JP6476491B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、冷蔵庫に関する。
下記特許文献1に開示された冷蔵庫は、本体としての断熱箱体を備え、断熱箱体の内部には、食品などを貯蔵する貯蔵室が形成される。貯蔵室の内部は、冷蔵室などの複数の収納室に区分される。冷蔵室の前面を分割して塞ぐ左右の冷蔵室扉が、断熱箱体によって回動自在に支持される。冷蔵庫は、冷媒配管によって接続された圧縮機および冷却器などを備える。冷媒配管を流れて圧縮機と冷却器との間を循環する冷媒は、圧縮機によって高温高圧の状態まで圧縮された後に、放熱によって凝縮し、冷却器において周囲の空気と熱交換して蒸発する。これにより、冷却器の周囲の空気が冷却され、各収納室の食品などの冷却に用いられる。
特開2013−204891号公報
特許文献1の冷蔵庫のように左右の冷蔵室扉によって冷蔵室を開閉する構成の場合には、閉じた状態の左右の冷蔵室扉同士の隙間から冷蔵室内の冷気が漏れるのを防止するためのセンターピラーを設けることが想定される。この場合、センターピラーに関して様々な改良を図れると好ましい。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、センターピラーに関して様々な改良を図れる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明は、冷却保存される物品を収納する収納室が形成され、所定方向に奥行きを有する本体と、前記所定方向における一方側から前記収納室を開閉する観音開きの一対の扉と、閉じた状態の前記一対の扉同士の隙間を、前記一方側とは反対側から塞ぐセンターピラーとを含み、前記隙間を塞いだ状態の前記センターピラーは、中空の本体部材であって、前記本体部材の内部空間を前記一方側へ露出させる開口部と、前記開口部の両側に位置し、前記所定方向に対する交差方向に沿って互いに離れるように窪む一対の溝とが前記一方側の側面部に設けられる本体部材と、前記本体部材の内部空間に収容される断熱部材と、前記一対の溝に対して前記交差方向から差し込まれ、前記開口部を塞ぐ閉塞部材とを含むことを特徴とする冷蔵庫である。
また、本発明は、前記センターピラーは、前記一対の扉における一方の扉に設けられ、前記一方の扉の開閉に連動して回動し、前記一方の扉が閉じると前記本体部材の前記側面部が前記一方側を向き、前記本体部材に設けられ、前記一方の扉が閉じたときに前記本体に密着する第1シール部材と、前記本体部材に設けられ、前記第1シール部材と共通の断面形状を有し、前記一対の扉が閉じたときに前記一対の扉における他方の扉に密着する第2シール部材とを含むことを特徴とする。
また、本発明は、前記一方の扉に設けられ、前記センターピラーの回動中心をなす支持軸と、前記本体部材に設けられ、前記支持軸が差し込まれる差込部とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、所定方向に奥行きを有する本体において物品を収納する収納室は、観音開きの一対の扉によって、所定方向における一方側から開閉される。センターピラーが、閉じた状態の一対の扉同士の隙間を、一方側とは反対側から塞ぐ。これにより、収納室内の冷気が、この隙間を通って外部に漏れることが防止される。
センターピラーは、中空の本体部材と、本体部材の内部空間に収容される断熱部材と、閉塞部材とを含む。センターピラーが一対の扉同士の隙間を塞いだ状態を基準にすると、本体部材における一方側の側面部には、本体部材の内部空間を一方側へ露出させる開口部と、開口部の両側に位置し、所定方向に対する交差方向に沿って互いに離れるように窪む一対の溝とが設けられる。閉塞部材は、一対の溝に対して交差方向から差し込まれ、開口部を塞ぐ。この場合、一方側からセンターピラーを見たときに、閉塞部材において溝に差し込まれた部分と溝の壁面との隙間が、一方側に露出されず目立たないので、センターピラーの見栄えがよい。そのため、センターピラーに関して外観の改良を図れる。
また、本発明によれば、一対の扉における一方の扉に設けられたセンターピラーは、一方の扉の開閉に連動して回動し、一方の扉が閉じると本体部材の側面部が一方側を向く。一方の扉が閉じたときに、本体部材の第1シール部材が本体に密着するので、センターピラーと本体との隙間が塞がれる。一対の扉が閉じたときに、本体部材の第2シール部材が一対の扉における他方の扉に密着するので、センターピラーと他方の扉との隙間が塞がれる。
第1シール部材と第2シール部材とは、共通の断面形状を有するので、同じ成形工程で製造できる。これにより、センターピラーの製造工程を簡略化できるので、センターピラーに関して製造性の改良を図れる。
また、本発明によれば、一方の扉の支持軸を本体部材の差込部に差し込めば、センターピラーが、一方の扉に組み付けられ、支持軸を回動中心として回動可能になる。これにより、一方の扉に対するセンターピラーの組付工程を簡素化できるので、センターピラーに関して組付性の改良を図れる。
図1は、この発明の一実施形態に係る冷蔵庫の正面図である。 図2は、扉を省略した状態における冷蔵庫の本体を前方から見た斜視図である。 図3は、冷蔵庫を後方から見た斜視図である。 図4は、冷蔵庫の模式的な縦断面右側面図である。 図5は、冷蔵庫の写実的な縦断面右側面図である。 図6は、冷蔵庫の電気的構成を示すブロック図である。 図7は、冷蔵庫における観音開きの扉の開閉を示す模式的な平面図である。 図8は、センターピラーの分解斜視図である。 図9は、第1シール部材および第2シール部材の断面図である。 図10は、センターピラーの斜視図である。 図11は、図10のB−B矢視断面図である。 図12は、一部に平断面を含むセンターピラーの要部の斜視図である。 図13は、センターピラーの本体部材の斜視図である。 図14は、センターピラーの本体部材および扉側のヒンジ部材の側面図である。 図15は、冷蔵庫の要部の縦断面右側面図である。 図16は、観音開きの一対の扉およびセンターピラーの平断面図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る冷蔵庫1の正面図である。
