JP6482164B2 - 電子部品実装機 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着ノズルが負圧により電子部品(以下、特に必要がない限り部品と略称する)を吸着して保持し、基材に実装する電子部品実装機(以下、特に必要がない限り、実装機と略称する)に関するものである。
下記の特許文献1には、リニアモータによって吸着ノズルを下降させ、部品を回路基板に実装する実装機が記載されている。この実装機においては、リニアモータの制御により、吸着ノズルに吸着された部品が回路基板に接触するまでの間は吸着ノズルの下降位置および下降速度が制御され、接触後は部品の回路基板への押付力が制御される。それにより、実装時における部品への衝撃力が緩和され、正確な押付力によって部品が基材に実装される。
特開平11−145683号公報
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、吸着ノズルにより部品を基材に実装する実装機をさらに改良することを課題とする。
本発明に関連して、負圧を使用して部品を吸着保持する吸着ノズルにより、部品を基材に実装する方法であって、吸着ノズルにおける部品の解放のための負圧解消に伴う部品の基材に対する押付力が適正化される部品実装方法が得られる。
「負圧解消に起因する部品の基材に対する押付力」には、「吸着ノズルの前進力」と「部品の吸着ノズルからの押離し力」との少なくとも一方が含まれる。例えば、吸着ノズルとノズル保持部材とが嵌合部において相対移動可能に嵌合されており、その嵌合部を経て負圧が吸着ノズルに供給される場合には、負圧の解消に伴ってノズル前進力が増大するが、吸着ノズルがノズル保持部材に固定されている場合には、負圧の解消に伴ってノズル前進力が増大することはない。また、「負圧解消」が吸着ノズルに対する正圧の供給により迅速に行われる「真空破壊」による場合には、「押離し力」が発生することが明らかであるが、吸着ノズルが単に大気に連通させられることにより「負圧解消」が行われる場合であっても、大気への連通が急激に行われる場合には、吸着ノズル内における圧力のオーバシュートにより、「押離し力」が発生することがある。
そして、本発明によって、以下の電子部品実装機が得られる。
第1の電子部品実装機は、
電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
前記吸着ノズルから前記アクチュエータに作用する反力を検出するロードセルと、
前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
を含み、かつ、
前記吸着ノズルが、ノズル保持部材との嵌合部において前記ノズル保持部材に対して昇降可能に設けられるとともに、前記嵌合部を介して前記負圧が供給されるように構成され、
前記ノズル前進装置が、前記ノズル保持部材を介さずに前記吸着ノズルに係合することにより前記吸着ノズルを前進させるものであり、
前記制御装置が、
前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように目標作動力を演算し、部品実装時に前記ロードセルが検出する反力と前記目標作動力とが一致するように前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
を含んで構成される。
第2の電子部品実装機は、
電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
前記吸着ノズルから前記アクチュエータに作用する反力を推定する反力推定部と、
前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
を含み、かつ、
前記吸着ノズルが、ノズル保持部材との嵌合部において前記ノズル保持部材に対して昇降可能に設けられるとともに、前記嵌合部を介して前記負圧が供給されるように構成され、
前記ノズル前進装置が、前記ノズル保持部材を介さずに前記吸着ノズルに係合することにより前記吸着ノズルを前進させるものであり、
前記制御装置が、
前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように目標作動力を演算し、部品実装時に前記反力推定部が推定する反力と前記目標作動力とが一致するように前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
を含んで構成される。
第3の電子部品実装機は、
電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
を含み、かつ、その制御装置が、
前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように、前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
を含み、
前記解消影響低減部が、
前記吸着ノズルにより保持された電子部品の基材への押付力を、適正な押付力として予め定められた適正押付力に制御すべく前記アクチュエータの作動力を制御する力制御部と、
前記アクチュエータの位置を目標位置に制御する位置制御部と、
前記力制御部の制御によって前記押付力が前記適正押付力に達した後、その適正押付力に対応するアクチュエータの位置を前記目標位置に設定した上で、前記力制御部から前記位置制御部に切り換える制御部切換部と
を含んで構成される。
上記負圧解消源には、大気圧を供給する大気圧源と正圧を供給する正圧供給源との少なくとも一方が含まれる。
基材には、例えば、(1)未だ部品が実装されていないプリント配線板、(2)一方の面に部品が搭載されるとともに電気的に接合され、他方の面には部品が未実装であるプリント回路板、(3)ベアチップが搭載され、チップ付基板を構成する基材、 (4)ボールグリッドアレイを備えた部品が搭載される基材、(5)平板状ではなく三次元形状を有する基材、(6)ICパッケージを組み立てる際にダイが搭載される基材等が含まれる。
部品には、例えば、抵抗やコンデンサ等の受動部品、IC等の能動部品、ダイ等が含まれる。
アクチュエータとして、例えば、それぞれ電動モータの一種であるリニアモータや回転モータの採用が可能である。そして、ノズル前進装置は、アクチュエータのみを含むものとしたり、アクチュエータに加えて、少なくとも、吸着ノズルを前進方向と後退方向との一方へ付勢する付勢手段を含むものとしたりすることが可能である。吸着ノズルの自重が吸着ノズルを前進させる向きに作用する場合、ノズル前進装置の一部と考えることも、無視することも可能である。
部品を基材に実装する際、急激な大気への連通、あるいは正圧供給による真空破壊によって吸着ノズルに部品を迅速,確実に解放させることが望ましい。しかし、この急激な大気への連通や真空破壊に起因して部品を基材に押し付ける押付力が変化する。そして、この押付力の変化が部品の良好な実装の妨げとなることがあり、甚だしい場合には部品や基材の破損の原因となる場合も有り得る。
それに対し、本発明に関連した上記部品実装方法においては、部品の解放のための負圧解消に伴う部品の基材に対する押付力が適正化され、また、本発明に係る実装機においては、負圧解消部による負圧解消の、部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部が解消影響低減部により打ち消されるように、バルブ装置とノズル前進装置とが制御されて、部品が基材に適正な押付力で押し付けられる。
本発明の一実施形態である実装機であって、本発明の一実施形態である部品実装方法が実施される実装機を示す平面図である。 上記実装機の実装ヘッドおよびヘッド移動装置の一部を示す側面図(一部断面)である。 上記実装ヘッドの吸着ノズル周辺を示す図であり、(a)は一部断面側面図、(b)は(a)におけるA視図である。 上記実装ヘッドのリニアモータおよび実装機のバルブ装置の制御系を示すブロック図である。 上記実装ヘッドによる部品の回路基板への実装時に部品に作用する押付力およびリニアモータへの反力を示すグラフである。 本発明の別の実施形態である実装機の制御系を示すブロック図である。 図6に示す制御系による押付力制御に使用される設定時間および部品押付力低減量を設定するために取得されるバルブ装置切換え後の経過時間と部品押付力との関係を示すグラフである。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の制御系を示すブロック図である。 上記実装ヘッドによる部品の回路基板への実装時における吸着ノズルの変位と吸着ノズルに対する反力との関係を示すグラフである。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の実装ヘッドの吸着ノズル周辺を示す側面図(一部断面)である。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の実装ヘッドの吸着ノズル周辺を示す側面図(一部断面)である。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の制御系を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の制御系を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態である実装機の制御系を示すブロック図である。
