JP6870437B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本願は、自動車用シート、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートに関する。
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートは、シートクッションがシート後方側に変位しながら、当該シートクッションが下方側に変位するダイブダウン機能を備えている。
ダイブダウン機能は、クッションフレーム、並びに当該クッションフレームを支持する前方リンク及び後方リンク等を有する機構により構成されている。
特表2006−523090号公報
例えば、クッションフレームと前方リンクとの間に異物が挟まれると、ダイブダウン機能の作動時に「シートクッションが予め設定された位置まで降下しない」等の不具合が発生する。
本願は、「シートクッションが予め設定された位置まで降下しない」等の不具合が発生することを抑制可能な乗物用シートを提供する。
乗物用シートは、上端側がクッションフレーム(9)の前端側に揺動可能に連結され、下端側が乗物側に揺動可能に連結された前方リンク(12A、12C)であって、少なくとも後方ダイブダウン機能の作動時に揺動する前方リンク(12A、12C)と、上端側がクッションフレーム(9)の後端側に揺動可能に連結され、下端側が乗物側に揺動可能に連結された後方リンク(12B、12D)であって、少なくとも後方ダイブダウン機能の作動時に揺動する後方リンク(12B、12D)と、前方リンク(12A、12C)をシート前方側から覆う可撓性を有するカバー部材(20)であって、上端側がシートクッション(3)のうち前方リンク(12A、12C)よりシート前方側に固定され、下端側が前方リンク(12A、12C)よりシート前方側の位置にて乗物側に固定されたカバー部材(20)とを少なくとも備える。
これにより、クッションフレーム(9)と前方リンク(12A、12C)との間に異物が挟まれることを抑制でき得るので、上記不具合の発生を抑制可能な乗物用シートを得ることができる。
なお、以下の構成でもよい。
すなわち、シートクッション(3)がダイブダウン位置にあるときにおいて、カバー部材(20)のうち前方端(P1)に最も近接した部位を近接部(P2)としたとき、近接部(P2)は、前方端(P1)から予め決められた寸法以上離間していることが望ましい。
これにより、可撓性を有するカバー部材(20)が前方リンク(12A、12C)側に凹むように撓んだ場合であっても、クッションフレーム(9)と前方リンク(12A、1
2C)との間に異物が挟まれることを抑制でき得る。したがって、上記不具合の発生を確実に抑制可能となる。
「前方端(P1)」とは、投影フレームと投影リンクとが重なっている部位のうちシート前方側端部をいう。「投影フレーム」とは、ダイブダウン位置にあるクッションフレーム(9)であって、シート幅方向に直交する仮想の投影面に投影された当該クッションフレーム(9)をいう。「投影リンク」とは、ダイブダウン位置にある前方リンク(12A、12C)であって、上記投影面に投影された当該前方リンク(12A、12C)をいう。
少なくともシートクッション(3)がダイブダウン位置にあるときに、カバー部材(20)に接触する当接部材(15)であって、カバー部材(20)の一部を当該カバー部材(20)の下端より上方側に位置させる当接部材(15)を備えることが望ましい。
これにより、カバー部材(20)が前方リンク(12A、12C)側に凹むように撓んだ場合において、その凹み寸法を小さくすることができる。したがって、クッションフレーム(9)と前方リンク(12A、12C)との間に異物が挟まれることを確実に抑制でき得る。
前方リンク(12A、12C)を乗物に固定するための固定材(13A、13B)を備え、当接部材は、少なくとも固定材(13A、13B)を上面側から覆うレッグカバー(15)であることが望ましい。
これにより、新たな部材を設けることなく、カバー部材(20)の凹み寸法を小さくすることができる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シート1の外観図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1の骨格構造図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1におけるダイブダウン機能の説明図である。なお、本図では、カバー部材20が省略されている。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1におけるダイブダウン機能の説明図である。なお、本図では、カバー部材20が省略されている。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1のシート先端側を示す図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1のカバー部材20及びレッグカバー15等を示す図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1のカバー部材20及びレッグカバー15等を示す図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本明細書に係る「着席者」とは、乗物の乗員や乗物用シート利用する者をいう。したがって、着席者には、現実に着席していない者も含まれる。
