JP6474565B2 - ウレタン(メタ)アクリレート及びそれを含有する活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents

ウレタン(メタ)アクリレート及びそれを含有する活性エネルギー線硬化性組成物 Download PDF

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Description

本発明は、ウレタン(メタ)アクリレートモノマーに関し、より詳しくは、活性エネルギー線に対する硬化性を向上させると共に、スラッジ抑制能や抑泡性に優れたウレタン(メタ)アクリレートモノマーに関する。
ウレタン(メタ)アクリレートは、活性エネルギー線により硬化し、得られる硬化物は優れた柔軟性、接着性を有するため、各種光学部材、電気・電子部材、シーリング材、接着剤、および紙、プラスチック等のコーティング剤として広く使用されている。
近年、これらの用途において環境への影響や安全上の理由により、活性エネルギー線硬化性組成物の水系化の検討が進められている。これまでに、(1)分子内に少なくとも1個の水酸基を含有するアクリル酸エステル、(2)有機ポリイソシアネート類、及び(3)少なくとも1個の水酸基を含有するポリエチレングリコール類を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレート、及びこれらを水分散させたエマルジョン型の活性エネルギー線硬化性組成物が種々開示されている(特許文献1乃至特許文献3)。
特開平6−287260号公報 特開平9−328525号公報 特開2003−40955号公報
上述したように、ウレタン(メタ)アクリレートの水系化が進められ、種々の硬化性材料が提案されているが、これら材料において活性エネルギー線に対する更なる硬化性の向上が求められている。硬化性の向上を図るための方法として、組成物中の光開始剤の配合量を増やす方法がある。しかしこの方法は、水系の硬化性材料においてはスラッジ発生につながり、塗工欠陥が発生したり、塗工機が目詰まりするといった問題がある。
一方、1個の水酸基を含有するポリエチレングリコール類の使用は、ウレタン(メタ)アクリレートの分散性を高める効果を有するとされている。しかしながらこれまで提案されたウレタン(メタ)アクリレートにあっては、硬化性、スラッジ抑制、抑泡性といった種々の性能と両立を図ることは難しく、こうした全ての性能を満足するウレタン(メタ)アクリレートには検討の余地が残されていた。
このように本発明は、上述の課題に鑑みなされたものであって、活性エネルギー線に対する硬化性を向上させると共に、スラッジ抑制能や抑泡性に優れた硬化性組成物を提供できる、ウレタン(メタ)アクリレートモノマーを提供することを課題とする。
本発明者らが検討した結果、ウレタン(メタ)アクリレートを構成する成分として(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルを採用することにより、得られたウレタン(メタ)アクリレートは、活性エネルギー線に対する硬化性が向上するだけでなく、またスラッジ及び泡立ちの発生が抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、有機ポリイソシアネート(a)に、分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート(b)及び(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテル(c)を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートを対象とするものである。
中でも、本発明のウレタン(メタ)アクリレートは、前記有機ポリイソシアネート(a)に、(b)成分及び(c)成分をモル比で(b):(c)=99:1〜50:50の割合にて反応させたものであることが好ましい。
また本発明は、前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物も対象とする。
本発明のウレタン(メタ)アクリレートは、活性エネルギー線に対する硬化性を向上させるとともに、スラッジ抑制能並びに抑泡性に優れる活性エネルギー線硬化性組成物を提供可能となる。
また本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は硬化性に優れる硬化膜を形成できる。さらに該組成物はスラッジ発生量が少なく抑泡性にも優れ、すなわち経時安定性に優れるだけでなく、塗工欠陥の発生や、塗工機等を用いた場合の目詰り等の不具合を抑制することができる。
本発明のウレタン(メタ)アクリレートは、有機ポリイソシアネート(a)、分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート(b)、及び(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテル(c)を反応させて得られるものである。なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレートとメタクリレートの双方を指す。
以下、本発明のウレタン(メタ)アクリレートを構成する成分について詳述する。
[(a)有機ポリイソシアネート]
