JP6478746B2 - 抵抗調整装置 - Google Patents

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Description

この発明は、デジタルポテンショメータ等のデジタル入力直列可変抵抗体を用いた広い範囲で微小調整できる抵抗調整装置に関するものである。
デジタルポテンショメータ等のデジタル入力直列可変抵抗体(または直列可変抵抗体、以下DRVと称する)は、デジタル入力値に対応して出力抵抗値が設定される。図6は、一般的なデジタル入力直列可変抵抗体の入力設定値と出力抵抗値の関係を示す図である。横軸はDRVの入力設定値であり、縦軸は出力抵抗値である。図中のdnはある入力設定値の例を示しており、そこから設定値を1bit大きくした設定値をdn+1と定義する。
なお、これ以後の説明において、概して大文字の符号は構成要素や電気量の名称を表わし、小文字の符号は数値を表わすものとする。
図6に、入力設定値dnからdn+1の1bit増分に対応して、出力抵抗値が変化する様子を示す。この刻み幅1bitによる出力抵抗変化量をビット分解能と呼ぶ。例えば8ビット入力により可変である10kΩの抵抗体の場合、そのビット分解能は約40Ω/bitである。これは、ビット分解能1Ω/bitの要求には、前記直列可変抵抗体単体では応えられないことを示す。
図7は、8個の要素スイッチ(スイッチ)SW11〜SW18と要素抵抗(抵抗素子)R11〜R18で構成した8ビット入力のDRVの回路図を示す。図7前段のデジタル回路部DCは、要素スイッチSW11〜SW18で構成され、所望の抵抗値に対応した設定値信号dc11〜dc18を入力し、オンオフ切り換えを行なう。後段のアナログ回路部ARは、要素抵抗R11〜R18の直列接続で構成し、設定値信号dc11〜dc18に対応して、抵抗の両端子T11、T12間の出力抵抗値(直列抵抗値)を決定する。
図8は、図7の8bit入力のDRVの入出力論理値を示す図である。1列目の入力設定値r−reqはDRVに入力されるデジタル設定値であり、8bitに相当する0〜255の256パターンが存在する。3列目以降のSW11 bit0〜SW18 bit7は、入力設定値r−reqによる要素スイッチSW11〜SW18のオンオフ状態を示している。0がオン状態であり、1がオフ状態である。また2列目の出力抵抗値r−sysは、r−reqによって決まる端子T11、T12間の出力抵抗値を示している。直列接続された8個の要素抵抗R11〜R18それぞれのbit0からbit7に付与した重み係数値の組み合わせにより広範囲の合成抵抗値を一意的に決定することができる(例えば、特許文献1および2)。
DRVは、要素抵抗の抵抗値公差や要素スイッチのオン抵抗が出力抵抗値に加わり、また環境温度による温度ドリフトによって抵抗値は変動するため、実際には論理値通りの値とはならない。このようなDRVを基本とした分圧回路や可変利得回路などの応用回路(特許文献1および2)においても、上記と同様のアナログ回路に関する技術課題がある。
DRVの応用回路として、ビット分解能が粗なDRVを複数用いて、より高いビット分解能のDRVを実現する高分解能デジタル入力並列可変抵抗体(以下 HRDRV)がある。図9は2個のDRVであるDRV11(第1直列可変抵抗体)、DRV12(第2直列可変抵抗体)を並列接続したHRDRVであるHRDRV1である。並列抵抗体の端子であるT11、T12と、DRV11、DRV12の設定値信号dc11、dc12を伝送するための端子T13、T14を有する。HRDRV1はDRV単体に比べ可変範囲は狭くなるが、bit分解能の高い並列合成抵抗値が得られる。
例えば、8bit入力・直列可変抵抗体10kΩのDRV2素子でHRDRVを構成した場合、出力端子での並列合成抵抗値は最大5kΩであり16bit入力となるため、ビット分解能は単純に計算すれば約0.076Ω/bitとなる。ただし実際は、並列合成抵抗の値によりビット分解能が異なる状況がある。
