JP2017067125A - 爪係止構造 - Google Patents

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加藤 正典
Masanori Kato
正典 加藤
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Abstract

【課題】作り易く使い易い爪係止構造が得られるようにする。
【解決手段】爪部2と爪穴4との間に、爪部2の背面を押さえて爪部2を爪穴4から抜け難くする背面押え21が設けられている。
この背面押え21が、
爪部2における、挿入片5の先端側に設けられている延長部22、および、この延長部22の背面に一体に設けられている膨出部23と、
爪穴4の他側縁部の位置から相手部品3の裏面側へ突設されて、膨出部23を当接状態で支持している背面支持片24と、のみによって構成されている。
そして、膨出部23が、挿入片5の背面と爪穴4の他側縁部との間の間隔25と同じ膨出量を有している。
【選択図】図1

Description

この発明は、爪係止構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内や車室外に、多数の樹脂部品が用いられている。このような樹脂部品を、車体や他の部品など(以下、相手部品という)に対して取付けるための構造には、大きく分けて、スクリュー固定と、爪固定との2つが存在している。
このうち、爪固定は、更に、樹脂部品とは別体の部品(例えば、金属クリップや樹脂クリップなどの別体部品)を用いた別体爪構造のものと、樹脂部品と同じ材質で樹脂部品に一体に形成された一体爪構造のもの(例えば、特許文献1参照)とに分けることができる。
このうち、上記した別体爪構造のものは、弾性変形能力の高い金属クリップや柔軟な樹脂クリップなどの別体部品を用いているため、繰返し使用に対する耐力や安定性が高いという特徴がある。
一方、上記した一体爪構造のものは、樹脂部品と同じ材料(例えば、硬質樹脂など)によって構成されているため、高い係止力を得るのが容易であるという特徴がある。また、一体爪構造のものは、樹脂部品に対して一体に形成されているため、別体爪構造のように金属クリップや樹脂クリップなどの別体部品を用いる必要がないので、別体爪構造のものと比べて、部品コストがかからず、また、別体部品を樹脂部品に組付けるための手間がかからないなどの特徴がある。
しかし、上記した一体型の樹脂爪構造は、全体が硬質樹脂などによって構成されているため、比較的容易に高い係止力を得ることができる反面、弾性変形能力が比較的低く、相手部品に対して係止させる際や係止中などに、弾性変形能力を越えるような大きな変形が与えられるなどによって塑性変形が生じると、係止力が一気に低下してしまい、繰返し使用が難しくなるなどの問題を有していた。
そこで、本願出願人によって、繰返し使用が可能な一体型の樹脂爪構造が提案された(特許文献1)。
特開2014−126127号公報
しかしながら、上記した一体型の樹脂爪構造(一体爪構造)には、以下のような問題があった。即ち、この樹脂爪構造は、高い係止力と、繰返し使用性とが両立されると共に、従来の樹脂爪構造よりも大幅に小型化できるという非常に優れた特性を有している反面、形状が非常に複雑となっていた。そのため、この樹脂爪構造を成形するための金型が複雑になってしまい、また、高い金型精度が要求されることになるので、インストルメントパネルなどのように、数十個もの多数の樹脂爪構造が、その係止面をランダムな方向へ向けて設けられるような大判の製品に対して採用するのが難しかった。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
樹脂部品から一体に突設されている爪部と、相手部品に設けられて、前記爪部が嵌合係止されている爪穴とを備え、
前記爪部が、前記爪穴へ挿入されている挿入片、および、該挿入片の表面側に突設されて前記爪穴の一側縁部に係止されている係止部を有する一体爪とされている爪係止構造において、
前記爪部と爪穴との間に、爪部の背面を押さえて爪部を爪穴から抜け難くする背面押えが設けられており、
該背面押えが、
前記爪部における、前記挿入片の先端側に設けられている延長部、および、該延長部の背面に一体に設けられている膨出部と、
前記爪穴の他側縁部の位置から前記相手部品の裏面側へ突設されて、前記膨出部を当接状態で支持している背面支持片と、のみによって構成されており、
前記膨出部が、挿入片の背面と爪穴の他側縁部との間の間隔と同じ膨出量を有していることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、作り易く使い易い爪係止構造を得ることができる。
実施例にかかる爪係止構造を側方から見た縦断面図である。 図1の相手部品の爪穴を示す縦断面図である。 図2に示す相手部品を成形するための金型の縦断面図である。 図1の作動図である。 比較例にかかる爪係止構造を側方から見た縦断面図である。 図5の相手部品の爪穴を示す縦断面図である。 図6に示す相手部品を成形するための金型の縦断面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図7は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、この実施例の構成について説明する。
自動車などの車両には、車室内や車室外に、多数の樹脂部品が用いられている。このような樹脂部品を、車体や他の部品など(以下、相手部品という)に対して取付けるために一体型の樹脂爪構造を用いる。
この爪係止構造を、図1に示すように、樹脂部品1から一体に突設された爪部2を、相手部品3に形成された爪穴4に嵌合係止させることにより、樹脂部品1を相手部品3に係止固定させるものとする。
この際、上記爪部2を、上記爪穴4へ挿入される挿入片5、および、この挿入片5の表面側に突設されて上記爪穴4の一側縁部(図中左側の縁部)に係止される係止部7を有する一体爪8とする。
ここで、係止部7は、挿入片5の先端側に導入テーパ部11を有し、挿入片5の基端側にストッパ面12を有するものとされる。また、樹脂部品1には、爪部2の挿入方向13に対する位置規制を行うための位置決め部として位置決めリブ14(この場合には、縦リブとなっている)が一体に設けられる。
以上のような基本的な構成に対し、この実施例では、以下のような構成を備えるようにしている。
