JP6474747B2 - 自動分析装置及びその洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動分析装置及びその洗浄方法に係り、特に分注プローブの洗浄機構を備えた自動分析装置及びその洗浄方法に関する。
血液や尿などの生体試料に含まれる各種成分を分析する自動分析装置では、一般に、試料用分注プローブを洗浄機構により洗浄し、繰返し使用する方式がとられている。近年、自動分析装置においては、検体量の微量化や分析の高感度化が求められている。試料や試薬の分注に用いられるプローブの外面や内面の洗浄が不十分であると、吸引量や吐出量のばらつきの発生やコンタミネーションの発生により、分析精度が低下する。このため、プローブの外面や内面の清浄度を、長期間にわたりより高い状態に保つことが求められている。
プローブの外面や内面を清浄に保持する技術として、例えば特許文献1には、超音波発生部材により反応容器内の洗浄液を攪拌させて、試薬ノズルや検体ノズルのノズル洗浄処理を行う分析装置が開示されている。また、特許文献2には、洗浄槽内の洗浄液をヒータにより加熱した状態で、サンプル分注プローブを洗浄する自動分析装置が開示されている。
また、超音波発生部材による超音波洗浄やヒータによる加熱洗浄により、洗浄処理を加速させる効果を高める技術として、例えば特許文献3には、分注プローブ洗浄部のセラミックヒータを、熱電対の温度検出結果を元に温度制御するようにした分注装置が開示されている。
特許第4892384号公報 特開2008−202945号公報 特開2005−3610号公報
特許文献3に記載の分注装置は、熱電対によりヒータの温度を測定するものであり、洗浄液の液温自体の測定は行っていない。このため、外気温の変動や、ヒータが目的温度に到達してから洗浄液が目的温度に到達するまでの時間差等の要因により、ヒータによる測定温度と洗浄液の液温との間にずれが生じることがある。このため、特許文献3の技術では、洗浄液の液温を正確に把握して、ヒータの出力を所望の範囲内に制御することは困難である。
そこで、本発明の目的は、自動分析に用いるプローブの洗浄処理を適正に制御することができる自動分析装置及びその洗浄方法を提供することにある。
本発明に係る自動分析装置の好ましい実施形態としては、試料分注機構により分注された試料と、試薬分注機構により分注された試薬とを混合して、その混合液を分析する自動分析装置であって、前記試料分注機構内又は前記試薬分注機構内の圧力を検出する圧力センサと、前記試料分注機構又は前記試薬分注機構を洗浄する洗浄槽と、前記洗浄槽に収容される洗浄液の洗浄能力を向上させる洗浄加速機構と、前記圧力センサにより検出される圧力に基づき、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出する処理部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る自動分析装置の洗浄方法の好ましい実施形態としては、試料分注機構により分注された試料と、試薬分注機構により分注された試薬とを混合して、その混合液を分析する自動分析装置の洗浄方法であって、前記試料分注機構又は前記試薬分注機構により、該試料分注機構又は該試薬分注機構の洗浄を行う洗浄槽内に収容されている洗浄液を吸引し、前記吸引時点における前記試料分注機構内又は前記試薬分注機構内の圧力を、圧力センサにより検出し、前記圧力センサにより検出された圧力に基づき、前記洗浄槽の洗浄能力を向上させる洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出することを特徴とする。
本発明によれば、自動分析に用いるプローブの洗浄処理を適正に制御することができる自動分析装置及びその洗浄方法を実現することができる。
実施例1に係る自動分析装置の概略図である。 試料分注機構11と制御部50との接続関係を示す図である。 圧力センサ140により検出された圧力の変化状態を示す図である。 実施例1に係る自動分析装置の洗浄加速機構を制御する制御フローを説明するチャート図である。 実施例2に係る自動分析装置の洗浄加速機構を制御する制御フローを説明するチャート図である。 実施例3に係る自動分析装置の洗浄加速機構を制御する制御フローを説明するチャート図である。
図1は、実施例1に係る自動分析装置の概略図である。図1において、自動分析装置100には、その略中央に反応ディスク1が設置されている。反応ディスク1内には、反応容器2が円周上に並べて設置されている。反応ディスク1の周囲には、洗浄機構3、分光光度計4、攪拌機構5、6が配置されている。洗浄機構3には、洗浄用ポンプ20が接続されている。反応ディスク1には恒温槽41が接続されている。反応ディスク1に設置された反応容器2は、恒温槽41により一定温度に保持されている。
反応ディスク1の近傍には、試薬ボトル10を円周上に複数個載置可能な試薬ディスク9が設置されている。反応ディスク1と試薬ディスク9の間には、試薬分注機構7、8が設置されている。試薬分注機構7、8は、それぞれ、アームの先端に、試薬用分注プローブ7a、8aが接続されて構成されており、アームと、アームを支持する支柱により、試薬用分注プローブ7a、8aの回転及び上下動が可能に構成されている。
