JP2013057470A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2013057470A
JP2013057470A JP2011196837A JP2011196837A JP2013057470A JP 2013057470 A JP2013057470 A JP 2013057470A JP 2011196837 A JP2011196837 A JP 2011196837A JP 2011196837 A JP2011196837 A JP 2011196837A JP 2013057470 A JP2013057470 A JP 2013057470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air passage
convex portion
duct
inner box
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011196837A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoneda
貴史 米田
Hirokuni Imada
寛訓 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011196837A priority Critical patent/JP2013057470A/ja
Priority to CN201280017288.2A priority patent/CN103477168A/zh
Priority to PCT/JP2012/002379 priority patent/WO2012140854A1/ja
Publication of JP2013057470A publication Critical patent/JP2013057470A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】冷蔵室内に設けられるダクトであって、必要な箇所でのシール性を確実に確保するとともに、低コストで容易に風路構成の変更ができるダクトを提供する。
【解決手段】内箱11aに、一対の溝部である右溝部101、左溝部102と、その間に形成された風路背面部103とを設け、ダクト部材に、一対の溝部に嵌め込まれる一対の嵌入部と、一対の嵌入部の間に形成されたダクト側凸部とを設ける。溝部に嵌入部を嵌めこむことで第1の風路111を形成するとともに、風路背面部103とダクト側凸部を当接させることで第1の風路111内に第2の風路112を形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷気を搬送する風路を形成するダクトを備えた冷蔵庫に関する。
冷蔵庫は、内部に貯蔵室を形成する箱本体と、貯蔵室を冷却するための冷気を生成する冷却器とを備えている。そして、間冷式の冷蔵庫では、箱本体の内側の箱である内箱と、内箱の内方に備えられたダクト部材とによって、冷気を搬送する風路が形成されている。
そして、冷却器により生成された冷気は、この風路を通じて、貯蔵室に送られ、貯蔵室が冷却される。
ここで、冷気を案内する風路を形成するには、内箱にダクト部材を取り付ける必要がある。このため、従来、内箱にダクト部材の一部を当接させ、ネジなどで内箱にダクト部材を取り付けている。あるいは、内箱に設けられた凹部である溝部に、ダクト部材の凸部を嵌め入れることで、内箱にダクト部材を取り付けている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−337748号公報
従来の内箱にダクト部材の一部を当接させる取付構成では、内壁とダクト部材の一部とが接する1つの面で、風路内を流れる冷気が風路外へ漏れるのを防止するためのシール性を確保している。このため、内箱の成形時の反りなどの影響によりシール面に隙間が生じた場合など、冷気が漏れることがあるという課題がある。
一方、内箱の溝部にダクト部材の凸部を嵌め入れる取付構成では、溝部と凸部のそれぞれの側面の少なくとも2つの面で、シール性を確保するため、冷気の漏れを低減できるという長所がある。
しかしながら、この取付構成では、風路の配置を変更する場合や複数の風路を形成する場合には、内箱に新たな溝部を形成する必要があるため、新たな内箱を作成する必要がある。そして、内箱は主に金型を用いた真空成形で成形されているため、高価な金型が新たに必要となる。
特に、近年のように、顧客ニーズが多様化し、同じ容量仕様でも様々な風路構成の冷蔵庫を製造する必要がある製造業者にとっては、複数の金型が必要となるため、冷蔵庫の製造コストの増加への影響は非常に大きくなるという課題が生じていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、必要な箇所でのシール性を確実に確保し冷気漏れを防止するとともに、低コストで容易に風路構成の変更ができるダクトを備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、内箱と、前記内箱に取付けられるダクト部材と、前記内箱に設けられた一対の溝部と、前記一対の溝部の間に形成された