(1)上記爪部2と爪穴4との間に、爪部2の背面を押さえて爪部2を爪穴4から抜け難くする背面押え21を設ける。
この背面押え21が、
上記爪部2における、上記挿入片5の先端側に設けた延長部22、および、この延長部22の背面に一体に形成された膨出部23と、
上記爪穴4の他側縁部(図中右側の縁部)の位置から上記相手部品3の裏面側へ突設されて、上記膨出部23を当接状態で支持する背面支持片24と、のみによって構成される。
そして、上記膨出部23が、挿入片5の背面と爪穴4の他側縁部との間の間隔25と同じ膨出量を有するものとされる。
ここで、背面押え21は、延長部22の先端側に導入テーパ部26を有し、延長部22の基端側に逆テーパ面27を有し、導入テーパ部26と逆テーパ面27との間に所要の長さの当接支持面28を有するものとされる。
(2)この際、図2に示すように、上記背面支持片24が、上記爪部2の挿入方向13へ向けてほぼ直線状に延びる直線状壁部31とされる。
ここで、背面支持片24は、図3に示すような金型35(例えば、上型36と下型37)によって成形される。この金型35は、相手部品3の裏面に沿った線が爪穴4の部分の分割線38となる。この分割線38は、型開閉方向39と直交するものとなる。
(3)そして、好ましくは、図4に示すように、上記爪部2における、上記爪部2の基部41と上記膨出部23との挿入方向13の中央部周辺に、上記爪部2の爪穴4に対する係止部7の頂部43が配置されるようにする。
ここで、膨出部23は、当接支持面28(の基部側の部分42)のことである。挿入方向13の中央部は、図中、a1=a2となる位置、または、その周辺のことである。この位置は、延長部22の長さ、および、延長部22に対する膨出部23の形成位置や膨出部23の形状などによって定められる。但し、相手部品3の裏面側やその下側の状況によってはa1=a2にできないような場合も生じるが(本実施例でも、若干a1<a2の状態になっている)、その場合には、可能な限りa1=a2に近くなるように形成すれば良い。係止部7の頂部43は、導入テーパ部11とストッパ面12との境界部のことである。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
爪係止構造は、樹脂部品1から一体に突設された爪部2を、相手部品3に形成された爪穴4に嵌合係止させることにより、樹脂部品1を相手部品3に係止固定させるものである。
そして、爪部2を、挿入片5と係止部7とを有する一体爪8にすると、強い係止力が得られる反面、爪部2に塑性変形が生じると繰り返しの使用に対して弱くなってしまう。
そこで、一体爪8を有する爪係止構造に対して背面押え21を設けることにより、繰り返しの使用にも耐えられるようにする。しかし、背面押え21を複雑な構造にすると、爪係止構造の成形や、爪係止構造を成形する金型構造が複雑になるので、採用することが難しくなるという新たな問題が発生する。
(作用効果1)
そこで、この実施例では、爪部2の先端側に延長部22を設け、延長部22の背面に膨出部23を一体に形成し、爪穴4の他側縁部の位置から相手部品3の裏面側へ背面支持片24を突設して、背面押え21を構成した。これにより、爪部2の延長部22に設けた膨出部23と背面支持片24とによる背面押え21で、爪部2の塑性変形の防止と、爪穴4の短辺方向に対する位置規制との両方を行い得るようになるので、樹脂部品1の側に爪部2とは別の位置規制用の挿入部などを設ける必要がなくなり、一体爪8を有する爪係止構造を非常にシンプルなものにすることができる。しかも、一体爪8を、強い係止力を有すると共に、繰り返しの使用に耐えられるものにすることができる。
(作用効果2)
この際、背面支持片24を、爪部2の挿入方向13へ向けてほぼ直線状に延びる直線状壁部31とした。これにより、一体爪8を有する樹脂爪構造を高い機能を保持しつつ、背面支持片24の形状が大幅にシンプル化されるため、相手部品3を成形するための金型35の構造が簡略化されると共に、金型35の爪穴4の部分を相手部品3の裏面に沿った線で分割することができるようになるので(分割線38)、金型35製作上有利になると共に、金型35の精度を通常以上に高める必要が生じることもない。よって、例えば、インストルメントパネルなどのような数十個もの多数の樹脂爪構造がその係止面をランダムな方向へ向けて設けられる大判の製品に対して採用するのが容易となり、適用範囲を広げることができる。
これに対し、図5、図6のような爪係止構造とした場合には、爪部2の他に、背面押え21として、位置規制用突出部51や、突出壁部52と突出壁部52先端の斜めの案内面53とを有する屈曲壁部などが必要となるため、樹脂爪構造が複雑なものになると共に、図7に示すように、金型54(例えば、上型55と下型56)の構造も複雑になる。この図の場合には、相手部品3の爪穴4での金型54の分割線57が、相手部品3の裏面とほぼ垂直な方向へ延びるものとなる。これにより、金型54の分割線57の部分に型開閉方向39のすり合わせ部58が生じるので、金型54には通常よりも高い精度が必要になる。
そして、図1や図4に示すように、この実施例の爪部2は、その基部41と膨出部23との二点で背面側が支持される(支持点となる)ことになるが、この二点は、背面支持片24を直線状壁部31としたことによって、爪部2を爪穴4へ挿入してから係止部7が爪穴4へ係止されるまでの間に一定の位置関係を保って挿入方向13へ変位されることになるため、爪部2の嵌合力が急激に変化するようなことがなく、爪部2の嵌合力を安定化させることができる。よって、使い易い一体型の爪係止構造を得ることができる。
(作用効果3)
更に、爪部2の基部41と膨出部23との中央部周辺に係止部7の頂部43を配置した。これにより、爪部2を爪穴4へ挿入してから係止部7が爪穴4へ係止されるまでの間に挿入片5が受ける曲げが、曲率半径が大きく、しかも、急激な曲げ部分を生じない、全体に均等なものとなるので、爪部2の塑性変形による係止力の低減をより効果的に抑制することができる。よって、一体型の爪部2を、繰り返しの使用に適したものにすることができる。
以上、実施例を図面により詳述してきたが、実施例は例示にしか過ぎないものである。よって、本発明は、実施例の構成にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 樹脂部品
2 爪部
3 相手部品
4 爪穴
5 挿入片
7 係止部
8 一体爪
13 挿入方向
21 背面押え
23 膨出部
24 背面支持片
25 間隔
31 直線状壁部
41 基部
43 頂部