試薬用分注プローブ7a、8aには、試薬用シリンジ18が接続されている。試薬用シリンジ18は、試薬用分注プローブ7a、8aに液体を吸引吐出させるものである。試薬用分注プローブ7a、8aは、試薬用シリンジ18を作動させることで、試薬ボトル10内に収容された試薬を吸引し、アームの移動により、支柱を中心として円弧を描きながら反応容器2の位置まで移動する。さらに試薬用分注プローブ7a、8aは、試薬用シリンジ18を作動させることで、吸引した試薬を反応容器2に分注する。試薬用分注プローブ8aには、試薬用分注プローブ8aの流路内部の圧力を検知する圧力センサ240が接続されている。
反応ディスク1の近傍には、ラック16を保持しつつ移動する試料搬送機構17が設置されている。ラック16には、血液等の検査試料を収容する試料容器15が保持される。
反応ディスク1と試料搬送機構17との間には、試料分注機構11が設置されている。試料分注機構11は、アーム111の先端に試料用分注プローブ11aが接続されており、アーム111と、アーム111を支持する支柱112により、試料用分注プローブ11aの回転及び上下動が可能に構成されている。試料用分注プローブ11aには、試料用シリンジ19が接続されている。試料用シリンジ19は、試料用分注プローブ11aに液体を吸引吐出させるものである。
試料用分注プローブ11aは、試料用シリンジ19を作動させることで、試料容器15内に収容された試料を吸引し、アーム111の移動により、支柱112を中心として円弧を描きながら反応容器2の位置に移動する。さらに試料用分注プローブ11aは、試料用シリンジ19を作動させることで、吸引した試料を反応容器2に分注する。試料用分注プローブ11aには、試料用分注プローブ11aの流路内部の圧力を検知する圧力センサ140が接続されている。
また、攪拌機構5、6も、試薬分注機構7、8、試料分注機構11と同様に、支柱に支持されたアームの先端に、攪拌用プローブが接続されて構成されている。
試料用分注プローブ11aにより分注された試料と、試薬用分注プローブ7a、8aにより分注された試薬は、反応容器2内で混合されて、その混合液が、分光光度計4により分析される。
試薬分注機構7、8、試料分注機構11、攪拌機構5、6に備えられている各プローブの動作範囲内には、各プローブの洗浄を行うための洗浄槽33、32、13、31、30が設置されている。
例えば試料用分注プローブ11aの洗浄は、通常、洗浄槽13を用いて行われる。試料用分注プローブ11aを、より強力に洗浄するときには、洗浄槽142を用いて洗浄処理を行う。洗浄槽142には、洗浄液用シリンジ144を介して、洗浄液タンク143が接続されている。洗浄液タンク143には、例えばアルカリ洗浄液等の、洗浄能力の高い洗浄液が収容されており、この洗浄液は、洗浄液用シリンジ144により、洗浄液供給流路147を介して洗浄槽142に送液される。
洗浄槽142には、洗浄能力を向上させる洗浄加速機構145が設置されている。洗浄加速機構145としては、例えば超音波発生機やヒータを用いることができ、これらを併用することもできる。洗浄加速機構145を設置した洗浄槽142では、試料用分注プローブ11aを単に洗浄液に浸漬する場合と比較して、洗浄処理をより強力に行うことができる。
試薬用分注プローブ7a、8aの洗浄は、通常、洗浄槽33、32を用いて行われる。試薬用分注プローブ7a、8aを、より強力に洗浄するときには、洗浄槽242を用いて洗浄処理を行う。洗浄槽242には、洗浄液用シリンジ244を介して、洗浄液タンク243が接続されており、洗浄液タンク243内の洗浄液は、洗浄液用シリンジ244により、洗浄液供給流路247を介して洗浄槽242に送液される。
洗浄槽242には、洗浄槽142と同様、洗浄能力を向上させる洗浄加速機構245が設置されており、洗浄液タンク243には、洗浄液タンク143と同様、例えばアルカリ洗浄液等の、洗浄能力の高い洗浄液が収容されている。
上記した攪拌機構5、6、試薬分注機構7、8、試料分注機構11、試料搬送機構17、洗浄加速機構145、245、洗浄液用シリンジ144、244、試薬用シリンジ18、試料用シリンジ19、分光光度計4、試薬ディスク9、洗浄用ポンプ20、恒温槽41は、それぞれ制御部50に接続されており、制御部50により各々の動作が制御される。
次に、図2を用いて、試料分注機構11と制御部50との接続関係及び試料分注機構11の制御について説明する。図2は、試料分注機構11と制御部50との接続関係を示す図である。
試料用分注プローブ11aと試料用シリンジ19とは、分注流路60により接続されている。分注流路60は、分岐ブロック34において分岐しており、分岐路61に圧力センサ140が接続されている。また、試料用シリンジ19は、分注流路62により、ポンプ36を介して純水37を収容する純水タンク38に接続されている。分注流路62には、試料用シリンジ19とポンプ36との間の位置に、分注流路62の開閉を制御する電磁弁35が設置されている。
圧力センサ140により検知された圧力信号は、アンプ54を介してA/D変換器55に伝達され、圧力信号として信号処理部51に伝達される。信号処理部51は、例えばマイクロプロセッサであり、演算部51a、メモリ部51b、判定部51cの機能を有しており、圧力センサ140から伝達された圧力信号を処理、記憶するとともに、制御部50と交信する。
