JP6472294B2 - 管状火炎バーナ、及び加熱炉 - Google Patents
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Description
このような管状火炎バーナの他の形態として、上記特許文献2に開示の技術の構成に加えて、燃焼室の筒軸心方向でスリットよりも下流側にて旋回一次燃焼する火炎に二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用酸素含有ガス供給部を、当該二次燃焼用酸素含有ガス供給部より下流側にて二次燃焼可能に備えた管状火炎バーナを備えたものが、特許文献3に開示されている。
当該特許文献3に開示の技術にあっては、管状火炎バーナの燃焼室において、空気比が1より小さい過濃混合気を一次旋回燃焼させると共に、二次燃焼用酸素含有ガス供給部よりも下流側にて二次燃焼させるように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示の技術にあっては、一次燃焼が拡散燃焼であるため、部分的にストイキ燃焼が発生し、NOxの発生を十分に低減できないといった問題があった。
上流側端部が閉塞されると共に下流側端部が開放された円筒状の燃焼室の側面に筒軸心
方向に沿って開口するスリットを、当該スリットから前記燃焼室の内面の接線方向に向け
て、一次燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを個別に、又は混合して噴出させて旋回一次燃
焼可能に備え、
前記燃焼室の筒軸心方向で前記スリットよりも下流側にて前記旋回一次燃焼する火炎に
二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用酸素含有ガス供給部を、当該二次燃焼用酸
素含有ガス供給部より下流側にて二次燃焼可能に備えた管状火炎バーナであって、その特
徴構成は、
前記旋回一次燃焼に係る空気比を0.7以下の燃料過濃状態とする燃焼状態制御手段を
備え、
前記燃焼状態制御手段は、前記スリットからの一次燃焼用酸素含有ガスの供給量と前記
二次燃焼用酸素含有ガス供給部からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量との双方を独立に、且つ対応して調整する形態で、前記二次燃焼を行わず前記旋回一次燃焼を行う単段燃焼
状態と、前記旋回一次燃焼と前記二次燃焼との双方を行う二段燃焼状態とを切り換え制御
し、
前記スリットから供給される燃料ガス量を調整する形態で出力を制御する出力制御手段
が設けられ、
前記出力制御手段は、定格出力を含む高出力に対応する高出力運転と、前記高出力より
も低い中出力で運転する中出力運転と、前記中出力よりも低い低出力で運転する低出力運
転とを切り換え制御可能に構成されており、
前記燃焼状態制御手段は、前記出力制御手段が前記中出力運転を行うように制御している場合に、前記単段燃焼状態と前記二段燃焼状態とを切り換え制御する点にある。
管状火炎とするから、当該一次燃焼において、混合気は、着火する前に旋回により十分に
混合され、略均一な空気比の過濃混合気となるから、一次燃焼温度が高くなることを良好
に防止して、低NOx化を図ることができる。
更に、上記特徴構成によれば、一次燃焼を保炎能力の高い管状火炎とすることで、一次
燃焼に係る混合気の空気比を、より過濃側にしても火炎の立ち消えを良好に抑制できるか
ら、上記特徴構成にあっては、一次燃焼に係る空気比を0.7以下の燃料過濃状態として
、更なる低NOx化を図ることができる。
以上より、火炎の保炎を適切に図りながらも、更なる低NOx化を図り得る管状火炎バ
ーナを実現できる。
更に、上述したように、二段燃焼型の管状火炎バーナでは、旋回一次燃焼にて燃料過濃状態の混合気を燃焼させ、低NOx化を図っているのであるが、この構成の場合、ターンダウン比は従来の単段燃焼と比べ狭くなることが懸念され、十分な最大出力もしくは最小出力が得られず、加熱性能の悪化もしくは炉保温などの運転がし難くなる可能性があった。
