JP6479463B2 - ポリイミドフィルム積層体 - Google Patents

ポリイミドフィルム積層体 Download PDF

Info

Publication number
JP6479463B2
JP6479463B2 JP2014265326A JP2014265326A JP6479463B2 JP 6479463 B2 JP6479463 B2 JP 6479463B2 JP 2014265326 A JP2014265326 A JP 2014265326A JP 2014265326 A JP2014265326 A JP 2014265326A JP 6479463 B2 JP6479463 B2 JP 6479463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyimide film
resin layer
thickness
resin
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014265326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016124157A (ja
Inventor
敏弘 森本
敏弘 森本
裕明 山田
裕明 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Priority to JP2014265326A priority Critical patent/JP6479463B2/ja
Priority to KR1020150182780A priority patent/KR20160079679A/ko
Publication of JP2016124157A publication Critical patent/JP2016124157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6479463B2 publication Critical patent/JP6479463B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、高表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性に優れたポリイミドフィルム積層体に関するものである。
耐熱性に優れるポリイミドフィルムは、近年、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー等に使用される各種光学用材料、フラットパネルディスプレイ等の構成部材に使用されている。さらに今後の伸びが期待されるフレキシブルディスプレイの材料フィルムとしても使用が検討されている。
しかし、ポリイミドフィルムは、耐熱性には優れるものの高表面硬度性、表面平滑性、耐擦傷性、耐摩耗性及び耐薬品性について、性能が不十分である。そこでポリイミドフィルムの表面に光硬化性樹脂組成物を塗工し、表面を保護する方法が提案されている。
ポリイミドフィルムへの表面に高硬度性を付与すべく、ハードコート層を形成した具体案がいくつか提案されている。例えば特開2007−332218号公報(特許文献1)では、無機複合酸化物粒子を添加した硬化性組成物をポリイミドフィルム上へ塗布、硬化させ、ポリイミドフィルムの表面硬度を向上させることを提案されている。しかしながら、表面硬度性の向上に主眼がおかれ、表面平滑性が担保されておらず、ラフネス値(Ra)が0.2μmと大きな値となっている。また、特開2010−280832号公報(特許文献2)においても、無機粒子の添加された熱硬化性樹脂及び活性エネルギー線硬化性樹脂をハードコート層とし、ポリイミドフィルムの表面硬度の向上させることを提案している。しかしながら、上記同様、表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性の向上に主眼がおかれ、表面平滑性について、特に検討が為されていない。
特開2007−332218号公報 特開2010−280832号公報
本発明は、高表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性に優れたポリイミドフィルム積層体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、ポリイミドフィルム表面に、光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂を含有した光硬化性樹脂組成物を塗布流延し、この光硬化性樹脂組成物を光硬化させて樹脂層を形成することにより、高表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性に優れたポリイミドフィルム積層体が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、ガラス転移温度が250℃以上である樹脂層と、ガラス転移温度が230℃以上であるポリイミドフィルムとが積層されてなるフィルム積層体であって、樹脂層が、光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂を含有した光硬化性樹脂組成物を硬化させて得たものであり、樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率(樹脂層の厚み÷ポリイミドフィルムの厚み)が0.05以上5.0以下であることを特徴とするポリイミドフィルム積層体である。
