JP6471997B2 - 液体封入式防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は能動型液封入式防振装置に関し、特に、アクチュエータの共振を抑制しつつ、ピストン部材の加振による発生力を確保できる能動型液封入式防振装置に関するものである。
自動車に使用される防振装置として、能動型液封入式防振装置が知られている。特許文献1には、第1取付け具と、第2取付け具と、それら第1取付け具および第1取付け具を連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、第2取付け具に取付けられて防振基体との間に液封入室を形成すると共にゴム状弾性体から構成されるダイヤフラムと、ダイヤフラムに連結される駆動軸を有すると共にダイヤフラムを挟んで液封入室と反対側に配設されるアクチュエータと、アクチュエータの駆動軸により軸方向へ加振されるピストン部材と、ピストン部材が挿通される挿通孔を有し挿通孔に挿通されたピストン部材と共に液封入室を防振基体側の第1液室およびダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り部材と、第1液室および第2液室を連通させるオリフィスと、を備えた能動型液封入式防振装置が開示される。
この場合、アクチュエータが、駆動軸が板ばねにより弾性支持される構造であるため、駆動軸にピストン部材が連結された状態では、質量体としてのピストン部材が板ばねにより弾性支持されたバネ・マス振動系を構成する。そのため、共振の発生によりアクチュエータが制御不能となるおそれがある。
これに対し、特許文献2に開示される能動型液封入式防振装置では、ピストン部材に相当する部材(加振板)と仕切り部材(環状部材)との間を、ゴム状弾性体から構成されるゴム膜(ゴム状弾性支持部)により連結する構造が採用される。これによれば、ゴム膜の減衰特性を利用して、共振の発生を抑制することができる。
特開2012−107734号公報(例えば、段落0035、第1図など) 特開2011−106686号公報(例えば、段落0027、第1図など)
しかしながら、上述した特許文献2の技術では、ピストン部材(加振板)と仕切り部材(環状部材)とがゴム膜(ゴム状弾性体)で連結されるため、ピストン部材の加振時にはゴム膜を弾性変形させる必要がある。そのため、ゴム膜から反力(弾性回復力)を受ける分、ピストン部材の加振による発生力が低下するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アクチュエータの共振を抑制しつつ、ピストン部材の加振による発生力を確保できる能動型液封入式防振装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の能動型液封入式防振装置によれば、ピストン部材は、第1液室内に位置する部分または第2液室内に位置する部分の少なくとも一方に貫通形成される貫通を備えるので、ピストン部材が加振される際には、液体が貫通孔を流動することで、ピストン部材に減衰力を作用させることができ、その結果、共振の発生を抑制できる。また、ピストン部材と仕切部材とをゴム膜により連結する必要がなく、ゴム膜から反力(弾性回復力)を受けないので、その分、ピストン部材の加振による発生力を確保できる。
また、ピストン部材は、第1液室内に位置する部分または第2液室内に位置する部分の少なくとも一方の外周面から径方向外側へ張り出す第1張出部(第2張出部)を備え、貫通は、軸方向に沿って第1張出部(第2張出部)に貫通形成されるので、ピストン部材が加振される際に液体が貫通孔を流動しやすくできる。よって、ピストン部材に作用する減衰力の向上を図ることができ、共振の発生を抑制しやすくできる。
またピストン部材は、第1液室内に位置する第1張出部と、第2液室内に位置する第2張出部とを備え、それら第1張出部および第2張出部のそれぞれに貫通孔が貫通形成されるので、貫通の数を確保して、ピストン部材に作用する減衰力の向上を図ることができ、共振の発生を抑制しやすくできる。
第1実施形態における能動型液封入式防振装置の断面図である。 (a)は、アクチュエータおよびピストン部材の断面模式図であり、(b)は、アクチュエータ及びピストン部材の振動系を示す模式図である。 (a)は、仕切り板およびピストン部材の断面図であり、(b)は仕切り板およびピストン部材の正面斜視図である。 (a)は、第2実施形態における仕切り板およびピストン部材の断面図であり、(b)は、第3実施形態における仕切り板およびピストン部材の断面図である。 (a)は、第4実施形態における仕切り板およびピストン部材の断面図であり、(b)は、第4実施形態におけるピストン部材の部分拡大断面図である。 (a)は、第5実施形態におけるピストン部材の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線におけるピストン部材の断面図である。 (a)は、第6実施形態におけるピストン部材の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線におけるピストン部材の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態における能動型液封入式防振装置100の断面図である。