制御部50は、信号処理部51との交信に基づき、試料用分注プローブ駆動部52、試料用シリンジ駆動部53、電磁弁35、洗浄液用シリンジ駆動部56、洗浄加速機構145を制御する。
洗浄槽142を用いた試料用分注プローブ11aの洗浄は、例えば、以下のステップ11〜ステップ14の手順により行うことができる。なお、以下の説明では、洗浄加速機構145として、ヒータを用いた場合について説明する。
まず、ステップ11では、洗浄液用シリンジ駆動部56は、制御部50からの指令に基づき、洗浄液用シリンジ144を駆動し、洗浄液タンク143内の洗浄液146を、洗浄槽142に供給する。
次いで、ステップ12では、制御部50は、洗浄加速機構145を駆動する。洗浄加速機構145としてヒータを用いる場合には、洗浄槽142内の洗浄液が加熱される。なお、図1及び図2に示す例では、洗浄加速機構145を、洗浄槽142に設置する例を示したが、洗浄液供給流路147中に洗浄加速機構145を設置し、洗浄液を洗浄液供給流路147内で加熱した状態で、洗浄槽142に供給してもよい。
次いで、ステップ13では、試料用分注プローブ駆動部52は、制御部50からの指令に基づき、試料用分注プローブ11aの先端を、洗浄槽142内の洗浄液146に浸漬させるように下降させる。
次いで、ステップ14では、試料用シリンジ駆動部53は、制御部50からの指令に基づき、試料用シリンジ19を駆動し、洗浄槽142内の洗浄液146を、試料用分注プローブ11aにより吸引させる。試料用分注プローブ11a内には、洗浄加速機構145により加熱された洗浄液が吸引される。これにより、例えば洗浄槽13において行われる浸漬のみによる洗浄と比較して、洗浄効率が向上する。
試料用分注プローブ11aによる洗浄液の吸引時に、圧力センサ140は、試料用分注プローブ11a内の圧力を検出する。圧力センサ140により検出された圧力は、上記したように、アンプ54、A/D変換機55を介して、圧力情報として、信号処理部51に伝達される。図3に、圧力センサ140により検出された圧力の変化状態を示す。図3では、縦軸に、洗浄液146の吸引時に圧力センサ140により検出された圧力を示し、横軸に、吸引開始時点からの経過時間を示している。
なお、試料用分注プローブ11a内に吸引された洗浄液は、試料用シリンジ駆動部53により試料用シリンジ19を駆動することで、適宜、不図示の排出部に吐出する。
上記した洗浄槽142での洗浄を行った後、試料用分注プローブ11aに付着した洗浄液146の残存成分を取り除くため、以下のステップ21〜ステップ22の手順により、純水による洗浄を行ってもよい。
まず、ステップ21では、試料用分注プローブ駆動部52は、制御部50の指令に基づき、試料用分注プローブ11aを、洗浄槽142から洗浄槽13に移動させる。
次いで、ステップ22では、ポンプ36を駆動して、純水37を試料用分注プローブ11a側に引き上げた後、電磁弁35を開とし、ポンプ36により試料用分注プローブ11a内に高圧の圧力をかけることで、試料用分注プローブ11a内の液体を純水37により押し出し、試料用分注プローブ11a内を洗浄する。なお、洗浄槽13には、試料用分注プローブ11aの外側の表面を、純水により洗浄する機構を設置してもよい。
次に、実施例1に係る自動分析装置の洗浄方法において、圧力センサにより取得された圧力情報に基づき洗浄加速機構を制御する制御フローについて、図4のチャート図を用いて説明する。
なお、以下の説明では、洗浄加速機構145を管理するためのパラメータとして、洗浄液の液温を採用する場合を例に説明する。この場合、信号処理部51の演算部51aは、圧力センサ140により取得された圧力情報に基づき、圧力検出時点における洗浄液の液温を算出し、制御部50は、算出された洗浄液の液温に基づいて、洗浄加速機構145の出力の制御を行う。
まず、ステップ31では、事前準備として、予め互いに異なる温度に設定した複数の洗浄液を用意する。そして、各液温の洗浄液を、同一の試料用分注プローブ11aによりそれぞれ吸引し、吸引時における試料用分注プローブ11a内の圧力を、圧力センサ140により検出して圧力波形を取得する。
次に、ステップ32では、演算部51aは、ステップ31で得られた各液温の圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後における圧力(Pt1(T))についての、特徴量を算出する。特徴量は、圧力センサ140により検出される圧力の圧力変化の特徴を表すものであり、例えば、液温Tの洗浄液についての、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後における吸引圧力の絶対値(|Pt1(T)|)を、所定温度(α℃)の洗浄液についての、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後における吸引圧力の絶対値(|Pt1(α)|)で除して、平均化した値|Pt1(T)|/|Pt1(α)|を用いることができる。
