JP6479626B2 - エレベーター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーター装置に係り、特に乗客個人の状況に応じて運転が制御されるエレベーター装置に関する。
乗客個人の状況に応じて運転が制御されるエレベーター装置に関する技術として、特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1に記載の技術においては、乗客が乗場あるいはかごの戸開釦を操作したとき、個人認識判別器が、その乗客が、登録されている特定の乗客であると認識すると、戸開閉手段を制御して戸開時間を延長する。これにより、戸開延長釦の乱用による運転効率の低下が防止される。
特許文献2に記載の技術においては、ホテルなどのビル内における滞在者に関する滞在者情報に基づいて、エレベーターを優先的に応答させるための優先度を階床毎に設定し、この優先度に基づいてホール呼びがエレベーター号機に割り当てられる。これにより、エレベーターの待ち客が多い、グループ滞在者が居る階床で発生するホール呼びが、優先的にエレベーター号機に割り当てられる。
特許文献3に記載の技術においては、行先階別の乗場呼びボタンを備える乗場装置が希望サービス入力機能を有し、乗場装置から入力される希望サービス(待ち時間、旅行時間、かごの混雑度など)に応じたかごが配車される。これにより、呼び毎に、異なる乗客の希望のサービスを提供できる。
特開平3−264487号公報 特開2012−6711号公報 特開2003−81541号公報
前述した特許文献1〜3に記載の技術は、乗客個人の状況に応じて運転が制御されるものであるが、乗客個人間の関係性(例えば、親しさやコミュニケーションの度合いなど)まで考慮したものではない。
そこで、本発明は、乗客間の関係性に配慮したきめ細やかなサービスを提供できるエレベーター装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベーター装置は、複数のエレベーター号機を制御する複数の号機制御装置と、複数の号機制御装置に指令を与えて複数のエレベーター号機を群管理制御する群管理制御装置と、を備えるものであって、群管理制御装置は、乗客相互の親密度に基づいて指令を作成し、さらに、所定期間における乗客相互の接触または対面に関する情報に基づいて、親密度を演算するプレゼンス情報管理装置を備える
本発明によれば、乗客相互の親密性を反映したエレベーター制御が行われるので、乗客間の関係性に配慮したきめ細やかなサービスを提供できる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1であるエレベーター装置の機能ブロック構成図である。 実施例1のエレベーター装置における高親密者同乗処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例2であるエレベーター装置の機能ブロック構成図である。 実施例2のエレベーター装置における親密度向上処理を示すフローチャートである。 RFIDタグの装置構成を示す。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
図1は、本発明の実施例1であるエレベーター装置の機能ブロック構成図である。なお、以下に説明する記憶部は、半導体メモリなどの記憶装置によって構成される。また、他の機能部は、マイクロコンピュータなどの演算処理装置が、所定のプログラムを実行することによって動作するものである(後述する実施例2も同様)。
ビル1を利用する各個人(以下、「ビル利用者」と記す)、例えば、企業やテナントの従業員は、タグ情報を記憶する情報記憶機能および通信機能を有するRFID(Radio Frequency Identification)タグ2a〜2nを携帯している。
エレベーターのかご内や乗場を含むビルの複数個所に、RFIDタグ2a〜2nと無線通信しタグ情報を読み取るRFIDリーダー3a〜3nが設置されている。
プレゼンス情報管理装置4は、RFIDリーダー3a〜3nを介して取り込んだタグ情報に基づき各ビル利用者の現在位置を識別すると共に、RFIDタグ2a〜2nとRFIDリーダー3a〜3nとの通信情報を蓄積し、プレゼンス情報(各ビル利用者の状態あるいは状況に関する情報)として管理している。なお、各ビル利用者の位置情報は、例えば、複数のRFIDリーダーが受信する電波の時間差または強度差あるいは位相差などに基づいてRFIDタグの位置を検出する公知技術によって取得される。
群管理制御装置5には、複数(本実施例1では3台)のエレベーター号機をそれぞれ制御している号機制御装置6a,6b,6cが接続されている。群管理制御装置5は、号機制御装置6a,6b,6cに制御指令信号を与えて、複数のエレベーター号機を群管理制御する。