上記特徴構成によれば、二次燃焼を行わず旋回一次燃焼を行う単段燃焼状態と、旋回一次燃焼と二次燃焼との双方の燃焼を行う二段燃焼状態とを切り換え可能に構成されているから、単段燃焼状態を実行して、加熱性能及び出力性能を優先する燃焼状態を実現できると共に、二段燃焼状態を実行して、低NOx化を優先する燃焼状態を実現できる。
更に、単段燃焼状態と二段燃焼状態との双方を実行可能に構成することで、二段燃焼状態のみを実行する場合に比べ、十分なターンダウン比を確保できる。
また、出力制御手段が中出力運転を実行している場合、バーナの加熱対象物の昇温を優先させたい場合と、NOx量の低減を優先させたい場合との双方がある。
上記特徴構成によれば、燃焼状態制御手段は、出力制御制御手段が中出力運転を行うように制御している場合、単段燃焼状態と二段燃焼状態とを切り換え制御するから、例えば、加熱対象物の昇温を優先させたい場合には、単段燃焼に切り替えて、火炎温度を高めることができ、NOx量の低減を優先させたい場合は、二段燃焼状態に切り換えて、特に旋回一次燃焼でのNOx量の発生を低減できる。
前記燃焼状態制御手段は、前記スリットからの一次燃焼用酸素含有ガスの供給量と前記二次燃焼用酸素含有ガス供給部からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量との双方を独立に、且つ対応して調整制御する点にある。
尚、一次燃焼用酸素含有ガスの供給量と二次燃焼用酸素含有ガスの供給量とを対応して調整するとは、例えば、一次燃焼用酸素含有ガスの供給量を変動させた場合であっても、二次燃焼を完全燃焼させるように、二次燃焼用酸素含有ガスの供給量を調整することを言う。
前記旋回一次燃焼及び前記二次燃焼の燃焼排ガスの窒素酸化物濃度を測定する窒素酸化物センサを備え、
前記燃焼状態制御手段は、前記出力制御手段が前記中出力運転を実行している場合で、
前記窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が、許容窒素酸化物濃度を超えるときに、前記二段燃焼状態に切り換え、
前記窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が、前記許容窒素酸化物濃度以下のときに、前記単段燃焼状態と前記二段燃焼状態とを切り換え制御する点にある。
一方で、窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が許容窒素酸化物濃度以下である場合、燃焼状態制御手段は単段燃焼状態と二段燃焼状態とを切り換え制御可能とするから、当該切り換え制御により、NOx発生量の低減と、加熱対象物等の昇温との優先状態を、適宜、切り換えながら、運転できる。
前記燃焼状態制御手段は、前記一次燃焼用酸素含有ガスとして、酸素濃度が21%以上の酸素富化空気を供給する点にある。
本発明の管状火炎バーナによれば、一次燃焼用酸素含有ガスとして酸素富化空気を供給する場合であっても、燃焼状態制御手段が、一次燃焼に係る空気比を0.7以下の燃料過濃状態とすると共に、一次燃焼を旋回一次燃焼として管状火炎を形成するから、当該旋回一次燃焼に伴って発生するNOx発生量を十分に低減することができる。
前記管状火炎バーナが、前記炉壁に形成された管通孔部位に、円筒状の前記燃焼室が位置する状態で配設されている点にある。
更に、上記特徴構成によれば、円筒状の燃焼室の内壁が未燃焼の混合気(一次燃焼用酸素含有ガスと燃料との混合気)に覆われているため、外部への放熱損失を極めて小さくしているから、当該円筒状の燃焼室を、炉壁に形成される管通孔部位に位置させることで、炉壁への熱伝導による放熱損失を十分に小さくして、熱効率を向上できる。
当該実施形態に係る管状火炎バーナ100は、火炎の保炎を適切に図りながらも、NOxの発生量を十分に低減し得る管状火炎バーナである。