Claims (3)

  1. 樹脂部品から一体に突設されている爪部と、相手部品に設けられて、前記爪部が嵌合係止されている爪穴とを備え、
    前記爪部が、前記爪穴へ挿入されている挿入片、および、該挿入片の表面側に突設されて前記爪穴の一側縁部に係止されている係止部を有する一体爪とされている爪係止構造において、
    前記爪部と爪穴との間に、爪部の背面を押さえて爪部を爪穴から抜け難くする背面押えが設けられており、
    該背面押えが、
    前記爪部における、前記挿入片の先端側に設けられている延長部、および、該延長部の背面に一体に設けられている膨出部と、
    前記爪穴の他側縁部の位置から前記相手部品の裏面側へ突設されて、前記膨出部を当接状態で支持している背面支持片と、のみによって構成されており、
    前記膨出部が、挿入片の背面と爪穴の他側縁部との間の間隔と同じ膨出量を有していることを特徴とする爪係止構造。
  2. 請求項1に記載の爪係止構造であって、
    前記背面支持片が、前記爪部の挿入方向へ向けてほぼ直線状に延びる直線状壁部とされていることを特徴とする爪係止構造。
  3. 請求項2に記載の爪係止構造であって、
    前記爪部における、前記爪部の基部と前記膨出部との挿入方向の中央部周辺に、前記爪部の爪穴に対する係止部の頂部が配置されていることを特徴とする爪係止構造。
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