図10は、その具体例で、HRDRVの出力抵抗値1000Ωから1001Ωの1Ω区間の抵抗値を取りうる18個の入力設定値r−reqを示す図である。横軸の入力設定値r−reqは1〜18のデータ番号を示しており、縦軸の出力抵抗値r−sysはそれぞれの入力設定値r−reqでの出力抵抗値を示している。1Ω区間に18点もの設定可能な抵抗値があるにもかかわらず、1000.02〜1000.30の0.28Ωの範囲となる設定値は存在しない。このHRDRVは、個々のDRVの抵抗値が要素抵抗の抵抗値公差やSW11〜SW18のオン抵抗値温度ドリフトの影響を強く受ける。
HRDRVの並列合成抵抗値rv1及び出力誤差δrv1は、直列可変抵抗体の直列抵抗値rv11、rv12及びその出力誤差δrv11、δrv12を用いて、(1)式及び(2)式で表せる。
(2)式は、粗な直列可変抵抗体により高分解能デジタル入力並列可変抵抗体を構成しても、その高分解能デジタル入力並列可変抵抗体の出力誤差は高精度とならず、粗な直列可変抵抗体と同程度の出力誤差を有することを意味する。
特開平5−327376号公報 特開2003−008374号公報
図11は、先行技術であり、図9と同様のDRVを2個(DRV11、DRV12)、並列接続したHRDRVであるHRDRV1に、入力設定部CNV1を加えた装置(以下、HRDRVまたは抵抗調整装置)のブロック図である。図11において、DRV11、DRV12の前段に配置された入力設定部CNV1は、入力設定値r−reqに対応する信号rv1、および許容誤差δrv1を入力とし、2つのDRVの設定値dc11および
dc12を生成出力する。rv1、δrv1からdc11およびdc12を変換生成する方法として、所定の演算式に依る演算手段を用いるか、所定の係数変換値をルックアップテーブルに記憶させたアドレス参照手段が用いられる。
高精度の抵抗調整を行う場合には、出力抵抗値を微増減させる必要がある。この場合でも、入力信号rv1に対応して並列合成出力抵抗値を一意的に決定させる必要があり、出力が不安定となる要素は避けなければならない。図11では、ブロック図の入力設定部CNV1が出力する設定信号に従い、直列可変抵抗体DRV11、DRV12の内蔵する図1に示す所要の要素抵抗のオンオフを切り換える。
要素抵抗のオンオフが切り替わると、単に、直列可変抵抗体DRV11、DRV12の抵抗値が変化するだけでなく、要素抵抗やスイッチの個体差の影響を受ける。例えば、図11の直列可変抵抗体DRV11、DRV12の両抵抗値の配分が大きく異なるケースについて検討する。
R11,R28の並列接続により並列合成抵抗値がrv(a)となる場合、およびR18,R21の並列接続により並列合成抵抗値がrv(b)となる場合の2つのケースを比べる。なおR11およびR21はそれぞれDRV11、DRV12の第1抵抗、R18およびR28はそれぞれDRV11、DRV12の第8抵抗を示す。元来、r11=r21かつr18=r28であるから、rv(a)=rv(b)である筈が、実際には、要素抵抗のばらつきが影響して、rv(a)とrv(b)とは一致しない場合がある。従って微小抵抗調整時には、DRV11、DRV12の設定値の同時切り換えは極力避ける必要がある。以上のように、HRDRV(調整装置)においても、アナログ回路要素による可変抵抗誤差が存在することが明らかである。
このように先行技術の粗な直列可変抵抗体で構成した並列抵抗体による高精度な抵抗調整の方法では、この並列合成抵抗値の調整が収束段階にある時は、各直列可変抵抗体(DRV11,DRV12)が内蔵する要素抵抗のばらつきに対する配慮が十分でないので、直列可変抵抗体自身の値を大きく変化させた場合のオフセットや、長時間調整時の熱に基因する抵抗値ばらつきが顕在化する傾向があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、スイッチ切り換え時の誤差を抑えた抵抗調整装置を得るものである。