また、本発明において、上記ポリイミドフィルム積層体は、好ましくは、ポリイミドフィルムにおける樹脂層が積層された面と反対側の面に対して更に樹脂層が積層されており、ポリイミドフィルムの両面に積層された各樹脂層は、それぞれ樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率(樹脂層の厚み÷ポリイミドフィルムの厚み)が0.05以上5.0以下を満たすものであるのがよい。
ところで、一般に、シートとは薄くその厚さが長さと幅の割りには小さい平らな製品をいい、フィルムとは、長さ及び幅に比べて厚さが極めて小さく、最大厚さが任意に限定されている薄い平らな製品で、通例、ロールの形で供給されるものをいう。従って、シートの中でも厚さの特に薄いものがフィルムであるといえるが、シートとフィルムの境界は定かではなく、明確に区別しにくいので、本明細書ではシートとフィルムの両方を含めて「フィルム」と定義する。
本発明のポリイミドフィルム積層体によれば、光硬化性を有したかご型のシルセスキオキサン樹脂を含んだ光硬化性樹脂組成物をポリイミドフィルムに塗布し、この光硬化性樹脂組成物を硬化させてポリイミドフィルムに樹脂層を積層するため、高表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性に優れたポリイミドフィルム積層体を得ることができる。このようなポリイミドフィルム積層体は、特に光学用途に適しており、例えば、液晶ディスプレイ、電子ペーパー、タッチパネル、透明電極付きフィルム、レンズシート等の光学フィルムや、さらに今後の伸びが期待されるフレキシブルディスプレイの材料フィルムとしても適用が可能である。したがって、このようなポリイミドフィルム積層体を得ることができる本発明は、その産業上の利用価値が極めて高いものである。
以下、本発明のポリイミドフィルム積層体について、好適な実施形態を詳細に説明する。
本発明において、ポリイミドフィルムに積層される樹脂層は、ガラス転移温度(耐熱温度)が250℃以上である必要がある。このような樹脂層を形成するに際して、光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂を含有した光硬化性樹脂組成物を用いるようにする。光硬化性樹脂組成物におけるかご型のシルセスキオキサン樹脂の含有量については、好ましくは3〜30質量%含有するようにするのがよい。光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂が3質量%未満であると、得られるフィルム積層体として、タッチパネル他、電子機器等の用途において重要である耐熱特性が低下する傾向にある。30質量%を超えて配合すると脆くなりやすい傾向があり、また、既に十分な耐熱性を付与しているため過剰に配合することは不要である。また、ガラス転移温度はシルセスキオキサン樹脂の含有量が同じ場合でも、シルセスキオキサン樹脂と併用して使用されるその他の樹脂などのガラス転移温度により変動するため、適宜シルセスキオキサン樹脂の含有量を調節する。
また、樹脂層のガラス転移温度について、ガラス転移温度が250℃未満であると得られるポリイミドフィルム積層体として、タッチパネル他、電子機器等の用途において重要である耐熱特性が不足となる。積層される樹脂層の耐熱温度は高いほど好ましいものであり、積層される樹脂層の他の品質である高表面硬度性、耐候性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性を阻害しなければよいが、現実にタッチパネル他、電子機器等の熱処理工程において400℃を超えることは極めて稀であることなどを考慮すると、実質的に樹脂層のガラス転移温度の上限は400℃である。
ここで、光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂としては、例えば、次のようなものが適用できる。
先ず、第1の例として、下記一般式(1)
RSiX3 (1)
(但し、Rは(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基のいずれか一つを有する有機官能基であり、Xは加水分解性基を示す)で表されるケイ素化合物を有機極性溶媒及び塩基性触媒存在下で加水分解反応させると共に一部縮合させ、得られた加水分解生成物を更に非極性溶媒及び塩基性触媒存在下で再縮合させてなるかご型シルセスキオキサン樹脂である。
また、第2の例として、下記一般式(2)
[RSiO3/2]n (2)
(但し、Rは(メタ)アクリロイル基、又はグリシジル基のいずれか一つを有する有機官能基であり、nは8、10、12又は14である)で表されるかご型シルセスキオキサン樹脂である。
更に第3の例として、一般式(1)において、Rが下記一般式(3)、(4)又は(5)
Figure 0006479463
(但し、mは1〜3の整数であり、R1は水素原子又はメチル基を示す)で表される有機官能基であるかご型シルセスキオキサン樹脂である。
本発明においては、かご型シルセスキオキサン樹脂がケイ素原子全てに(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基を有する有機官能基からなる反応性官能基を有する、分子量分布及び分子構造の制御された純度の高いかご型シルセスキオキサン樹脂であるのが好ましいが、一部がアルキル基、フェニル基等に置き換わっていても差し支えなく、また、完全に閉じた多面体構造でない、すなわち、一部が開裂したような構造であってもよい。本発明の光硬化性樹脂組成物には、このようなかご型シルセスキオキサン樹脂、またはこれを主成分として含有する樹脂混合物、また、n数の異なる成分等の他の成分が含まれていてもよく、また、かご型シルセスキオキサン樹脂がオリゴマーであってもよい。ここで、かご型シルセスキオキサン樹脂を主成分として含有する樹脂混合物において、混合に適した樹脂としては、かご型シルセスキオキサン樹脂と相溶性及び反応性を有する樹脂であれば、特に限定するものではないが、(メタ)アクリレート及びエポキシ樹脂等が好ましいものである。さらに光硬化性、表面平滑性を阻害しなければ、光硬化性樹脂組成物にナノサイズのフィラー系添加物を加えてもよい。