風路背面部と、前記ダクト部材に設けられ前記溝部に嵌め込まれる一対の嵌入部と、前記一対の嵌入部の間に形成されたダクト側凸部とを備え、前記溝部に前記嵌入部を嵌めこむことで第1の風路を形成するとともに、前記風路背面部と前記ダクト側凸部を当接させることで前記第1の風路内に第2の風路を形成するものである。
これによって、貯蔵室内と接する第1の風路からの漏れを確実に防止できるとともに、第1の風路内に容易に構成変更が可能な第2の風路を設けることができる。
本発明の冷蔵庫は、ダクトの取付構成において、必要な箇所でのシール性を確実に確保し冷気漏れを防止するとともに、低コストで容易に風路構成の変更ができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の側面断面図 本発明の実施の形態1における背面パネルの分解斜視図 本発明の実施の形態1における背面パネルの背面図 本発明の実施の形態1における内箱の正面図 本発明の実施の形態1における搬送風路の断面図 本発明の実施の形態1における別の搬送風路を構成した場合の断面図 本発明の実施の形態2における搬送風路の断面図 本発明の実施の形態2における別の搬送風路を構成した場合の断面図 本発明の実施の形態3における内箱の正面図 本発明の実施の形態3における搬送風路の断面図 本発明の実施の形態3における別の搬送風路を構成した場合の断面図
第1の発明は、内箱と、前記内箱に取付けられるダクト部材と、前記内箱に設けられた一対の溝部と、前記一対の溝部の間に形成された風路背面部と、前記ダクト部材に設けられ前記溝部に嵌め込まれる一対の嵌入部と、前記一対の嵌入部の間に形成されたダクト側凸部とを備え、前記溝部に前記嵌入部を嵌めこむことで第1の風路を形成するとともに、前記風路背面部と前記ダクト側凸部を当接させることで前記第1の風路内に第2の風路を形成するために、貯蔵室内と接する第1の風路からの漏れを確実に防止できるとともに、第1の風路内に容易に構成変更が可能な第2の風路を設けることができる。
第2の発明は、第1の発明にさらに、前記風路背面部と前記ダクト側凸部とをシール部材を介して当接させることにより、第2の風路のシール性を向上させ、冷気が漏れるのを低減できる。
第3の発明は、第1の発明にさらに、前記ダクト側凸部と対向する前記風路背面部に内箱側凸部を備え、前記内箱側凸部の高さを前記ダクト側凸部の高さより低くすることで、第2の風路のシール性をさらに向上させるとともに、第2の風路の風路構成を変更した場合にも風路抵抗を増加させることがない。
第4の発明は、第1の発明の溝部を、複数の凸部から形成することにより、内箱の壁圧を減少させることがないため、貯蔵室の断熱性を向上できる。
第5の発明は、第3の発明の溝部を、複数の凸部から形成し、前記内箱側凸部の高さを前記複数の凸部の高さより低くすることで、第2の風路のシール性をさらに向上させるとともに、第2の風路の風路構成を変更した場合にも風路抵抗を増加させることがない。
以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図である。図1において、冷蔵庫21は、観音開き式の扉を備える冷蔵庫であり、断熱箱体11内に複数に区画された室を備えている。
具体的には、上部より冷蔵室22、製氷室23、製氷室23に併設され急速冷凍可能な急速冷凍室24、冷凍室25、および野菜室26を備えている。
各室の開口部には、例えば硬質ウレタンフォームのような発泡断熱材を発泡充填した断熱扉が設けられている。具体的には、冷蔵室22には断熱箱体の開口部を開閉可能に塞ぐ第1の扉31aおよび第2の扉31bが設けられている。
また、製氷室23、急速冷凍室24、冷凍室25、および野菜室26は引き出し式の室であり、それぞれ引き出し式の扉32、扉33、扉34、および扉35が設けられている。
第2の扉31bには、第2の扉31bの反ヒンジ側、すなわち、開放端側の外面の端辺に沿って扉化粧板36が取り付けられている。扉化粧板36には裏側から操作表示手段37が取り付けられており、その取り付け位置は、一般的な使用者の目の高さ程度の高さ位置である。
図2は、冷蔵庫21の側面断面図である。図2に示すように、断熱箱体11はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱11aとプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱11bとで構成された空間に発泡充填する断熱体11cを注入して構成されている。断熱体11cは、例えば、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡充填する際の発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
冷蔵庫21の背面には、冷気を生成する冷却室51、各室への冷気の搬送風路52、冷蔵室22と搬送風路52を断熱区画するための背面パネル53が設けられている。すなわち、搬送風路52は、断熱箱体11の内箱11aと背面パネル53との間に形成されている。冷却室51は、冷凍室25の背面に設けられており、内部に、冷却器54を備えている。
冷蔵室22と製氷室23または急速冷凍室24との間には、断熱材が発泡充填された第1の断熱仕切壁44が設けられている。また、製氷室23または急速冷凍室24と冷凍室25との間には、第2の断熱仕切壁45が設けられている。冷凍室25と野菜室26との間には、第3の断熱仕切壁46が設けられている。
