JP6471972B2 - 竪樋用控え具 - Google Patents

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Description

本発明は、竪樋用控え具に関する。
従来、円筒状の竪樋を建物に取付ける際には、円弧状に湾曲した一対の部材である支持体と可動腕とを、一方の対向端部をヒンジ部で回転自在に連結し、他方の対向端部を係脱自在とした控え具が使用されている(例えば、特許文献1を参照)。
取付けの際には、一体に設けた脚部によって建物の壁面に固定される支持体の円弧状支持面と、可動腕とで環状に取り囲み竪樋の外周面に圧接させ、支持体と可動腕とをヒンジ部とは反対側の対向端部で係止することによって竪樋を固定する。
しかしながら、従来の控え具では、支持体の一端にあるヒンジ部と、他端にある係止部に係止された可動腕の係止手段とが、正面視では両側端に位置している。そのため、前方から見た場合、これらは側方に突出して視認されることから、取付け状態での外観がすっきりとしないという問題があった。
特許文献2では、取付け状態での外観を向上させる技術が提案されている。この技術では、支持体のヒンジ部および係止部を、係止状態において中心軸よりも支持体側となるように設けている。これにより、支持体の一端にあるヒンジ部と、他端にある係止部に係止された可動腕の係止手段とが、正面視で視認しにくいようにして外観の向上を図っている。
実開平6−73227号公報 特開2010−53524号公報
しかしながら、取付け状態での外観の向上を図りつつ、さらに竪樋の寸法精度の許容性があり、竪樋との嵌め合いの精度を確保することができる技術が望まれていた。
すなわち、竪樋の外径や控え具の内径(支持体と可動腕によって形成される円の内径)は通常、設計寸法に対して微妙に誤差を生じている。そのため、半円環状に形成した一対の支持体と可動腕によって竪樋を挿通状態で支持した際に、次のような問題が生じる。竪樋の外径が設計寸法よりも僅かに小径となっている場合や控え具の内径が設計寸法よりも僅かに大径となっている場合には、これらの支持体と可動腕によって竪樋を取り囲んでもガタツキが発生し、安定した支持が困難となる場合がある。一方、竪樋の外径が設計寸法よりも大径であったり、控え具の内径が設計寸法よりも小径であると、支持体と可動腕によって竪樋を取り囲んで圧接し、これらの対向端部で係止する際に、支持体と可動腕の係止が困難となる場合がある。
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、取付け状態での外観がすっきりとして良好で、かつ寸法精度の許容性に優れ、竪樋との嵌め合いの精度を確保することができる竪樋用控え具を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の竪樋用控え具は、円筒状の竪樋をその外周面に沿って支持し、建物の壁面に固定するための脚部を一体に設けた円弧状の支持体と、この支持体の一端のヒンジ部で回転自在に連結され、支持体の他端の係止部で係脱自在であり、係止部で係止することによって竪樋をその外周面に沿って支持する可動腕とを備えた竪樋用控え具であって、支持体のヒンジ部および係止部は、竪樋を挿通支持している係止状態において竪樋の中心軸よりも支持体側にあり、可動腕の係止部側の部分が、第一片部と第二片部とを有し、竪樋を挿通支持している係止状態において、第一片部は、先端に行くほど竪樋から離れて直線状に延び、第二片部は、第一片部から竪樋側に鈍角をなすように屈曲して直線状に延び、第二片部の先端には、第二片部の屈曲とは反対側へ外方を向く係止爪を有し、支持体の係止部には、可動腕の係止爪と係合する係止穴を有することを特徴としている。
本発明によれば、取付け状態での外観がすっきりとして良好で、かつ寸法精度の許容性に優れ、竪樋との嵌め合いの精度を確保することができる。