(a)有機ポリイソシアネートは、分子内に反応性のイソシアネート基を複数有するものであれば特に限定されるものではないが、具体的には以下の化合物を使用することができる。例えば、炭素原子数(イソシアネート基中の炭素原子を除く、以下同様)6〜20の芳香族ポリイソシアネート[例えば1,3−又は1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−又は2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−又は2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフチレンジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、m−又はp−イソシアナトフェニルスルホニルイソシアネートなど]、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(ポリメリックMDI)、炭素原子数2〜18の脂肪族ポリイソシアネート[例えばエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、リジンジイソシアネート(2,6−ジイソシアナトヘキサン酸メチル)、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、ビス(2−イソシアナトエチル)フマレート、ビス(2−イソシアナトエチル)カーボネートなど]、炭素原子数8〜15の脂環式ポリイソシアネート[例えばイソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート(水添TDI)、ビス(2−イソシアネートエチル)4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレートなど]、炭素原子数8〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)など]、およびこれらのポリイソシアネートの変成物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基などを含有する変成物)や、これらの2種以上の混合物などが挙
げられる。
これらの中でも、反応性及び安全性の点で脂肪族または芳香族ポリイソシアネート(特にジイソシアネート)が好ましく、HDI、IPDIおよびMDIがより好ましい。
[(b)分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート]
(b)分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006474565
上記式(1)中、Rは水素原子またはメチル基を表し、ROは炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基を表し、nは1〜50の整数を表す。
上記ROで表される炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
nは、好ましくは3〜25の整数であり、より好ましくは5〜15の整数である。
nが2以上の場合、ROは2種以上のオキシアルキレン基から構成されていてもよく、その場合、種類の異なるオキシアルキレン基がブロック付加であってもランダム付加であってもよい。
上記式(1)で表される化合物の具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、並びにこれら(メタ)アクリレート化合物の各種アルキレンオキサイド付加物が挙げられる。
上記アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドが挙げられ、2種以上のアルキレンオキサイドを付加する場合は、ブロック付加でもランダム付加でもよい。アルキレンオキサイドの付加モル数は1〜50の整数、好ましくは3〜25、より好ましくは5〜15である。
[(c)(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテル]
(c)(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルとしては、例えば下記一般式(2)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006474565
式(2)中、Rは単結合または炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、pは1〜3の整数を表し、ROは炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基を表し、mは1〜50の整数を表す。
上記Rにおける炭素原子数1〜10の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基を挙げることができる。これらの炭化水素基は直鎖状でも分岐鎖状であってもよい。
また、上記ROで表される炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。
mは、好ましくは3〜25の整数であり、より好ましくは5〜15の整数である。
mが2以上の場合、ROは2種以上のオキシアルキレン基から構成されていてもよく、その場合、種類の異なるオキシアルキレン基がブロック付加であってもランダム付加であってもよい。
上記式(2)で表される化合物の具体例としては、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)フェニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)ベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(モノ、ジまたはトリ)スチレン化フェニルエーテル、ポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(モノ、ジまたはトリ)スチレン化フェニルエーテル等が挙げられる。
[ウレタン(メタ)アクリレート(A)]
本発明のウレタン(メタ)アクリレートは、前述の(a)乃至(c)成分を反応させて得られるものであり、これら成分の使用量は得られるウレタン(メタ)アクリレートの化成エネルギー線に対する硬化性等を考慮して決定される。