(第1実施形態)
1.乗物用シートの概要
本実施形態は、図1に示す車両シートに本発明に係る乗物用シート1を適用したものである。乗物用シート1は、シートクッション3及びシートバック5等を少なくとも有する。
シートクッション3は着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック5は着席者の背部を支持するための部位である。図2に示すバックフレーム7は、シートバック5の骨格を構成する強度部材である。当該バックフレーム7は、一対のサイドフレーム7A、7B及びアッパフレーム7C等を有して構成されている。
各サイドフレーム7A、7Bは、シート幅方向両端側それぞれに配設された状態で、略上下方向に延びている。アッパフレーム7Cは、各サイドフレーム7A、7Bの上端側を連結している。
各サイドフレーム7A、7Bの下端側、つまりバックフレーム7の下端側は、クッションフレーム9の後端側に連結されている。なお、本実施形態に係るバックフレーム7は、クッションフレーム9に対してシート前後方向に回転可能に連結されている。
2.クッションフレームの構成
2.1 クッションフレームの概要
クッションフレーム9はシートクッション3の骨格を構成する強度部材である。当該クッションフレーム9は、一対のサイドフレーム10A、10B、複数の連結ロッド材11A〜11C、及びリフタリンク12A〜12D等を少なくとも有して構成されている。
各サイドフレーム10A、10Bは、シート幅方向両端側それぞれに配設された状態でシート前後方向に延びている。連結ロッド材11A〜11Cは、シート幅方向に延びて各サイドフレーム10A、10Bを連結する。
連結ロッド材11A(以下、第1連結ロッド材11Aという。)は、一対のサイドフレーム10A、10Bのシート前端側を連結する。連結ロッド材11B(以下、第2連結ロッド材11Bという。)及び連結ロッド材11C(以下、第3連結ロッド材11Cという。)は、一対のサイドフレーム10A、10Bのシート後端側を連結する。
第1連結ロッド材11A及び第2連結ロッド材11Bは、各サイドフレーム10A、10Bに回転可能に連結されている。つまり、第1連結ロッド材11A及び第2連結ロッド材11Bそれぞれは、それぞれの中心軸線を中心に回転可能である。
第3連結ロッド材11Cは、第2連結ロッド材11Bよりシート後方側に配設されている。そして、第3連結ロッド材11Cは、各サイドフレーム10A、10Bに溶接や圧入等により固定されている。なお、サイドフレーム10A、10B、第1連結ロッド材11A〜第3連結ロッド材11Cは金属製である。
第1連結ロッド材11Aには、リフタリンク12A、12C(以下、前側リフタリンク12A、12Cという。)の上端側が固定されている。前側リフタリンク12A、12Cの下端側は乗物側に揺動可能に連結されている。
つまり、前側リフタリンク12A、12Cの上端側は、第1連結ロッド材11Aを介して各サイドフレーム10A、10Bに対して揺動可能に連結された構成となる。なお、前側リフタリンク12A、12Cは、一対のサイドフレーム10A、10B間の配設された状態で、その上端側が溶接にて第1連結ロッド材11Aに固定されている。
本実施形態に係る前側リフタリンク12A、12Cの下端側は台座13に揺動可能に連結されている。台座13は、一対のベース部13A、13B及びブリッジ部13C等を有して構成されている。
一対のベース部13A、13Bそれぞれは、固定材の一例であってシート前後方向に延びる帯状の部材である。各ベース部13A、13Bは、シート幅方向それぞれに設けられて乗物のフロアパネル等に固定されている。そして、前側リフタリンク12A、12Cの下端側が各ベース部13A、13Bに揺動可能に連結されている。
ブリッジ部13Cは、シート幅方向に延びて一対のベース部13A、13B間を渡すようにしてそれらベース部13A、13Bを連結する。ブリッジ部13Cと各ベース部13A、13Bとは溶接にて一体化されている。
第2連結ロッド材11Bには、リフタリンク12B、12D(以下、後側リフタリンク12B、12Dという。)の上端側が固定されている。第2リフタリンク12Bの下端側は台座13を介して乗物側に揺動可能に連結されている。
後側リフタリンク12B、12Dは、第1リフタリンク12Aと同様な構成で各サイドフレーム10A、10B及び乗物側に連結されている。