また、光硬化性樹脂組成物には、通常、光重合開始剤が配合される。また、本発明では、適当な溶媒を希釈剤として用い光硬化性樹脂組成物の粘度調整等して用いることもできる。その場合、乾燥工程にて十分、希釈剤を除去し、光硬化段階において、溶媒の含有量は5質量%以下にとどめておくことがよく、実質的には溶媒が含有されていない状態であることが好ましい。
「樹脂層−ポリイミドフィルム」からなるポリイミドフィルム積層体において、光硬化性樹脂組成物を硬化して得る樹脂層の厚みについて、樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率(樹脂層の厚み÷ポリイミドフィルムの厚み)が0.05以上5.0以下となるようにする。この厚みの比率が0.05に満たないと樹脂層が薄くなり過ぎて、光硬化性樹脂組成物の特徴である高耐熱性の効果が十分に発揮されず、ベースに用いるポリイミドフィルムの耐熱特性を活かせないものとなる。一方、厚みの比率が5.0を超えると樹脂層が厚くなり過ぎて、樹脂層が割れやすくなり、特に加熱により樹脂層にクラックが発生しやすくなり、得られるポリイミドフィルム積層体が破損しやすくなるおそれがある。同時に、樹脂層にクラックが発生することにより、ポリイミドフィルム積層体自体の使用が困難となる。
また、本発明においては、ベースのポリイミドフィルムの両面に光硬化性樹脂組成物を塗工し硬化させて、「樹脂層−ポリイミドフィルム−樹脂層」の三層構造からなるポリイミドフィルム積層体にすることが好ましい。樹脂層を片面のみに設けた「樹脂層−ポリイミドフィルム」に比べてポリイミドフィルム積層体の反りや変形等を更に低減させることができる。尚、ポリイミドフィルムの両面に樹脂層を形成する場合には、それぞれの樹脂層が本発明で規定する各条件を満たすようにするのが好ましい。すなわち、例えば、樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率は各樹脂層単独でポリイミドフィルムとの厚み比率が上述した範囲となるようにするのがよい。また、両樹脂層を同一成分のから形成してもよく、各面に塗布する光硬化性樹脂組成物を異なるようにしてもよい。
また、ポリイミドフィルムについては、ガラス転移温度(耐熱温度)が230℃以上であるものを用いる。ガラス転移温度が230℃未満であると本発明のポリイミドフィルム積層体としての液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、電子ペーパー等に使用される各種光学用材料、フラットパネルディスプレイ等の構成部材及び今後の伸びが期待されるフレキシブルディスプレイの材料フィルムとしても適用用途が限定されることとなる。尚、ポリイミドフィルムのガラス転移温度は、前記樹脂層と同様に実際の熱処理工程において400℃を超えることは極めて稀であることから実質的に上限は400℃である。
また、ポリイミドフィルムについて、全光線透過率は80%以上であることが好ましい。光透過率が80%以上であることにより、得られるポリイミドフィルム積層体として、高表面硬度性、耐候性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性、耐熱性に付加し、高透明性を有し、ディスプレイ部材、タッチパネル他、電子機器等の透明フィルム用途において、有用なフィルムとなる。
このような条件を満たすポリイミドフィルムとしては特開平2-251564号公報、特表2010-51359号公報記載のフッ素原子を含有する透明ポリイミドや、WO2006/112286、特開2013-166929号公報記載の脂環構造を有する透明ポリイミドなど公知のポリイミドフィルムを用いることができる。また、市販のものとしてはネオプリム(三菱瓦斯化学)、PI-100、PI-101、PI-117(丸善石油化学)、FLUPI-01(日本電信電話)、SOXR(ニッポン高度紙工業)などが挙げられる。
また、ポリイミドフィルムにおける樹脂層の積層面は、樹脂層とポリイミドフィルムとの密着性向上のために、例えば、コロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理等の表面活性処理をポリイミドフィルムの表面に行ってもよい。更には、ポリイミドフィルム表面に下地処理やプライマー処理等を行ってもよい。
ポリイミドフィルムの厚みについては、樹脂層との厚みの比率を満たすことが必要であるが、単独の厚みとしては好ましくは0.003mm以上であるのがよい。ポリイミドフィルムの厚さが0.003mmに満たない場合、樹脂層の硬化時の収縮による変形が発生しやすく、塗工時の張力に耐えられないことがある。尚、ポリイミドフィルムの厚さの上限には特に制限は無いが、ポリイミドフィルムを使用した場合の有用性が薄型化、軽量化などが考えられることなどを考慮すると、ポリイミドフィルムの厚みの上限は1mm程度であるのが望ましい。
