JP5050464B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫、特に、断熱箱体と一体に断熱材が充填される仕切りを備える冷蔵庫の冷気の風路(ダクト)の構造などに関する。
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むと共に、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
従来この種の冷蔵庫は、最も大きな外側の断熱箱体の庫内に断熱性を備えた仕切板を挿入して複数の部屋が形成される構造が採用されている。そして、複数の部屋はそれぞれの目的に応じて異なる温度を実現できるように相互に断熱されている。具体的には、断熱箱体は、金属製の外箱と樹脂製の内箱の二重構造とし、これら外箱と内箱との間に断熱材であるポリウレタン等の断熱材を発泡充填して形成されている。また、断熱箱体の庫内を複数の温度帯で仕切って保存する各食品に適した温度の貯蔵室とするため、断熱性の仕切りを庫内に設けている(例えば、特許文献1参照)。
また、断熱箱体最上部の貯蔵室の上壁後部を下がるように窪ませて冷却ユニットの高圧機器収納凹所を設けることにより、最上部の貯蔵室上奥部の使用性の向上と最下部の貯蔵室の収納容積アップを図っているものもある(例えば、特許文献2参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の縦断面図である。
同図に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍温度帯から冷蔵、野菜、チルド等の温度帯に切り替え可能な切替室3と、切替室3に並列に設けられた貯氷室4、野菜室5、冷凍室6に区画されている。さらに、冷気を生成する冷却器7と、冷気を各貯蔵室に供給するファン8とを収納する冷却室9を断熱箱体1の下側奥部に備えている。
各貯蔵室の区画は、次のようにしてなされている。すなわち、冷蔵室2と切替室3および貯氷室4とは、第一の仕切部10で上下方向に仕切られている。第一の仕切部10の下側後方は、各貯蔵室と冷却室9とを奥行き方向に仕切る第二の仕切部11で仕切られている。この第二の仕切部11は、各貯蔵室を冷却するための冷気用送風路と帰還風路を備えている。第三の仕切部12は切替室3および貯氷室4と野菜室5とを上下方向に仕切っている。この第三の仕切部12は、さらに、切替室3と貯氷室4とを左右方向に区画する仕切りが取り付けられているため、第三の仕切部12は正面視逆T字型となっている。野菜室5と冷凍室6とは第四の仕切部13でしきられている。また、冷蔵室2の背面には冷蔵室2を冷却するための冷気用送風路と帰還風路で構成された第五の仕切部14が設けられている。
次に、各仕切部の取付構造について説明する。
第一の仕切部10は、内箱15と一体成形され成型時の熱で成形断熱材16を内箱15と接着することで冷気や水漏れが無いよう取り付けられている。
第二の仕切部11は冷却室9と区画するために外周にシール材が設けられ、さらに第一の仕切部10後方部に配設された冷蔵室2を冷却するための冷気用送風路と帰還風路を接合するためのシール材が第一の仕切部10との接合面に設けられている。
第三の仕切部12、第四の仕切部13は共に冷気、水漏れが無いようにそれぞれ外周にシール材が設けられている。また第五の仕切部14には、第一の仕切部10後方部に配設された冷蔵室2を冷却するための冷気用送風路を接合するためのシール材が設けられている。第二の仕切部11、第三仕切部12、第四の仕切部13、第五の仕切部14は断熱箱体1がポリウレタン等の断熱材で充填発泡された後、取り付けられる。
これにより、冷蔵庫内を各食品の温度に適した複数の貯蔵室に区画し使い勝手や収納性を向上させながら、部品点数を削減し組立作業性を向上させることができるものである。
特開平11−325691号公報 特開2001−99552号公報
しかしながら、上記従来の構成では、野菜室5と冷凍室6を仕切る第四の仕切部13は、断熱箱体1をポリウレタン等の断熱材で充填発泡された後に取り付けられるため、冷気や水漏れを防止するために第四の仕切部13の外周にシール材が設けられている。このため相当のシール材が必要となり、さらには温度差の大きい貯蔵室間を仕切るため製造上のばらつきを考慮するとシール材の幅長さも大きくなりコストアップとなる。
また、第四の仕切部13はポリウレタンより熱伝導率が高いポリスチレン等の成形断熱材で構成されているために、冷凍室6の影響により野菜室5内の表面に結露することがある。また、冷凍室6の影響により野菜室5内の温度が設定温度以下となってしまうため、やむなく温度補償用ヒータを野菜室5内に配設し、当該ヒータで野菜室5を加温して設定温度に維持する必要が生じ、ヒータを設置するためのコストアップのみならずヒータで加熱するための消費電力量も増加する。
第三仕切部12、第五の仕切部14も温度差の大きい貯蔵室間を仕切る仕切部であるため第四の仕切部13と同様のことが言える。