プレゼンス情報管理装置4には、RFIDリーダー3a〜3nを介して取り込んだタグ情報を受信する受信部7と、RFIDタグ2a〜2nを携帯する各ビル利用者間の接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)、所属部署関係、エレベーター行き先階情報、個人識別情報などを関連付け、プレゼンス情報を作成するプレゼンス情報演算処理部8と、プレゼンス情報を格納しているプレゼンス情報記憶部9と、タグ情報とプレゼンス情報の対応関係から個人認証を行い、各ビル利用者の現在位置を識別する現在位置識別部10と、プレゼンス情報に基づき各ビル利用者間の親密度を演算する親密度パラメータ設定部11が備えられている。なお、各ビル利用者間の親密度情報は、前述したプレゼンス情報記憶部9に記憶される。
本実施例1において、プレゼンス情報演算処理部8は、RFIDリーダー3a〜3nから取り込んだタグ情報に基づき、RFIDタグ2a〜2nを携帯する各ビル利用者間の接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)、所属部署関係、エレベーター行き先階情報、個人識別情報などを関連付けてプレゼンス情報を作成し、プレゼンス情報記憶部9に蓄積していくと共に、親密度パラメータ設定部11は、プレゼンス情報に基づき各ビル利用者間の親密度を演算し、演算される親密度情報をプレゼンス情報記憶部8に蓄積していく。
本実施例1において、親密度は、私的なコミュニケーションのみならず仕事上のコミュニケーションの度合いを示す指標である。すなわち、本実施例1において、親密度は、親しさという個人相互の関係性を示す指標である。また、親密度は、個人属性(所属部署、職制(職位)、業務内容など)の近さや連携などについて、個人相互の関係性の度合いを示す指標であっても良い。
ここで、各ビル利用者間の接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)を検出する手段について説明する。
図5は、各ビル利用者が携帯するRFIDタグの装置構成を示す。なお、本図5に示すRFIDタグは、図1に示すRFIDタグ2a〜2nに相当する。
RFIDタグ50において、記憶部52は、RFIDタグを識別するための情報であり、かつRFIDタグを携帯するビル利用者を識別するための情報でもある、個人識別情報(ID)を記憶する。なお、個人識別情報は、RFIDタグごとに付与される。すなわち、個人識別情報は、ビル利用者ごとに付与される。制御部51は、記憶部52が記憶する個人識別情報を電波に乗せて送信するように、通信部53を制御する。この時、通信部53は、個人識別情報を乗せた電波を、RFIDタグ50に内蔵されるアンテナ54から発信する。
また、RFIDタグを携帯する複数のビル利用者が接触あるいは対面すると、RFIDタグ間で、電波による無線通信が行われることにより、個人識別情報がやり取りされる。例えば、二人のビル利用者A,Bが接触あるいは対面して、2個のRFIDタグA,B間で無線通信が行われる場合、ビル利用者Aが携帯するRFIDタグAから、RFIDタグA内の記憶部に記憶される、ビル利用者Aの個人識別情報Aを乗せた電波が通信部から発信され、ビル利用者Bが携帯するRFIDタグBの通信部によって受信される。RFIDタグBにおける制御部は、通信部を制御して、受信した電波に乗せられている個人識別情報Aを抽出し、ビル利用者Aとの接触時間あるいは対面時間を示す時間情報と共に、RFIDタグB内の記憶部に記憶する。RFIDタグAも同様にして、ビル利用者Bの個人識別情報Bを同様の時間情報と共にRFIDタグA内における記憶部に記憶する。
なお、RFIDタグ50の通信部53は、受信する相手電波の強度を計測する。制御部51は、計測される相手電波の強度が所定値を超えたと判断することによって、人物どうしの接触(または対面)が検知される。さらに、制御部51は、図示しない時計手段によって、相手電波の強度が所定値を超えた時刻、すなわち接触開始時刻(または対面開始時刻)を検出するとともに、相手電波の強度が継続して所定値を超えている時間、すなわち接触時間(または対面時間)を計測する。制御部51は、これらの時間情報すなわち接触開始時刻(または対面開始時刻)および接触時間(または対面時間)を、接触相手(または対面相手)の個人識別情報と共に、時刻履歴情報として記憶部に蓄積する。なお、RFIDタグにおいては、接触開始時刻(または対面開始時刻)および接触終了時刻(または対面終了時刻)を時間情報として蓄積し、これら時間情報に基づいて、プレゼンス演算処理部8(図1)が接触時間(または対面時間)を演算しても良い。
RFIDタグ50の制御部51は、通信部53を制御して、所定の時間間隔で、タグ情報、すなわち記憶部52に記憶されている、RFIDタグ50に付与された、すなわちRFIDタグ50を携帯するビル利用者に付与された個人識別情報(以下、「自個人識別情報」と記す)、接触あるいは対面したビル利用者の個人識別情報(以下、「相手方個人識別情報」と記す)、並びに接触時間(あるいは対面時間)を示す時間情報(接触開始時刻(または対面開始時刻)および接触時間(または対面時間)の時刻履歴)を、電波に乗せて発信する。なお、本実施例において、電波を発信する時間間隔は、同電波を用いて取得される位置情報の精度を考慮して適宜設定される。