光硬化性樹脂組成物は、液状であることから公知の塗布装置で塗布できるが、塗布ヘッドを用いて硬化反応を起こすとゲル状の付着物が筋や異物の原因となるため、望ましくは塗布ヘッドには紫外線が当たらないようにするのがよい。塗布方式としては、グラビアコート、ロールコート、リバースコート、ナイフコート、ダイコート、リップコート、ドクターコート、エクストルージョンコート、スライドコート、ワイヤーバーコート、カーテンコート、押出コート、スピナーコート等の公知の方法を用いることができる。また、厚み制御が容易であることから、いったん別の支持体に樹脂層を形成してからポリイミドフィルム上に転写により樹脂層を形成する方法を採用してもよい。
光硬化性樹脂組成物は、ポリイミドフィルムに塗工し流延させた後、光硬化を実施するが、この光硬化としては、紫外線照射法が一般的であり、例えば、紫外線ランプを使用して紫外線を発生させて照射することができる。紫外線ランプには、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、パルス型キセノンランプ、キセノン/水銀混合ランプ、低圧殺菌ランプ、無電極ランプ等があり、いずれも使用することができる。これらの紫外線ランプの中でも、メタルハライドランプもしくは高圧水銀ランプが好ましい。照射条件はそれぞれのランプ条件によって異なるが、照射露光量が20〜10000mj/cm2程度であればよく、好ましくは100〜10000mj/cm2である。また、光エネルギーの有効利用の観点から、紫外線ランプには楕円型、放物線型、拡散型等の反射板を取り付けるのが好ましく、さらには、冷却対策として熱カットフィルター等を装着するようにしてもよい。
また、紫外線ランプの照射箇所には、冷却装置を有していることが好ましい。この冷却装置により、紫外線ランプからの発生する熱に誘発されるポリイミドフィルム等の熱変形を抑制することができる。冷却方式としては、空冷方式、水冷方式等の公知の方法がある。
紫外線硬化反応はラジカル反応であるため酸素による反応阻害を受ける。そのため、光硬化性樹脂組成物は、ポリイミドフィルムへ塗工、流延後、場合によっては希釈剤除去の乾燥工程が必要となり、その後、光硬化を実施するが、塗工、流延後、酸素阻害を防止するため、乾燥工程後、光硬化性樹脂組成物上へ透明カバーフィルムを施し、流延された原料の液状光硬化性樹脂の表面では酸素濃度を1%以下にすることが好ましく、0.1%以下にすることがより好ましい。酸素濃度を小さくするには、表面に空孔がなく、酸素透過率の小さい透明カバーフィルムを採用する必要がある。透明カバーフィルムとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、ポリプロピレン、ポリエチレン、アセテート、アクリル、フッ化ビニル、ポリアミド、ポリアリレート、セロファン、ポリエーテルスルホン、ノルボルネン樹脂系、等のフィルムを単独で、あるいは2種類以上を組み合わせて使用できる。ただし、光硬化性樹脂組成物との剥離が可能でなければならない。この為、これらの透明カバーフィルムの表面にシリコン塗布、フッ素塗布等の易剥離処理が施されているものが好ましい。
以下、本発明のポリイミドフィルム積層体について、実施例及び比較例により詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお、実施例もしくは比較例中の部は質量部を表す。また、各実施例及び比較例で用いたポリイミドフィルムのガラス転移温度、並びに形成した各樹脂層の光透過率及びガラス転移温度を表1にまとめて示す。光透過率は濁度計(ヘイズメーター)で測定し、全光線透過率を示した。ガラス転移温度はTMA(熱機械分析)法により、熱分析装置にて加熱による熱膨張量の変化を計測し、求めたものを示した。なお、各樹脂層の測定おいては、あらかじめポリイミドフィルムの表面に剥離処理を施したものを使用した以外は実施例及び比較例と同一条件で作成し、その後、樹脂層のみを剥離して光透過率及びガラス転移温度を測定した。また、合成例等で使用した略語の意味は次のとおりである。
PDA:1,4−フェニレンジアミン
DMAc:N,N−ジメチルアセトアミド
BPDA::3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
TFMB:2,2'−ビス(トリフルオロメチル)−4,4'−ジアミノビフェニル
PMDA:ピロメリット酸二無水物
6FDA:2,2’−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物
[透明ポリイミドフィルムB1、B2の調製]
合成例1(ポリイミドA)
窒素気流下で、300mlのセパラブルフラスコの中で攪拌しながらPDA8.00gを溶剤DMAcに溶解させた。次いで、この溶液BPDA22.00gを加えた。その後、溶液を室温で5時間攪拌を続けて重合反応を行い、一昼夜保持した。粘稠なポリアミド酸溶液が得られ、高重合度のポリアミド酸Aが生成されていることが確認された。
合成例2(ポリイミドB)
窒素気流下で、300mlのセパラブルフラスコの中で攪拌しながらTFMB12.08gを溶剤DMAcに溶解させた。次いで、この溶液にPMDA6.20gと6FDA4.21gを加えた。その後、溶液を室温で5時間攪拌を続けて重合反応を行い、一昼夜保持した。粘稠なポリアミド酸溶液が得られ、高重合度のポリアミド酸Bが生成されていることが確認された。
フィルム作製例
厚み18μmの電解銅箔上に、合成例1で得たポリアミド酸Aの樹脂溶液を塗布した後、130℃で加熱乾燥し溶剤を除去した。次に、160℃から360℃まで約15℃/分の昇温速度で熱処理することでイミド化し、厚み25μmのポリイミド層A(表面粗さRa=1.3nm、Tg=355℃)が銅箔上に形成された支持基材を得た。