次に、ステップ33では、演算部51aは、ステップ32で算出した、各洗浄液の特徴量の値から、洗浄液の液温と特徴量との関係式を算出する。演算部51aは、算出した関係式を、メモリ部51bに記憶する。
次に、ステップ34では、上記したステップ13、ステップ14で説明したようにして、洗浄槽142内の洗浄液146を、試料用分注プローブ11aにより吸引し、圧力センサ140により、試料用分注プローブ11a内の圧力を検出して、圧力波形を取得する。
次に、ステップ35では、演算部51aは、ステップ34で取得した圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後における吸引圧力(Pt1(T))について、特徴量(例えば|Pt1(T)|/|Pt1(α)|)を算出する。
次いで、ステップ36では、演算部51aは、メモリ部51bに記憶されている関係式を読み出し、この関係式に、ステップ35で算出された特徴量を代入して、洗浄液の液温Tを算出する。
次いで、ステップ37では、判定部51cは、演算部51aで算出された液温Tと、メモリ部51bに記憶されている、洗浄液の適正温度とを比較し、その比較結果に基づき、洗浄加速機構145が適切に作動しているか否かを判定する。演算部51aでは、必要に応じて、この判定結果に基づき、洗浄加速機構145の出力の調整量を算出し、制御部50に伝達する。制御部50は、伝達された情報に応じて、洗浄加速機構145を制御する。
なお、制御部50による洗浄加速機構145の制御は、必ずしも行わなくてもよい。例えば、判定部51cは、演算部51aにより算出された洗浄液の液温と、メモリ部51bに記憶されている、洗浄液の適正温度とを比較し、異常ありと判定した場合には、その旨を不図示の表示部に表示して、ユーザに洗浄加速機構145の交換を促す管理を行うようにしてもよい。
特徴量としては、例えば、吸引開始時点から所定の時間経過後における吸引圧力の絶対値(|Pt1|)を用いてもよい。ただし、特徴量として、|Pt1(T)|/|Pt1(α)|を用いることで、試料用分注プローブ11a毎の圧力変化のばらつきが平均化されるため、液温との関係で、包括的な関係式を得られ易いため好ましい。
以上説明した自動分析装置100の洗浄方法によれば、圧力センサ140により取得された圧力情報に基づいて、洗浄加速機構145を管理するためのパラメータとしての洗浄液の液温を、正確に把握することができる。このため、この値に基づいて、洗浄加速機構145の出力を適切に管理し、又は適切に制御することができる。従って、洗浄加速機構145により、試料用分注プローブ11aの洗浄効果を高めることができ、試料用分注プローブ11aの清浄度を高い状態に保つことができる。
(検証例1)
以下に、上述した手順により、圧力センサ140により得られた圧力情報から洗浄液の温度を算出したときの、算出結果の正確性についての検討を行った。
まず、事前準備として、温度の異なる複数の洗浄液を用意した。洗浄液の液温Tは、T=20℃、30℃、40℃、50℃、60℃とした。各洗浄液の液温Tは、洗浄槽142から試料用分注プローブ11aを外した状態で熱電対を挿入し、それぞれ、上記した各液温Tとなっていることを事前に確認した。
次に、各洗浄液を、同一の試料用分注プローブ11aにより吸引し、圧力センサ140により圧力情報を取得して、圧力波形を得た。次に、各洗浄液の特徴量として、各洗浄液の圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後の吸引圧力の絶対値|Pt1(T)|と、20℃の洗浄液の圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後の吸引圧力の絶対値|Pt1(20℃)|との比|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|を、演算部51aにおいて算出した。
次に、演算部51aにおいて、各洗浄液について得られた特徴量を、液温に対してプロットして、液温と特徴量との関係を算出した。その結果、下記の関係式(1)が算出され、|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|は、洗浄液の温度に対して、直線関係を有することが確認された。
(式1)
|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|=0.005×T+1.1
・・・(1)
得られた上記関係式(1)を、メモリ部51bに記憶した。
次に、45℃に設定した洗浄液と、55℃に設定した洗浄液を用意した。これらの洗浄液を、同一の試料用分注プローブ11aにより吸引して、圧力センサ140により圧力情報を取得して、圧力波形を得た。なお、これらの洗浄液は、洗浄槽142から試料用分注プローブ11aを外した状態で、洗浄槽142内に熱電対を挿入し、予め、液温が45℃、55℃であることを確認した。