この能動型液封入式防振装置100は、自動車のエンジンを支持固定しつつ、そのエンジン振動を車体フレームへ伝達させないようにするための防振装置であり、図1に示すように、エンジン側に取付けられる第1取付け具1と、エンジン下方の車体フレーム側に取付けられる筒状の第2取付け具2と、これらを連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体3と、第2取付け具2に取付けられて防振基体3との間に液封入室8を形成すると共にゴム状弾性体から構成されるダイヤフラム7と、そのダイヤフラム7に連結され金属材料から形成される駆動軸23を有すると共にダイヤフラム7を挟んで液封入室8と反対側に配設されるアクチュエータ20と、そのアクチュエータ20の駆動軸23により軸芯O方向へ加振変位されるピストン部材9と、そのピストン部材9が挿通される挿通孔15a、15bを有する仕切り板11とを備えている。
第1取付け具1は、金属材料から略円柱状に形成され、その上端面には、内周面にめねじが螺刻されためねじ部1aが凹設されている。また、第1取付け部1の外周部には、径方向外側へ略フランジ状に張り出す張出部1bが形成されており、この張出部1bがストッパ金具6と当接することで、大変位時のストッパ作用が得られるように構成されている。
第2取付け具2は、防振基体3が加硫成形される筒状金具4と、その筒状金具4の下方に固着される底金具5とを備えている。筒状金具4は上広がりの開口を有する筒状に、底金具は底部を有するカップ状に、それぞれ金属材料から形成されている。なお、筒状金具4の開口周縁には、第1取付け具1における張出部1bの外周側および上面側を囲うストッパ金具6が、固着されている。また、底金具5の底部には、取付けボルト5aが突設されている。
防振基体3は、ゴム状弾性体から円錐台形状に形成され、第1取付け具1の下面側と筒状金具4の上端開口部との間に加硫接着されている。また、防振基体3の下端部には、筒状金具4の内周面を覆うゴム膜3aが連なっており、このゴム膜3aには、仕切り板11の外周縁が密着されることで、仕切り板11とゴム膜3aとの間にオリフィス13が形成される。
ダイヤフラム7は、ゴム状弾性体から蛇腹状に屈曲したゴム膜として形成され、その外縁部が上面視円環状の取付け板10の内周面に加硫接着される。ダイヤフラム7は、取付け板10が、ゴム膜3aに挟持されることで、第2取付け部材2に取着される。その結果、ダイヤフラム7の上面側と防振基体3の下面側との間に液封入室8が形成される。なお、液封入室8には、エチレングリコールなどの不凍性の液体(図示せず)が封入される。
ピストン部材9は、金属材料から円柱状に形成される部材であり、その外周面からは、張出部41が径方向外方へ向けて張り出し形成されている。また、ピストン部材9は、後述する第2埋設部材18に固着される。
ピストン部材9と第2埋設部材18とは、第2取付け具2の軸芯Oに沿って(本実施形態では同軸に)縦姿勢に配設されている。ピストン部材9は、駆動軸23を介して、アクチュエータ20の駆動力が伝達されることで、液封入室8内で軸芯O方向に加振変位される。これにより、液封入室8の液圧制御が行われる。なお、第2埋設部材18は、駆動軸23の一部をなす部材であり、後述する可動子22と第1埋設部材17と共に駆動軸23を構成する。
仕切り板11は、金属材料から円板状に形成され、この仕切り板11が防振基体3とダイヤフラム7との間に配設されることで、液封入室8が防振基体3側の第1液室8aとダイヤフラム7側の第2液室8bとの2室に仕切られる。また、仕切り板11は、ダイヤフラム7の取付け板10と防振基体3の膜部3aに形成された段部3bとの間で挟圧保持される。
アクチュエータ20は、鉄心可動形の電磁石式のリニアアクチュエータであり、ダイヤフラム7を挟んで液封入室8と反対側に配設され、底金具5により形成される収納空間に外部から密閉された状態で収納保持されている。
ここで、図2(a)を参照して、アクチュエータ20の構成について説明をする。図2(a)は、アクチュエータ20及びピストン部材9の断面模式図である。
図2(a)に示すように、アクチュエータ20は、第2取付け具2に固定された固定子21と、その固定子21に対して往復運動可能に支持されると共に第1埋設部材17及び第2埋設部材18を介してピストン部材9に連結されて、そのピストン部材9を加振させる可動子22とを備える。