すなわち、後側リフタリンク12B、12Dの上端側は、第2連結ロッド材11Bを介して各サイドフレーム10A、10Bに揺動可能に連結されている。後側リフタリンク12B、12Dの下端側は、各ベース部13A、13Bに揺動可能に連結されている。
なお、前側リフタリンク12Aと前側リフタリンク12Cとは、第4連結ロッド材11Dにより連結されている。第4連結ロッド材11Dは、シート幅方向に延びて前側リフタリンク12Aの延び方向中間部と前側リフタリンク12Cの長手方向中間部とを連結する。
各サイドフレーム10A、10Bのシート前端には前方側プレート11Eが設けられている。前方側プレート11Eは、クッションフレーム9の一部を構成する。当該前方側プレート11Eは、各サイドフレーム10A、10Bのシート前端側を渡すようにシート幅方向に延びてシートクッション3のシート前端側を支持する。
2.2 シートクッション(クッションフレーム)の変位機構
変位機構は、シートクッション3、つまりクッションフレーム9を着座位置(図3参照)とダイブダウン位置(図4参照)との間で変位させるダイブダウン機能を実現するための機構である。
「着座位置」とは、シートクッション3に着席者が着席可能となる位置をいう。「ダイブダウン位置」とは、着座位置に対して、シートクッション3がシート後方側、かつ、下方側にずれた格納位置をいう。
そして、当該変位機構は、四節リンク機構により構成される。すなわち、当該四節リンク機構は、サイドフレーム10A、10B、前側リフタリンク12A、12C及び後側リフタリンク12B、12D等を少なくとも有する(図3参照)。
なお、図3は、シート幅方向左端側に構成された四節リンク機構を示している。つまり、シート幅方向左端側の四節リンク機構は、サイドフレーム10A、前側リフタリンク12A及び後側リフタリンク12B等により構成されている。
シート幅方向右端側の四節リンク機構は、サイドフレーム10B、前側リフタリンク12C及び後側リフタリンク12D等により構成されている。以下、シート幅方向左端側の四節リンク機構を例に本実施形態に係る変位機構を説明する。
クッションフレーム9が着座位置にある状態では、各リフタリンク12A〜12Dの上端は、それらリフタリンク12A〜12Dの下端よりシート前方側に位置して起立状態となる。
つまり、クッションフレーム9が着座位置にある状態では、図3に示すように、前側中心線LFは前側鉛直線LFoよりシート前方側に傾いている。後側中心線LRは後側鉛直線LRoよりシート前方側に傾いている。
なお、前側中心線LFは、前側リフタリンク12A、12Cの上端側連結中心と前側リフタリンク12A、12Cの下端側連結中心とを通る仮想線である。前側鉛直線LFoは、前側リフタリンク12A、12Cの下端側連結中心を通る仮想の鉛直線である。
後側中心線LRは、後側リフタリンク12B、12Dの上端側連結中心と後側リフタリンク12B、12Dの下端側連結中心とを通る仮想線である。後側鉛直線LRoは、後側リフタリンク12B、12Dの下端側連結中心を通る仮想の鉛直線である。
2.3 クッションフレーム(変位機構)の変位作動
後側リフタリンク12B、12Dは「駆動リンク」として機能する。つまり、後側リフタリンク12B、12Dは、回転力を受けて上端側を中心と揺動変位する。前側リフタリンク12A、12Cは「従動リンク」として作動する。つまり、前側リフタリンク12A、12Cは、後側リフタリンク12B、12Dの揺動変位に従動して揺動する。
なお、後側リフタリンク12B、12Dは第2連結ロッド材11Bから回転力を受ける。第2連結ロッド材11Bは、クッションフレーム9に設けられた駆動装置(図示せず。)から回転力を受けて回転する。駆動装置は、電動モータ及び複数の歯車により構成された減速機構等を有して構成されている。
そして、クッションフレーム9は、第2連結ロッド材11Bが第1の向きに回転すると、図3に示す着座位置から図4に示すダイブダウン位置に変位する。第1の向きと逆向きの第2の向きに第2連結ロッド材11Bが回転すると、クッションフレーム9は、ダイブダウン位置から着座位置に変位する。
3.カバー部材
前側リフタリンク12A、12Cよりシート前方側には、図5に示すように、カバー部材20が設けられている。カバー部材20は、前側リフタリンク12A、12Cをシート前方側から覆う部材であって、フェルトやカーペット(絨毯)等の可撓性を有する部材である。
図6に示すように、カバー部材20はスカート状の部材である。当該カバー部材20は、上端側20Bがシートクッション3のうち前側リフタリンク12A、12Cよりシート前方側に固定されている。カバー部材20は、下端側20Cが前側リフタリンク12A、12Cよりシート前方側の位置にて乗物側に固定されている。
図7に示すように、シートクッション3がダイブダウン位置にあるときにおいて、カバー部材20のうち前方端P1に最も近接した部位を近接部P2としたとき、近接部P2は、前方端P1から予め決められた寸法A以上、シート前方側に離間している。