第1の断熱仕切壁44と冷蔵室22の背面の断熱体11cとは、搬送風路52を除き突合せられ密着している。また、第3の断熱仕切壁46と冷蔵室22の背面の断熱体11cとは、突合せられ密着している。
断熱箱体11の天面は冷蔵庫21の背面方向に向かって階段状に一段低い凹みを設けた形状であり、この階段状の凹み部に第1機械室47を形成して圧縮機12、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクル回路の構成部品の一部が収容されている。
第1機械室47の左右は、外箱11bの側面の一部により覆われていて、断熱箱体11の上方側および背面側を開口するように構成されている。その開口はカバー(図示せず)で覆われている。
第1機械室47は、冷蔵室22内の最上部の後方領域に食い込んで形成されている。手が届きにくくデッドスペースとなっていた冷蔵室22の最上部の後方領域に機械室を設けて圧縮機12を配置することにより、冷凍室25や野菜室26の容量を拡大し、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
冷却器54の上部空間には冷却器54で冷却した冷気を強制対流させる冷却ファン(図示せず)が配置され、冷却器54の下部空間には冷却時に冷却器54やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ(図示せず)が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン55、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブが配置されている。さらにその下部には背面側から凹みをもうけた形状の第2機械室48が構成されている。第2機械室48には、蒸発皿56が配置されている。
冷蔵室22の内部には、冷蔵室22の側面に設けられた突起部(図示せず)に支持される複数の棚60が設けられている。第1の扉31aおよび第2の扉31bには扉ポケット61が収納スペースとして設けられている。
また、冷蔵室22の内部には、断熱壁62で断熱区画された低温貯蔵室63が、冷蔵室22の底部に設けられている。低温貯蔵室63の前面には、前面に第1の扉31a、第2の扉31bとは別に専用の前面扉(図示せず)を備えている。前面扉(図示せず)と断熱壁62により、低温貯蔵室63は、冷蔵庫21内の温度より低温の状態を、効率よく維持することができる。
冷蔵室22は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室26は冷蔵室22と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室25はマイナス温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。低温貯蔵室63は、いわゆるパーシャル室として、冷蔵室22より低い温度設定の−4.5℃〜−1.5℃としている。製氷室23は、冷蔵室22内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵する。なお、低温貯蔵室63は、マイナス温度帯の低温室とプラス温度帯のチルド室とが切換可能な切換室であってもよい。
搬送風路52を形成する背面パネル53について、図3、図4を用いてさらに詳しく説明する。図3は、背面パネル53の構成を説明するための分解斜視図であり、図4は、背面パネル53の背面図(冷蔵庫21の背面側から見た図)である。
図3に示すように、背面パネル53は、冷蔵室22側に配置された樹脂製のカバーであるプレート81と、冷蔵庫21の背面側に配置され搬送風路52を形成するダクト部材82とから形成されている。ダクト部材82には、発泡ポリスチレンなどの発泡樹脂が採用されている。
ダクト部材82の正面には、搬送風路52と連通する正面冷蔵用吹出孔83が、側面には搬送風路52と連通する側面冷蔵用吹出孔84がそれぞれ複数、設けられている。また、ダクト部材82の正面下部には、正面低温用吹出孔85が設けられている。また、ダク
ト部材82の上部には複数の取付用孔89が設けられている。
プレート81には、複数の正面冷蔵用吹出孔83、側面冷蔵用吹出孔84のそれぞれ対応する箇所に、正面冷蔵用吹出口86、側面冷蔵用吹出口87が設けられている。また、正面低温用吹出孔85に対応する箇所に、正面低温用吹出口88が設けられている。
さらに、プレート81は、ダクト部材82の傷つきや変形、水分の浸透などから保護するとともに、ダクト部材82を内箱11aに固定している役目を果たしている。このため、プレート81のダクト部材82側には、取付用の鉤状凸部(図示せず)が設けられている。
図4において、ダクト部材82の背面には、冷蔵庫21背面側に凸に形成された一対の嵌入部として、右嵌入部91、左嵌入部92を備えている。右嵌入部91、左嵌入部92はそれぞれ、側面冷蔵用吹出孔84を形成するために分断されている。つまり、側面冷蔵用吹出孔84を形成する位置は、平坦であるか、凸状であっても他の嵌入部より高さが低く形成されている。右嵌入部91と左嵌入部92との間には、風路正面部93が形成されている。