可動子22は、第2取付け具2の軸芯Oに沿って(本実施形態では同軸に)縦姿勢に配置された軸状部材であり、その先端が、第2埋設部材18に連結された第1埋設部材17に同軸に連結される。また、第1埋設部材17は、ピストン部材9に連結された第2埋設部材18に同軸に連結される。よって、これら可動子22と第1埋設部材17と第2埋設部材18とが一体となってピストン部材9を軸芯O方向に沿って上下に加振変位(往復動)させる。
可動子22は、上下一対の弾性支持材である板バネ25を介して、固定子21に対して、軸芯O方向に往復動可能に、かつ、軸芯O方向位置および軸芯Oの直交方向位置を位置決めした状態に支持されている。
固定子21は、可動子22の外周を同軸に取り囲む環状をなし、その中空部に可動子22を軸芯O方向に往復動可能に収納する。また固定子21には、コイル(図示しない)が可動子22の往復運動と直交する方向の軸芯周りに旋回され、コイルに正弦波交流電圧を印加すると磁性を発生させる。この磁性が可動子22に作用することで、可動子22を軸芯O方向に往復動変位させることができる。
次に、図2(b)を参照して、アクチュエータ20及びピストン部材9が形成する振動系について説明する。図2(b)は、アクチュエータ20及びピストン部材9の振動系を示す模式図である。
図2(b)に示すように、ピストン部材9及び駆動軸23は、板バネ25により弾性支持されるので、アクチュエータ20及びピストン部材9の振動系は、上述したように、ピストン部材9及び駆動軸23の質量が板バネ25により弾性支持されたバネ・マス振動系を構成する。そのため、かかるバネ・マス振動系に共振が発生すると、制御が不能となる恐れがある。本実施形態では、ピストン部材9に貫通孔43を設けることで共振の発生を抑制する。この共振の発生を抑制する構造について、図3(a)及び図3(b)を参照して説明する。
図3(a)は、仕切り板11及びピストン部材9の断面図であり、図3(b)は仕切り板11及びピストン部材9の正面斜視図である。図3に示すように、ピストン部材9には、張出部41が形成される。張出部41は、その上端面(図3(a)上端面)がピストン部材9の上端面に面一に形成されると共に、その下端面(図3(a)下端面)には、外縁部に上端面と平行な平面としての平面部41aと、内縁部に径方向外側に向かうにつれて張出部41の軸芯O方向の厚みが小さくなる方向に傾斜する平面としての傾斜面41bとが形成される。
張出部41には、軸芯O方向に貫通する貫通孔43が形成される。貫通孔43は、円形に形成されると共に一端の開口が平面部41aに開口し、分散して配置される。なお、本実施形態では、貫通孔43が周方向等間隔となる8箇所に形成される。
このように、張出部41に貫通孔43が形成されることで、ピストン部材9が軸芯O方向に加振されると、第1室8aの液体が、貫通孔43を流動し、流動抵抗を発生させる。この流動抵抗により、ピストン部材9(バネ・マス振動系)に減衰力を作用させることができ、共振の発生を抑制できる。
この場合、従来品のように、ピストン部材9を仕切り板11にゴム状弾性体で連結する必要がなく、ピストン部材9がゴム状弾性体の反力(弾性回復力)を受けないので、その分、ピストン部材9の加振による発生力を確保できる。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム7の内縁部が第1埋設部材17と第2埋設部材18との間に連結されるが、ダイヤフラム7は、蛇腹状に屈曲したゴム膜として形成されるので、ピストン部材9の加振時のダイヤフラム7の変形は、その自由長を変化させるものではない。即ち、ピストン部材9の加振時のダイヤフラム7は、弾性的に引っ張り変形されるものではないので、ピストン部材9に反力(弾性回復力)を与えない。よって、ピストン部材9の加振による発生力を確保できる。
また、本実施形態では、貫通孔43が張出部41に軸芯O方向に沿って貫通形成されるので、ピストン部材9が加振される際に液体が貫通孔43を流動しやすくできる。即ち、貫通孔43の貫通方向と、ピストン部材9の加振の方向とが同一であるので、ピストン部材9が加振した際に液体がスムーズに貫通孔43に流入できる。よって、貫通孔43を液体が流動しやすくでき、ピストン部材9に減衰力を作用させやすくできる。その結果、バネ・マス振動系に減衰力を作用させやすくなり、共振の発生を抑制しやすくできる。
さらに、張出部41に傾斜部41bが形成されることで、ピストン部材9が下方向へ加振する際に、貫通孔43に液体を流通しやすくすることができる。即ち、傾斜部41bは、径方向外側に向うにつれ張出部41の軸芯O方向の厚みが小さくなるように形成されているので、ピストン部材9が下方へ変位する際に傾斜部41bの下方にある液体をその傾斜部41bの傾斜に沿って流動させることで、平面部41aに向かって液体を流動させることができる。これにより、貫通孔43に液体を流入させやすくでき、ピストン部材9に減衰力を作用させやすくできる。その結果、バネ・マス振動系に減衰力を作用させやすくなり、共振の発生を抑制しやすくできる。