また、第一の仕切部10後方部に配設された冷蔵室2を冷却するための冷気用送風路のように仕切部を介して冷気用送風路を構成する場合には、第一の仕切部10後方部の下面は第二の仕切部11と接合され、第一の仕切部10後方部の上面は第五の仕切部14と接合されるために、第一の仕切部10後方部の上面と下面の両方に冷蔵室2用の冷気も漏れを防ぐシール材が必要となりコストアップしてしまう。
また、収納性の向上という面においては、図示はされていないが、冷蔵庫の設置スペースが限られた中で如何に庫内容積を拡大させ容積効率を高めるかが重要であり、近年、熱伝導率がポリウレタンの約1/10のである断熱性能の高い真空断熱材を断熱箱体1の側面や底面に配設し、断熱性能を維持したまま壁の厚みを削減することにより庫内容積を拡大させるものもある。
また、図示はされていないが、手が届きにくい等により使い勝手の悪い断熱箱体1最上部の貯蔵室の上壁後部が下がるように窪ませて冷却ユニットの高圧機器収納凹所を設けることにより、使い勝手の良い最下部の貯蔵室の収納容積アップを図り、使い勝手を向上させたものもある。
このような冷蔵庫は、断熱箱体1の壁の厚みが薄いことや、比較的重量のある冷却ユニットの高圧機器が断熱箱体最上部にあることにより、食品が収納された状態で断熱箱体1が歪まないように箱体強度が必要となる。そのためには補強板等により箱体強度を確保する必要があるが、鉄などによる補強板ではコストアップのみならず熱伝導性の良い鉄の影響により消費電力量の増加を招いてしまう。
以上のように、温度差の大きい貯蔵室間を仕切る仕切部を断熱箱体形成後に挿入して取り付けるためには断熱箱体などと仕切部との間に多量に存在する接合面をシール材でシールする必要があるため必要なシール材が増加してしまい、しかも冷気漏れ等の品質面をクリアするため、良質のシール材を必要とし、コスト面での課題を有するものであった。
また、断熱箱体の梁となって構造的強度向上に寄与するはずの仕切部がシール材により接着されているだけであり、十分な強度を確保することができない。
各貯蔵室の所定の温度を補償し、貯蔵室内の結露や凍結を防止するための温度補償用ヒータが必要となりコストアップのみならず、消費電力量の増加となる。
そこで、上記従来の課題を解決するものとして、断熱材を充填する前の断熱箱体に中空の仕切部を配置した後、断熱箱体と共に仕切部の中空部まで断熱材を充填することで、多量のシール材を用いることなく仕切部における断熱性能を向上させると共に、強度向上も可能とする冷蔵庫に関する発明を別途出願している。
ところが、上述のように断熱箱体と共に仕切部の中空部まで断熱材を充填すると、充填時に発生する圧力により仕切部の背部に存在するダクトが周囲から圧迫され変形するなどの問題が発生している。
本発明は、上記課題を解決するもので、断熱箱体と共に仕切りの中空部まで断熱材を充填する際に発生する断熱材の発泡圧力からダクトを保護しうる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、外壁を構成する断熱箱体と、前記断熱箱体に取付けられ、前記断熱箱体の庫内を仕切る仕切りと、前記断熱箱体の内部、及び、前記仕切りの内部に一体に充填される断熱材とを備える冷蔵庫であって、前記仕切りの奥端に取り付け可能となされ、前記断熱箱体の内法の幅よりも狭い幅の部分と、前記仕切りに隣接する仕切りにまで到達する長さとを有する冷気送風用のダクトを備え、前記仕切り及び前記隣接する仕切りは前記断熱箱体の中央に位置する切替室・製氷室の上下の仕切りであり、前記両仕切りの奥端部はフランジを備え、奥方向に向かって開口するコ字形状とし前記ダクトを抱え込む形状としたことで、断熱材を発泡充填する際に前記仕切りと前記隣接する仕切り、前記ダクトを前記内箱内部に取り付けた状態において、前記ダクトを介することなく前記内箱を押圧できる面を創出して前記ダクトの両脇に存在する前記内箱の部分をウレタン治具により支える部分としたことを特徴とする。
これにより、断熱箱体の外部で仕切りとダクトを取り付けることができるため、ダクトと仕切りとの位置関係を目視により確認しながら容易に決定することが可能となる。さらに、仕切りとダクトとを一体化した状態で断熱箱体内に配置できるため、仕切りが基準となって断熱箱体とダクトとの位置関係も容易に決定することが可能となる。
また、ダクトは、内箱の幅(内法)よりも幅の狭い部分(外法)を有する構造であるため、断熱材を発泡充填する際に、ダクトの存在する側から内箱を治具により支える部分を創出することができる。従って、内箱を介してダクトにかかる発泡圧力を治具で受け止めて軽減することが可能となる。
さらに、ダクトは、隣接する仕切りを渡すことができる長さを備えているため、内箱からの発泡圧力を二つの仕切りによって支えることが可能となる。
本発明によれば、断熱箱体と共に、仕切りの内部にまで断熱材を発泡充填する冷蔵庫であっても、当該発泡充填の際に発生する発泡圧力から有効にダクトを保護し、ダクトの変形や破損を抑止することが可能となる。