好ましくは、活性エネルギー線に対する硬化性やスラッジ抑制性等の点から、前述の(a)成分に対して、(b)成分と(c)成分とをモル比で、(b)成分:(c)成分=99:1〜50:50、好ましくは98:2〜80:20、より好ましくは97:3〜90:10の割合にて使用することが好ましい。
また(a)成分に対する(b)成分及び(c)成分の使用量は、ヒドロキシ基((b)及び(c)成分)/イソシアネート基((a)成分)の当量比が1.00〜1.05となるように、それぞれ使用することが好ましい。
本発明のウレタン(メタ)アクリレートの製造方法は特に限定されず、前述の(a)乃至(c)成分のそれぞれを一括に仕込んでウレタン化反応を実施してもよいし、先に(a)成分と(b)成分とを反応させた後に(c)成分を反応させてもよいし、或いは、(b)成分と(c)成分の混合物に(a)成分を加えて反応させてもよい。
反応温度は30〜90℃、好ましくは40〜80℃、より好ましくは50〜70℃であり、反応時間は4〜12時間程度である。反応の終了はIR測定にてNCO由来のピークが消失したことにより容易に確認可能である。
また上記ウレタン化反応に際して、反応促進のために公知のウレタン化触媒を使用してもよく、例えば該触媒として、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、ジブチルチオ錫酸、オクチル酸第一錫、ジ−n−オクチル錫ジラウレートなどの有機金属、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルジドデシルアミン、N−ドデシルモルホリン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−エチルモルホリン、ジメチルエタノールアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、イソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、オキシイソプロピルバナデート、n−プロピルジルコネート、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン等を適宜選択して使用可能である。
[活性エネルギー線硬化性組成物]
前述のウレタン(メタ)アクリレート(A)と光重合開始剤(B)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物も、本発明の対象である。
光重合開始剤(B)としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェノン類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−アミルアントラキノン、2−アミノアントラキノン等のアントラキノン類;2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン等のチオキサントン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;ベンゾフェノン、メチルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン類;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体;9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9’−アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、オキシム化合物類等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、該組成物の総質量に対して、前記(A)ウレタン(メタ)アクリレートを20〜99質量%、前記(B)光重合開始剤を0.1〜10質量%の割合にて含有してなることが好ましい。
照射する活性エネルギー線としては、例えば、紫外線や電子線が挙げられる。紫外線により硬化させる場合、光源としてキセノンランプ、高圧水銀灯、メタルハライドランプを有する紫外線照射装置が使用され、必要に応じて光量、光源の配置などが調整される。例えば、高圧水銀灯を使用する場合、通常80〜250mW/cmの光量を有したランプ1灯に対して、積算光量50〜5,000mJ/cmで硬化させるのが好ましい。
また本発明の活性エネルギー線硬化性組成物には、酸化防止剤、重合禁止剤、黄変防止剤、紫外線吸収剤、フィラー、染顔料、油、可塑剤、ワックス類、乾燥剤、分散剤、湿潤剤、乳化剤、ゲル化剤、安定剤、消泡剤、レベリング剤、チクソトロピー性付与剤、難燃剤、充填剤、補強剤、艶消し剤、架橋剤等の各種添加剤を含有することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、塗料、コーティング剤、印刷インキ、接着剤、粘着剤、シーリング材、各種光学部材(プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー等)等として好適に用いることができる。
以下に、実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、以下「部」は、特記しない限りいずれも質量基準である。
(製造例1)
温度計、撹拌羽根、滴下ロートを備え付けた500mL五口フラスコに、ポリエチレングリコール(8EO)モノアクリレート200部、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(15EO5PO)トリスチレン化フェニルエーテル26.9部、ジブチル錫ジラウレート0.03部を仕込んだ。次に、撹拌しながらヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)39.1部を30分かけて滴下しながら加えた。IR測定でNCO由来のピークが消失するまで70℃で反応させ、ウレタンアクリレート(A−1)を得た。