次に、図4(a)を参照して、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、貫通孔43が第1液室内8a側に形成される場合を説明したが、第2実施形態では、貫通孔244が第2液室8b側に形成される。
図4(a)は、第2実施形態における仕切り板11及びピストン部材9の断面図である。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4(a)に示すように、第2実施形態におけるピストン部材209は、断面略T字状に形成された第1ピストン部材209aと、断面略H字状に形成された第2ピストン部材209bとを備えて構成される。
第1ピストン部材209aには、その上端面(図4(a)上側)に連結して径方向外側に向けて張り出す張出部241が形成される。張出部241の下端面(図4(a)下側)には、傾斜部241bが形成される。傾斜部241bは、径方向外側に向かうにつれて、張出部241の軸芯O方向の厚みが小さくなる方向に傾斜している。また、傾斜面241bは、張出部241の下端面の内縁部から外縁部に亘って形成される。
第2ピストン部材209bには、その下端面に連結して径方向外側に向けて張り出す第2張出部242が形成される。第2張出部242は、軸芯O方向に一定の厚みを備えて形成される。第2張出部242は軸芯O方向に貫通する貫通孔244が周方向に分散して配置されている。
なお、第1ピストン部材209aの下端(図4(a)下側)および第2ピストン部材209bの上端(図4(a)上側)が、固着されることでピストン部材209が構成される。
この場合、第2実施形態においても、ピストン部材209が軸芯O方向に加振されると、液体が貫通孔244を流動することができる。これにより、貫通孔244を液体が流動することで流動抵抗を発生させ、ピストン部材209に減衰力を作用させる。その結果、バネ・マス振動系の構成に減衰力を作用させることができるので、共振の発生を抑制できる。
次に、図4(b)を参照して、第3実施形態について説明する。第1実施形態では、貫通孔43が第1液室内8a側に形成される場合を説明したが、第3実施形態では、第1液室8a及び第2液室8bの両側に貫通孔43,244が形成される。
図4(b)は、第3実施形態における仕切り板11及びピストン部材9の断面図である。なお、第1実施形態および第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4(b)に示すように、第3実施形態におけるピストン部材309には、第1液室8a側に貫通孔43が、第2液室8b側に貫通孔244が、それぞれ形成されるので、貫通孔43,244の数を確保できる。その結果、ピストン部材209に作用する減衰力の向上を図ることができ、共振の発生を抑制しやすくできる。
次に、図5を参照して、第4実施形態について説明する。第1実施形態では、張出部41に形成される貫通孔43の開口の一端が平面部41aに開口する場合を説明したが、第4実施形態では、貫通孔43の開口の一端が傾斜部41bに開口する場合を説明する。
図5は、第4実施形態におけるピストン部材409の部分拡大断面図である。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第4実施形態の貫通孔443は、開口の一端が傾斜部41bに開口して形成される。よって、貫通孔43の一端が平面部41aに開口する場合(第1実施形態)に比べて、貫通孔443の貫通方向の寸法を長くすることができる。よって、その分、ピストン部材409が加振された際に貫通孔443の内部を通過する液体による流動抵抗を大きくすることができる。その結果、共振の発生を抑制しやすくできる。
次に、図6を参照して、第5実施形態について説明する。第1実施形態では、張出部41が周方向に連続して形成される場合を説明したが、第5実施形態では、張出部541が部分的に張り出して形成される。
図6(a)は、第5実施形態におけるピストン部材509の上面図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線におけるピストン部材509の断面図である。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図6に示すように、ピストン部材509には、径方向外側に向かって張り出す張出部541が形成される。また、張出部541は、位相を180度異ならせて2方向に張り出して形成される。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、ピストン部材509が軸芯O方向に加振されると、第1室8aの液体が、貫通孔43を流動し、流動抵抗を発生させる。この流動抵抗により、ピストン部材509(バネ・マス振動系)に減衰力を作用させることができ、共振の発生を抑制できる。