以下、本発明のいくつかの実施形態を、図を参照しつつ説明する。なお、本発明は、下記実施形態の他、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に実装機10を示す。実装機10は、実装機本体12と、その実装機本体12に支持された部品供給装置としてのテープフィーダ14とを含む。テープフィーダ14は、それぞれ1種類ずつの電子部品(以後、部品と略称する)を取出し可能に保持した保持テープをリールから引き出して1ピッチずつ送り、所定の供給位置において部品を供給するものであり、支持台18にX軸方向に並べて設置される。
実装機本体12上には、さらに、回路基板22(以後、基板22と略称する)をX軸方向に搬送する基材搬送装置たる基板コンベヤ24と、その搬送された基板22を位置決めして保持する基材保持装置たる基板保持装置26と、テープフィーダ14から部品を受け取り、基板保持装置26に保持された基板22に実装する実装装置28とが設けられている。本実施形態においては、「回路基板」はプリント配線板およびプリント回路板の総称とする。
実装装置28は、実装ヘッド30およびそれをX軸およびY軸により規定される一平面である水平面内の任意の位置へ移動させ得るヘッド移動装置32を備えている。ヘッド移動装置32は、X軸駆動装置34により実装機本体12上をX軸軸方向に移動させられるX軸スライド36と、そのX軸スライド36上においてY軸駆動装置38によりY軸方向に移動させられるY軸スライド40とを含んでいる。実装ヘッド30はそのY軸スライド40に保持されており、水平なX−Y座標面内の任意の位置へ移動可能である。
実装ヘッド30の一例を図2に示す。実装ヘッド30のヘッド本体50は、本実施形態においてはY軸スライド40に着脱可能とされており、回転体52を鉛直な回転軸線まわりに回転可能に保持している。回転体52には、その回転軸線を中心とする一円周上の適宜の間隔を隔てた複数の位置、本実施形態においては等角度間隔の6つの位置にそれぞれ、第1昇降部材としての回転昇降軸54が、その軸線に平行な方向であって、回転体52の回転軸線に平行な方向に摺動可能かつ自転可能に保持されている。
6本の回転昇降軸54はそれぞれ、回転体52から下方へ突出した下端部に部品保持具を構成する吸着ノズル60を保持している。本実施形態では、6本の回転昇降軸54によりそれぞれ保持される吸着ノズル60の種類は同じであるとする。吸着ノズル60の種類は、吸着面の直径(外径)により異ならされる。図3(a)に拡大して示すように回転昇降軸54の本体である昇降軸本体62の下端部には、その下端面に開口して有底の嵌合穴70が設けられている。嵌合穴70は横断面形状(軸方向に直角な断面形状)が円形を成し、昇降軸本体62の嵌合穴70の周壁部には、直径方向に隔たった2か所にそれぞれ切欠72が形成されている。切欠72は、図3(b)に示すように、昇降軸本体62の下端面から上向きに延びた後、直角に曲がって周方向に延び、さらにその先端から下方へ短く垂下した形状を有する。
図3(a)に示すように、吸着ノズル60の軸部80の外側には、嵌合部材82が軸方向に相対移動可能に嵌合されている。嵌合部材82は円筒状を成し、軸部80が嵌合部材82に嵌合され、貫通させられた後、圧縮コイルスプリング84が嵌合されるとともに、軸部80の上端にはフランジ部材86が固着されている。圧縮コイルスプリング84は、付勢手段の一種である弾性部材たるスプリングの一態様である。以後に記載の別の圧縮コイルスプリングについても同様である。以後、圧縮コイルスプリング84をスプリング84と略称する。
嵌合部材82には、それを直径方向に貫通するピン92が固定されている。ピン92は中間部において、吸着ノズル60の軸部80にそれの軸方向に長く形成された一対の長穴94を摺動可能に貫通する一方、両端部が嵌合部材82の外周面から突出している。吸着ノズル60に嵌合された嵌合部材82は、吸着ノズル60と共に嵌合穴70の下端開口から昇降軸本体62に嵌合され、一定角度回転させられた後、下降させられる。それに伴って、ピン92の両端部はそれぞれ、切欠72に進入させられるとともに切欠72と係合し、最終的には、図3(b)に示すように切欠72の短く垂下したピン受け部96に受けられる。この状態では、ピン92が昇降軸本体62,嵌合部材82および吸着ノズル60の軸部80を貫通して、それら三者の相対回転を防止する状態となる。したがって、回転昇降軸54が回転させられれば、吸着ノズル60も共に回転させられる。本実施形態においては、昇降軸本体62の下端部および嵌合部材82がノズル保持部材を構成し、吸着ノズル60の軸部80と共に、ノズル保持部材と吸着ノズルとの嵌合部98を構成している。
図3(a)に示すように昇降軸本体62の中心部に負圧・正圧通路100が形成され、嵌合穴70と連通している。吸着ノズル60には、その中心部を貫通して負圧・正圧通路102が形成され、嵌合穴70に連通している。負圧・正圧通路102は吸着ノズル60の下端面に開口させられ、その下端面により構成される吸着面106は負圧・正圧通路102を囲む円環状を成す。上記のように嵌合部材82が嵌合穴70に嵌合され、ピン92がピン受け部96に受けられた状態では、フランジ部材86が、嵌合穴70と負圧・正圧通路100との境界に形成された段付面108から離間する一方、吸着ノズル60はスプリング84により、その段付面110が嵌合部材82の下端面112に向かって付勢され、段付面110が下端面112に押し付けられた状態に保たれる。この下端面112が、吸着ノズル60のノズル保持部材に対する上昇限度ないし後退限度を規定するストッパを構成しているのである。
上記のように負圧・正圧通路100が嵌合穴70と連通しているため、負圧・正圧通路100に負圧が供給されれば、吸着ノズル60および嵌合部材82にそれらを上方に引き上げる力が作用するが、この力に基づくピン92のピン受け部96からの浮上がりを防止するために、ロック機構が設けられている。昇降軸本体62の外周面にロックスリーブ114が摺動可能に嵌合され、圧縮コイルスプリング116(以後、スプリング116と略称する)により下方に付勢されてピン92をピン受け部96に押し付けているのである。
回転体52には、6個の吸着ノズル60の各々に対応してバルブ装置120(図4参照),図示しない個別負圧通路,個別正圧通路および個別大気通路が設けられている。6本の個別負圧通路はヘッド本体50に設けられた共通の負圧通路(図示省略)によって負圧供給源122(図4参照)に接続され、6本の個別正圧通路はヘッド本体50に設けられた共通の正圧通路(図示省略)によって正圧供給源124(図4参照)に接続され、6本の個別大気通路は大気連通口125(図4参照)において大気に開放されている。本実施形態においては、大気連通口125が大気圧源を構成している。
バルブ装置120は、個別負圧通路,個別正圧通路および個別大気通路と負圧・正圧通路100との間に設けられている。バルブ装置120は、本実施形態においては、1つまたは2つの電磁スプール弁により構成され、吸着ノズル60を個別負圧通路に連通させ、負圧供給源122に連通させる負圧供給状態と、個別正圧通路に連通させ、正圧供給源124に連通させる正圧供給状態と、個別大気通路に連通させ、大気に開放する大気開放状態とに切り換えられる。電磁スプール弁の電磁石への電流供給は6個のバルブ装置120について個別に行われ、電流の供給,遮断制御はヘッド本体50側において行われ、6個のバルブ装置120が個々に切り換えられる。
回転体52には、6個の吸着ノズル60の各々について圧力センサ126(図4に1つを示す)が設けられている。圧力センサ126は、回転昇降軸54の負圧・正圧通路100とバルブ装置120とを接続する通路(図示省略)であって、回転体52に設けられた通路の圧力を検出する。この通路は負圧・正圧通路100が連通する嵌合穴70に近く、実質的に、嵌合部98内における圧力と等しいとみなし得る部分の圧力が検出される。また、嵌合部98内の圧力は吸着ノズル60内の圧力と等しいとみなすことができ、圧力センサ126により検出される圧力は吸着ノズル60内の圧力でもある。