「前方端P1」とは、投影フレーム9Pと投影リンク12Pとが重なっている部位のうちシート前方側端部をいう。「投影フレーム9P」とは、ダイブダウン位置にあるクッションフレーム9であって、シート幅方向に直交する仮想平面(以下、投影面という。)に投影されたクッションフレーム9をいう。
「投影リンク12P」とは、ダイブダウン位置にある前側リフタリンク12A、12Cであって、上記投影面に投影された前側リフタリンク12A、12Cをいう。なお、投影面は、図7の紙面と一致する。
つまり、投影フレーム9Pは、図7に示されたクッションフレーム9(本実施形態では、前方側プレート11E)に相当する。投影リンク12Pは、図7に示された前側リフタリンク12Aに相当する。
カバー部材20の下端側20Cはレッグカバー15を介して乗物側に固定されている。レッグカバー15は、シート幅方向に延びて各ベース部13A、13Bのシート前端側を覆う部材である。
レッグカバー15は、少なくともシートクッション3がダイブダウン位置にあるときに、カバー部材20に接触する当接部材として機能する。当接部材とは、カバー部材20の一部を当該カバー部材20の下端より上方側に位置させる部材である。
すなわち、カバー部材20の下端側20Cは、ピン又は両面テープ等の固定部材により、レッグカバー15のシート前方端側下端部に固定されている。カバー部材20は、レッグカバー15の前面壁15A及び上面壁15Bの少なくとも一部を覆っている。
前面壁15Aは、各ベース部13A、13Bのシート前端をシート前方側から覆う部位である。上面壁15Bは、各ベース部13A、13Bのシート前端側を上方側から覆う部位である。
当該上面壁15Bは、前面壁15Aの上端からシート後方側に延出するとともに、シート後方側に向かうほどフロアパネルから離間するように水平方向に対して傾斜している。つまり、上面壁15Bのシート後端は、上面壁15Bのシート前端より高い位置にある。
このため、カバー部材20のうちクッションフレーム9に固定された部位、つまりカバー部材20の上端側20Bが、着座位置より後方側に移動したとき、カバー部材20の一部が当該カバー部材20の下端側20Cより上方側に位置する。
上記「カバー部材20の一部」とは、例えば、カバー部材20のうち、シートクッション3がダイブダウン位置となったときに上面壁15Bのシート後端に対応する部位20Aである。そして、ダイブダウン位置状態におけるカバー部材20の上端側20Bは、上面
壁15Bのシート後端と略同一高さ、又は当該シート後端より低い位置となる。
4.本実施形態に係る乗物用シートの特徴
前側リフタリンク12A、12Cをシート前方側から覆う可撓性を有するカバー部材20が設けられている。カバー部材20の上端側20Bは、シートクッション3のうち前側リフタリンク12A、12Cよりシート前方側に固定されている。カバー部材20の下端側20Cは、前側リフタリンク12A、12Cよりシート前方側の位置にて乗物側に固定されている。
これにより、クッションフレーム9と前側リフタリンク12A、12Cとの間に異物が挟まれることを抑制でき得るので、「シートクッション3がダイブダウン位置まで降下しない」等の不具合が発生することを抑制でき得る。
シートクッション3がダイブダウン位置にあるときにおいて、近接部P2は、前方端P1からA寸法以上離間している。
これにより、図7に示すように、カバー部材20が前側リフタリンク12A、12C側に凹むように撓んだ場合であっても、クッションフレーム9と前側リフタリンク12A、12Cとの間に異物が挟まれることを抑制でき得る。したがって、上記不具合の発生を確実に抑制可能となる。
少なくともシートクッション3がダイブダウン位置にあるときに、レッグカバー15は、カバー部材20の一部を当該カバー部材20の下端側20Cより上方側に位置させる当接部材として機能する。
これにより、カバー部材20が前側リフタリンク12A、12C側に凹むように撓んだ場合において、その凹み寸法B(図7参照)を小さくすることができる。したがって、クッションフレーム9と前側リフタリンク12A、12Cとの間に異物が挟まれることを確実に抑制でき得る。
すなわち、カバー部材20が前側リフタリンク12A、12C側に凹むように撓んだ場合において、上記投影面に投影されたカバー部材20は、図7に示すように、蛇行した形状となる。
したがって、カバー部材20が蛇行しないで真っ直ぐな板状を維持した状態に比べて、近接部P2の位置がシート前方側に位置する。延いては、上記の凹み寸法Bを小さくすることができる。したがって、クッションフレーム9と前側リフタリンク12A、12Cとの間に異物が挟まれることを確実に抑制でき得る。
レッグカバー15が当接部材として機能するので、新たな部材を設けることなく、カバー部材20の凹み寸法Bを小さくすることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るカバー部材20は、カバー部材20全体が可撓性を有するものであった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、シャッターのごとく、剛体の帯板材が連結され、かつ、その連結部が可撓性を有する部材にてカバー部材20が構成されていてもよい。