得られた支持基材のポリイミド層A上に、合成例2で得たポリアミド酸Bの樹脂溶液を均一の厚みで塗布した後、130℃で加熱乾燥し、樹脂溶液中の溶剤を除去した。次に、160℃から360℃まで約20℃/分の昇温速度で熱処理することでポリアミド酸をイミド化させてポリイミド層Bとし、ポリイミド層Bの背面側に支持基材(ポリイミド層A+銅箔)を備えたポリイミド積層体とした。この状態で直ちに常温まで冷却し、ポリイミド層Bの部分を支持基材から引き剥がして厚み0.01mm(全光線透過率80%以上)の透明ポリイミドフィルムB1を得た。引き剥がしの際の支持基材と透明ポリイミドフィルムB1との剥離性は良好であった。なお、ポリアミド酸Bのイミド化にあたり、最高到達温度より20℃低い温度から最高到達温度までの高温加熱温度域での加熱時間(高温保持時間)、すなわち340℃から360℃までの高温保持時間は1分とした。
また、合成例2で得たポリアミド酸Bの樹脂溶液を塗布する厚みを変えた以外は上記と同様にして、厚み0.1mm(全光線透過率80%以上)の透明ポリイミドフィルムB2を得た。
[実施例1(参考例1)
トリメチロールプロパントアクリレート(日本化薬社製KS-TMPA)80部、シルセスキオキサンオリゴマー(下記構造式1)20部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製IRGACURE 184)2.5部を均一に攪拌混合した後、脱泡して液状の光硬化性樹脂組成物を得たのち、本液状の光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB1(幅300mm、厚さ0.01mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。
Figure 0006479463
そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.02mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.02mm)−ポリイミドフィルムB1(厚さ:0.01mm)−樹脂層(厚さ:0.02mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.05mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
[実施例2(参考例2)
上記実施例1で得た光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB2(幅300mm、厚さ0.1mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.005mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.005mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.1mm)−樹脂層(厚さ:0.005mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.11mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
[実施例3(参考例3)
上記実施例1で得た光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB1(幅300mm、厚さ0.01mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.05mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.05mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.01mm)−樹脂層(厚さ:0.05mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.11mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
[実施例4]
トリメチロールプロパントアクリレート(日本化薬社製KS-TMPA)80部、シルセスキオキサンオリゴマー(下記構造式2)20部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製IRGACURE 184)2.5部を均一に攪拌混合した後、脱泡して液状の光硬化性樹脂組成物を得たのち、本液状の光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB1(幅300mm、厚さ0.01mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.02mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.02mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.01mm)−樹脂層(厚さ:0.02mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.05mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
Figure 0006479463
[実施例5(参考例5)