この発明に係る抵抗調整装置は、Lは正整数であり、L個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Lビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第1直列可変抵抗体と、Mは正整数であり、M個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Mビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第2直列可変抵抗体とを有し、前記第1直列可変抵抗体と前記第2直列可変抵抗体とが並列接続され、並列合成抵抗値を得る並列抵抗体、Nは正整数であり、N個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Nビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第3直列可変抵抗体を備え、前記第3直列可変抵抗体は前記並列抵抗体に直列接続され、直並列合成抵抗値を得る直並列抵抗体、及び所望の抵抗値の入力に対して、前記第1直列可変抵抗体用のLビットデジタル信号を生成し、このLビットデジタル信号を前記第1直列可変抵抗体に入力して、前記第1直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、前記第2直列可変抵抗体用のMビットデジタル信号を生成し、このMビットデジタル信号を前記第2直列可変抵抗体に入力して、前記第2直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、前記第3直列可変抵抗体用のNビットデジタル信号を生成し、このNビットデジタル信号を前記第3直列可変抵抗体に入力して、前記第3直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、得られた前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値がフィードバックされるデジタル制御部を備え、前記デジタル制御部は、前記所望の抵抗値の入力に対して、前記並列抵抗体の並列合成抵抗値で調整される抵抗値を差し引いた残りの抵抗値に近い抵抗値となるように前記第3直列可変抵抗体の抵抗値を設定し、前記第3直列可変抵抗体の抵抗値を設定した状態で、かつ前記第1直列可変抵抗体の抵抗値をその取りうる最大の抵抗値に設定し、前記第1直列可変抵抗体の抵抗値をその取りうる最大の抵抗値に設定した状態で、前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値が、前記所望の抵抗値を上回る最小の抵抗値となるように、前記第2直列可変抵抗体の抵抗値を可変させて保持させ、前記第2直列可変抵抗体の抵抗値を可変さて保持させた状態で、前記直並列合成抵抗値がフィードバックされ、前記第1直列可変抵抗体の抵抗値の設定値を、前記第1直列可変抵抗体用のLビットデジタル信号の下位ビット側から調整して、前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値を前記所望の抵抗値に近づけるように構成したものである。
この発明に係る抵抗調整装置によれば、スイッチ切り換え時の誤差を抑えることができ、高い分解能を有する抵抗調整装置が実現できるという効果がある。
また、この発明に係る抵抗調整装置によれば、広範囲な可変抵抗調整を行う際にも、スイッチ切り換え時の誤差を抑えることができ、高い分解能を有する抵抗調整装置が実現できるという効果がある。
実施の形態1による抵抗調整装置の構成を示す図である。 抵抗調整装置の動作を示すフローチャートである。 出力抵抗値と2個のDRVの直列抵抗値との相互関係を示す図である。 合成抵抗値を媒介変数とする2個のDRVの直列抵抗値間の関係を示す図である。 実施の形態2による抵抗調整装置の構成を示す図である。 一般的なデジタル入力設定値対出力抵抗値の関係を示す図である。 一般的な8ビット入力のDRVの回路図である。 一般的な8bit入力のDRVの入出力論理値を示す図である。 従来の、2個のDRVを並列接続したHRDRVを示す図である。 従来のHRDRVにおいて所定区間の出力抵抗値を取りうる入力設定値を示す図である。 先行技術における、HRDRVに入力設定部を加えた装置のブロック図である。
実施の形態1.