次に、図7を参照して、第6実施形態について説明する。第1実施形態では、貫通孔43が円形に形成される場合を説明したが、第6実施形態では、貫通孔643が長穴形状に形成される場合を説明する。
図7(a)は、第6実施形態におけるピストン部材609の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線におけるピストン部材609の断面図である。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図7に示すように、ピストン部材609には、張出部41に軸芯O方向に貫通する貫通孔643が形成される。
貫通孔643は、一端の開口が、張出部41の平面部41aに開口して形成される。また、貫通孔643は、ピストン部材609の周方向に長い長穴形状に形成されると共に、周方向に沿って湾曲して形成される。よって、その分、ピストン部材609が加振された際に貫通孔643の内部を通過する液体による流動抵抗を大きくすることができる。その結果、共振の発生を抑制できる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記各実施形態では、ピストン部材9,209,309,409,509,609及び仕切り板11が、金属材料で形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、ピストン部材9,209,309,409,509,609及び仕切り板11は、可撓性材料から形成されてもよい。
上記各実施形態では、ピストン部材9,209,309,409,509,609と第1埋設部材17と第2埋設部材18との固着の方法については省略したが、その固着手段は何ら限定されるものではなく、例えば、溶接固定、締結固定、接着固定、圧入固定等が例示される。
上記各実施形態では、貫通孔43,244,443,643は、軸芯O方向に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、貫通孔43,244,443,643は、軸芯O方向に対して傾斜して形成されても良い。
この場合、軸芯O方向に貫通される場合よりも、貫通孔43,244,443,643の貫通方向の寸法を長くできるので、流動抵抗を大きくして、ピストン部材9,209,309,409,509,609に減衰力を作用させやすくできる。その結果、バネ・マス振動系の構成に減衰力を作用させやすくできるので、共振の発生を抑制しやすくできる。
上記第2実施形態では、張出部241が形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、張出部241が形成されていなくても良い。
上記第5実施形態では、張出部541は、位相が180度異なって2方向に張り出して形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、一方向のみであってもよく、または、3方向以上であってもよい。
100 能動型液封入式防振装置
1 第1取付け具
2,209,309,409,509,609 第2取付け具
3 防振基体
7 ダイヤフラム
8 液封入室
8a 第1液室
8b 第2液室
9 ピストン部材9
11 仕切部材
15a,15b 挿通孔
23 駆動軸
20 アクチュエータ
43,244,443,643 貫通孔
41,241,541 張出部(第1張出部)
242 第2張出部

Claims (1)

  1. 第1取付け具と、第2取付け具と、前記第1取付け具および前記第2取付け具を連結すると共にゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記第2取付け具に取付けられて前記防振基体との間に液封入室を形成すると共にゴム状弾性体から構成されるダイヤフラムと、前記ダイヤフラムに連結される駆動軸を有すると共に前記ダイヤフラムを挟んで前記液封入室と反対側に配設されるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動軸により軸方向へ加振されるピストン部材と、前記ピストン部材が挿通される挿通孔を有し前記挿通孔に挿通されたピストン部材と共に前記液封入室を前記防振基体側の第1液室および前記ダイヤフラム側の第2液室に仕切る仕切り部材と、前記第1液室と第2液室とを連通させるオリフィスと、を備えた能動型液封入式防振装置において、
    前記ピストン部材は、前記第1液室内に位置する部分の外周面から径方向外側へ張り出す第1張出部と、前記第2液室内に位置する部分の外周面から径方向外側へ張り出す第2張出部と、前記軸方向に沿って前記第1張出部および前記第2張出部のそれぞれに貫通形成される貫通孔とを備えることを特徴とする能動型液封入式防振装置。
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