請求項1に記載の発明は、外壁を構成する断熱箱体と、前記断熱箱体に取付けられ、前記断熱箱体の庫内を仕切る仕切りと、前記断熱箱体の内部、及び、前記仕切りの内部に一体に充填される断熱材とを備える冷蔵庫であって、前記仕切りの奥端に取り付け可能となされ、前記断熱箱体の内法の幅よりも狭い幅の部分と、前記仕切りに隣接する仕切りにまで到達する長さとを有する冷気送風用のダクトを備え、前記仕切り及び前記隣接する仕切りは前記断熱箱体の中央に位置する切替室・製氷室の上下の仕切りであり、前記両仕切りの奥端部はフランジを備え、奥方向に向かって開口するコ字形状とし前記ダクトを抱え込む形状としたことで、断熱材を発泡充填する際に前記仕切りと前記隣接する仕切り、前記ダクトを前記内箱内部に取り付けた状態において、前記ダクトを介することなく前記内箱を押圧できる面を創出して前記ダクトの両脇に存在する前記内箱の部分をウレタン治具により支える部分としたことを特徴とする冷蔵庫である。従って、仕切りを内箱に取り付けた後にウレタン発泡を行うことによりダクトと仕切りの接合面に必要なシール材が不要となりコストを低減することができる。またシール材による接合箇所が無くなることにより当該仕切りにより区画される各貯蔵室同士への冷気漏れがなくなり各貯蔵室の温度(品質)の安定化を図ることができる。また、貯蔵室間を仕切る仕切り内部と、断熱箱体内部とを断熱性能の高いポリウレタンを断熱材として一体に充填したことにより、冷蔵庫全体の構造的強度を強くすることができる。温度差の大きい貯蔵室間を断熱性能を高めた仕切りで仕切ることができ、各貯蔵室の所定の温度を補償し、貯蔵室内の結露や凍結を防止するための温度補償用ヒータが不必要となりコストアップのみならず、消費電力量の低減効果を得ることができる。
また、ダクトに隠されない内箱を発泡治具で押さえることでダクトが発泡圧力で変形し貯蔵室側に膨らむのを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ダクト内に梁構造を設けたものである。
これにより、断熱材(ウレタン)充填時の発泡圧力によるダクトの変形、つぶれを抑えることができる。また、梁の本数により風路を細分化することができ、風路のそれぞれに温度差のついた冷気を通風させることで、必要な部分に効率よく冷気を配分することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、ダクトの背面に位置する断熱箱体の内箱に膨出部を設けたものである。これにより、断熱材の発泡圧力による内箱の変形を防止しダクトに変形、つぶれの影響が伝わらないようにすることができ、安定した風量の確保ができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、ダクト内に設けた梁の位置と内箱に設けた凸形状の膨出部の位置が一致する構成としたものである。これによって、内箱の膨出部にかかる断熱材の発泡圧力がダクト内の梁によって抑えることができる。また、内箱の膨出部以外の凹陥部分はダクトと距離が確保されるため、つまり、ダクトと直接接触していないため断熱材の発泡圧力により変形が発生してもダクトに変形等の影響を及ぼすことがない。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、ダクトの背面に補強部材を設けたものである。これにより、ダクト及び、断熱箱体の内箱の変形、つぶれを防止することができ、安定した風量の確保ができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、ダクトを前後に分割した発泡樹脂等の部材で構成したものである。これにより、複雑な風路構成や梁構成を備えるダクトであっても容易に製造可能になり、貯蔵室内の温度分布を均一にするために寄与するダクトを提供できる。さらに、発泡樹脂で構成すれば断熱性が向上し低温の冷気を貯蔵室に送ることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、さらに、前記ダクト内部に配置され、当該ダクト内部の冷気の送風量を調整するダンパーを備え、前記ダンパーは、前記ダクト上方または下方から着脱可能となされるものであり、ダンパーの交換を容易にすることができ、サービス性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態のみによってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
同図に示すように、冷蔵庫200は断熱箱体201と断熱箱体201の開口部を覆う扉300とを備えている。
断熱箱体201は、外箱202と内箱203とで構成され、外箱202と内箱203との間に例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材が充填され周囲と庫内とを断熱する略直方体形状の箱体である。また、断熱箱体201の庫内は、後述する仕切により複数の貯蔵室に区分されている。また、断熱箱体201は、その最も面積の広い一面が開口しており、当該開口部は、ヒンジを介して取り付けられるドアや引き出しの前面により開閉自在に封止できるものとなされている。
断熱箱体201庫内の最上部には、第一の貯蔵室としての冷蔵室204が配置され、その冷蔵室204の下部に第四の貯蔵室としての切替室205と製氷室206とが横並びに設けられている。また、その切替室205と製氷室206の下部に第二の貯蔵室としての野菜室207が配置され、そして断熱箱体201内部の最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室208が配置される。本実施の形態に係る冷蔵庫は、以上の構成となっている。