実施に当たって、所望の抵抗値を目指して微小調整時を行うとき、入力設定値r−reqに対して一意的に並列合成出力抵抗値が決定できるように、HRDRVの設定の入力方法を改善する。その手段として、HRDRV1の2つのDRV(DRV11,DRV12)に対して、同時に両DRVの抵抗値を変化させない方法・手段を採ることとする。具体的な手段としては以下の手順1、2による手段をとる。
手順1、第1のDRVを、その取りうる最大の抵抗値に設定し、次に第1及び第2のDRVの並列合成抵抗値が所望の抵抗値を上回る最小の値となるよう、第2のDRVを変化させる。第1のDRVの抵抗値を保持させることにより、本素子の可変動作に伴う不安定要素δrv11を式(2)から排除させる。
手順2、手順1で決定した第2のDRVの抵抗値を変えずに、フィードバックされる並列合成抵抗値を見ながら第1のDRVの設定値を下位ビット側から1ずつ減少させ、前記並列合成抵抗値が所望の抵抗値に対して許容される誤差範囲内に到達するまで手順2を繰り返す。
この発明に係る抵抗調整装置は、ビット分解能が粗なデジタル入力直列可変抵抗体を並列接続した並列抵抗体の並列合成出力抵抗値を得て、かつ微小量の抵抗調整ができる。特に、この抵抗調整装置は、並列抵抗体の2つの直列抵抗体の両抵抗値の内、一方の抵抗値を固定しつつ、他の抵抗値を抵抗値を少しずつ変化させるように抵抗値選定を行うような処理アルゴリズムを採用するものである。なお、同時に両直列可変抵抗体の抵抗値を変化させないような抵抗調整アルゴリズムを備えることが望ましい。また、2つの直列抵抗体の両抵抗値は、従来のように可変抵抗体の入力全範囲(0〜2N−1)の中から選定せず、所要の範囲内に制約することが望ましい。
図1はこの発明の実施の形態1による抵抗調整装置の構成を示す図である。図1は、図9と同様に2個のDRV(DRV11、DRV12)を並列接続したHRDRVであるHRDRV1に、入力設定回路(デジタル制御部)CNV10を加えた構成を示す。入力設
定回路CNV10は、所望の抵抗値に対応する入力設定値r−reqと、端子T11−T12間の抵抗値を抵抗測定装置R−METERによって実測した抵抗実測値r−measを入力として、2つのDRVの設定値(dc11およびdc12)を生成出力する。
図2は図1に示す抵抗調整装置の動作を示すフローチャートである。以下に各ステップ(a)〜(g)毎に説明する。
(a) 所望抵抗値に対応する入力設定値r−reqを設定する。
(b) DRV11の抵抗値rv11を設定可能な最大抵抗値rv11maxに定めた後、DRV12の抵抗値rv12を、フィードバックされた抵抗値を見ながら、前記rv
11maxとの並列合成抵抗値が入力設定値r−reqを超える最小値となるよう算出し設定する。以降、rv12は同一の設定値が選択される。
(c1・c2) ステップ(b)で算出したrv11とrv12を用いて2個のDRV(DRV11、DRV12)の抵抗値を設定する。
(d) 抵抗設定値の変更によりHRDRV1の出力抵抗値r−sysが変化する
(e) HRDRV1の出力抵抗値r−sysを抵抗測定装置R−METERを用いて実測し、抵抗実測値r−measを得る。
(f) 前記抵抗実測値r−measと入力設定値r−reqを比較し、調整が収束したか判定する。ここで△rは出力抵抗値r−sysの許容誤差である。
(g) (f)で収束しなかった場合、DRV11の直列抵抗値rv11をデジタル信号の下位ビット側から△rv11(例えば1ビット)減少させ、(c)に戻る。
この動作フローでは(b)で記したように、rv12は同一の設定値が選択され、rv11の変化によって出力抵抗値r−sysの微小変化を実現する。
図2の入力設定部の動作フローを参照して、実施の形態1におけるDRV(DRV11、DRV12)の抵抗値が取りうる範囲を、それぞれのDRVの分解能△rv11、△rv12、及び並列合成抵抗値の所望の分解能△rを用いて、以下に明らかにする。
まず、rv12を一定値に保ち、rv11を1bitすなわち△rv11だけ変化させた場合、出力抵抗値r−sysの変化量△r−sysは(3)式となる。
よって△r−sysが所望の分解能△r以下となる条件は(5)式となる。

ここで、
rv11:DRV11の直列抵抗値
rv12:DRV12の直列抵抗値
△rv11 :rv11を1bit変化させた時の変化量
△r−sys :△rv11に対応する出力抵抗値r−sysの変化量
△r :rv11、rv12の並列合成抵抗値に対する所望の分解能
(5)式を(2)式に代入した場合(6)式のようになり、本方式は要素抵抗の持つ誤差の影響を(△r/△rv11)倍に軽減できる事がわかる。