尚、当該実施形態においては、図1、3において、矢印Xの基端側を上流側とし、矢印Xの先端側を下流側とする。
燃焼筒10には、その筒軸心方向において、スリット11が形成されている部位は、その外側に導入空間を形成する外囲筒30が設けられており、当該外囲筒30には、当該外囲筒30と燃焼筒10との間の導入空間へ、一次燃焼用の燃焼用酸素含有ガスA(酸素濃度が21%以上100%以下のガス)と燃料ガスFとの混合気Gを導入する第1導入部31を備えている。
尚、燃料ガスFとしては、水素又は炭化水素を主成分とする気体燃料(例えば、都市ガス13A)、あるいは、霧化又は気化された液体燃料(例えば重油)を用いることができる。
当該大径筒20には、大径筒20と燃焼筒10との間の環状空間20aに、二次燃焼用の燃焼用酸素含有ガスA(酸素濃度21%以上100%以下のガス)を導入する第2導入部21を備えている。
一次燃焼用酸素含有ガス通流路L3は、ベンチュリーミキサ(図示せず)を介する形態で、燃料ガスFを通流する燃料ガス通流路L4と接続されており、ベンチュリーミキサにて混合された混合気Gを通流する混合気通流路L5が第1導入部31に連通接続されている。尚、当該一次燃焼用酸素含有ガス通流路L3には、当該流路を通流する一次燃焼用酸素含有ガスA1の質量流量を計測する第1マスフローセンサS1と、一次燃焼用酸素含有ガスA1の流量を制御する第1流量制御弁V1が設けられており、燃料ガス通流路L4には、当該流路を通流する燃料ガスFの質量流量を計測する第3マスフローセンサS3と、燃料ガスFの流量を制御する第3流量制御弁V3が設けられており、制御装置Cは、第1マスフローセンサS1の計測結果に基づいて第1流量制御弁V1の開度を制御し、第3マスフローセンサS3の計測結果に基づいて第3流量制御弁V3の開度を制御する。
制御装置C(燃焼状態制御手段の一例)は、例えば燃焼用酸素含有ガスAが空気の場合、混合気通流路L5を介して導入空間に導入される混合気Gの空気比が0.7以下(好ましくは、0.6以上0.65以下)の燃料過濃状態となるように、第1流量制御弁V1及び第3流量制御弁V3の開度を制御する。
即ち、燃焼筒10では、燃焼筒10の内面の接線方向へ、スリット11から混合気Gが供給され、燃焼筒10の軸径方向において内周壁面から燃焼筒10の軸心へ向けて、未燃の混合気Gが存在する未燃焼領域と、燃料ガスFの燃焼反応が進行する火炎領域と、燃焼反応終了後の燃焼ガスが存在する燃焼ガス領域とが同心の層状の管状火炎として形成され、旋回一次燃焼する。
燃焼筒10の下流側端部13より下流側においては、当該燃焼筒10と大径筒20との間を通流してきた二次燃焼用酸素含有ガスA2が、燃焼筒10の下流側端部13より下流側に延伸して形成される管状火炎と混合される形態で、二次燃焼(拡散燃焼)する。
つまり、当該実施形態では、燃焼筒10の下流側端部13と大径筒20の下流側端部23との間が、二次燃焼用酸素含有ガス供給部として機能する。
更に、説明を追加すると、二段燃焼状態において、制御装置Cは、燃焼筒10のスリット11に供給される混合気Gの空気比が0.7以下となるように第1流量制御弁V1の開度を制御している状態で、燃焼筒10の下流側端部13の下流側での二次燃焼が完全燃焼するように、第2流量制御弁V2の開度を制御する。
しかしながら、当該二段燃焼を行う管状火炎バーナ100では、NOxの発生量の低減を図ることができるものの、加熱対象物の昇温速度が比較的遅く、且つ、出力のターンダウン比が従来の直進炎バーナに比べて小さい傾向がある。
そこで、当該実施形態に係る管状火炎バーナ100では、制御装置C(燃焼状態制御手段の一例)が、第1流量制御弁V1と第2流量制御弁V2との開度を制御する形態で、二次燃焼を行わず旋回一次燃焼のみを行う単段燃焼状態と、旋回一次燃焼と二次燃焼との双方を行う二段燃焼状態とを切り換え制御するように構成している。