冷蔵室204は、物品を凍らせること無く冷蔵保存するための貯蔵室である。従って、冷蔵室204の温度は、物品が凍らない温度範囲の下限である1℃〜5℃の範囲で維持される。
野菜室207は、冷蔵室204と同等もしくは若干高い温度である2℃〜7℃の範囲で維持されることが多い。なお、低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室208は、冷凍温度帯に維持されており、具体的には、−22℃〜−18℃で維持される。また、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で維持されることもある。
切替室205は、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り換えることができる貯蔵室である。例えば、1℃〜5℃で設定されれば冷蔵室として機能し、2℃〜7℃で設定されれば野菜室と同様に機能し、約0℃で設定されればチルド室として機能し、約−3℃で設定されれば、肉や魚などを微凍結状態にして長期保存を行うパーシャル室として機能し、0℃以下の温度帯で設定されれば、冷凍保存用の冷凍室のように機能する。
製氷室206は、冷蔵室204内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で製氷室206内に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、貯蔵しておくスペースである。
また冷蔵室204は、冷蔵室204の室内底面と冷蔵室204のドア部の底面を、比較的重みのある鍋類やペットボトル飲料や牛乳パック等を女性や子供でも取り出し易いように低くしてある。
断熱箱体201の天面部は、冷蔵室204の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に圧縮機209、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクル高圧側の構成部品が収納されている。すなわち、圧縮機209を配設する凹部は、冷蔵室204内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
以上の構成を採用することにより、手が届きにくくデッドスペースとなっていた断熱箱体201の最上部の貯蔵室の後方領域に圧縮機209を配置することができ、誰もが使いやすい断熱箱体201の最下部の貯蔵室容量を大きくすることができる。
なお、従来一般的であった断熱箱体201の最下部の貯蔵室の後方領域に圧縮機209を配置してもよい。
冷却室210は、野菜室207と冷凍室208との背面に設けられている。この冷却室210は、断熱性能を有する第一の仕切り211により野菜室207と冷凍室208から仕切られている。
冷却室210内には、代表的なものとしてフィンアンドチューブ式の冷却器(図示せず)が配設されており、冷却器の上部空間には強制対流方式により冷却器で冷却した冷気を冷蔵室204、切替室205、製氷室206、野菜室207、冷凍室208に送風する冷却ファン(図示せず)が配置され、冷却器の下部空間には冷却時に冷却器や冷却ファンに付着する霜を除霜する装置としてのガラス管製のラジアントヒータ(図示せず)が設けられている。
冷却室210から送風される冷気は、後述の風路215、216、215aを経由して各貯蔵室に供給される。また、各貯蔵室の温度は、ダンパー221による冷気の供給量により調整される。
第一の仕切り211は、冷却室210と冷凍室208および野菜室207とを仕切る仕切りである。また、第1の仕切り211は、その内部に第一の風路215を備えている。この第一の風路215は、冷凍室208と冷蔵室204、切替室205、製氷室206、野菜室207に冷気を送風するための風路である。
この第1の仕切り211は、内箱203の内部奥壁に取り付けられるユニットであり、冷却室210から冷凍室208や野菜室207に冷気や水が漏れ出さないように内箱203等と第1の仕切り211の接合部分はシール材により気密性、断熱性を確保しつつ貼り付けられている。
また、第一の仕切り211の上面は、冷蔵室204、切替室205、製氷室206、野菜室207を冷却するための冷気が送風される第二の風路216と接合されるため、当該接合面もシール材により貼り付けられている。
第二の仕切り217は、冷凍室208と野菜室207とを仕切りであり、ポリスチレン等の断熱材で構成されている。この第二の仕切り217は、断熱材充填後の内箱203に挿入配置して取り付けられるものであり、内箱203や第一の仕切り211との接合面はシール材により接合されている。
なお、第一の仕切り211や第二の仕切り217は、これらを接合しているシール材が引き離す方向に力を加えることで乖離するものであるため、取り外し可能である。
図2は、本発明の実施の形態1における第三の仕切りと第四の仕切りと第二の風路部付近の縦断面図である。