上記実施例1で得た光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB1(幅300mm、厚さ0.01mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて片面に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の厚みは0.05mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.05mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.01mm)」の二層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.06mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
[比較例1]
上記実施例1で得た光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB2(幅300mm、厚さ0.1mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.003mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.003mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.1mm)−樹脂層(厚さ:0.003mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.106mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
[比較例2]
上記実施例1で得た光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB1(幅300mm、厚さ0.01mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.06mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.06mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.01mm)−樹脂層(厚さ:0.06mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.13mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上となった。
[比較例3]
ジメチロール‐トリシクロデカンジアクリレート(共栄社化学社製ライトアクリレートDCP−A)90部、シルセスキオキサンオリゴマー(前記構造式1と同じ)10部、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製IRGACURE 184)2.5部を均一に攪拌混合した後、脱泡して液状の光硬化性樹脂組成物を得たのち、本液状の光硬化性樹脂組成物を塗工装置へ投入し、これを毎分1mで巻き出した透明ポリイミドフィルムB2(幅300mm、厚さ0.1mm、全光線透過率80%以上)上へスロットダイコーター法にて両面に同時に塗布した。そして、透明カバーフィルム(ポリエチレンテレフタレートフィルム、幅300mm、厚さ0.1mm、光透過率90%以上)を塗工した光硬化性樹脂へ両面から圧着したのち、メタルハライドランプにて紫外線を500mj/cm2の割合で両面から照射した。硬化して得られた樹脂層の片側の厚みはそれぞれ0.05mmとなるようにした。その後、透明カバーフィルムを剥離除去し、「樹脂層(厚さ:0.05mm)−ポリイミドフィルム(厚さ:0.1mm)−樹脂層(厚さ:0.05mm)」の三層構造からなるフィルム積層体(合計厚さ:0.2mm)を得た。尚、各樹脂層の反応率を測定した結果は85%以上であった。
Figure 0006479463
上記実施例及び比較例で得たフィルム積層体について、以下のとおり評価を行った。
[評価方法:表面硬度測定試験]
鉛筆硬度法(JIS−K5400)に準じて、各種硬度の鉛筆を90度の角度で得られたフィルム積層体の表面(樹脂層)に当て、荷重1kgで引っ掻き、傷が発生した時の鉛筆の硬さで表示した。その結果を表2に示す。
[評価方法:耐熱評価試験]
熱風オーブンを使用し、得られたフィルム積層体を加熱温度200℃で1時間加熱した後の物性値(引っ張り弾性率)の変化を次の基準で評価した。
○:耐熱試験後にて物性値の低下無し
×:耐熱試験後にて物性値の低下有り
その結果を表2に示す。
[評価方法:外観評価]
得られたフィルム積層体の製造後の外観評価を次の基準で評価した。
○:積層体の表面にクラック、変形等の外観異常無し
×:積層体の表面にクラック、変形等の外観異常有り
その結果を表2に示す。
Figure 0006479463
本発明は光硬化性樹脂組成物を用いて得たポリイミドフィルム積層体を提供するものである。得られたポリイミドフィルム積層体は、高表面硬度性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐久性、表面平滑性及び耐熱性が要求される光学材料分野に適しており、具体的には、液晶ディスプレイ、電子ペーパー、タッチパネル、透明電極付きフィルム、レンズシート等の光学フィルムや、さらに今後の伸びが期待されるフレキシブルディスプレイの材料フィルムとしても好適に用いることができる。

Claims (6)