まず、図1における左右方向X、前後方向Yおよび上下方向Zを基準として冷蔵庫1の概要について説明する。左右方向Xは、前後方向Yに対して交差、厳密には直交する交差方向である。左右方向Xのうち、左方を左方X1と称し、右方を右方X2と称する。前後方向Yは、図1の紙面に直交する所定方向であり、前後方向Yのうち、紙面手前側の前方を前方Y1と称し、紙面奥側の後方を後方Y2と称する。前方Y1は、前述した所定方向における一方側であり、後方Y2は、この一方側とは反対側である。左右方向Xおよび前後方向Yは、水平方向Hに含まれる。上下方向Zは、水平方向Hに直交する方向である。上下方向Zのうち、上方を上方Z1と称し、下方を下方Z2と称する。
冷蔵庫1は、本体2と扉3とを含む。図2は、扉3を省略した状態における本体2を前方Y1から見た斜視図である。図2を参照して、本体2は、上下方向Zに長手のボックス状に形成され、前後方向Yに奥行きを有する。本体2内には、冷却保存される食品などの物品を収納する直方体状の収納室4が複数形成される。これらの収納室4は、本体2の内部空間の略上半分を占める冷蔵室4Aと、冷蔵室4Aの下方Z2で左右方向Xに並ぶ製氷室4Bおよび変温室4Cと、製氷室4Bおよび変温室4Cの下方Z2に位置する第1冷凍室4Dと、第1冷凍室4Dの下方Z2に位置する第2冷凍室4Eとに区別される。
冷蔵室4Aには、冷蔵保存される物品が収納される。冷蔵室4A内には、水平方向Hに沿う板状に形成された棚5が配置される。棚5は、たとえば3つ存在し、上下方向Zに間隔を隔てて配置される。これらの棚5によって、冷蔵室4Aは、上下方向Zに並ぶ複数の領域に仕切られる。たとえば上方Z1から2番目の棚5は、前方Y1に配置される前棚5Aと、後方Y2に配置される後棚5Bとに分割される。前棚5Aは、左右方向Xに長手の長方形状のガラス板によって構成され、その前後の2辺だけは樹脂などで被覆されるが、残りの左右の2辺ではガラスの地肌を露出させることによって、見栄えの向上が図られる。一方、後棚5Bは、4辺の全てが樹脂などで被覆された左右方向Xに長手の長方形状のガラス板である。前棚5Aを折り畳んで後方Y2へ移動させることによって、前棚5Aを後棚5Bの下方Y2に収納することができる。冷蔵室4Aの下部において最下位の棚5よりも下方Z2には、野菜などが収納されるボックス状の野菜収納庫6が設けられる。
製氷室4Bは、変温室4Cよりも左方X1に配置される。製氷室4B内では、氷が作られたり、保存されたりする。氷用の水を製氷室4Bに供給する給水タンク7が、たとえば、野菜収納庫6における左方X1の下端部に配置される。変温室4Cは、その室温を任意に変更することによって、冷蔵室や冷凍室のバックアップとして用いることができる。また、変温室4Cでは、冷蔵温度と冷凍温度との間の任意の温度で物品を冷却保存できる。第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4Eには、冷凍保存される物品が収納される。
本体2における前方Y1の側面部2Aには、収納室4と同数の開口部8が形成される。各開口部8は、対応する収納室4に前方Y1から連通し、対応する収納室4を側面部2Aから前方Y1へ露出させる。
扉3は、略矩形の板状であり、側面部2Aにおいて、収納室4毎に設けられる。冷蔵室4A用の扉3は、観音開きできるように左右に一対設けられる。製氷室4B、変温室4C、第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4Eについては、扉3が1つずつ設けられ、いずれの扉3も前方Y1へ引き出し可能である(図1参照)。これらの扉3は、対応する収納室4を前方Y1から開閉する。
冷蔵庫1を後方Y2から見た図3を参照して、本体2における後方Y2の外側面部2Bは、上下方向Zに延びる。外側面部2Bの上端部において左右方向Xにおける略中央の領域には、基板ボックス10が設けられる。基板ボックス10は、左右方向Xに長手で前後方向Yに扁平なボックス状に形成される。基板ボックス10には、本体2内の電気部品(後述する)に対して電気的に接続される制御部11が収納される。制御部11は、CPUやROMやRAMなどが実装された基板である。
図4および図5は、いずれも冷蔵庫1のA−A矢視断面の右側面図であるが、図4は、模式的な図であり、図5は、写実的な図である。図4を参照して、本体2は、その外殻を構成する外箱12と、外箱12内に収納される複数の内箱13と、外箱12と内箱13との間に配置される断熱部材14とを含む。
外箱12は、金属製であり、上下方向Zに長手のボックス状に形成され、その前面の全域は、外箱12の内部空間を前方Y1に露出させる開口部12Aである。
内箱13は、樹脂製のボックス状に形成され、その前面の全域は、内箱13の内部空間を前方Y1に露出させる開口部13Aである。内箱13は、全部で2つ存在し、これらの内箱13は、外箱12の内部空間の略上半分に位置する冷蔵内箱15と、外箱12の内部空間の略下半分に位置する冷凍内箱16とに区別される。冷蔵内箱15内には、冷蔵室4Aが形成される。冷蔵内箱15の開口部13Aは、冷蔵室4Aの開口部8である。冷凍内箱16には、製氷室4B、変温室4C、第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4Eが形成される。冷凍内箱16の開口部13Aは、製氷室4B、変温室4C、第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4Eのそれぞれの開口部8に区切られる。