上述の実施形態では、シートクッション3がダイブダウン位置にあるときにおいて、近接部P2は、前方端P1からA寸法以上離間していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、カバー部材20の前方端P1が前方端P1と一致してもよい。
上述の実施形態では、レッグカバー15が当接部材の機能を備えていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、当接部材の機能が廃止された構成、又は他の部材にて当接部材の機能を発揮させた構成であってもよい。
上述の実施形態では、クッションフレーム9が着座位置にある状態では、各リフタリンク12A〜12Dの上端は、それらリフタリンク12A〜12Dの下端よりシート前方側に位置して起立状態となる構成であった。
しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、クッションフレーム9が着座位置にある状態では、各リフタリンク12A〜12Dの上端がそれらリフタリンク12A〜12Dの下端の直上となる構成、又はシート後方側にずれて各リフタリンク12A〜12Dがシート後方側に傾いた状態となる構成であってもよい。
上述の実施形態では、普通乗用車に本発明に係る乗物用シートを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、その他の自動車用シート、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… シートクッション 5… シートバック
7… バックフレーム 7A、7B… サイドフレーム 7C… アッパフレーム
9… クッションフレーム 10A、10B… サイドフレーム
11A… 第1連結ロッド材 11B… 第2連結ロッド材
11C… 第3連結ロッド材 11D… 第4連結ロッド材
11E… 前方側プレート 12A、12C… 前側リフタリンク
12B、12D… 後側リフタリンク 13… 台座
13A、13B… ベース部 13C… ブリッジ部 15… レッグカバー
20… カバー部材

Claims (3)

  1. 着席者の臀部を支持するためのシートクッションを有するとともに、着席可能位置から前記シートクッションがシート後方側に変位したときに、当該シートクッションが前記着席可能位置より下方側に設定されたダイブダウン位置となる後方ダイブダウン機能を備える乗物用シートにおいて、
    前記シートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、
    上端側が前記クッションフレームの前端側に揺動可能に連結され、下端側が乗物側に揺動可能に連結された前方リンクであって、少なくとも前記後方ダイブダウン機能の作動時に揺動する前方リンクと、
    上端側が前記クッションフレームの後端側に揺動可能に連結され、下端側が乗物側に揺動可能に連結された後方リンクであって、少なくとも前記後方ダイブダウン機能の作動時に揺動する後方リンクと、
    前記前方リンクをシート前方側から覆う可撓性を有するカバー部材であって、上端側が前記シートクッションのうち前記前方リンクよりシート前方側に固定され、下端側が前記前方リンクよりシート前方側の位置にて乗物側に固定されたカバー部材と
    を備え
    シート幅方向に直交する仮想平面を投影面とし、
    前記ダイブダウン位置にある前記クッションフレームであって前記投影面に投影された当該クッションフレームを投影フレームとし、
    前記ダイブダウン位置にある前記前方リンクであって前記投影面に投影された当該前方リンクを投影リンクとし、
    前記投影フレームと前記投影リンクとが重なっている部位のうちシート前方側端部を前方端とし、
    前記シートクッションが前記ダイブダウン位置にあるときにおいて、前記カバー部材のうち前記前方端に最も近接した部位を近接部としたとき、
    前記近接部は、前記前方端からシート前方側に離間している乗物用シート。
  2. 少なくとも前記シートクッションが前記ダイブダウン位置にあるときに、前記カバー部材に接触する当接部材であって、前記カバー部材の一部を当該カバー部材の下端より上方側に位置させる当接部材を備える請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記前方リンクを乗物に固定するための固定材を備え、
    前記当接部材は、前記固定材を上面側から覆うためのレッグカバーである請求項に記載の乗物用シート。
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