次に、45℃の洗浄液及び55℃の洗浄液について、それぞれの特徴量|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|を、演算部51aにおいて算出した。具体的には、各洗浄液について得られた圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後の吸引圧力の絶対値|Pt1(T)|と、事前に取得されている、20℃の圧力波形における、吸引開始時点から所定時間(t1)経過後の吸引圧力の絶対値|Pt1(20℃)|との比|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|を、特徴量として算出した。
その結果、45℃の洗浄液では、|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|=0.88であり、55℃の洗浄液では、|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|=0.84であった。
次に、演算部51aにおいて、各洗浄液について算出した特徴量の値を、上記式(1)に代入して、液温Tを算出した。算出結果を表1に示す。
Figure 0006474747
表1において、丸括弧内の温度は、熱電対で予め実測した洗浄液の温度である。表1から明らかなように、圧力センサ140により取得した圧力情報に基づいて算出した洗浄液の温度は、熱電対により実測した洗浄液の温度と近い温度であり、洗浄液の温度が正確に算出されていることが確認された。
なお、試料用分注プローブ11aや試薬分注プローブ7a、8aは、通常、1mm以下の細径の中空パイプが用いられており、この中空部に、温度測定用の部材を挿入して、プローブ内に吸引された洗浄液の温度を測定することは困難である。また、一般に、洗浄液は高コストであるため、ランニングコストや環境負荷を考慮して、通常、洗浄槽142は小型化されて設置されている。従って、洗浄槽142内に温度測定用の部材を挿入すると、試料用分注プローブ11aと温度測定用の部材とが洗浄槽142内で接触し、互いに干渉する。このため、自動分析装置100において、洗浄液の液温を直接測定する手法では、洗浄液の液温を正確に把握することは困難である。
検証例1では、上記したように、圧力センサ142により取得された圧力情報を用いることで、洗浄液の液温を、正確に把握することができた。
実施例1において、例えば洗浄液の温度について、適正温度の基準範囲を設定しておけば、上記した洗浄液の液温の算出結果に基づき、洗浄液の液温が基準範囲内となるようにヒータの出力を制御することで、洗浄液の液温を適正な範囲に保持することができる。
実施例1では、演算部51aが、圧力情報の特徴量と、洗浄液の温度との関係式を算出する場合の例を示したが、必ずしもこの形態に限られない。例えば、洗浄加速機構145を管理するためのパラメータとして、洗浄加速機構145の出力電力を採用してもよい。この場合、演算部51aは、圧力情報の特徴量と、ヒータの出力電力との関係式を算出し、この関係式を用いて、圧力検出時点におけるヒータの出力電力を算出し、算出された出力電力の値を参照して、ヒータの出力を制御する。
また、圧力情報に基づき、洗浄液の液温の経時変化やヒータの出力電力の経時変化を算出し、これらに基づいて、洗浄加速機構145の出力を制御するようにしてもよい。
また、特徴量としては、時間t1における吸引圧力の絶対値の比である|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|や、時間t1における吸引圧力の絶対値以外にも、ある時間区間内の洗浄液吸引圧力の平均値、洗浄液吸引初期過程における圧力変動の微分係数、吸引停止後に発生する圧力揺動の振幅や位相等を用いることも可能である。
なお、特徴量の算出に先立ち、圧力情報データのスムージングなどの前処理を行うことで、外乱ノイズなどに由来する圧力情報の揺らぎによる誤差の影響を低減することが出来る。
洗浄加速機構145の出力の管理や制御は、例えば、洗浄液による洗浄と同時に、リアルタイムで行うことができる。また、別の方法として、洗浄加速機構145の出力の管理や制御を、自動分析装置による分析の終了後にSTANDBY状態になったタイミングで行うようにしてもよい。また、別の方法として、1日の分析開始前又は1日の分析開始後の時点で、洗浄加速機構145の出力の調整を行なっておき、このときに予め決定した出力により、一日の洗浄処理を制御するようにしてもよい。
また、洗浄加速機構の出力が基準範囲内となっていない場合に、アラームを出すように構成しても良い。
実施例2では、例えば試料用分注プローブ11aにおいて、試料を繰り返し吸引、分注することで、試料用分注プローブ11aの内径が変化し、液体吸引時の吸引圧力が経時的に変化したときの、洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出する場合の例である。
実施例1と異なる点は、圧力測定の基準とする液体として、常温の洗浄液を使用し、この常温の洗浄液を試料用分注プローブ11aにより吸引する時に、圧力センサ140により検出される基準圧力により、関係式(1)を補正した補正関係式を用いて、洗浄液の液温を算出する点である。
なお、実施例2では、実施例1で使用した自動分析装置100と同様の構成の自動分析装置を使用するため、その説明は省略する。また、試料用分注プローブ11aの洗浄処理も、実施例1と同様にして行うことができるため、その説明は省略する。
