトリとで回収できた凝固物の質量は9.5gであり、これは、血液と振りかけた凝固剤との合計質量に対して約95質量%であった。また、その後のペーパータオルによる拭き取りによって、床面にこぼした血液の全量を回収することができた。
(比較例21)
凝固剤として、家庭用凝固剤1を使用したこと以外は、実施例16と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから7分を経過した時には、血液の若干量は液体のまま床面に残存していた。ほぼ全量の血液が凝固剤に吸収されて柔らかい凝固物が形成されたのは、凝固剤を振りかけてから8分を経過した時であった。
(比較例22)
凝固剤として、業務用凝固剤2を使用したこと以外は、実施例16と同様にして実験を行った。
凝固剤を振りかけてから7分を経過した時には、血液の若干量は液体のまま床面に残存していた。ほぼ全量の血液が凝固剤に吸収されて柔らかい凝固物が形成されたのは、凝固剤を振りかけてから8分を経過した時であった。
実施例15〜16及び比較例19〜22より、尿、及び血液のようなタンパク質を多量に含んだ液体を凝固する例においても、本願発明の凝固剤が高い凝固性能を有することが示された。
(除菌性凝固剤の評価)
(実施例31)
(1)除菌性凝固剤の調製
製造例1で得られた吸液性固状物を、製粉機を用いることによって、10〜30メッシュに調製した。この吸液性固状物の含有率が45質量%、10〜30メッシュの焼結セピオライトの含有率が44質量%、30〜120メッシュの高吸水性樹脂の含有率が8質量%、30〜120メッシュのジクロロイソシアヌル酸ナトリウム(濃度:55質量%)の含有率が3質量%となるように、混合した粉末を、除菌性凝固剤とした。
(2)凝固試験
30cm角に区切られたオフィスビルのトイレの塩化ビニールシートの床面に、30ccの水を加えた。水を加えた後に、市販のナイロンたわしを用いて床面を擦り、汚れを床表面に浮き立たせた。その後、1mの高さから5gの除菌性凝固剤を万遍なく床面の水に振りかけた。1分後、水が凝固したことを目視で確認し、市販のホウキとチリトリとで凝固物を回収した。
(3)コロニーの発生による除菌評価
凝固物を回収した後の床面を乾燥したペーパータオルで拭いた。この床面に、クリーンスタンプ(ニッスイ製薬株式会社製)の寒天培地面を軽く押し当て、35℃の条件下で一般生菌及び真菌を培養した。目視で培地表面を確認したところ、クリーンスタンプの培地表面には、一般生菌及び真菌ともにコロニーの発生は確認されなかった。
(4)ATP量による除菌評価
凝固物を回収した後の床面を乾燥したペーパータオルで拭いた。この床面を、湿った綿棒で軽くふき取り、ルミテスターPD−20(キッコーマンバイオケミファ株式会社製)を用いて、ATP(アデノシン三リン酸)の量を測定した。ATPの測定値が大きいほど、細菌が増殖するのに必要な有機物の残存量を示す。ATPの測定値は、68RLU(Relative Light Unit)であった。
(比較例31)
除菌性凝固剤として、家庭用凝固剤1を用いたこと以外は、実施例31と同様にして実験を行った。
クリーンスタンプの培地表面に、わずかながら細菌のコロニーが発生したことが目視によって確認されたほか、ATPの測定値は386RLUであった。
(比較例32)
除菌性凝固剤として、業務用凝固剤2を用いたこと以外は、実施例31と同様にして実験を行った。
クリーンスタンプの培地表面に、わずかながら細菌のコロニーが発生したことが目視によって確認されたほか、ATPの測定値は1284RLUであった。
Figure 0005468171
実施例21では、コロニーの発生も見られず、また細菌の活性を示すATP測定値も低いので、床面は清浄な状態であって十分に除菌されていることが示された。一方で、比較例21及び22では、コロニーの発生が見られ、ATP測定値も高いので、床面が完全に除菌されていないことが示された。
(研磨助剤の評価)
(実施例41)
(1)研磨剤と研磨助剤との混合粉末の調製
製造例1で得られた吸液性固状物を、製粉機を用いることによって、30〜80メッシュの粒度に調製した。研磨助剤としてこの吸液性固状物を40質量%、研磨剤として粒径が80メッシュの酸化アルミナ(永塚工業株式会社製)を60質量%含有するように混合した混合粉末を調製した。
(2)研磨試験
床用Pタイル30cm角を4分割に区切り、そのうち3区分にディバーシー株式会社製の床用樹脂仕上げ剤スターダムを、それぞれの区分において床用樹脂仕上げ剤が1層、2層、及び3層となるように、塗布し乾燥させた。前記(1)で調製した混合粉末を0.5g、床用樹脂仕上げ剤が塗布された床面に均一に振りかけ、研磨剤を内包しないナイロンタワシ(住友スリーエム株式会社製)を使って、床面を手で10回擦った。仕上げ剤が1層塗布された区分では、均一に床用樹脂仕上げ剤の皮膜を擦り取ることができた。一方で、床用樹脂仕上げ剤が2層又は3層塗布された区分では、ナイロンタワシが皮膜の表面で滑り、均一に研磨することができず、床用樹脂仕上げ剤の表面がまだらに床面に残存する状態になった。