  1. ガラス転移温度が250℃以上である樹脂層と、ガラス転移温度が230℃以上であるポリイミドフィルムとが積層されてなるポリイミドフィルム積層体であって、樹脂層が、光硬化性を有するかご型のシルセスキオキサン樹脂を含有した光硬化性樹脂組成物を硬化させて得たものであり、該かご型のシルセスキオキサン樹脂は、下記一般式(2)
    [RSiO 3/2 ]n (2)
    (但し、Rは(メタ)アクリロイル基、グリシジル基又はビニル基のいずれか一つを有する有機官能基であり、nは8、10、12又は14である)で表されて、樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率(樹脂層の厚み÷ポリイミドフィルムの厚み)が0.05以上5.0以下であることを特徴とするポリイミドフィルム積層体。
  2. 前記ポリイミドフィルムにおける樹脂層が積層された面と反対側の面に対して更に前記樹脂層が積層されており、ポリイミドフィルムの両面に積層された各樹脂層は、それぞれ樹脂層とポリイミドフィルムとの厚みの比率(樹脂層の厚み÷ポリイミドフィルムの厚み)が0.05以上5.0以下を満たすことを特徴とする請求項1に記載のポリイミドフィルム積層体。
  3. 前記ポリイミドフィルムにおける樹脂層の積層面は、樹脂層との密着性を向上させる表面活性処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリイミドフィルム積層体。
  4. 前記ポリイミドフィルムの全光線透過率が80%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリイミドフィルム積層体。
  5. 前記かご型のシルセスキオキサン樹脂が、下記一般式(1)
    RSiX3 (1)
    (但し、Rは(メタ)アクリロイル基、若しくはグリシジル基のいずれか一つを有する有機官能基、又は下記一般式(3)、(4)若しくは(5)
    Figure 0006479463

    (但し、mは1〜3の整数であり、R1 は水素原子又はメチル基を示す)であり、Xは加水分解性基を示す)で表されるケイ素化合物を有機極性溶媒及び塩基性触媒存在下で加水分解反応させると共に一部縮合させ、得られた加水分解生成物を更に非極性溶媒及び塩基性触媒存在下で再縮合させてなるかご型シルセスキオキサン樹脂であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のポリイミドフィルム積層体。
  6. 前記ポリイミドフィルムの厚みが0.003mm以上1mm以下である請求項1〜5のいずれかに記載のポリイミドフィルム積層体。
JP2014265326A 2014-12-26 2014-12-26 ポリイミドフィルム積層体 Expired - Fee Related JP6479463B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265326A JP6479463B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ポリイミドフィルム積層体
KR1020150182780A KR20160079679A (ko) 2014-12-26 2015-12-21 폴리이미드 필름 적층체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265326A JP6479463B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ポリイミドフィルム積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016124157A JP2016124157A (ja) 2016-07-11
JP6479463B2 true JP6479463B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56358604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265326A Expired - Fee Related JP6479463B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ポリイミドフィルム積層体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6479463B2 (ja)
KR (1) KR20160079679A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107976830B (zh) * 2016-10-21 2022-05-24 三星电子株式会社 塑料基板和包括其的显示装置
JPWO2018088543A1 (ja) * 2016-11-11 2019-10-10 宇部興産株式会社 ポリイミドフィルムとハードコート層とを含む積層体
JP6931526B2 (ja) * 2016-11-25 2021-09-08 株式会社ダイセル ハードコートフィルム
CN106916324B (zh) * 2017-03-14 2019-10-18 华南理工大学 具有低介电常数和高断裂韧性聚酰亚胺膜的制备方法
CN114181420B (zh) * 2021-12-09 2023-06-23 宁波惠之星新材料科技股份有限公司 一种用于透明聚酰亚胺薄膜的附加涂层及其使用方法、盖板膜