回転体52は、図2に示すように回転体回転駆動モータ140を駆動源とする回転体回転駆動装置142により正逆両方向に任意の角度回転させられ、複数の吸着ノズル60が回転体52の回転軸線まわりに旋回させられる。また、吸着ノズル60は、部品保持具回転駆動装置たるノズル回転駆動装置146により自転させられる。回転体52の外周面には、ギヤ148,150が一体的に回転可能に嵌合されており、ピニオン152を介してノズル回転駆動モータ154により回転させられ、複数のピニオン156を介して複数組の回転昇降軸54を一斉に回転させる。回転昇降軸54の回転はピン受け部96とピン92との係合により嵌合部材82に伝達され、さらにピン92と長穴94との係合により吸着ノズル60に伝達され、6つの吸着ノズル60が一斉に回転させられる。ノズル回転駆動モータ154,ギヤ148,150,ピニオン152,156によってノズル回転駆動装置146が構成されている。
本実装ヘッド30においては、テープフィーダ14からの部品の受取りと、基板22への部品の実装とは、吸着ノズル60の旋回軌跡の同じ位置において行われる。以後、この位置を部品受取・実装位置と称する。6本の回転昇降軸54のうち、回転体52の回転により部品受取・実装位置へ旋回させられたものは、図2に示す第1昇降駆動装置160によりヘッド本体50に対して昇降させられる。
第1昇降駆動装置160は、本実施形態においては、第2昇降部材たる昇降駆動部材162,回転モータである昇降駆動モータ164,送りねじ166およびナット168を含む。昇降駆動部材162は、回転体52の外側を、回転昇降軸54に沿って上下方向に延びており、上端部においてナット168に固定され、中間部に第1係合部170を有する。また、回転昇降軸54は圧縮コイルスプリング172によって上方へ付勢されており、回転昇降軸54の下端近傍に取り付けられたスナップリング174が回転体52の下面に当接することにより上昇限度位置に保たれている。したがって、昇降駆動部材162の第1係合部170は、その下降により回転昇降軸54の上端面に係合して回転昇降軸54を圧縮コイルスプリング172の付勢力に抗して下降させ、上昇により回転昇降軸54の上昇を許容する。なお、昇降駆動部材162は、ガイドロッド176とガイド178とにより昇降を案内される。
図2に示すように昇降駆動部材162は、その下端部に第2昇降駆動装置190を保持しており、第2昇降駆動装置190は回転昇降軸54と共に昇降させられる。第2昇降駆動装置190は、本実施形態においてはリニアモータ192を駆動源として構成され、アクチュエータを構成している。リニアモータ192は第2係合部194(図3(a)参照)を有している。第2係合部194は、水平軸線まわりに回転可能なローラにより構成され、回転昇降軸54が上昇限度位置に位置する状態において、吸着ノズル60のフランジ196に対して隙間を隔てて上方に位置し、吸着ノズル60の自転および旋回を許容する。
リニアモータ192は、図4に示す制御系200によって制御される。制御系200は、実装装置28を含む実装機全体を制御するコントローラ202の一部と、駆動回路204,206と、リニアモータ192に付属するエンコーダ208と、ロードセル210と、前記圧力センサ126とにより構成されている。コントローラ202はバルブ状態決定部214により駆動回路204を介してバルブ装置120の切換えを制御し、リニアモータ制御部216により駆動回路206を介してリニアモータ192を制御する。リニアモータ制御部216は、リニアモータ192の目標位置を指令し、駆動回路206はこの指令された目標位置とエンコーダ208の示す位置とを一致させるために必要な電流をリニアモータ192に供給する。リニアモータ制御部216はまた、後述するようにリニアモータ192の目標作動力を指令し、駆動回路206はこの指令された目標作動力とロードセル208の示す反力とが等しくなるようにリニアモータ192への供給電流を制御する。
なお、前述のように、リニアモータ192は6個の吸着ノズル60に共通とされる一方、バルブ装置120,駆動回路204および圧力センサ126は6個の吸着ノズル60の各々に対応してそれぞれ1つずつ、合計6つずつ設けられているのであるが、図4においてはそれぞれ1つずつのバルブ装置120,駆動回路204および圧力センサ126のみが図示されている。したがって、これら1つずつのバルブ装置120,駆動回路204および圧力センサ126は、6個の吸着ノズル60のうち部品受取・実装位置へ旋回させられた吸着ノズル60に対応するものであると理解されるべきである。
本実装ヘッド30はヘッド移動装置32により、水平な一平面であるX−Y平面に沿ってテープフィーダ14の上方と、基板保持装置26の上方とへ移動させられる。この際、吸着ノズル60はスプリング84の付勢により嵌合部材82に当接した状態、すなわち、上昇位置である後退位置に保たれている。上記移動に加えて、実装ヘッド30がX−Y平面に直角なZ方向に昇降させられ、テープフィーダ14から吸着ノズル60により部品220(図3参照)を吸着して取り出し、基板22に実装するようにすることも可能であるが、本実施形態においては、昇降駆動モータ164が送りねじ166を回転させ、第1昇降駆動装置160の昇降駆動部材162を下降させることにより、回転昇降軸54とリニアモータ192とを下降させ、それとともにリニアモータ192が吸着ノズル60を回転昇降軸54に対して相対的に下降させるようになっている。したがって、実装ヘッド30の昇降は不要である。また、必要に応じてノズル回転駆動モータ154が作動させられて、吸着ノズル60に保持された部品220の回転姿勢が修正ないし変更される。そして、吸着と、部品220の基板22への押付けとの後にはリニアモータ192およびスプリング84により吸着ノズル60が回転昇降軸54に対して上昇させられるとともに、第1昇降駆動装置160の昇降駆動部材162が上昇させられ、圧縮コイルスプリング172の付勢により回転昇降軸54も上昇させられる。なお、本実施形態においては、第1昇降駆動装置160による回転昇降軸54の下降距離は、部品220の厚さに関係なく、一定とされているが、部品220の厚さに応じて変えられるようにしてもよい。部品220の厚さが大きいほど、下降距離を短くされるようにするのである。
部品吸着時にはバルブ装置120が大気開放状態から負圧供給状態に切り換えられて吸着ノズル60に負圧が供給される。また、部品実装時にはバルブ装置120が負圧供給状態から正圧供給状態に切り換えられる。吸着ノズル60が負圧供給源122から遮断される一方、正圧供給源124に連通させられるのであり、それにより負圧が迅速に解消される真空破壊が生じ、部品220が吸着ノズル60の保持から迅速かつ確実に解放される。部品220の基板22への押付け後、バルブ装置120は正圧供給状態から大気開放状態に切り換えられる。それによって、部品220の実装が済み、部品220を保持していない吸着ノズル60からの正圧の漏れが回避される。以上の作動における第1昇降駆動装置160,ノズル回転駆動モータ154等の制御は通常の実装ヘッドと同様であるため説明を省略し、以下、特殊であるリニアモータ192の制御、特に部品実装時における制御を説明する。
吸着ノズル60に保持された部品220が基板22に実装される際の押付力の制御精度が高いことが必要な場合がある。部品220自体が脆弱であって押付力が過大となれば損傷を受ける恐れがある場合がその一例であり、特開2006−156443号公報に記載されているように、過大な押付力を受けたクリーム状はんだが隣接するクリーム状はんだに接触したり、薄くなり過ぎて正常に機能しなくなる場合が別の一例である。さらに、部品220が実装される基板22等の基材が破損あるいは塑性変形する恐れがある場合や、基材の変形が弾性変形であっても、それが部品220と基材との、吸着ノズル60の昇降方向と交差する方向の相対位置ずれの原因となる場合もある。ここにおいては、これらのうちの1つである部品損傷の回避を目的として押付力の制御が行われる場合を例として説明する。過大な押付力の発生の原因は、一つには部品220が基板22に当接する際の衝撃(以後、当接衝撃と称する)であり、一つには真空破壊の実行に伴って吸着ノズル60および部品220に作用する前進方向(下方ないし基板22に向かう方向)の力の増大である。
当接衝撃の低減制御は、PCT/JP2012/080163号の明細書に記載されており、簡単に説明する。
吸着ノズル60を下降させる際、第1昇降駆動装置160が回転昇降軸54とリニアモータ192とを下降させるのと並行してリニアモータ192が作動させられ、第2係合部194が吸着ノズル60のフランジ196に係合し、スプリング84の付勢力に抗して下降させる。そして、部品220の基板22との当接前に、吸着ノズル60をストッパたる下端面112から設定距離(前記目標位置指令に対応する距離である)離間させる。図5における巡航期間がこの状態で吸着ノズル60が回転昇降軸54と共に下降し続ける期間である。巡航期間にリニアモータ192に作用する反力を二点鎖線で示す。