説明を追加すると、制御装置Cは、単段燃焼状態にする場合、第2流量制御弁V2の開度を零にすると共に、スリット11に供給される混合気Gが完全燃焼する空気比(例えば、0.6以上0.65以下)とするように第1流量制御弁V1の開度を制御する。当該単段燃焼状態では、同量の燃料ガスFを供給する場合、二段燃焼状態に比べて、燃焼温度が高くなり、昇温速度を高くできる。
説明を追加すると、制御装置C(出力制御手段の一例)は、第1流量制御弁V1と第2流量制御弁V2と第3流量制御弁V3との開度を制御する形態で、定格出力を含む高出力に対応する高出力運転と、高出力よりも低い中出力に対応する中出力運転と、中出力よりも低い低出力に対応する低出力運転とを切り換え制御可能に構成されている。
そして、制御装置C(燃焼状態制御手段の一例)は、低出力運転又は高出力運転を実行している場合に、単段燃焼状態に制御して、燃焼温度を高めると共に、昇温速度を高くしている。
一方、制御装置C(燃焼状態制御手段の一例)は、中出力運転を実行している場合に、
単段燃焼状態と二段燃焼状態とを切り換え制御する。
切り換え制御の判断基準としては、例えば、旋回一次燃焼及び二次燃焼の燃焼排ガスの窒素酸化物濃度を測定する窒素酸化物センサ(図示せず)を備え、制御装置Cは、当該窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が、許容窒素酸化物濃度を超えるときに、燃焼排ガス中の窒素酸化物濃度が許容範囲内となるように、二段燃焼状態に切り換え、許容窒素酸化物濃度以下であるときには、単段燃焼状態として、燃焼温度を高めると共に昇温速度を速める。
以上の制御により、高い出力のターンダウン比を確保している。
これにより、制御装置Cは、フレームロッドS4からの火炎検出信号の有無により、旋回一次燃焼に伴う管状火炎(一次火炎)の有無を判断し、赤外線光電管S5の出力により、二次燃焼に伴う拡散火炎(二次火炎)の有無を判断している。
(1)管状火炎バーナ100を備えた加熱炉200の実施形態を、図3に基づいて説明する。
当該加熱炉200は、鉄鍋炉やるつぼ炉等の溶解炉であって、図示は省略するが、銅合金やアルミ合金の溶解に多く使用されるものである。
当該加熱炉200には、管状火炎バーナ100が、その炉壁50に形成された管通孔部位に、円筒状の燃焼筒10(燃焼室10a)が位置する状態で、配設されている。
燃焼筒10内の燃焼室10aにて形成される管状火炎は、燃焼室10aの内部において、軸径方向で外側の内周壁面近傍に形成される混合気Gの未燃焼領域により、炉壁50と断熱されるため、熱効率を向上できる。
尚、当該実施形態にあっては、燃焼筒10の外側に大径筒20が設けられており、管状火炎バーナ100は、燃焼筒10の大径筒20が設けられる部位が、炉壁50の管通孔部位に位置する状態で、加熱炉200に設けられる。これにより、燃焼筒10と大径筒20との間には、二次燃焼用酸素含有ガスA2が通流するから、より一層の断熱化が図られ、放熱損失を十分に抑制できる。
ちなみに、当該実施形態に係る管状火炎バーナ100は、燃焼筒10に、燃料ガスFと一次燃焼用酸素含有ガスA1とを、各別に供給する構成を採用している。以下、上記実施形態と異なる構成に重点をおき、説明を加える。
燃焼室10aは、燃焼筒10と当該燃焼筒10の内部で上流側端部に設けられる円筒状の第2燃焼筒14とに外囲される状態で、形成されている。
第2燃焼筒14は、燃焼筒10と同軸で、且つ燃焼筒10よりも小径に構成されており、その側面に筒軸心方向に沿って複数の第2スリット16を有すると共に、上流側端部に燃料ガスFを導入する第3導入部15を有する。つまり、当該第3導入部15に燃料ガス通流路L4が接続されている。
一方、外囲筒30の第1導入部31からは、一次燃焼用酸素含有ガスA1を通流する一次燃焼用酸素含有ガス通流路L3が接続されている。
当該構成により、燃焼室10aには、燃焼筒10に形成されるスリット11から一次燃焼用酸素含有ガスA1が供給されると共に、第2燃焼筒14に形成される第2スリット16から燃料ガスFが供給されることになる。結果、燃焼室10aには、一次燃焼用酸素含有ガスA1と燃料ガスFとが各別に供給される。