冷凍内箱16内には、上下方向Zに薄く水平方向Hに沿う板状の仕切部材17と、左右方向Xに薄く前後上下に延びる板状の仕切部材18とが設けられる。仕切部材17は、冷凍内箱16の左右方向Xにおける両側壁の間に架設された状態で、製氷室4Bおよび変温室4Cと第1冷凍室4Dとの間に配置される。これにより、仕切部材17は、上下方向Zに隣り合う製氷室4Bと第1冷凍室4Dとの間を仕切り、かつ、上下方向Zに隣り合う変温室4Cと第1冷凍室4Dとの間を仕切る(図2参照)。仕切部材18は、仕切部材17の左右方向Xにおける略中央部と冷凍内箱16の上壁16Aとの間に架設された状態で、製氷室4Bと変温室4Cとの間に配置される。これにより、仕切部材18は、左右方向Xに隣り合う製氷室4Bと変温室4Cとの間を仕切る(図2参照)。また、冷凍内箱16内には、第1冷凍室4Dと第2冷凍室4Eとの間を仕切る仕切部材19が設けられてもよい。ただし、第1冷凍室4Dと第2冷凍室4Eとの間は仕切部材19によって完全に遮断された訳ではなく、第1冷凍室4Dと第2冷凍室4Eとは互いに連通した状態にある。
冷蔵内箱15および冷凍内箱16は、外箱12内で上下方向Zに隣り合って配置される。冷蔵内箱15の下壁15Aは、冷凍内箱16の上壁16Aに対して隙間を隔てて上方Z1に配置される。下壁15Aおよび上壁16Aの互いの前端部の間には、左右方向Xに延びる板状の連結部20が架設される。これにより、冷蔵内箱15と冷凍内箱16とは、互いに連結された状態にある。
断熱部材14は、たとえばウレタンで構成される。本体2の製造の際、発泡性ウレタンが、外箱12と内箱13との隙間や、冷蔵内箱15と冷凍内箱16との隙間に注入された後に発泡し、これらの隙間に充填されて断熱部材14となる。断熱部材14により、外箱12と内箱13との間が断熱され、冷蔵内箱15と冷凍内箱16との間が断熱される。また、断熱部材14は、扉3、仕切部材17および18のそれぞれが本体2に組み込まれる前の部品の状態のときに、それぞれの内部空間に予め配置される(図5も参照)。これにより、各収納室4と冷蔵庫1の前方の外部との間が扉3によって断熱され、製氷室4Bおよび変温室4Cのそれぞれと第1冷凍室4Dとの間が仕切部材17によって断熱され、製氷室4Bと変温室4Cとの間が仕切部材18によって断熱される。なお、仕切部材17および18のそれぞれにおける断熱部材14として、発泡性ウレタンではなく、発泡スチロールの成形品を用いることができる。また、断熱部材14の断面を示すハッチング(図5参照)は、説明の便宜上、図4では省略される。
冷蔵庫1は、イソブタンなどの冷媒を用いた蒸気圧縮式の冷凍回路によって、各収納室4内の物品を冷却するための冷気を発生させる。冷蔵庫1は、この冷凍回路を構成する圧縮機25、流路26、冷却器27、凝縮器29および乾燥器30などを含む。
圧縮機25には、冷媒を圧縮する部品として公知のものが用いられる。圧縮機25は、本体2の後方Y2の下端部に配置される。流路26は、たとえば金属製のパイプによって構成され、圧縮機25から冷媒を取り出した後に再び圧縮機25に戻す循環流路である。流路26は、図4において点線で示すように本体2および仕切部材17を巡るように配置される。具体的に、流路26は、本体2の断熱部材14の全域や仕切部材17にわたって張り巡らされる。流路26内における冷媒の流れる方向は、点線矢印で示される。
冷却器27は、エバポレータとも呼ばれ、冷却器27には、冷媒を蒸発させる部品として公知のものが用いられる。冷却器27は、冷蔵内箱15と冷凍内箱16とで1つずつ設けられる。冷蔵内箱15の冷却器27を、以下では第1冷却器27Aと呼び、冷凍内箱16の冷却器27を、以下では第2冷却器27Bと呼ぶことにする。第1冷却器27Aおよび第2冷却器27Bは、流路26の途中に設けられる。第1冷却器27Aは、たとえばボックス状の第1冷却室31に収容され、第2冷却器27Bは、たとえばボックス状の第2冷却室32に収容される。第1冷却室31は、冷蔵内箱15内に配置される。第1冷却室31には、出口31Aおよび入口31Bが形成され、出口31Aには、回転駆動されるファン33が設けられる。第2冷却室32は、冷凍内箱16内に配置される。第2冷却室32には、出口32Aおよび入口32Bが形成され、出口32Aには、回転駆動されるファン34が設けられる。
凝縮器29は、冷媒を凝縮する部品であって、流路26において圧縮機25と冷却器27と間に設けられる。乾燥器30は、冷媒を乾燥させる部品であって、流路26において凝縮器29と冷却器27との間に設けられる。乾燥器30と冷却器27との間における流路26の一部は、キャピラリチューブとして構成される。
冷媒は、圧縮機25によって圧縮されることで、高温高圧のガス冷媒に変化し、その後、凝縮器29を通過する際に放熱しながら液化する。液化した冷媒は、乾燥器30を通過してからキャピラリチューブを通過する際に減圧され、その後、第1冷却器27Aや第2冷却器27Bにおいて蒸発する。ちなみに、流路26には、第1冷却器27Aを経由せずに第2冷却器27Bにショートカットさせる分岐路26Aが設けられる。そのため、キャピラリチューブで減圧された冷媒の一部は、点線矢印A1で示すように、分岐路26Aを通って第2冷却器27Bに直接向かう。
第1冷却器27Aにおいて冷媒が蒸発する際に、第1冷却室31内における第1冷却器27Aの周囲の空気が冷却されて冷気となる。第1冷却室31内の冷気は、回転するファン33によって出口31Aから第1冷却室31の外に押し出され、実線矢印で示すように、冷蔵内箱15の冷蔵室4A内を流れた後に入口31Bから第1冷却室31内に戻り、第1冷却器27Aによって再び冷却される。冷気は、ファン33の回転中は常に冷蔵室4Aと第1冷却室31との間で循環し、冷蔵室4A内の物品を冷却する。