やがて、吸着ノズル60に保持された部品220が基板22に当接する。本実施形態においては、駆動回路206をはじめとする制御系200が高周波制御の可能な系、すなわち、上記当接に起因してリニアモータ192への反力が急増し、当接力が許容当接力を超えて過大となるまでの間に少なくとも2サイクルの制御サイクルが実行可能である高周波制御系とされており、上記当接がロードセル210により検出されるやいなや、制御系200は反力が、巡航期間における反力と、適正な大きさとして予め定められた適正押付力(図5にIで示す)に対応する反力との和と等しくなるように、リニアモータ192への供給電流を制御する。適正押付力は、損傷を生じることなく、かつ、十分な強さで部品220を基板22に押し付けるために設定された力である。このリニアモータ192への供給電流の制御の結果、リニアモータ192への反力が図5に二点鎖線で例示するように大きく変動することがなく、実線で示すように小さく抑制され、当接衝撃が部品220等に損傷を与えることのない大きさに抑制される。
上記当接衝撃の低減制御の開始から、反力の変動が小さく抑制されるに必要な時間の経過後、あるいは反力の変動量が実際に設定量以下に抑制された時点で、リニアモータ制御部216からバルブ状態決定部214へ、当接衝撃低減制御の終了信号が供給され、バルブ状態決定部214において真空破壊の実施、すなわち、バルブ装置120を負圧供給状態から短時間正圧供給状態に切り換えた後、大気連通状態とする制御の実施が決定され、駆動回路204を介してバルブ装置120が制御される。この真空破壊の実行により、嵌合部98内の圧力が負圧から正圧に変化し、圧力の増大が生じる。この圧力の増分は吸着ノズル60および吸着ノズル60に吸着された部品220に作用する。吸着ノズル60は、フランジ部材86の軸部80に対応する部分の上面であって、負圧・正圧通路102を囲む円環状の受圧面の面積と嵌合部98内の真空破壊に起因する圧力増分(負圧値の絶対値と正圧値との和)との積である力を前進向きに受ける。この力を真空破壊起因ノズル前進力と称する。また、部品220には、それの負圧・正圧通路102に臨む面である円形の受圧面の面積と嵌合部98内の正圧値との積である力が部品220を吸着ノズル60から押し離す向きに作用する。この力を真空破壊起因部品押離し力と称する。結局、部品220には、リニアモータ192の作動による押付力に加えて、真空破壊起因ノズル前進力と真空破壊起因部品押離し力との和である真空破壊起因作用力が押付力を増す力として作用するのであり、図5にIIで示すように、部品220を基板22に押し付ける押付力が適正押付力より大きくなろうとする。
そのため、真空破壊が行われても部品220が適正押付力で基板22に押し付けられるようにリニアモータ192への供給電流が制御される。真空破壊実行開始の後、嵌合部98内の圧力が上昇し、真空破壊起因作用力が増すが、本実施形態においては、その真空破壊起因作用力の増大が、圧力センサ126により検出される嵌合部98内の圧力に基づいてリニアモータ制御部216において演算され、その分小さくされた、図5にIIIで示す目標作動力がリニアモータ制御部216から駆動回路206へ出力される。駆動回路206はその小さくされた目標作動力とロードセル208の示す反力とが一致するようにリニアモータ192への供給電流を制御する。その結果、リニアモータ192の作動により部品220を基板22に押し付ける力であって、吸着ノズル60を前進させる向きの力が、適正押付力より真空破壊起因作用力分、減少させられ、真空破壊の実行にもかかわらず部品220が図5にIVで示すように適正押付力で基板22に押し付けられ、押付力が過大となって損傷することが回避される。
なお、上記吸着ノズル60を前進させる向きの力を適正押付力より真空破壊起因作用力分減少させる制御は、真空破壊起因作用力が作用している間行われればよく、その後は吸着ノズル60を前進させる向きの力が適正押付力以上となることが回避されればよい。真空破壊が実行されれば吸着ノズル60による部品220の吸着は解除されており、かつ、部品220は一旦は適正押付力で基板22に押し付けられているので、再び押付力が増大させられる必要はないのであって、適正押付力より小さくされることは勿論、押付力が消滅させられてもよいのである。さらに具体的には、吸着ノズル60を前進させる向きの力を適正押付力より真空破壊起因作用力分減少させる制御は、真空破壊の実行終了まで(すなわちバルブ装置120が正圧供給状態から大気開放状態に切り換えられて嵌合部98内の圧力が大気圧に低下するまで)継続されてもよく、吸着ノズル60の後退が開始されるまで継続されてもよく、真空破壊の実行終了と吸着ノズル60の後退開始とのいずれが先に行われてもよく、それらの前に押付力を適正押付力より小さくし、あるいは消滅させる制御が行われてもよい。
また、当接衝撃は、吸着ノズル60がテープフィーダ14から部品220を取り出すために吸着ノズル60が部品220に当接する際にも生じる。そのため、説明は省略するが、部品吸着時にも、実装時と同様に当接衝撃の低減制御が行われる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、リニアモータ192がスプリング84と共に、吸着ノズル60を嵌合部材82に対して前進させるノズル前進装置を構成している。なお、吸着ノズル60の自重も吸着ノズル60に前進方向の力を作用させるため、吸着ノズル60自体もノズル前進装置の構成要素と考えることもできるが、適正押付力の大きさとの関係によっては無視することもできる。また、コントローラ202の一部であって、バルブ装置120およびリニアモータ192をそれぞれ制御するバルブ状態決定部214およびリニアモータ制御部216が制御装置を構成し、コントローラ202の、バルブ装置120を制御して真空破壊を生じさせる部分が負圧解消部としての真空破壊部を構成し、圧力センサ126の検出により得られる圧力に基づいて真空破壊起因作用力の増大を演算する部分が負圧解消起因作用力取得部としての真空破壊起因作用力取得部を構成し、かつ、真空破壊起因ノズル前進力取得部および真空破壊起因部品押離し力取得部を構成し、これらが真空破壊起因押付力変化取得部を構成し、取得された真空破壊起因作用力の増大に基づいて目標作動力を変更し、駆動回路206に指令する部分が真空破壊影響低減用アクチュエータ制御部を構成している。これら真空破壊起因押付力変化取得部および真空破壊影響低減用アクチュエータ制御部は、圧力センサと共に解消影響低減部としての真空破壊影響低減部を構成している。
バルブ装置の負圧供給状態から正圧供給状態への切換えは、吸着ノズルに保持された部品が基材に当接する前に行われてもよい。例えば、切換えが、部品の基材への当接直前に吸着ノズル内の圧力が負圧から正圧になるが真空破壊用設定正圧までは上昇しないように行われてもよく、当接後に負圧から正圧になるように行われてもよいのである。
また、部品の基材への当接前にバルブ装置を負圧供給状態から正圧供給状態に切り換えるとともに、真空破壊起因作用力の低減制御を行う際に、当接衝撃低減制御を行ってもなお生じる押付力の変動に起因する押付力の極大値が適正押付力より大きくならないように、リニアモータ192の目標作動力が一時的に小さくされるようにすることも可能である。
なお、この制御は、バルブ装置の負圧供給状態から正圧供給状態への切換えが、吸着ノズルに保持された部品が基材に当接した後に行われる場合でも勿論実行可能である。
真空破壊の影響低減制御は、正圧供給開始タイミング(真空破壊実行開始タイミング)自体に基づいてアクチュエータの制御が行われるものとしてもよい。その一例である実施形態を図6および図7に基づいて説明する。なお、前記実施形態の構成要素と同じ作用を成す構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態の制御系250においては、コントローラ252のバルブ状態決定部254が、ロードセル210の出力に基づいて、当接衝撃の低減制御の終了を検知し、駆動回路204を介してバルブ装置120へ真空破壊の実行開始を指令するが、それと同時にリニアモータ制御部256へバルブ切換信号を供給する。一方、リニアモータ制御部256においては、この切換信号の供給までに、吸着ノズル60による部品220の基板22への押付力が適正押付力となるように、リニアモータ192が制御される。そして、真空破壊実行開始のタイミングから設定時間が経過した時点に、リニアモータ192およびスプリング84から成るノズル前進装置による部品押付力を予め定められた大きさに低減させる制御が開始され、真空破壊の影響が低減させられる。