このような電波がRFIDリーダー3a〜3n(図1)によって受信されると、プレゼンス情報演算処理部8は、受信した電波に乗せられているタグ情報に基づいて、自個人識別情報を有するビル利用者のプレゼンス情報(プレゼンス情報記憶部9に記憶される)に含まれる、相手方個人識別情報を有するビル利用者との接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)を、演算して、作成あるいは更新する。ここで、接触回数(または対面回数)は、接触開始時刻(または対面開始時刻)および接触時間(または対面時間)の時刻履歴における、データ数に基づいて演算される。また、接触時間(または対面時間)は、同履歴情報における接触時間(あるいは対面時間)を示す時間情報に基づいて演算される。
なお、本実施例において、接触時間(あるいは対面時間)は、一日単位で累積される。接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)が作成あるいは更新されて、一日単位でこれらの値が確定すると、プレゼンス情報演算処理部8は、確定した接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)、所属部署関係、エレベーター行き先階情報、自個人識別情報、相手方個人識別情報などを関連付けてプレゼンス情報を作成し、日ごとの履歴情報として、プレゼンス情報記憶部9に蓄積する。なお、所属部署関係、エレベーター行き先階情報などの情報は、個人属性が登録されるデータベース(図示せず)、例えば人事管理用の従業員データベースから、個人識別情報に応じて抽出される。
また、現在位置識別部(図1の10)は、RFIDタグ50から発信され複数のRFIDリーダーによって受信される電波によって、RFIDタグ50の位置を検出する。この時、受信した電波に乗せられている自個人識別情報に基づく個人認証により、RFIDタグを携帯する個人が特定されるので、この個人の現在位置が識別できる。
上述のように、本実施例1において、RFIDタグとRFIDリーダー間の無線通信、およびRFIDタグ間の無線通信は、電波による無線通信であるが、これに限らず赤外線による無線通信でも良い。
また、位置情報取得用に自個人識別情報のみを乗せた電波を発信しても良い。この場合、相手方個人識別情報並びに接触時間(あるいは対面時間)を示す時間情報を乗せた電波の発信間隔は、位置情報取得用の電波の発信間隔よりも長くでき、例えば、一日一回(24時間間隔)でも良い。
なお、RFIDタグの外観形状としては、ビル利用者が携行できるような形状、例えば、カード形、名札形、腕時計形、リストバンド形などが適用される。
次に、親密度の演算手段の一例を説明する。本実施例1において、親密度は、上記のようにして、日ごとに蓄積されるプレゼンス情報に含まれる他のビル利用者との接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)を用いて演算される。ここで、接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)の一方あるいは両方を変数として、変数が大きくなるほど親密度が大きくなるような関数が予め設定される。この関数を用いて、親密度パラメータ設定部11(図1)は親密度の値を演算する。関数形としては、例えば、接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)をそれぞれ変数xおよびxとする二変数一次関数f(x,x)=w+w(w,w:重み係数)を設定できる。なお、変数の値は、所定期間分(例えば、一週間分あるいは一か月分)の接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)の累積値とする。
このように、本実施例1においては、接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)が大きいほど親密度が高いとみなしている。なお、関数を設定する代わりに、変数の値に対する親密度の値をテーブル化しても良い。このようにして演算される親密度は、所定期間(例えば、一週間あるいは一か月)ごとの履歴情報として、プレゼンス情報記憶部9(図1)に蓄積される。