さらに0.5ccの水を床面に加えながら手で擦ると、混合粉末が水を吸って床面に均一に拡散し、ナイロンタワシが皮膜の表面で滑ることなく、手で均一に研磨することができた。床用樹脂仕上げ剤が1層、2層、及び3層塗布されたいずれの区分においても、床用樹脂仕上げ剤を塗布していない残り1区分と同様の状態にまで研磨されたことを目視にて確認した。
(比較例41)
其々の区分の床面に、研磨助剤を用いることなく、80メッシュの粒径の酸化アルミナ(永塚工業株式会社製)0.5gを塗布したこと以外は、実施例41と同様にして実験を行った。
0.5ccの水を床面に加えながら手で擦っても、床用樹脂仕上げ剤が2層又は3層塗布された区分においては、ナイロンタワシが皮膜の表面で滑るという問題が解消されず、床用樹脂仕上げ剤の表面がまだらに床面に残存する状態になった。
(実施例42)
オフィスビルの床のPタイルを90枚、すなわち8.1mに区切り、ディバーシー株式会社製の床用樹脂仕上げ剤スターダムを塗布して、床用樹脂仕上げ剤の皮膜を有さないPタイルと、床用樹脂仕上げ剤が1層、2層、又は3層塗布されたPタイルとを作製した。これらのPタイルの表面に、45gの実施例41で調製した混合粉末を均一に散布した。床洗浄機械オーボット(フラビーオービタルシステムズ、インコーポレイテッド社製)に、ナイロン素材のアクアストリッピングパッド(インテックスソリューション株式会社製)を装填して、1m当たり15秒の速度で、剥離剤を使用することなく、水を少量吹きかけながら床用樹脂仕上げ剤の皮膜表面を研磨(以下、「水剥離」と称することがある。)した。その後、Pタイル表面を、10円コインを使って手で3回削り、床用樹脂仕上げ剤の固形分の10円コインへの転移及び付着を目視で確認することによって、床用樹脂仕上げ剤の皮膜が床面に残っているかを評価した。2層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分は、水剥離により皮膜は残存しなかったが、3層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分は、皮膜が残存した。
さらに、オーボットに装填するパッドを、住友スリーエム株式会社製のナイロン素材のハイプロパッドに変更して同様の水剥離の作業を行い、同様に10円コインを用いて皮膜が床面に残っているかを評価した。2層及び3層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分では、床用樹脂仕上げ剤の皮膜は残存しなかった。また作業後に、床面に水剥離及び研磨剤による削り跡の傷が入っていないか目視で確認したが、傷は入っていなかった。
(比較例42)
Pタイルの表面に、実施例41で調製した混合粉末を散布しないことの他は、実施例42と同様にして実験を行った。
オーボットに装填したパッドがアクアストリッピングパッドの場合の結果は、1層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分は、均一に水剥離され床用樹脂仕上げ剤の皮膜は残存していなかった。一方、2層以上の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分では、10円コインに床用樹脂仕上げ剤の固形分が付着しており、皮膜は研磨できずに残っていた。
オーボットに装填したパッドが住友スリーエム株式会社製ハイプロパッドの場合の結果は、2層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分では水剥離により皮膜は残存しなかったが、3層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された区分では床用樹脂仕上げ剤の皮膜は残存した。
実施例41〜42と比較例41〜42とにより、吸液性固状物を含有する研磨助剤を使用して作業を行うと、皮膜を研磨する性能が高まり、床の素材を傷めることなく作業の効率を高めることができることが示された。
(実施例43)