上記設定時間および部品220を基板22に押し付ける力の低減量は、実験に基づいて決定される。予め実験によりバルブ装置120の負圧供給状態から正圧供給状態への切換え(真空破壊の実行開始)後の経過時間と押付力との図7に示す関係が取得される。この押付力には真空破壊起因作用力が含まれ、真空破壊実行開始タイミングからの経過時間と真空破壊起因作用力との関係が取得される。
実験は、実際に部品実装に使用される実装ヘッド30と同じ構成の実装ヘッドを使用して行われる。また、吸着ノズル60の種類毎に実験が行われる。吸着ノズル60の種類が異なり、吸着面106の直径が異なれば、軸部80の直径(外径)および負圧・正圧通路102の直径が異なり、真空破壊起因作用力が異なるからである。部品220を吸着した吸着ノズル60が下降させられて力検出センサに接触させられ、適正押付力が得られた状態で、リニアモータ192の目標作動力が一定に保たれる一方、バルブ装置120が負圧供給状態から正圧供給状態に切り換えられて、真空破壊起因作用力を含む押付力が検出される。
設定時間は、例えば、バルブ装置120の切換信号供給後、実際に圧力が増大を開始する時点と押付力が許容押付力に達する時点との間のいずれかの時間に設定される。ここにおいて、許容押付力は、部品220が破壊しないことを条件に設定されるものとする。それに対し、適正押付力が許容押付力でもある場合には、上記バルブ切換信号が供給されるまでのリニアモータ制御部256による押付力の制御が適正押付力より一定値小さい値となるように行われ、上記設定時間が、圧力が増大を開始する時点と押付力が適正押付力に達する時点との間のいずれかの時間に設定されるようにすればよい。
低減量は、例えば、真空破壊起因作用力による押付力の増大分の全部を低減するように設定され、その低減に必要な大きさにリニアモータ192の目標作動力が設定され、設定時間と共にリニアモータ制御部256に記憶させられる。そして、リニアモータ制御部256では、バルブ状態決定部254からのバルブ切換信号の取得後、設定時間の経過時点に、設定された目標作動力を駆動回路206に出力し、リニアモータ192の作動による押付力の低減制御が開始される。
本実施形態においては、リニアモータ制御部256のバルブ状態決定部254からバルブ切換信号を取得する部分が真空破壊実行開始タイミング取得部を構成し、リニアモータ制御部256の真空破壊実行開始後、設定時間経過後にリニアモータ192の目標作動力を変更し、リニアモータ192の作動力を低減させる部分が真空破壊実行開始タイミング依拠アクチュエータ制御部を構成し、これらが真空破壊影響低減部を構成している。
上記「設定時間」および「ノズル前進装置による部品押付力の低減量」は、論理的に決定することも可能である。真空破壊実行開始後における真空破壊起因作用力は、実験によることなく、負圧・正圧通路100,102の直径,長さ,嵌合穴70の内径,吸着ノズル60の負圧,正圧の受圧面の面積,バルブ装置120の構造等に基づいて論理的に推定することが可能であり、その推定に基づいて設定時間および上記低減量を決定するのである。吸着ノズル内の圧力を嵌合部内の圧力とは別に推定することも可能であるが、吸着ノズル内の圧力は嵌合部内の圧力と等しいとみなすことも可能である。
真空破壊影響低減制御は、リニアモータ192の作動力制御から位置制御への切換えを利用して行われてもよい。その一例である実施形態を図8,9に基づいて説明する。なお、実装機の機械的な構成は、例えば、図1〜図5に示す実施形態の実装機と同じである。
図8に示すように、本実施形態の制御系270のコントローラ271のリニアモータ制御部272は、リニアモータ192の目標作動力を決定する目標作動力決定部274とリニアモータ192の目標位置を決定する目標位置決定部276とを個別に備えており、かつ、リニアモータ192の駆動回路278に対する目標作動力決定部274と目標位置決定部276との接続を切り換える切換回路280を備えている。
図9に、下降時における吸着ノズル60の変位zと吸着ノズル60に対する反力Fとの関係を概念的に示す。この図に示すように部品220が基板22に当接するまでは変位zが変化しても反力Fは0であり、当接後は変位zの変化に伴って反力Fが変化する。この変化の勾配は主として基板22の弾性係数cによって決まる。なお、基材の一例である平板状の回路基板が剛体に近い場合でも、実際には微小な弾性変形は可能であり、また、同じ平板状の回路基板であっても背面の支持条件によっては相当量の弾性的な変形が可能であり、基材自体が弾性変形可能な形状を有するものである場合もある。いずれの場合も、基材の弾性変形量は押付力の増大に比例して直線的に変化すると見なして差し支えないのが普通であるので、弾性係数cの大小によって関係を示す直線の勾配が変わるのみであると考えることとする。
切換回路280は通常、目標作動力決定部274と駆動回路278とを接続する状態を保っているため、駆動回路278には目標作動力(巡航期間におけるリニアモータ192への反力と適正押付力との和)の指令が供給される。したがって、駆動回路278は、リニアモータ192の作動力が目標作動力に等しくなるまで、すなわち、ロードセル210の出力が示す「吸着ノズル60に保持された部品220の基板22への押付力と巡航期間におけるリニアモータ192への反力との和」が目標作動力と等しくなるまで、リニアモータ192が吸着ノズル60を下降させるように作動させる。
吸着ノズル60に保持された部品220が基板22に当接し、部品220が適正押付力で基板22に押し付けられたならば、その事実がロードセル210からの出力に基づいて目標作動力決定部274において検知され、目標作動力決定部274からバルブ状態決定部282へ信号が送られる。そして、バルブ状態決定部282により、まず、切換回路280の切換えが指令され、切換回路280は目標作動力決定部274を駆動回路278に接続する状態から目標位置決定部276を接続する状態に切り換えられる。続いて、駆動回路204を経てバルブ装置120に負圧供給状態から正圧供給状態への切換え、すなわち真空破壊実行開始が指令される。切換回路280の切換え前にも、目標位置決定部276にはエンコーダ208の出力が入力されており、目標位置決定部276は、バルブ状態決定部282から切換回路280への切換指令に基づいて、切換えの瞬間におけるエンコーダ208の出力を保持し、その出力に対応する位置を目標位置に決定して指令し続けるように構成されている。
したがって、真空破壊実行開始により、吸着ノズル60には真空破壊起因ノズル前進力が作用し、部品220には真空破壊起因部品押離し力が作用し、それらの和である真空破壊起因作用力の増大に起因して部品220の基板22への押付力が増大しようとするが、目標作動力決定部274は駆動回路278から切り離され、目標位置決定部276は一定の目標位置を指令し続けるため、駆動回路278はリニアモータ192の位置を一定に保つべく真空破壊起因ノズル前進力に相当する量だけ駆動電流を低減させ、部品の基板への押付力の増大は真空破壊起因部品押離し力分のみに抑制される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、目標作動力決定部274,駆動回路278,およびロードセル210が力制御部を構成し、目標位置決定部276,駆動回路278およびエンコーダ208が位置制御部を構成している。また、切換回路280が、目標位置決定部276の、前記「切換えの瞬間におけるエンコーダ208の出力を保持し、その出力に対応する位置を目標位置として指令し続ける」部分と共同して、制御部切換部を構成している。そして、バルブ状態決定部282が駆動回路204と共同で、制御部切換部による力制御部から位置制御部への切換え後にバルブ装置120を切り換える制御切換えタイミング依拠バルブ制御部を構成している。
なお、部品の基板への押付力を目標の大きさとすることをさらに精度よく達成する必要がある場合には、上記各実施形態におけるフィードバック制御とフィードフォワード制御とを併用することが望ましい。バルブ装置120の負圧供給状態から正圧供給状態への切換えに起因して、部品の基材に対する押付力の増大が必然的に発生し、その大きさおよび時期が予測可能であるので、その押付力の増大の少なくとも一部を打ち消すフィードフォワード制御をノズル前進装置(リニアモータ192)に対して行うことが可能であり、それによって、フィードバック制御のみによる場合より、良好に真空破壊の実行に起因する押付力の望ましくない変動を抑制できるのである。
また、フィードフォワード制御をフィードバック制御と併用することも不可欠ではなく、単独で行っても効果が得られる。
ノズル保持部材と吸着ノズルとの間に、吸着ノズルのノズル保持部材に対する前進限度を規定するストッパを設け、吸着ノズルをノズル保持部材に対してストッパに向かって付勢する付勢手段を設けてもよい。その一例を図10に示す。