さらに、右嵌入部91と左嵌入部92との間には、冷蔵庫21背面側に凸に形成されたダクト側凸部として、上方ダクト側凸部94と側方ダクト側凸部95とを備えている。上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95はいずれも、右嵌入部91、左嵌入部92より、ダクト部材82の平面部である風路正面部93からの高さが低くなるように構成されている。
次に、背面パネル53とともに、搬送風路52を形成する内箱11aの内方の背面側の構成について、図5を用いて説明する。図5は、内箱11aの背面側の構成を説明するための正面図(冷蔵庫21の正面側から見た図)である。内箱11aの内方の背面側には、冷蔵庫21背面側に凹に形成された一対の溝部として、右溝部101と左溝部102とを備えている。
右溝部101と左溝部102との間には、風路背面部103が形成されている。風路背面部103は、内箱の背面と略同一の平面を形成している。内箱11aの背面側の上部には、ダクト部材82の取付用孔89に対応する位置に、取付用穴部104が設けられている。また、断熱壁62を固定するための上方突起部105、下方突起部106が左右一対に設けられている。
次に、内箱11aにダクト部材82を取り付けて形成される搬送風路52について説明する。図6は、図4、図5のAA線での搬送風路の断面図である。図6は、ダクト部材82が内箱11aに取り付けられた状態を示している。
ダクト部材82は、プレート81の鉤状凸部(図示せず)を、取付用孔89を貫通させて、内箱11aの取付用穴部104に挿入するとともに、右嵌入部91を右溝部101に、左嵌入部92を左溝部102に、それぞれ嵌め込むことで、内箱11aに取り付けられる。
そして、上方ダクト側凸部94と側方ダクト側凸部95をそれぞれ、風路背面部103に当接させる。上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95と風路背面部103との間には、冷気の漏れを低減するシール部材が設けられている。シール部材には、ウレタンシート、ポリエチレンシートなどの樹脂製のシートが採用できる。
図5、図6に示すように、右嵌入部91、左嵌入部92、風路正面部93、風路正面部93と対向する風路背面部103とで第1の風路111(図5において、鎖線で囲った領域)を形成する。第1の風路111の一端は、冷蔵用ダンパ(図示せず)を介して冷却室51と連通しており、他端は、正面冷蔵用吹出孔83、側面冷蔵用吹出孔84を介して、冷蔵室22と連通している。
また、右嵌入部91の一部、側方ダクト側凸部95、風路正面部93の一部、風路正面部93の一部と対向する風路背面部103の一部、上方ダクト側凸部94、とで第2の風路112(図5において、一点鎖線で囲った領域)を形成する。つまり、第2の風路112は第1の風路111内に構成されている。第2の風路112の一端は、低温室用ダンパ(図示せず)を介して冷却室51と連通しており、他端は、正面低温用吹出孔85を介して、低温貯蔵室63と連通している。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機12の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫21本体の側面や背面、また冷蔵庫21本体の前面間口部に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫21本体の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機12への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器54に至る。ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン(図示せず)の動作により空気と熱交換され、冷却器54内の冷媒は蒸発気化する。
そして、冷却室51内で各室を冷却するための冷気が生成され、生成された冷気は各室に送られる。例えば、冷蔵用ダンパ(図示せず)により風量を調節された冷気は、第1の風路111を通って、複数の正面冷蔵用吹出口86、側面冷蔵用吹出口87から冷蔵室22に送られる。また、低温用ダンパ(図示せず)により風量を調節された冷気は、第2の風路112を通って、正面低温用吹出口88から低温貯蔵室63に送られる。これにより、冷蔵室22、低温貯蔵室63はそれぞれ所定の温度に冷却制御される。
本実施の形態では、内箱11aの右溝部101、左溝部102に、ダクト部材82の右嵌入部91、左嵌入部92を嵌め込むことで第1の風路111を形成しているため、溝部と嵌入部とのそれぞれの側面の少なくとも2つの面で、シール性を確保できる。このため、第1の風路111からの冷蔵室22内への冷気の漏れを低減でき、適切な位置に設けられた正面冷蔵用吹出口86、側面冷蔵用吹出口87から確実に冷気を吹き出すことができる。
また、第2の風路112は、右溝部101と左溝部102との間の内箱11aに、上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95を当接させて形成している。このため、1つの面でシール性を確保していることとなり、溝部に嵌入部を嵌めこんだ構成より冷気漏れが生じる可能性がある。しかし、第1の風路111内に第2の風路112を設けているため、仮に、第2の風路112から冷気が漏れたとしても、第1の風路111内に冷気が漏れることとなり、冷蔵室22に直接冷気が漏れることがない。
