JP6484375B1 - 電池収納部を有する電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、電池蓋や電池のガタツキを防ぎつつ、使用者による絶縁シートの引き抜きが容易な電子機器を提供することを目的とする。【解決手段】電池を収納する電池収納部２４と、電池収納部２４を塞ぐ電池蓋６とを備える。電池収納部２４内には弾性変形可能に形成された接点端子２３が設けられており、絶縁シート７をコイン型電池１５の負極キャップ１５ｂと接点端子２３の間に挟み込ませるように設ける。前記電池収納部２４の周囲には絶縁シート差込部２２を除いた部分に収納部リブ１２が設けられており、前記電池蓋６の裏側には絶縁シート差込部２２を除いた部分に電池蓋縁リブ１７が設けられている。電池蓋６が電池収納部２４を塞ぐときには収納部リブ１２と電池蓋縁リブ１７とが噛み合わさる。また、コイン型電池１５を押さえる電池押さえリブ１８が電池蓋６の裏側に設けられており、コイン型電池１５の固定をより確実なものとする。正極缶１５ａの周面と接点端子２３に対向する接点端子は絶縁シート７を引き抜く前から接触している。【選択図】図６
Description
本発明は、コイン型や円筒型などの電池を収納するための部位を備えた電子機器に関する。
電池を内蔵する電子機器においては、絶縁シートを電池収納部に設けることにより、未使用状態下の電池消耗を避けることができる。
ただし、電池収納部に何の工夫もなく絶縁シートを設けると、実使用に際する使用者による絶縁シートの引き抜きが困難となる場合がある。
例えば使用者が電池蓋を手で抑えながら絶縁シートを引き抜こうとすると、使用者の電池蓋を抑える力が指、電池蓋、電池、絶縁シートの順に加わり、絶縁シートを引き抜き難くなる。このような課題を解決したのが特許文献１に記載された発明である。
特許文献１に記載の発明は、絶縁シートの引き抜きを容易にすることを意図するが、次のような課題がある。すなわち、小型の携帯可能な電子機器では、使用者が携帯するためにカバンに入れたり、カバンの外部に取り付けたりすることがある。
このような使用状況においては、使用者がカバンを持ち歩くことにより、様々な方向の力が電子機器に加わることとなる。そして、電池蓋や電池蓋によって押さえられている電池の位置は、力が加わるたびに少しずつずれてしまう。すなわち、ガタつきが起こってしまう。
このような使用例の場合、特許文献１の記載のように、電池収納部部分に凹んだ段差を形成すると、そのガタつきが大きくなってしまう可能性があり、ガタつきにより電池が接点端子と瞬間的に離れて、通電状態を維持できなくなるという事態も起こりうる。
そこで本発明は、このような課題を解決し、電池蓋や電池のガタツキを防ぎつつ使用者による絶縁シートの引き抜きを容易なものとすることを目的とする。
本発明の請求項１にかかる電池収納部を有する電子機器は、電池を収納する電池収納部と、前記電池収納部を塞ぐ電池蓋とを備え、前記電池収納部内に弾性変形可能に形成された接点端子を設け、絶縁シートを前記電池と前記接点端子の間に挟むように設け、前記電池収納部の周囲には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に前記電池蓋に対して垂直に延びる収納部リブを設け、前記電池蓋の裏側には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に前記電池収納部に対して垂直に延びる電池蓋リブを設け、前記電池蓋が前記電池収納部を塞ぐときに、前記収納部リブと前記電池蓋リブとが噛み合い、かつ固定されることを特徴とする。
本発明の請求項２にかかる電池収納部を有する電子機器は、前記電池蓋に、前記電池を押さえるための電池押さえリブを設けたことを特徴とする。
本発明の請求項３にかかる電池収納部を有する電子機器は、前記収納部リブの一部を、前記電池収部内側に延出させ、前記電池の端を押さえる覆い部としたことを特徴とする。
本発明の請求項４にかかる電池収納部を有する電子機器は、電池を収納する電池収納部と、前記電池収納部を塞ぐ電池蓋とを備え、前記電池収納部内に弾性変形可能に形成された接点端子を設け、絶縁シートを前記電池と前記接点端子の間に挟むように設け、前記電池収納部の周囲には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に収納部リブを設け、前記電池蓋の裏側には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に電池蓋リブを設け、前記電池蓋が前記電池収納部を塞ぐときに、前記収納部リブと前記電池蓋リブとが噛み合わさるようにし、前記収納部リブの一部を、前記電池収納部内側に延出させ、前記電池の端を押さえる覆い部とし、前記覆い部の下方に、前記接点端子と対になる対向接点端子を設けたことを特徴とする。