本実施形態においては、吸着ノズル350の軸部352に固着されたフランジ部材354と、嵌合穴356と負圧・正圧通路358との間の段付面360との間に圧縮コイルスプリング362(以後、スプリング362と略称する)が配設され、吸着ノズル350を前進方向に付勢している。スプリング362の付勢力による吸着ノズル350の前進限度は、フランジ部材354の下端面364が、軸部352に軸方向に相対移動可能に嵌合された嵌合部材366の上端面367に当接することにより規定される。本実施形態においては嵌合部材366の上端面367がストッパを構成し、回転昇降軸368の昇降軸本体370の下端部および嵌合部材366がノズル保持部材を構成し、吸着ノズル350の軸部352と共に、ノズル保持部材と吸着ノズルとの嵌合部372を構成している。また、リニアモータ192の第2係合部374は、第1昇降駆動装置160の昇降駆動部材162が上昇端位置に位置し、回転昇降軸368が上昇限度位置に位置する状態において、吸着ノズル350のフランジ376の下方に僅かな距離を隔てた位置に位置させられ、吸着ノズル350の旋回および自転を許容する。そして、リニアモータ192とスプリング362とがノズル前進装置を構成している。その他の構成は前記図1〜図5に示した実施形態と同じであり、同じ作用を為す構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、吸着ノズル350が部品受取・実装位置において第1昇降駆動装置160によって下降させられるとき、部品220の基板22との当接前にリニアモータ192が作動させられ、吸着ノズル350をスプリング362の付勢力に抗して後退させ、フランジ部材354を嵌合部材366から設定距離離間させる。このようにリニアモータ192が吸着ノズル60を下支えしつつ下降する途中で部品220が基板22に当接し、リニアモータ192に作用する反力が急激に小さくなろうとする。その変化がロードセル210により検出され、リニアモータ192への駆動電流が増大させられて当接衝撃が緩和される。
また、部品220の基板22への当接後、バルブ装置120が負圧供給状態から正圧供給状態に切り換えられ、吸着ノズル350の真空破壊が行われる。本実施形態においては、例えば、図1〜図5に示す実施形態と同様に、真空破壊実行開始後、嵌合部372内の圧力が圧力センサ126により検出され、その検出結果に基づいてリニアモータ192が制御されることにより、真空破壊の実行に伴う押付力の増大がノズル前進装置によるノズル前進方向の力の減少(リニアモータ192の作動力の増大)により打ち消され、押付力の増大が抑制される。
あるいは、図6,7に示す実施形態と同様に、バルブ装置120の切換え時点から設定時間後に、予め設定された目標作動力がリニアモータ制御部へ出力される。ただし、吸着ノズル350がノズル保持部材に対して前進方向に付勢され、リニアモータ192が吸着ノズル350を下支えしているため、目標作動力は、リニアモータ192による押付力が適正押付力に対応する大きさより真空破壊起因作用力による押付力の増大分、大きくなるように設定される。
吸着ノズルをノズル保持部材に対して付勢する付勢手段は省略してもよい。その一例を図11に基づいて説明する。
本実施形態の実装ヘッド400の複数の回転昇降軸402(図11には1つが図示されている)にはそれぞれ、昇降軸本体403の下端部に形成された嵌合穴404に吸着ノズル406の軸部408が軸方向に相対移動可能に嵌合されている。それら昇降軸本体403および軸部408を直径方向に貫通してピン410が設けられている。ピン410は回転昇降軸402に固定され、軸部408の軸方向に長く形成された一対の長穴412を摺動可能に貫通させられている。回転昇降軸402がノズル保持部材を構成し、吸着ノズル406は、回転昇降軸402に対する軸方向の相対移動を許容される一方、相対回転は不能とされており、回転昇降軸402と共に回転させられる。
軸部408には、吸着ノズル406の吸着部418が保持されている。吸着部418は係合具の一種であるボールプランジャ420によって軸部408に着脱可能に取り付けられており、回転昇降軸402内に形成された負圧・正圧通路422および嵌合穴404を経て、軸部408内の負圧・正圧通路424および吸着部418内の負圧・正圧通路426に負圧あるいは正圧が供給される。回転昇降軸402と軸部408との間には、第2昇降駆動装置を構成するリニアモータ428が配設されている。リニアモータ428は詳細な構造の図示は省略するが、回転昇降軸402により軸方向に相対移動不能かつ相対回転不能に保持された固定部と、その固定部に対して軸方向に相対移動可能な可動部とを備え、可動部が吸着ノズル406に固定されている。複数の吸着ノズル406の各々についてリニアモータ428が1つずつ設けられ、それらリニアモータ428の各々により各吸着ノズル406が各回転昇降軸402に対してそれぞれ独立に昇降させられる。
複数の回転昇降軸402は回転体434の回転により部品受取・実装位置へ旋回させられる。部品受取・実装位置へ旋回させられる際、吸着ノズル406には負圧が供給され、その負圧に基づいて回転昇降軸402に対して上昇させる向きの力が作用しているが、吸着ノズル406は、自重(部品436の重量は無視し得るものとする)とリニアモータ428の下向きの作動力との和によって、長穴412の上端面がピン410に当接した状態に保たれている。回転昇降軸402は、部品受取・実装位置において、複数の吸着ノズル406に共通の第1昇降駆動装置(図示省略)により下降させられ、吸着ノズル406が下降させられる。そして、部品436が基板に当接すれば、吸着ノズル406が回転昇降軸402に対して上方へ移動する。この際、第1昇降駆動装置による回転昇降軸402の下降は滑らかに加速され、吸着ノズル406が慣性によりピン410から浮き上がることが回避されるとともに、部品436が基板に当接する直前において滑らかに減速され、部品436の基板への当接の衝撃力が設定値以上になることが回避される。
本実施形態においては、部品436の当接後、バルブ装置が負圧供給状態から正圧供給状態に切り換えられ、真空破壊が行われる。その結果、吸着ノズル406および部品436に作用する力が、軸部408の外径で規定される円の面積と、負圧供給状態から正圧供給状態への切換え(すなわち真空破壊の実行)に伴う嵌合穴404内の圧力の増分との積に等しい真空破壊起因作用力だけ増加する。この増加量が部品436の基板への当接前に演算され、増加量を、前述の「部品436の当接前に加えられていたリニアモータ428の作動力と吸着ノズル406の自重との和」に加算した大きさである真空破壊時押付力が、部品436の基板への適正押付力より大きいか、小さいかによって、リニアモータ428の制御が変えられる。適正押付力より大きい場合は、遅くとも真空破壊時押付力が適正押付力以上となる前に、過大となる分リニアモータ428の作動力が低減させられ、適正押付力より小さい場合は、過小である分リニアモータ428の作動力が増大させられるのである。
なお、後者の場合には、リニアモータ428の作動力の増大は、正圧供給状態への切換え前に行われても後に行われてもよい。また、前者の場合において、リニアモータ428の作動力が低減させられるのみではまだ部品436の基板への押付力が過大となる場合には、リニアモータ428の作動力が吸着ノズル406を後退させる向きに変えられるようにすることも可能である。ただし、その場合には、リニアモータ428の作動力の制御が、真空破壊による押付力の増大の少なくとも一部は打ち消すが、一旦基板に押し付けられた部品436が再び離間させられてしまうことがないように行われることが必要であり、回転昇降軸402と吸着ノズル406との嵌合部内の圧力が圧力センサにより検出され、あるいはバルブ装置への切換指令の発信時からの経過時間と上記嵌合部内の圧力との関係が推定されることが望ましい。
本実施形態においては、リニアモータ428が単独で、あるいは吸着ノズル406(それの自重)との共同でノズル前進装置を構成している。
また、上記「軸部408の外径で規定される円の面積と真空破壊の実行に伴う嵌合穴404内の圧力の増分との積」は、嵌合部において吸着ノズルが前進向きに受ける受圧面の面積と嵌合部内の圧力増分との積である真空破壊起因ノズル前進力と、吸着ノズル内の圧力増加に起因して吸着ノズルから電子部品を押し離す真空破壊起因部品押離し力との和である真空破壊起因作用力であり、制御装置のその真空破壊起因作用力を取得する部分が真空破壊起因作用力取得部を構成し、かつ、真空破壊起因ノズル前進力取得部および真空破壊起因部品押離し力取得部を構成しているのである。