(製造例2)
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(15EO5PO)トリスチレン化フェニルエーテル26.9部をポリオキシプロピレン(5PO)トリスチレン化フェニルエーテル14.6部に変更したこと以外は製造例1と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−2)を得た。
(製造例3)
ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)39.1部をイソホロンジイソシアネート(エボニック(株)社製、VESTANAT(登録商標) IPDI)51.6部に変更したこと以外は製造例1と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−3)を得た。
(製造例4)
製造例1と同様のフラスコに、ポリプロピレングリコール(10PO)モノアクリレート200部、ポリオキシエチレン(12EO)ジスチレン化フェニルエーテル14.6部、ジブチル錫ジラウレート0.03部を仕込んだ。次に、撹拌しながらヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)29.6部を30分かけて滴下しながら加えた。IR測定でNCO由来のピークが消失するまで70℃で反応させ、ウレタンアクリレート(A−4)を得た。
(比較製造例1)
製造例1と同様のフラスコに、ポリエチレングリコール(8EO)モノアクリレート230部、ジブチル錫ジラウレート0.03部を仕込んだ。次に、室温で撹拌しながらヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)42.9部を30分かけて滴下しながら加えた後、IR測定でNCO由来のピークが消失するまで70℃で反応させ、ウレタンアクリレート(A−5)を得た。
(比較製造例2)
ヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)42.9部をイソホロンジイソシアネート(エボニック(株)社製、VESTANAT(登録商標) IPDI)56.7部に変更したこと以外は比較製造例1と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−6)を得た。
(比較製造例3)
製造例1と同様のフラスコに、ポリプロピレングリコール(10PO)モノアクリレート230部、ジブチル錫ジラウレート0.03部を仕込んだ。次に、撹拌しながらヘキサメチレン−1,6−ジイソシアネート(住化バイエルウレタン(株)社製、デスモジュール(登録商標)H)32.5部を30分かけて滴下しながら加えた。IR測定でNCO由来のピークが消失するまで70℃で反応させ、ウレタンアクリレート(A−7)を得た。
(比較製造例4)
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(15EO5PO)トリスチレン化フェニルエーテル26.9部をポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(2EO6PO)2−ヘキシルデシルエーテル14.9部に変更したこと以外は製造例1と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−8)を得た。
(比較製造例5)
ポリオキシエチレン(12EO)ジスチレン化フェニルエーテル14.6部をポリオキシエチレン(10EO)メチルエーテル7.9部に変更したこと以外は製造例4と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−9)を得た。
(比較製造例6)
ポリオキシエチレン(12EO)ジスチレン化フェニルエーテル14.6部をポリオキシプロピレン(10PO)メチルエーテル10.2部に変更したこと以外は製造例4と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−10)を得た。
(比較製造例7)
ポリオキシエチレン(12EO)ジスチレン化フェニルエーテル14.6部をポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(4EO4PO)2−ブチルオクチルエーテル10.2部に変更したこと以外は製造例4と同様に行い、ウレタンアクリレート(A−11)を得た。
(性能評価)
製造例1〜4又は比較製造例1〜7で得たウレタンアクリレートA1〜A11 40部、光重合開始剤としてイルガキュア184(チバスペシャリティ社製、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)3部、溶剤としてイソプロパノール5部、固形分調整として水60部を配合し、実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例7の活性エネルギー線硬化性組成物溶液を調製した。
また、比較製造例1で得たウレタンアクリレートA−5 36部、イルガキュア3部、イソプロパノール5部、界面活性剤S−1(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(15EO5PO)トリスチレン化フェニルエーテル) 4部、水60部を配合した比較例8の活性エネルギー線硬化性組成物溶液、並びにウレタンアクリレートA−5を比較製造例3で得たウレタンアクリレートA−7 38部とし、界面活性剤S−1を界面活性剤S−2(ポリオキシエチレン(12EO)ジスチレン化フェニルエーテル) 2部に変えた以外は比較例8と同様に調製した比較例9の活性エネルギー線硬化性組成物溶液を調製した。
これらのサンプルを用いて以下に示す評価を実施した。配合例及び評価結果について表1に示す。