図5は、実施例2に係る自動分析装置の洗浄方法において、圧力センサにより取得された圧力情報に基づき洗浄加速機構を制御する制御フローを説明するチャート図である。実施例2では、実施例1の自動分析装置100を長期間使用して、試料用分注プローブ11aの内径が狭くなることで、吸引圧力が低下した場合における、洗浄加速機構145の制御又は管理を行う場合について説明する。
まず、ステップ41では、実施例1で算出した関係式(1)を変形した、補正関係式を算出する。例えば、常温(23℃)の洗浄液の、吸引開始時点から所定の時間(t1)経過後における吸引圧力の絶対値|Pt1(23℃)|を用いて、関係式(1)を変形する。この場合には、具体的には、関係式(1)の右辺にT=23を代入して、|Pt1(23℃)|/|Pt1(20℃)|の値(=1.215)を算出した後、関係式(1)の左辺に|Pt1(20℃)|/|Pt1(23℃)|を乗じ、右辺に1/1.215を乗じることで、特徴量を|Pt1(T)|/|Pt1(23℃)|とする補正関係式(2)が算出される。
(式2)
|Pt1(T)|/|Pt1(23℃)|=(0.005×T+1.1)/1.215 ・・・(2)
演算部51aは、算出された補正関係式(2)を、メモリ部51bに記憶する。なお、試料用分注プローブ11aの内面への血清の固着により内径が縮小した場合、圧力の絶対値|Pt1(T)|は、試料用分注プローブ11a毎に変化するが、|Pt1(T)|/|Pt1(20℃)|は、大幅には変化しないことが確認されており、この事実を前提として、関係式(1)から補正関係式(2)の算出が行われている。
次に、ステップ42では、常温(23℃)の洗浄液を試料用分注プローブ11aにより吸引し、吸引時の圧力を圧力センサ140により検出して、圧力波形を取得する。そして、この圧力波形から、吸引開始時点から時間t1経過時点での圧力Pt1(23℃)の絶対値|Pt1(23℃)|を、基準圧力として取得する。
次に、ステップ43では、実施例1のステップ34と同様にして、洗浄槽142内の洗浄液146を、試料用分注プローブ11aにより吸引し、圧力センサ140により、試料用分注プローブ11a内の圧力を検出して、圧力波形を取得する。
次に、ステップ44では、演算部51aは、ステップ43で得られた圧力波形における、吸引開始時点から時間t1経過時点での圧力(Pt1(T))について、特徴量|Pt1(T)|/|Pt1(23℃)|を算出する。
次いで、ステップ45では、判定部51cは、演算部51aで算出された特徴量を、メモリ部51bに記憶されている補正関係式(2)に代入して、洗浄液の液温を算出する。
次に、ステップ46では、判定部51c及び制御部50は、演算部51aで算出された液温に基づき、洗浄加速機構145の管理又は制御を行う。洗浄加速機構145の管理又は制御は、実施例1のステップ37と同様にして行うことができる。
(検証例)
以下に、上述した手順により、圧力センサ140により得られた圧力情報から洗浄液の温度を算出したときの、算出結果の正確性についての検討を行った。
まず、実施例1の検証例1で使用した試料用分注プローブ11aの内表面及び外表面に、血清を接触させて乾燥させる操作を複数回繰り返して、血清を強制的に固着させた。これにより、試料用分注プローブ11aの実効的な径が小さくなった。血清を固着させた後の試料用分注プローブ11aにより、20℃の液温の洗浄液を吸引し、吸引圧力|Pt1(20℃)|を圧力センサ140により測定したところ、血清付着前の試料用分注プローブ11aによる洗浄液(液温20℃)の吸引時の圧力の1.1倍となっていた。
まず、関係式(1)を補正した補正関係式(2)を算出した。検証例2では、圧力測定の基準とする液体として、常温(23℃)の洗浄液を使用した。このため、上記したステップ41で説明した手順により、補正関係式(2)を算出した。得られた補正関係式(2)を、メモリ部51bに記憶した。
次に、血清を強制的に付着させた試料用分注プローブ11aにより、常温(23℃)の洗浄液の吸引を行い、圧力センサ140により、吸引圧力の測定を行った。このとき得られた圧力波形から、吸引開始時点から時間t1経過時点での圧力の絶対値|Pt1(23℃)|を取得した。
次に、50℃に設定した洗浄液と、70℃に設定した洗浄液を用意した。これらの洗浄液を、同一の試料用分注プローブ11aにより吸引して、圧力センサ140により圧力情報を取得して、圧力波形を得た。なお、これらの洗浄液は、洗浄槽142から試料用分注プローブ11aを外した状態で、洗浄槽142内に熱電対を挿入し、予め、液温が50℃、70℃であることを確認した。
次に、50℃の洗浄液及び70℃の洗浄液について、演算部51aにおいて、特徴量|Pt1(T)|/|Pt1(23℃)|を算出した。具体的には、各洗浄液について得られた圧力波形における、吸引開始時点から所定の時間(t1)経過後における吸引圧力の絶対値|Pt1(T)|と、事前に取得されている、23℃の洗浄液の圧力波形における、吸引開始時点から所定の時間(t1)経過後における吸引圧力の絶対値|Pt1(23℃)|との比|Pt1(T)|/|Pt1(23℃)|を、特徴量として算出した。
次に、演算部51aにおいて、各洗浄液について算出した特徴量の値を、補正関係式(2)に代入して、洗浄液の液温Tを算出した。算出結果を表2に示す。