(6)式から、例えば、所望する抵抗分解能△rが1Ω、かつ使用する可変抵抗体の粗な抵抗分解能△rv11が40Ωの場合に、実施の形態1の装置の出力誤差は1/40倍に軽減されることを示す。
次に、実施の形態1で設定抵抗値rv11を最大値rv11maxに設定した場合に注目する。rv12をある値に固定した場合、rv11を最大値に設定したとき、出力抵抗値r−sysも最大値となる。また、そこからrv12を1ビット増加させた場合、rv11は(5)式による制約を受けるため、r−sysも下限値が存在する。この2つの設定値の間で、所望の出力誤差△rを満たさないr−sysが存在しないための条件を考える。
図3は出力抵抗値r−sysと2個のDRVの直列抵抗値rv11,rv12との相互関係を示す図である。図3において、r−sysは、rv11を最大抵抗値とし、rv12を任意の値に設定した時の出力抵抗値である。また、r−sys’はr−sysからrv12を1bit増加させ、そこから下記の(7)式を基にrv11’を算出した理論上の点である。ここで(7)式は、(5)式を基に算出したrv11の下限値である。実際にはrv11の分解能が実施の形態1では40Ω/bitと離散値を取るため、正確にこの値を設定することはできない。
さらに、r−sys”はrv12がr−sys’と同じ値で、rv11がrv11’より大きい最小の値rv11”にした点である。r−sys”は(5)式の範囲内のため、(8)式が成り立つ。
また、上記の条件を満たすには、
であれば良い。
また(8)式により本条件は
に変形できる。これにより、rv12について、(11)式、(12)式の条件を得る。
ここで、
図4にDRV11の直列抵抗値rv11、DRV12の直列抵抗値rv12,および出力抵抗値r−sysの3変数の関係を示す。図4において横軸はrv11であり、縦軸はrv12である。r−sys=一定となる線を実線の曲線で、前記(11)式および(12)式に基づくrv12の上限値および下限値をそれぞれ上限線ULおよび下限線LLで、前記(5)式に基づく直線を左限境界線GRで示す。r−sysをある値に設定する際、複数のrv1、rv2の組み合わせ候補が考えられるが、rv11、rv12を図4の上限線UL・下限線LL・境界線GRに囲われた領域RY(灰色に着色)に限定し、図2のフローを用いることでrv11、rv12を所望の精度で一意に決定することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、スイッチ切り換え時の誤差を抑えることができ、高い分解能を有する抵抗調整装置が実現できるという効果がある。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に基づく抵抗調整装置を示す図である。図において、入力設定回路CNV20は、所望の設定信号r−reqを受けて,生成した2つのDRVの設定値(dc11およびdc12)を次のHRDRV1に伝える。同様に、生成した設定値dc13を、粗調整部RV20に伝える。HRDRV1は、実施の形態1と同様に、第1の直列可変抵抗体DRV11および第2の直列可変抵抗体DRV12の並列接続による出力抵抗値r−sysを生成する。次いで粗抵抗回路部RV20では、設定値dc13による粗抵抗値r−coarseが生成される。結局、HRDRV1と粗調整部RV20が直列接続されて直並列抵抗体を形成し、端子T22およびT12における、出力抵抗値は、Rsys+Rcoarseとなる。
具体的な例として、rv11およびrv12が8bit入力の10kΩ、rv20は、8bit入力の100kΩの場合、抵抗可変範囲は0〜105kΩであり、可変抵抗精度は実施の形態1と同様に1Ωとなる。すなわち、1Ω調整精度が5桁の抵抗レンジにわた
って確保できることを示している。
以上のように、実施の形態2によれば、広範囲な可変抵抗調整を行う際にも、スイッチ切り換え時の誤差を抑えることができ、高い分解能を有する抵抗調整装置が実現できるという効果がある。
DRV:デジタル入力直列可変抵抗体
SW11〜SW18:要素スイッチ
R11〜R18:要素抵抗
AR:アナログ回路部
DC:デジタル回路部
T11,T12:端子
HRDRV:高分解能デジタル入力並列可変抵抗体
HRDRV1:高分解能デジタル入力並列可変抵抗体(HRDRV)
DRV11:直列可変抵抗体
DRV12:直列可変抵抗体
CNV1, CNV10, CNV20:入力設定部
R-METER:抵抗測定装置
UL:上限線
LL:下限線