なお、親密度は、本実施例1のように接触回数および接触時間(あるいは、対面回数および対面時間)に基づいて設定されるほか、所属部署や職制などに応じて設定されても良い。例えば、所属部署が同じ人物は他部署の人物よりも親密度を高く設定したり、職位が近い人物ほど、例えば、部長・課長間は部長・主任間よりも、親密度を高く設定したりする。また、親密度を演算するための関数fにおける変数として、接触回数xおよび接触時間x(あるいは、対面回数xおよび対面時間x)に加え、所属部署の関係xや職制上の関係xなどを変数としても良い。この場合、所属部署および職制上の関係を予め数値化しておけば、関数形として、多変数一次関数f(x,x,x,x)=w+w+w+w(w,w:重み係数)を設定できる。
所属部署や職制に関する情報は、本実施例1においては、上述したように、個人属性が登録されるデータベースから抽出されるが、これに限らず、個人属性としてRFIDタグの記憶部に記憶して、タグ情報として電波に乗せて発信しても良い。この場合、相手方個人識別情報に加え、接触(または対面)する相手の属性情報を、相手の携帯するRFIDタグから、無線通信を介して取得する。
図1において、群管理制御装置5は、現在位置識別部10からの位置情報に基づきかご内に乗車しているビル利用者を特定する利用者特定部12と、プレゼンス情報記憶部9に記憶されている親密度情報に基づき、かご内に乗車している乗客であるビル利用者と親密度の高いビル利用者、すなわち親密度が所定値よりも大きなビル利用者を選別する高親密者選別部13と、現在位置識別部10からの位置情報に基づき、高親密者選別部13で選別された高親密者の現在位置を識別する高親密者現在位置識別部14と、高親密者のエレベーター行き先階情報をプレゼンス情報記憶部9から抽出する高親密者行き先階情報抽出部15を有する。
さらに、群管理制御装置5は、ビル利用者がかご内に乗車しており出発待ちとなっている状態で、このビル利用者と親密度の高い高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に現れ、行き先階情報に基づいて同一方向に移動すると判断したとき、かごの発車を所定時間抑制する発車延長処理部16と、発車延長処理部16による発車延長処理を所定時間後に解除する発車延長キャンセル部17とを有している。
図2は、実施例1のエレベーター装置における高親密者同乗処理を示すフローチャートである。
処理が開始され、かご内にビル利用者が乗客としてかごに乗り込むと、群管理制御装置5の利用者特定部12は、現在位置識別部10からの位置情報に基づき、かご内に乗車しているビル利用者を特定する(ステップS1)。
次に、高親密者選別部13は、プレゼンス情報記憶部9に記憶されている親密度情報に基づき、かご内に乗車している乗客と親密度の高いビル利用者、すなわち高親密者を選別する(ステップS2)。
次に、高親密者現在位置識別部14により、現在位置識別部10の位置情報に基づいて高親密者選別部13で選別された高親密者の現在位置を識別する(ステップS3)。
次に、高親密者行き先階情報抽出部15により、高親密者のエレベーター行き先階情報をプレゼンス情報記憶部9から抽出する(ステップS4)。
次に、発車延長処理部16は、ステップS3で識別される高親密者の現在位置およびステップS4で抽出される高親密者のエレベーター行き先階情報に基づいて、高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に現れ、かご内に乗車している乗客と同一方向に移動するか否かを判定する(ステップS5)。
乗客がかご内に乗車しており出発待ちとなっている状態で、高親密者が所定時間以内に乗場に現れ、かご内に乗車している乗客と同一方向に移動すると判定すると(ステップS5のYES)、発車延長処理部16は、発車延長処理を実行する(ステップS6)。すなわち、発車延長処理部16は、号機制御装置6a〜6cに指令を出力し、ドア開時間を延長したり、ドア閉釦の操作を無効にしたりして、かごの発車を所定時間抑制する。また、高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に現れ、かご内に乗車している乗客と同一方向に移動すると判定されない場合(ステップS5のNO)、発車延長処理は実行されずに、通常動作モードとなり、ドア閉動作が可能となってかごは発車し(ステップS8)、処理が終了する。
ステップS6の処理が実行されると、次に、発車延長処理部16は、高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に到着して、乗客が既に乗車しているかごに乗り込んだか、又は所定時間が経過したかを判定する(ステップS7)。
高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に到着して、乗客が既に乗車しているかごに乗り込んだと判定されるか、又は所定時間が経過したと判定されると(ステッブS7のYES)、発車延長キャンセル部17により発車延長処理はキャンセルされ、通常モードとなり、かごは発車し(ステップS8)、処理は終了する。なお、高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に到着して、乗客が既に乗車しているかごに乗り込んだ、とは判定されず、かつ所定時間が経過したとも判定されない場合(ステップS7のNO)、ステップS7の処理が繰り返し実行される。