Figure 0006474747
表2において、丸括弧内の温度は、熱電対で予め実測した洗浄液の温度である。表2から明らかなように、圧力センサ140により取得した圧力情報に基づき算出した洗浄液の温度は、熱電対により実測した洗浄液の温度と近い温度であり、洗浄液の温度が正確に算出されていることが確認された。
実施例2によれば、試料用分注プローブ11aの使用状態に依存することなく、洗浄加速機構145の出力を、適切に管理又は制御することができる。即ち、実施例2によれば、試料用分注プローブ11aを繰り返し使用することで、同一の試料用分注プローブ11aによる液体吸引時の圧力が経時的に変化したときに、圧力情報と洗浄液の液温との関係式を改めて算出したり、|Pt1(20℃)|を検出し直したりしなくても、関係式(1)を変形した補正関係式(2)を算出するだけで、実施例1と略同等の手順により、洗浄液の液温を算出することができる。
試料用分注プローブ11aの吸引能力が変化した場合に、関係式(1)をそのまま使用して、液温を正確に算出するためには、洗浄液の液温を一旦20℃まで低下させて|Pt1(20℃)|を検出し直し、この値を関係式(1)に代入する必要がある。一方、補正関係式(2)を用いた実施例2の方法では、試料用分注プローブ11aの吸引能力が変化したときに、洗浄液の液温を20℃まで低下させて|Pt1(20℃)|を検出し直さなくても、常温(23℃)の状態のまま検出した|Pt1(23℃)|を代入するだけで、洗浄液の液温を正確に算出することができる。
なお、上記した実施例2では、基準圧力の算出に、常温の洗浄液を用いたが、基準圧力の算出には、予め所定の温度に設定した洗浄液や純水を用いるようにしてもよい。
例えば、所定の反応容器2(図1参照)に純水や洗浄液等の液体を注入しておき、恒温槽41を作動させて一定時間保持することで、この反応容器2内の液体の温度は、所定の設定温度に保持される。この反応容器2内の液体を、試料用分注プローブ11aにより吸引し、吸引時に圧力センサ140により測定された圧力を、基準圧力として用いることで、より正確に温度管理された液体の吸引圧力を、基準圧力として用いることができる。
実施例1、2では、洗浄加速機構145として、ヒータを用いた場合について説明した。実施例3では、洗浄加速機構145として、超音波洗浄器を用いた場合について説明する。
図6は、実施例3に係る自動分析装置の洗浄方法において、圧力センサにより取得された圧力情報に基づき洗浄加速機構を制御する制御フローを説明するチャート図である。
まず、実施例1のステップ31〜ステップ36と同様にして、試料用分注プローブ11aによる吸引圧力の圧力情報を取得し、洗浄液の液温Tを算出する。
次に、ステップ51において、演算部51aは、算出した液温Tを用いて、下記式(3)により超音波の出力Uを算出する。
(式3)
U=(dT/dt)CpM ・・・(3)
式(3)において、Uは、超音波の出力、Tは温度、tは時間、Cpは洗浄液の比熱、Mは洗浄液の体積を示している。
次に、ステップ52において、判定部51c及び制御部50は、演算部51aで算出された液温に基づき、洗浄加速機構145の管理又は制御を行う。洗浄加速機構145の管理又は制御は、実施例1のステップ37と同様にして行うことができる。
実施例3によれば、洗浄加速機構145として超音波洗浄器を用いた場合に、洗浄加速機構145を管理するためのパラメータとして、洗浄加速器の超音波出力を用いることができる。このため、超音波洗浄器の出力の管理又は制御を、効率的に行うことが可能となる。
以上、実施例1〜3では、試料用分注プローブ11aにより圧力情報を取得し、この圧力情報に基づき、洗浄液の液温の算出及びこれに基づく洗浄加速機構145の管理又は制御を行う場合を例に説明したが、試薬用分注プローブ8aにより圧力情報を取得する場合にも、実施例1〜3で説明したのと同様にして、洗浄液の液温の算出及びこれに基づく洗浄加速機構145の管理又は制御を行うことができる。
以上説明した実施例1〜3に係る自動分析装置は、例えば、血液や尿などの生体試料に含まれる無機イオン、タンパク質、尿素などの含窒素成分、糖、脂質、酵素、ホルモン、薬物、腫瘍マーカ等の各種成分を分析する臨床化学分析の分野において、適用することができる。
100…自動分析装置、1…反応ディスク、2…反応容器、3…洗浄機構、4…分光光度計、5、6…攪拌機構、7、8…試薬分注機構、7a、8a…試薬用分注プローブ、71、81、111…アーム、72、82、112…支柱、9…試薬ディスク、10…試薬ボトル、11…試料分注機構、11a…試料用分注プローブ、13、30、31、32、33…洗浄槽、15…試料容器、16…ラック、17…試料搬送機構、18…試薬用シリンジ、19…試料用シリンジ、20…洗浄用ポンプ、34…分岐ブロック、35…電磁弁、36…ポンプ、37…純水、38…純水タンク、41…恒温槽、50…制御部、51…信号処理部、51a…演算部、51b…メモリ部、51c…判定部、52…試料用分注プローブ駆動部、53…試料用シリンジ駆動部、54…アンプ、55…A/D変換器、56…洗浄液用シリンジ駆動部、60…分注流路、61…分岐路、62…分注流路、140、240…圧力センサ、142、242…洗浄槽、143、243…洗浄液タンク、144、244…洗浄液用シリンジ、145、245…洗浄加速機構、146…洗浄液、147、247…洗浄液供給流路