第2の風路112を流れる冷気は、低温貯蔵室63を冷却するための−4.5℃〜−1.5℃より低温であり、第2の風路112を流れる冷気は、冷蔵室22を冷却するための1℃〜5℃より低温である。つまり、第2の風路112内の冷気と第1の風路111内の冷気との温度差は、冷蔵室22内の冷気との温度差より小さい。
このため、第1の風路111内に第2の風路112を設けた構成とすることで、第2の風路112から冷蔵室22へ冷気が漏れる構成に比べて、冷却効率の低下などへの影響を少なくできる。
さらに、本実施の形態では、第2の風路112の構成の変更が容易である。例えば、図7に示すように、ダクト部材82から上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95を廃止すれば、内箱11aを変更することなく、第2の風路112を廃止することができる。これにより、冷蔵室22内に低温貯蔵室63を備えた冷蔵庫と、備えない冷蔵庫との内箱11aの共用化が可能となる。異なる仕様の冷蔵庫に対して、内箱11a成形用の金型を複数、準備する必要がなくなり、冷蔵庫の製造コストを低減できる。
なお、上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95などのダクト側凸部を廃止するには、ダクト側凸部が設けられたダクト部材82から、ダクト側凸部を切除すればよい。または、別途、ダクト側凸部のないダクト部材を新たに作成してもよい。後者の場合にも、ダクト部材82は内箱11aより小さいため、その成形のための金型も小型となるため、ダクト部材の成形用の金型を作成するほうが、内箱の成形用の金型を作成するより、金型費が削減できるため、製造コストも低減できるものである。
さらに、側方ダクト側凸部95は、右嵌入部91側に寄って設けられており、第2の風路112の一方の側壁は側方ダクト側凸部95で構成され、他方の側壁は別の側方ダクト凸部を設けることなく、第1の風路111の側壁である右嵌入部91と共用している。
このように、側方ダクト側凸部95を1つのみ設けること第2の風路112を構成しているので、第1の風路111や第2の風路112の断面積を減少させることがほとんどない。これにより、第1の風路111や第2の風路112の風路抵抗を増加させることがなく、冷却効率を低下させることがない。
また、第1の風路111内に第2の風路112を設けているので、第1の風路111と第2の風路112とを個別に設ける場合に比べて、風路の壁の厚さを低減しても、第2の風路112を流れる冷気は均一な温度分布とでき、低温貯蔵室63内の温度分布が不均一となることがない。
さらに、溝部や嵌入部と略直交する方向に設けられた上方ダクト側凸部94とほぼ同じ高さに、断熱壁62を固定するための上方突起部105、下方突起部106を設けている。そして、上方突起部105と下方突起部106との間に断熱壁62を設けている。これにより、断熱壁62で上方ダクト側凸部94の前方への移動を規制することができる。このため、上方ダクト側凸部94と内箱11aとの間に隙間が生じるのを防止でき、より冷気漏れを低減することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の第2の実施の形態の冷蔵庫における搬送風路の断面図である。本実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる点のみを説明し、同様の構成、動作、作用については、説明を省略する。
本実施の形態では、上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95のそれぞれと対向する位置に、内箱11aの背面から内方に凸に形成された内箱側凸部として、上方内箱側凸部(図示せず)、側方内箱側凸部107をそれぞれ設けたものである。
上方内箱側凸部、側方内箱側凸部107を設けることで、内箱11aの背面の成形時の
反りの影響を排除することができるため、シール性が向上し、第2の風路112からの冷気漏れをさらに低減できる。
また、上方内箱側凸部、側方内箱側凸部107は、上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95より、高さが低くなるように設けられている。これによれば、図9に示すように、ダクト部材82から上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95を廃止し、第2の風路112を廃止した場合でも、上方内箱側凸部、側方内箱側凸部107が第1の風路111の断面積を減少させることがほとんどないので、第1の風路111の風路抵抗を増加させることがなく、冷却効率を低下させることがない。
(実施の形態3)
図10は、本発明の第3の実施の形態の冷蔵庫における内箱11aの背面側の構成を説明するための正面図(冷蔵庫21の正面側から見た図)であり、図11は、搬送風路の断面図である。本実施の形態においては、第1、第2の実施の形態と異なる点のみを説明し、同様の構成、動作、作用については、説明を省略する。