本実施例1によれば、乗客相互の親密性を反映したインテリジェントなエレベーター制御が行われるので、乗客間の関係性に配慮したきめ細やかなサービスを提供できる。すなわち、親密度の高い乗客どうしが同一のエレベーター号機に同乗することにより、乗客の安心感が向上する。また、親密度の高い乗客どうしであれば、かご内の混雑状態に対する抵抗感が比較的少ないので、混雑時に、同一エレベーター号機により多くの乗客を乗り込ませることが可能となり、運転効率を向上できる。なお、上述したような発車延長キャンセル部17により発車延長処理を所定時間後にキャンセルすることにより、高親密者が所定時間以内に乗客として乗場に現れない場合でも、運転効率が過度に低下することを防ぐことができる。
図3は、本発明の実施例2であるエレベーター装置の機能ブロック構成図である。後述するように、本実施例2は、エレベーター制御への親密度情報の反映させ方が実施例1とは異なる。なお、図3において、参照番号が図1と同一のものは、同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
以下、主に、実施例1と異なる点について説明する。
本実施例2において、群管理制御装置5は、プレゼンス情報記憶部9に記憶されている親密度情報に基づき、かご内に乗車しているビル利用者との親密度が低下しているビル利用者を選別する親密度低下者選別部18と、現在位置識別部10からの位置情報に基づき、親密度低下者選別部18で選別された親密度低下者の現在位置を識別する親密度低下者現在位置識別部19と、親密度低下者のエレベーター行き先階情報をプレゼンス情報記憶部9から抽出する親密度低下者行き先階情報抽出部20と、親密度低下者が、かごの位置とは別の階床の乗場で同一方向の呼び登録を行ったと判断したとき、ビル利用者が乗車しているエレベーター号機を優先的に割当てる親密度向上割当て処理部21とを備えている。
図4は、実施例2のエレベーター装置における親密度向上処理を示すフローチャートである。
処理が開始され、かご内にビル利用者が乗客としてかごに乗り込むと、群管理制御装置5の利用者特定部12は、現在位置識別部10からの位置情報に基づき、かご内に乗車しているビル利用者を特定する(ステップS11)。
次に、親密度低下者選別部18は、プレゼンス情報記憶部9に記憶されている親密度情報に基づき、かご内に乗車している乗客との親密度が低下しているビル利用者すなわち親密度低下者を選別する(ステップS12)。この時、親密度の履歴(例えば一週間単位)から、最近の所定期間(例えば、最近一か月間)において、親密度が低下傾向にあるビル利用者、例えば最近一か月間における親密度の平均値が、それ以前の一か月間における親密度の平均値よりも低下しているビル利用者が選別される。
次に、親密度低下者現在位置識別部19により、現在位置識別部10の位置情報に基づいて親密度低下者選別部18で選別された親密度低下者の現在位置を識別する(ステップS13)。
次に、親密度低下者行き先階情報抽出部20により、親密度低下者のエレベーター行き先階情報をプレゼンス情報記憶部9から抽出する(ステップS14)。
次に、親密度向上割当て処理部21は、ステップS13で識別される親密度低下者の現在位置およびステップS14で抽出される親密度低下者のエレベーター行き先階情報に基づいて、親密度低下者が、乗客として、かごの位置とは別の階床の乗場で同一方向の呼び登録を行ったかを判定する(ステップS15)。
親密度低下者が別階床の乗場で同一方向の呼び登録を行ったと判定すると(ステップS15のYES)、親密度向上割当て処理部21は、号機制御装置6a〜6cに指令を出力し、乗客が乗車するエレベーター号機を優先的に割当てる(ステップS16)。この後、親密度低下者は、乗客が既に乗車しているかごに乗り込み、同一方向へと移動する。
なお、ステップS15において、親密度低下者が、乗客として別階床の乗場で同一方向の呼び登録を行ったと判定されない場合(ステップS15のNO)、処理は終了となる。
このように、複数の乗客相互の親密性を割当て評価パラメータのひとつとして用いることで、混雑時間帯における乗車率向上やかご内移動の快適性向上を図ることができる。
本実施例2によれば、乗客相互の親密性を反映したインテリジェントなエレベーター制御が行われるので、乗客間の関係性に配慮したきめ細やかなサービスを提供できる。すなわち、親密度が低下している乗客どうしを同じエレベーター号機に優先的に乗車させることにより、挨拶や会話など、接触あるいは対面の機会を発生させて、親密度を向上し、円滑な関係の構築を図ることができる。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、戸開時間延長時や戸閉釦を無効としている間においては、乗車するビル利用者がいることを知らせる音声アナウンスや表示を、かご内または携帯端末によって行うことで、かごがすぐに出発しない理由を把握でき、故障と誤認識されることを防止できる。