オフィスビルの塩化ビニール素材の床における直径約1cmで最大深さ約2mmである凹部分に、ディバーシー株式会社製の床用樹脂仕上げ剤スターダムを塗布して3層の床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面を再現した。また、実施例41で調製した混合粉末を、床面に1g散布した。床洗浄機械オーボット(フラビー オービタルシステムズ、インコーポレイテッド社製)に、ナイロンとポリエステル混合素材の柔らかい白パッド(住友スリーエム株式会社製)を装填し、さらにその下すなわち床面に直に触れる部分にはアクアストリッピングパッドを装填して、床面に水を少量吹きかけながらオーボットを5秒間運転して凹み部分において水剥離を行った。その後、塩化ビニール床の表面を10円コインと手で3回削り、床用樹脂仕上げ剤の固形分の10円コインへの転移及び付着を目視で確認し、床用樹脂仕上げ剤の皮膜が床面に残っているかを評価した。
結果は、床面の凹み部分であって、3層の床用樹脂仕上げ剤が塗布された部分に、床用樹脂仕上げ剤の皮膜が残存しなかった。
(比較例43)
床面に実施例41で調製した混合粉末を散布しないことの他は、実施例43と同様に実験を行った。結果として、床用樹脂仕上げ剤の皮膜は研磨できずに床面に残っていた。
実施例43と比較例43とにより、床面に凹み部分がある場合の水剥離作業においても、吸液性固状物を含有した研磨助剤を使用して作業を行うことによって、床用樹脂仕上げ剤の皮膜を研磨する性能が高まり、作業が効率化されることが示された。
(実施例44)
オフィスビルの男子トイレにおいて、一般の洗剤では落とすのが難しい小便器の陶器表面にこびり付いた尿による黄ばみと水垢の黒ずみ汚れ部分に、実施例41で調製した研磨助剤を10cm当たり0.5gの割合で、ごく少量の水とともに吹きかけた。その後、市販のナイロンタワシを使って手で10回、陶器表面を擦った。陶器表面は、均一に擦られ研磨され、黄ばみと黒ずみは除去できた。さらに同様の条件で、オフィスビルの窓ガラス表面にこびり付いたうろこ状の水垢、塗装した鉄部・アルミ部分他に固着した水垢汚れ、給湯室のステンレス部分の水垢、一般家庭台所のフライパンや鍋の底の炭化してこびり付いた汚れ等々のこびり付いた汚れも同様に、実施例41で調製した研磨助剤を吹きかけた後に、市販のナイロンタワシを使って手で10回擦った。いずれの例においても、水垢、炭化した汚れ、及びこびり付いた汚れを研磨して除去できた。
(芳香剤の評価)
(実施例51)
製造例1で得られた吸液性固状物10gに、芳香性物質としてユーカリ油100%のエッセンシャルオイルを10g添加し、市販の家庭用芳香剤の容器に詰め、通気のある家庭の玄関に置いた。ユーカリ油の香りが、官能により1ヶ月以上持続して確認された。また、香りは容器を振って吸液性固状物を分散させることによって、一時的に強まることはあったものの、通常は均一の強さで芳香されていた。なお、エッセンシャルオイルを添加した吸液性固状物の1ヶ月経過後における重量は、14gであった。
(比較例51)
吸液性固状物10gの代わりに、比較例3で用いたアクリルポリマーの原液を乾燥させることによって得られた残渣10gを使用したこと以外は、実施例51と同様にして実験を行った。実験開始後2〜3日間は、香りが強く感じられたが、実験開始後1週間すると、官能による検査では香りを確認できない程度に弱くなった。なお、実験から2週間後におけるエッセンシャルオイルを添加した吸性固状物の重量は、10gであった。
実施例51及び比較例51より、本願発明の吸液性固状物を芳香剤に含有させることによって、香りを長期間持続させることができることが示された。
(消臭・芳香剤の評価)
(実施例52)
製造例1で得られた吸液性固状物10gに、消臭・芳香性物質としてアミノ酸系消臭成分と芳香性物質とを含み、市販されている液体のトイレ用消臭・芳香剤(小林製薬株式会社製、製品名・トイレの消臭剤)を10g添着・担持させ、市販の家庭用消臭剤の容器に詰め、通気をなくした家庭のトイレに置いた。排便後の悪臭に対する消臭効果が、官能により1ヶ月以上持続して確認された。また、排便後の悪臭を素早く消臭したい時には、容器を振って吸液性固状物を分散させることによって消臭効果を強めることができた。なお、消臭・芳香剤を添着・担持させた吸液性固状物の1ヶ月経過後における重量は、12gであった。
(比較例52)
吸液性固状物10gの代わりに、市販されているゼオライト(サン・ゼオライト工業株式会社製、製品名・ゼオライトPS)10gを使用したこと以外は、実施例52と同様にして実験を行った。実験開始後2〜3週間は、排便後悪臭を強く感じることはなかったが、実験開始後4週間すると、官能による検査では悪臭を強く感じることが確認された。なお、実験から4週間後における消臭・芳香性物質を添着・担持させたゼオライトの重量は、11gであった。
(実施例53)