本発明のさらに別の実施形態を図12に基づいて説明する。なお、実装機の機械的な構成は、図1〜図5に示す実施形態の実装機とロードセルが設けられていない点を除いて同じである。本実施形態の制御系500においてはロードセル210に代えて反力推定部502が設けられているのである。反力推定部502には、駆動回路206からリニアモータ192への駆動電流の情報が供給されるとともに、エンコーダ208により検出されるリニアモータ192の位置の情報が供給される。反力推定部502はこれら駆動電流および位置の情報に基づいて、リニアモータ192に対する反力を推定し、推定した反力をリニアモータ制御部216に供給する。この推定反力がロードセル210の出力の代わりに使用される点以外は前記図1〜5の実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本発明のさらに別の実施形態を図13に示す。本実施形態は、図6に示す実施形態において、バルブ状態決定部254からリニアモータ制御部256に正圧供給開始タイミングが供給される代わりに、圧力変化推定部542から嵌合部98の推定圧力の値が供給される点、ならびにロードセル210の代わりに反力推定部502が設けられている点において異なっている。反力推定部502は図12に示す実施形態と同じであるため説明を省略し、圧力変化推定部542について以下説明する。
本実施形態の制御系540においては、予め実験によりバルブ装置120の負圧供給状態から正圧供給状態への切換え後の経過時間と圧力との関係を規定するデータが取得され、その関係はテーブルあるいは演算式により設定され、経過時間・圧力規定データとして圧力変化推定部542に記憶させられている。圧力変化推定部542にはコントローラ543のバルブ状態決定部544からバルブ切換信号が供給され、圧力変化推定部542ではバルブ切換信号供給後の経過時間と、経過時間・圧力規定データとから圧力値を取得して推定圧力値としてリニアモータ制御部546に供給する。リニアモータ制御部546は、この推定圧力値の供給までに、吸着ノズル60による部品220の基板22への押付力が適正押付力となるようにリニアモータ192を制御しており、その時点におけるリニアモータ192の作動力から、圧力変化推定部542により供給された推定圧力値に対応する大きさだけ減じた作動力を目標作動力に決定し、駆動回路206に出力する。それに応じて、駆動回路206は圧力変化推定部542から供給される推定圧力値に対応する大きさだけリニアモータ192への駆動電流を減じるため、真空破壊の実行にかかわらず、吸着ノズル60による部品220の基板22への押付力が過大となることが回避され、適正押付力で押し付け続けられる。
なお、圧力変化が論理的に推定されて経過時間・圧力規定データが作成されてもよい。また、圧力変化推定部に代えて真空破壊起因作用力推定部を設け、バルブ切換え後、真空破壊起因作用力が取得されてもよい。例えば、バルブ切換え後の経過時間と押付力との関係を実験によりあるいは論理的に取得し、経過時間・真空破壊起因作用力規定データを作成して真空破壊起因作用力推定部に記憶させ、バルブ切換信号の供給後、時間経過に応じて得られる真空破壊起因作用力をリニアモータ制御部に供給させるのである。この態様では、真空破壊起因作用力推定部のバルブ状態決定部544からバルブ切換信号を取得する部分が真空破壊実行開始タイミング取得部を構成し、真空破壊起因作用力推定部が真空破壊起因押付力変化推定部を構成し、これらが真空破壊起因押付力変化取得部を構成している。
バルブ装置切換え後の経過時間とノズル前進装置による部品押付力との関係を実験によりあるいは論理的に取得し、経過時間と、真空破壊起因作用力の少なくとも一部を低減するために必要なリニアモータの目標作動力あるいは駆動電流値との関係を規定するデータを作成し、そのデータおよび真空破壊実行開始タイミングに基づいて真空破壊影響低減制御が行われるようにしてもよい。
図14にさらに別の実施形態を示す。本実施形態の制御系570の制御は、図8に示す実施形態においてロードセル210の代わりに図12の実施形態と同じ反力推定部502を設けたものであり、それ以外の点は図8に示す実施形態と同じであるため、説明は省略する。
さらに、図11に示した実施形態において、回転昇降軸402とは別体のノズル保持部材に吸着ノズルを保持させるようにしてもよい。例えば、回転昇降軸にノズル保持部材を軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能に保持させる一方、回転昇降軸に第2昇降駆動装置を軸方向に相対移動不能に保持させ、その第2昇降駆動装置にノズル保持部材を保持させて回転昇降軸に対して相対的に昇降させることにより、吸着ノズルを昇降させるようにするのである。第2昇降駆動装置は回転昇降軸と共に回転するようにしても、回転昇降軸と共には回転しないようにしてもよい。
実装ヘッドは、例えば、PCT/JP2012/080163号の出願に記載されているように、吸着ノズルを1つ、備えたものでもよい。
吸着ノズルを1つ含む実装ヘッドにおいても、吸着ノズルとノズル保持部材との間に付勢手段が設けられないようにしてもよい。
吸着ノズルを第1,第2昇降駆動装置によって2段階に昇降させることは不可欠ではなく、1つの昇降駆動装置により昇降させるようにしてもよい。
バルブ装置は、大気開放状態を有さず、負圧供給状態と正圧供給状態とのいずれかに選択的に切り換えられるものとしてもよい。この場合、実装ヘッドが吸着ノズルを複数含む場合、部品を基材に実装し、空の吸着ノズルから正圧が漏れることがあれば、その漏れを考慮して真空破壊影響低減制御が行われることが望ましい。
正圧供給源は省略してもよい。この場合、バルブ装置は、負圧供給状態と大気開放状態とのいずれかに選択的に切り換えられるものとされ、吸着ノズルが単純に大気に連通させられることにより部品が解放される。この態様も負圧解消の一例である。
さらに付言すれば、真空破壊の影響を低減させる場合、全部を低減させることが望ましいが、一部を低減させるのみでもよい。一部でも低減させれば全く低減させないよりよいのは明らかであり、一部を低減させるのみで目的を達し得る場合はなおさらである。真空破壊影響低減の目的が部品の破損を防止することであり、適正押付力が部品破損防止とは別の目的で設定されており、かつ、それの変動許容幅が比較的広い場合に、真空破壊の影響を一部低減させるのみで、部品の破損を防止し得るとともに適正押付力を許容範囲内と為し得る場合がその一例である。
30:実装ヘッド 54:回転昇降軸 60:吸着ノズル 100,102:負圧・正圧通路 120:バルブ装置 122:負圧供給源 124:正圧供給源 126:圧力センサ 160:第1昇降駆動装置 162:昇降駆動部材 164:昇降駆動モータ 190:第2昇降駆動装置 192:リニアモータ 200:制御系 202:コントローラ 214:バルブ状態決定部 216:リニアモータ制御部 220:電子部品 250:制御系 252:コントローラ 254:バルブ状態決定部 256:リニアモータ制御部 270:制御系 271:コントローラ 272:リニアモータ制御部 274:目標作動力決定部 276:目標位置決定部 280:切換回路 282:バルブ状態決定部 350:吸着ノズル 358:負圧・正圧通路 368:回転昇降軸 400:実装ヘッド 402:回転昇降軸 406:吸着ノズル 422,424,426:負圧・正圧通路 428:リニアモータ 436:電子部品 500:制御系 502:反力推定部 540:制御系 542:圧力変化取得部 543:コントローラ 544:バルブ状態決定部 546:リニアモータ制御部 570:制御系

Claims (14)

  1. 電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
    前記吸着ノズルから前記アクチュエータに作用する反力を検出するロードセルと、
    前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
    そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
    を含み、かつ、
    前記吸着ノズルが、ノズル保持部材との嵌合部において前記ノズル保持部材に対して昇降可能に設けられるとともに、前記嵌合部を介して前記負圧が供給されるように構成され、
    前記ノズル前進装置が、前記ノズル保持部材を介さずに前記吸着ノズルに係合することにより前記吸着ノズルを前進させるものであり、
    前記制御装置が、
    前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
    その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように目標作動力を演算し、部品実装時に前記ロードセルが検出する反力と前記目標作動力とが一致するように前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