本発明の竪樋用控え具の一実施形態を示す平面図である。 図1の竪樋用控え具の正面図である。 図1の竪樋用控え具の開放状態を示す斜視図である。 図1の竪樋用控え具の閉止状態を示す斜視図である。 図1の竪樋用控え具の竪樋を挿通状態で支持した状態の要部を示す平面図である。 本発明の竪樋用控え具の別の実施形態を示す平面図である。 図1の竪樋用控え具の正面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の竪樋用控え具の一実施形態を示す平面図、図2はその正面図、図3は開放状態を示す斜視図、図4は閉止状態を示す斜視図である。図5は、竪樋を挿通状態で支持した状態の要部を示す平面図である。
竪樋40を挿通状態で支持した状態の図5を主に参照しながら説明すると、本実施形態の竪樋用控え具1は、円筒状の竪樋40をその外周面に沿って支持し、建物の壁面に固定するための脚部26を一体に設けた円弧状の支持体2を備えている。そして、この支持体2の一端のヒンジ部4で回転自在に連結され、支持体2の他端の係止部6で係脱自在であり、係止部6で係止することによって竪樋40をその外周面に沿って支持する可動腕3を備えている。支持体2のヒンジ部4および係止部6は、竪樋40を支持している係止状態において竪樋40の中心軸Aよりも支持体2側にあり、可動腕3の係止部6側の部分が、第一片部32と第二片部34とを有している。竪樋40を支持している係止状態において、第一片部32は、先端に行くほど竪樋40から離れて直線状に延び、第二片部34は、第一片部32から竪樋40側に鈍角をなすように屈曲して直線状に延びている。第二片部34の先端には、第二片部34の屈曲とは反対側へ外方を向く係止爪5を有し、支持体2の係止部6には、可動腕3の係止爪5と係合する係止穴25を有する。
竪樋用控え具1は、円筒状の竪樋40の外周面に対応して、その支持体2と可動腕3が閉じた平面形状は図4および図5に示すように円環状となっている。この竪樋用控え具1の材料としては、剛性および適度な弾性を有するもの、例えば合成樹脂、金属、およびこれらの複合材などを用いることができる。
支持体2は、長手方向に一定の幅を有する円弧状である。この円弧状に湾曲した支持体2における竪樋40に面した内周面を、竪樋40の外周面の一部を支持する円弧状支持面21a、21bとしている。
すなわち、支持体2は、脚部26の基端から竪樋40の外周面に沿うように、互いに相反する方向に向かって円弧状に湾曲している。この一方の方向には円弧状支持面21aを設け、他方の方向には円弧状支持面21bを設けている。円弧状支持面21aのさらに先端側には、ヒンジ部4が設けられ、円弧状支持面21bのさらに先端側には、係止部6が設けられている。このように支持体2は、ヒンジ部4および係止部6が平面視で一端と他端に位置した対称性のある凹形状となっている。この支持体2は、脚部26によって建物の壁面に固定され、円弧状支持面21a、21bによって円筒状の竪樋40を建物側の後方より支持する。
可動腕3は、基端が支持体2とヒンジ部4で回転自在に連結され、そこから円弧状に湾曲して延びる内周面を、竪樋40の外周面とほぼ同一の径を持つ湾曲状支持面31としている。湾曲状支持面31の先端側には、取付け状態の正面視において支持体2の係止部6側の側端32aから建物の壁面へ向かって垂直に延びる第一片部32が形成されている。この第一片部32の先端側には、第一片部32から竪樋40側に鈍角をなすように屈曲部33で屈曲して直線状に延びる第二片部34が形成されている。湾曲状支持面31、第一片部32、および第二片部34は、長手方向に支持体2とほぼ等しい幅を有して連続している。第二片部34の先端には、支持体2の係止部6で係止される係止爪5が形成されている。
支持体2の先端間の円弧長は、竪樋40の半周長よりも短い寸法に形成している。可動腕3の円弧長は、竪樋40の半周長よりも長い寸法に形成している。そして支持体2の円弧状支持面21a、21bと、可動腕3の湾曲状支持面31とで、竪樋40を抱き込むように支持する円形状の内周面を形成するようにしている。