Claims (12)

  1. 試料分注機構により分注された試料と、試薬分注機構により分注された試薬とを混合して、その混合液を分析する自動分析装置であって、
    前記試料分注機構内又は前記試薬分注機構内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記試料分注機構又は前記試薬分注機構を洗浄する洗浄槽と、
    前記洗浄槽に収容される洗浄液の洗浄能力を向上させる洗浄加速機構と、
    前記圧力センサにより検出される圧力に基づき、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出する処理部と、
    を有することを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記処理部は、前記圧力センサにより検出される圧力と、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとの関係式を用いて、前記圧力センサにより検出された圧力に基づき、該圧力の検出時点における、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記処理部は、前記関係式として、前記圧力センサにより検出される圧力の変化の特徴を表す特徴量と、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとの関係式を算出することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記処理部により算出された前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータを用いて、前記洗浄加速機構を制御する制御部を有することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  5. 前記洗浄加速機構は、ヒータ又は超音波洗浄器であることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  6. 前記処理部は、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとして、前記洗浄液の温度を算出することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  7. 前記処理部は、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとして、前記超音波洗浄器の超音波出力を算出することを特徴とする請求項5に記載の自動分析装置。
  8. 前記処理部は、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとして、該洗浄加速機構の出力電力を算出することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  9. 前記処理部は、圧力測定の基準とする液体を前記試料分注機構又は前記試薬分注機構により吸引する時に、前記圧力センサにより検出される基準圧力を用いて、前記関係式を補正した補正関係式を算出することを特徴とする請求項3に記載の自動分析装置。
  10. 前記自動分析装置は、前記試料又は前記試薬の少なくとも一方が分注される反応容器を一定温度に保持する恒温槽を備え、
    前記処理部は、前記恒温槽により前記反応容器内で温度調整された液体を前記試料分注機構又は前記試薬分注機構により吸引する時に、前記圧力センサにより測定された圧力を前記基準圧力として使用して、前記補正関係式を算出することを特徴とする請求項9に記載の自動分析装置。
  11. 試料分注機構により分注された試料と、試薬分注機構により分注された試薬とを混合して、その混合液を分析する自動分析装置の洗浄方法であって、
    前記試料分注機構又は前記試薬分注機構により、該試料分注機構又は該試薬分注機構の洗浄を行う洗浄槽内に収容されている洗浄液を吸引し、前記吸引時点における前記試料分注機構内又は前記試薬分注機構内の圧力を、圧力センサにより検出し、
    前記圧力センサにより検出された圧力に基づき、前記洗浄槽の洗浄能力を向上させる洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出することを特徴とする自動分析装置の洗浄方法。
  12. 前記圧力センサにより検出される圧力と、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータとの関係式を算出し、
    前記関係式を用いて、前記圧力センサにより検出された圧力から、前記圧力の検出時点における、前記洗浄加速機構を管理するためのパラメータを算出することを特徴とする請求項11に記載の自動分析装置の洗浄方法。
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