(1)活性エネルギー線に対する硬化性
上述の活性エネルギー線硬化性組成物溶液のそれぞれを50μmバーコーターでガラス基板上に塗布し、100℃の熱風乾燥機で5分間乾燥させた。室温で10分間放置した後、100mW/cmのUV照射機で照射し、硬化膜を形成した。硬化膜のタック性を評価し、タック性が無くなるまでの照射回数をカウントした。照射回数のカウント結果を表1に示す。
(2)鉛筆硬度
上述の活性エネルギー線硬化性組成物溶液のそれぞれを50μmバーコーターでガラス基板上に塗布し、100℃の熱風乾燥機で5分間乾燥させた。室温で10分間放置した後、100mW/cmのUV照射機で積算光量が400mJ/cmになるようにしてU
V照射し、硬化膜を形成した。得られた硬化膜をJIS K 5600 5−4に従って評価し、鉛筆硬度を求めた。なお硬化膜としては、少なくとも鉛筆硬度がH以上であることが求められる。
(3)スラッジ抑制能
各活性エネルギー線硬化性組成物溶液を1週間静置保管させた後のスラッジ発生量について、目視にて観察し、以下の評価基準にて評価した。
○:スラッジが全く見られない
△:わずかにスラッジが見られる
×:多量のスラッジが見られる
(4)抑泡性
上述の活性エネルギー線硬化性組成物溶液のそれぞれを100mLメスシリンダーに50mLとり、乾燥空気(30mL/min)で30分間バブリングした。この時、概溶液の泡の発生の有無と、泡が発生した場合にはその泡の高さについて観察し、以下の評価基準にて評価した。
○:起泡が全く見られない
△:起泡するが容器からはあふれ出ない
×:容器からあふれ出すほど起泡する
Figure 0006474565
表1に示すように、本発明のウレタン(メタ)アクリレートA−1〜A−4を用いた活性エネルギー線硬化性組成物(実施例1乃至実施例4)は、硬化性及び鉛筆硬度、並びに
スラッジ抑制能及び抑泡性の殆ど全ての評価において高い評価が得られた。
一方、本発明以外のウレタン(メタ)アクリレート、すなわち、(c)(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルを使用せずに調製したウレタン(メタ)アクリレートA−5〜A−7、並びに上記(c)成分に代えて、(ポリ)オキシアルキレンアルキルエーテルを使用して調製したウレタン(メタ)アクリレートA−8〜A−11を用いた活性エネルギー線硬化性組成物(比較例1乃至比較例7)にあっては、上記評価中いずれかでは高評価となったものも存在したが、上記4評価の全てを満足する結果を得ることはできなかった。中でも硬化性の評価に関しては、そのほとんどが実施例の結果と同等以下とする結果となり、また、スラッジ抑制能と抑泡性を両立することは困難であるとする結果が得られた。さらに、(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルを使用せずに調製したウレタン(メタ)アクリレートA−5又はA−7を用い、界面活性剤としてポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテルを別に添加した活性エネルギー線硬化性組成物(比較例8及び比較例9)にあっても、ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテルをその一成分として調製したウレタン(メタ)アクリレート(A−1、A−4)を使用した実施例1及び実施例4と比べて、硬度、抑泡性の点で劣るとする結果が得られた。
以上の通り、本発明のウレタン(メタ)アクリレートは、それを構成する成分として(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルを採用することにより、すなわち有機ポリイソシアネートに対して分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート及び(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテルを組み合わせて反応させることにより、得られたウレタン(メタ)アクリレートにおいて、活性エネルギー線に対する硬化性が向上するとともに、スラッジ及び泡立ちの発生が抑制できることが確認された。

Claims (3)

  1. 有機ポリイソシアネート(a)に、分子内に1個のヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート(b)及び(ポリ)オキシアルキレンアリールフェニルエーテル(c)を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートであって、
    前記(b)成分が、下記一般式(1)で表される化合物であり、
    前記(c)成分が、下記一般式(2)で表される化合物である、
    ウレタン(メタ)アクリレート。
    Figure 0006474565
    (式(1)中、R は水素原子またはメチル基を表し、R Oは炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基を表し、nは1〜50の整数を表す。)
    Figure 0006474565
    (式(2)中、R は単結合または炭素原子数1〜10の炭化水素基を表し、pは1〜3の整数を表し、R Oは炭素原子数2〜4のオキシアルキレン基を表し、mは1〜50の整数を表す。)
  2. 前記(a)成分に、前記(b)成分及び前記(c)成分をモル比で(b):(c)=99:1〜50:50の割合にて反応させたものである、請求項1に記載のウレタン(メタ)アクリレート。
  3. 請求項1又は2に記載のウレタン(メタ)アクリレート(A)及び光重合開始剤(B)を含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
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