取付けの際には、一体に設けた脚部26によって建物の壁面に固定される支持体2に対して、可動腕3を開いた状態でその内周に嵌め込んだ竪樋40を、可動腕3を閉じることで円弧状支持面21a、21bに当接させる。このようにして支持体2と可動腕3で環状に取り囲み竪樋40の外周面に圧接させ、支持体2の係止部6に可動腕3の係止爪5を係止することによって竪樋40を固定する。
支持体2は、円弧状支持面21a、21bとは反対側に延びる脚部26を建物の壁面への固定のために一体に設けている。この脚部26は、先端が鋭利な丸棒状で、建物の壁面に固定させるのに適切な長さと太さを有している。脚部26は、その基端が図5に示す支持体2の中央にある貫通穴23に固定される。この脚部26によって、その先端を建物の壁面へ垂直に突き刺し、支持体2および可動腕3によって形成される環が水平面となるように固定し、縦に設置した竪樋40を挿通して支持する。
支持体2には、円弧状支持面21a、21bから内側に突出する弾片22a、22bが形成されている。弾片22a、22bは、支持体2と一体に形成されて、一方の基端を支点とする舌片状として、支持体2の各先端側から円弧に沿って脚部26の基端側に延び、他方の先端が、円弧状支持面21a、21bよりも内方に突出している。
弾片22a、22bは、弾性的な撓み変形が可能であり、可動腕3を支持体2に係止することによって竪樋40を挿通支持する際に、この弾片22a、22bは、竪樋40の外周面を弾性力で圧接して支持する。
支持体2の一端には、可動腕3との連結部としてヒンジ部4が設けられている。ヒンジ部4は、支持体2における一方の円弧状支持面21aの先端に設けられている。図3に示すように、ヒンジ部4には、円筒形状の一対の軸受部37a、37bが形成されている。同図に示すように、支持体2の一端の幅方向両側の二箇所を外側に丸めて、軸受部37a、37bとしている。
可動腕3は、基端で幅方向両側に延びる図3の軸片38が、支持体2の軸受部37a、37bに挿入される。そして一対の軸受部37a、37bの内側から延び出すように、軸片38から連続して幅の狭い括れ部39を設け、可動腕3の軸片38が支持体2の軸受部37a、37bから抜けないように回転自在に連結している。
支持体2は、このように一端のヒンジ部4で可動腕3と回転自在に連結され、一方、他端には可動腕3と係脱自在な係止部6を有している。
支持体2における一方の円弧状支持面21bの先端には、取付け状態において正面を向き外方に延びる平板部24が設けられている。係止部6は、この平板部24に形成された係止穴25によって構成している。平板部24の外端は、建物の壁面に向かって後方へ垂直に折り曲げられて、折曲げ部24aが形成されている。
そして、可動腕3における、取付け状態において支持体2の係止部6側の部分は、第一片部32と第二片部34とを備えている。第一片部32は、先端に行くほど竪樋40から離れて直線状に延びている。第一片部32は、図5の中心軸A、すなわち可動腕3の円弧形状の中心となって竪樋40の中心軸となる位置を基端とし、そこから建物の壁面に向かって後方へ真直ぐに延びている。図5の左側矢印で示す範囲が、矩形板状の第一片部32を構成している。
第一片部32には、その内側面から内方に突出する弾片35が形成されている。弾片35は、第一片部32と一体に形成されて、一方の基端を支点とする舌片状として、第一片部32の基端側から先端側に延び、先端側が、第一片部32の内側面よりも内方に突出している。
弾片35は、弾性的な撓み変形が可能であり、可動腕3を支持体2に係止することによって竪樋40を挿通支持する際に、この弾片35は、竪樋40の外周面を弾性力で圧接して支持する。また、弾片35の弾性力によって、竪樋40を挿通支持する際に第一片部32には外方への押圧力が加わり、この外方への押圧力で、支持体2の先端に設けている係止穴25の外辺部25aに係止爪5を係止させることができる。
第二片部34は、第一片部32から竪樋40側に鈍角をなすように屈曲して直線状に延びている。すなわち、屈曲部33から内側に折り曲げられて、矩形板状の第二片部34を構成している。