第2冷却器27Bにおいて冷媒が蒸発する際に、第2冷却室32内における第2冷却器27Bの周囲の空気が冷却されて冷気となる。第2冷却室32内の冷気は、回転するファン34によって出口32Aから第2冷却室32の外に押し出され、1点鎖線の矢印で示すように、冷凍内箱16の第1冷凍室4D内および第2冷凍室4E内を流れた後に入口32Bから第2冷却室32内に戻り、第2冷却器27Bによって再び冷却される。冷気は、ファン34の回転中は常に第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4Eと第2冷却室32との間で循環し、第1冷凍室4Dおよび第2冷凍室4E内の物品を冷却する。冷凍内箱16内における冷気の流量は、冷蔵内箱15内における冷気の流量よりも多くなるように設定されるので、冷凍内箱16内の物品は冷凍保存される。
製氷室4B(図2参照)と第1冷凍室4Dとは常に連通した状態にあるので、第1冷凍室4D内の冷気は、ファン34の回転中は常に製氷室4B内にも流れ込む。これにより、製氷室4Bにおける氷の生成や保存が実現される。
一方、変温室4Cと第1冷凍室4Dとは、仕切部材17の後端部を上下方向Zに貫通した貫通穴17Aを介して連通した状態にあるが、貫通穴17Aは、ダンパと呼ばれる回動可能な板状の開閉部材35によって開閉される。そのため、実線で示すように開閉部材35が水平方向Hに沿った姿勢で貫通穴17Aを閉じた状態では、変温室4Cと第1冷凍室4Dとの間が遮断されるので、第1冷凍室4D内の冷気が変温室4C内に流れ込むことはない。一方、点線で示すように開閉部材35が上方Z1へ回動して貫通穴17Aを開いた状態では、変温室4Cと第1冷凍室4Dとの間が連通するので、第1冷凍室4D内の冷気は、2点鎖線の矢印で示すように、貫通穴17Aを通過して変温室4C内に流れ込み、変温室4C内の物品を冷却する。開閉部材35の開閉時間を変化させて貫通穴17Aの開き具合を調整すると、貫通穴17Aから変温室4Cへ向かう冷気の流量が調整される。これにより、変温室4Cの室温を任意に設定できる。
以上のように第1冷却器27Aや第2冷却器27Bにおいて蒸発した冷媒は、流路26を引き続き流れて圧縮機25に戻り、圧縮機25によって再び圧縮される。つまり、冷媒は、流路26内を流れることによって圧縮機25と冷却器27との間で循環しながら、圧縮、放熱、減圧および蒸発を繰り返す。
第2冷却室32の第2冷却器27Bは、冷凍用の冷気を生成することから、第2冷凍器28の表面には霜が発生し得る。そこで、第2冷却室32には、除霜ヒータ36が設けられる。除霜ヒータ36が通電されて発熱することによって、第2冷却器27Bの表面の霜が溶けて水となって流れ落ちる。たとえば、本体2の下端部には、上方Z1へ開放された蒸発皿37が設けられる。第2冷却器27Bの表面から流れ落ちた水は、第2冷却室32から下方Z2へ延びて蒸発皿37につながった水路38(図5参照)を通って、蒸発皿37に溜まる。蒸発皿37に溜まった水は、圧縮機25によって高温となった冷媒や流路26の熱によって蒸発する。なお、除霜ヒータ36と同様の機能を有する除霜ヒータ(図示せず)が第1冷却室31にも設けられる。
冷蔵庫1の電気的構成を示すブロック図である図6を参照して、冷蔵庫1は、前述した電気部品として、前述した圧縮機25および除霜ヒータ36の他に、ファン駆動モータ41と、ダンパ切換モータ42と、温度センサ43とを含む。ファン駆動モータ41は、ファン33および34のそれぞれに設けられ、対応するファンを回転駆動させる。ダンパ切換モータ42は、開閉部材35を開閉させる。温度センサ43は、各収納室4に設けられ、対応する収納室4の室温を検知する。制御部11は、これらの電気部品に電気的に接続され、圧縮機25、除霜ヒータ36、ファン駆動モータ41およびダンパ切換モータ42の動作を制御したり、温度センサ43の検知結果の入力を受け付けたりする。
以上が冷蔵庫1の概要であり、以下では、図1に示すように冷蔵庫1の本体2において冷蔵室4A用に設けられた観音開きの一対の扉3およびその周辺の構成について詳しく説明する。以下では、説明の便宜上、これら一対の扉3のうち、左方X1に位置する一方の扉3を扉3Lと呼び、右方X2に位置する他方の扉3を扉3Rと呼ぶことにする。
本体2の上面部の前端部の左右両端には、下方へ延びる支持軸50(後述する図7参照)を有する支持部51が1つずつ設けられる。扉3Lの左端部の上部分は、左方X1の支持部51の支持軸50によって回動自在に支持され、扉3Rの右端部の上部分は、右方X2の支持部51の支持軸50によって回動自在に支持される(図3も参照)。これにより、扉3Lおよび扉3Rが観音開きの構成となる。なお、図示しないが、本体2には、扉3Lおよび扉3Rのそれぞれの下部分を回動自在に支持する支持部が設けられてもよい。
冷蔵庫1は、図1に示すように閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rの左右の隙間52を後方Y2から塞ぐセンターピラー53を含む。図1では、センターピラー53は、扉3Lおよび扉3Rの後方Y2に隠れた状態にある。センターピラー53が隙間52を後方Y2から塞ぐことにより、冷蔵室4A内の冷気が、この隙間52を通って外部に漏れることが防止される。センターピラー53は、上下方向Zに細長い略角柱状に形成される。センターピラー53は、上下方向Zにおいて、冷蔵室4Aとほぼ同じ寸法を有する。