本発明に関連する仕切りとしての第三の仕切り218は、切替室205、製氷室206と野菜室207とを上下に仕切る仕切りであり、第三の仕切り218の奥端部には、上方に立ち上がったフランジ226を有している。さらに、第三の仕切り218は、上面板219と下面板220とを備えている。当該上面板219と下面板220との間、つまり第三の仕切り218の内部は、断熱箱体201の外箱202と内箱203との間と一体となって硬質発泡ウレタンなどの断熱材が充填されている。
第三の仕切り218が備えるフランジ226は、図3に示すように、平面断面から見て奥の方向に向かって開口するコ字形状となっており、第二の風路216を抱え込むものとなされている。また、フランジ226を当該形状とすることにより、内箱203の側面との間に空間228を創出している。
本発明に関連する(隣接する)仕切りとしての第四の仕切り222は、冷蔵室204と切替室205、及び、製氷室206とを上下に仕切る仕切りであり、第四の仕切り222の奥端部には、下方に垂れ下がったフランジ225を有している。さらに、第四の仕切り222は、下面板223と上面板224とを備えている。当該下面板223と上面板224との間、つまり第四の仕切り222の内部は、第三の仕切り218と同様、断熱箱体201と同時期に硬質発泡ウレタンなどの断熱材が充填される。
第四の仕切り222が備えるフランジ225は、上記と同様平面断面から見て第二の風路216を抱え込むコ字形状となっており、内箱203の側面との間に空間228を創出している。
フランジ225とフランジ226とは、第三の仕切り218と第四の仕切り222とを断熱箱体201に取り付けた状態において、全幅に渡り先端縁同士が重なった構成となっており、どちらか一方のフランジ先端部に設けられ爪形状の突起と、他のフランジ先端部に設けられた孔とが係合することにより重なり合ったフランジは互いに結合されている。
図3は、本発明の実施の形態1における第三の仕切りと第四の仕切りと第二の風路部付近の平面断面図、図4は、同実施の形態における第二の風路を第三の仕切りに取り付けた状態を示す斜視図、図5は、同実施の形態における第二の風路近傍を分解して示す斜視図、図6は、同実施の形態における発泡治具による抗力の状態を示す平面断面図である。
図3に示すように、第三の仕切り218と第四の仕切り222の奥部背面の中間部には、本発明に係るダクトとしての第二の風路216が配置されている。第二の風路216は、ポリスチレン等の断熱材で成型された風路であり、同図に示すように、内箱203の幅(内法)よりも狭い部分を備え、また、第三の仕切り218や第四の仕切り222の幅よりも狭い。従って、第三の仕切り218と第四の仕切り222、第二の風路216を内箱203内部に取り付けた状態において、第二の風路216を介することなく内箱203を押圧できる面を創出することが可能となる。
また、第二の風路216は、図2に示すように、第三の仕切り218から隣接する第四の仕切り222にわたる長さ(高さ)を備えている。
冷蔵室204と切替室205、製氷室206を冷却するための冷気が送風される第二の風路216の内部には冷蔵室204と切替室205の冷気の流れをそれぞれ調節するツインダンパー221が設けられている。このツインダンパー221は、第二の通風路216内部に取り付けられており、蓋体252をかぶせることによって当該ツインダンパー221を固定している。従って、当該蓋体252を第二の風路216の上部から取り外すことにより、ツインダンパー221を取り外すことが可能となっている。また、逆の工程を行えば、ツインダンパー221を第二の風路216の上部からその内部に取り付けることも可能となっている。なお、本発明においてダンパーはツインダンパーに限らず、シングルダンパーなどでも良い。
冷蔵室204の背面には冷蔵室204の庫内に冷気を送風するための第三の風路215aが取り付けられており、第三の風路215aと第二の風路216の接合面は、冷気、水漏れがないようにシール材により貼り付けられている。
次に、本発明に係る冷蔵庫の製造工程を一部説明する。
まず、図4に示すように、事前に第三の仕切り218の奥部に第二の風路216を取り付けておく。当該取付は、図2に示すように、第三の仕切り218の奥端部から奥方向に突出したくさび形状の取り付けリブ251を第二の風路216に強制嵌入することにより行われる。
このように第三の仕切り218に第二の風路216を取り付けてユニット化しておくことで、第三の仕切り218と第二の風路216との合わせ部を目視しながら組み立てることができ、確実に位置あわせができているか確認できることで、シール不良等の冷気洩れを防止することが可能となる。さらに、第3の仕切り218と第二の風路216との位置決めが一体化により確実にできるので、内箱203への取り付け時に、第一の風路215等との合わせがスムーズにかつ確実にでき、シール切れを防止することができる。さらに、先に第二の風路216を内箱203に取り付ける場合、第二の風路216を位置決めするための部品や、固定する部品等が必要となってコスト高になるが、先にユニット化すれば、当該部品も不要となり、部品及び組み立て時の工数低減につながる。
次に、図5に分解して示すように、外箱202の内側に内箱203を配置し、当該内箱203に前記ユニット化された第三の仕切り218と第二の風路216とを仮取り付けする。次に第四の仕切り222を内箱203内に仮取り付けする。この際、第四の仕切り222のフランジ225と第三の仕切り218のフランジ226とを図2に示すように上下方向に係合させておく。