また、親密度の演算に用いるタグ情報は、ビル利用者がRFIDタグを情報読み取り装置にかざすことにより取得されるようにしても良い。この場合、情報読み取り装置をビル内の執務場所のドアあるいはゲート付近に設け、情報読み取りと同時に、ドアあるいはゲートを開くための個人認証が行われるようにしても良い。
各実施例は、RFIDタグとRFIDリーダーを用いているが、各利用者が携帯する情報記憶機能および通信機能を有する情報端末にしても良い。
1 ビル
2a〜2n RFIDタグ
3a〜3n RFIDリーダー
4 プレゼンス情報管理装置
5 群管理制御装置
6a〜6c 号機制御装置
7 受信部
8 プレゼンス情報演算処理部
9 プレゼンス情報記憶部
10 現在位置識別部
11 親密度パラメータ設定部
12 利用者特定部
13 高親密者選別部
14 高親密者現在位置識別部
15 高親密者行き先階情報抽出部
16 発車延長処理部
17 発車延長キャンセル部
18 親密度低下者選別部
19 親密度低下者現在位置識別部
20 親密度低下者行き先階情報抽出部
21 親密度向上割当て処理部
50 RFIDタグ
51 制御部
52 記憶部
53 通信部

Claims (9)

  1. 複数のエレベーター号機を制御する複数の号機制御装置と、
    前記複数の号機制御装置に指令を与えて前記複数のエレベーター号機を群管理制御する群管理制御装置と、
    を備えるエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、乗客相互の親密度に基づいて前記指令を作成し、
    さらに、所定期間における乗客相互の接触または対面に関する情報に基づいて、前記親密度を演算するプレゼンス情報管理装置を備えることを特徴とするエレベーター装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーター装置において、
    さらに、前記所定期間における乗客相互の接触または対面に関する情報は、接触または対面の回数、もしくは、接触または対面時間であることを特徴とするエレベーター装置。
  3. 請求項に記載のエレベーター装置において、
    乗客が携帯する情報端末装置が、乗客相互の接触または対面の時に無線通信を介して相手方個人識別情報を取得し、取得された前記相手方個人識別情報、自個人識別情報、および接触または対面に関わる時間情報を前記プレゼンス情報管理装置へ送信し、
    前記プレゼンス情報管理装置は、前記親密度の演算において、受信した前記相手方個人識別情報、前記自個人識別情報および前記時間情報を用いることを特徴とするエレベーター装置。
  4. 請求項に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、かごに乗車している乗客との前記親密度が所定値よりも高い他の乗客が前記かごに乗車するように前記指令を作成することを特徴とするエレベーター装置。
  5. 請求項に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、前記指令により、前記かごの発車を所定時間抑制することを特徴とするエレベーター装置。
  6. 請求項5に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、前記他の乗客の現在位置を識別する現在位置識別部を備え、
    前記群管理制御装置は、前記現在位置識別部によって識別される前記現在位置に基づいて、前記他の乗客が所定時間内に乗場に到着すると判定すると、前記かごの発車を所定時間抑制することを特徴とするエレベーター装置。
  7. 請求項に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、かごに乗車している乗客との前記親密度が低下傾向にある他の乗客が前記かごに乗車するように前記指令を作成することを特徴とするエレベーター装置。
  8. 請求項に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、前記他の乗客が登録した乗場呼びに前記かごのエレベーター号機を割り当てることを特徴とするエレベーター装置。
  9. 請求項8に記載のエレベーター装置において、
    前記群管理制御装置は、前記他の乗客の現在位置を識別する現在位置識別部を備え、
    前記群管理制御装置は、前記位置識別部によって識別される前記現在位置に基づいて、前記他の乗客が、前記かごの位置とは別の階床で前記乗場呼びを登録したと判定すると、前記乗場呼びに前記かごのエレベーター号機を割り当てることを特徴とするエレベーター装置。
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