第二片部34の先端には、括れ部36を介して、第二片部34の屈曲とは反対側へ外方を向く係止爪5を有している。可動腕3は、支持体2に設けられた係止穴25の外辺部25aに係止爪5が当接して係止される。
可動腕3は、係止爪5が、正面視で第一片部32側の側端32aよりも内側に位置することが好ましい。このようにすると、取付け状態での正面視では、図5に示すように、係止爪5のフック先端5aは、係止状態において側端32aよりも中心軸A側に位置する。従って、図2に示すように係止爪5が全く見えないようにすることができ、外観がすっきりとして良好になる。
さらに図5に示すように、支持体2の係止穴25が設けられた平板部24の外端には、垂直に折り曲げられた折曲げ部24aが設けられている。そのため、係止状態において係止爪5は、この折曲げ部24aによって外部から隠されて、係止爪5が全く見えないようにすることができる。しかも、この折曲げ部24aは、第一片部32側の側端32aと正面視でほぼ同一線上になることから、外観はよりすっきりとして良好になる。
以上のように構成した竪樋用控え具1によって、建物の壁面に沿って竪樋40を次のように固定する。
竪樋40を設置しようとする建物の壁面に、その長さ方向の所定部分ごとに、複数の竪樋用控え具1を直列に設置する。その後、各々の竪樋用控え具1の支持体2と可動腕3によって、竪樋40の所定部分を抱き込むように支持する。
この際、支持体2へ水平方向に回転自在に取り付けている可動腕3は、その先端にある係止爪5と、支持体2の先端にある係止穴25との係止を解除しておき、図3に示すように支持体2から開放させる。
この開放された状態で、可動腕3に竪樋40の外周面を嵌め込む。竪樋40の外周面は、弾片35の弾性力で可動腕3に圧接して支持される。これによって、竪樋40の外周面の一部が弾性的に支持される。
この状態で、開放している可動腕3をヒンジ部4によって回転させ、可動腕3によって支持されていない竪樋40における背面側の外周面を支持体2に嵌め込む。
そして可動腕3の先端の係止爪5を支持体2の先端に設けている係止穴25に係止させる。これにより、竪樋40が、可動腕3の湾曲状支持面31と、支持体2の円弧状支持面21a、21bとで形成された環状空間内に挿通した状態で、これらの支持体2と可動腕3とにより抱き込むように固定される。
この際、竪樋40は、可動腕3の第一片部32の内側面に沿う弾片35によって押圧される。そして弾片35は弾性的に外方へ撓み変形し、竪樋40は、可動腕3の湾曲状支持面31と支持体2の円弧状支持面21a、21bに沿って支持される。また第1片部32は、弾片35による弾性力で外方への押圧力が加わり、この弾性力で、支持体2の先端に設けている係止穴25の外辺部25aに係止爪5を係止させることができる。
図3の開放状態で竪樋40を可動腕3に嵌め込み、これを支持体2に圧接させていくと、係止爪5は、支持体2の平板部24における係止穴25の外辺部25a側に突き当たる。さらに押し込むと、第一片部32および第二片部34の弾性力によって、係止爪5は、外辺部25aが接して滑りながら係止穴25に入り込んで係止される。
この取付け状態では、図2の正面図に示すように、支持体2の一端にあるヒンジ部4は可動腕3に隠れて見えなくなる。その他端にある係止部6や係止爪5も、建物の壁面に向かい真直ぐに延びる第一片部32よりも内側にあることから、可動腕3の外辺部25aに隠れて見えなくなる。
すなわち内側に屈曲した第二片部34を形成しているので、正面視では第一片部32よりも中心軸A側で係止される。そのため係止部6や係止爪5は、可動腕3に隠れて見えなくなり、外観がすっきりとしている。さらに、係止部6を設けた平板部24の外側を折り曲げて、折曲げ部24aを形成している。この折曲げ部24aは、可動腕3の係止爪5を外部から覆い、そして第一片部32と建物の壁面に向かう方向の幅を合わせてあるので、外観がよりすっきりとしている。