以上により、第二の風路216は、断熱箱体201の庫内の所定の位置に配置される。なお、第二の風路216と上下方向に接続される他の風路215、215aなどとはシール材で接合面などが貼り付けられる。また、第三の仕切り218の側面には断熱材を導入する導入口が備えられており、第三の仕切り218を取り付けた状態での内箱203の対応部分には断熱材を導出する導出口が備えられている。そして、第三の仕切り218が取り付けられた状態において、前記導入口と導出口の周囲はシール材が貼り付けられ導出口から導入口へ流出する断熱材が漏れ出さないものとなされている。さらに、第三の仕切り218の側面には、導入口から第三の仕切り218内部に導入された断熱材が第三の仕切り218の外部に漏出する漏出口が設けられている。この漏出口は内箱203に面して設けられている。また、漏出口の近傍には漏出した断熱材を堰き止める堤が設けられている。当該構造は第四の仕切り222にも同様に採用されている。
なお、第三の仕切り218の仮取り付けの前後に必要な部品などは内箱203等に取り付けられる。
次に、断熱材を注入する際に内箱203等を支持する治具をセットする。当該治具は第三の仕切り218の両脇に存在する内箱203の面20支持する構造となっている。
次に、断熱材を注入する。注入する断熱材としては硬質の発泡ウレタンが採用されている。断熱材は内箱203と外箱202との間に充填されると共に、内箱203に設けられる導出口から第三の仕切り218や第四の仕切り222に設けられる導入口を介して仕切りの内部に充填される。さらに断熱材は漏出口から漏れだして仕切り218や仕切り222と内箱203との間に充填される。また、漏れだした断熱材は堤で堰き止められる。
以上のように構成され製造された冷蔵庫について、以下その動作について説明する。
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機209の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)にて放熱して凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機209への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器に至る。冷却ファンの動作により、各貯蔵室内の空気と熱交換されて冷却器内の冷媒は蒸発気化し低温の冷気となる。
低温の冷気は冷却ファンから第一の風路215に送られ、冷気の一部は冷凍室208に送風される。また残りの冷気は第二の風路216に導かれツインダンパー221を経由し切替室205に送風され、さらに残りの冷気は第三の風路215aを経由し冷蔵室204に送風され、所望の冷却を行う。冷却器を出た冷媒は吸入管を経て圧縮機209へと吸い込まれる。
貯蔵室間の仕切り構造は、冷凍と冷蔵のような貯蔵室間の温度差が大きい場合、ポリスチレン等の断熱材より断熱性能が優れている例えば硬質発泡ウレタンなどを用いると、所定の貯蔵室温度を確保し易く、貯蔵室内の結露の発生といった品質も向上でき、さらに温度補償用ヒータも不要となり、コスト低減と消費電力量低減を図ることができる。
断熱材注入の際(ウレタン発泡時)には、外箱202や内箱203や第三の仕切218や第四の仕切222から第二の風路216に対して発泡圧力がかかる。第二の風路216の第三の仕切218や第四の仕切222と当接していない部分については背面の内箱203からのみ発泡圧力がかかるため、第二の風路216が第三の仕切218と第四の仕切222と当接する部分を支点とし、弧を描いて膨出するおそれがある。しかし、第三の仕切218と第四の仕切222から立ち上がりまた垂れ下がるフランジ225とフランジ226が第二の風路216の前面と側面とを支え、さらには、フランジ同士が重なり合い爪233で固定されているため、第二の風路216が背面から受ける発泡圧力をフランジ225、226が十分受け止めることができ、第二の風路216を発泡圧力による変形から守ることができる。
また、ウレタン発泡時には圧力を受け止める樹脂等で構成されたウレタン治具が各室内に配置される。もちろん空間228内にもウレタン治具が配置される。これにより、第二の風路216の側面、前面がウレタン治具で押さえられることになり、発泡圧力による変形を防止することができる。特に、図6に矢印で示すように、第二の風路の両脇に存在する内箱203の部分が当該治具により支持されるため、当該治具が内箱203からの発泡圧力の一部を支えることができ、第二の風路216が発泡圧力により受ける負担が軽減される。
また、貯蔵室間の仕切り構造として第三の仕切り218と第四の仕切り222が硬質発泡ウレタンで充填されたものであり取り外しができず断熱箱体201と強固に接合しているため、貯蔵室間での冷気漏れがなくなり、品質の安定化につながる。さらに、断熱箱体201内が第三の仕切り218と第四の仕切り222により二枚のウレタンで充填された仕切り構造となるために、冷蔵庫本体の箱体強度を強くすることができ、冷蔵庫扉に収納された食品の荷重による冷蔵庫本体の歪みを抑制できる。