扉3Lおよび扉3Rの開閉を示す模式的な平面図である図7を参照して、センターピラー53は、扉3Lに設けられる。扉3Lには、上下方向Zに延びる支持軸54が設けられ、センターピラー53は、支持軸54を回動中心として回動可能である。上方Z1から見た平面視におけるセンターピラー53の形状は、略長方形である。図7において実線で示したセンターピラー53は、平面視において、その平面形状の長手方向Lが扉3Lの後面部と略直交した開位置にある。図7において破線で示したセンターピラー53は、平面視において、長手方向Lが扉3Lの後面部と略平行になった閉位置にある。センターピラー53は、開位置と閉位置との間で回動可能である。開位置のセンターピラー53は、平面視で時計回りに回動すると。閉位置に到達する。センターピラー53は、ばねなどの付勢部材55(後述する図8参照)によって、開位置および閉位置のどちらかに位置するように付勢された状態にある。
センターピラー53の上端面部には、上方Z1へ突出するガイド突起56が設けられる。開位置のセンターピラー53を基準として、ガイド突起56は、平面視において、前述した長手方向Lに対して傾斜するように右方X2かつ後方Y2へ延びるリブ状に形成される。ガイド突起56に関連して、冷蔵庫1の本体2の冷蔵内箱15の上壁15Bの下面部では、その前端部の左右方向Xの略中央に、ガイド部材57が設けられる(図2も参照)。ガイド部材57は、略直方体状に形成され、その前面部には、ガイド溝57Aが形成される。ガイド溝57Aは、ガイド突起56の前面部から後方Y2へ延び、右方X2へ湾曲する。
実線で示すように、扉3Lが前方Y1へ開いた状態では、センターピラー53は、開位置にある。この状態で、破線で示すように扉3Lを後方Y2へ閉じると、ガイド突起56がガイド部材57のガイド溝57Aに嵌まる。この際、ガイド突起56がガイド溝57Aの湾曲に沿うことによって、センターピラー53は、平面視で時計回りに回動し、開位置から閉位置に到達する。閉位置のセンターピラー53は、冷蔵内箱15の下壁15Aの前端部と上壁15Bの前端部との間に架設された状態になる(図2参照)。
その後、実線で示すように開いた状態の扉3Rを、破線で示すように後方Y2へ閉じると、閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rの隙間52が、閉位置のセンターピラー53によって後方Y2から塞がれる。なお、先に扉3Rが閉じた状態で扉3Lを後から閉じてもよく、その場合、センターピラー53は、閉じた扉3Rに途中でぶつかることなく閉位置に到達し、閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rの隙間52を後方Y2から塞ぐ。そして、閉じた状態の扉3Lを前方Y1へ開くと、ガイド突起56がガイド溝57Aから外れるので、センターピラー53は、前述した付勢部材55の付勢力によって開位置まで戻る。このように、センターピラー53は、扉3Lの開閉に連動して回動する。
図8は、閉位置のあるときのセンターピラー53の分解斜視図である。以下では、閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rの隙間52を塞いだ閉位置にあるときのセンターピラー53の姿勢を基準として、前述した左右方向X、前後方向Yおよび上下方向Zを用いて、センターピラー53について説明する。センターピラー53は、本体部材60と、第1シール部材61と、第2シール部材62と、断熱部材63と、結露防止ヒータ64と、閉塞部材65とを含む。
本体部材60は、センターピラー53の外殻のほとんどを構成する。本体部材60は、プラスチックなどの樹脂製であり、射出成形によって製造される。本体部材60は、上下方向Zに細長い略角柱状の中空体である。本体部材60は、上下方向Zに細長い後壁70、左壁71、右壁72および前壁73と、上下方向Zに薄く平面視で長方形状の上壁74および下壁75とを含む。後壁70は、上壁74および下壁75の後端縁同士の間に架設され、左壁71は、上壁74および下壁75の左端縁同士の間に架設される。右壁72は、上壁74および下壁75の右端縁の後端部同士の間に架設される。前壁73は、上壁74および下壁75の前端縁の左端部同士の間に架設される。後壁70、左壁71、右壁72、前壁73、上壁74および下壁75によって囲まれた部分が、本体部材60の内部空間60Aである。内部空間60Aは、前壁73よりも右方X2や右壁72よりも前方Y1において本体部材60の外部に露出される。
左壁71の上端部および下端部のそれぞれには、差込部71Aが設けられる。差込部71Aは、左壁71の左面部から右方X2に窪む凹部であって、内部空間60A内に突出するように形成される(後述する図10も参照)。それぞれの差込部71Aの上面部および下面部には、差込部71Aの内部を上下方向Zに露出させる挿通穴71Bが形成される。右壁72の前端部72Aは、左右方向Xにおいて一段狭く形成され、前端部72Aの右面部には、右方X2へ突出する複数の爪72Bが、上下方向Zに並んで設けられる。前壁73の右端面部において上下方向Zにおける全域には、左方X1へ窪みつつ上下方向Zに延びる溝73Aが設けられる(後述する図12参照)。長方形状の上壁74および下壁75のそれぞれの長手方向は、前述した長手方向L(図7参照)と一致する。上壁74の上面部には、前述したガイド突起56が設けられる。上壁74においてガイド突起56よりも前方Y1の前端部では、右端部に第1貫通穴74Aが形成され、左右方向Xにおける略中央に第2貫通穴74Bが形成される。第1貫通穴74Aおよび第2貫通穴74Bは、上壁74を上下方向Zに貫通する。
このような本体部材60では、たとえば上端部や下端部が別部品のキャップとして存在するのではなく、本体部材60全体が1つの部品であるので、外観の向上や組立作業性の向上が図られる。