しかしながら、一次燃焼用酸素含有ガスA1と燃料ガスFとは、複数のスリット11から各別に燃焼室10a内に供給するように構成しても構わない。
この場合、例えば、円筒状の燃焼室10aの円周に沿って形成される複数のスリット11から、円周に沿う方向において、一次燃焼用酸素含有ガスAと燃料ガスFとを交互に供給することが好ましい。
11 :スリット
12 :上流側端部
13 :下流側端部
20 :大径筒
50 :炉壁
100 :管状火炎バーナ
200 :加熱炉
C :制御装置
S1 :第1マスフローセンサ
S2 :第2マスフローセンサ
S3 :第3マスフローセンサ
V1 :第1流量制御弁
V2 :第2流量制御弁
V3 :第3流量制御弁
Claims (5)
- 上流側端部が閉塞されると共に下流側端部が開放された円筒状の燃焼室の側面に筒軸心
方向に沿って開口するスリットを、当該スリットから前記燃焼室の内面の接線方向に向け
て、一次燃焼用酸素含有ガスと燃料ガスとを個別に、又は混合して噴出させて旋回一次燃
焼可能に備え、
前記燃焼室の筒軸心方向で前記スリットよりも下流側にて前記旋回一次燃焼する火炎に
二次燃焼用酸素含有ガスを供給する二次燃焼用酸素含有ガス供給部を、当該二次燃焼用酸
素含有ガス供給部より下流側にて二次燃焼可能に備えた管状火炎バーナであって、
前記旋回一次燃焼に係る空気比を0.7以下の燃料過濃状態とする燃焼状態制御手段を
備え、
前記燃焼状態制御手段は、前記スリットからの一次燃焼用酸素含有ガスの供給量と前記
二次燃焼用酸素含有ガス供給部からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量との双方を独立に、且つ対応して調整する形態で、前記二次燃焼を行わず前記旋回一次燃焼を行う単段燃焼
状態と、前記旋回一次燃焼と前記二次燃焼との双方を行う二段燃焼状態とを切り換え制御
し、
前記スリットから供給される燃料ガス量を調整する形態で出力を制御する出力制御手段
が設けられ、
前記出力制御手段は、定格出力を含む高出力に対応する高出力運転と、前記高出力より
も低い中出力で運転する中出力運転と、前記中出力よりも低い低出力で運転する低出力運
転とを切り換え制御可能に構成されており、
前記燃焼状態制御手段は、前記出力制御手段が前記中出力運転を行うように制御している場合に、前記単段燃焼状態と前記二段燃焼状態とを切り換え制御する管状火炎バーナ。 - 前記燃焼状態制御手段は、前記スリットからの一次燃焼用酸素含有ガスの供給量と前記
二次燃焼用酸素含有ガス供給部からの二次燃焼用酸素含有ガスの供給量との双方を独立に、且つ対応して調整制御する請求項1に記載の管状火炎バーナ。 - 前記旋回一次燃焼及び前記二次燃焼の燃焼排ガスの窒素酸化物濃度を測定する窒素酸化
物センサを備え、
前記燃焼状態制御手段は、前記出力制御手段が前記中出力運転を実行している場合で、
前記窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が、許容窒素酸化物濃度を超える
ときに、前記二段燃焼状態に切り換え、
前記窒素酸化物センサにて測定される窒素酸化物濃度が、前記許容窒素酸化物濃度以下
のときに、前記単段燃焼状態と前記二段燃焼状態とを切り換え制御する請求項1又は2に記載の管状火炎バーナ。 - 前記燃焼状態制御手段は、前記一次燃焼用酸素含有ガスとして、酸素濃度が21%以上
の酸素富化空気を供給する請求項1〜3の何れか一項に記載の管状火炎バーナ。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の管状火炎バーナを炉壁を貫通する状態で備えた加熱
炉であって、
前記管状火炎バーナは、前記炉壁に形成された管通孔部位に、円筒状の前記燃焼室が位
置する状態で配設されている加熱炉。
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