また、硬質発泡ウレタンで発泡された取り外しができない第三の仕切り218と第四の仕切り222で挟まれた切替室205と製氷室206は貯蔵室の高さが低いため、断熱箱体201をウレタン発泡した後第二の風路216を切替室205と製氷室206の奥部に取り付けるとなると作業性が非常に悪く、第二の風路216をウレタン発泡前に取り付けたことにより作業性を良くすることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における第二の風路部付近を模式的に示す分解斜視図である。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
同図において、本発明に係るダクトとしての第二の風路216は、ポリスチレン等の断熱材で構成されており、内部に手前の壁面から奥部の壁面の奥行き方向に渡される梁227が設けられている。当該梁227は、第二の風路216内部に流れる冷気の流れをできるだけ阻害しないように配置されている。具体的には、第二の風路216内の上下方向伸びた状態で設けられている。
当該梁227により、第二の風路216は、奥行き方向に対し構造的な強度が向上する。また、梁227が奥行き方向にのみ渡されているのは、第二の風路216の左右方向には空間228が存在し、左右方向に加わる発泡圧力が小さくて済むからである。さらに梁227を複数設けることで風路を細分化できる。
第二の風路216の背面に位置する内箱203には室内側に向かって突出する凸形状の膨出部232が設けられている。この膨出部232は、内箱203の壁を矩形状に波打たせた形状となされ、上下方向に伸びて設けられている。
また、第二の風路216の梁227と内箱203の膨出部232とは、お互いが重なり合う位置に構成されている。つまり、梁227が渡されている方向の延長上に膨出部232が存在している。また、第二の風路216の手前から奥に伸びる壁に対応する部分にも膨出部232が設けられている。
さらに、第二の風路216の背面には金属または樹脂成型品で構成された補強部材229が取り付けられている。補強部材229は内箱203の庫内側、もしくは、断熱箱体201内部の少なくともどちらかに取り付けられている。補強部材229の幅方向の大きさは第二の風路216の背面が確保される程度の大きさであり、さらに、空間228に掛かる位置まで設けられる大きさであることが望ましい。このように補強部材229の幅が第二の風路216よりも広いと、図6に示すように、断熱材を充填する際に発泡治具で補強部材229をも支えることができ(図6中矢印)、第二の風路216のかかる発泡圧力をより軽減させることが可能となる。
また、第二の風路216は、前後方向に分割される前ダクト部材としての前風路230と後ダクト部材としての後風路231とで構成されている。
以上のように構成された第二の風路216を備える冷蔵庫について、以下に説明する効果を有している。
第二の風路216に設けられた梁227により、発泡圧力に抗することのできる構造的強度を向上させることができる。また、内箱203に設けられた凸形状の膨出部232は、第二の風路216に設けられた梁227の部分に発泡圧力を集中させることで、第二の風路216の変形や破壊を防止することができる。また、内箱203の剛性を上げることができる。従って、断熱材充填時に発生する発泡圧力を、補強部材229が存在する場合は、補強部材229が受け止めその力を分散させ、さらに膨出部232により発泡圧力を分散させることができ、これにより第二の風路216が変形、つぶれを抑えることができる。また、第二の風路216に断熱材の充填による変形やつぶれの発生が無いため、設計どおりの風路を確保することができ切替室や冷蔵室を効率よく冷却できる。
さらに、梁227と凸形状の膨出部232とが重なり合うことで内箱203の膨出部232にかかる断熱材の発泡圧力が第二の風路216内の梁227によって受け止めることができる。また、内箱203の膨出部232以外の凹部分は第二の風路216と距離が確保されるため、発泡圧力により内箱203が変形が発生しても第二の風路216に変形等の影響を及ぼすことが少ない。また、梁227は複数設けることにより風路を細分化することができ、細分化された風路に温度差のついた冷気をそれぞれ挿通することで、効率よく冷気を配分することができる。
また、第二の風路216の背面であって内箱203の外側に取り付けられた補強部材229により、断熱材の発泡圧力が補強部材229に分散されて内箱203に係る圧力を低減することができ、引いては第二の風路216の変形を抑えることが可能となる。また、内箱203の内側に取り付けられた補強部材229により、第二の風路216に掛かる断熱材の発泡圧力による内箱203の変形を受け止めることができ、同様に第二の風路216の変形を低減することができる。
さらに、補強部材229が空間228に至るまで設けられ場合、治具で補強部材229の両端(少なくとも一端)を支持することができるため、補強部材229の発泡圧力に抗する力が向上するため第二の風路216にかかる発泡圧力をさらに低減できる。