本実施の形態では、第1、第2の実施の形態における一対の溝部を、複数の凸部である右外側凸部201、右内側凸部202、左外側凸部203、左内側凸部204で形成したものである。
これにより、内箱11aに凹状の溝部を設けた場合に比べて、シール部の断面でのシール長が長くなるため、冷気漏れを低減できる。また、断熱体11cの厚みを減少させることがないため、冷蔵室22の断熱性を向上でき、冷却効率を低下させることがない。
また、右外側凸部201、右内側凸部202、左外側凸部203、左内側凸部204の高さは、内箱側凸部である上方内箱側凸部、側方内箱側凸部107の高さより低くしている。
これにより、内箱11aの背面の成形時の反りの影響を排除することができるため、シール性が向上し、第2の風路112からの冷気漏れをさらに低減できるとともに、図12に示すように、ダクト部材82から上方ダクト側凸部94、側方ダクト側凸部95をなくし、第2の風路112をなくした場合でも、上方内箱側凸部、側方内箱側凸部107が第1の風路111の断面積を減少させることがほとんどないので、第1の風路111の風路抵抗を増加させることがなく、冷却効率を低下させることがない。
また、図10に示すように、第2の風路112が設けられる側の右内側凸部202の冷蔵庫21の高さ方向の長さは、右外側凸部201の長さより短くなるように設けられている。また、右内側凸部202の下端は、上方ダクト側凸部94と当接するように設けられている(図10中、短鎖線で囲ったBの領域)。
これにより、第2の風路112の一方の側壁は側方ダクト側凸部95で構成され、他方の側壁は別の側方ダクト凸部を設けることなく、第1の風路111の側壁である右外側凸部201により構成できる。
このように、側方ダクト側凸部95を1つのみ設けることと、右内側凸部202でなく右外側凸部201で、第2の風路112を形成できることにより、第2の風路112の断面積を減少させることがほとんどないので、第2の風路112の風路抵抗を増加させることがなく、冷却効率を低下させることがない。
また、右内側凸部202、左内側凸部204の冷蔵庫21の奥行き方向の高さ(ダクト
部材82の風路正面部93からの高さ)は、右外側凸部201、左外側凸部203の高さより高くなるように設けられている。
このように、第1の風路111、第2の風路112により近い側の凸部の高さを高くすることで、第1の風路111、第2の風路112からの冷気漏れをさらに低減できる。また、右内側凸部202の下端と上方ダクト側凸部94との当接箇所(図10中、短鎖線で囲ったBの領域)において、冷蔵庫21の奥行き方向のシール長が長くなるため、この箇所における第1の風路111と第2の風路112との間の冷気漏れをさらに低減できる。
なお、以上の実施の形態では、第2の風路112の構成の変更する例として、ダクト側凸部をなくす場合について説明したが、ダクト側凸部を設ける位置、大きさ等を変更することで、第1の風路111内に設ける第2の風路112の位置、大きさ等を変更してもよい。この場合には、正面低温用吹出孔85や正面低温用吹出口88の位置、大きさ等を合わせて変更してもよい。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、間冷式の冷蔵庫のダクトの取付構成において、必要な箇所でのシール性を確実に確保し冷気漏れを防止するとともに、低コストで容易に風路構成の変更ができるので、家庭用および業務用など様々な種類および大きさの冷蔵庫等に適用できる。
11 断熱箱体
11a 内箱
11b 外箱
11c 断熱体
12 圧縮機
21 冷蔵庫
22 冷蔵室
23 製氷室
24 急速冷凍室
25 冷凍室
26 野菜室
31a 第1の扉
31b 第2の扉
32、33、34、35 扉
36 扉化粧板
37 操作表示手段
44 第1の断熱仕切壁
45 第2の断熱仕切壁
46 第3の断熱仕切壁
47 第1機械室
48 第2機械室
51 冷却室
52 搬送風路
53 背面パネル
54 冷却器
55 ドレンパン
56 蒸発皿
60 棚
61 扉ポケット
62 断熱壁
63 低温貯蔵室
81 プレート
82 ダクト部材
83 正面冷蔵用吹出孔
84 側面冷蔵用吹出孔
85 正面低温用吹出孔
86 正面冷蔵用吹出口
87 側面冷蔵用吹出口
88 正面低温用吹出口
89 取付用孔
91 右嵌入部
92 左嵌入部
93 風路正面部
94 上方ダクト側凸部
95 側方ダクト側凸部
101 右溝部
102 左溝部
103 風路背面部
104 取付用穴部
105 上方突起部
106 下方突起部
107 側方内箱側凸部
111 第1の風路
112 第2の風路
201 右外側凸部
202 右内側凸部
203 左外側凸部
204 左内側凸部

Claims (5)

  1. 内箱と、
    前記内箱に取付けられるダクト部材と、
    前記内箱に設けられた一対の溝部と、
    前記一対の溝部の間に形成された風路背面部と、
    前記ダクト部材に設けられ前記溝部に嵌め込まれる一対の嵌入部と、
    前記一対の嵌入部の間に形成されたダクト側凸部とを備え、