第1シール部材61は、左右方向Xに長手であり、本体部材60の下壁75の前端部75Aと左右方向Xにおいてほぼ同じ長さを有する。第2シール部材62は、上下方向Zに長手であり、本体部材60の右壁72の前端部72Aと上下方向Zにおいてほぼ同じ長さを有する。第1シール部材61および第2シール部材62は、それぞれの長手方向Mにおける長さは異なるものの、長手方向Mと直交する切断面で切断したときの断面形状は、共通である。第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれでは、長手方向Mにおけるいずれの位置においても、断面形状は同じである。この場合、共通の断面形状を有する第1シール部材61および第2シール部材62を、同じ成形工程で製造できる。これにより、センターピラー53の製造工程を簡略化できるので、センターピラー53に関して製造性の改良を図れる。
第1シール部材61および第2シール部材62の断面形状を示す図9を参照して、第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれは、硬質の塩化ビニルなどの硬質材料で形成された硬質部分80と、軟質の塩化ビニルなどの軟質材料で形成された軟質部分81とを一体的に含む2色成形品である。第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれは、硬質の塩化ビニルと軟質の塩化ビニルとを押出成形してから所望の長さで切断することによって製造される。
硬質部分80は、一端部82と、他端部83と、連結部84とを含む。一端部82、連結部84および他端部83は、この順に並んで配置される。一端部82と他端部83との間に連結部84が架設される。一端部82、連結部84および他端部83の並び方向Sは、長手方向Mに直交する方向である。並び方向Sにおいて、一端部82は、連結部84よりも一方側S1に位置し、他端部83は、連結部84よりも、一方側S1とは反対の他方側S2に位置する。
長手方向Mおよび並び方向Sの両方に直交する方向を直交方向Tと呼ぶことにすると、一端部82は、他端部83および連結部84よりも、直交方向Tにおける一方側T1へはみ出すように形成される。一端部82において一方側T1における側面部には、直交方向Tにおいて一方側T1とは反対の他方側T2へ窪む溝82Aが、第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれの長手方向Mにおける全域にわたって形成される。一端部82において溝82Aよりも他方側S2には、長手方向Mに沿って一端部82を貫通する貫通穴82Bが形成される。他端部83において他方側S2における側面部には、一方側S1へ窪む溝83Aが、第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれの長手方向Mにおける全域にわたって形成される。溝83Aにおける他方側T2の壁面には、他方側T2へ窪む窪み83Bが、第1シール部材61および第2シール部材62のそれぞれの長手方向Mにおける全域にわたって形成される。一端部82、連結部84および他端部83のそれぞれの他方側T2の側面部は、並び方向Sに沿って面一である。
軟質部分81は、舌状であり、一端部82の他方側T2の側面部から他方側S2かつ他方側T2へ延びた後に、湾曲して他方側S2かつ一方側T1へ延びる。
図10は、完成したセンターピラー53の斜視図である。扉3Lを閉じて、図10に示すようにセンターピラー53を閉位置まで回動させると、センターピラー53では、本体部材60の前方Y1の側面部60Bが前方Y1を向く。
図11は、図10のB−B矢視断面図である。図11を参照して、第1シール部材61は、本体部材60の下壁75の前端部75Aを左右に縁取るように設けられる。第1シール部材61では、硬質部分80が下壁75の上方Z1に位置し、軟質部分81が下壁75の下方Z2に位置する。硬質部分80と軟質部分81との間に、下壁75が後方Y2から差し込まれる。第2シール部材62は、本体部材60の右壁72の前端部72Aを上下に縁取るように設けられる。第2シール部材62では、硬質部分80の他端部83の溝83Aに対して、右壁72の前端部72Aが後方Y2から嵌め込まれる。
一部に平断面を含むセンターピラー53の要部の斜視図である図12を参照して、右壁72の前端部72Aの右面部の爪72Bは、第2シール部材62の硬質部分80の溝83Aの窪み83Bに左方X1から嵌まり込んだ状態にある。また、本体部材60の上壁74の第1貫通穴74Aは、硬質部分80の貫通穴82Bに上方Z1から重なった状態にあり、ねじ85が、第1貫通穴74Aを通って貫通穴82Bに組み付けられる(図8参照)。そのため、第2シール部材62は、右壁72の前端部72Aから外れ不能であり、本体部材60の一部となる。第2シール部材62では、硬質部分80の一端部82の前側面部が、本体部材60の前壁73の前面部とともに、本体部材60の前方Y1の側面部60Bを構成する。また、第2シール部材62では、軟質部分81が、右壁72よりも右方X2にはみ出て配置される。
第2シール部材62が一体化された本体部材60の斜視図である図13を参照して、本体部材60の前方Y1の側面部60Bでは、開口部60Cが設けられる。開口部60Cは、本体部材60の前壁73と第2シール部材62の硬質部分80の一端部82とによって左右方向Xから挟まれ、本体部材60の上壁74および下壁75のそれぞれの前端縁によって上下方向Zから挟まれ、上下方向Zに細長く形成される。開口部60Cは、本体部材60の内部空間60Aを前方Y1へ露出させる。図12を参照して、前壁73の右端面部の溝73Aと、硬質部分80の一端部82の溝82Aとは、側面部60Bにおいて左右方向Xにおける開口部60Cの両側に位置し、左右方向Xに沿って互いに離れるように窪む左右一対の溝である。溝73Aと溝82Aとは、前後方向Yにおいて同じ位置にあり、開口部60Cを左右方向Xから挟むように設けられる。