製造例1で得られた吸液性固状物10gに、消臭・芳香性物質として無機系消臭性物質と植物精油を組み合わせた物質とを含み、市販されている液体のタバコ専用消臭・芳香剤(エステー株式会社製、製品名・お部屋の消臭力)を10g添着・担持させ、250ccのプラスチック容器の中に置いてキャップを閉めた。タバコの煙を適量プラスチックボトルの中に流し込みキャップをして、1分後にタバコの煙の臭いが残っているかを、官能による検査にて確認した。このタバコの煙の臭いの検査を、1週間毎に繰り返し行った。6週間を経過してもタバコの煙の臭いは確認されなかった。
(比較例53)
吸液性固状物10gの代わりに、市販されているゼオライト(サン・ゼオライト工業株式会社製、製品名・ゼオライトPS)10gを使用したこと以外は、実施例53と同様にして実験を行った。実験開始後2〜3週間は、タバコの煙の臭いを強く感じることはなかったが、実験開始後4週間すると、官能による検査ではタバコの煙の臭いを感じることが確認された。
実施例52、53、及び比較例52、53より、本願発明の吸液性固状物を消臭・芳香剤に含有させることによって、消臭・芳香性能を長期間持続させることができることが示された。
(防虫剤の評価)
(実施例61)
製造例1で得られた吸液性固状物10gに、防虫性物質として虫の嫌がる天然ハーブ等の植物抽出物を含む植物精油を10g添加し、市販の家庭用不快害虫忌避剤の容器に詰め、通気のある家庭のベランダの網戸の上部に吊り下げて設置した。天然ハーブの香りが、官能試験によって1ヶ月以上持続して確認された。また、ユスリカ、チョウバエ等の不快害虫が室内へと侵入すること、及び網戸と隣接したガラス戸に前記不快害虫の死骸が付着することは、視覚によって確認されなかった。なお、植物精油を添加した吸液性固状物の1ヶ月経過後における重量は、15gであった。
(比較例61)
吸液性固状物10gの代わりに、比較例3で用いたアクリルポリマーの原液を乾燥させることによって得られた残渣10gを使用したこと以外は、実施例61と同様にして実験を行った。防虫剤の設置後2〜3日間は、天然ハーブの香りが強く感じられ、前記不快害虫の姿がベランダ全域において確認できなかったが、防虫剤の設置後1週間程度経つと、官能試験によっては香りが確認できない程度に弱くなり、ユスリカ、チョウバエ等がベランダに飛翔している姿が視覚によって確認された。また、網戸に隣接しているガラス戸には、10羽以上のユスリカの死骸が付着していた。なお、防虫剤を設置してから2週間後における植物精油を添加した吸液性固状物の重量は10gであった。
実施例61及び比較例61より、吸液性固状物と防虫性物質とを含有する防虫剤を用いることによって、防虫効果を長期間持続させることができることが示された。

Claims (9)

  1. 床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を凝集処理、ろ過、及び乾燥することによって得られ、
    アクリルポリマーを含有し、嵩比重が0.6g/cm以下であることを特徴とする吸液性固状物。
  2. 剥離剤を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の吸液性固状物。
  3. 床用樹脂仕上げ剤の皮膜が形成された床面を、剥離剤を使用することなく、水で濡らしつつ研磨することによって生じる床用樹脂仕上げ剤の剥離廃液を回収し、
    この剥離廃液を凝集処理することによって固形分を回収し、
    この固形分を乾燥することによって吸液性固状物を得ることを特徴とする請求項に記載の吸液性固状物の製造方法。
  4. 前記凝集処理は、無機凝集剤と高分子凝集剤とを剥離廃液に添加することを特徴とする請求項に記載の吸液性固状物の製造方法。
  5. 請求項2に記載の吸液性固状物、又は請求項3若しくは請求項4に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物を含有して成る凝固剤。
  6. 請求項2に記載の吸液性固状物、又は請求項3若しくは請求項4に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と除菌剤とを含有して成る除菌性凝固剤。
  7. 請求項2に記載の吸液性固状物、又は請求項3若しくは請求項4に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物を含有して成る研磨助剤。
  8. 請求項2に記載の吸液性固状物、又は請求項3若しくは請求項4に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と消臭・芳香性物質とを含有して成る消臭・芳香剤。
  9. 請求項2に記載の吸液性固状物、又は請求項3若しくは請求項4に記載の製造方法によって得られた吸液性固状物と防虫性物質とを含有して成る防虫剤。
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