    を含む電子部品実装機。
  2. 電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
    前記吸着ノズルから前記アクチュエータに作用する反力を推定する反力推定部と、
    前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
    そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
    を含み、かつ、
    前記吸着ノズルが、ノズル保持部材との嵌合部において前記ノズル保持部材に対して昇降可能に設けられるとともに、前記嵌合部を介して前記負圧が供給されるように構成され、
    前記ノズル前進装置が、前記ノズル保持部材を介さずに前記吸着ノズルに係合することにより前記吸着ノズルを前進させるものであり、
    前記制御装置が、
    前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
    その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように目標作動力を演算し、部品実装時に前記反力推定部が推定する反力と前記目標作動力とが一致するように前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
    を含む電子部品実装機。
  3. 電子部品を負圧により吸着して保持した吸着ノズルを、少なくともアクチュエータを含むノズル前進装置により前進させて、電子部品を基材に押し付けさせるとともに、前記吸着ノズルの負圧を解消して電子部品を解放させ、基材に実装する電子部品実装機であって、
    前記吸着ノズルと、負圧を供給する負圧供給源および負圧を解消する負圧解消源との間に設けられ、前記吸着ノズルへの負圧の供給と負圧の解消との少なくとも一方を制御するバルブ装置と、
    そのバルブ装置と前記ノズル前進装置とを制御する制御装置と
    を含み、かつ、その制御装置が、
    前記吸着ノズルに電子部品を解放させるべく、前記バルブ装置を制御する負圧解消部と、
    その負圧解消部による負圧解消の、電子部品の基材への押付力に対する影響の少なくとも一部を打ち消すように、前記ノズル前進装置を制御する解消影響低減部と
    を含み、
    前記解消影響低減部が、
    前記吸着ノズルにより保持された電子部品の基材への押付力を、適正な押付力として予め定められた適正押付力に制御すべく前記アクチュエータの作動力を制御する力制御部と、
    前記アクチュエータの位置を目標位置に制御する位置制御部と、
    前記力制御部の制御によって前記押付力が前記適正押付力に達した後、その適正押付力に対応するアクチュエータの位置を前記目標位置に設定した上で、前記力制御部から前記位置制御部に切り換える制御部切換部と
    を含む電子部品実装機。
  4. 前記負圧解消源が、正圧を供給する正圧供給源を含み、前記解消影響低減部が、前記吸着ノズルへの正圧の供給により迅速に負圧を解消する真空破壊の影響の少なくとも一部を低減させる真空破壊影響低減部を含む請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  5. 前記解消影響低減部が、前記負圧解消部による負圧の解消に起因する前記押付力の変化である負圧解消起因押付力変化と、前記負圧解消の実行開始タイミングとの少なくとも一方を、前記アクチュエータの制御に加味することにより、前記押付力に対する前記負圧解消の影響を低減させる第1アクチュエータ制御部を含む請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  6. 前記解消影響低減部が、前記負圧解消に起因する電子部品の基材への押付力の変化である負圧解消起因押付力変化を取得する押付力変化取得部と、その押付力変化取得部により取得された負圧解消起因押付力変化の少なくとも一部に相当する分、前記ノズル前進装置の前記吸着ノズルを前進させる力を低減させるように前記アクチュエータを制御する第1アクチュエータ制御部とを含む請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  7. さらに、前記吸着ノズルと摺動可能に嵌合され、その吸着ノズルを軸方向に相対移動可能に保持するノズル保持部材を含み、それらノズル保持部材と吸着ノズルとの嵌合部を経てノズル保持部材側から吸着ノズル側に少なくとも前記負圧が供給される請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  8. 前記ノズル保持部材と前記吸着ノズルとの間に、吸着ノズルのノズル保持部材に対する後退限度と前進限度との一方を規定するストッパと、吸着ノズルをノズル保持部材に対して前記ストッパに向かって付勢する付勢手段とが設けられ、少なくともその付勢手段が前記アクチュエータと共に前記ノズル前進装置を構成する請求項7に記載の電子部品実装機。
  9. 前記解消影響低減部が、前記負圧解消に起因する電子部品の基材への押付力の変化である負圧解消起因押付力変化を取得する押付力変化取得部を含み、その押付力変化取得部が、
    前記嵌合部において前記吸着ノズルが前進向きに受ける受圧面の面積と前記嵌合部内の圧力増分との積として負圧解消起因ノズル前進力を取得するノズル前進力取得部と、
    吸着ノズル内の圧力増加に起因して前記吸着ノズルから電子部品を押し離す部品押離し力を取得する部品押離し力取得部と
    を含む請求項7または8に記載の電子部品実装機。
  10. 前記解消影響低減部が、前記嵌合部内の圧力を検出する圧力センサを含む請求項7ないし9のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  11. 前記解消影響低減部が、前記負圧解消に起因する電子部品の基材への押付力の変化である負圧解消起因押付力変化を取得する押付力変化取得部を含み、
    その押付力変化取得部が、
    前記負圧解消の実行開始のタイミングを取得する実行開始タイミング取得部と、
    その負圧解消実行開始タイミング取得部により取得された負圧解消実行開始タイミング後における前記負圧解消起因押付力変化を推定する押付力変化推定部と
    を含む請求項6ないし10のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  12. 前記解消影響低減部が、
    前記負圧解消実行開始のタイミングを取得する負圧解消実行開始タイミング取得部と、
    その負圧解消実行開始タイミング取得部により取得された負圧解消実行開始タイミングから設定時間後に、前記ノズル前進装置の前記吸着ノズルを前進させる力を低減させるように前記アクチュエータを制御する第2アクチュエータ制御部と
    を含む請求項1ないし11のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  13. さらに、
    基材を保持する基材保持装置と、
    電子部品を供給する部品供給装置と、
    その部品供給装置から電子部品を受け取って前記基材保持装置に保持された基材に実装する実装装置と
    を含み、その実装装置が、
    ヘッド本体と、
    そのヘッド本体に昇降可能に案内された昇降部材と、
    その昇降部材を前記ヘッド本体に対して昇降させる第1昇降駆動装置と、
    前記昇降部材によりその昇降部材に対して相対的に昇降可能に保持され、電子部品を保持する部品保持具と、
    前記第1昇降駆動装置により前記昇降部材と共に昇降させられ、前記部品保持具を前記昇降部材に対して相対的に昇降させる第2昇降駆動装置と
    を含む実装ヘッドを備え、前記吸着ノズルが前記部品保持具を構成し、前記第2昇降駆動装置が前記アクチュエータを構成する請求項1ないし12のいずれか1つに記載の電子部品実装機。
  14. 前記実装ヘッドが、
    前記ヘッド本体により回転軸線まわりに回転可能に保持され、回転軸線を中心とする一円周上に前記吸着ノズルを複数、それら吸着ノズルの軸方向に移動可能に保持した回転体と、
    その回転体を前記回転軸線まわりに回転させることにより、前記複数の吸着ノズルを選択的に部品実装位置に位置決めする回転体回転駆動装置と
    を含み、かつ、前記昇降部材,前記第1昇降駆動装置および前記第2昇降駆動装置が、前記部品実装位置に位置決めされた前記吸着ノズルを前記基材保持装置に保持された基材に対して昇降させる請求項13に記載の電子部品実装機。
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