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5114757A (en) * 1990-10-26 1992-05-19 Linde Harold G Enhancement of polyimide adhesion on reactive metals
JPH04289865A (ja) * 1991-03-19 1992-10-14 Fujitsu Ltd 配線構造の製造方法
JP2005104025A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Fuji Photo Film Co Ltd ガスバリア性積層フィルム、及びそれを用いた画像表示素子
JP2006123307A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性積層体
JP2007332218A (ja) 2006-06-13 2007-12-27 Tokuyama Corp ハードコート液
JP2008163107A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 光学部材
JP2009221321A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Nippon Steel Chem Co Ltd 積層体の製造方法
JP2010280832A (ja) 2009-06-05 2010-12-16 Chisso Corp 硬化性樹脂組成物及び光学フィルム
JP2011201256A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Nippon Steel Chem Co Ltd 印刷段差の無い加飾印刷フィルム積層体
JP5735394B2 (ja) * 2011-02-17 2015-06-17 新日鉄住金化学株式会社 射出成形用ハードコートフィルム積層体を利用した射出成形体の製造方法
JP5954257B2 (ja) * 2012-05-23 2016-07-20 マツダ株式会社 車両用ウインド材
DE112013003864B4 (de) * 2012-08-03 2023-12-14 Mazda Motor Corporation Transparente Schichtstruktur und Verfahren zum Herstellen derselben
JP2014205294A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 新日鉄住金化学株式会社 熱成形用樹脂積層体及びその成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20160079679A (ko) 2016-07-06
JP2016124157A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6479463B2 (ja) ポリイミドフィルム積層体
TWI507448B (zh) 透明聚亞醯胺基板及其製造方法
JP6265902B2 (ja) 透明ポリイミド積層体及びその製造方法
JP6263825B2 (ja) 積層体、積層体の製造方法、素子用基板の製造方法、素子の製造方法、素子及びポリイミド系フィルム
KR101345170B1 (ko) 필름 적층체 및 그 제조 방법
JP2008037101A (ja) フィルム積層体及びその製造方法
JP6317733B2 (ja) ポリアミド酸、及びこれを含むワニス、並びにポリイミドフィルム
US11654665B2 (en) Window cover film and flexible display panel including the same
TWI720065B (zh) 硬化塗佈層積薄膜、硬化塗佈層積薄膜之製造方法、及影像顯示裝置
WO2012060267A1 (ja) ハードコート層付ポリカーボネート
JP2014025059A (ja) 表示装置支持基材用ポリイミドフィルム、及びその積層体、並びその製造方法
JP2011140187A (ja) 積層フィルム、透明導電性積層フィルムおよび電子部品
JP7401463B2 (ja) ガスバリア性積層体
KR102147349B1 (ko) 윈도우 커버 필름 및 이를 이용한 플렉서블 디스플레이 패널
CN112390974B (zh) 聚酰亚胺基复合膜及其显示装置
US11796718B2 (en) Optical laminate and flexible display panel including the same
JP7030418B2 (ja) ポリイミド樹脂積層体及びその製造方法
TWI376302B (ja)
JP2020203481A (ja) フィルムおよび画像表示装置
WO2021261195A1 (ja) 光学用フィルム、光学用フィルムの製造方法、透明導電フィルム、及び、ガスバリアフィルム
JP2010201773A (ja) 表面機能性光硬化シートの製造方法
JP2022058310A (ja) ガラス基材、ガラス積層体、表示装置、電子機器、およびガラス積層体の製造方法
WO2020235274A1 (ja) ハードコートフィルム、ハードコートフィルムを備えた物品、及び画像表示装置
JP7265864B2 (ja) ポリイミド前駆体及びポリイミド
WO2023054528A1 (ja) 積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6479463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees