JP6474507B2 - チップアップシート - Google Patents
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Description
また、上記構成によれば、クッションフレームに備えられた着座者支持プレートによって着座者を好適に支持することができ、更に、着座者支持プレートと連結部材との干渉を避けることができる。
更に、前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部の間のシート幅方向における長さは、前記フットの前記被係合部のシート幅方向における長さよりも長いと好適である。
上記構成によれば、連結部材が左右のサイドフレームの少なくとも一方の周面に巻き付くことで取付剛性を高めることができ、巻付部で溶接されていることで、取付剛性をより高めることができる。
また、前記クッションフレームに前記シートバックフレームを接続するアームを有し、チップアップ状態において、前記連結部材は前記アームの前記クッションフレーム側の端部よりも下方に位置していると好適である。
更に、チップアップ状態において、前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部は、前記着座者支持プレートよりもシート幅方向における外側に配置されるとともに、前記クッションフレームよりもシート幅方向における内側に配置されていると好適である。
また、本発明によれば、左右のサイドフレームの前方にあるものが連結部材の両側の側部に引っかかることを抑制できる。
更に、本発明によれば、汎用性の高いチップアップシートを提供することができる。
連結ブラケット3は、シート幅方向左右に設けられており、フロア上段fbに立て付け状態で固定され、シートバック4を回動可能に支持する。ここで、フロア上段fbと後述するフロア下段faとは、本発明に係るフロアに対応する。
また、図示せぬシートバックフレームの左右外側面であって下方部分には、フロア上段fbと連結するための左右の連結ブラケット3が上下に延在して取り付けられている。また、シートバック4は、シートクッション2にアーム6によって接続されている。
クッションフレーム2aには、板状の着座者支持プレート15が座面の前後方向に架け渡されて取り付けられている。着座者支持プレート15は、板ばねとして機能して着座者を下方から支持するものであり、前後方向に限らず左右方向に架け渡されたものであってもよく、座面に並設されていればよい。
フット1は、図3に示すように、サイドフレーム10,11とサイドフレーム10,11に連続的に形成された被係合部12とから構成される略C字形状のパイプ部材と、サイドフレーム10,11に架け渡されて固定されているワイヤ13とから構成されている。
サイドフレーム10,11のそれぞれは、後述するクッションフレーム2aのシート幅方向両側の内側にそれぞれに沿って延在しており、回動支持部14によってそれぞれの基端側がクッションフレーム2aに回動可能及び固定可能に取り付けられている。
傾斜部10aは、サイドフレーム10の基端側の延出方向に対して約30°〜約45°程度の角度でサイドフレーム11側に傾斜している。傾斜部10aがこのように形成されていることで、後述する被係合部12側のシート幅方向の長さは、サイドフレーム10の基端側とサイドフレーム11との間隔に比して必然的に短くなる。
一方、サイドフレーム10,11の基端側においては、シートクッション2のシート幅方向両端近傍に、サイドフレーム10,11がクッションフレーム2aに接続されることとなり、チップアップシートSのシート幅方向における安定性を維持できる。
このように、ワイヤ13がサイドフレーム10,11の周面に沿うように架け渡され、その周面と側部13aとの隙間に溶接ビード13bが形成されていることで、ワイヤ13とサイドフレーム10,11とが高い強度で接合されることとなる。
次に、第1変形例に係るワイヤ16について、図6を参照して説明する。ここで、図6は、チップアップ状態におけるワイヤ16を示す正面図である。
なお、以下において、上記実施形態に係るチップアップシートSと同じ構成については同じ符号を付し、異なる構成のみ符号を変えることで、その相違点を明確にする。
ワイヤ16は、シート幅方向に直線的に延在し、換言すると、左右方向に水平に設けられており、両側の端部16aがサイドフレーム11及びサイドフレーム10の傾斜部10aから突出するように形成されている。
このように直線的に形成されたワイヤ16であれば、ワイヤ16の両側の端部16aよりも中央側でサイドフレーム10,11に重なる部位(側部)の周囲において溶接が可能となるため、溶接範囲を長くすることができる。
一方、第1変形例に係るワイヤ16によれば、直線的に延在しているためこのような加工が不要であり、更に、サイドフレーム10,11の溶接可能位置が広くなることで位置調整が容易となり、製造が容易となる。
次に、第2変形例に係るワイヤ17について、図7を参照して説明する。ここで、図7は、チップアップ状態におけるワイヤ17を示す正面図である。
ワイヤ17は、シート幅方向に延在する中央部17aと、中央部17aから傾斜部10aに沿う角度で屈曲して形成された一側部17bと、中央部17aからサイドフレーム11に沿う角度で略直角に屈曲して形成された他側部17cとから成り、一平面上に形成されている。
このように、サイドフレーム11に沿って形成されたワイヤ17によれば、ワイヤ17とサイドフレーム10,11との接触面積(境界領域)を広くすることができ、溶接範囲を好適に確保することができるため接合強度を高くすることができる。また、一側部17bが傾斜部10aに沿う角度に形成され、他側部17cがサイドフレーム11に沿う角度に形成されているので、溶接を施す前段階における相対的な位置決めが容易となる。
次に、第3変形例に係るワイヤ18について、図8を参照して説明する。ここで、図8は、チップアップ状態におけるワイヤ18の側部18aを示す正面拡大図である。
ワイヤ18の傾斜部10a及びサイドフレーム11に接合される側部18aは、サイドフレーム10,11に沿う一平面上において、略U字状に折り返されて湾曲した形状を成している。なお、図8においては、側部18aとサイドフレーム11との接合部分のみを代表して示す。
このように、傾斜部10a及びサイドフレーム11に接合される部分の側部18aが湾曲した形状であることにより、傾斜部10a及びサイドフレーム11との接触面積(境界領域)を直線状である場合と比べて広くすることができる。このため、溶接範囲を好適に確保することができ、接合強度を高くすることができる。
1 フット
10,11 サイドフレーム
10a 傾斜部
12 被係合部
12a 窪み
13 ワイヤ(連結部材)
13a 側部(巻付部)
13b 溶接ビード
14 回動支持部
15 着座者支持プレート
16 ワイヤ(連結部材)
16a 端部
17 ワイヤ(連結部材)
17a 中央部
17b 一側部
17c 他側部
18 ワイヤ(連結部材)
18a 側部
2 シートクッション
2a クッションフレーム
2b 表皮
3 連結ブラケット
4 シートバック
4a 表皮
6 アーム
7 ロック部材
fa フロア下段(フロア)
fb フロア上段(フロア)
Claims (12)
- シートバックフレームと該シートバックフレームに回動可能に取り付けられたクッションフレームと該クッションフレームに回動可能に取り付けられたフットを有するチップアップシートであって、
該チップアップシートは、前記クッションフレームの前記シートバックフレームに対する回動に応じて、フロアに固定されるロック状態と、前記フロアから離間するチップアップ状態とに移行可能であり、
前記フットは、前記クッションフレームに連結された左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームに架け渡されるように一体的に形成されて前記フロアに固定可能である被係合部と、前記左右のサイドフレームに両側の側部が連結された連結部材とを備え、
前記クッションフレームは、座面に並設された着座者支持プレートを備え、
前記連結部材は、前記着座者支持プレートにおけるチップアップ状態で前記連結部材側に最も突出する部分を避けて配置されていることを特徴とするチップアップシート。 - チップアップ状態において、前記連結部材は前記フットよりもシート前後方向における前側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のチップアップシート。
- 前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部の間のシート幅方向における長さは、前記フットの前記被係合部のシート幅方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記載のチップアップシート。
- 前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部の間のシート幅方向における長さは、前記フットのシート幅方向における長さが最も大きい部分の長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のチップアップシート。
- 前記着座者支持プレートの前側及び後側は、前記クッションフレームに固定されており、
前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部の間のシート幅方向における長さは、前記着座者支持プレートのシート幅方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のチップアップシート。 - 前記連結部材は、前記左右のサイドフレームの少なくとも一方の周面に巻き付くように取り付けられる巻付部を前記左右のサイドフレームの少なくとも一方に対応する側部に有し、
前記巻付部は、前記左右のサイドフレームの少なくとも一方の側面または後面で溶接されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチップアップシート。 - 前記左右のサイドフレームは、回動支持部によって前記クッションフレームに回動可能に取り付けられており、
チップアップ状態において、前記連結部材は前記回動支持部の回動中心よりも前方に位置することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のチップアップシート。 - 前記クッションフレームに前記シートバックフレームを接続するアームを有し、
チップアップ状態において、前記連結部材は前記アームの前記クッションフレーム側の端部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のチップアップシート。 - 前記左右のサイドフレームは、回動支持部によって前記クッションフレームに回動可能に取り付けられており、
前記左右のサイドフレームの一方は、前記被係合部に近づくにつれて相互の間隔が狭まるように斜めに延在する傾斜部を有し、
前記左右のサイドフレームの他方に固定されている前記連結部材の端部は、前記左右のサイドフレームの前記他方に沿う角度で屈曲し、前記回動支持部側へ延出していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のチップアップシート。 - チップアップ状態において、前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部は、前記アームよりもシート前後方向における前側に配置されていることを特徴とする請求項8に記載のチップアップシート。
- チップアップ状態において、前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部は、前記着座者支持プレートよりもシート幅方向における外側に配置されるとともに、前記クッションフレームよりもシート幅方向における内側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のチップアップシート。
- 前記左右のサイドフレームにおける前記連結部材が取り付けられている取付部は、前記被係合部よりも上側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のチップアップシート。
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