    前記溝部に前記嵌入部を嵌めこむことで第1の風路を形成するとともに、前記風路背面部と前記ダクト側凸部を当接させることで前記第1の風路内に第2の風路を形成することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記風路背面部と前記ダクト側凸部とをシール部材を介して当接させることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ダクト側凸部と対向する前記風路背面部に内箱側凸部を備え、
    前記内箱側凸部の高さを前記ダクト側凸部の高さより低くしたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記溝部は複数の凸部から形成されたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 前記溝部は複数の凸部から形成され、前記内箱側凸部の高さを前記複数の凸部の高さより低くしたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
JP2011196837A 2011-04-11 2011-09-09 冷蔵庫 Withdrawn JP2013057470A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011196837A JP2013057470A (ja) 2011-09-09 2011-09-09 冷蔵庫
CN201280017288.2A CN103477168A (zh) 2011-04-11 2012-04-05 冷藏库
PCT/JP2012/002379 WO2012140854A1 (ja) 2011-04-11 2012-04-05 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011196837A JP2013057470A (ja) 2011-09-09 2011-09-09 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013057470A true JP2013057470A (ja) 2013-03-28

Family

ID=48133500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011196837A Withdrawn JP2013057470A (ja) 2011-04-11 2011-09-09 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013057470A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205778A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
JP2017215120A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2017223388A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016205778A (ja) * 2015-04-28 2016-12-08 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
JP2017215120A (ja) * 2016-06-02 2017-12-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫
JP2017223388A (ja) * 2016-06-14 2017-12-21 日立アプライアンス株式会社 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5870235B2 (ja) 冷蔵庫
CN109425171B (zh) 冰箱
JP5617669B2 (ja) 冷蔵庫
JP5050464B2 (ja) 冷蔵庫
JP6388378B2 (ja) 冷蔵庫
JP2013083364A (ja) 冷蔵庫
JP6230235B2 (ja) 冷蔵庫
WO2012140854A1 (ja) 冷蔵庫
JP2015034646A (ja) 冷蔵庫
JP2017026174A (ja) 冷蔵庫
JP5510132B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015042909A (ja) 冷蔵庫
JP2013057470A (ja) 冷蔵庫
CN106052251B (zh) 冰箱以及冰箱的制造方法
JP2016090079A (ja) 冷蔵庫
JP6462446B2 (ja) 冷蔵庫
JP6398076B2 (ja) 冷蔵庫
JP2012220116A (ja) 冷蔵庫
JP6439133B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019032158A (ja) 冷蔵庫
JP2012098010A (ja) 冷却貯蔵庫
JP4967558B2 (ja) 冷蔵庫
JP6476491B2 (ja) 冷蔵庫
JP5182408B2 (ja) 冷蔵庫
JP2013142512A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141202