換言すると、図5に示すように、先端に行くほど竪樋40から離れる第一片部32を形成しているので、可動腕3と竪樋40との間には隙間50が形成される。これにより、第一片部32の先端側には、係止部6や係止爪5が見えにくくなるように内側へ屈曲できる余裕ができる。そのため、係脱の際における弾性的な動きを許容する第二片部34を設けることができる。従って、外側に突出する係止爪5を設けても、内側を向く第二片部34によって、正面視では可動腕3の側端32aよりも内側になり、第一片部32とほぼ同一直線上の折曲げ部24a内に収めることができる。
竪樋40を竪樋用控え具1から取り外すときには、第一片部32を内側に押して隙間50を狭めることで係合を解除し、可動腕3を手前に引き戻すことで、可動腕3を開いて竪樋40を取り出すことができる。
本実施形態の竪樋用控え具1は、可動腕3に第一片部32および第二片部34を設けて、図5の隙間50を形成することで可動腕3の係止爪5を支持体2の係止穴25に係止させるようにしている。そのため、竪樋40の外径寸法や控え具1の内径寸法(可動腕3の湾曲状支持面31と、支持体2の円弧状支持面21a、21bとで形成された環状空間の内径寸法)に誤差があっても、第一片部32および第二片部34によって係止力が吸収されて安定し、係止爪5の係止穴25への係止力への影響が少ない。従って、竪樋40の外径が設計寸法よりも僅かに小径となっている場合や控え具1の内径が設計寸法よりも僅かに大径となっている場合にも、支持体2と可動腕3によって支持された竪樋40にガタツキが発生することを抑制し、安定した支持が可能となる。一方、竪樋40の外径が設計寸法よりも大径であったり、控え具1の内径が設計寸法よりも小径であっても、支持体2と可動腕3との係止が困難となることが抑制される。このように本実施形態の竪樋用控え具1は、寸法精度の許容性に優れており、竪樋40との嵌め合いの精度を確保することができる。
以上に説明した本実施形態の竪樋用控え具1によれば、第一片部32と第二片部34を形成しているので、竪樋40との間に形成される図5の隙間50で嵌め込んで、可動腕3の係止爪5を支持体2の係止穴25に係止することができる。そのため、支持体2の一端にあるヒンジ部4と、他端にある係止部6および係止された可動腕3の係止爪5とが、取付け状態で正面から見えない状態で建物の壁面に固定することができる。従って、外観がすっきりとして良好になる。さらに、第一片部32と第二片部34によって、竪樋40との間に形成される隙間50で係止力が吸収されて安定するため、寸法精度の許容性に優れており、竪樋40との嵌め合いの精度を確保することができる。
さらに、可動腕3の係止爪5が、正面視で第一片部32側の側端32aよりも内側に位置している。これにより、係止爪5は視認しにくくなり、外観がよりすっきりとして向上する。
また、第一片部32には、その内側面から内方に突出する弾片35が形成されている。これにより、可動腕3を支持体2に係止することによって竪樋40を挿通支持する際に、竪樋40の外周面を弾性力で圧接して支持することができる。さらに、弾片35の弾性力によって、竪樋40を挿通支持する際に第一片部32には外方への押圧力が加わり、この外方への押圧力で、支持体2の先端に設けている係止穴25の外辺部25aに係止爪5を係止させることができる。
図6および図7は、本発明の竪樋用控え具の別の実施形態を示し、図6は図1と同様な平面図、図7は図2と同様な正面図である。なお、図1〜図5に示す前述の実施形態と同一の部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態では、支持体2へ一体に設けている脚部26に、建物の壁面に固定させるための取付板部26bが設けられている。
この取付板部26bは、支持体2側の基端から、取付け状態において建物の壁面に向かって延びる長尺の矩形板部26aの先端に設けられている。
取付板部26bは、矩形板部26aから垂直に延び、竪樋40の長手方向に沿った方向に形成されている。取付板部26bの先端は、正面視で可動腕3の幅方向端部から張り出し、その平板中央部には、ビスや螺子などの取付穴26cが設けられている。