図8を参照して、断熱部材63は、たとえば発泡スチロール製であり、上下方向Zに細長いブロック状に形成される。断熱部材63は、本体部材60の内部空間60Aとほぼ同じ大きさである。断熱部材63は、開口部60Cを通って内部空間60Aに収容される(図12参照)。センターピラー53が閉位置にある状態において、断熱部材63は、閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rの左右の隙間52と冷蔵室4Aとの間を断熱する(後述する図16参照)。
結露防止ヒータ64は、前後方向Yに薄く上下方向Zに延びる帯状に形成される。結露防止ヒータ64には、結露防止ヒータ64に給電するための電線86やアース線95が接続され、結露防止ヒータ64は、給電されることによって発熱する。結露防止ヒータ64は、開口部60Cを通って内部空間60Aに収容され、内部空間60Aにおいて断熱部材63の前方Y1に配置される。なお、説明の便宜上、図8以外では、結露防止ヒータ64の図示が省略される。
閉塞部材65は、前後方向Yに薄く上下方向Zに延びる帯状の鋼板である。閉塞部材65の左端部65Aおよび右端部65Bのそれぞれは、後方Y2へ一段ずれるようにクランク状に折り曲げられる。閉塞部材65には、その上端縁に沿って後方Y2へ張り出したフランジ部65Cが設けられる。左右方向Xにおけるフランジ部65Cの途中には、フランジ部65Cを上下方向Zに貫通するねじ穴65Dが形成される。閉塞部材65の下端部65Eは、後方Y2へ一段ずれるようにクランク状に折り曲げられる。
図12を参照して、閉塞部材65は、本体部材60の開口部60Cを前方Y1から塞ぐように、本体部材60に対して前方Z1から取り付けられる。本体部材60に取り付けられた状態の閉塞部材65では、左端部65Aが、本体部材60の前壁73の右端面部の溝73Aに対して右方X2から差し込まれ、右端部65Bが、本体部材60に設けられた第2シール部材62の溝82Aに対して左方X1から差し込まれた状態にある。この場合、前方Y1から閉位置のセンターピラー53を見たときに、閉塞部材65の左端部65Aと溝73Aの壁面73Bとの隙間が、前方Y1に露出されず目立たない。同様に、閉塞部材65の右端部65Bと溝82Aの壁面82Cとの隙間が、前方Y1に露出されず目立たない。よって、センターピラー53の見栄えがよい。そのため、センターピラー53に関して外観の改良を図れる。
図8を参照して、本体部材60の上壁74の第2貫通穴74Bは、閉塞部材65のフランジ部65Cのねじ穴65Dに上方Z1から重なった状態にあり、ねじ87が、第2貫通穴74Bを通ってねじ穴65Dに組み付けられる。また、閉塞部材65の下端部65Eが、本体部材60の下端に取り付けられた第1シール部材61の硬質部分80において上方Z1を向いた溝82Aに対して上方Z1から差し込まれる(図11参照)。以上により、閉塞部材65は、本体部材60に対して外れ不能に固定される。また、閉塞部材65の後面部には、上下方向Zにおけるほぼ全域にわたって結露防止ヒータ64が貼り付けられる。結露防止ヒータ64の発熱によって閉塞部材65が加熱されるので、閉塞部材65の表面に結露が発生することが防止される。
扉3Lには、センターピラー53を扉3Lに取り付けるためのヒンジ部材88が設けられる。ヒンジ部材88は、たとえば2つ設けられ、上下方向Zに間隔を隔てて配置される。それぞれのヒンジ部材88は、扉3の表面に沿って配置される板状のベース部89と、ベース部89から突出した突出部90を含む。突出部90においてベース部89から最も離れた先端部には、前述した支持軸54が設けられる。それぞれのヒンジ部材88は、下方Z2のヒンジ部材88のように、ベース部89に組み付けられるねじ91によって扉3Lに固定される。ベース部89において突出部90側の側面部には、ゴムなどの弾性部材92が取り付けられる。
図14は、センターピラー53の本体部材60および扉3L側のヒンジ部材88の側面図である。図14を参照して、上方Z1のヒンジ部材88の支持軸54は、本体部材60の左壁71における上方Z1の差込部71Aの内部に対して本体部材60の外部から差し込まれ、差込部71Aの挿通穴71Bに挿通される。下方Z2のヒンジ部材88の支持軸54は、左壁71における下方Z2の差込部71Aの内部に対して本体部材60の外部から差し込まれ、差込部71Aの挿通穴71Bに挿通される。これにより、センターピラー53は、上下のヒンジ部材88の支持軸54を介して扉3Lによって回動可能に支持される。
このように、ねじなどの締結部材を用いなくても、扉3Lの支持軸54を本体部材60の差込部71Aに差し込めば、センターピラー53が、扉3Lに組み付けられ、支持軸54を回動中心として回動可能になる。これにより、扉3Lに対するセンターピラー53の組付工程を簡素化できるので、センターピラー53に関して組付性の改良を図れる。
ちなみに、比較例の構成として、前述したように本体部材60の上端部や下端部を別部品のキャップとし、このキャップに支持軸54を取り付ける場合には、上下の支持軸54の位置やこれらの支持軸54の上下の間隔は、これらのキャップの制約を受けるので、任意に変更することが困難である。しかし、本実施形態であれば、上下の差込部71Aを設ける位置を調整することによって、上下の支持軸54の位置やこれらの支持軸54の上下の間隔Qを任意に変更することができる。
図8を参照して、センターピラー53が開位置から閉位置まで回動すると、それぞれのヒンジ部材88のベース部89の弾性部材92がセンターピラー53に弾性接触するので、センターピラー53とヒンジ部材88との衝突音が低減される。