GR:左限境界線
RY:領域
r-meas:抵抗測定値
r−req:入力設定値
r−sys:出力抵抗値
rv11:DRV11の直列抵抗値
rv12:DRV12の直列抵抗値
rv11max:rv11の最大値
△rv11:rv11を1bit変化させた時の変化量
△rv12:rv12を1bit変化させた時の変化量
rv(a), rv(b) 並列合成抵抗値
rv1:並列合成抵抗値
dc11,dc12:設定値信号
δrv1:rv1の誤差
δrv11、δrv12:rv11,rv12の誤差

Claims (2)

  1. Lは正整数であり、L個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Lビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第1直列可変抵抗体と、
    Mは正整数であり、M個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Mビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第2直列可変抵抗体とを有し、
    前記第1直列可変抵抗体と前記第2直列可変抵抗体とが並列接続され、並列合成抵抗値を得る並列抵抗体、
    Nは正整数であり、N個の抵抗素子が直列に接続され、各抵抗素子には、それぞれ並列にスイッチが接続され、Nビットデジタル信号に対応して、対応する前記スイッチがオンオフされて直列抵抗値が可変される第3直列可変抵抗体を備え、
    前記第3直列可変抵抗体は前記並列抵抗体に直列接続され、直並列合成抵抗値を得る直並列抵抗体、及び
    所望の抵抗値の入力に対して、
    前記第1直列可変抵抗体用のLビットデジタル信号を生成し、このLビットデジタル信号を前記第1直列可変抵抗体に入力して、前記第1直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、前記第2直列可変抵抗体用のMビットデジタル信号を生成し、このMビットデジタル信号を前記第2直列可変抵抗体に入力して、前記第2直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、前記第3直列可変抵抗体用のNビットデジタル信号を生成し、このNビットデジタル信号を前記第3直列可変抵抗体に入力して、前記第3直列可変抵抗体の直列抵抗値を設定し、得られた前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値がフィードバックされるデジタル制御部を備え、
    前記デジタル制御部は、前記所望の抵抗値の入力に対して、
    前記並列抵抗体の並列合成抵抗値で調整され得る抵抗値を差し引いた残りの抵抗値に近い抵抗値となるように前記第3直列可変抵抗体の抵抗値を設定し、
    前記第3直列可変抵抗体の抵抗値を設定した状態で、かつ
    前記第1直列可変抵抗体の抵抗値をその取りうる最大の抵抗値に設定し、
    前記第1直列可変抵抗体の抵抗値をその取りうる最大の抵抗値に設定した状態で、
    前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値が、前記所望の抵抗値を上回る最小の抵抗値となるように、前記第2直列可変抵抗体の抵抗値を可変させて保持させ、
    前記第2直列可変抵抗体の抵抗値を可変さて保持させた状態で、前記直並列合成抵抗値がフィードバックされ、前記第1直列可変抵抗体の抵抗値の設定値を、前記第1直列可変抵抗体用のLビットデジタル信号の下位ビット側から調整して、前記直並列抵抗体の直並列合成抵抗値を前記所望の抵抗値に近づけるように構成した抵抗調整装置。
  2. 前記第1直列可変抵抗体の直列抵抗値をrv11とし、前記第2直列可変抵抗体の直列抵抗値をrv12とし、前記rv11を1bit変化させた時の変化量が△rv11であり、前記rv11の取りうる最大値がrv11maxであり、前記rv12を1bit変化させた時の変化量が△rv12であり、前記並列抵抗体の並列合成抵抗値に対する所望の分解能が△rである時、数式ヘは
    であり、数式トは
    であり、数式チは
    であり、数式リは
    であり、数式ヌは
    であるとき、前記rv11及びrv12は前記数式ヘ、リ及びヌを満足することを特徴とする請求項1記載の抵抗調整装置。
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