以上のように構成した竪樋用控え具1によって、建物の壁面に沿って竪樋40を次のように固定する。前述の実施形態と同様に、各々の竪樋用控え具1の支持体2と可動腕3によって、竪樋40の所定部分を抱き込むように支持する。
竪樋40には、その長さ方向の所定部分ごとに、複数の竪樋用控え具1を直列に設置する。竪樋用控え具1の脚部26の先端に設けている取付板部26bは、その外面を建物の壁面に当接して、ビスや螺子などによって取付穴26cを介して固定する。図7に示すように、脚部26は正面視で可動腕3の幅方向端部から張り出している。しかし、竪樋40の長手方向に沿った方向に形成しているので、正面視では可動腕3のみが視認される。そして前述の実施形態と同様に、支持体2の一端にあるヒンジ部4と、他端にある係止部6および係止された可動腕3の係止爪5も、取付け状態では正面から隠れて見えない状態となる。
以上に説明した本実施形態の竪樋用控え具1によれば、前述の実施形態と同様に、第一片部32と第二片部34によって竪樋40との間に形成される隙間50で嵌め込んで可動腕3の係止爪5を支持体2の係止穴25に係止することができる。そのため、支持体2の一端にあるヒンジ部4と、他端にある係止部6と係止された可動腕3の係止爪5とが、取付け状態で正面から見えない状態で、建物の壁面に固定することができ、外観がすっきりとする。かつ、第一片部32と第二片部34によって竪樋40との間に形成される隙間50で係止動作が吸収されるため、寸法精度の許容性に優れており、竪樋40との嵌め合いの精度を確保することができる。
さらに本実施形態の竪樋用控え具1によれば、脚部26は正面視で可動腕3の幅方向端部から張り出しているが、竪樋40の長手方向に沿った方向に形成しているので、正面視では可動腕3のみが視認される。そして支持体2の一端にあるヒンジ部4と、他端にある係止部6および係止された可動腕3の係止爪5も、取付け状態では正面から隠れて見えない状態となる。従って、前述の実施形態における、先端が鋭利な丸棒状の脚部26を使用した場合と同じすっきりとした外観となる。それに加えて、取付板部26bを有する脚部26によって、ビスや螺子などを用いて取付穴26cを介して建物の壁面に固定することができるので、外観を損なうことなく建物の壁面への取付け方法の自由度や選択性を増すことができる。
1 竪樋用控え具
2 支持体
3 可動腕
4 ヒンジ部
5 係止爪
6 係止部
25 係止穴
26 脚部
32 第一片部
34 第二片部
35 弾片
40 竪樋
A 中心軸

Claims (3)

  1. 円筒状の竪樋をその外周面に沿って支持し、建物の壁面に固定するための脚部を一体に設けた円弧状の支持体と、この支持体の一端のヒンジ部で回転自在に連結され、前記支持体の他端の係止部で係脱自在であり、前記係止部で係止することによって前記竪樋をその外周面に沿って支持する可動腕とを備えた竪樋用控え具であって、
    前記支持体の前記ヒンジ部および前記係止部は、前記竪樋を挿通支持している係止状態において前記竪樋の中心軸よりも前記支持体側にあり、
    前記可動腕の前記係止部側の部分が、第一片部と第二片部とを有し、
    前記竪樋を挿通支持している係止状態において、前記第一片部は、先端に行くほど前記竪樋から離れて直線状に延び、
    前記第二片部は、前記第一片部から前記竪樋側に鈍角をなすように屈曲して直線状に延び、
    前記第二片部の先端には、前記第二片部の屈曲とは反対側へ外方を向く係止爪を有し、
    前記支持体の前記係止部には、前記可動腕の前記係止爪と係合する係止穴を有することを特徴とする竪樋用控え具。
  2. 前記可動腕は、前記係止爪が、正面視で前記第一片部側の側端よりも内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の竪樋用控え具。
  3. 前記第一片部には、その内側面から内方に突出する弾片が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の竪樋用控え具。
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