また、前述した付勢部材55は、コイルばねであり、その一端55Aが下方Z2の差込部71Aに係合し、その他端55Bが下方Z2のヒンジ部材88に係合した状態にある。これにより、センターピラー53は、付勢部材55の付勢力により、開位置および閉位置のどちらかに位置するように付勢される。また、上方Zのヒンジ部材88では、支持軸54および突出部90のそれぞれが中空体であって、互いの内部空間が連通した状態にある。結露防止ヒータ64の電線86やアース線95は、上方Zのヒンジ部材88の支持軸54および突出部90のそれぞれの内部空間を通ってセンターピラー53の外部に引き出され、冷蔵庫1の本体電源(図示せず)や制御部11(図6参照)に接続される。
図15は、冷蔵庫1の要部の縦断面右側面図である。図15に示すように、扉3Lを閉じてセンターピラー53を閉位置まで回動させると、センターピラー53では、本体部材60の下端の第1シール部材61の軟質部分81が、本体2の冷蔵内箱15の下壁15Aの上面部の前端部に上方Z1から密着する。これにより、センターピラー53と冷蔵内箱15の下壁15Aとの上下の隙間97が塞がれる。そのため、冷蔵内箱15内の冷気が、この隙間97を通って外部に漏れることを阻止できるので、冷蔵庫1における冷却性能の向上を図れる。また、樹脂製の本体部材60の下壁75と金属製の閉塞部材65の下端部65Eとの間に第1シール部材61が介在されることにより(図11参照)、本体部材60および閉塞部材65の上下方向Zにおける全体寸法のバラツキを、第1シール部材61の弾性変形によって吸収することができる。
図16は、閉じた状態の扉3Lおよび扉3Rならびに閉位置のセンターピラー53の平断面図である。図16に示すように、扉3Lおよび扉3Rの両方を閉じたとき、閉位置まで回動したセンターピラー53では、本体部材60の前方Y1の側面部60Bの右端に位置する第2シール部材62の軟質部分81が、扉3Rの後方Y2の側面部の左端部に対して、上下方向Zの全域にわたって密着する。これにより、センターピラー53と扉3Rとの隙間98が上下方向Zの全域にわたって塞がれる。そのため、冷蔵内箱15内の冷気が、この隙間98を通って外部に漏れることを阻止できるので、冷蔵庫1における冷却性能の向上を図れる。なお、閉じた状態における各扉3の後方Y2の側面部の外周部分には、その全周にわたって塩化ビニル製のガスケット94が設けられ、ガスケット94が本体2の前方Y1の側面部2Aやセンターピラー53の閉塞部材65の前面部に密着する。これによっても、冷蔵内箱15内の冷気が外部に漏れることが阻止される。また、ガスケット94に沿って設けられた磁石(図示せず)が、側面部2Aの金属部分や金属製の閉塞部材65に引き寄せられるので、扉3の閉じた状態が維持される。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、センターピラー53の組み立て手順は、任意に変更できる。具体的には、第2シール部材62を取り付ける前の本体部材60の内部空間60Aに先に断熱部材63を収容し、その後、結露防止ヒータ64や第2シール部材62が取り付けられた状態の閉塞部材65を本体部材60に取り付けてもよい(図8参照)。
また、センターピラー53は、扉3Lでなく、扉3Rに設けられてもよい。ガイド突起56は、センターピラー53でなく、冷蔵内箱15の上壁15Bに設けられ、ガイド部材57がセンターピラー53の上端部に設けられてもよい(図7参照)。
1 冷蔵庫
2 本体
3 扉
3L 扉
3R 扉
4 収納室
52 隙間
53 センターピラー
54 支持軸
60 本体部材
60A 中空部分
60B 側面部
60C 開口部
61 第1シール部材
62 第2シール部材
63 断熱部材
65 閉塞部材
71A 差込部
73A 溝
82A 溝
X 左右方向
Y 前後方向
Y1 前方
Y2 後方

Claims (2)

  1. 冷却保存される物品を収納する収納室が形成され、所定方向に奥行きを有する本体と、
    前記所定方向における一方側から前記収納室を開閉する観音開きの一対の扉と、
    閉じた状態の前記一対の扉同士の隙間を、前記一方側とは反対側から塞ぐセンターピラーとを含み、
    前記隙間を塞いだ状態の前記センターピラーは、
    中空の本体部材であって、前記本体部材の内部空間を前記一方側へ露出させる開口部と、前記開口部の両側に位置し、前記所定方向に対する交差方向に沿って互いに離れるように窪む一対の溝とが前記一方側の側面部に設けられる本体部材と、
    前記本体部材の内部空間に収容される断熱部材と、
    前記一対の溝に対して前記交差方向から差し込まれ、前記開口部を塞ぐ閉塞部材とを含
    み、
    前記センターピラーは、前記一対の扉における一方の扉に設けられ、前記一方の扉の開閉に連動して回動し、前記一方の扉が閉じると前記本体部材の前記側面部が前記一方側を向き、
    前記本体部材に設けられ、前記一方の扉が閉じたときに前記本体に密着する第1シール部材と、
    前記本体部材に設けられ、前記第1シール部材と共通の断面形状を有し、前記一対の扉が閉じたときに前記一対の扉における他方の扉に密着する第2シール部材とを含むことを特徴とする特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記一方の扉に設けられ、前記センターピラーの回動中心をなす支持軸と、
    前記本体部材に設けられ、前記支持軸が差し込まれる差込部とを含むことを特徴とする請求項記載の冷蔵庫。
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