本発明は、上記構成を採用することにより、電池蓋や電池のガタツキを防ぎつつ使用者による絶縁シートの引き抜きを容易なものとすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明は例示であり、本発明が以下の説明に限定されるという趣旨のものではない。
図１、図２は本発明の実施形態である小型温湿度計を示し、１は、温度及び湿度を計測し、熱中症等の危険があればランプ３から発せられる光やスピーカー９から発せられる音で警告を行う温湿度計本体である。温度及び湿度の計測結果は表示部２に表示される。また、熱中症等の危険がある場合には、危険などの文字が表示部２に表示され、使用者に注意を促す。
５は、面ファスナーであり、保持部４に取り付けられており、面ファスナー５を用いることにより、使用者のカバンなどに温湿度計本体１を取り付けることができる。
図２において、８は通気口であり、ここから外部の空気を取り入れ、温湿度計本体１内部にあるセンサ（図示せず）により温度及び湿度を計測する。
６は電池蓋であり、ネジ１０により温湿度計本体１に固定される。未使用の状態では絶縁シート７が、電池蓋６と温湿度計本体１の間の隙間を通り、図６に示すように、電池１５の負極キャップ１５ｂとマイナス側接点端子２３との間に挟まれるように設けられている。これにより、内部にあるコイン型電池１５の電気的消耗が軽減される。
電池蓋６と温湿度計本体１の間の、絶縁シート７が通る隙間は、本例では０．２ｍｍ程度にしている。
図３は本実施形態の電池蓋を外した状態の背面図である。図２に示すネジ１０が、図３に示す電池蓋ネジ孔１９を貫通しつつ本体ネジ孔１１と螺合することにより、電池蓋６は温湿度計本体１に固定される。１２は収納部リブであり、コイン型電池１５の収納を確実にしつつ、電池蓋縁リブ１７と噛み合うことにより、電池蓋６を確実に固定しガタつきを防止する。また収納部リブ１２は絶縁シート差込部２２を避けて設けられている。
１６は爪係止孔であり、電池蓋６の爪２０を係止させることにより、電池蓋６を温湿度計本体１に対して大きなずれなく適切な位置に固定することができる。
収納部リブ１２の一部は、電池収納部２４の内方へ延出して、コイン型電池１５の端を押さえる覆い部１３としている。覆い部１３の下方にはプラス側接点端子（図示せず）が設けられており、覆い部１３によって、正極缶１５ａの周面とプラス側接点端子の接触がより確実になる。
１４は電池外し孔であり、電池外し孔１４に細長い冶具などを差し込み、コイン型電池１５をひっくり返すようにコイン型電池１５の負極キャップ１５ｂ側から力を加えることによりコイン型電池１５を取り外すことができる。
図４は本実施形態の電池蓋の裏側の図である。電池蓋縁リブ１７は収納部リブ１２の外側に噛み合わさることにより電池蓋６のガタつきを防止する。電池蓋縁リブ１７も収納部リブ１２と同様に絶縁シート差込部２２を避けて設けられている。
電池押さえリブ１８はコイン型電池１５を押さえ、コイン型電池１５がマイナス側接点端子２３及びプラス側接点端子と接触し続け通電状態を維持できるように固定する。電池押さえリブ１８は覆い部１３を避けて（図４にＳにて示す部位）に設けられている。
図５は本実施形態の絶縁シート正面図である。絶縁シート７は、把持部７ａと挟み込み部７ｂとからなる。把持部７ａは使用者が引き抜く際に持ちやすいように挟み込み部７ｂに比べて幅広にしており、挟み込み部７ｂは電池収納部２４内に差し込むため少し幅狭にしている。
絶縁シート７は電気絶縁性及び可撓性を有する材料により構成されており、厚みは本例では０．０７ｍｍ程度にしている。
図６において、コイン型電池１５が収納される電池収納部２４内の２３は、マイナス側接点端子であって、弾性変形可能である。未使用状態では、コイン型電池１５とマイナス側接点端子２３の間に絶縁シート７が挟まっている。マイナス側接点端子２３は、絶縁シート７を間に挟んでコイン型電池１５の負極キャップ１５ｂに弾接している。
温湿度計本体１を使用する際には、使用者は、電池蓋６以外の湿温度計本体１の部分を一方の手で持ち、絶縁シート７の把持部７ａを他方の手で持ち、絶縁シート７を引き抜く。このとき、電池蓋縁リブ１７と収納部リブ１２が絶縁シート差込部２２を避けて設けられているため、絶縁シート７に大きな摩擦力は生じず、容易に引き抜くことができる。
このようにして絶縁シート７が引き抜かれると、マイナス側接点端子２３が弾性変形しコイン型電池１５の負極キャップ１５ｂと接触するようになる。プラス側接点端子は絶縁シート７を引き抜く前からコイン型電池１５の正極缶１５ａと接触しているため、絶縁シート７が引き抜かれると通電状態となる。
また、絶縁シート差込部２２以外の部分には電池蓋縁リブ１７と収納部リブ１２が設けられているため、電池蓋６やコイン型電池１５のガタつき、及び水等の異物の内部進入を防止することができる。
なお、電池の形状をコイン型ではなく円筒型とすることも可能である。その場合には電池蓋及び電池収納部は略矩形となる。
本発明は小型温湿度計、タイマー、温度計などの電子機器に適用して有用である。
１ 温湿度計本体
２ 表示部
３ ライト
４ 保持部
５ 面ファスナー
６ 電池蓋
７ 絶縁シート
７ａ 把持部
７ｂ 挟み込み部
８ 通気孔
９ スピーカー
１０ ネジ
１１ 本体ネジ孔
１２ 収納部リブ
１３ 覆い部
１４ 電池外し孔
１５ コイン型電池
１５ａ 正極缶
１５ｂ 負極キャップ
１６ 爪係止孔
１７ 電池蓋縁リブ
１８ 電池押さえリブ
１９ 電池蓋ネジ孔
２０ 爪
２２ 絶縁シート差込部
２３ 負極側接点端子
２４ 電池収納部
２ 表示部
３ ライト
４ 保持部
５ 面ファスナー
６ 電池蓋
７ 絶縁シート
７ａ 把持部
７ｂ 挟み込み部
８ 通気孔
９ スピーカー
１０ ネジ
１１ 本体ネジ孔
１２ 収納部リブ
１３ 覆い部
１４ 電池外し孔
１５ コイン型電池
１５ａ 正極缶
１５ｂ 負極キャップ
１６ 爪係止孔
１７ 電池蓋縁リブ
１８ 電池押さえリブ
１９ 電池蓋ネジ孔
２０ 爪
２２ 絶縁シート差込部
２３ 負極側接点端子
２４ 電池収納部
Claims (4)
- 電池を収納する電池収納部と、
前記電池収納部を塞ぐ電池蓋とを備え、
前記電池収納部内に弾性変形可能に形成された接点端子を設け、
絶縁シートを前記電池と前記接点端子の間に挟むように設け、
前記電池収納部の周囲には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に前記電池蓋に対して垂直に延びる収納部リブを設け、
前記電池蓋の裏側には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に前記電池収納部に対して垂直に延びる電池蓋リブを設け、
前記電池蓋が前記電池収納部を塞ぐときに、前記収納部リブと前記電池蓋リブとが噛み合い、かつ固定されることを特徴とする電池収納部を有する電子機器。 - 前記電池蓋に、前記電池を押さえるための電池押さえリブを設けたことを特徴とする請求項１記載の電池収納部を有する電子機器。
- 前記収納部リブの一部を、前記電池収納部内側に延出させ、前記電池の端を押さえる覆い部としたことを特徴とする請求項１記載の電池収納部を有する電子機器。
- 電池を収納する電池収納部と、
前記電池収納部を塞ぐ電池蓋とを備え、
前記電池収納部内に弾性変形可能に形成された接点端子を設け、
絶縁シートを前記電池と前記接点端子の間に挟むように設け、
前記電池収納部の周囲には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に収納部リブを設け、
前記電池蓋の裏側には前記絶縁シートが差し込まれる部分を除いた部分に電池蓋リブを設け、
前記電池蓋が前記電池収納部を塞ぐときに、前記収納部リブと前記電池蓋リブとが噛み合わさるようにし、
前記収納部リブの一部を、前記電池収納部内側に延出させ、前記電池の端を押さえる覆い部とし、
前記覆い部の下方に、前記接点端子と対になる対向接点端子を設けたことを特徴とする電池収納部を有する電子機器。
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|---|---|---|---|
| JP2018157390A JP6484375B1 (ja) | 2018-08-24 | 2018-08-24 | 電池収納部を有する電子機器 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114156575A (zh) * | 2020-08-17 | 2022-03-08 | 华为技术有限公司 | 纽扣电池、电池模组和电子设备 |
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-
2018
- 2018-08-24 JP JP2018157390A patent/JP6484375B1/ja active Active
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