また、第二の風路216を前後に分割された構造とすることで、梁227は複雑な風路構成や梁構成を採用しても容易に製作することが可能になる。従って、各貯蔵室内に供給する冷気の温度に変化を付けたり、各貯蔵室にきめ細かに冷気を放出することができ、貯蔵室内の温度分布を均一にできる。また、第二の風路216内に設置されるツインデンドウダンパ221等の第二の風路216の内側に収納する物品を容易に第二の風路216内に組み付けることができる。このように、第二の風路216の組み立てが容易であるということは、逆に分解も容易となりサービス性も向上する。さらに、発泡樹脂で構成することで断熱性が向上し低温の冷気を貯蔵室に送ることができる。また、第二の風路216が分割された構造であっても、発泡圧力により第二の風路216の形状が固定されるため、特殊な係合構造を備えなくても第二の風路216の形状を維持することが可能となり、また、合わせ目からの冷気の漏れ出しも防ぐことができる。
また、第三の仕切り218と第四の仕切り222とは断熱箱体201と一体に断熱材が充填されているため、製品完成後に第三の仕切り218や第四の仕切り222を断熱箱体201から取り外すのは困難となる。一方、第三の風路215aは第二の風路216の上にシール材やビスなどで断熱箱体201に取り付けられているため、ある程度、取り外し取付は可能である。従って、第三の風路215aを取り外した後、冷蔵室204から第2の風路216の上部に到達することができ、故障するであろうと思われるツインダンパー221を取り出してメンテナンスすることが可能となる。この場合、比較的大きな冷蔵室204を利用するため、作業員が容易に作業をすることができ、非常にメンテナンス性が高くなる。
本発明は冷蔵庫、特に断熱箱体と、庫内を仕切る仕切りとに一体に断熱材を充填して形成される冷蔵庫に適用できる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態における仕切りの構成を示す縦断面図 同実施の形態における第二の風路構成を示す平面断面図 同実施の形態における第二の風路を第三の仕切りに取り付けた状態を示す斜視図 同実施の形態における第二の風路近傍を分解して示す斜視図 同実施の形態における発泡治具による抗力の状態を示す平面断面図 本発明の実施の形態2における第二の風路部近傍を分解して示す斜視図 従来の冷蔵庫の縦断面図
符号の説明
201 断熱箱体
203 内箱
204 冷蔵室(第一の貯蔵室)
205 切替室(第四の貯蔵室)
207 野菜室(第二の貯蔵室)
208 冷凍室(第三の貯蔵室)
210 冷却室
211 第一の仕切り
215 第一の風路
216 第二の風路
217 第二の仕切り
218 第三の仕切り
222 第四の仕切り
225 フランジ
226 フランジ
227 梁
228 空間
229 補強部材
230 前風路(ダクト部材)
231 後風路(ダクト部材)
232 膨出部

Claims (7)

  1. 外壁を構成する断熱箱体と、前記断熱箱体に取付けられ、前記断熱箱体の庫内を仕切る仕切りと、前記断熱箱体の内部、及び、前記仕切りの内部に一体に充填される断熱材とを備える冷蔵庫であって、前記仕切りの奥端に取り付け可能となされ、前記断熱箱体の内法の幅よりも狭い幅の部分と、前記仕切りに隣接する仕切りにまで到達する長さとを有する冷気送風用のダクトを備え、前記仕切り及び前記隣接する仕切りは前記断熱箱体の中央に位置する切替室・製氷室の上下の仕切りであり、前記両仕切りの奥端部はフランジを備え、奥方向に向かって開口するコ字形状とし前記ダクトを抱え込む形状としたことで、断熱材を発泡充填する際に前記仕切りと前記隣接する仕切り、前記ダクトを前記内箱内部に取り付けた状態において、前記ダクトを介することなく前記内箱を押圧できる面を創出して前記ダクトの両脇に存在する前記内箱の部分をウレタン治具により支える部分としたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記ダクトは、当該ダクト内部に奥行き方向に渡される梁を備える請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記断熱箱体は、内箱と外箱とを備え、前記内箱は、前記ダクトの背面と対向する位置に膨出部を備える請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記膨出部は、前記梁が渡される方向の延長上に位置する請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記ダクトの後方に配置される補強部材を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記ダクトは、前ダクト部材と後ダクト部材とを前後方向に組み合わせてなる請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. さらに、前記ダクト内部に配置され、当該ダクト内部の冷気の送風量を調整するダンパーを備え、前記ダンパーは、前記ダクト上方または下方から着脱可能となされる請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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